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市町村合併の推進状況について

スライド 1

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Ⅱ. 主な内容 第 1 部公益法人の概況 1. 法人数 平成 29 年 12 月 1 日の公益法人は 9,493 法人 ( 前年比 +35) である 公益法人数の変動は 公益認定又は移行認定により増加し 法人の解散 公益認定の取消し及び合併に伴う減少がある ( 注 ) 公益認定 : 一般法人で公益認

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

内部統制ガイドラインについて 資料

東京都知事等の給料等に関する条例

包括規定 案

道州制基本法案(骨子)

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

- 2 - 項五その他本会の目的を達成するために必要な事項(役員)第五条本会に次の役員を置く 会長一名副会長七名以内理事七名監事三名(役員の任期)第六条役員の任期は 二年とする ただし 任期満了後も 新役員が選任されるまでの間は 引き続きその職務を行うものとする 2補欠により選任された役員の任期は

目 次 ページ 個人情報保護制度 個人情報保護制度の利用状況 1 請求 開示等の状況 1 2 実施機関別開示請求の状況 4 3 個人情報の訂正請求 是正の申出 苦情の申出の状況 4 4 事業者が取扱う個人情報の保護の状況 4 5 不服申立ての状況 4 6 個人情報保護審査会の運営状況 4 7 実施機

スライド 1

市町村合併の推進状況について

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

ア執行機関として法律の定めるところにより普通地方公共団体に置かなければならない委員会及び委員は, 以下のとおりである ( 法 180 条の5 第 1 項 ) ( ア ) 教育委員会 (1 号 ) ( イ ) 選挙管理委員会 (2 号 ) ( ウ ) 人事委員会又は人事委員会を置かない普通地方公共団体

「定款」等の一部改正について

評議員選任 解任委員会について点検項目 説明 参考 1 評議員選任 解任委員会の設置について すべての法人 ( 現在, 評議員会を設置している法 定款例第 6 条 評議員選任 解任委員会 を設置する旨の定款変更を行っていますか ( 又は定款変更の準備をしていますか ) いる いない 人も含む ) に

内閣府令本文

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

人事行政の運営等の状況の公表について

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

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< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

(5) 賦課徴収業務に関する構成団体からの相談及び支援に係る事務 (6) 地方税法に基づき構成団体が賦課すべき地方税の税額を共同で算定するために必要な 電算システムの整備に関する事務 ( 広域連合の作成する広域計画の項目 ) 第 5 条広域連合が作成する広域計画 ( 地方自治法 ( 昭和 22 年法

1 第節 警察の組織 1 警察の組織 (1) 公安委員会制度 公安委員会制度は 強い執行力を持つ警察行政について その政治的中立性を確保し かつ 運営の独善化を防ぐためには 国民の良識を代表する者が警察の管理を行うことが適切と考えられたため設けられた制度であり 国に国家公安委員会を置いて警察庁を管理

別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ

1.日本家族社会学会会則_ 施行

●地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律案

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

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平成19年6月

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記 1 標準報酬月額の決定に係る制度の概要 (1) 定時決定保険者等 ( 被保険者が 全国健康保険協会が管掌する健康保険の被保険者である場合は厚生労働大臣 健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合は当該健康保険組合をいう 以下同じ ) は 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 )

笠縫東学区まちづくり協議会会則 ( 名称 ) 第 1 条本会は 笠縫東学区まちづくり協議会 ( 以下 協議会 という ) と称する ( 事務所 ) 第 2 条協議会の事務所は 滋賀県草津市集町 58 番地の8に置く ( 目的 ) 第 3 条協議会は 地域住民が主体となって地域共通の願いの実現ならびに

構成員 3 法第 35 条第 3 項において 協議に係る内水面について河川管理者がある場合には当該河川管理者が必須の構成員とされているのはなぜか 河川管理者は 河川法 ( 昭和 39 年法律第 167 号 ) に基づき 治水 利水 環境の観点から総合的に河川管理をする立場であることから 同法に基づき

基本情報 () 非常勤職員の総数 調査対象に該当する非常勤職員の総数は 期間業務職員が 30,429 人 (54%) 期間業務職員以外の非常勤職員が 25,590 人 (46%) 合計で 56,09 人 ( うち女性 42,456 人 76%) だった (2) 非常勤職員が所属する機関 非常勤職員が

