自分の考えをもち, 進んで意見を交流して学びを深める子を目指して ~4 年国語 5 年生に物語文 プラタナスの木 の紹介文を書こう ~ 加茂市立須田小学校廣嶋和人 1 目指した子どもの姿 (1) 児童の実態平成 27 年度学習指導改善調査 ( 国語 ) の結果は, 以下の通りである 領域資料選択記述

Similar documents
Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Taro-【HP用】指導案.jtd

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

H27 国語

第1学年国語科学習指導案

国語科学習指導案様式(案)

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

【授業 1】

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

りする活動には集中できない児童もいる そのために, ことばにこだわりを持って活動させるようにしてきた 例えば A 児は, 家に帰るとビデオやテレビを見て過ごし, 家族との会話が少ない状況である そのため語彙が少なく, 友だちとのつながりも薄くなり会話が広がらない コミュニケーションを取ることの楽しさ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

PISA 型読解力と国語科の融合 -PISA 型読解力とワークシート- ( ア ) 情報を取り出す PISA 型読解力ア情報の取り出しイ解釈ウ熟考 評価エ論述 情報を取り出す力 とは 文章の中から無目的あるいは雑多に取り出すことではない 目的つまりこの場合は学習課題に沿って 自己の判断を加えながらよ

国語科学習指導案

3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

Microsoft Word - 第2学年 国語科「つづき話をプログラミングで表そう」研究指導案.docx

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

解答類型

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

いろいろな衣装を知ろう

Taro-5年研究のまとめ

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

H30全国HP

指導方法等の改善計画について

自己紹介をしよう

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

< F2D B836F815B82CC91E58D488E A778F4B8E77>

第 6 学年 2 組国語科学習指導案平成 29 年 2 月 1 日 ( 水 )2 校時単元名 : ぼくのわたしのプロフェッショナルとは プロフェッショナルたち 単元について 指導者渡邉圭 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 5 学年及び第 6 学年 C 読むこと の指導事項 オ本や文章を読んで考

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

第1学年国語科学習指導案

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

第1学年国語科学習指導案

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

第1学年国語科学習指導案

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

<4D F736F F F696E74202D D9192B28DB890E096BE89EF81698FAC8D91947A957A A>

<4D F736F F D CB DB28B768AD481698F4390B38DCF82DD816A8251>

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

<4D F736F F D208FAC8A778D5A8D918CEA816992B794F6816A2E646F6378>

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

進めることができる児童の育成のために 学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定が有効であることを 実践を通して明らかにする Ⅲ 研究の見通し学習計画作りと 読みシート を活用した意見交流の設定により 学び合いながら叙述を基に想像して読み進めることができる児童を育てることができるであろう

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 ポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひう 状況調査 等 結果 明 したも あ 各学年 領域 共通 内容 い た4ページ~5ページポイントをも 各領域 やそ 学習内容を整理した系統表を掲載しい 各

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第○学年 ○○科指導計画

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

国語科学習指導案

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

untitled

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

Microsoft Word ~16第1学年1組国語科学習指導案 提出用

【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

Transcription:

