第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第6学年2組 理科学習指導案

5 指導について (1) 単元について 3 年磁石の性質 4 年電気の働き 5 年電流の働き ( 本単元 ) 磁石に引きつけら 乾電池の数とつな 鉄心の磁化 極の変化 れる物 ぎ方 電磁石の強さ 異極と同極 光電池の働き 電気の通り道 電気を通すつなぎ方 電気を通す物 6 年電気の利用 中学 2 年

について関心をもって話し合っている 6 身近な電気器具について興味 関心をもっている 電圧の特徴を 結果から見いだしている 6 実験結果から 電流の大きさが加えた電圧の大きさに比例することを見いだしている 7 直列回路と並列回路での抵抗の値がどのようになるか 実験の結果から見いだしている 8 水温の

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

Microsoft Word - ⑦-1電流がうみ出す力

表紙

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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第4学年理科学習指導案

(1) 児童観本学級の児童は, 理科の学習に興味をもって取り組んでいる 特に, 観察や実験に意欲的である 昨年度は, 変える条件, 変えない条件を考えながら実験に取り組んできたことにより, 条件に目を向けて調べようとする力は育ってきている 本単元にかかわる児童の実態を把握するために, 発電, 蓄電,

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

理科学習指導案

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小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

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国語科学習指導案様式(案)

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○数学科 2年 連立方程式

第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

指導案

【FdData中間期末過去問題】中学理科2年(磁石/磁界/モーター/電磁誘導/直流と交流)

25math3

(2) 単元構想図 学習の手立て 数は時数軸 授業の目標 視点 1 果物で電池を作り 電流を取り出す 果物電池から電流を取り出す実験を通して 電池の仕組みについて 疑問や関心を抱くことができる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) 小集団の中で果物電池を作り 疑問を出し合ったり 共有したりする姿 自

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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理科科学習指導案

Ⅰ 単元の分析 1 学習指導要領の記述から (3) 電流の働き 電磁石の導線に電流を流し, 電磁石の強さの変化を調べ, 電流の働きについての考えをもつことができるようにする ア電流の流れているコイルは, 鉄心を磁化する働きがあり, 電流の向きが変わると, 電磁石の極が変わること イ電磁石の強さは,

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理科学習指導案(形式)

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第1学年 理科学習指導案

検流計は 下記の単元で繰り返し使用します 学年単元内容 4 電気の働き 5 電流の働き 電流の強さや向きを調べるために使用する 6 電気の利用 直列つなぎ 並列つなぎについても繰り返し指導します 指導改善のポイント 直列 並列つなぎ 1 直列 並列つなぎのそれぞれの特徴を比較する活動を取り入れる 2

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

第6学年2組 理科学習指導案

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

4. タブレット端末の利用状況 ( 利用機材の内容と利用のねらい ) ハードウェア機材名 :ipad ねらい : 水が流れる様子や地形が変化した様子を確認できるよう 動画で撮影し記録する 上流 中流 下流それぞれの様子が撮影できるよう ipadは3 台準備する 機材名 :ENVY110( 複合印刷機

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理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

第4学年算数科学習指導案

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(2) 単元構想図 単元デザイン 時数と手立て軸 数ねらい 引き出したい学習活動の姿 ICT の活用 カリキュラムマネジメント 疑問や知りたいことを共有する 1 電池のしくみについて 疑問や知りたいことを共有することができる ( 自然事象への関 1 果物電池を作り 電子オルゴールを鳴心 意欲 態度

第6学年2組 理科学習指導案

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第4学年1組 理科学習指導案

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7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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がお互いの性質を打ち消しあう また, その際, その他のイオンから塩が生じる パフォーマンス課題 硫酸に電極をさし, 電源装置で電圧を加えると電流が流れ, 電球が点灯する これに水酸化バリウム水溶液を少しずつ加えていくと水溶液は白く濁り, 電球は次第に暗くなり, やがて消える しかし, さらに加え続

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

体育科指導案

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数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

英語科学習指導案

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

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群教セ G04-03 平 集 理科 - 中 生徒が解決の見通しを持って実験方法を立案する理科授業 モデル図やグラフを使った予想の共有と タブレット端末の活用を通して 特別研修員奈良達也 Ⅰ 研究テーマ設定の理由 平成 29 年 3 月公示の新学習指導要領では 内容のイとして思考 判断

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Taro-H29結果概要(5月25日最終)

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

関数を活用することで現実世界の課題を解決できるということを通して, 生徒に関数の有用性を実感させたい そのために, 陸上競技トラックの問題 を用いて, 現実世界の課題から関数関係を見いだし, 表 式 グラフなどを用いて数学的に処理し, 現実世界の課題を解決する ことで, 関数を用いた問題解決の理解を