加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引

(1) 採用 昇任 降任 転任の用語の定義について定めるものとすること ( 第 15 条の2 第 1 項関係 ) (2) 標準職務遂行能力は 職制上の段階の標準的な職 ( 職員の職に限る 以下同じ ) の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として任命権者が定めるものとすること ( 第 15

社会保険労務士法.xlsx

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

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8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

記 第 1 参議院合同選挙区選挙の執行に関する事項 1 合同選挙区都道府県 ( 法第 5 条の6 第 1 項に規定する合同選挙区都道府県をいう 以下同じ ) の選挙管理委員会は 法第 22 条第 2 項の規定による選挙人名簿の登録が行われた日現在において選挙人名簿に登録されている選挙人の数 ( 参議

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の他の臨時又は緊急の必要により週休日等以外の日の午前零時から午前 5 時までの間であって正規の勤務時間以外の時間に勤務した場合は 当該職員には 管理職員特別勤務手当を支給する 第 16 条の2 第 3 項中 前 2 項 を 前 3 項 に改め 同項を同条第 4 項とし 同条第 2 項の次に次の1 項

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鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

個人情報保護規定

総会名簿 代表区分 氏 名 現 役 職 名 1. 健康保険 船 員保険及び国民 幸 野 庄 司 健康保険組合連合会理事 健康保険の保険 平 川 則 男 日本労働組合総連合会総合政策局長 者並びに被保険 間 宮 清 日本労働組合総連合会 患者本位の医療を確立する連絡会 委員 者 事業主及び 宮 近 清

日本学術会議会則

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公布された条例のあらまし 職員の退職手当に関する条例の一部改正について 1 条例の改正理由地方公務員等共済組合法及び地方独立行政法人法の一部改正に伴い 所要の改正を行う 2 条例の概要 (1) 自己の都合による退職等の場合の退職手当の基本額について定めた規定中 引用している地方公務員等共済組合法の条

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はじめに 十勝管内の各町村議会は 住民に開かれた議会 住民参加を推進する議会を目指し さまざまな制度を導入するなどして議会の活性化を進めてきていますが 一方で 新たな議員のなり手が不足していることに強い危機感を抱いています なり手不足の原因がどこにあるか 議会制度や社会情勢等も含め総合的に検証してい

審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

2 規則第 4 条第 1 項に定める支部代表理事候補者選出選挙の立候補者を推薦する者は その立候補者が立 候補する支部に所属していなければならない ( 会員理事候補者の選出 ) 第 6 条会員理事候補者として立候補した者の数が第 2 条別表に規定する定数と同数の場合 立候補者は無投票にて会員理事候補

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

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( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

総務省独立行政法人評価委員会議事規則 総務省独立行政法人評価委員会令 ( 平成十二年政令第三百十八号 以下 委員会令 という ) 第十条の規定に基づき 総務省独立行政法人評価委員会議事規則を次のように定める 平成十三年二月二十七日総務省独立行政法人評価委員会委員長 ( 目的 ) 第一条総務省独立行政

N0.252

この制度は 2003 年 9 月 2 日から施行され 旧 地方自治法 244 条の2による管理委託を行ってきた 公の施設 の場合は 3 年間 ( 経過措置 ) の間に自治体が指定管理者制度に移行することになっている 現時点で 指定管理者制度導入のため 1 指定の手続きについて一般ルールとして定めた自

お知らせ 柔道整復師の資格を取得される皆さま 関係の皆さまへ 平成 30 年 4 月から 柔道整復療養費の受領委任を取り扱う 施術管理者 になる場合は 実務経験と研修の受講が必要となる方向で 以下のとおり検討しています 柔道整復療養費の受領委任の取扱いを管理する 施術管理者 になるための要件について

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立命館慶祥中学校 生徒会規約

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

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資料 1 平成 27 年人事院勧告の概要

2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

〇用語 個人情報保護法 個人情報の保護に関する法律のこと 現行保護法 現行の個人情報の保護に関する法律のこと 改正法 保護法 法 個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 27 年 9 月 9 日法律第 65 号