自分の考えをもち, 進んで意見を交流して学びを深める子を目指して ~4 年国語 5 年生に物語文 プラタナスの木 の紹介文を書こう ~ 加茂市立須田小学校廣嶋和人 1 目指した子どもの姿 (1) 児童の実態平成 27 年度学習指導改善調査 ( 国語 ) の結果は, 以下の通りである 領域資料選択記述問題 評価項目読み取り敬語分類構成文字数選択段落 問題番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 県平均正答率 76.4 76.6 73.5 60.6 58.2 53.8 57.2 43.0 68.8 53.6 53.5 自学級正答率 75.0 75.0 58.3 66.7 50.0 66.7 75.0 66.7 100.0 50.0 41.7 学習指導改善調査 ( 国語 ) の結果から, 読み取る力に課題があると考えた また, 自分の主張を明確にし, 体験と結びつけて考え, 内容を踏まえて段落を考えて書くことができていない児童が目立った 今年度の物語単元 白いぼうし では, 主人公であるタクシードライバーの松井さんの言動から疑問に思ったことを課題として追求していった 課題に対して, 根拠となる文を示すことはできるようになってきたが, 課題の直前直後の文から選択をしていて場面全体を捉えて考えるところまでは気がついていない児童が多かった また, その根拠として挙げた文をどう解釈して, 自分は考えたかを話すことができる児童は少なかった 次の物語単元 一つの花 では, 場面全体を捉えた上で課題を考えることができるように場面の状況を確認した上で考えさせるようにした 課題に対して, 場面全体から根拠となる文を探し, 考えることができるようになってきつつあった しかし, その根拠として挙げた文をどう解釈して, 自分は考えたかをわかりやすく話すことができることまではできていない 以上の実態から, 読み取る力をつけるためには物語の場面ごとに情景をしっかりと掴ませ, その上で登場人物の言動を追い, 心情の変化について考えさせていくことが大切であると考えた 本校の研修主題は, 次の通りである 研究主題 自分の考えをもち, 進んで意見を交流して学びを深める子 これを受け 本学級では次の児童の姿を目指した 場面の移り変わりや出来事を確かめ, 登場人物の気持ちの変化を捉えることができる子 (2) 目指す子どもの姿に迫るための手立て 1 5 年生への紹介文を書く というゴールに向かって教材文を読んでいく 段落構成を考えながら文章を書くことを苦手としている 5 年生への紹介文を書くという具体的な最終目的をもたせることで, 最後まで教材を読み, 叙述に即した読みを深め, 感想文を書くことができるようにする 2 場面の移り変わりや出来事に注目させて読む 物語文の内容を理解することに課題があると考える 全児童が内容を理解できるようにするために, 五つの場面ごとに言葉や表現に気をつけながら読み, それぞれの場面の様子や出来事を確かめていく そして, 主人公のマーちんやその友だちのプラタナスの木への思いを想像して書かせていく 3 友だちと意見の交流を小グループで行う 自分の考えをもてなかったり, もつことができても, どんな言葉で表現したらよいかわからなかったりする児童もいる そこで, 考えの交流を行う場を設定する 自分の意見をもてない児童には, 友だちの考えを聞いて, なるほど その考え, いいな と思った友だちの考えを取り入れるように助言する また, どんな言葉で表現したらよいかわからない児童には, 友だちの発言の中で, ぼくの考えと同じだ と思った言葉を引用したり, 参考にしたりして話すように助言をする また, 自分は, 友だちの考えと同じだ 友だちの考えのこの部分はなるほどと思えた だから, 自分は, 友だちの考えと少し似ている 友だちの考えは, なるほどと思えなかった だから, 自分は友だちと考えが違う あるいは, 友だちの考えは, なるほどと思えた 今までの自分の考えは違っている気がする 考えを変えよう 等, 自分の意見の相違について考える中で, 見方や考え方を変えたり深めたりできるようにする 4 思考がわかるようにノートに書く 自分の考えをノートに書かせ, その上で友だちとの考えの交流をおこなう そして参考になった友だちの考えを書いたり, 感じたことを書いたりする このことで, 自分の考えたことがあとで振り返って確かめることができるようにする - 1 -

