第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

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チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

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第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力いただけるようお願い申し上げます 2017 年 7 月 3 日 青山学院大学経営学部教授 亀坂安紀子 明海大学経済学部教授 新井啓 青山学院大学大学院経営学研究科松田佑馬 調査の概要本アンケート調査は 1980 年代より実施しているが 今回も近年変動の激しい株価や為替レートに関してなど 臨時の質問を追加している この報告書ではまず 定期調査の質問のうち主要項目についての結果を過去 4 回の結果と比較して要約する その後 臨時の質問項目の結果を報告する 今回の調査では 5 月 8 日に 362 通の調査票を発送した 送付先の内訳は 銀行 生損保 89 通 証券会社 106 通 投資信託 投資顧問 147 通 その他 20 通である 5 月 30 日までに返送された 32 通に基づいて本アンケートの結果を紹介する 回答率は 8.8% 平均回答日は 5 月 19 日であった 過去 4 回のアンケートの回収状況は以下の通りである 発送日 発送数 回答数 回答率 2017/1/10 384 36 9.4% 2017/2/6 383 34 8.9% 2017/3/6 374 35 9.4% 2017/4/3 367 33 9.0% 2017/5/8 362 32 8.8% 1

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問である この問に対して 低すぎる と答えた割合と 高すぎる と答えた割合を過去 4 回の調 査の結果とともに示すと 次のグラフの通りである 1. 低すぎる の回答割合は前回調査から大幅に低下して 12.5% になった 2. 高すぎる の回答割合は前回調査よりも若干高まり 1. 低すぎる の回答割合と同じ 12.5% になった 3. ほぼ正しく評価されている の回答割合は 71.9 %( 前回調査では 54.5%) で 回答者の 7 割以上が 3. ほぼ正しく評価されている と回答していた 2

問 2. 日本の株価 ( 日経平均 ) は企業の実力 ( ファンダメンタルズ ) から見てどのくらいが適 当な水準だとお考えですか という問に対する回答と実際の日経平均の値を 過去 4 回の アンケート調査の結果とともに示したのが次のグラフである 日経平均株価の 適正な値 は 前回の調査と比較すると大幅に上方修正されて 20,121 円になった 平均回答日における日経平均株価の 実際の値 も前回調査より大幅に上昇して 19,591 円になった 今回の調査においては 適正な値 も 実際の値 も前回調査の値を大幅に上回っていた 3

問 3. 過去 6 ヶ月間の日本の株価の趨勢的変化の要因はなんだとお思いですか 1. 日本企業 経済のファンダメンタルズを反映したものである 2. 投機的な思惑 あるいは評価の誤り 3. その他 4. わからないという問いで 1. 日本企業 経済のファンダメンタルズを反映したものである と 2. 投機的な思惑 あるいは評価の誤り の回答割合を 過去 4 回のアンケート調査の結果とともに示したのが次のグラフである 1. 日本企業 経済のファンダメンタルズを反映したものである の回答割合は前回調査と比較すると高まり 40.6% になった 2. 投機的な思惑 あるいは評価の誤り の回答割合は前回の調査と比較すると若干低下して 12.5% になった 3. その他 を選択した回答者の割合は 40.6%( 前回は 48.5 %) であった 3. その他 の掲載可能とされた具体的コメントとして トランプ政権に対する期待と為替動向に影響を受けた 等のコメントをいただいた 4

2. ファンダメンタルズと比較してアメリカの株価をどう評価するか 問 7. アメリカの株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資の価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問について 低すぎる と 高すぎる の回答割合を過去 4 回のアンケート調査結果とともに示したのが次のグラフである 今回の調査では 2. 高すぎる の回答割合は前回調査から低下して 25.0% になった 1. 低すぎる の回答割合は 9.4% になった 3. ほぼ正しく評価されている の回答割合は 65.6%( 前回調査では 54.5%) であり 回答者のうちの 6 割以上が 3. ほぼ正しく評価されている と回答していた 5

