平成 29 年 4 月 26 日定例記者会見資料 大船渡市魚市場の水揚と水産資源の動向について 平成 29 年 4 月 25 日 大船渡市 担当 : 農林水産部水産課 電話 : ( 内線 371)

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(3)TAC 制度 IQ ITQ 方式について 資料 4-3

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第1部第Ⅱ章64 第 1 節 我が国における水産資源の管理 (1) 我が国周辺の水産資源の状況 *1 平成 25(2013) 年度の我が国周辺水域の資源評価結果をみると 主要な52 魚種 84 系群 のうち 資源水準が高位にあるものが12 系群 (14%) 中位にあるものが36 系群 (43%) 低

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資源評価法 沿岸漁業の漁獲努力量に関する情報が得られていないことから 100 トン以上の沖底かけまわし船によるマダラの有漁操業の単位努力量当たり漁獲量 (CPUE)( 以下 沖底 CPUE) に基づいて資源状態を判断した 本資源全体の資源の水準 動向を判断するとともにオホーツク海 北海道太平洋 北海

資料 3-1 第 4 管理期間の小型魚及び大型魚の配分の考え方について 平成 30 年 9 月 1. 基本的な配分の考え について 基本的な配分の考え ( 第 4 管理期間 ) 海洋 物資源の保存及び管理に関する法律 ( 以下 資源管理法 という ) に基づき 型 型 の別に 管理量と知事管理量に漁

第1第Ⅰ章20 ( 近年の我が国の遠洋漁業をめぐる情勢 ) 近年 我が国の遠洋漁業の中心となっているのは カツオ マグロ類を対象とした海外まき網漁業 遠洋まぐろはえ縄漁業 遠洋かつお一本釣り漁業等であり カツオ マグロ類が我が国の遠洋漁業生産量の約 9 割を占めています とうしょ我が国の遠洋漁船は

47_ サバ類 _ 太平洋海域 2016 年度 魚種 ( 海域 ): サバ類 ( 太平洋海域 ) 担当 : 釧路水産試験場 ( 三橋正基 ( 現函館水試 ) 中多章文 ), 函館水産試験場 ( 澤村 正幸 ) 要約 評価年度 :2015 年度 (2015 年 1 月 ~2015 年 12 月 ) 2

資料 1 資源管理の推進について 平成 2 8 年 6 月 2 4 日

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ドキュメント1

目 次 漁業の許可等 1 漁業の取締り 2 漁業調整 4 海洋生物資源の保存及び管理 6 外国漁船の寄港の許可 8 漁船の検査 10 沿岸漁業の振興及び漁場の保全の指導 水産資源の保護 水産関係 資料の収集 整理 水産に関する調査 11

3 くろまぐろの知事管理量について 海洋生物資源の採捕の種類 別又は期間別の数量に関する事項 ( 1) 採捕の種類別の割当量について 2 に掲げる知事管理量の小型魚における採捕の種類別に定め る割当量は 次の表のとおりとし 大型魚は採捕の種類別に定 めないものとする 採捕の種類 小型魚 本県の漁船漁

1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1

目 次 Ⅰ 検討会の趣旨 1 Ⅱ 検討会の経緯 1 Ⅲ 資源管理施策について 1. 我が国資源管理と今後の課題 1 2. 水産資源の評価について 2 3. 公的管理の高度化 3 4. 自主的管理の高度化 7 Ⅳ 個別事例として取り上げた魚種毎の資源管理の方向性 1. マサバ ( 太平洋系群 ) 8

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スライド 1

平成 28 年度我が国周辺水域の資源評価一覧 (50 魚種 84 系群 ) マイワシ マアジ マサバ 魚種 ゴマサバ スケトウダラ ズワイガニ スルメイカ 系群 水準 動向水準 動向水準 動向魚種系群魚種系群 H27 年度 H28 年度 H27 年度 H28 年度 H27 年度 H28 年度 太平洋

プレスリリース

46_ マイワシ _ 北海道周辺海域 2017 年度 魚種 ( 海域 ): マイワシ ( 主として太平洋海域 ) 担当 : 釧路水産試験場 ( 中多章文 板谷和彦 ), 函館水試 ( 澤村正幸 ) 要約 評価年度 :2016 年度 (2016 年 1 月 ~2016 年 12 月 ) 2016 年度

