2 1 都市計画の目標 基本理念 愛知の都市づくりビジョン 平成 29 年 3 月 の都市づくりの理念である 時代の波を乗りこなし 元気と暮らしやす さを育みつづける未来へ の考え方を受け 元気 と 暮らしやすさ に対応した本区域の基本理念を定めます 広域からヒトやモノが集まるとともに 歩いて暮らせ

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

2

中井町緑の基本計画(概要版)

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

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3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

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( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地


指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

計画書

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参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

第3 復興整備計画 参考様式集

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1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

土師地区地区計画

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

の各種原単位を考慮する また 開発計画の熟度等により 次回の区域区分見直しまでの間に市街化区域への編入を行うことが望ましいと想定される区域の土地利用を弾力的に取り扱うため 市街地に収容すべき人口フレームの一部を保留フレームとし 市街化調整区域内で市街化区域に編入すべき状況が整うと見込まれる区域に配分

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PowerPoint プレゼンテーション

第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

工業地域用途地域の一つで 主として工業の業務の利便の増進を図る地域のこと 住宅や店舗は建てられるが 学校や病院 ホテルなどは建てられない 高次都市機能行政 教育 文化 情報 商業 交通 レジャーなど都市自体が持つ住民生活や企業の経済活動に対する各種のサービス機能のうち 受益圏が広域にわたる質の高い機

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

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目次 第 1 章背景 目的 1 第 2 章対象外区域 3 第 3 章運用の考え方 4 第 4 章運用の基準 6 第 5 章提案の審査 9

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総合計画及び国土利用計画アンケート調査結果 平成 20 年度 地域別構想 土地利用の方向性について 上位3つ ①無秩序な開発を抑制し 農地等は極力保全する ②主要な沿道等への店舗の立地を進め 利便性を高める ③身近な公園 生活道路 下水道などの生活環境基盤を整備する 住みよい 25.6% 22.9%


4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

第 2 章立地適正化計画の基本方針 第 2 章立地適正化計画の基本方針 1. 沼津市における立地適正化計画の導入について (1) 沼津市における立地適正化計画の活用方針 立地適正化計画は 本市を持続的に発展させるため 居住 と 交流 に一体的に取り組み 将来の目指すべき都市像 * を実現する計画とし

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スライド 1

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

かごしまコンパクトなまちづくりプラン ( 立地適正化計画 ) 素案概要版 - 目次 - 1. 立地適正化計画の概要 2 2. 計画策定に係る基本的な考え方 4 3. 居住誘導区域 6 4. 都市機能誘導区域 8 5. 誘導施設 届出制度 目標値の設定 都市機能及び

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

Microsoft Word - 01_計画書180111修正版

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

目 次 1 市街化調整区域における地区計画ガイドラインの策定の経緯 1 第 Ⅰ 章市街化調整区域における土地利用の基本的な考え方 2 第 Ⅱ 章市街化調整区域における地区計画の導入 2 2 市街化調整区域における地区計画の基本事項 3 1 共通事項 3 2 地区計画整備計画に関する事項 3 (1)

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

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Microsoft Word - 10.問題Ⅳ-1-用

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Microsoft Word 同意指針(公表).doc

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(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

スライド 1

市川都市計画都市再開発の方針の変更 市川都市計画都市再開発の方針を次のとおり変更する


山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

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目 次 第 1 章策定の目的と位置づけ 計画策定の目的 計画の

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

(2) 市原市における区域設定の考え方本市においては 更級地区における商業集積や沿岸における工業地帯の形成等 これまで特色ある土地利用展開を行ってきた経緯を踏まえ 居住誘導区域の設定に合わせ地域の特性に応じた区域を設定します 市原市における区域設定の考え方 市街化区域 1 居住誘導区域 2 一般居住


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Ⅰ 用途地域指定の基本方針 1 用途地域別 市街地像 と指定の基本方針 1 2 境界の設定 4 3 用途地域見直しの時期 5 4 その他の地域地区や地区計画の活用 6 Ⅱ 用途地域の指定基準 第一種低層住居専用地域 7 第二種低層住居専用地域 9 第一種中高層住居専用地域 11 第二種中高層住居専用

