平成 23 年 3 月 29 日決定道告示第 216 号 夕張都市計画区域 ( 夕張市 ) ( 非線引き都市計画区域 ) 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 Ⅰ. 都市計画の目標 1. 基本的事項 (1) 目標年次都市づくりの基本理念 将来の都市構造 土地利用 都市施設の決定方針を平成 32 年

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平成 22 年 7 月 6 日決定道告示第 532 号 歌志内都市計画区域 ( 歌志内市 ) ( 非線引き都市計画区域 ) 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 I. 都市計画の目標 1. 基本的事項 (1) 目標年次都市づくりの基本理念 将来の都市構造 土地利用 都市施設の決定方針を平成 32

Ⅱ. 区域区分の有無本区域に区域区分は定めない なお 区域区分を定めないとした根拠は以下のとおりである 本区域は 従来より都市の規模及び人口 産業の動向等から急激かつ無秩序な市街化の進行は見られず 用途地域周辺の農林漁業への影響も小さいことから 非線引き都市計画区域としてきたところである 一方 人口

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

2

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

中井町緑の基本計画(概要版)

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since


能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

スライド 1

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

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1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

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目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

表面.ai

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2 1 都市計画の目標 基本理念 愛知の都市づくりビジョン 平成 29 年 3 月 の都市づくりの理念である 時代の波を乗りこなし 元気と暮らしやす さを育みつづける未来へ の考え方を受け 元気 と 暮らしやすさ に対応した本区域の基本理念を定めます 広域からヒトやモノが集まるとともに 歩いて暮らせ

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Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

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スライド 1

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

第3 復興整備計画 参考様式集

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

Microsoft Word - ★都市マス案(最終案) docx

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都市計画図 平河町二丁目東部地区(PDF)

スライド 1

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

計画書

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

金沢都市計画地区計画の変更

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区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

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PowerPoint プレゼンテーション

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

相模原市住宅基本計画 概要版

Taro-全員協議会【高エネ研南】

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

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大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市


大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

渋川市都市計画マスタープラン意見シート


7-7 丸子地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水辺 里山 人きらめき 産業活力が満ちた依田川流域のまち ( 基本目標 ) 製造業の集積が高い地域であることから 職住近接のゆとりある生活空間の創出をめざすとともに 地域内外の交流促進や日常生活のための道路交通環境整備を進めます 依田川 内村川周辺に


地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

神宮外苑地区計画

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

Microsoft Word 同意指針(公表).doc

2. 住民アンケート調査 以下の既往のアンケート調査から 都市計画及びまちづくりに関する住民ニーズや方向性等を以下の とおり把握 解析する (1) 第 2 次長久手町土地利用計画策定にあたってのアンケート調査 1 調査の概要 調査対象は 町内在住住民及び市街化調整区域の土地所有者とし それぞれ 2,

Microsoft PowerPoint PPT

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区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

⑵ 地域毎の市街地像河井町一帯に配置する都市拠点を中心とした集約型の市街地の形成を図るとともに 都市拠点と珠洲方面 志賀方面 のと里山空港 穴水 金沢方面を連携する都市連携軸を位置づけ 広域連携によるまちづくりを推進する 本都市計画区域におけるおおむね 20 年後の地域毎の市街地像は次に示す通りであ