P19 ~ P22 項目 (4) 県内水揚状況 ( 属地 ) 1 年別水揚状況 年次 水揚数量 水揚金額 平成 23 年 項目 2 漁業協同組別水揚状況 年次 相馬双葉 百万円 ,513 4,535 3,461 5,644 6,1 8,514 6,591 1,6

アジサバタチの原稿

社会知性論集

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太平洋クロマグロの加入量予測に向けた基盤的研究

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資料 12 資源管理目標を定めるための新たな資源評価手法の検討状況 2019 年 3 月

世紀中頃に著しく減衰したため 近年の主要な漁獲対象は地域性ニシンである 2. 生態 (1) 分布 回遊本種は海草や海藻が繁茂する水深が浅い水域で産卵する 仔稚魚は発育に伴い沖へ移動して成長し 成熟すると産卵期には再び沿岸域に来遊する 本種の我が国周辺における分布域は北海道の沿岸から沖合にかけての水域

漁場と海洋調査海域(主に構造探査、曳航体調査を対象)

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III. 審査開始日 審査開始日 : 平成 28 年 12 月 9 日 キンメダイ活動経路 IV. 漁業の概要 1. 漁業実態 (1) 概要 キンメダイを漁獲している主な地域は 千葉県 東京都 神奈川県 静岡県および高知県の一都四県であり 主に房総沖から伊豆半島周辺 伊豆諸島周辺および室戸岬周辺の海

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別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名小田野沢地域水産業再生委員会代表者名会長川村敏博 浜の活力再生プラン 再生委員会の構成員 小田野沢漁業協同組合 猿ヶ森漁業協同組合 東通村つくり育てる農林水産課 青森県下北地域県民局地域農林水産部むつ水産事務所 オブザーバー - 再生委員会規約及

小笠原・伊豆諸島周辺海域における外国漁船への対応について

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2. 燧灘カタクチイワシ資源状況 (1) 燧灘カタクチイワシの漁獲量の動向 ( 資料 ) カタクチイワシ瀬戸内海系群 ( 燧灘 ) の資源評価より (2) 燧灘カタクチイワシの初期資源尾数の動向 ( 資料 ) カタクチイワシ瀬戸内海系群 ( 燧灘 ) の資源評価より (3) 資源状況考察 広島 香川

第1部(2) 資源管理の歴史 第Ⅰ章第 2 節我が国の資源管理の現状と課題 コラム 最大持続生産量 (MSY) 漁業資源は常に子孫を増やそうとしています このため 自然環境条件等が一定であると仮定すると ある魚種をある程度まで漁獲しても その分だけ餌や生息場所等の自然環境に余裕ができるため その魚


平成 27 年度国際漁業資源の現況 世界のさけ ます類の国別生産量 漁業生産 養殖生産 を見ると 1990 年以前は北太平洋沿岸の漁業生産国であ る日本 米国 ソ連 ロシア カナダ等が主体であったが 58 さけ ます類の漁業と資源調査 総説 日本のさけ ます漁業 日本では 主にサケ カラフトマス サ

有害生物漁業被害防止総合対策事業について

1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1

資料 5 太平洋クロマグロの資源状況と 管理の方向性について 平成 30 年 8 月


マアジ Trachurus japonicus

中華人民共和国を原産地又は船積地域とするさけ及びます並びにこれらの調製品を輸入しようとする場合の 2 号承認申請の前の確認申請について 3 貿局第 15 号 ( ) 改正 1 輸入注意事項 9 第 13 号 ( ) 2 輸入注意事項 14 第 25 号 ( )

PowerPoint プレゼンテーション

高知県民とカツオ 1 古代史と現代にみる高知県民とカツオ 県西部の中村貝塚からカツオの骨が出土 奈良時代や平安時代には 朝廷に堅魚 ( かたう 購入数量 (g) お ) を献上 ( 延喜式等 ) 5, 4, 3, 2, 1, 現在は 1 世帯あたりのカツオ購入量 全国高知市福島市水戸市仙台市盛岡市

3. 資源管理の方向性本府では水産資源の持続的な利活用を水産業振興の重点方策として位置付け 積極的な資源管理 資源の維持回復を図るべく 漁業調整規則等で規定されている公的規制の徹底と併せて 漁業者の自主的取組を他の関連施策と一体となって展開していく なお 本指針における公的資源管理 ( 公的措置 )

