第 3 学年国語科学習指導案 平成 27 年 10 月 21 日 ( 水 )5 校時第 3 学年 2 組男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者 研究主題 確かに読む力を育てる指導の工夫 ~ 国語科の授業づくりを中心に ~ 1. 単元名説明のくふうについて話し合おう 教材名 すがたをかえる大豆 (8 時間扱い ) 2. 単元目標と観点別評価規準 中心となる語や文をとらえ 段落相互の関係を考えながら 文章の内容を的確に理解することができる 内容を大きくまとめたり 必要なところは細かい点に注意したりしながら 読むことができる 内容の中心が伝わるように音読できる 文中の語句について 国語辞典を利用して調べることができる 関心 意欲 態度 読むこと 言語活動 文章の内容に関心をもち 文章構成を理解しながら読もうとしている 中心になる文を確かめながら 説明されていることを整理している 構成や具体例に注意し 整理しながら適切に内容をまとめている 中心となる文や言葉に気をつけ 内容が伝わるように音読している 文章中の表現や言葉に注目し 国語辞典を使って調べている 3. 児童の実態 3 年生では 1 学期の 説明文 言葉で遊ぼう / こまを楽しむ の学習で 文章全体を 大きく 初め 中 終わり の構成に分けて読むこと 問い と 答え をとらえて 段落に気を付けて読むことを学習した 段落 という言葉を初めて学習したので 段落ごとに掲示カードに内容をまとめながら 段落相互の関係を理解する学習をした 全体的に 昨年度までの物語文を確かに読む研究の成果もあって 本文の表現を根拠にして 内容を理解しようとすることができる また 国語辞典を積極的に使って 語句の意味を調べようとする児童が多い しかし 語句や漢字の熟語の理解など 言語に関しては 学習の意欲と理解に個人差が大きく 丁寧な指導の必要を感じている 本単元で学習したことを 次の 食べ物のひみつ教えます での自分で調べて書く学習に生かせるように指導したい 1
4. 研究主題との関連 (1) 確かに読むための指導の工夫 1 段落ごとの内容や相互の関係を 掲示カードによって可視化する 初め 中 終わり を整理するカード 段落ごとに内容をまとめるカード 2 学級全体でまとめてから 個人で整理する 繰り返して考え 書いて表現することによって 確かにする 32 人以上のグループで考えを交流する 一人一人が考えを表現し 友達と相互に学び合って 修正する機会を設定する 4サイドラインや囲み 色分けをしながら読む 内容に関わる大切な言葉や文 赤段落の中の中心になる文 サイドライン大事な言葉 囲み 文章の構成をとらえるための言葉 青 次に また さらに このように など 5 音読の工夫をする 段落読み 2 人以上で相互読みをすることで 構成を意識する そこだけ読み 全文を指導者が読み サイドラインを引いた文だけ立って読むことによって 互いの選んだ文章の交流をする 5 国語辞典を身近において 曖昧な語句をすぐに確かめることができるようにする (2) 授業改善プランとの関連 確かに読む力 ( 説明的な文章 ) を育てるための授業改善 文学教材とともに 説明的な文章についても 叙述に即した確かな読み取りができるように 各自がサイドラインや付箋を利用して 読み取りの可視化ができるようにする また 目的をもって様々な音読の工夫を授業に取り入れる 1 各自 サイドラインや囲みをすることによって 読んで理解したことを可視化し 整理しやすくする 2 何のために音読をするかを意識させる 2