Microsoft Word - さいたま市都市計画道路見直し指針1/3.doc

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平成 23 年 3 月 29 日決定道告示第 216 号 夕張都市計画区域 ( 夕張市 ) ( 非線引き都市計画区域 ) 都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 Ⅰ. 都市計画の目標 1. 基本的事項 (1) 目標年次都市づくりの基本理念 将来の都市構造 土地利用 都市施設の決定方針を平成 32 年の姿として策定する (2) 範囲本区域の範囲及び規模は次のとおりである 区分市町村名範囲規模夕張都市計画区域夕張市行政区域の一部約 8,830 ha 2. 都市づくりの理念 (1) 都市の現状と課題夕張市は 道央広域連携地域空知地域の南東部にあり 森林及び清流豊かな丘陵地に位置している 市街地は 夕張岳を源に市内のほぼ中央を貫流する夕張川及びその支流沿いの狭隘な土地に かつての炭鉱の集落ごとに帯状に点在している 良質で豊富な石炭の供給基地として石炭産業を基幹に飛躍的に発展したが 昭和 30 年代後半以降の国のエネルギー政策転換により炭鉱の閉山が相次ぎ 平成 2 年には炭都夕張から石炭産業が完全に消滅した このことは 人口の急激な減少とともに 地域の経済や市民生活 さらには夕張市の行財政運営まで重大な影響を与えた このような中 雇用や過疎対策として石炭産業に代わる観光関連事業等に過大な財政支出を行ったことにより 財政収支は膨大な赤字になった このため 平成 19 年 3 月に財政再建団体に指定され 現在 市民の理解と協力を得ながら財政再建に取り組んでいる 少子高齢化や人口減少が進む中 財政の健全化に取り組みながら 市中心部への公共公益施設の集約や公的住宅の再編を進めることで コンパクトで効率的なまちづくりを目指している 農業では 夕張メロン 生産者の高齢化にともない耕作放棄地が増加する傾向があり 生薬栽培等の新規作物導入による農業経営の多角化と担い手の確保による農地の有効活用を図る必要がある また 北海道横断自動車道の夕張 ~ 占冠インターチェンジ間の開通により 道央圏と道東圏を結ぶ高速交通ネットワークが形成され 流通事業等を中心とした関連企業の進出が期待される (2) 都市づくりの基本理念夕張市では 総合計画において将来都市像を 市民との協働による安心 安全 元気なまち とし 次の 4 項目を基本目標として まちづくりを進めることとしている 保健医療 福祉 消防 防災などの充実したまち 教育 文化 農業 観光 商工業など だれもがいきいきと学び働けるまち 生活環境が整い 快適にくらせるまち 市民の参画による開かれた市政と協働のまち本区域の都市づくりにおいては このことを踏まえるとともに 今後は さらに人口が減少し 高齢化が進むことから 既存市街地において都市の既存ストックの有効活用を促進することにより 様々な都市機能がコンパクトに集積した集約型都市構造 - 1 -

への転換を目指す Ⅱ. 区域区分の有無本区域に区域区分は定めない なお 区域区分を定めないとした根拠は以下のとおりである 本区域は 従来より都市の規模及び人口 産業の動向等から急激かつ無秩序な市街化の進行は見られず 用途地域周辺の農林業への影響も少ないと判断されることから 非線引き都市計画区域としてきたところである 現在 人口や世帯数は減少の傾向を示している また 産業についても停滞している状況であり 今後これらが増加 展に転じることは容易でないと推測される 今後は未利用地等を有効活用しながら これまで整備を進めてきた都市基盤を活用したコンパクトな内部充実型のまちづくりを基本とするため 将来の市街地については現在の市街地と同程度と想定し 農林業と健全な調和を図りながら 豊かな自然環境や景観の保全に努める都市づくりを進める これに加え市街地の規模に大きな影響を与える大規模プロジェクト等の予定もないことから 今後においても急激かつ無秩序な市街化の進行は見込まれないものと判断し 区域区分は定めないこととする Ⅲ. 主要な都市計画の決定の方針 1. 土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針 (1) 主要用途の配置の方針 1 住宅地 本区域の住宅地については 小中学校や医療 福祉施設 生活便利施設の配置 公営住宅団地の再編の方針等を踏まえ 歩いて暮らせる日常生活圏の維持を図るため 適切に配置する 2 商業業務地 本区域の商業業務地については 生活便利施設や商業業務施設の立地により 住宅地と一体的に日常生活圏の維持に資するよう 適切に配置する 3 工業 流通業務地 本区域の工業 流通業務地については 既存の工業系土地利用の維持 増進を図るとともに 周辺の住環境の保全等に配慮しながら市街地内の未利用地等を活用した工業地の配置や北海道横断自動車道の夕張 ~ 占冠インターチェンジ間の開通による高速交通ネットワークの結節点としての利便性を生かした工業 流通業務地の配置などについて検討する (2) 土地利用の方針 1 用途転換 用途純化又は用途の複合化に関する方針 住宅地 商業業務地及び工業 流通業務地の配置の方針を踏まえ 適切な土地利用の転換や用途の純化について検討する 小中学校の統廃合に伴う廃校跡地 ( 未利用地 ) の用途転換については 空き校舎の再利用や周辺住環境等の保全 交通施設の配置等に配慮し 適切な土地利用となるよう検討する 2 居住環境の改善又は維持に関する方針 交通の利便性を確保し 医療や福祉 文教施設等と連携した子どもから高齢者まで安全で安心した生活がおくれる良好な住環境の形成を図る - 2 -