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本県では 漁業調整規則等で規定されている採捕禁止期間や体長制限等の公的資源管理措置の遵守を徹底するとともに これまでに取り組んでいる TAC 管理や 資源回復計画に基づく取組も含め 本指針に基づき漁業者の自主的な資源管理の取組を促進することにより 水産資源の維持 回復を推進する なお 本指針における

水産政策審議会第 61 回資源管理分科会 1 開会 閉会の年月日 時刻 開会平成 2 5 年 5 月 29 日 1 0 時 0 0 分 閉会平成 2 5 年 5 月 29 日 1 1 時 1 4 分 2 出席した委員の氏名 ( 敬称略 ) 委員奥村保之佐藤信幸鈴木徳穂東村玲子山川卓山下東子山根香特別

太平洋クロマグロの資源状況と 管理の方向性について

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浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名宮城県近海底曵網漁業再生委員会代表者名菅野静春 再生委員会の構成員宮城県近海底曵網漁業協同組合 塩竈市 石巻市 宮城県仙台地方振興事務所 宮城県水産業経営支援協議会オブザーバー宮城県 ( 農林水産部水産業振興課 ) 再生委員会

武田保幸 図 1 調査地と調査対象海域 図 2 沿岸定線調査の観測定点 4 港であり, 各船団とも漁獲物は操業日から翌日にかけて所属する漁協市場に水揚げしている. (3) マサバとゴマサバの魚種別漁獲量 2 そうまき網漁業については, 田辺漁協の月別銘柄別漁獲量データと 2 そうまき網全体の漁獲量か

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インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

平成 29 年度国際漁業資源の現況 75 サンマ北太平洋 サンマ 北太平洋 (Pacific Saury, Cololabis Saira) 最近の動き サンマは北太平洋の温帯 亜寒帯域に広く生息しており その一部が日本近海域へ来遊し漁獲される FAO の統計によると 1980 年以前は日本及びロシ

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平成19年度イカ類資源研究会議 原稿作成要領

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(3) 具体的な取組内容 ( 毎年ごとに数値目標とともに記載 ) 1 年目 ( 平成 26 年度 ) 以降 以下の取組みについては 毎年 取組の進捗状況や得られた知見等を踏まえ 必要に応じて見直すものとする 1. 漁業者と協会は 従前より県別割当 (TAC) のあるスルメイカ ( 本年度割当 5,6

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整理番号 10 事後評価書 ( 完了後の評価 ) 都道府県名 愛知県 関係市町村 田原市他 事業名地区名 Ⅱ 点検項目 1. 費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 ( 広域水産物供給基盤整備事業 ) 事業主体 愛知県 Ⅰ 基本事項 1. 地区概要 漁港名 ( 種別 ) - 漁場名 アツミガイカ


1部第Ⅱ図 Ⅱ-3-3 世界の養殖業の国別及び魚種別生産量の推移第章98 図 Ⅱ-3-2 世界の漁船漁業の国別及び魚種別漁獲量の推移 その他ベトナム 米国インド ニシン イワシ類タラ類 日本 EU(28か国 ) マグロ カツオ カジキ類万トン万トン 11, ペルーインドネシア 3, イカ タコ類 1

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島根水技セ研報 ~ 37 頁 (2012 年 3 月 ) 島根県沿岸域のマアジ漁況 - 春 ~ 初夏季の漁獲量変動におよぼす水温変動の評価 - 森脇晋平 1 1 寺門弘悦 Catch conditions of jack mackerel,trachurus japonicus, in

このような IUU 漁業の現状があります 本レポートは IUU 漁業の日本における リスクを把握するために 行った分析研究です 調査の背景 1974年から2013年までの水産資源 の状態を比べてみると 健全な資源 状態の水産資源が占める比率が確実 IUU漁業の現状 100 政府 NGO 漁業産業は

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1. 主要なかつお まぐろの種類 ビンナガ カツオ キハダ 資料 : 日本かつお まぐろ漁業協同組合 クロマグロ ミナミマグロ メバチ m クロマグロ (Atlantic Bluefin Tuna / Pacific Bluefin Tuna): 地中海を含む大西洋 太平洋の主として北

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(2) そもそも優先順位を廃止する必要があるのですか 1 優先順位の規定は廃止しますが これまで漁業権に基づき漁業を行っていた人 漁協の免許を取り上げることはありません 2 現行の優先順位は法律で詳細かつ全国一律の要件で免許の順位を定めているため 1 漁業権の存続期間満了時により順位の高い者が申請し

