茨城県地震想定の見直しのデータ訂正について

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2 互助等に対する公費支出の見直しの状況 ( 資料 2 参照 ) 平成 28,29 年度は 4 団体が, 互助等に対する公費支出の削減に取り組んでいる 年度 区分 見直しを行った団体数 互助等に対する公費支出総額の見直し 公費支出の廃止 公費支出の削減 互助等が行う個別事業に対する公費支出の見直し

2 互助等に対する公費支出の見直しの状況 ( 資料 2 参照 ) 平成 26 年度は4 団体, 平成 27 年度は3 団体が, 互助等に対する公費支出の削減に取り組んでいる 年度 区分 見直しを行った団体数 互助等に対する公費支出総額の見直し 公費支出の廃止 公費支出の削減 互助等が行う個別事業に対

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1 龍ケ崎市 ( 特別選抜 ) ( 身体障がい者 ) 8/1~8/16 11 月下旬 人事行政課 内線 372 管理栄養士 建築 頃 10 月 25 日 下妻市 ( 主任介護支援専門員等 ) ( 社会福祉士 ) ( 主任介護支援専門員等 ) 7/11~8/10 中止 頃 1

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

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A 基幹事業 道路事業 A 道路一般茨城県直接茨城県国道改築国道 125 号大谷 BP バイパス L=2.60km 稲敷市 美浦村 3,800 - A 道路一般茨城県直接茨城県国道改築国道 125 号古河拡幅現道拡幅 L=1.40km 古河市 17 - A 道路一

水戸市日立市古河市土浦市 筑西市 県内各市との給料月額 ( 条例上 ) の比較 笠間市 市長 石岡市牛久市神栖市取手市常総市 結城市高萩市那珂市鹿嶋市桜川市下妻市 坂東市守谷市潮来市稲敷市 行方市鉾田市 系列 1 1,75, 1,3, 97, 968, 963, 957,

(表紙)茨城県住宅・建築物の防災・安全対策の推進 第Ⅱ期(住宅課)

08茨城県.基準

(表紙)茨城県社会資本総合整備計画 第Ⅱ期 ~ゆとりの住まい・安心の住まい・みんなで創る・いばらきの住まいづくり~(住宅課)

資料 1 茨城県保健所の 今後のあり方について 意見書 ( 案 ) 平成 31 年月 茨城県保健所再編検討懇話会

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記者発表

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目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

山県市地域防災計画【 改訂版】

建築物等震災対策事業について

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地震動推計の考え方 最新の科学的知見や過去の被害地震を踏まえ 5 つの想定地震を設定し 検証 首都圏に甚大な被害が想定される東京湾北部地震について 震源深さが従来の想定より浅いという最新の知見を反映した再検証の実施 1703 年に発生した巨大地震 ( 元禄型関東地震 ) を想定し 本県への影響を新た

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対象別まとめ 区分妊産婦乳児 1 歳 6 ヶ月児 2 歳児 3 歳児幼児 一次予防二次予防予防以外 水戸市 笠間市 小美玉市 茨城町 大洗町 城里町 ひたちなか市 東海村 常陸太田市 常陸大宮市 那珂市 大子町 日立市 高萩市 北茨城市 鉾田市 行方市 鹿嶋市 潮来市 神栖市 龍ケ崎市 取手市 牛久

水戸地方気象台対象地域茨城県 平成 25 年台風第 26 号に関する茨城県気象速報 目 次 1 概要 2 気象の状況 3 警報 注意報 気象情報等の発表状況 4 被害の状況 5 水戸地方気象台が執った措置 6 参考資料 平成 25 年 10 月 17 日 注 ) この資料は 速報として取り急ぎまとめ

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防災情報のページ


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南海トラフ巨大地震における被害想定 ( 上水道 ) 上水道の被害想定は 津波 停電 揺れによる被害の合計であり 被災直後の断水人口は最大で 34 百万人 被害の大きい地域では最大 8 週間の復旧予測日数 (95% 復旧 ) と想定されている 上水道の被害想定 施設種類被害状況 ( 被災直後 ) 復旧

