○○○事業の実施状況について

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平成 30 年度茨城県地域猫活動推進事業実施要領 第 1 目的本事業は, 地域猫活動に取り組む市町村や地域を茨城県が支援することにより, 県内に地域猫活動を普及 定着させ, 飼い主のいない猫の適正管理を図り, 快適な生活環境の保持増進に寄与することを目的とする 第 2 用語の定義この要領における用語

2 動物愛護センターは 区生活衛生課と連携して 地域猫活動の考え方の周知に努めるとともに 地域猫活動を進める上で必要となる猫の捕獲支援及び不妊去勢手術 ( 以下 手術等 という ) を行 う ( 手術等支援対象活動組織の登録 ) 第 5 条この要綱に基づき 動物愛護センターが行う猫の手術等の支援を受

地域猫活動セミナーアンケート調査結果 1. 調査対象平成 29 年度愛媛県地域猫活動セミナー参加者 中予会場 : 平成 29 年 12 月 3 日愛媛県美術館 24 名 東予会場 : 平成 30 年 1 月 20 日愛媛県総合科学博物館 27 名 南予会場 : 平成 30 年 2 月 10 日愛媛県

スライド 1

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

猫適正飼養ガイドライン 1. 目的このガイドラインは 猫の適正な飼養に関し必要な事項を定め, 猫の愛護と適正な管理の重要性について県民の理解を深めるとともに, 県民による実行を通して人と動物がともに暮らせるうるおいと喜びのある地域づくりの実現を目指すものである 2. 定義 このガイドラインにおいて

2 終生飼養の推進 プラン 7 プラン 8 プラン 9 終生飼養の普及啓発 所有者明示 ( 個体標識 ) 措置の徹底 収容動物の適正譲渡の推進 飼い主に対して 保健所での安易な引取り拒否を周知 終生飼養を指導 保健所での引取り依頼時に終生飼養について指導 やむを得ず飼養を継続できない飼い主が 新たな

スライド 1

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

地域猫にするためのガイドライン

静岡県動物愛護管理推進計画(2014)案の概要

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

プラン 6 動物愛護週間行事の開催 多くの県民に効果的に啓発できる動物愛護週間行事の実施 動物愛護センターで 年間を通したイベント及び動物愛護週間行事の実施 平成 26 年 9 月 23 日 ( 祝 ) 岐阜県動物愛護フェスティバル in 西濃 平成 26 年 10 月 12 日 ( 日 ) 動物愛

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

性別 年齢 職業


横須賀市猫の適正飼養ガイドライン(修正案)

愛媛県地域猫活動ガイドライン ~ 人と動物が幸せに暮らせる愛媛県を目指して ~ 平成 28 年 3 月 愛媛県

2 終生飼養の推進 プラン 7 プラン 8 プラン 9 終生飼養の普及啓発 所有者明示 ( 個体標識 ) 措置の徹底 収容動物の適正譲渡の推進 飼い主に対して 保健所での安易な引取り拒否を周知 終生飼養を指導 保健所での引取り依頼時に終生飼養について指導 やむを得ず飼養を継続できない飼い主が 新たな

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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資料7-1  飼い主のいない猫の繁殖制限について

Microsoft Word - 文書 1

平成 28 年度 飼い主のいない猫の避妊 去勢手術費助成金交付制度 募集要領野良猫に餌を与えるだけでは 飼い主不明の猫が集まり 子猫を生み 結果としてまた不幸な猫が増えてしまうことになります 避妊 去勢手術をすることは 繁殖を防ぐだけでなく 発情期の鳴き声やマーキングなどの行動を抑えることができ 猫

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

平成25~27年度間

第 3 章計画の基本事項 各主体の責務と役割の明確化 福岡市動物愛護管理推進実施計画 ( 第 2 次 ) ( 案 ) に対すると 15 2 の飼い主の責務の 飼主と同等の責務が伴うものと考えます を 飼主に準じた責務が生じます と変更すべき エサを与えることのみを動物愛護と考えている人が多すぎる 罰

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

学力向上のための取り組み

地域子育て支援拠点事業について

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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活動状況調査

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

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目 次 はじめに 1 基本的視点 2 施策の体系 3 施策の推進 11