特に 老朽化した公的住宅が点在する地区については 計画的な建替更新による集約化を図り 良好な住環境の整備を推進する 炭鉱住宅跡地などの空地については ゆとりと潤いのある環境の整備を行う 3 優良な農地との健全な調和に関する方針 本区域のうち 集団的農用地や 国 道営の土地改良事業等各種農業投資がされている区域及び実施を予定している区域の農地等については 健全な農業の維持と発展を図るため 今後とも優良な農用地としてその保全に努め 特に 農業振興地域の整備に関する法律第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域については 農業上の利用を図るべき土地 として今後とも優良な農用地としてその保全に努める 4 災害防止の観点から必要な市街化の抑制に関する方針 溢水 湛水 がけ崩れその他の災害発生の可能性のある地区については 市街化を抑制し 緑化の促進や保全に努め 災害の防止を図る 5 自然環境形成の観点から必要な保全に関する方針 市街地周辺の豊富な森林は 環境維持のための緑地 治水 防災など公益的機能を果たしていることから 今後とも他の計画と調整を図りつつその維持 保全を図っていく 2. 都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針 (1) 交通施設 a 交通体系の整備の方針夕張市は 道央広域連携地域空知地域の南東部に位置する地方中小都市であり 今後も都市内道路網の重要性は変わらないものと考えられる このため広域的な交通に配慮した交通体系の形成を進めるとともに 都市内交通にも対応した交通体系の形成を図る 交通施設の整備は 効率性 快適性のほか 安全性や環境との調和を考慮し 各交通手段が適切に役割分担した交通体系となるよう総合的 一体的に進めるとともに 人口減少や高齢化などの社会情勢の変化に対応した 将来の都市像に沿った交通体系となっているかについて 長期未着手の都市計画道路の見直しを含めた検討を進める また 社会情勢の変化とともに 都市交通のニーズが高度化 多様化していることから 交通量に基づく施設整備の考え方と 情報技術を活用し既存の交通手段を有効利用する考え方を連動させた総合的な視点で 交通施設整備を検討する これらの考えの基に 基本方針は次のとおりとする 都市間や空港 港湾等との広域的な交通 連携を支える高速交通ネットワークの形成を図り アクセス道路の整備を進める 多様な都市活動を支え 円滑な自動車交通を確保するために 都市の骨格となる都市内道路網の形成を進める 歩行者や自転車の安全で快適な通行を確保するために 歩行者や自転車交通のネットワークの形成やバリアフリー化を進める 公共交通の利用促進のために 沿道の土地利用と連動した公共交通軸の形成や 交通結節点の整備などを進める 夕張市の市街地は 市内各地に点在していることから 各地区の連携が強固となるような道路網の形成に努める - 3 -