問 8. アメリカの株価 (NY ダウ ) は企業の実力 ( ファンダメンタルズ ) から見てどのくらい が適当な水準だとお考えですか という問に対する回答の平均値を実際の値とと もに次図に示す 平均回答日における NY ダウの 実際の値 は前回調査と比較すると上昇して 20,805 ドルになった NY ダウの 適正な値 も前回調査よりも上方修正されていた 依然として 実際の値 が 適正な値 を上回る状態が継続していた 6

3. 株価の将来予想 問 4 では回答者の株価予想について尋ねている 問 4. 日米の株価が 将来どう変化すると予想されているか 現在を基準として% でお答えください ( 上昇を予想される場合には +( プラス ) を 下降を予想される場合は ( マイナス ) を 数値の前におつけください ) 株価の先行き予想についての今回の調査結果は以下の表のとおりである ( 単位 %) 日経平均株価予想 1 ヶ月先 日経平均株価予想 3 ヶ月先 日経平均株価予想 6 ヶ月先 日経平均株価予想 1 年先 日経平均株価予想 10 年先 平均 0.71 0.98 2.83 4.30 23.63 標準偏差 2.59 3.64 5.31 9.84 30.83 最小値 -5-7 -10-25 -50 最大値 5 8 10 20 100 回答数 29 29 29 30 27 NY ダウ予想 1 ヶ月先 NY ダウ予想 3 ヶ月先 NY ダウ予想 6 ヶ月先 NY ダウ予想 1 年先 NY ダウ予想 10 年先 平均 -0.01-0.66 1.65 1.07 35.15 標準偏差 2.42 3.66 6.57 8.57 28.29 最小値 -5-10 -20-20 -10 最大値 5 5 10 10 100 回答数 28 28 28 29 26 日経平均株価については 前回の調査と比較して すべての予想変化率の平均値は上方修正されていた NY ダウについては 1 ヶ月先の予想変化率の平均値は前回の調査ではマイナス 0.03 で今回の調査でもマイナスの値になっていた それ以外の予想変化率の平均値は下方修正されていた 7

株価の 3 ヶ月先の予想変化率に注目すると 日経平均株価についてはその平均値は上方修正された それに対して NY ダウの予想変化率は 下方修正され マイナスの値になっていた 今回の調査においては NY ダウの予想変化率の平均値が日経平均株価のそれを大きく下回っていた 1 年後の予想変化率については NY ダウの平均値は大幅に下方修正されていた 日経平均株価についてもその予想変化率の平均値は下方修正されていたが NY ダウほどではなかった 今回の調査においても 日経平均株価の予想変化率の平均値が NY ダウのそれを上回っていた 8

4. 長期の企業収益予想 問 10. これから 10 年間の日本およびアメリカの企業収益の成長率は平均してどのくらい だとお考えですか 名目ではなく インフレ分をひいた実質成長率でお答えください という問に対する回答を過去 4 回のアンケート調査結果とともに次のグラフに示す 長期の企業収益の成長率については 前回の調査と比較すると今回の調査においては日 本もアメリカも上方修正されていた 9

5. 日米株価の安定性 問 13. 今後 6 ヶ月以内に 日本において アメリカの 1929 年の恐慌や 1987 年のブラックマンデーのような株価の大暴落の起こる可能性はどのくらいあると思いますか 他国の市場で発生した暴落が伝播する場合も含めます まったく起こらないと思えば 0% 必ず起こると思えば 100% というようにお答えください 問 14. 上記の問をアメリカについて質問 問 13 と問 14 の回答を過去 4 回のアンケート調査結果とともに次のグラフに示す 今回の調査では 日本の株価が大暴落する可能性 は 前回調査と比較すると低下して いた これに対して アメリカの株価が大暴落する可能性 は 前回の調査と比較すると 高まっていた 10