八王子市保健所生活衛生課

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

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資 料 1

事項を札幌市と契約候補者で協議し 仕様の調整を行う また 本業務の受託者は 業務に伴う費用の支払い等を含め 下記項目に係る業務全般を行うこととする (1) 運営団体へのアンケート調査及びヒアリング調査市内で子ども食堂等を運営している団体に対してアンケート調査を実施し 本市における子ども食堂等の開設状

第3章 指導・監査等の実施

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平成23年9月29日WG後修正

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

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鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

公表用 平成 31 年 4 月 10 日 評価の見方 A: 達成できたもの B: できている ( ただし 更なる努力を要する ) C: できていない ( 検討を要する ) D: 条文を改正する E: その他 -: 評価の対象としない 条文評価取組状況 課題 問題点今後の対策等 目的第 1 条 - 取

平成 31 年度柏市猫の不妊去勢手術助成金交付のためのてびき 柏市では, 飼い主のいない猫を適正に管理する活動 ( 以下 地域猫活動 という ) を支援し 登録した地域猫団体が管理する猫について不妊去勢手術の費用を一部助成しています 対象となる猫 市内に生息する飼い主のいない猫で, 柏市が承認する

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

目次 1 はじめに 1 2 定義 3 1 飼い猫 2 地域猫 3 飼い主不明猫 3 地域猫活動について 3 (1) 地域猫活動とは (2) 地域猫活動の効果 4 地域猫活動のすすめ方 4 (1) それぞれの役割 1) 地域住民 1 地域猫活動団体 2 町内会 自治会等 2) 動物愛護ボランティア等

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高齢者福祉施設でのみんなの体操等実演会 講師派遣実施要領 1 目的社会福祉法人等が運営する高齢者福祉施設に入所されているみなさんや当該施設でケアにあたる皆さんの健康の維持 向上のために みんなの体操等を活用して健康の保持増進等のため みんなの体操等実演会を実施するもの 2 スキーム施設に入所されてい

平成 30 年 12 月 くらしの安心推進課 鳥取県の犬及び猫のデータ ( 平成 29 年度 ) 1 犬の登録 狂犬病予防注射実施頭数 平成 29 年度末の県内の犬の登録頭数は 22,874 頭で引き続き減少傾向にあります 狂犬病予防注射 実施率は 76% であり前年度からわずかに上昇し 平成 29

都道府県の食品ロス削減の取組状況 1 47 都道府県全てから回答があった 平成 8 年度に食品ロス削減に関する取組を 行っている と回答したのは 4 自治体で 食品ロス削減施策に関する予算が ある と回答したのは 5 自治体であった 平成 7 年度の調査結果と比較するといずれも増加している 食品ロス

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

代表指 1 犬の引取数 2 猫の引取数 H25 年度 445 頭 3,335 匹 H30 年度中間値 400 頭以下 2,000 匹以下 H35 年度最終値 230 頭以下 1,000 匹以下 参考 : 平成 25 年度犬 猫の引取数内訳 総数 445 頭 総数 3,335 匹 動愛法第 35 条第

第3節 重点的な取り組み

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(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

TSRマネジメントレポート2014表紙

平成 30 年 5 月 14 日 教職員育成課 横浜市教育委員会 東京大学中原淳研究室共同研究 ( 平成 29 年度 ) ~ 教員の 働き方 や 意識 に関する質問紙調査の結果から ~ < 内容 > 1 研究の目的 調査の概要 (1) 研究の目的 (2) 調査の概要 2 調査結果から見えてきたこと

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で広く体幹トレーニング推進することにより 健康なまち としてイメージア ップを図り魅力の向上につとめ 転出の抑制や転入の促進へとつなげる 数値目標 体幹づくりを通じて行う地域活性化事業 KPI 体幹トレーニング参加移住者数のべ人数年月のべ人数 申請時 0 0 H29.3 初年度 H30.

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

①調査結果(動物愛護)

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

Transcription:

地域ねこ守り隊事業実行委員会 NPO 法人地元再生機構福岡市保健福祉局生活衛生部生活衛生課 地域猫活動とは? 周辺住民の理解を得た上で, ボランティアグループなどが, 野外で生活する飼い主のいない猫に不妊 去勢手術を施し, トイレやエサやりの時間を決めて世話をするなど, 一定のルールに従い, 猫を一代限りで飼育することで問題解決を図っていく活動