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

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尾張都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 尾張都市計画区域マスタープラン 概要版 はじめに 本方針の対象範囲は 7 市 2 町から構成される以下の範囲です 尾張都市計画区域の対象範囲 下記市町の行政区域全域 一宮市 春日井市 犬山市 江南市 小牧市 稲沢市 岩倉市 大口町 扶桑町 1 基本的事項 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 都市計画区域マスタープラン は 都市計画法第 6 条の 2 の規定に 基づき 長期的な視点にたった都市の将来像を明らかにし その実現に向けての大きな道筋を明確にするため 都市計 画区域ごとに都市計画の基本的な方向性を県が広域的見地から定めるものです 基準年次を平成 30 年として 概ね 20 年後の都市の姿を展望したうえで都市計画の基本的方向を定めます なお 市街化区域の規模などは 平成 42 年 2030 年 を目標年次として定めます

2 1 都市計画の目標 基本理念 愛知の都市づくりビジョン 平成 29 年 3 月 の都市づくりの理念である 時代の波を乗りこなし 元気と暮らしやす さを育みつづける未来へ の考え方を受け 元気 と 暮らしやすさ に対応した本区域の基本理念を定めます 広域からヒトやモノが集まるとともに 歩いて暮らせる身近な生活圏が形成された都市づくり 元気 優れた広域交通体系により 航空宇宙産業をはじめとする産業の集積 多くの 歴史 文化資源や豊かな自然環境などの多様な地域資源を活かし 多方面からヒ ト モノなどが集まる都市づくりを進めます 暮らしやすさ 地域のコミュニティと生活に必要な都市機能を維持しながら さらなるスプロ ール化を抑制し 歩いて暮らせる生活圏が形成された都市づくりを進めます 将来都市構造図 市街地ゾーン及び工業ゾーンは平成31年のおおむねの市街化区域を表示しています 都市の拠点 一宮駅周辺および鳥居松 JR春日井駅周辺地区を多くのヒトやモノが活発に動き 広域的な都市機能が集積する区域拠点に位置づけます 犬山駅 江南駅 小牧駅 国府宮駅および岩倉駅周辺を商業 業務 医療 福祉などの都市機能が集積し 暮らしやすいまちなかを形成する 都市拠点に位置づけます 県営名古屋空港周辺を多くのヒトが集まる広域交流拠点に位置づけます