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

ソウハチ北海道北部系群 -2- 本件資源評価に使用したデータセットは以下のとおりデータセット基礎情報漁獲量 漁獲努力量主要港漁業種類別水揚量 ( 北海道 ) 北海道沖合底びき網漁業漁獲成績報告書 ( 水産庁 ) 体長組成生物情報収集調査 ( 北海道 ) 1. まえがき ソウハチ北海道北部系群は 主に

太平洋クロマグロの資源状況と 管理の方向性について

1. 序 ( 理念と目標 ) (1) 我が国は 責任ある漁業国として 漁業が人類に対する重要な食料供給の役割を担い かつ 世界各国の国民の社会的 経済的福利を確保するための機能を有する重要な産業である との国際社会の認識 ( 食料安全保障のための漁業の持続的貢献に関する京都宣言及び行動計画 ) を確

マアジ Trachurus japonicus

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完了後評価書(窪津)【140303修正】.pdf

(2) 漁獲努力量の削減 維持及びその効果に関する担保措置愛媛県漁業調整規則により 採捕できる水産生物の体長制限や採捕禁止期間を設けている 広域漁業調整委員会指示により サワラ流し網漁業の目合い制限と禁漁期間を設けている 垣生地区の漁業者間の取決めによる休漁日を設定している (3) 具体的な取組内容

神水セ研報第 7 号 (2014) 65 相模湾沿岸域定置網漁業における漁獲魚種の変遷と主要魚種の資源動向 髙村正造 片山俊之 木下淳司 Transition of catch fish and resource trends of important fishes in fixed net of

平成 30 年 2 月 13 日未来投資会議構造改革徹底推進会合水産庁提出資料 スマート水産業の実現に向けた取組について 平成 30 年 2 月

129

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第3節 国際的な漁業の管理 考え方として取り込んでいます 努力に対して深刻な脅威を与え続けています FAOが平成13 21 年に策定した 違法な漁業 報告されていない漁業及び規制され ていない漁業を防止し 抑止し 及び排除するための国際行動計画 では 無許可操業 国 内法や地域漁業管理機関の保存管理

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平成 29 4 月 26 日定例記者会見資料 大船渡市魚市場の水揚と水産資源の動向について 平成 29 4 月 25 日 大船渡市 担当 : 農林水産部水産課 電話 :192-27-3111( 内線 371)

1 大船渡市魚市場の水揚状況について 1 過去 6 間の水揚状況 度平成 23 平成 24 平成 25 平成 26 平成 27 平成 28 水揚数量 (t) 3,731 45,433 42,62 52,861 41,799 36,76 水揚金額 ( 千円 ) 3,82,272 4,987,86 6,791,197 7,42,11 6,16,883 5,694,366 グラフ 1 過去 6 度水揚数量の推移 万 t 8 6 4 2 23 24 25 26 27 28 グラフ 2 過去 6 度水揚金額の推移 億円 8 6 4 2 23 24 25 26 27 28 2 主要魚種水揚状況 ( 水揚数量上位 5 種 ) 度 魚種名 数量 ( トン ) 数量 ( トン ) 数量 ( トン ) 数量 ( トン ) 数量 ( トン ) 魚種名魚種名魚種名魚種名金額 ( 千円 ) 金額 ( 千円 ) 金額 ( 千円 ) 金額 ( 千円 ) 金額 ( 千円 ) 平成 23 さんま 18,438 3,622 1,88 さけ 1,473 1,399 いさだぶり類さば 1,873,618 149,93 162,346 ます 66,652 69,873 平成 24 さんま 2,392 7,922 3,417 3,71 1,585 いさだぶり類さばするめ 1,752,488 327,153 419,927 177,34 41,779 平成 25 さんま 14,59 6,64 4,44 さけ 3,354 2,589 いさださばぶり類 2,6,777 241,866 369,144 ます 1,285,472 349,835 平成 26 さんま 27,133 5,921 3,375 2,987 さけ 2,62 いさださばぶり類 2,973,612 258,67 246,83 479,72 ます 1,44,3 平成 27 さんま 13,684 8,157 7,259 2,584 さばぶり類 253,754 455,58 476,954 いわし 2,323 2,949,68 いさだ 135,426 平成 28 さんま 13,848 7,86 3,39 1,882 1,62 さばいさだいわしかつお 2,843,736 545,31 234,962 123,18 424,262 3 2 1 グラフ3 さんま さけ ます 水揚数量の推移万 t さんま さけ ます 4 3 2 1 グラフ4 さんま さけ ます 水揚金額の推移億円さんま さけ ます 23 24 25 26 27 28 23 24 25 26 27 28 3 船籍別水揚隻数 度平成 23 平成 24 平成 25 平成 26 平成 27 平成 28 水揚隻数合計県内計 9,817 9,539 16,138 15,697 19,252 18,837 2,94 2,5 2,49 19,75 19,17 18,651 9,249 15,288 18,42 2,271 19,571 18,443 以外 29 以外 49 以外 417 以外 229 以外 134 以外 28 県外計宮城北海道福島東京宮崎 6 位以下計 278 113 71 22 16 13 43 宮城北海道青森高知茨城 6 位以下計 441 166 118 33 18 16 9 宮城北海道青森富山福島 6 位以下計 415 182 45 38 31 25 94 宮城北海道青森茨城富山 6 位以下計 44 119 97 55 4 39 9 宮城北海道福島青森富山 6 位以下計 344 141 76 31 23 17 56 宮城北海道青森福島富山 6 位以下計 366 118 57 37 34 29 91 1

