第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

第4学年理科学習指導案

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

第4学年理科学習指導案

第4学年理科学習指導案

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

ICTを軸にした小中連携

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

解答類型

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

Taro-4年 総合 指導案(最終)


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国語科学習指導案様式(案)

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

<小学校 生活科>

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

体育科指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

国語科学習指導案

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

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(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

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学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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Microsoft Word ~33第3学年1組  社会科学習指導案1

第5学年4組 理科学習指導案

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

学習指導要領の趣旨を実現する授業づくりのポイント

2、協同的探究学習について

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

千葉市科学館プラネタリウム活用てびき A-1 太陽の動きと星座の観察 ( 第 3 学年 ) この番組は 第 3 学年の内容に合わせて 方位 時刻を調べながら太陽の 1 日の動き を観察 について学習します プラネタリウムの特長を生かし 実際には観察しにくい 太陽の動きや季節の星座について学習する意欲

○数学科 2年 連立方程式

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

第6学年2組 理科学習指導案

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授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

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第4学年算数科学習指導案

第1学年国語科学習指導案

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

は グループ野菜 として, 1 グループ 8 人程度でトマト, ナス, ピーマン, キュウリ, ゴーヤ, ポップコーン, 落花生, オクラの 8 種類の野菜を育てた もちろん自分たちの育ててみたい野菜である 三つ目は みんなの野菜 として広い畑に学年でサツマイモを植えた サツマイモを植えるときは,

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

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(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

理科学習指導案

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

第14章 キャリア教育

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得

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他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

7 月の 人の心にふれて では, 人に素直に親切にできた経験をふり返る ぼく の気持ちを考えることを通して, だれに対しても相手の立場に立って温かな心で接していこうとする心情を育てることをねらいとして取り組んだ 授業後には, 親切にしたいと心では思っていても行動に移すのは難しい でも思っているだけで

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第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもって計画的に問題解決することを通して 実感を伴った理解 が得られる指導を工夫する 1 単元名 魚のたんじょう 2 単元の目標魚の卵と子どもの誕生に興味をもち メダカの雌雄を飼育して産卵させ 子メダカになるまでのようすを観察して 目立った変化をとらえることができるようにする また 魚は水中で何を食べているのかに興味をもち 水中の小さな生き物を観察し 池や川などの水中にはいろいろな小さな生き物がいて 魚はそれらを食べていることをとらえることができるようにする 3 単元の評価規準 自然への関心 意欲 態度科学的な思考 表現観察 実験の技能自然現象についての知識 理解 1 魚の卵の内部の様子 1 動物の発生や成長に 1 魚を育てたり, 魚の卵 1 魚には雌雄があり, 生 や水中の小さな生物, ついて予想や仮説を の内部の変化の様子 まれた卵は日がたつ 魚の成長の様子に興 もち, 条件に着目して や水中の小さな生物 につれて中の様子が 味 関心をもち, 自ら 観察を計画し, 表現し を顕微鏡などを操作 変化してかえること それらの変化や成長 ている したりして, それらを を理解している を調べようとしてい 2 動物の発生や成長と 継続的 計画的に観察 2 魚は, 水中の小さな生 る その変化にかかわる している 物を食べ物にして生 2 卵の内部の変化の様 時間を関係付けて考 2 魚の卵の内部の変化 きていることを理解 子や成長の様子に生命の神秘さを感じ, それらの生命の連続性を調べようとしている 察し, 自分の考えを表現している の様子や水中の小さな生物を観察し, その過程や結果を記録している している