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別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

取締役会規定

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

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イ類似団体の状況 法定上限数 抜粋 30 人 ( 人口 8~ 10 万人 ) 34 人 ( 人口 10~ 14 万人 ) 定数が定数を減員の状況法定市数法定上限人2人3人4人5人6人7人8人9人上限数数より減員1と同じ (14.8%) 9 (23.1%) 10 人11 人以上 23

目次 1. 再就職者による依頼等 ( 働きかけ ) の規制 1 2. 働きかけ規制の範囲 2 3. 再就職情報の届出 3 4. 再就職情報の公表 4 5. 罰則 5 6. 様式 6 再就職者による依頼等の規制について 地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律 ( 平成 26 年法律第

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

(2) 変更の内容 定款変更の内容は別紙のとおりであります (3) 日程 定款変更のための株主総会開催日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 定款変更の効力発生日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 以上 - 2 -

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

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行政委員会の非常勤委員の報酬の在り方に関する提言 平成 23 年 1 月 25 日京都府特別職報酬等審議会

1 はじめに 京都府特別職報酬等審議会では 平成 22 年 8 月 30 日に京都府知事から 行政委員会 の非常勤委員の報酬の在り方について 提言の依頼を受けたところである 京都府における行政委員会の非常勤委員の報酬は 教育委員会 公安委員会 選挙管理委員会 監査委員 人事委員会 労働委員会 収用委員会については 月額により 海区漁業調整委員会 内水面漁場管理委員会については 日額により支給されている しかしながら 月額により支給することについて 京都府を含む多くの地方公共団体で住民監査請求や住民訴訟が提起されており また 平成 22 年 7 月には 全国知事会行政改革プロジェクトチームが 地方自治法第 203 条の2 第 2 項の趣旨を十分に踏まえ検討を進めるべきであり 各団体の実情に合わせ 自主的に見直しを進めるよう報告をまとめたところである 地方自治法第 203 条の2 第 2 項は 非常勤職員に対する報酬は その勤務日数に応じてこれを支給する ただし 条例で特別の定めをした場合は この限りでない と規定しており 日額による支給が基本となるが これによらない支給とする場合の具体的な適用基準は定められていない 一方 行政委員会委員は 専門的な識見を有する者等から選ばれ 地方公共団体の長の部局から職務上独立して事務を管理し執行する執行機関としての責任を負っており 附属機関や審議会等の委員とは異なる職務 職責 勤務の実態となっている こうした状況の下で 平成 21 年度以降に報酬の在り方を見直した都道府県は14 団体あり 全ての委員会について日額方式とした団体は1 団体 一部の委員会について日額方式とした団体は9 団体 全ての委員会について日額 月額の併給方式とした団体は3 団体 一部の委員会について日額 月額の併給方式とした団体は1 団体となっており 支給方法が分かれているところである 本審議会においては 地方自治法第 203 条の2の趣旨 全国知事会の報告 他の都道府県の状況 判決の状況等を踏まえつつ 各行政委員会ごとに異なる具体的な職務 職責や委員の勤務態様 勤務量等の実態を把握 検証する中で 今日的視点から慎重に審議を重ねてきたところであり この度 行政委員会の非常勤委員の報酬の在り方について提言を行うものである - 1 -