2 岩手県内全魚市場と大船渡市魚市場の水揚状況 ( 過去 2 ) について 25, 2, 震災前後で約 58,992 トン減 15, 震災前平均 :168,878 トン 1, 震災後平均 :19,886 トン 5, 震災前後で約 6,59 トン減 震災前平均 :48,93 トン 震災後平均 :41,584 トン H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 縦軸 : トン横軸 : 度傾向 : 度 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 225,897 155,29 138,747 157,251 166,161 146,981 152,777 174,66 173,381 169,175 58,757 33,21 3,97 4,644 48,786 34,349 48,766 46,393 54,329 52,476 度 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 186,3 191,838 174,235 152,49 95,876 115,124 11,215 14,573 11,59 87,47 54,975 67,58 56,858 45,982 3,731 45,433 42,62 52,861 41,799 36,76 震災後ののデータは大船渡魚市場 資料 2

3 大船渡市魚市場の主要魚種の水揚と資源現況について (1) サンマの水揚状況 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 53,363 65,94 48,23 42,613 31,52 34,486 21,529 42,145 2,453 21,872 23,289 3,436 29,98 21,698 18,438 2,392 14,59 27,133 13,685 13,848 サンマ資源の現況等について ( 水産庁 ) 漁業の特徴サンマを漁獲している主な国は 台湾 日本 中国 ロシア 韓国である 198 代中盤から韓国や台湾が漁獲を始め 外国船籍による漁獲量が増加した ロシア漁船は 排他的経済水域内 (EEZ) で操業しているのに対し 韓国 台湾及び中国は北太平洋公海域を主漁場としている 最近の動き現在 北太平洋のサンマは 高度回遊性魚類として北太平洋漁業委員会による資源管理の対象となっている 北太平洋漁業委員会では 215 8 月に第 1 回委員会が開かれ 217 中にサンマの資源評価を実施することで合意し 216 4 月から 資源状況 資源評価方法等に関する議論が開始された 各国の漁獲状況 (215 = 平成 27 ) 台湾 =15.8 万トン 日 本 =11.2 万トン 中 国 = 4.9 万トン ロシア= 2.4 万トン 韓 国 = 1. 万トン 資源状態資源水準 ( 現在の資源のようす ) は 日本のさんま棒受網漁船の 1 操業当たりの漁獲量から予測すると中位と判断できる 資源動向 ( 将来の資源のようす ) は 213 資源調査以降 4 連続で資源量推定が減少していることから 減少と判断している 3