2 指導の構想 (1) 教材文 プラタナスの木 椎名誠作 (2) 単元目標 登場人物の性格や気持ちの変化, 情景などについて叙述をもとに想像し, 話の内容や感じたことを 5 年生に紹介することができる (3) 評価基準 関心 意欲 態度 マーちんたちの気持ちの変化を場面ごとに読もうとしている 読むこと 場面の移り変わりやマーちんたちの気持ちの変化を捉えている 5 年生にマーちんたちの気持ちの変化を伝えるため, 本文を引用したり要約したりして紹介文を書いている 言語事項 情景を表す言葉や表現を見つけている (4) 指導計画 ( 全 8 時間本時 6/10 時間 ) 次時学習活動 支援 評価 一 1 これまでに学習した教材から, 登場人物 これまでに学習してきた, 教材文 白いぼうし 次 の交流を描いた教材を思い出す 一つの花 ごんぎつね の学習時のことを 物語文 プラタナスの木 を読んで 5 想起させ, 意欲的に学習に取り組めるようにす 年生に紹介文を書こう という学習課題 る を設定し, 学習計画を立てる 場面の移り変わりや出来事をに着目して読むことで, 紹介文を書く時につながることを助言する 物語を読んで紹介文を書く 活動に意欲をもっている ( 発言, ノートの記述 ) 二 2 場面の移り変わりや出来事に気をつけて 次の観点で児童が読み取ったことを整理してい 次 教材文を読む く 3 マーちんやその友だちの気持ちの変化を 時 場所 登場人物 出来事 結末 文書で表す 登場人物の気持ちの変化 4 書いた文章を読み合い, なぜそう考えた 最初の場面で変わったことや変わらなかったこ のかを説明し合う と 5 物語の最初と最後の場面を比べて, 変わ 感想が書けるように例文を示す ったことと変わらなかったことについ 登場人物と自分の体験を比べている ( ノート ) て, 自分の考えをまとめたり, 友だちの 場面の移り変わりや登場人物の気持ちの変化を 考えを聞いたりする 捉えている ( ノート, 発言 ) 6 プラタナスの木に対するマーちんたちの 叙述をもとに紹介文に入れることをまとめてい 本 思いがどうして変わったのか話し合う る ( ノート, 発言 ) 時 ( 本時 ) 三 7 初め 中 終わり の組み立てで, 初め 中 終わり の組み立てを確認し 次 400 字程度の紹介文を書く 紹介文を書かせる 8 5 年生へプラタナスの木の話の紹介をす 季節や風景を生き生きと表す言葉や表現をノー る トに書き出させる ( ノート ) 9 言葉 の課題に取り組む 本文を引用したり要約したりしながら紹介文を 10 学習を振り返り, まとめる 書いている ( 紹介文 ) 情景を表す言葉や表現を見つけている ( ノート ) (5) 本時の授業 1 本時のねらい プラタナスの木に対するマーちんたちの思いがどうして変わったのか, 教材文をもとに考えることができる 2 展開の構想自分の考えをすぐに話せない児童がいる そのため, 話しやすくするために, あらかじめマーちんたちのプラタナスの木に対する気持ちはどうして変わったのかをマーちんとその友だちの言動をもとに, ノートに書かせた ノートに書く時, 根拠とした文 (P L で表示 ) とその解釈について書かせるように指示をした - 2 -