2 見直しの方向性 (1) 支給方法の在り方 ( 基本的な考え方 ) 行政委員会の非常勤委員の報酬の支給方法については 1 地方自治法が 非常勤職員の報酬は 勤務日数に応じて支給することを原則としていることから 日額による支給が基本となる 2 行政委員会委員には 他の非常勤職員とは異なる執行機関としての職務 職責と勤務の実態があることから その報酬については 各委員会の職務 職責の内容 性質等を考慮するとともに 次のことを踏まえ 日額によらない支給も可能とする ア委員会等 ( 委員会の定例会 臨時会 府議会の本会議 委員会 全国 府内等の会議 研究会 式典等 ) への出席の程度イ議案の審議等に向けて必要となる準備や委員会等に付随して行われる協議 調整等の委員会等への出席以外の業務への従事の程度 ( 支給方法 ) 1 日額方式は 職務 職責が限定的な委員会であって 委員の委員会等への出席及びこれ以外の業務への従事が比較的少ない場合に 日々の活動に対して支給する 2 日額によらない支給方法としては 他の都道府県の状況を踏まえると 月額方式又は日額 月額の併給方式が考えられる このため 当審議会において日額 月額の併給方式について検討を行ったが この方式は 地方自治法が勤務日数に応じた日額による支給を基本としていることから 委員会等への出席に対して日額報酬を支給するとともに これ以外の恒常的な職務 職責等に対して月額報酬を支給するものであるが 他の職においても例がなく 支給額の水準について一般的な基準を設定することは難しく 現時点において導入することは適当でないと考えられるので 月額方式によることが適当である ( 月額の適用基準 ) 月額方式は 1 委員の委員会等への出席及びこれに向けて必要となる準備や協議 調整等の業務への従事が基本的に毎週あるもの 2 行政的権限と立法的権限又は司法的権限を行使しており 職務 職責が恒常的かつ広範な委員会である場合に適用することが適当である - 2 -

( 各行政委員会への適用 ) 上記基準に照らして考えると 選挙管理委員会委員 収用委員会 海区漁業調整委員会 内水面漁場管理委員会については 地方自治法の原則どおり 日額方式とすることが適当である また 教育委員会 公安委員会 選挙管理委員会委員長 監査委員 人事委員会 労働委員会については 委員 ( 委員長 会長を含む ) の委員会の定例会 臨時会 府議会の本会議 委員会等への出席及びこれに向けて必要となる準備や協議 調整等の業務への従事が基本的に毎週あり 恒常的かつ広範な職務 職責を有していることから 月額方式とすることが適当である < 各行政委員会の職務 職責 勤務状況 > 教育委員会は 教育に関する基本方針等の策定 学校等の設置 廃止 教員の採用 通学区域等の教育委員会規則の改正等の教育全般に関する業務を担っており 恒常的に職務 職責を有し また 委員長及び委員の委員会 府議会 府内の校長会議 研究会 全国 近畿の会議等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務への従事が基本的に毎週ある 公安委員会は 交通規制 暴力団指定 暴力的要求行為等に対する措置命令 運転免許 風俗営業等の許可 取消 交通規則等の公安委員会規則の改正 免許取消等の不服審査等の警察全般に関する業務を担っており 恒常的に職務 職責を有し また 委員長及び委員の委員会 府議会 府内の協議会 全国の会議 式典等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務への従事が基本的に毎週ある 選挙管理委員会は 選挙事務の管理執行 啓発計画の策定 選挙人名簿登録 政治活動用ポスターの規制 選挙管理委員会規程の改正 選挙効力等の異議申出の審査等の選挙事務全般に関する業務を担っており 恒常的に職務 職責を有し また 委員会 府議会 府内の協議会 全国 近畿の会議 研修会 選挙の説明会等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務があるが それらの業務への従事が 委員長は基本的に毎週あるが 委員は基本的に毎週ない 監査委員は 府の財務執行や経営管理の定期 随時監査 決算審査 現金出納検査 府の出資団体 補助金交付団体等の監査 府民簡易監査 住民監査請求の監査等の府の財務執行等全般に関する業務を担っており 恒常的に職務 職責を有し また 委員の委員会議 府議会 定例 随時監査 決算審査 全国 近畿の会議等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務への従事が基本的に毎週ある 人事委員会は 職員の人事行政全般に関する研究 報告 勧告 教員以外の職員の採用 昇任選考 職員の給与 勤務時間 休暇等の人事委員会規則の改正 不服申立ての審査等の人事行政全般に関する業務を担っており 恒常的に職務 職責を有し また 委員長及び委員の委員会 府議会 採用面接試験 全国 近畿の会議 研究会等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務への従事が基本的に毎週ある 労働委員会は 不当労働行為の調査 審問 命令等 労働争議 個別労働関係紛争のあっせん 労働組合の資格審査等の労働関係の業務を担っており 申請等の件数が多く 恒常的に職務 職責を有し また 会長及び委員の総会 あっせん 審問 調査 全国 近畿の会議 研究会等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務への従事が基本的に毎週ある - 3 -

