第 3 期豊中市地域福祉計画 概要版 平成 26 年 (2014 年 )3 豊中市
地域福祉って 何? 地域福祉 は 地域住民や地域自治組織 民間事業者 社会福祉協議会 行政等の公的機関と地域が相互に協力しながら 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう さまざまな福祉的な課題の解決に取り組むことを言います 地域を取り巻く現状 少子高齢化 人口減少 家族形態と地域との関わりの変化 多様な市民の存在 生活課題を抱えた者への支援災害時要援護者への支援担い手づくりつながりの希薄化 ライフスタイルの多様化 権利擁護 ( 福祉サービスが利用しやすい環境整備 ) 地域福祉推進が必要 地域福祉の基本的な枠組み 自助 自分の意思と行動や家族の支え合いによって 自発的 自主的に生活課題を解決 互助 共助公助 個人や家族だけで行政が提供する公なく 近隣の住民同的サービスや行政士や市民団体同士が行うべき支援で課題を解決 おたがいさま おかげさまの支え合い 地域課題を共有する自発的 自主的な取り組みネットワークで受け止める 地域福祉の推進-1 -
わたしたちがめざすものは? 基本理念 誰もが互いに尊重しあい 安 して健康に暮らすことのできる福祉コミュニティの実現 基本 標 安心 安全に地域で生活できる環境づくり 人づくり 地域づくりの推進 必要とする福祉サービスを利用しやすい環境づくり 施策の展開 支援を必要とする人を支えるネットワークの構築 制度の狭間や複合的な課題への対応 孤立防止対策の推進 生活困窮者への支援 軽易な生活課題への対応 保健 医療 介護 福祉などの連携による包括的な地域ケア体制の構築 災害時要援護者支援の実効性ある体制づくり 地域の防災力向上のための支援 災害時要援護者に配慮した情報伝達 重層的な支援の仕組みづくり 速やかな避難支援 被災者の生活に配慮した支援 地域の福祉活動活性化に向けたしかけづくり NPO ボランティアなど市民活動活性化への環境づくり 経験やスキルを活かした市民活動の取組み支援 コミュニティビジネスの検討 民生委員 児童委員の活動しやすい環境づくり 福祉の視点を持った職員の育成 地域で支え合うためのつながりづくりの促進 社会参加への支援 地域で活動する団体のつながりづくり コミュニティ活動への参加の促進 地域住民の交流の場づくり 地域と協働できる企業の発掘と連携 地域づくりに向けた市民意識の醸成 福祉共育の推進 地域福祉計画の普及 啓発 福祉サービスの適切な利用の促進 地域での自立した生活の支援 権利擁護の推進 情報受発信力の強化 総合相談体制の充実 苦情調整等に向けた取り組み 重点推進プラン ( 今後 5 年間で重点的に取り組むプロジェクト ) 社会的孤立者 生活困窮者への支援 重層的なネットワークの構築 自立をめざした支援の仕組みづくり 災害時要援護者対策 平常時と災害時が連動した実効性ある支援体制の構築 民間福祉避難所の増設と福祉避難所運営マニュアルの作成 災害時要援護者避難支援計画 ( 個別プラン ) 策定に向けたモデル事業の実施 地域活性化と人づくりの推進 地域活性化に向けた福祉施設の活用検討 中間支援組織との連携強化 福祉共育の推進 福祉の視点をもった職員の育成 -2-
みんなで進める地域福祉 特に重点的に推進すべき取組みとして 重点推進プラン として位置づけを行いました 重点推進プランは 本計画を進めるにあたって 本市の施策推進の効果などから さまざまな施策 事業が複合的に関わってできる横断的な取り組みです 1. 