4 単元について本単元では, 生命の神秘さや生命の連続性に気付くとともに, 生命を尊重していく態度の育成を単元を通して身に付けるようにする 観察, 実験においては, 魚の卵の中の変化や水中の小さな生物を観察する際に, 顕微鏡などの観察道具を適切に操作できるように指導していく 顕微鏡などを使って 水中の小さな生き物を観察することによって魚は 水中にいる小さな生き物を食べて生きていることをとらえられるようにする 魚を育て 観察することを通して 雌雄では体の形状が異なることをとらえられるようにする また 産んだ卵の中の変化を継続して観察し 日が経つにつれて卵の中が変化する様子やふ化する様子をとらえられるようにする 第 4 学年季節と生物第 5 学年植物の発芽と成長 植物は 種子の中の養分を基に発芽すること 植物の発芽には水 空気及び温度が関係していること 本単元 魚には雌雄があり 生まれた卵は日が経つにつれて中のようすが変化してかえること 魚は 水中の小さな生き物を食べ物にして生きていること 第 5 学年花から実へ 花にはおしべやめしべなどがあり 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができること 第 5 学年人のたんじょう 人は母体内で成長し生まれること 中学校 2 分野 2 年 (3) ア生物と細胞 5 児童の実態 5 年生になって3つめの単元である 植物の発芽と成長 も本単元と平行して学習中である 植物の発芽と成長 では 初めて条件制御について学習し 科学的な思考力の向上を図っているところである 理科の学習に対する意欲は高く 特に生き物に対して強い関心をもっている 自分の考えたやり方で調べたり まとめたりすることを好む児童が多い そこで本単元では 単元全体を通して課題解決学習を実行する 児童が自分たちで見つけた疑問や課題を自分たちで考えた方法で解決することが確かな理解へとつながっていく 新たな知識を獲得し体得する楽しさを十分に味わわせたい 6 研究主題との関連 指導上の工夫 実感を伴った理解 について 3 つの実感実感を伴った理解今後の学習での役立ち 具体的な体験を通して生まれる実感 ( 実感 Ⅰ) 主体的な問題解決を通して得られる実感 ( 実感 Ⅱ) 諸感覚をはたらかせて 調べることによる実感を伴った理解一人一人の児童が自ら問題解決を行ったという実感を伴った理解 自然に対する興味 関心を高めたり 適切な考察を行ったりする基盤となるもの理解がより確かなものになり 知識や技能の確実な習得を資するもの

実際の自然や生活との関 係の認識から生まれる実 感 ( 実感 Ⅲ) 実際の自然の中で成り立っていることに気付いたり 生活の中で役立てられていることにを確かめたりすることによる実感を伴った理解 理科を学ぶことの意義や有用性を 実感し 理科を学ぶ意欲や科学への 関心を高めることにつながるもの 研究の視点 1 教材と児童との出会いを意図的 具体的に設定する 児童は 教材との出会いを通して 関心 意欲を高めたり 主体的に問題解決をしようとしたりする また 学習したことを生かせる教材に出会うことにより 学びの有用感をもつことができる 手立て 理解を促す工夫 実感を伴った理解 1 単元の導入時に児童の興味 関心を喚起できる教材を提示する メダカに対する探究心を高めるために メダカの学校 を聞いたり歌ったり 現段階でメダカについて知っていることを交流し 新たな課題を導き出す 実感 Ⅰ 具体的な体験から生まれる実感 導入の工夫により 今後の学習に期待感をもたせ 興味 関心を高める 2 文字や映像だけでとらえるのではなく 具体的な体験の中で児童が主体的に関われる教材を提示する 2 人に1つの水槽を与えることで 自分のメダカという愛着がわく そのことが 大事に育てようという心情を育み メダカに対する親しみの気持ちを高め 意欲的な観察につながる 2 人に1つの水槽を用意することで自分のメダカだという意識が高まり 愛着をもって世話をする姿があった 大事に世話をすることで メダカの様子や卵の変化にも気づき 新しい情 実感 Ⅱ 主体的な問題解決から生まれる実感 2 人に1つ水槽を与えることにより 動物を育てる責任感をもたせる 自分のメダカという意識をもたせることで 観察意欲が高まり 自主的な活動から理解を深める 日常的 自主的に世話する姿が見られ 多くの稚魚をかえすことに成功 達成感を得た 報を交流することができた 3 学習したことが 生活に生かせていることが実感できる教材を提示する 自分のメダカを継続的に観察 世話することで メダカの生死や命の連続性に気づかせる このことが生き物への関心を高めたり 生命を尊重したりする心情を育む 実感 Ⅲ 実際の自然や生活との関係の認識から生まれる実感 継続的な観察 世話により生き物に対する愛着がわき 生命を尊重する心情を育む 自分たちがかえした稚魚を大事に大事に育てようとする姿が見られ 生命尊重の心情を 育むことができた