5. 単元の指導計画 ( 全 8 時間 ) 次 時 学習活動 指導上の留意点 評価 一 1 すがたをかえる大豆 の読み方を確かめ おおまかな内容をとらえよう 一文読みをしながら通読し 漢字や言葉の読み方を確かめる 学習課題を確かめ 学習の見通しをもつ 1 人読みをして 形式段落に分ける 文章を通読して 言葉の読み方を確かめ おおまかな内容をとらえている 段落ごとに番号を付けることができている こまを楽しむ で段落ごとに整理した活動を振り返らせる 言語活動 食べ物のひみつ教えます までの見通しをもたせる 2 言葉の意味を調べよう むずかしい言葉をさがして 国語辞典で 調べる 国語辞典を利用して調べ 文章の内容を正しく読もうとしている 意味を確かめさせたい言葉をあらかじめ取り出して提示する 二 3 初め 中 終わり に分けよう 全体を 初め 中 終わり に分けること ができている 初め 中 終わり の役割を確認する 4 問い の一文を考えて 文章全体の 話題をとらえよう 全体の話題を示す 問い の文を考えることができている 初め に明確な 問い がない説明文であるが 問い の文を考えることで 話題提示の内容をとらえる 5 中 の段落を読んで 大豆をおいし く食べる工夫と具体例を見つけよう < 第 3~ 第 5 段落 > 大豆をおいしく食べる工夫と具体例に分けて サイドラインを引き 表にまとめることが出来 ている サイドラインを引いた文を そこだけ読み して 交流する 各段落に書かれている工夫と具体例を見つけて掲示カードに整理する 掲示カードでまとめたことを各自 表に整理して書いてまとめる 隣同士で交流させることで 修正したり 明 確にしたりする学び合いができるようにする 3
6 本時 中 の段落を読んで 大豆をおいし く食べる工夫と具体例を見つけよう < 第 6 7 段落 > 大豆をおいしく食べる工夫と具体例に分けて サイドラインを引き 表にまとめることが出来 ている サイドラインを引いた文を そこだけ読 み して 交流する 各段落に書かれている工夫と具体例を 見つけて掲示カードに整理する 掲示カードでまとめたことを各自 表に 整理して書いてまとめる 7 終わり の段落を読んで どのよう にまとめているか考えよう まとめを示す大切な言葉をさがす 多くの食べ方が工夫されてきた理由を まとめる 筆者の感想が書かれていることに気付 く 三 8 せつめいのくふうについてまとめよ う 初め 中 終わり で組み立ててい る 中心となる文を段落ごとに書いている 文をつなぐ言葉を工夫している など 隣同士で交流させることで 修正したり 明確にしたりする学び合いができるようにする 終わり の段落について それぞれの文の役割に分けることが出来ている 本文を掲示し 問いの答えのまとめと 理由と感想を色分けして囲み 可視化する 今まで学習してきたことをもとに 説明の工夫 という観点でまとめている 食べ物のひみつを教えます に生かせるように見通しをもたせる 4
6. 本時の学習 (5/7 時間目 ) (1) 本時の目標 中 の段落 ( 第 6,7 段落 ) を読んで 大豆をおいしく食べる工夫と具体例を読み取る (2) 本時の流れ 主な学習内容 主題との関連 予想される児童の反応 指導上の留意点 評価 1 本時のめあてを確認する 中 の段落を読んで 大豆をおいしく食べる工夫と具体例を見つけよう < 第 6 7 段落 > 2 はじめ 中 終わり の構成を確認する 隣の友だちと交互に全文を段落読みする はじめ の 問い を確認する 前時の第 3~5 段落の掲示カードを用い て振り返る 3 中 の第 6 7 段落を一人で読み おいしく食べる 大豆をおいしく食べる工夫にサイドライくふうにサイドライン ( 赤 ) を引く 具体例は 囲む ( 赤 ) ンを引き 具体例は囲みを付けることが出 隣の友だちと見せ合って交流する 来ている 読 ( 教科書 ) 全体で そこだけ読み をして 交流する 4 掲示カードに工夫と具体例を記入して 全体で確認する 第 6 段落目に見えない小さな生物の力をかりて ちがう食品にするくふうなっとう ナットウキンみそ しょうゆ コウジキン第 7 段落とり入れる時期や育て方のくふうえだ豆もやし 5 食べ方の工夫について 各自 表に書いてまとめる 本文掲示にも引かせて 共有する 同じ考えの場合 付け足しの場合 違う 考えの場合でハンドサインをそれぞれ示 す それぞれ 2 つの具体例のちがいについ て押さえる 大豆をおいしく食べる工夫と具体例を表にまとめることが出来ている 読 ( ワークシート ) 掲示カードを使ってまとめたことを参考にさせる 5