社会的孤立者 生活困窮者への支援 生活困窮者だけでなく 社会的孤立状態にある人も含めて重層的な支援を行える体制作りを進め 地域密着型のアウトリーチ支援を行うとともに 公金の徴収部門等との連携を強化し 早期発見 早期対応の取り組みを進めます 1 重層的なネットワークの構築 小学校区単位地域での見守り活動や交流活動 学校などとの連携をはかり 本人 家族などの変化に気付いた人が相談できる窓口の認知度を向上します また CSWをはじめ 専門機関が迅速にバックアップできる総合的な相談体制の強化に取り組みます 福祉 7 圏域保健 医療 福祉に加え雇用労働や教育などの関係機関と連携し 地域福祉ネットワーク会議での各テーマで話し合う枠組みは維持しつつ 専門機関や市の関係課が参加するようにし 実効性の高い検討 取り組みができる体制を作ります 2 自立をめざした支援の仕組みづくり 福祉施策と就労支援事業などが連携して実施します 関係機関が相互に連携して具体的な対応をするべく 生活自立支援や社会参加自立支援などの 就労準備支援事業 の取り組みなどを進めます 行政 CSW 社会福祉法人 医療機関 福祉なんでも相談 友 知 などの仲間 近隣の地域住 町内会 治会 商店など 福祉サービス事業者 更生保護機関 地域包括支援センター ネットワークの構築によるチーム支援必要に応じ 社会資源を開発 教育機関 NPO ボランティア 池田子ども家庭センター 民生委員 児童委員 地域若者サポートステーション -3-
2. 災害時要援護者対策 災害時における地域での支え合いや情報共有の在り方を構築することで 災害時要援護者安否確認事業の枠組みにとらわれない 安否確認や支援体制の充実を図ります 1 平常時と災害時が連動した実効性ある支援体制の構築 2 民間福祉避難所の増設と福祉避難所運営マニュアルの作成 平常時と災害時の取り組みが連動し 災害時の実効性を高めるため ひとり暮らし高齢者名簿と災害時要援護者安否確認事業名簿を統合し 支援体制の充実強化を図ります 社会福祉施設等と協定を結び 福祉避難所の増設を図ります また 福祉避難所運営マニュアルを作成するとともに 地域における防災訓練などを各種団体 福祉施設 学校教育機関なども交えて実践し 地域の実情にあった対応を行います 3 災害時要援護者避難支援計画 ( 個別プラン ) 策定に向けたモデル事業の実施 災害時において避難誘導等の支援活動を円滑に実施するため 事前に個別事業を把握し 誰が支援して どこの避難所等に避難させるかを定めておく必要があります 現状で安否確認から避難誘導 支援といった支援活動を展開している地域と連携し 作成における課題や対応策を把握することを想定したモデル事業を実施します 3. 地域活性化と人づくりの推進 地域福祉の基盤である 市民力 を高めていくために 住民同士が交流することのできる場所や意識の醸成を図る取り組みを行います また 地域力 を高めていくために 福祉やコミュニティ団体 防犯 防災 環境などの地域団体がお互いを尊重しながら 連携を強めていけるような取り組みを進めます 1 地域活性化に向けた福祉施設の活用検討 高齢者 障害のある人 子どもや地域の住民が一緒に利用することができる地域コミュニティ活動の拠点としての機能を有する福祉施設の活用を検討します 2 中間支援組織との連携強化 -4- 社会福祉協議会をはじめ 中間支援組織と情報共有 意見交換する場を設け 機能を活かした地域支援の在り方について 分野を超えた連携強化を図り地域の活性化に向けた取り組みを行います 3 福祉共育の推進 地域住民同士が 異世代や立場を認め 共に生きる 共に育ち合う 文化を醸成することをめざします 特に次代を担う子どもたちを対象に 自分を大切にし 他者への思いやりの意識と支え合いの必要性を学ぶ ( 仮 ) 福祉共育のてびき の策定に向けた検討を行います 4 福祉の視点をもった職員の育成 住民が抱える複合的な課題を解決していくために 住民ニーズを的確に捉え さまざまなサービスを活用して支援を行う能力の向上に努めるとともに 地域福祉ネットワーク会議などを通じて市民視点をもった職員の育成を図ります
