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食品安全専門人材育成に向けた 標準的な教育コースについて ~ 素案作成に当たっての考え方 ~ 平成 30 年 11 月

1. 食品安全専門 材育成の 的 1. 品安全管理に関する基礎的な知識 専 的な知識や技能の修得体制をつくる 2. FSMS 監査員の育成体制をつくる 3. 国際的な議論に参画できる 材を育てる 本研究会は主に 1. 2. について 議論を進めている 1

2. 標準的な教育コースの位置づけと教育対象 1 食品安全管理に係る人材のレベルアップイメージ 2 習得が必要な要素 ( 一例 ) 3 教育の対象 食品安全専門人材像 国際標準の交渉ができる人材 リードオーディター トレーナーズトレーナー 食品企業の品質保証部門のトップ 各専門分野の高度な知識 スキル 一定の知識 力量 経験の保有者 標準的な教育コースで育成する人材像 FSMS 監査員 食品企業の品質管理者 食品企業の品質管理者候補 標準的な教育コースに必要な要素 フードチェーンにおける FSMS 論等の専門性の高い知識 食品製造 食品微生物等の専門知識 監査論 マネジメント論 社会学等の社会人基礎力 食品微生物 化学実験 データ検証手法 社会人 大学院生 食品企業の一般業務の従事者候補 食品加工 食品衛生等の基礎知識 学部生 力量 2

3. 標準的な教育コースで取得する資格 証明等の活用 目標レベル想定する対象活用例 FSMS 監査員 食品企業の品質保証 ( 管理 ) 者 食品企業の品質保証 ( 管理 ) 候補 監査員として力量アップを目指す人 監査員を目指す人 食品企業で内部監査を行う人 食品企業で品質管理に従事する人 食品企業で品質管理の従事を希望する人 資格の活用イメージ ( 一例 ) 主に社会人 主に社会人 主に学生 CPD( 継続的専門的能力開発 ) 監査員研修に相当する履修証明 ( 食品企業定年後のキャリアプラン等 ) 内部監査スキル取得等 キャリアアップ 部署異動後のスキルアップ 転職時の履修証明 卒業後のキャリアビジョンの明確化 就職活動時の履修証明 JFSM から 標準的な教育コースの履修が JFS-A/B 規格監査員研修の履修に相当するとの承認を受ける 各大学 教育機関が標準的な教育コースを活用 食品安全業界に監査員の資格や教育コースが認知され 監査員の需要も継続 3

4. 教育コースの構成 ( 案 ) コース名 ( 仮 ) 主な目的概要 監査員 受講対象 品証担当 品証候補 単位 コマ数 時間 / コマ 1 品質保証担当者養成及び力量向上 品質保証に従事する担当者が食品安全に係る基礎的な知識や転職 異動で不足する知識を習得 品質保証に係る知識について体系的かつ網羅的に学べるカリキュラム ( 一例として ) 品質保証概論 食品微生物 食品表示 リスクマネジメント コミニュケーション論 食品製造学等 1 1 2 9 0 分 2 HACCP 現場で HACCP システムの構築 運用に取り組む人材の育成 既存の HACCP 講習会をベースとし ハザード分析の実習では 企業から派遣された講師による製品や工程を説明 (3 日間程度の集中講義を想定 ) 1 1 2 9 0 分 3 FSMS 監査員養成及び力量向上 監査対象の現場 実務の知識を有する監査員 審査員の養成 既存の JFS-A/B 監査員コースのカリキュラムに加え (8 時間程度 ) 現場監査の技術向上につながる知識 ( 対象の品目 業種に係る業務 記録確認等 ) を習得できるカリキュラム 検討するコースは 1 品質保証担当者養成及び力量向上 2 HACCP 3FSMS 監査員養成及び力量向上の各 1 単位 ( 計 3 単位 ) 1 コマ 90 分の講義及び演習を各 12 コマ実施 ( 計 18 時間程度 ) コースを設置する大学 教育機関は 2+3 の修了者に対し JFS-A/B 監査員に求められる テクニカルスキルと知識 を証明できる修了証を授与する仕組みの構築を目指す ( 参考 ) 大学設置基準昭和 31 年 10 月 22 日文部省令第 28 号 ( 平成 30 年 6 月 29 日施行 ) 第 21 条 単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準 講義及び演習については 十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位 1 1 2 9 0 分 4

5. 教育体制の構築 1 産 学の連携 食品企業から派遣される講師の講義やハザード分析の実習に活用できるようなインターンシップ等を通して 食品企業が実際にどのような食品安全管理を行っているかを学べる体制を構築 2 大学同士の連携 ( 現状の連携を活用 ) 食品安全管理専門人材には 様々な分野の教育が必要 一つの大学で全ての分野にまたがる教育は難しい 講師派遣など大学同士で協力できる体制を構築 講師 A 大学 B 大学 企業 大学 科目 A 科目 B 科目 C 協力体制 科目 A 科目 B 科目 D 教育コースに活用できるインターンシップ C 大学 食品企業が求める知識を有する人材が就職 科目 A 科目 B 科目 E 5

6. 第 2 回産学官連携による食品安全専門人材育成研究会でご議論いただきたいこと (1) 教育コースの構成について 教育コースの構成 ( 案 ) (4 ページ ) の単位 時間数の設定等 (2) 教育カリキュラムについて 別紙 1. 品質保証担当者養成及び力量向上コース の講義内容及び時間配分等 別紙 2.HACCP の講義内容及び時間配分等 別紙 3.FSMS 監査員養成及び力量向上 の講義内容及び時間配分等 (3) 教育体制の構築について 教育コースを貴校で導入いただくことを想定した場合 どのような課題があるか 開講に当たり 連携が必要なことはなにか ( 例. テキスト作成 講師派遣 集客など ) 6