平成 23 年度 ~ 平成 25 年度地域ねこ守り隊事業 地域ねこ守り隊事業実行委員会 事業の概要 福岡市は, 平成 21 年 10 月に, 飼い主のいない猫 ( いわゆるのら猫 ) 問題に対応するため, のら猫の不妊 去勢手術を無償実施するなど, 問題の解決手法のひとつである地域猫活動の推進を始めた 本事業は, この活動を円滑に進めるため, 地域コミュニティの重要性に着目し, 福岡市と NPO が共働して取り組む モデル地区 を設定するとともに, 様々な手法を取り入れることで, コミュニティの活性化を図りながら, 活動の有効性を, 事業実施地区だけでなく全市的に広め, 地域猫活動に取り組む地域を拡大するものである 事業実施地区 ( 当仁校区 ) 周辺図 教育施設 平成 23 年度モデル地区 事業実施地区の課題 問題点 恒常的な猫問題の存在のら猫の糞害 ゴミ箱あさり等の被害大濠公園 西公園での捨て猫猫への置きエサ, 無責任なエサやり等 地域コミュニティの希薄 事業実施地区の特徴 大濠公園 西公園に挟まれた街区 集合住宅と一軒家が混在 複数の教育施設が点在

共働のきっかけ 必要性 課題解決の事業手法として NPO と市との 共働 の必要性 地域の猫問題は, 従来から行われてきたのら猫の処分だけでは根本解決が困難なほど多方面にまたがる複雑性がある 問題解決に向けて地域住民の自発性を促す必要があり, そのために NPO と行政が 共働 して地域を後押しすることで, ひいては, 地域コミュニティの活性化につながる NPO の事業提案理由 (NPO 法人地元再生機構 ) 地元地域の様々な問題を解決することを目的とする NPO であり, そのひとつとして, のら猫問題の解決を通して地域コミュニティの活性化を促すための事業として提案した 市担当課の事業への取組み理由 ( 福岡市保健福祉局生活衛生部生活衛生課 ) のら猫問題解決の手法のひとつである地域猫活動を全市に広めるため, 本事業の実施地区を モデル地区 として PR する目的で取り組むこととした 事業の目的 猫問題の解決と地域コミュニティの活性化 地域住民が地域猫活動を通して ヒトとしての責任ある行動とはどんなものか 本当のやさしさとは何か などを共に考え, 次世代へつなぐ町づくりを目指す 地域猫活動のモデル地区として, その有効性を全市的に周知する 事業実施機関 平成 23 年度 ~ 平成 25 年度 3 年間 事業の目標 地域猫活動の拡大 ( 捨て猫行為を根絶 ) 当仁校区内に地域猫活動地区を拡大のら猫に不妊去勢手術を実施し, 地域猫化する 地域猫化後も, 可能な限り飼い主さがしを行う 動物関係団体との協力体制の構築 地域コミュニティ活性化の促進地域猫活動に学生や子供達を参画させることで, 地域コミュニティの活性化を促進 実践教育の場の形成 ( 小 中学生を対象 ) 無償の愛 や 本当のやさしさ を育くむ教育の場の提供 モデル地区として地域猫活動の全市的な周知 平成 25 年度からのモデル地区 ( 荒戸 3 丁目 1 区 ) 平成 25 年度からのモデル地区 ( 西公園 3 区 ) 平成 24 年度からのモデル地区 ( 大濠公園地区 ) 平成 23 年度からのモデル地区 ( 荒戸 2 丁目 1~4 区 )