2 都市づくりの目標 1 暮らしやすさを支える集約型都市構造への転換に向けた主な目標 主要な鉄道駅周辺などの中心市街地や生活拠点となる地区を拠点として都市機能の集積やまちなか居住を誘導し 活力あるまちなかの形成を目指します 都市機能が集積した拠点およびその周辺や公共交通沿線の市街地には多様な世代の居住を誘導し 地域のコミュニティが維持された市街地の形成を目指します 市街化調整区域に広がるDIDを中心とした人口密度の高い集落地などでは 集落周辺部のさらなるスプロール化を抑制しつつ 現在の生活利便性や地域のコミュニティを維持していくため 日常生活に必要な機能の維持を目指します 2リニア新時代に向けた地域特性を最大限活かした対流の促進に向けた主な目標 犬山城をはじめとする歴史 文化資源 国営木曽三川公園をはじめとするスポーツ レクリエーション資源などの地域資源を活かした地域づくりを進め 様々な対流を促進し にぎわいの創出を目指します リニア開業による首都圏との時間短縮効果を全県的に波及させるため 県内都市間 都市内における交通基盤の整備を進め 質の高い交通環境の形成を目指します 広域幹線道路の整備を促進するなど 世界とつながる玄関口となる中部国際空港や名古屋港などとのアクセス性の向上を目指します 3 力強い愛知を支えるさらなる産業集積の推進に向けた主な目標 既存産業の高度化や航空宇宙産業などの次世代産業の創出 新たな産業立地の推進を図るため 既存工業地周辺や広域交通の利便性が高い地域 物流の効率化が図られる地域に新たな産業用地の確保を目指します 経済活動の効率性の向上や生産力の拡大を図るため 広域幹線道路網の充実や空港 港湾 高速道路インターチェンジ 産業集積地などへのアクセス道路の整備を推進します 4 大規模自然災害等に備えた安全安心な暮らしの確保に向けた主な目標 災害危険性が高い地区では 災害リスクや警戒避難体制の状況 災害を防止 軽減する施設の整備状況などを総合的に勘案しながら 土地利用の適正な規制と誘導を図るとともに 道路 橋梁 河川などの都市基盤施設の整備や耐震化を推進し 市街地の災害の防止または軽減を目指します 都市計画道路の整備や交通安全対策を推進し また生活関連施設を結ぶ経路を中心に歩行経路のバリアフリー化や自転車利用空間のネットワーク化を進め 安全安心に移動できる都市空間の形成を目指します 5 自然環境や地球温暖化に配慮した環境負荷の小さな都市づくりの推進に向けた主な目標 中央部や南西部の農地 東部の樹林地などの緑地では無秩序な開発を抑制するなど 適正な土地利用の規制 誘導を図り 豊かな自然環境を保全します 公共交通の利用促進により自動車に過度に頼らない集約型都市構造への転換 建築物の低炭素化 緑地の保全や緑化の推進を実施し 都市部における低炭素化を目指します

3 区域区分の決定の有無および区域区分を定める際の方針 1 区域区分の有無 本区域は 中部圏開発整備法に規定された都市整備区域を含むため 都市計画法の規定により区域区分 ( 市街化区域と市街化調整区域との区分 ) を定めます 2 目標年次に配置されるべき人口および産業の規模 本区域と名古屋都市計画区域 知多都市計画区域で構成する尾張広域都市計画圏における将来の概ねの人 口および愛知県全域の産業の規模を次のとおり想定します 人口は平成 32 年 (2020 年 ) 頃にピークに達しますが 世帯数は増加する見込みであり 現市街化区域に収容 できない世帯のために新たな住居系市街地が必要です また 県内総生産は今後も増加する見込みであり 新たな 産業系市街地が必要です 尾張広域都市計画圏 人口 単位 : 千人 尾張広域都市計画圏 平成 27 年平成 42 年 (2030 年 ) ( 国勢調査 ) ( 目標年次 ) 都市計画区域内 約 5,127 約 5,020 市街化区域内 約 4,417 約 4,362 産業 単位 : 兆円 愛知県 平成 25 年平成 42 年 (2030 年 ) ( 目標年次 ) 県内総生産額 ( 兆円 ) 約 34.8 約 44.1 対象は商業と工業に関わるもの ( 経済活動別県内総生産項目 (3) 製造業 ~ 項目 (11) サービス業 ) 4 主要な都市計画の決定等の方針 1 土地利用 住宅地については 公共交通を利用しやすい鉄道駅やバス停の徒歩圏 市役所などの徒歩圏を中心に住宅地を配置し 自動車に過度に頼らない歩いて暮らせる生活圏の構築を進め 集約型都市構造への転換を図ります 商業地については 主要な鉄道駅周辺などの中心市街地や生活拠点となる地区に商業 業務 医療 福祉などの都市機能の集約を進め 機能の充実を図るとともに 集約型都市構造への転換を図ります 工業地については 東名 名神高速道路 中央自動車道 東海北陸自動車道などのインターチェンジ周辺や主要な幹線道路の周辺など 交通の利便性が高く物流の効率化が図られる地域や既に工場が集積している工業地の周辺に配置を促進します 市街化区域における農地は 市民の農とのふれあいの場 防災空間 良好な景観や都市環境を形成するオープンスペースとしての多面的な機能を発揮することが期待されることから 宅地化を前提とせず 地域特性に応じて生産緑地制度の活用などにより都市農地として保全および活用を図ります 郊外の大規模住宅団地では 公共交通利便性の高い地区に都市機能を集約し 暮らしやすい市街地を維持していくとともに 若い世代をはじめとする居住を促進し 多世代が共生 交流する市街地の形成を図ります 災害の発生の恐れのある土地の区域 優良な集団農用地など農用地として保全すべき一団の区域 優れた自然環境などのために保全すべき土地の区域については 原則として市街化を抑制します 地域環境の保全や改善または地域活力の向上に貢献すると認められる地区や地域コミュニティの維持 創出に資する地区では 必要に応じ地区計画などを活用することにより地域の実情にあった適正な土地利用を図ります 計画的に市街地整備を行う地区は 農林漁業などとの調整を行い その整備の見通しが明らかになった段階で 住居系市街地については尾張広域都市計画圏で想定した人口の範囲内で また産業系市街地については尾張広域都市計画圏で想定した産業規模の範囲内で 随時 市街化区域に編入します