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第 1 節地震 津波 液状化の概要 第 1 章東日本大震災の概要第 1 節地震 津波 液状化の概要 1 発生状況 平成 23 年 (2011 年 )3 月 11 日金曜日 14 時 46 分頃, 三陸沖 ( 北緯 38 度 1 分, 東経 142 度 52 分, 深さ 24 km ) を震源とする,

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総合支援資金 生計中心者の失業等によって一時的に生計の維持が困難となったに対し 新たな仕事を見つける等生活の再建を行う間の生活費等の貸付を行い 自立に向けた支援をすることを目的とした貸付です 失業以前に借入申込者が生計を維持していた実績が必要です 資金種類 貸付対象 貸付期間 生活支援費住宅入居費一

基本方針

関東周辺のプレート境界と南関東地域で発生する地震のタイプ 関東周辺のプレート境界 南関東地域で発生する地震のタイプ 2 フィリピン 3 海プレート 北米プレート 4 太 太 平 平 洋 ート 6 6 レプーレトプ洋 1 地殻内の浅い地震 2 フィリピン海プレートと北米プレートの境界の地震

担当課名 水戸農業協同組合 八木岡努 水戸市赤塚 総務課 常陸農業協同組合 秋山豊 常陸太田市山下町 総務課 茨城旭村農業協同組合 皆藤茂次郎 鉾田市造谷

地震災害、正しい知識と備え

第1章 災害予防計画

Microsoft Word - 表紙

家族みんなの防災ハンドブック 保存版

2 市内の人口推移 250,000 ( 人 ) 高齢化率 :% 30.0% 200, % 150, % 15.0% 100, % 50, % 0 平成 14 年度 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19

2011 年 12 月 15 日発行 東日本大震災リスク レポート ( 第 5 号 ) 次の大地震 大津波への対応 : 防災計画の見直しと企業に求められる対応 発行 : 三菱商事インシュアランス株式会社リスクコンサルティング室 はじめに 1 本年 3 月 11 日 ( 金 ) の東日本大震災の発生か


02 期日前投票所

参考資料

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公益社団法人茨城県農林振興公社簿 担当課名 水戸農業協同組合 八木岡努 2 水戸市赤塚 総務課 常陸農業協同組合 野上昭雄 2 常陸太田市山下町 総務課 茨城旭村農業協同組合 皆藤茂次郎 1 鉾田市造谷

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1 想定地震の概要南海トラフで発生する地震は 多様な地震発生のパターンが考えられることから 次の地震の震源域の広がりを正確に予測することは 現時点の科学的知見では困難です そのため 本市では 南海トラフで発生する地震として 次の2つの地震を想定して被害予測調査を行いました (1) 過去の地震を考慮し

白紙のページ

茨城県ナースセンターナースセンターくん 茨城県ナースセンターキャラクターはぴなちゃん 求人情報 126 号 〇〇〇 この情報は平成 31 年 3 月 31 日時点でeナースセンターに公開されたものです 求人情報は刻々と変化し 採用決定されている場合もあります 掲載されている施設等の採用条件を詳しくお

東日本大震災に係る災害等廃棄物処理事業の実地調査について

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

2018 3W インフルエンザ施設別発生状況平成 30 年 1 月 15 日 ( 月 )~ 平成 30 年 1 月 21 日 ( 日 ) 別表ー 1 学校等の施設 (1) 休校幼稚園 No 所在地学校名措置期間在籍数患者数 1 土浦市土浦第二幼稚園 ~

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県


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東日本大震災に係る日本赤十字社等義援金配布状況(平成29年7月31日現在)

東日本大震災に係る日本赤十字社等義援金配付状況(平成30年9月30日現在)

(/9) 07 年に発生した地震の概要. 佐賀県の地震活動 07 年に佐賀県で震度 以上を観測した地震は 9 回 (06 年は 85 回 ) でした ( 表 図 3) このうち 震度 3 以上を観測した地震はありませんでした (06 年は 9 回 ) 表 07 年に佐賀県内で震度 以上を観測した地震