収用委員会は 土地収用の申請に対する裁決などの業務を担い 司法的権限のみを行使しており また 会長及び委員は 委員会 全国 近畿等の会議 研究会等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務に従事しているが 近年 申請等が少ない状況にあって それらの業務への従事が基本的に毎週ない 海区漁業調整委員会及び内水面漁場管理委員会は 海面及び内水面における漁場計画の作成 漁業権の免許等に関する答申 水産動植物の採捕に関する制限 禁止等の指示等の漁業調整等の業務を担っており また 会長及び委員は 委員会 全国等の会議等への出席及びこれに向けた準備 協議等の業務に従事しているが それらの業務への従事が基本的に毎週ない (2) 日額の水準の在り方等選挙管理委員会委員並びに収用委員会会長及び委員に支給する日額の水準については 会長は 同じ執行機関である常勤代表監査委員の給料月額を基礎として 土 日曜日を除く21 日 ( 一般職の手当算定時の1か月当たりの勤務日数 ) で除して得た額を基本とし 委員は 会長との職務 職責の差等を考慮して 会長の額に0.9( 現行月額の差 ) を乗じて得た額を基本とすることが適当である この算定方法は 行政委員会委員が常勤 非常勤を問わず 執行機関としての職務 職責を負っており 常勤委員の給料月額を日割計算することに合理性があり 日額に見直した団体の多くが導入している方法であり また この方法による支給額は 政令指定都市を抱える見直し団体の支給額や国の非常勤職員の報酬上限額との均衡が図れるなど 適切な水準である また 日額の支給対象業務については 勤務実績に応じた支給という観点から 委員会等への出席のほか 委員会等に付随して行われる協議 調整等の委員会等への出席以外の業務で 客観的 具体的に確認できるものについて 支給対象とすることが適当である 3 まとめ 今回の提言は 見直しの方向性を示すものであり 京都府においては この提言を踏まえて検討され 所要の見直しをすべきものと考える なお 今後 社会情勢の変化等を踏まえ 府民から支持される納得性の高い制度であるよう 常に点検 検討を行っていくことが必要である - 4 -

参考 1 非常勤委員の報酬額等 ( 現行 ) 支給方法 報酬額 委員長 ( 会長 ) 委員 教育委員会 306,900 円 279,000 円 公安委員会 279,000 円 269,700 円 選挙管理委員会 279,000 円 232,500 円 監査委員 - 識見選任 269,700 円月額議員選任 102,300 円 人事委員会 279,000 円 269,700 円 労働委員会 279,000 円公益委員 269,700 円 その他委員 251,100 円 収用委員会 213,900 円 186,000 円 海区漁業調整委員会 14,800 円 13,900 円日額内水面漁場管理委員会 14,800 円 13,900 円 -5-

参考 2 京都府特別職報酬等審議会委員名簿 会 長 井 村 裕 夫 元 京都大学総長 会長職務代理 木 田 喜代江 公認会計士 委 員 安 保 嘉 博 京都弁護士会会長 委 員 久 貝 和 子 京都府連合婦人会事務局長 委 員 桑 原 仁 美 ( 社 ) 京都府医師会理事 委 員 小 林 千 洋 N H K 京都放送局長 委 員 田 辺 親 男 ( 社 ) 京都経済同友会代表幹事 委 員 平 井 勝 元 京都府職員労働組合執行委員長 委 員 細 田 一 三 日本労働組合総連合会京都府連合会会長 参考 3 審議の経過 第 1 回平成 22 年 1 月 28 日第 2 回平成 22 年 8 月 30 日第 3 回平成 22 年 11 月 26 日第 4 回平成 23 年 1 月 6 日 報酬の現状 沿革 他府県状況等の説明見直しについて 提言 を依頼判決の状況 全国知事会の報告 他府県の見直し内容 委員会の活動状況等の説明 見直しの必要性 見直しの方向性について議論各委員会の具体的な職務 職責や活動実績 判決の状 況 他府県の見直し状況等の報告 支給方法 支給額の水準などについて議論新たな判決 他府県の見直し内容等を報告これまでの審議状況を踏まえ 支給方法の適用基準 各行政委員会における支給方法と支給額の水準等 提言案の取りまとめに向けた基本的な内容を確認 審議 - 6 -