材へのスップ 参考 標準的な教育コースの位置づけと専門人材育成のあり方 テップア専門人既存のプログラムや将来的に開発を期待するプログラムによる教育 業種 業界の専門性や実務に精通した人材 各論の有識者の育成 HACCP の導入 運用を指導 助言できる人材の育成 FSMS 審査員 カテゴリ別のハザードに関する知識及び監査手法の技術を有する人材の育成 標準的な教育コース(本研究会で検討する対象)1. 品質保証担当者養成及び力量向上 目的 品質保証業務を実施するうえで入門となる知識の習得 2.HACCP 目的 HACCP システムを構築 運用する実務的な知識の習得 3.FSMS 監査員養成及び力量向上 目的 FSMS 監査員として必要な知識の習得及び監査対象の現場に応じた監査技術の習得 7

参考 食品安全マネジメント協会が要求する JFS-A/B 監査員の力量 ( 一財 ) 食品安全マネジメント協会 JFS-A/B 監査及び適合証明プログラム文書 Ver.1.2 5. 監査員 判定員についての要求事項 5.1 監査員 判定員の力量より引用 1 力量要件 Ⅰ. 監査を行う技能と知識 1. 業務を効果的に計画し まとめる 2. 合意した期間内に監査を実施する 3. 被監査者のすべてのレベルの人々とコミュニケーションを取る 4. インタビューを行い 証拠を集める 5. 観察及び調査により証拠を集める 6. 資料 記録をレビューして証拠を集める 7. 監査した証拠を分析 検証 整理して 監査所見をまとめる 8. 書面による監査報告書を作成する Ⅱ. テクニカルスキルと知識 1. 一定の経営に関する知識 2. マネジメントシステム規格に関する知識 3. HACCP に関する知識 4. 一般衛生管理 (GMP) に関する知識 5. 食品安全関連法令に関する一定の知識 Ⅲ. 行動とシステム思考 1. 指導力とふるまい 2. 体系的思考 ( 問題解決力 根本原因分析力 ) 3. 組織 社会的行動規範 2 監査員についての要求事項 I 及び Ⅲ の力量 : 食品安全に係る監査又はコンサルティングの経験を有し 監査会社の責任者が監査現場で評価し 監査の力量があると判断すること ( 判断についての記録を維持すること ) Ⅱ の力量 :JFSM が承認した研修機関が実施する研修 又は JFSM による指定の研修を受講し 修了していること 8

参考 食品安全マネジメント協会が規定する監査員 判定員研修コース JFS-A/B 監査及び適合証明プログラム監査員 判定員研修コースに係る承認基準文書 Ver. 1.0 5 4.2 研修コースの実施要領 4.2.1 研修コースの概要 承認対象区分研修必要時間 食品安全研修 食品安全基礎研修合計 8 時間以上 食品安全実技研修合計 16 時間以上 監査研修監査基礎研修合計 16 時間以上 監査実技研修 同付属書研修コース実施要領 2. 食品安全研修及び 3. 監査研修から抜粋 研修食品安全基礎研修食品安全実技研修監査基礎研修監査実技研修 概要 一般衛生管理 HACCP7 原則 12 手順 食品関連法規 一般衛生管理プログラム ハザード分析 HACCP プラン作成演習 適合証明スキーム 規格要求事項 監査の原則 監査及び適合証明の流れ並びにその実施方法等 事前準備 現場監査 監査所見作成等の演習 9

参考 食品安全管理において目指す人材像 ( 一例 ) 1 人材像 2 求められる知識 スキル ( 例 ) 3 具体的な対象 ( 例 ) 国際標準の交渉ができる人材 リードオーディター ( 監査員 審査員の技量を OJT 中心に育成 ) トレーナーズトレーナー ( 監査員 審査員の知識を中心に育成 監査員 審査員の育成カリキュラム作成も含む ) 世界の最前線の科学的知見 国際的な交渉スキル 専門性の高い語学力ほか 品目固有の深い知識 ( 個々のリスク 製造 管理手法等 ) 高度なコミニュケーション能力 高度なマネジメント能力 経験に基づいた観察力ほか 伝達能力 豊富な監査経験 教育論ほか 外資系企業の品質保証部門 大手でグローバルな売買をしている部門 一定の経験をした監査員 審査員 一定の経験をした監査員 審査員 HACCP の講師 企業の品質保証部門のトップ 高度なマネジメント能力 高度なコミニュケーション能力ほか 企業の品質保証部門の幹部候補 10

参考 標準的な教育コースの作成に当たっての今後の進め方 事務局 第 1 回研究会の議論をもとに 食品企業に従事する者 審査員 監査員 を育成する場 ( 学部 大学院 ) と対象者 ( 学生 社会人 ) それぞれに求められる力量 ( 特に知識 ) を整理 現在の大学の教育体制 ( 講師 講義数 ) 等を整理 民間の研修との役割分担を整理 第 1 回研究会の議論を踏まえ 大学 教育機関 食品産業界の WG で 標準的な教育コースの素案作成に当たっての考え方をまとめる 事務局 大学 教育機関 食品産業界の意見を踏まえ WG で標準的な教育コースの素案を作成 WG では 産学官連携による人材育成に取り組む大学 教育機関 食品企業等の数名で構成し 標準的な教育コースの素案作成を行う 事務局 第 2 回研究会の議論を踏まえ WG で標準的な教育コースを完成 7 月 9 月 12 月 食品企業 FCP 研究会 9 月 28 日食品企業に 第 1 回研究会の議論を踏まえた論点と素案の考え方を提示して 食品産業側が求める人材について議論 大学 教育機関 第 2 回研究会 12 月上旬教育コースの素案について議論 11