一人一人がノートに書いたこと ( 別紙 ) は, 公園のベンチに座っていたおじいさんが話してくれた, プラタナスの木が公園全体を守っているということ, 地上のみきや枝葉がなくなったら根は水分や養分を送れなくて困ってしまうということを聞いて, プラタナスの木に対するマーちんたちの思いが変わったことに目が向いていない児童がいる そこで, ノートに書いたこともとに, グループで発表しあう 友だちの考えと自分の考えの相違を明らかにして発言するようにする 尚, 友だちの考えを聞いて考えが変え合った場合は, ノートに書いたことと変えて発言することも認め, そのことをことわった上で発言させる また, 友だちの考えを聞いてまとめる時には, 参考になった友だちの考えを書くようにさせる その後に, 全体で発表を行い, 出てきたこと全部がマーちんたちのプラタナスの木に対する気持ちがかわった理由なのか問い, 本時の課題の解決に向かわせたい 3 本時の展開 分節 学習活動 教師の働きかけと児童の反応 指導上の留意点 時間 評価 つか 本時の課 T1: 前の時間までに, プラタナスの木 の話を場面 最初の場面と最後の場面 む 題をつか ごとに考えてきました そして, 最初の場面と最後 でマーちんたちの, プラ 5 分 む の場面を比べて, マーちんたちのプラタナスの木に タナスの木に対する気持 対する気持ちが,1の場面では, 公園にあるただ ちがかわったことを確認 の木 から, 公園の大切な木 に変わったことが する わかりました マーちんたちの, プラタナスの木に対する気持ちは, なぜ変わったのだろう? 伝え 課題につ T2: マーちんたちの, プラタナスの木に対する気持ち あらかじめ司会を決めて 合う いて話し は, どうして変わったのか, グループの友だちと話 おき, 司会に話し合いを 10 合う し合いましょう 進めさせる 分 A 子 B 夫 M 子グループ A 子 :P52L6 ~ P57L5 ~ おじいさんと話をするようになって, 木がおられてからはサッカーも白熱しなくなったからだと思う M 子 :P58L4 ~ 木がなくなって, おじいさんもいなくなってさみしい気持ちを, 日かげのなくなったベンチにすわってみんなでプラタナスの木の大事さや木とおじいさんが見守ってくれた大事さ, 安心感をかみしめた でも, みんなでプラタナスの公園がかわらないようにみきや枝や葉っぱのかわりになろうと思った B 夫 :P52L13 ~ プラタナスの木が逆立ちしていることを聞いたことがあるかい とおじいさんが不思議なことを言ったと書いてあるので, 木にきょうみをもってきたからだと思う C1:A 子さんの, 木がおられてからはサッカーも白熱しなくなったからは, マーちんたちのプラタナスの木に対する気持ちは, なぜ変わったのかとは違うと思う C2: おじいさんの話を聞いたから変わったんじゃないかな あらかじめノートに書いてあることをもとに話すようにさせるが, 書いてなくても付け加えて話しても良いことにする 先に発言した友だちと自分の考えの相違について述べてから話をさせる - 3 -

S 夫 M 子 K 夫グループ M 子 :P52L12 ~ おじいさんの話をきいて, きょうみをもったからだと思う S 夫 :P53L2 ~ P55L5 ~ おじいさんにいろんなことを教えてもらって, その時からプラタナスの木のことを考えるようになったから台風の時, 心配になったからだと思う K 夫 :P52L12 ~ おじいさんの不思議な話できょうみをもったからだと思う C3: みんな, おじいさんの不思議な話できょうみをもったからというので同じだね M 子 Y 子 R 夫グループ M 子 :P52L6 ~ プラタナスの木の下に集まっておじいさんが木の話をしてくれるようになったから, 木のことを知ってきてきょうみをだんだんもってきたと思う Y 子 :P51L2 ~ P57L10 ~ おじいさんからプラタナスの木について話を聞いてプラタナスの木のことが気になるようになっていたが, 台風におそわれて切りかぶだけが残って消えてしまったからだと思う C4: まとめると, おじいさんの話を聞いてからだね A 子 M 子 Y 夫グループ A 子 :P52L12 ~ P52L6 ~ おじいさんが不思議な話をして, もう一つは木の話できょうみをもってきた M 子 :P52L7 ~ おじいさんが, みんなもっと水をたくさんのんで少し日かげに入ってやすまないと熱中症になるよ と言ったのがきっかけで, おじいさんは, プラタナスの木のことを言ってくれてきょうみをもち始めたと思う Y 夫 :P52L13 ~ 最初は, きょうがあまりなかったけれど, 根がこまるというおじいさんの話を聞くうちにきょうみをもったと思う C5: みんなおじいさんの不思議な話を聞いてかわったことでおなじだね マーちんたちの気持ちの変わったことを根拠となる文をもとに自分の解釈を入れて話すことができた 深め 課題につ T3: グループで話し合ったことを発表してください る いてまと C6:(A 子 B 夫 M 子グループ ) 15 める P52L4 ~ L13 ~ 分 おじいさんからたくさんの話を聞いたから変わった と思います C7:(S 夫 M 子 K 夫グループ ) P52L12 ~ P53L2 僕たちのグループも, おじいさんから木が逆立ちし ているとか木が困っているとか, 不思議な話で興味 をもったから変わったと思います C8:(A 子 M 子 Y 夫グループ ) P52L6 ~ L12 ~ 僕たちのグループもおじいさんの不思議な話を聞い てかわったと思います C9: でも, まだマーチンたちが思っていることが他に もありそうな気がします - 4 -