臨時調査項目の集計結果 問 25. 今後 6カ月間の日本の株価の先行きに最も大きな影響を与えるのは 次のどれだとお考えですか [ 番号をどれか一つ で囲んでください ] 1 日本国内の政治や政策の動向 2 日本国内の企業動向 3 為替レートの動向 4 アメリカの情勢 5 EUの情勢 6 上記以外の海外情勢 7 その他 集計結果を過去 4 回のアンケート調査結果とともに次のグラフに示す 今回の調査において回答割合が最も高かったのは前回調査と同様に 4. アメリカの情勢 であった 前回の調査では 4 割を下回っていたが 再び高まり今回の調査では 50% になった 2 番目に多い回答は 2. 日本国内の企業動向 と 3. 為替レートの動向 で 15.6% であった 6. 上記以外の海外情勢 の回答割合が今回の調査においても 10% を超えていた 11

問 26. 1ヶ月先 3ヶ月先のアメリカドル / 日本円レートはいくらぐらいになると予想され ますか 1ヶ月先 1ドル= 円 3ヶ月先 1ドル= 円 問 26 の結果 ( および平均回答日における為替レート ) を過去 4 回のアンケート調査結果と ともに次のグラフに示す アメリカドル / 日本円レートの平均回答日における実際の値は前回の調査と比較すると円 安になっていた 1 ヵ月先 3 ヶ月先の予想値の平均値もともに円安方向に修正されていた 前回の調査と同様に 3 ヶ月先の予想値の平均値が最も円安の水準にあった 12

問 27. 1ヶ月先 3ヶ月先の欧州ユーロ / 日本円レートはいくらぐらいになると予想されま すか 1ヶ月先 1ユーロ= 円 3ヶ月先 1ユーロ= 円 問 27 の結果 ( および平均回答日における為替レート ) を過去 4 回のアンケート調査結果と ともに次のグラフに示す ユーロ / 日本円レートの平均回答日における実際の値も 前回の調査と比較してアメリカドル / 日本円レートと同様に円安になっていた 予想値の平均値も前回調査よりも円安方向に修正されていた 今回の調査では 平均回答日における実際の値が最も円安の水準になっていた 13

問 28. 中国の株価は企業の実力 ( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値に くらべて [ 番号をどれか一つ で囲んでください ] 1 低すぎる 2 高すぎる 3 ほぼ正しく評価されている 4 わからない この中国の株価に関する質問については 2. 高すぎる の回答割合は前回調査と比較すると高まり 再び 4 割近くなった 1. 低すぎる の回答割合も 前回調査と比較すると高まっていた 3. ほぼ正しく評価されている の回答割合は 前回調査 (34.5%) から大きく低下して 18.8% になった 4. わからない の回答割合は前回調査では 34.4% であったが 今回の調査では前回の調査から若干低下したものの 31.3% であった 14

問 29. 中国の株価 ( 上海総合指数 ) は企業の実力 ( ファンダメンタルズ ) から見てどのくらいが適当な水準だとお考えですかという問に対する回答と実際の上海総合指数の値を 過去 4 回のアンケート調査の結果とともに示したのが次のグラフである 上海総合株価指数の 実際の値 は 前回調査と比較すると下落し3090.9ポイントになった 適正な値 も前回調査と比較すると下方修正されていた 依然として 実際の値 が 適正な値 を上回る状態が続いていた なお平均回答日における 実際の値 はBloombe rgのmarketsサイトより引用している 15

問 30. 今後 6ヶ月以内に 中国において アメリカの1929 年の恐慌や1987 年のブラックマンデーのような株価の大暴落が ( 再び ) 起こる可能性はどのくらいあると思いますか 他国の市場で発生した暴落が伝播する場合も含めます まったく起こらないと思えば0% 必ず起こると思えば100% というようにお答えください という問に対する回答の平均値を 過去 4 回のアンケート調査の結果とともに示したのが次のグラフである 中国の株価が大暴落する可能性 は 前回調査と同水準の 20.2% であった 2017 年 3 月調査からほぼ同じ水準になっている 自由コメントの紹介 ( 掲載可能として頂いたコメントの要約 ) 問 3 の質問に対して 以下のコメントをいただいた 北朝鮮をめぐる 地政学的リスク 論など外部要因が投資家心理を委縮させ ファン ダメンタルズ評価の妨げとなっている 米国等の海外動向や為替動向の影響が大きいと思う 以上 16