(2) サケ ( シロサケ ) の水揚状況 3, 25, 2, 15, 1, 5, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 26,662 24,884 26,752 17,989 8,99 7,71 14,888 15,897 9,24 8,344 2,923 5,568 4,145 2,277 1,473 968 3,354 2,62 766 525 サケ ( シロサケ ) 資源の現況等について ( 水産庁 ) 漁業の特徴 1952 に北洋サケマス漁業が再開されると流し網による沖獲りが発展したが 1977 に 2 海里水域が設定され さらに母川国主義の考えが定着すると沖獲り漁業は著しく後退した 197 代になると日本沿岸での漁獲量が増加した 日本系資源の大半は 夏から冬季にかけて主に北日本の産卵河川周辺の沿岸で定置網等により漁獲される 他国の経済水域内での漁獲量は不明 最近の動き 215 度漁期の来遊数は 1989 以降では 2 番目に低い水準となった 漁獲の動向 (215 ) 沖合域ではロシア系が主な漁獲対象であり 日本系の漁獲は僅かと考えられている 最近 5 間 (211~215 ) の日本の沿岸漁獲量は 12.2 万 ~14. 万トンで 215 の漁獲量は 13.4 万トンだった 資源状態資源水準 ( 現在の資源のようす ) は 215 の来遊数が過去 2 番目に少なかったが 21 ~214 の平均来遊数と同水準であったことから中位と判断できる 資源動向 ( 将来の資源のようす ) は 198 代半ば以降の来遊数の変動の範囲内にあることから横ばいと判断している 4

(3) イカの水揚状況 25, 2, 15, 1, 5, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 23,27 19,8 21,166 15,96 16,575 12,588 13,21 14,54 8,378 4,871 3,59 2,861 2,99 2,369 1,274 1,659 1,327 1,33 483 211 イカ資源の現況等について ( 水産庁 ) 漁業の特徴我が国周辺水域のスルメイカは 日本近海に広く分布し 季節により南北に大きく回遊するが 主に 12 月 ~3 月に東シナ海で発生する群れと 1 月 ~12 月に北陸沿岸から東シナ海域で発生する群れとに大別される 主にイカ釣りによって漁獲されるが 近 底引き網 定置網 まき網などによる漁獲量が増加し 釣り以外の漁獲は全体の 57% を占める 最近の動きスルメイカは減少傾向にあるが 漁獲割合の推移から近の漁獲圧は上昇傾向を示している 漁獲の動向 (215 ) 漁獲量 ( 日本及び韓国 ) は 198 代は低水準で推移し 1989 以降増加傾向に転じ 近は概ね 18 万 ~29 万トンで推移している 215 の我が国の漁獲量は 9.7 万トンで 韓国の漁獲量は 8.6 万トン ( 日韓合計 18.3 万トン ) だった 資源状態資源水準 ( 現在の資源のようす ) は 過去 38 間の資源尾数から低位と判断できる 資源動向 ( 将来の資源のようす ) は 直近 5 間の推移から減少と判断している なお 当該資源は 海洋環境によって変動が大きいことから 注視する必要がある 5

(4) サバの水揚状況 25, 2, 15, 1, 5, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 19,432 2,71 13,46 19,887 6,61 8,91 11,31 9,57 18,2 16,554 9,468 1,819 7,7 7,44 1,399 3,71 4,44 3,375 7,267 7,86 サバ資源の現況等について ( 水産庁 ) 漁業の特徴大中型まき網による漁獲が最も多く 主に常磐 ~ 三陸北部海域において ~2 歳魚を主対象としてほぼ周操業する ( 盛漁期は 9~ 翌 2 月 ) 定置網は各地で行われ 三陸沿岸での漁獲が多い 最近の動きマサバは 太平洋に分布する太平洋系群と日本海方面の対馬暖流系群に ゴマサバは 太平洋に分布する太平洋系群と東シナ海に分布する東シナ海系群に大別される ゴマサバは マサバに比べて南方域に分布しているが 近は北海道沖まで分布が見られる 漁獲の動向 (215 ) 漁獲量は 1978 漁期に 143 万トンのピークに達した後減少し 199 には 3 万トンまで落ち込んだ 24 ~28 は 18 万 ~25 万トンと比較的安定して推移した 215 の我が国の漁獲量は 32.2 万トンに増加している 資源状態資源水準 ( 現在の資源のようす ) は 親魚量から中位と判断できる 資源動向 ( 将来の資源のようす ) は 直近 5 間の資源量と親魚量から増加と判断している しかし 北西太平洋公海での外国漁船による採捕の影響が懸念され その動向に注意が必要である 6

(5) イサダの水揚状況 2, 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 18,664 18,926 14,653 18,561 2,917 1,53 13,123 6,781 13,818 8,349 8,98 9,369 8,337 9,258 1,584 6,883 7,73 4,469 8,839 5,7 (6) ブリの水揚状況 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 2,83 2,55 2,667 4,988 7,621 6,866 6,373 6,455 6,22 3,918 499 551 741 1,896 1,81 3,45 2,571 2,941 2,577 989 7