H19年度

障害者福祉のしおり この しおり は, 障害のある方が利用できる主な福祉制度の内容や利用方法について, 概要をまとめたものです 平成 25 年 4 月

3. 水供給システム ( 図 7~ 図 8) 3.1 根拠データ 断水戸数: 厚生労働省 平成 年 (2 年 ) 東北地方太平洋沖地震の被害状況及び対応について の中に記載された ( 別紙 ) 水道における被害情報 の市町村別集計データおよび都県別集計データ 2/3/ :3( 報番号不明 水道産業新

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H19年度

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鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

報告会の開催状況 当社は 東京電力株式会社の福島第一原子力発電所での事故を踏まえて様々な安全対策を実施しており これらについて 発電所の周辺にお住いの皆さまにご報告させて頂くため 東海発電所 東海第二発電所の状況報告会を開催しています この報告会は 当社社員が発電所周辺の15 市町村に直接お伺し 平

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(告示)新旧対照表

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

H19年度

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

<GK クルマの保険 ( 車両保険 )> ( 自動車によるあて逃げに限ります ) お客さまのおクルマは 車両保険 に加入していますか? 自動車保険の車両保険では 一般車両 もしくは 10 補償限定 のいずれでも 台風や集中豪雨による洪水の事故が対象となります 地震 噴火またはこれらによる津波 によっ

素早い避難の確保を後押しする対策として位置付けるべきものであることとされているところである 国及び関係公共団体等は 最大クラスの地震 津波に対して被害を減ずるため これらの報告で示された地震 津波対策を速やかに具体化し 推進する必要がある 主な津波対策を以下に示す (1) 強い揺れや弱くても長い揺れ

2018 3W インフルエンザ施設別発生状況平成 31 年 1 月 14 日 ( 月 )~ 平成 31 年 1 月 20 日 ( 日 ) 別表ー 1 学校等の施設 (1) 休校幼稚園 No 所在地学校名措置期間在籍数患者数 1 常陸大宮市美和幼稚園 ~

Transcription:

資料提供 平成 30 年 12 月 26 日 ( 水 ) 茨城県防災 危機管理部防災 危機管理課 ( 担当 ) 課長補佐関聡史電話 029-301-2880( 内線 2882) 茨城県地震被害想定の見直しのデータ訂正について 12 月 21 日に公表した標記の件につきまして, 次の理由からデータの一部を訂正い たします < 修正の理由 > 当初公表した被害想定の結果については, 数値の切り上げ処理を行って, 国の 取扱いと同様に, 概数表示とすることを原則としておりました その結果, 例えば,10,521 件という計算結果を概数で 11,000 件と示すことと なり, 数字に大きな開きが見られるものもありました このため, 県民に正しく理解いただけるよう, 計算結果をそのまま公表するこ ととし, データを訂正することといたしました < 修正内容 > 先日公表した資料のうち,6 ページの 別紙被害想定の結果概要 について, 建物被害, 人的被害, 避難者の数値を概数ではなく, 計算結果に訂正 ( 別添のとおり )