NPOと市の役割分担 ( その他の団体等の協力 ) 地域猫活動 エサやり ( 置きエサ禁止 ) トイレ管理 のら猫調査 捕獲 搬送 不妊去勢手術 回収 見回り ( 捨て猫防止 ) 清掃活動等 共働 連携 [ 福岡市 ] 専門的な問題への助言 資料提供 講習会 授業等への講師派遣 地元 活動者 関係団体 学校への説明 その他市の関係部署との連絡調整 のら猫の不妊 去勢手術 広報活動 地域ねこ守り隊事業実行委員会 [NPO 法人地元再生機構 ] 地元 活動者 関係団体 学校との連絡 調整 地域猫活動の実施 主に, のら猫の調査, 捕獲 搬送 回収 講習会等の企画 実施 実行委員会の運営 相談窓口の設置 猫の飼い主さがし 広報活動 他の地域への協力 役割 役割 [ 地元の活動者 ] 地域猫活動への協力 主に, エサやり, トイレ管理, のら猫の捕獲 搬送 回収 協力 [ 動物関係団体 ] 講習会等への協力 地元 活動者 学校への説明補助 地域猫活動への協力 主に, のら猫の調査, 捕獲 搬送 回収 協力 目標 地域コミュニティー活性化の促進 動物関係団体との協力体制構築 地域猫活動の拡大 協力 実践教育の場の形成 地域猫活動の有効性の周知 [ 専門学校 大学 高校 ] 地域猫活動への参画 主に, のら猫調査, 見回り 協力 ~ 役割 [ 地域猫活動地区 町内会 ] 地域猫活動の実施 主にのら猫の調査, 捕獲 搬送 回収 協力 [ 小 中学校 ] 実践教育の場の提供猫問題を通した授業 地域猫活動への参画 主に, のら猫調査 地域ねこ守り隊 を結成学生が主体となって, のら猫調査等を実施 共働するうえで苦労した点 工夫した点 NPO 市ともに, 本活動以外の仕事や業務を有していることから, お互いの意思確認が疎かになりがちであるため, 十分な意思疎通を図るよう取り組んだ 定例会の開催毎月第 2 水曜日の10 時から, 定例会を開催し, 活動の報告や今後の取組み予定について確認するとともに, 新たな事案についても協議を行った 電子メールを利用した確認定例会の風景緊急性を要する事案等については, その都度, 電子メールでの確認を行った 事務所等の訪問 協議定例会以外の協議の場を設定する際は, お互いの事務所や執務室を利用した

事業実績 [ 地域猫活動の拡大 ] 平成 23~25 年度 地域猫活動スタート荒戸 2 丁目 1 2 3 4 区大濠公園区西公園 3 区荒戸 3 丁目 1 区 のら猫へ不妊 去勢手術実施 108 頭を地域猫化 地域猫化後の譲渡 5 頭の猫を新しい飼い主へ譲渡 複数の活動者の協力 地域猫の不妊去勢手術 右オス 左メス 猫の捕獲 猫の運搬 地域猫 エサとトイレの管理 [ 耳のカットが目印 ] エサ場とトイレ エサやり ( 置きエサ禁止 ) [ 動物関係団体との協力体制の構築 ] ライフリレーネットワーク公園における, のら猫の捕獲作業を中心とする協力体制を構築 大濠公園 西公園で活動 平成 24~25 年度 地域ねこネットワーク地域猫活動を進める地域への説明を補助するなど協力体制を構築 荒戸 3 丁目 1 区にアプローチ平成 25 年度

事業実績 [ 地域コミュニティ活性化の促進 ] [ 実践教育の場の形成 ( 小 中学生を対象 )] 地元の小中学校における道徳の授業や総合学習に参加 講師やゲストティーチャーとして, 地域の猫問題などについて講話 福岡市立当仁中学校 1 年生平成 23~25 年度 福岡教育大附属福岡中学校 2 年生平成 24 年度 福岡教育大附属福岡小学校 4 年生平成 25 年度 地域ねこ守り隊 結成にむけた体験等 平成 25 年度 学生 生徒を主体とした, のら猫調査や地域の見回りなどの活動の実現を目指し, 地元の小学生が様々な活動を体験 地域猫活動を体験 ( 西公園 ) 地域猫活動について呼びかけ ( 大濠公園 )

事業実績 [ モデル地区として地域猫活動の全市的な周知 ] 広報誌 No.1 ~ No.3 地域猫活動に関する広報誌を作製し, 町内 校区住民や動物関係団体 市民へ配布 広報誌 No.1 平成 23 年度地域猫活動の紹介等 広報誌 No.2 平成 24 年度他の地域の活動紹介等 広報誌 No.3 平成 25 年度福岡地域猫連絡協議会の立ち上げ等 ホームページの開設 シンポジウムの開催 どうぶつ愛護フェスティバル in ふくおかへの参加 ホームページ シンポジウムの開催やイベントへの参加を通して, 地域猫活動に関する情報を発信 ホームページ平成 24 年 3 月開設 http://zimotosaisei.or.jp/communitycat 地域猫活動を中心に情報を発信 シンポジウム平成 24 年 3 月開催 共働事業と地域猫活動について討論 どうぶつ愛護フェスティバル in ふくおかへの参加平成 24 25 年度約 4,000 人の来場があるフェスティバルへ参加し地域猫活動を PR