(7) カツオの水揚状況 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 1,933 3,783 1,186 2,51 46 1,247 1,78 885 717 984 1,886 3,74 1,153 2,476 43 1,234 1,72 871 713 982 4 大船渡市の取組みについて 当市魚市場においては 2 連続でサンマやサケ等の主要魚種の漁獲量が減少しています 国民の食生活や地域経済を支える水産資源を 今後も持続的に活用可能とするためには 適切な資源管理が重要であると考えております 特に回遊する魚類の資源管理については 広域的に推進しなければならない課題であります 大船渡市は 水産都市として 資源管理の重要性を市長会や関係機関等に機会を捉えて発信するとともに 三陸沿岸都市会議においては 大船渡市からの提案が構成市長のご同意を得ることとなり 資源管理施策の充実について国に対して要望を重ねております 大船渡市では 今後尚一層 国や関係機関に対して施策の充実について要望して参りたいと考えております 8

海洋生物資源の保存及び管理に関する基本計画 ( 抜粋 ) 参考 第 1 海洋生物資源の保存及び管理に関する基本方針 平成 28 11 月 24 日公表平成 29 2 月 23 日一部改正 1 基本理念排他的経済水域等における水産資源は 我が国が主権ないし主権的権利を有する資源であることから 科学的知見に基づき適切に管理することにより その持続的利用を確保し 水産業の健全な発展と水産物の安全供給の確保を図ることが必要である その場合 水産資源の保存 管理の担い手が漁業者であることを鑑み 漁業者の積極的な取組みを助長するよう所要の施策を講ずるものとする 2 漁獲量及び漁獲努力量の管理資源水準に見合った漁獲を実現するため 資源量並びに漁獲量及び漁獲努力量を的確に把握しつつ TAC( 漁獲可能量 ) 及び TAE( 漁獲努力可能量 ) の設定及び管理 許可漁業及び漁業権漁業の規制等により我が国漁業の管理を行うとともに 許可制度等により外国人漁業及び遊漁の管理を行う また これらの管理措置の実行を確保するための指導監督を行う 3 資源管理指針 資源管理計画の推進海洋生物資源の資源状況は 海域ごと 魚種や系群ごとにそれぞれ異なるが 資源状況や当該資源を利用する漁業実態等を踏まえた適切な資源管理措置を講じることにより 資源状況の回復 維持を図る必要がある そのため 海洋生物資源ごとの資源管理の方向性や内容を定めた資源管理指針を策定するとともに それに基づき 具体的な資源管理措置を内容とする資源管理計画について 漁業者等による作成及び実施を推進し 計画的かつ機動的な資源管理を図る この場合 計画的に資源管理に取り組む意欲のある者が 減収を恐れずにこれらの取組を実施することができるよう 資源管理 収入安定策を講じる 平成 29 度国の漁業資源管理に関する予算措置状況 ( 抜粋 ) 資源管理 資源調査の強化ポイント 1 資源評価の精度向上を図るため 資源調査研究の充実 2 個別割当 (IQ) 方式等の実証実験を実施するとともに 資源管理計画の評価 検証の結果を踏まえて より高度かつ効果的な自主的資源管理措置の導入に向けた取組みの支援 平成 29 度資源管理充実の予算措置内容 1 広域資源管理強化推進事業 ( 継続 ) 漁獲可能量 (TAC) 制度の的確な運用等 個別割当 (IQ) 方式 TAC 魚種追加に対応した漁獲情報システムの改修 2 包括的な国際資源管理体制構築 ( 拡充 ) カツオ マグロ類 サンマ等について科学データ収集体制を強化マグロ類に加えて新たにカツオの輸入の適正管理等を強化 3 資源管理高度化推進事業 ( 拡充 ) マサバ太平洋系群の個別割当方式 (IQ) 方式の効果実証資源管理計画の高度化に向けた評価 検証等広域資源に係る計画作成の指導及び改良漁具の導入に係る実証調査等 4 太平洋クロマグロ漁獲抑制対策支援事業 ( 新規 ) 特定の魚種を選択的に漁獲することが難しい定置網の混獲回避のための漁具改良を支援 9