平成 30 年 12 月 26 日訂正 ( 訂正箇所朱書 ) 茨城県防災 危機管理課 茨城県地震被害想定の見直しについて 1 趣旨大規模地震災害によって発生する被害を最新の科学的知見により想定する 想定結果は, 1 県, 市町村, 防災関係機関における防災対策の基礎資料 2 地震災害に関する住民への啓発資料として活用することにより, 大規模地震災害発生時の被害を最小限とすることにつなげる 2 見直しの背景 (1) 前回の被害想定 ( 平成 10 年公表 ) から約 20 年が経過し, 人口や建物分布, インフラの整備状況が変化 (2) 東日本大震災の教訓を踏まえた, 国の中央防災会議の専門調査会の提言 あらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大な地震 津波を検討すべき 一度想定した地震 津波についても, 最新の科学的知見を取り入れて適宜見直すべき (3) 国において, 南海トラフの巨大地震や首都直下地震を対象とした最大クラスの巨大地震モデルや被害の検討が進展 (4) 平成 24 年に, 県が最大クラス (L2) の津波について津波浸水想定を実施 3 見直しの経過 平成 28 年 10 月から, 有識者で構成する 茨城県減災対策検討会議 の指導, 助 言を得ながら検討を行った < 茨城県減災対策検討会議名簿 > 氏名 所属 糸井川栄一 ( 副議長 ) 筑波大学システム情報系教授 浦野愛 NPO 法人レスキューストックヤード常務理事 小林薫 茨城大学工学部教授 境有紀 筑波大学システム情報系教授 阪本真由美 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授 庄司学 筑波大学システム情報系准教授 林春男 ( 議長 ) 防災科学技術研究所理事長 藤原広行 防災科学技術研究所社会防災システム研究部門部門長 安田貢 水戸医療センター救命救急センターセンター長 矢野裕児 流通経済大学流通情報学部教授 50 音順 1

4 今回の被害想定の特徴 ( 前回との比較 ) 新たに, 県北, 県央, 鹿行地域で発生する地震及び最大クラスの津波をもたらす地震を想定対象に加えた また, 物資の需要量や災害廃棄物の発生量を想定項目に加えるとともに, 避難者数やライフラインの復旧などについて, 時系列的な推移も想定した 5 想定地震 過去の地震被害や断層の分布状況を踏まえ, 本県に大きな被害をもたらすおそれ のある 7 つの地震を設定 そのうち, 特に被害が大きく特徴的な 3 つの地震 ( ) を概要版及び啓発資料に掲載 No 地震名想定の観点 1 茨城県南部の地震 2 茨城 埼玉県境の地震 首都直下地震のうち, 県南部に影響のある地震の被害 3 4 F1 断層, 北方陸域の断層, 塩ノ平地震断層の連動による地震 棚倉破砕帯東縁断層, 同西縁断層の連動による地震 県北部の活断層による地震の被害 5 太平洋プレート内の地震 ( 北部 ) 6 太平洋プレート内の地震 ( 南部 ) プレート内で発生する地震の被害 7 茨城県沖から房総半島沖にかけての地震 津波による被害 4 3 5 2 1 6 7 2