研究の視点 2 児童が探究したくなるような指導計画を工夫 改善する 児童は 自ら課題を考え出すことを通して その課題を解決したいという意欲を高めていく また 自分で考えた解決方法で結論を導くことにより 達成感と実感を伴った理解を得ることができる 手立て 理解を促す工夫 実感を伴った理解 1 児童が進んで課題を考え 目的意識をもって 解決したくなる指導計画を工夫する 学習計画を立てる際に 児童の知りたいこと 調べたいことから学習課題を設定する 自分たちが解決したい 知りたいことを学習課題として設定することで 意欲的 主体的な学習ができた 意欲的 主体的な学習活動が確かな理解への第一歩であると考える 必然的 自発的な活動となるような授業計画を立てる 知りたい やってみたい 分かりたいという子どもたちの知的好奇心が高まる指導計画 導入の工夫をする メダカはかせ になるという単元のねらいを設定する 1つ1つの活動が メダカはかせ になるための学習である 何のための活動か明確にすることが自発的な活動となり 目的意識を高めることができると考えた 実感 Ⅱ 主体的な問題解決から生まれる実感 メダカに対する自分たちの疑問 不思議さを解決する学習計画を設定する 自分の課題として受け止めることで主体的な学習が進められ 確かな理解を得ることができる 自分たちが設定した学習課題を自分たちで解決していくことは 目的意識をもった学習につながり 見通しをもって学習する児童の姿が見られた実感 Ⅱ 教師主導の授業から課題解決型の授業にする クラスの課題を解決することが メダカはかせになろう という単元のねらいにつながり 主体的な活動に結びつく

7 指導計画 (11 時間 ) 次時 主な学習活動 評価 1 1 メダカの学校 を聞く メダカはかせになろう! メダカの学校を聞いて メダカについて分かったことを話し合う メダカについてもっと知りたいこと 調べたいことを話し合い 学習課題をつくる 2 メダカの雄と雌の違いは何か違いを見つける 観察結果を発表する メダカを飼育して卵を産ませる準備をする メダカに興味をもち 知りたいこと 調べたいことを進んで発表している ( 関心 意欲 態度 1) < 活動のきっかけ> 自分たちで飼いたい 卵を産ませたい 卵の変化を見たいという願いから 雄と雌の区別について調べる活動を行う メダカの発生や成長について予想し 条件に着目して観察を計画し 表現している ( 思考 表現 1) 2 3 4 5 卵を採取する メダカの卵はどのように育っていくだろうか 子メダカのうまれ方に興味をもち 進 6 7 腹に卵がついている方が雌であることを確認し 雄と雌の違いが理解できるようにする んで飼育したり観察したりしようとしている ( 関心 意欲 態度 1) 毎日, 時刻を決めて, 観察を行い, 記録する 採集した卵を観察し 観察カードに日時 何日目の卵か 色 内部の変化 大きさや感想を記入する 卵の中の変化に興味をもち 進んで観察して 変化のようすを記録しようとしている ( 関心 意欲 態度 1) 虫眼鏡で観察したり 解剖顕微鏡で観察したりする 虫眼鏡で観察した後 もっと詳しく調べたいという意欲を持たせてから 解剖顕微鏡で観察するようにする 解剖顕微鏡の使い方を身につける メダカの卵の中の変化の様子を観察する 観察結果を発表する 解剖顕微鏡を正しく操作して 卵の中のようすを継続的 計画的に観察し記録している ( 技能 1) 卵の中のようすを観察し 成長の目立った変化をとらえて記録している ( 技能 2)