C10:(M 子 Y 子 R 子グループ ) P52L6 P57L10 ~ さっき発表したグループとちょっと似ていて, 付け足すところがあって, おじいさんからプラタナスの木について話を聞いてプラタナスの木のことが気になるようになっていたが, 台風におそわれて切りかぶだけが残って消えてしまったからだと思います C11: それもあると思います おじいさんから木の話を聞いていなくても最後の場面でマーちんたちは同じことをしていたか考えさせる 振り 本時の学 T4: 今日, 学習したことを紹介文にまとめましょう 残りの時間を考えながら 返る 習を振り C12: プラタナスの木がある公園で遊んでいるマーちん 数名に書いたことを発表 15 返る たちは木の下にあるベンチにすわってマーちんたち させる 分 がサッカーをするのをみていた マーちんたちは, そのおじいさんと話をするようになり, プラタナスの木が公園全体を守っているということ, 地上のみきや枝葉がなくなったら根は水分や養分を送れなくて困ってしまうということを聞いた 夏休みになってマーちんたちはそれぞれが家族と一緒に過ごしていた そんな時, 台風が来て, 公園のプラタナスの 参考にした友だちの考え 木が倒れかかった そのため, プラタナスの木が着 を入れて マーちんたち られてしまった 公園で知り合ったおじいさんから のプラタナスの木に対す 聞いた話を思いだマーちんたちは, プラタナスの木 る気持ちはどうして変わ に対する気持ちが, 公園にあるただの木 から 公 ったのか文章に書くこと 園の大切な木 へ変わった ができた ( ノート ) (4) 評価 マーちんたちの, プラタナスの木に対する気持ちはどうして変わったのか根拠とした文を示して捉えることができる ( ノート, 発言 ) 3 考察 (1) 5 年生への紹介文を書く というゴールに向かって教材文を読んでいく 段落構成を考えながら文章を書くことを苦手としていた児童も,5 年生への紹介文を書くという具体的な最終目的をもたせたことで, 場面ごとの情景や登場人物の心情について考えるために, 最後まで教材を読み, 叙述に即した読みを深め, 感想文を書くことができた (2) 場面の移り変わりや出来事に注目させて読む 物語文の内容を理解することを苦手とする児童も, 五つの場面ごとに言葉や表現に気をつけながら読み, 内容を理解できるようにした また, それぞれの場面の様子や出来事を前の場面との比較をしながら確かめ, 主人公たちのプラタナスの木への思いを想像して書くことができた (3) 友だちと意見の交流を行う 考えの交流を行う場を設定したことで, 自分の考えをもてなかったり, どう表現したらよいかわからなかったりした児童も, 友だちの考えを聞いて, なるほどと思えたり, 友だちの考えを取り入れたりする場面をみることができた 自分の意見の相違について考える中で, 折衷案を考える方向に向いてしまい, 見方や考え方を変えたり深めたりできるようにはならなかった しかし, 友だちの考えの良いと思う考えを取り入れようという様子がみられた (4) 思考がわかるようにノートに書く 自分の考えをノートに書かせ, その上で友だちとの考えの交流を行い, 参考になった友だちの考えを書いたり, 感じたことを書いたりした 感想文を書く時に, 振り返って確かめながら書くことができた 4 まとめ学習指導改善調査の結果から読み取る力に課題があると考え, この実践を行った 自分の考えをすぐに話せない児童には, あらかじめ, 登場人物の言動をもとに, ノートに書かせること, ノートに書く時は, 根拠とした文とその解釈について書かせること, 自分の考えを話す時には, ノートに書いたことを確認しながら話すこと友だちの考えと自分の考えの相違を明らかにして発言することを行わせることは, 読み取る力をつけるには有効であった考える しかし, 児童の意見の集約の仕方があいまいな部分もあった 児童の意見を整理し, 集約していくことについて, 今後, 研修を進めていきたいと考えている - 5 -