< 地震別の市町村最大震度 > 市町村名 地震名 1 茨城県南部 2 茨城 埼玉県境 3F1 断層 4 棚倉破砕帯 5 太平洋プレート ( 北部 ) 6 太平洋プレート ( 南部 ) 7 茨城県沖 ~ 房総半島沖 水戸市 6 弱 5 強 5 強 6 弱 6 強 6 弱 6 弱 日立市 5 強 5 弱 7 6 弱 6 強 5 強 6 弱 土浦市 6 弱 6 弱 4 4 6 弱 6 弱 6 弱 古河市 6 弱 6 強 4 4 5 弱 5 強 5 強 石岡市 6 強 6 弱 5 弱 5 弱 6 弱 6 弱 6 弱 結城市 6 弱 6 強 4 4 5 強 5 強 5 強 龍ケ崎市 6 強 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 強 下妻市 6 強 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 常総市 6 強 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 常陸太田市 5 強 5 弱 6 強 6 強 6 弱 5 強 6 弱 高萩市 5 弱 4 7 5 強 6 弱 5 強 6 弱 北茨城市 5 弱 4 7 5 強 6 弱 5 弱 6 弱 笠間市 6 弱 5 強 5 弱 5 強 6 弱 6 弱 5 強 取手市 6 強 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 強 牛久市 6 強 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 弱 つくば市 6 強 6 強 4 5 弱 6 弱 6 弱 6 強 ひたちなか市 6 弱 5 強 5 強 5 強 6 強 6 弱 6 弱 鹿嶋市 5 強 5 強 4 4 6 弱 6 弱 6 強 潮来市 6 弱 5 強 4 4 5 強 6 強 6 強 守谷市 6 強 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 弱 常陸大宮市 5 強 5 弱 6 弱 7 6 弱 5 強 5 強 那珂市 5 強 5 弱 6 弱 6 弱 6 弱 5 強 6 弱 筑西市 6 弱 6 弱 4 5 弱 5 強 5 強 5 強 坂東市 6 強 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 稲敷市 6 強 6 弱 4 4 6 弱 6 強 6 強 かすみがうら市 6 強 6 弱 5 弱 5 弱 6 弱 6 弱 6 弱 桜川市 6 弱 6 弱 4 5 弱 6 弱 6 弱 5 強 神栖市 5 強 5 弱 4 4 5 強 6 弱 6 強 行方市 6 弱 5 強 4 4 6 弱 6 強 6 強 鉾田市 6 弱 5 強 5 弱 5 弱 6 弱 6 強 6 弱 つくばみらい市 6 強 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 弱 小美玉市 6 弱 5 強 5 弱 5 弱 6 弱 6 弱 6 弱 茨城町 6 弱 5 強 5 弱 5 強 6 強 6 弱 6 弱 大洗町 6 弱 5 強 5 弱 5 強 6 強 6 弱 6 弱 城里町 5 強 5 弱 5 強 6 弱 6 弱 5 強 5 強 東海村 5 強 5 弱 6 弱 6 弱 6 強 5 強 6 弱 大子町 5 弱 4 5 強 6 強 5 強 5 弱 5 弱 美浦村 6 弱 6 弱 4 4 6 弱 6 弱 6 強 阿見町 6 弱 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 弱 河内町 6 弱 6 弱 4 4 5 強 6 強 6 強 八千代町 6 弱 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 五霞町 6 弱 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 境町 6 弱 6 強 4 4 5 強 5 強 6 弱 利根町 6 弱 6 弱 4 4 5 強 6 弱 6 強 3

6 被害想定 特に被害量が大きく, 県内の各地域に特徴的な被害をもたらす 3 つの想定地震の 特徴等は以下のとおり ( 被害想定結果の概要は別紙のとおり ) 1 茨城県南部の地震 国 ( 内閣府 ) が設定した首都直下の M7 クラスの地震のひとつ 震度階級 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 3 以下 地震規模 Mw7.3 地震の特徴震度 6 弱以上の揺れが県西地域の東側と県南地域に広がる 被害の特徴 建物の全壊や焼失が県南や県西に 広く及ぶ 冬の 18 時に発生した場合 の火災被害が非常に大きい 3 F1 断層, 北方陸域の断層, 塩ノ平地震断層の連動による地震 原子力規制委員会の審査会合資料で設定された, 茨城県北部の断層に関する検討 をもとにした地震 被害が最大になるよう, 断層が連動した場合の揺れを考慮 震度階級 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 3 以下 地震規模 Mw7.1 地震の特徴日立市や高萩市, 北茨城市で震度 7 となる地域もある強い地震 被害の特徴被害は県北の沿岸部に集中しているが,7 つの地震の中で揺れによる全壊 焼失棟数や死傷者数が最も多い 4

7 茨城県沖から房総半島沖にかけての地震 茨城県で想定される最大クラスの津波 (L2 津波 ) の浸水想定で検討対象とした 地震 震度階級 7 6 強 6 弱 5 強 5 弱 4 3 以下 地震規模 Mw8.4 地震の特徴 震度 5 弱以上の揺れがほぼ全県に及ぶ 被害の特徴 沿岸部には津波による建物被害が発生し, 内陸でも揺れや液状化による建物被害が多く発生する 7 今後の地震防災対策への活用 (1) 県, 市町村, 防災関係機関における防災対策の基礎資料として 1 県と市町村の地域防災計画, 防災関係機関の防災マニュアルなどへの反映 2 各種防災訓練の訓練想定として活用 (2) 地震災害に関する住民への啓発資料として 1 今年度内に全戸配布する 防災タウンページ への掲載 配布する地域別に, 当該地域に大きな被害をもたらす地震を掲載 2 いばらき防災大学, 自主防災組織向けの研修などでの活用 5