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第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際に見たり触ったりできない電流を理解することは難しく 苦手意識をもっている生徒も少なくない また 磁界についても砂鉄や方位磁針を用いて間接的に磁界を観察するため 磁界の概念の習得は困難であると予想される 電気については小学校 5 年生で 電流のはたらき 小学校 6 年生で 電気の利用 を学習しており 磁力については小学校 3 年生で 磁石の性質 を学習している 本単元では 小学校での 磁石の性質 や 電流のはたらき の学習と関連させながら 磁界を磁力線で表すことを理解させるとともに 電流がつくる磁界について理解させることがねらいである 棒磁石や電流が流れているコイルの回りに鉄粉を撒き 模様を観察させたり 方位磁針をいくつか置いて観察させたりして 磁石や電流が流れているコイルの回りに磁界があることを見いださせる また 磁界は磁力線で表されること及び磁石やコイルの回りの磁界の向きについて理解させる このとき 電流の大きさによって磁界が強くなることや電流の向きを変えると磁界の向きも変わることを 実験を通して見いださせたい (2) 生徒の実態 ( 省略 ) (3) 指導観磁界そのものを見ることができないので 砂鉄や方位磁針などを用いて 磁界の様子を観察させることにより 磁界の概念が形成されていく 電流や磁界を頭の中のイメージだけで理解できる生徒は少ないため 積極的に観察 実験を取り入れていきたい 考察させる際はキーワードや書き出しの部分を教師側が与え 少しずつ論理的に結論を導き出せるようにしていきたい 3 単元の目標 電流回路についての観察 実験を通して 電流と電圧との関係及び電流の働きについて理解させ るとともに 日常生活や社会と関連付けて電流と磁界についての初歩的な見方や考え方を養う 1

4 指導と評価の計画 (1) 単元の観点別評価規準 関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 磁石や電流による磁界の発生 磁界から電流が受ける力 電磁誘導などの観察 実験を通して 電流による発熱や磁界についての事象に関心をもち 観察 実験を進んで行い それらの事象を日常生活と関連付けて考察しようとしている 磁石や電流による磁界の発生 磁界から電流が受ける力 電磁誘導などの事象についての問題を見いだし 問題解決の方法を考え 観察 実験などを行い 得られた結果に基づき規則性を考えている 磁石や電流による磁界の発生 磁界から電流が受ける力 電磁誘導などの観察 実験を通して 電気器具の基本操作を習得するとともに 記録の方法なども身に付け 自らの考えを加えた報告書を作成し 発表することができる 観察 実験などを通して 磁石や電流による磁界 磁界から電流が受ける力の関係 電磁誘導など 基本的な概念や原理 法則を理解し 知識を身に付ける (2) 学習の流れ及び指導と評価の計画 評価の観点 関心 思考 技能 知識 時 ねらい 学習活動 評価規準 評価方法 第 1 節電磁石のまわりの磁界 1 磁石の回りの磁界について理解する 磁界の様子を調べる活動について 興味 関心を 鉄粉や方位磁針を用いて 磁石の回りの もっている 関心 磁界の様子を調べる 意欲的に観察 実験に取り組むことができている か生徒の様子を観察する 磁界の様子を磁力線で表すことができる 知識 観察結果から 磁界の様子を磁力線で表すことが できているかで判断する 2 複数の棒磁石がつくる磁界について理解 複数の棒磁石がつくる磁界について話合いを行 する い 予想することができる 思考 複数の棒磁石がつくる磁界の様子を予想 目的意識をもって 複数の棒磁石の回りの磁界を し 実際に観察を行い 磁力線を引いてま 調べ 結果をまとめることができる 技能 とめる 3 コイルに流れる電流がつくる磁界につい 目的意識をもって コイルの回りの磁界の様子を て理解する 調べ 磁力線を用いてまとめることができる 技能 コイルの回りにできる磁界を観察し 電 流の向きと磁界の向きとの関係について 観察の結果をまとめる 第 2 節磁界の中で電流が受ける力 4 磁界の中にあるコイルや導線に電流を流 磁界の中にあるコイルに電流を流すと コイルが したときの 電流の強さと向き 磁界の向 動き出すことを予想することができる 思考 き コイルの動きについて理解する 実験の予想の記入状況で判断する 2