豊中市ライフセーフティネットの構築 豊中市地域福祉関係連絡会議 構成 市関係部局 社会福祉協議会 ライフセーフティネット総合調整会議 ( 専門職を支援する機関 組織の代表 ) 主催 : 地域福祉室 + 社会福祉協議会 ( 高齢部会 : 高齢者支援課 + 地域包括支援センター ) ( 障害部会 : 障害福祉課 ) ( 子ども部会 : 子育て支援センター ) 構成 市関係部局 社会福祉協議会 池田子ども家庭センター 豊中 豊中南警察 地域包括支 援センター 介護保険事業者連絡会など 援 情報提供 北西部高齢部会子ども部会 生活圏域 (7 地域 ) 北中部高齢部会子ども部会 北東部高齢部会子ども部会 事業所 相談 地域福祉ネットワーク会議 ( 分野を超えた専門職などによるネットワーク ) 主催 : 社会福祉協議会 CSW 障害障害部会部会 検討障害 検討中 部会中 コミュニティソーシャルワーカー (CSW) 南部高齢部会子ども部会 中西部高齢部会子ども部会 援 中部高齢部会子ども部会 援 地域 援 気軽に相談 中東部高齢部会子ども部会 福祉なんでも相談窓口 ( 小学校区 ) 校区福祉委員 民生委員 児童委員など地域のボランティアによる運営 ( 既存施設の活用 ) 交流 情報の受発信 地域福祉活動の拠点 専門職などによる出張相談 地域住民 相 談 地域福祉ネットワーク会議 構成 市関係部局 社会福祉協議会 保育所 消防 保健所 池田子ども家庭センター 豊中 豊中南警察 地域包括支援センター 介護保険事業者 民生 児童委員 校区福祉委員など 高齢部会 ( 主催 :7 圏域の各地域包括支援センター 高齢者ネットワーク会議 高齢者実務者会議 ケース検討会議 ) 子ども部会 ( 主催 : 子育て支援センター 地域子育ち 子育て支援ネットワーク会議 校区連絡会 ) 障害部会 ( 主催 : 障害相談支援ネットワーク えん ) 校区福祉委員 民生 児童委員 地域の施設 専門職 自治会 老人クラブ ボランティア NPO 隣り近所など -4- -5-
地域福祉を進めるにあたって 計画期間 この計画は 平成 26 年度 (2014 年度 ) から平成 30 年度 (2018 年度 ) の5カ年を計画期間とします 計画の進 管理豊中市健康福祉審議会において 管理及び推進 評価を行います 計画の評価は 住民の参加がどのように進み また地域課題の解決手法がどのように実施 充実できたかなどの視点から 健康福祉審議会で多角的 総合的な評価を行います また 推進にあたっては 地域福祉ネットワーク会議などと連携しながら実施します わたしたちの計画は このようにしてつくられました地域福祉は 地域に関わるすべての人が主役です そこで 計画策定にあたっては 豊中市健康福祉審議会 で総合的 専門的な検討を行うとともに 社会福祉協議会との連携体制のもとに 以下の取り組みを通じて 地域住民や関係機関 団体 事業者の皆さんの参画のもと 多くの意見を反映してつくられました <アンケート調査 その他 > 地域福祉の現状や意向などを幅広く聴くために 市民 関係機関 団体 事業者 のアンケート調査を行いました < 地域でのワークショップ> また 7つの生活圏域別に開催している地域福祉ネットワーク会議においてワークショップ方式による意見交換会を開催しました 検討テーマについては SOSを出せない ( 出さない ) 者などへのアプローチについて 新たな支援の担い手づくりについて 地域における子どもの育成 支援について 災害時要援護者支援体制の強化に向けて の4テーマとしました また 地域福祉活動の次代の担い手となる子どもの意見も計画に反映させるため 中学生を対象にして市内福祉施設の見学及びワークショップを開催しました 検討テーマについては 豊中市が一万人の町だったら および 中学生が考える やさしい町 とし 自分たちにできる地域福祉活動について意見を出し合いました -6-
第 3 期豊中市地域福祉計画 おたがいさん おかげさんの笑顔でつながる まち 豊中をめざして概要版平成 26 年 (2014 年 )3 月編集 発行豊中市 561-8501 豊中市中桜塚 3 丁目 1 番 1 号電話 06-6858-2220 イラスト協力豊中びーのびーのメンバーポリンさん くろねこさん