< 別紙被害想定の結果概要 > 訂正後 今回想定 1 茨城県南部の地震 3 F1 断層, 北方陸域の断層, 塩ノ平地震断層の連動による地震 7 茨城県沖から房総半島沖にかけての地震 建物被害 人的被害 ライフライン被害 ( 直後 ) 避難者 ( 冬 18 時 ) 地震規模 Mw7.3 Mw7.1 Mw8.4 最大震度 地震の特徴 被害の特徴 震度 7 なし震度 7 日立市, 高萩市, 北茨城市震度 7 なし 震度 6 強石岡市ほか 11 市震度 6 強常陸太田市震度 6 強龍ケ崎市ほか 10 市町村 震度 6 弱水戸市ほか 20 市町村 震度 6 弱以上の揺れが県西地域の東側と県南地域に広がる 建物の全壊や焼失が県南や県西に広く及ぶ 冬の 18 時に発生した場合の火災被害が非常に大きい 震度 6 弱常陸大宮市, 那珂市, 東海村震度 6 弱水戸市ほか 24 市町村 日立市や高萩市, 北茨城市で震度 7 となる地域もある強い地震 被害は県北の沿岸部に集中しているが 7 つの地震の中で揺れによる全壊 焼失棟数や死傷者数が最も多い 被害の概要 ( 全県 ) 震度 5 弱以上の揺れがほぼ全県に及ぶ なかでも河川沿いや県南の地盤の弱い地域では, 震度 6 弱や 6 強の揺れが想定される 沿岸部には津波による建物被害が発生し, 内陸でも河川沿いや地盤の弱い地域で揺れや液状化による建物被害が多く発生する 区分冬深夜夏 12 時冬 18 時冬深夜夏 12 時冬 18 時冬深夜夏 12 時冬 18 時 全壊 焼失 3,568 棟 3,320 棟 8,318 棟 11,393 棟 10,527 棟 13,275 棟 9,420 棟 9,413 棟 10,521 棟 半壊 31,600 棟 31,600 棟 31,600 棟 20,544 棟 20,544 棟 20,544 棟 30,068 棟 30,068 棟 30,068 棟 死者 173 人 88 人 139 人 724 人 327 人 629 人 96 人 49 人 74 人 負傷者 4,361 人 2,685 人 3,445 人 4,506 人 3,230 人 3,627 人 2,260 人 1,504 人 1,762 人 重傷者 313 人 241 人 335 人 836 人 521 人 660 人 212 人 165 人 195 人 電力 ( 停電率 ) 1 84%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 44%(8 割以上の復旧まで 1 日間 ) 86%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 上水道 ( 断水率 ) 2 86%(8 割以上の復旧まで 1 週間 ) 44%(8 割以上の復旧まで 1 日間 ) 87%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 当日 141,251 人 90,963 人 166,685 人 1 週間後 110,455 人 69,340 人 77,065 人 1 ヶ月後 59,252 人 62,905 人 50,287 人 比較 1 停電率とは 電灯軒数に対する停電軒数の割合を指す 2 断水率とは 給水人口に対する断水人口の割合を指す 建物被害 人的被害 避難者 前回想定 (H10 公表 ) 死者負傷者当日 1 週間後 1ヶ月後 茨城県南西部西側直下 冬深夜 夏 12 時 冬 18 時 91,321 棟 391 人 想定なし 6,200 人 226,990 人 前回想定で最大被害の地震と, それに対応する今回想定の地震の被害を比較すると, 被害は減少した 一方, 今回想定で人的被害が最大となったのは, 新たに想定を行った,F1 断層などの連動による地震であった 6