2 都市施設 2-1 交通施設 東名 名神高速道路など広域交通ネットワークを最大限活用しつつ 区域内の円滑な交通の確保や各拠点へのアクセス性の強化に向けて 質の高い交通環境の形成 充実を図ります 拠点間の連携 補完や拠点へのアクセス性の充実を図るため 都市機能の立地誘導と一体となって公共交通の利用を促進します 公共交通と自動車交通の適切な役割分担を図るとともに 駅前広場の整備や駐車施設の適切な配置など公共交通結節点の機能強化 充実や地域住民の生活に必要なバス路線の維持 活性化 バス路線網の再構築を促進します 郊外の大規模住宅団地では 需要の動向を踏まえて団地内 外の交通ネットワークの構築や公共交通の充実を図ります 県営名古屋空港は コミューター航空 ビジネス機の拠点化を推進するとともに 空港と鉄道駅を結ぶ公共交通の充実など 利用者の利便性の向上を図ります 南海トラフ地震などの大規模地震の発生に備えるため 交通施設の耐震化にあわせて 災害に強い交通体系の構築に向けた道路網の形成を図ります 2-2 下水道および河川等 下水道については 合併処理浄化槽や農業集落排水などとの連携を図りつつ 下水道の整備を積極的に促進するとともに 下水処理の高度化や合流式下水道の改善を促進し 快適な水環境の形成を図ります 台風や局地的な集中豪雨などによる浸水被害を防止するため 河川の整備 河川管理施設の機能強化を推進するとともに 新たな市街地の開発にあたっては 調整池を設置するなどの対策を図ります 新川流域では 確実な総合治水対策を推進するため特定都市河川浸水被害対策法に基づく流域水害対策計画に従って 下水道と連携し 効率的な浸水被害対策を実施します 東部の丘陵地を中心に 土石流 がけ崩れ 地すべりなどによる土砂災害を防止するため 土砂災害対策を推進します 3 市街地開発事業 土地区画整理事業については 自然環境との調和に配慮した都市的な土地利用の増進と良質な住宅地や工業地の供給を促進します 市街地再開発事業については 集約型都市構造の構築を図るため 中心市街地や鉄道駅周辺を中心に土地の有効活用や高度利用が可能となるよう 民間活力を最大限に活用して都市機能の更新を促進します これらの事業の実施にあたっては 中心市街地の活性化 密集市街地の防災性の向上 魅力ある拠点の形成 まちなか居住の促進に重点をおきます 4 自然的環境の整備または保全 都市公園をはじめ 丘陵地や社寺境内の樹林地 市街地周辺の農地 河川の水辺など 住民にとって身近な自然的環境の整備や保全を促進します ヒートアイランド現象の緩和 生物多様性の保全 災害時の避難経路の確保といった観点から 広域的なつながりが確保できるよう 都市公園や河川 道路空間など公共施設の活用も図りつつ 自然的環境インフラネットワークの形成を図ります