事業実績 [ その他の活動 ] 他都市の活動へゲストとして参加 地域ねこサポート会ちくしの第 2 回地域ねこセミナー参加 大阪市第 2 回地域ねこについて考えるセミナー参加 日本大学文理学部社会学科地域猫活動を研究しているゼミの講師 学生と交流 熊本市の地域猫関係 NPO 設立に向けた説明会へ参加 大阪市セミナー平成 24 年 12 月 2 日開催地域猫活動において, 先駆的な取り組みを行っている自治体の担当者をパネリストとして討論 日本大学文理学部社会学科交流会平成 25 年 9 月開催福岡市の地域猫活動と関東の同活動に関する取組みについて比較 検証 地域猫活動地域間の連携強化 意見交換会の開催 福岡地域猫連絡協議会設立 発 地域猫活動支援指定地区関係者による意見交換会を開催平成 24~25 年度 展 意見交換会への参加地区の活動者をベースに協議会を設立平成 25 年 8 月 ~ 地域猫活動に関する相談窓口地域猫活動を始めようとしている地域などからの相談等へアドバイスする窓口を,NPO の事務所に設置し対応

成果 ( 事業実施地区 ) 地域猫活動地域数当仁校区 28 町内区のうち, 7 町内区に, 地域猫活動を拡大 公園の猫問題への着手大濠公園の隣接地域と西公園における地域猫活動をスタート 成果 ( 福岡市全域 ) 地域猫活動地域数と不妊 去勢手術頭数 ( 福岡市の支援地域 ) 平成 23 年 3 月末時点 9 地域オス 64 頭メス 66 頭計 130 頭が, 平成 26 年 3 月末時点 47 地域オス 504 頭メス 473 頭計 977 頭に, 3 年間で 38 地域が増加し,847 頭を手術 効果 メリット 地域猫活動について, 地元の理解を得る地道なやり方など, 行政だけでは説明困難だった事案などに,NPO の経験を生かした相談窓口を設置 地域猫活動地域間の連携において橋渡しを行うなど, 活動地域間のつながりが深まり, 効果的な取り組みに発展 他都市の地域猫活動者 行政 有識者等との交流などで, 地域猫活動以外の猫問題解決に向けた取組みの調査 研究が可能となった 効果的な地域猫活動を行うために導き出した工夫 [ 活動地域の理解を深める効果的な方法 ] 地元の教育施設など, 様々な方面に対して説明 活動者だけでなく, 行政や他の活動地域 動物関係団体からも話をするなど, 多方面からのアプローチ チラシ リーフレットの配布やシンポジウムの開催など, 様々なツールを使った広報活動を頻繁に行うことで, 活動に関する情報を発信

効果的な地域猫活動を行うために導き出した工夫 [ 活動地域の効果的な拡大方法 ] 未活動地域から未手術ののら猫の流入を防ぐため, 隣り合う地域へ活動地域を広げていくことが望ましい 活動地域間の連携を強化することで, お互いの効果的な取り組みに発展する 地元の声 居住形態の違いによりのら猫への関心は大きく異なり, さらに, 地域の猫問題は, 猫の好き 嫌いの感情によって左右される傾向が強い この 3 年間で, 特に公園において子猫を見かけることが少なくなった 地域猫活動の難しさの原因としては, 地域における活動全般に対する, 住民の無関心さが挙げられる 短時間での解決は困難であるため, これからも, 根気よく丁寧に地域のリーダー等に, 地域猫活動の趣旨を伝え, 地元の理解と応分の負担を求めていく努力が必要だと思われる 総括 地域の猫問題解決のためには, 地元のコミュニティを活性化させることが, 効果的な手法であると考えられた 活動において最も重要な, 地域の理解を得るためには, 地元の教育施設など様々なところへの, 地道なアプローチが不可欠と考えられた そのためには, 地域に対する行政の支援だけでなく, 今回, 共働した NPO や, さらには, 動物関係団体などの協力が全市的に得られる体制づくりが望まれる 今後の展望 [NPO] 今回の事業で培った様々な方法を, 他の地域へ伝えることで事業実施地区における地域猫活動を拡大するとともに, 地域コミュニティの活性化に努める [ 福岡市 ] 地域猫活動の趣旨を, 全市的に正しく伝えていくための広報事業を充実させるとともに, のら猫だけでない地域の猫問題を解決できるような仕組みづくりへ取り組んでいく