8 卵からメダカになるまでの観察結果を基にメダカ の卵の成長について話し合う 学習のまとめをする 観察記録をもとに 子メダカは 卵の中の養分を使って成長してきたと考え 表現している ( 思考 表現 2) 魚には雌雄があり 生まれた卵は日が経つにつれて変化し やがて子魚に成長してかえることを理解している ( 知識 理解 1) 3 9 自然のメダカは何を食べているのだろう本時 自然の状態の水槽を観察する < 活動のきっかけ> 池の中に住む自然のメダカは何を食べているのか第 1 次で出た子どもたちの疑問から自然観察し調べる のメダカは何を食べているのかという課 観察の結果からメダカのえさは何か考える 題を設定し 課題解決を実践する 実験の方法を考える 自然のメダカのえさに興味をもち 意 考えた実験方法を交流する 欲的に観察したり 実験の計画を立てたりしている ( 関心 意欲 態度 1) 10 池の中の小さな生物を調べる 顕微鏡を正しく操作して 水中の小さ 顕微鏡を使って調べる な生き物を観察し 記録している 実験の結果をまとめる ( 技能 1) 11 観察結果から課題に対して自己の考えをまとめ 意 観察をもとに 水中の小さな生き物は 見交換する 魚などの食べ物になっていると考え 課題に対する結論を書く 表現している ( 思考 表現 2) 池や川などの水中には いろいろな小さな生き物がいて 魚などはそれらを食べて生きていることを理解している ( 知識 理解 2)

8 本時の指導 (9/11) (1) 本時の目標自然のメダカの食べ物は何かを予想したり 観察したり 意欲的に調べようとしている (2) 本時の展開主な学習活動 教師の働きかけ 評価 1.2つの水槽を見て気づいたことを発表する 自然の状態の水槽と教室で飼っている水槽を 自然の状態の水槽と教室の水槽の2つを比較し違用意する いを考える 2つの水槽の違いからえさに着目できるよう C: 藻が生えているにしたり メダカ博士になるために に目が C: まったく世話をしていない向けられるようにしたりする C: 餌をあげていないクラスのメダカに対する課題 C: 空気が送られていない メダカを自分たちで飼いたい メダカが好む環境を知りたい メダカに卵を産ませたい メダカを卵から育てたい メダカの種類を知りたい メダカの交尾を観察したい メダカの食べ物を知りたい 2. 本時の問題を確認する 自然のメダカは何を食べているのだろうか 3. 自然の状態の水槽を観察し 気づいたことをまとめ伝え合う C: えさになりそうなものは見つけることができなかった C: 何か小さなものを食べていた C: 砂利の間に頭を入れているので 何か食べているようだ 1グループ4 人で構成する グループに1つの水槽を用意する より見やすく 意欲的に観察するために虫眼鏡 ゴーグル 水中ビデオカメラ ( 水の中で生活するメダカの視点で見ることにより 意欲 関心を高めることができた ) を用意しメダカの視点で水の中が見られるようにする 4. 観察の結果を受けて自然のメダカが何を食べて いるのか予想をする C: 目で見てもメダカのえさになりそうなものはなかった 以上の結果から メダカのえさはとても小さいものだと考えられる C: メダカはとても小さなものを食べているよう

だ このことから メダカのえさはとても小さいものだと考えられる 5. 観察の結果を受けて メダカのえさを調べる実験の方法や手順を考え グループで話し合う C: 小さいものを大きく見るために 顕微鏡があればいい C: 解剖顕微鏡を使って見ればいい 6. 考えた方法を発表し 次時の活動の見通しをもつ < 課題 > 顕微鏡を知っている児童から顕微鏡で見ればい いという声が出ていた時の対応をどうするか 児 童の気持ちは顕微鏡で確かめたい意欲がある 自 分たちがやりたいことをすぐにできた方が確か な理解に繋がるのではないか 考察のまとめ方の指導をする 考察のまとめ方 ~ であった このことから は だと考えられる ~ であった このことから は と関係があることが分かる 目で見て食べ物になりそうな物が発見できな いことから何が必要か考えられるようにする 自然のメダカの食べ物は何かを予想したり 観察したり 意欲的に調べようとしていたか < 今後の課題 > 本時は児童が早くこの問題を解決したい! 調べたい! という意欲を高めて1 時間が終わった 1 時間の授業の持ち方をどうするのか? 児童の中では早く顕微鏡で見たい 確かめたいという思いが高まっているのに 本時をそこで終わらせてよかったのか 次の授業で確かめることが本当に児童にとってよいことであるのか