コイルと U 字磁石を用いた実験を行い 実験結果をまとめる 5 電流が磁界から受ける力について理解する 前時の実験の結果を参考にし 磁石の磁界の向きと 導線に流れる電流の大きさと向き 導線にはたらく力の関係についてまとめる 6 モーターが決まった方向に回転し続ける原理について理解する モーターが回転する原理についての説明を聞く 第 3 節モーターを回したときに発生する電流 7 コイルと磁石を動かして電流が流れる条件や コイルや磁石の動かし方と電流の流れ方の規則性について理解する コイルと磁石を用いた実験を行い 電流が流れる条件や コイルや磁石の動かし方と電流の流れ方の規則性を見いだす 8 電磁誘導の条件や 誘導電流の向きや強さを決定する条件を理解する 磁界の変化と結び付けて 誘導電流が流れる条件を見いだす 第 4 節直流と交流 9 乾電池の電流と家庭用コンセントの電流との違いを見いだし 直流や交流について理解する 2 個の発光ダイオードを用いて 電源装置とつなぎ 直流と交流による発光ダイオードの点灯の様子の違いを見いだす 目的意識をもって実験を行い 磁界の向き コイルに流れる電流の向きと強さ コイルの動き方を調べ 結果をまとめることができる 技能 磁界の向き コイルに流れる電流の向きと強さ コイルの動き方の規則性についてまとめている内容から判断する 磁石の磁界の向き 電流が流れる向きと大きさから 導線にはたらく力の向きや大きさについて説明することができる 知識 モーターが決まった方向に回転し続けるしくみを説明することができる 知識 生徒の発表内容から判断する 目的意識をもって コイルに磁石を出し入れするときに電流が流れるかどうかを調べ 出し入れする条件ごとに結果をまとめることができる 技能 実験に取り組む様子と実験プリントの記述内容から判断する 電磁誘導が生じる条件や 誘導電流の向きや強さを変える条件を コイル内部の磁界の変化と関連付けて説明することができる 知識 生徒の様子や発表 理科ノートの記述内容から判断する 発光ダイオードの点灯の様子から 直流のように向きの変わらない電流と 交流のように向きが変わり続ける電流があることを見いだすことができる 思考 家庭には交流が供給されており 周波数が 50Hz の地域と 60Hz の地域があることを説明することができる 知識 5 本時の学習指導 (1) 目標 複数の棒磁石がつくる磁界について理解している 思考 3

方位磁針を用いた観察の結果から 磁界の様子を磁力線で表現することができる 技能 (2) 展開 (2/9 時 ) 評価の観点 関心 思考 技能 知識 学習内容と学習活動 指導上の留意点 評価規準 評価方法 棒磁石の回りの磁力線について復 磁力線は N 極から S 極に向かう や 磁力線同士が習を行う 交わることがない などの基本的な事項を確認する 導 課題を提示し 予想の仕方について説明する 本時の課題を把握する 入課題複数の棒磁石の回りの磁界はどのようになっているのだろうか? < 実験の予想 > グループで配られた用紙に それぞれの条件での 複数の棒磁石の回りに方位磁針を置いたらどのような向きになるか について ホワイトボードと方位磁針 棒磁石のモデルを用いて話し合い 予想する グループで予想した方位磁針の向きを 理由も踏まえて発表する 頭の中だけで考えるのではなく ホワイトボードや方位磁針と棒磁石のモデルを活用し 意見を共有しながら予想する 複数の棒磁石がつくる磁界について話合いを行い 予想することができる 思考 グループでの話合いや発表の様子から判断する 各グループで記入したプリントを 実物投影機でテレビに映しながら 生徒に説明をさせる 展 実験の準備を行う 開 整理 < 結果の確認 > 棒磁石と方位磁針を用いて 棒磁石周辺の磁界の向きを確認する < 発展 : 磁力線を引く> 方位磁針に筆記具を取り付けたものを使い 棒磁石周辺の磁力線を引く 実験の片付けを行う 本時のまとめを行う 各グループに棒磁石と方位磁針の条件を印刷した用紙 棒磁石 2 本 方位磁針 8 個程度を配付する 方位磁針が直接棒磁石に触れないよう注意させる 筆記具付き方位磁針はゆっくり動かさないと正確な磁力線が引けないため 磁界の様子を予想しながら少しずつ引くように指導する 筆記具付き方位磁針を使って 磁力線を表現することができる 技能 実験プリントの記入状況で判断する 4

6 参考 (1) 授業の取組状況と筆記具付き方位磁針について < 取組状況 > 電気分野の実験の際には ホワイトボードと電気器具のモデル 赤と黒のマーカーを各グループに配付し 回路図 配線 ではなく 回路図 ホワイトボード 配線 とワンクッションおいてから 配線を行わせた 二色のマーカーの使い分けなどに課題も見られるが 生徒はホワイトボードやモデルを使うことに抵抗はないようである 今回は 100 円均一ショップのホワイトボードを使用したが 白紙にラミネートでも対応は十分である モデルを活用して回路図の確認 回路図を確認しながらの配線 回路図を活用してグループで考察 5

(2) 筆記具付き方位磁針について> 磁力線は磁界の向きに沿った線であり 磁界内の方位磁針の N 極が指す向きを連続した線で表したものである ということと ある商品から 方位磁針の底の中心に筆記具を取り付け 磁界の中で N 極の指す向きに連続して動かしていくと その方位磁針の軌跡は磁力線となる ということを参考に 自作で筆記具付きの方位磁針を作成した 白い紙の上に棒磁石を置き その周辺でゆっくりと方位磁針を N 極の指す向きに連続して動かすと磁力線を引くことができる 棒磁石の強さや方位磁針の精度にもよるが おおむねしっかりと 磁力線を引くことができる 筆記具の部分は 短い鉛筆のようなものがなく 学校にあるものの中から探したところ 中心にテープで画びょうを取り付け そこに濃いめの色のチョークを取り付けた 画びょうを方位磁針裏面の中央に貼る 画びょうにチョークを刺して固定する チョークが垂直になるようにもつ 垂直を保ちつつゆっくり線を引く 磁力線の様子 6