b 整備水準の目標 交通体系については 広域的かつ長期的視点に立って整備を図っていくものとするが 当面次のような整備水準を目標とする 街路網については 各道路機能に応じて段階的な整備を進め 将来の幹線街路網密度がおおむね 0.76km/km 2 となるように都市計画道路の整備を図る 年次平成 17 年 ( 基準年 ) 平成 32 年 ( 目標年 ) 幹線街路網密度 0.45 km/km 2 0.61 km/km 2 2 主要な施設の配置の方針 a 道路 3 4 1 号千代田平和線 ( 主要道道夕張岩見沢線 ) 3 4 3 号千代田丁未線 ( 主要道道夕張岩見沢線 ) 及びその他の都市計画道路を配置し 都市内道路網を形成する 3 4 3 号千代田丁未線 ( 主要道道夕張岩見沢線 ) に JR 石勝線夕張駅の駅前広場を配置しており 今後とも交通結節点機能を確保する 北海道横断自動車道が市街地の南側を通過するため 必要なアクセス道路については適切な配置を図る 3 主要な施設の整備目標 a 道路おおむね 10 年以内に実施を予定する主要な事業は次のとおりである 3 4 3 号千代田丁未線 ( 主要道道夕張岩見沢線 ) の整備促進 (2) 下水道及び河川 a 下水道及び河川の整備の方針ア下水道 生活環境の改善 公共用水域の水質保全及び浸水の防除を図り 都市の健全な発展と衛生環境の向上に資するため 下水道整備を促進する イ河川 自然環境などに配慮しつつ防災と親水を目的として河川 水辺空間の整備に努める b 整備水準の目標ア下水道 下水道の普及率は平成 17 年で 28.4% であり 引き続き市街地の普及を目指し 整備促進を図る イ河川 河川については 治水安全度の向上に努めるとともに 周辺環境に配慮した河川の整備に努める 2 主要な施設の配置の方針 a 下水道 生活雑排水 産業排水などによる水質汚濁や雨水による浸水の被害を防ぎ 衛生的な都市生活の充実と確保を目標として 将来的な土地利用と整合を図りながら夕張公共下水道の整備を促進し 未整備地区内の普及を図るとともに 適切な改築更新を図る b 河川 夕張川などの河川については 各種開発事業などとの調整を図りつつ 親水機 - 4 -

能にも配慮した自然と触れ合う水辺空間の活用や 総合的な治水対策などに努める 3 主要な施設の整備目標 a 下水道 市街地の未整備地区の幹線管渠の整備を促進するとともに 老朽化した下水道施設の長寿命化を図りながら改築更新を図る b 河川 夕張川については 周辺の土地利用との整合を図りながら 河川改修に努める (3) その他の都市施設 a 廃棄物処理施設 民間事業者等による一般廃棄物処理施設については 北海道循環型社会形成推進基本計画 北海道廃棄物処理計画 ごみ処理の広域化計画 夕張市において定める 一般廃棄物処理基本計画 等における位置づけ等を踏まえ 公益性及び恒久的性格を有するものについては 都市計画決定に向けた検討を行う 産業廃棄物処理施設は 北海道循環型社会形成推進基本計画 及び 北海道廃棄物処理計画 に基づき 適切な立地及び施設整備となるよう誘導を図るとともに 各計画における位置づけ等を踏まえ 公益性及び恒久的性格を有するものについては 都市計画決定に向けた検討を行う 3. 自然的環境の整備又は保全に関する主要な都市計画の決定の方針 (1) 基本方針夕張市における緑地の形態は 市街地をとりまく自然豊かな山地及び丘陵地の森林と 市街地のほぼ中央を貫流する夕張川やその支流の士幌加別川の河川空間が緑の骨格を成し 良好な自然環境を形成している この緑地の形態に即応して 環境保全 レクリエーション 防災 景観形成等各分野における機能が総合的に発揮され 緑のネットワークを形成するように公園緑地などを適正に配置し 自然的環境の整備 保全に努める (2) 主要な緑地の配置の方針 日常生活圏としてのまとまりや 地理的条件 市街地の進展動向及び誘致距離を勘案し 住民の身近なレクリエーション活動の場や地震 火災などの諸災害発生時の一時避難地として住区基幹公園 緑地の適正な配置 整備を図る 多様なレクリエーション活動 災害発生時の復旧活動の拠点などとして機能する都市基幹公園 地域の特性を活かした多彩な公園 緑地などの適正な配置 整備を図る 自然性に富んだ緑地や風致の維持 良好な景観形成に資する緑地の保全に努める 夕張川 士幌加別川などの河川空間や幹線道路の道路空間などの緑を充実し 緑豊かで潤いのある水と緑のネットワークの形成に努める 公園施設については 長寿命化を図りながら 改築更新を行う (3) 実現のための具体の都市計画制度の方針 緑の保全 創出に関する施策をより総合的かつ計画的に進めるため 緑の保全及び緑化の推進に関する基本計画 ( 以下 緑の基本計画 という ) などの策定に努める 緑の基本計画などを踏まえ 必要なものを公園 緑地などの都市施設 風致地区などの地域地区として 都市計画決定を行う - 5 -