< 別紙被害想定の結果概要 > 訂正前 今回想定 1 茨城県南部の地震 3 F1 断層, 北方陸域の断層, 塩ノ平地震断層の連動による地震 7 茨城県沖から房総半島沖にかけての地震 建物被害 人的被害 ライフライン被害 ( 直後 ) 避難者 ( 冬 18 時 ) 地震規模 Mw7.3 Mw7.1 Mw8.4 最大震度 地震の特徴 被害の特徴 震度 7 なし震度 7 日立市, 高萩市, 北茨城市震度 7 なし 震度 6 強石岡市ほか 11 市震度 6 強常陸太田市震度 6 強龍ケ崎市ほか 10 市町村 震度 6 弱水戸市ほか 20 市町村 震度 6 弱以上の揺れが県西地域の東側と県南地域に広がる 建物の全壊や焼失が県南や県西に広く及ぶ 冬の 18 時に発生した場合の火災被害が非常に大きい 震度 6 弱常陸大宮市, 那珂市, 東海村震度 6 弱水戸市ほか 24 市町村 日立市や高萩市, 北茨城市で震度 7 となる地域もある強い地震 被害は県北の沿岸部に集中しているが 7 つの地震の中で揺れによる全壊 焼失棟数や死傷者数が最も多い 被害の概要 ( 全県 ) 震度 5 弱以上の揺れがほぼ全県に及ぶ なかでも河川沿いや県南の地盤の弱い地域では, 震度 6 弱や 6 強の揺れが想定される 沿岸部には津波による建物被害が発生し, 内陸でも河川沿いや地盤の弱い地域で揺れや液状化による建物被害が多く発生する 区分冬深夜夏 12 時冬 18 時冬深夜夏 12 時冬 18 時冬深夜夏 12 時冬 18 時 全壊 焼失 3,600 棟 3,400 棟 8,400 棟 12,000 棟 11,000 棟 14,000 棟 9,500 棟 9,500 棟 11,000 棟 半壊 32,000 棟 32,000 棟 32,000 棟 21,000 棟 21,000 棟 21,000 棟 30,000 棟 30,000 棟 30,000 棟 死者 180 人 90 人 140 人 730 人 330 人 630 人 100 人 50 人 80 人 負傷者 4,400 人 2,700 人 3,500 人 4,500 人 3,300 人 3,700 人 2,300 人 1,500 人 1,800 人 重傷者 320 人 250 人 340 人 840 人 520 人 660 人 220 人 170 人 200 人 電力 ( 停電率 ) 1 84%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 44%(8 割以上の復旧まで 1 日間 ) 86%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 上水道 ( 断水率 ) 2 86%(8 割以上の復旧まで 1 週間 ) 44%(8 割以上の復旧まで 1 日間 ) 87%(8 割以上の復旧まで 3 日間 ) 当日 142,000 人 91,000 人 167,000 人 1 週間後 111,000 人 70,000 人 77,000 人 1 ヶ月後 60,000 人 63,000 人 51,000 人 比較 1 停電率とは 電灯軒数に対する停電軒数の割合を指す 2 断水率とは 給水人口に対する断水人口の割合を指す 建物被害 人的被害 避難者 前回想定 (H10 公表 ) 死者負傷者当日 1 週間後 1ヶ月後 茨城県南西部西側直下 冬深夜 夏 12 時 冬 18 時 91,321 棟 391 人 想定なし 6,200 人 226,990 人 前回想定で最大被害の地震と, それに対応する今回想定の地震の被害を比較すると, 被害は減少した 一方, 今回想定で人的被害が最大となったのは, 新たに想定を行った,F1 断層などの連動による地震であった 7

< 調査結果の利用上の留意点 > 地震被害想定は, 大規模地震発生時の被害の全体像を把握するために行ったものです 想定どおりの地震が発生するとは限らず, これらの地震以外にも, 甚大な被害となる地震 が発生する可能性はあります 被害想定の数値は, 国内の地震の被災事例から導かれた経験式などを用いて計算してお り, 個々の建物や施設などを実際に調査した結果ではありません 今回の被害想定結果は, 様々な幅を含んだ結果のうちのひとつであって, これ以上や, これ以下になる場合もあることにご留意ください なお, 数値については, 切り上げ処理を行って, 切りの良い数値にすることを原則としています このため, 合計などが合わない場合があります 8