2017 年 2 月 21 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降

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2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

Microsoft Word - 09_Jeremiah_2.docx

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

創世記5 創世記2章4節b~25

Ⅱ. 信仰生活の再建 : エズラの指導 (7~10 章 ) 1. エルサレムに到着するエズラ (7~8 章 ) 2. 民の罪を告白するエズラ (9 章 ) 3. 国を清めるエズラ (10 章 ) 結論 : 私たちへの適用 1. 悔い改めの力 2. みことばの力 エズラ記を通して リバイバルの原則につ

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

* オバデヤがヨエルやエレミヤよりも前の預言者であることを考えると 前者の可能性が高いと思われる * オバデヤ書は 前 845 年前後に執筆されたと考えてよいだろう 4オバデヤは 小預言書の 12 人の預言者の中で最初に登場する預言者である (4) オバデヤ書のテーマ 1イスラエルに敵対する不信仰な

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

Microsoft Word - ◎中高科

Nah 1:2 主 はねたみ 復讐する神 / 主 は復讐し 憤る方 / 主 はその仇に復讐する方 / 敵に怒りを保つ方 (1) ナホムは 傲慢な町ニネベに対して 滅び の預言を語ろうとしている 1ニネベを滅ぼす神は どういうお方なのかという情報を冒頭に置いている (2) 主 はねたみの神 復讐する神

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2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

エレミヤは 悪者が栄えているのを見て これは自分の心が試されている 神への信仰が試されていることを感じていました そして 4 節はユダの地が荒廃している様子であります 彼らの罪のために 神がこのようにされているのですが 神は自分の最期については見ない つまり自分の終わりは定めていないと嘯いているので

新約聖書の学び

創世記5 創世記2章4節b~25

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2009 年 1 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 30 創世記 30 創世記 19 章 1 節 ~38 節 ソドムとゴモラの滅び イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 神はアブラムを選び 彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた (2) それが

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

1B 書記の地位バルクという人はそういう状況の中にいた人でした 彼は能力があり 地位もあるようです 彼の兄弟セラヤは ゼデキヤが王の時に王と共にバビロンに行っています (51:59) 彼自身の名前 バルク は 祝福 です 父 ネリヤ は ヤハウェが私の灯 という意味です 主を恐れる父を持ち それでい

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

牧会の祈り

癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

(2) ダビデの最後の言葉 (23:1~7) サムエル記第二を通して ダビデの生涯の意味について考える Ⅰ. 権威ある座に上るダビデ (1~10 章 ) 1. サウルとヨナタンの死 (1:1~27) (1) 主によって開かれた扉 1 試練の中にありながら ダビデはすべての状況を主に委ねていた 2 彼

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

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1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

子たちも オリーブ山から神殿を眺めて これはまあ 何とみごとな石でしょう 何とすばらしい建物でしょう ( マルコ 13:1) と感嘆の声を挙げました しかし イエス様は この大きな建物を見ているのですか 石がくずされずに 積まれたままで残ることは決してありません ( マルコ 13:2) と言われたの

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

4 これは皮肉である ヘロデは王のように振る舞い 墓穴を掘る (2) イエスと弟子たちの働きが 評判になっていた 1 それを耳にしたヘロデは 恐れを覚えた 2 罪責感から来る恐れである 2. ヘロデの結論 (14b~16 節 ) 人々は バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ だから あん

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

2017 年 10 月 3 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (31) オバデヤ書 * オバデヤがヨエルやエレミヤよりも前の預言者であることを考えると 前者の可能性が高いと思われる * オバデヤ書は 前 845 年前後に執筆されたと考えてよいだろう 4オバデヤは 小預言書の 12 人の預言者

ヘブル人への手紙1章

が それだけではなく 初めに来られた初臨についての約束もきわだっています メシヤ預言 キ リストについての預言が数多くあります ゼカリヤ書は あまり注目されない書物ですが 私は 神がエルサレムを愛しているその感情が大きく表現されている預言なので いつも励まされ 慰められ 大いにわくわくします 黙示的

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

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は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

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2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

エゼキエル書 章 聖なる民と王の杖 1A 主の鞭 20:1-44 1B 願いを聞かれない主 C エジプトから始まる偶像 1-7 2C 荒野にて C 次の世代 C 主の前の忌まわしいこと B 反逆者の選り分け C 神の憤り

日常生活での男女の人権に関する調査報告

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

牧会の祈り

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

牧会の祈り

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2000 年は二日です ですからこちらも 遅い! と言えるほど 時は経っていないと言えます もちろん 1000 年イコール一日と言われているのではなく 一日のようだと言われていますので 単純計算できる話ではないのですが 先ほど引用した詩篇 90 篇 4 節では 私たちの時間のはかなさ 些細さという側

お話 文芸思潮

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5. 章節は後代に付加せられたもので 聖書記述者の考えや霊感は反映されていな いので注意が必要 Ⅰ イエスによる預言 (42~46) 1. マタイ 21:42 は詩篇 118:22 預言からの引用 家を建てる者たちの見捨てた石 それが礎の石になった これは主のなさったことだ 私たちの目には 不思議な

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牧会の祈り

5 節ごとに 洗礼者ヨハネ 殺される 6:14-15 ( そして ) イエス ( 彼 ) の名が知れ渡ったので ヘロデ王の耳にも入った 人々は言っていた 洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ だから 奇跡を行う力が彼 ( のうち ) に働いている そのほかにも 彼はエリヤだ と言う人もいれば 昔

聖書に聞く会 ( 第 2 回 ) マルコによる福音書 1 章 1-8 節 2014 年 5 月 8 日 古本靖久 1 聖歌 60 番 ヨルダンのほとりヨハネはさけべり 2 お祈り 3 テキストの位置 今日の箇所はマルコ福音書のはじめの部分であり この福音書は何について書くのか決定づける所です 特に

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2.7~11 節 この 人 たちが 行 ってしまうと イエスは ヨハネについて 群 衆 に 話 しだされた あな たがたは 何 を 見 に 荒 野 に 出 て 行 ったのですか 風 に 揺 れる 葦 ですか でなかったら 何 を 見 に 行 ったのですか 柔 らかい 着 物 を 着 た 人 ですか

存在する 弟子訓練は 人が思考 感情 行動において よりキリストに似た者となることを手助けするプロセスである このプロセスは 人が新しく生まれたときから始まり 残る生涯中続くものである このキリストを わたしたちは宣べ伝えており すべての人がキリストに結ばれて完全な者となるように 知恵を尽くしてすべ

な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

このメッセージは ヨセフとキリストに起こったことは私たちにも起こることを学ぼうとする ものである Ⅰ. 第 1のステップ正直な性格 (2 節 ) 1. ヨセフは 17 歳 (1) ビルハの子ら ( ダン ナフタリ ) (2) ジルパの子ら ( ガド アシェル ) (3) ヤコブは レアの子ら ( ル

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

ルカの福音書 3 章 バプテスマ - 神と人との接近 1A 主の道の用意 悔い改めのパブテスマ B 罪の赦しの説教 C 背景 1-6 1D 歴史 1-2 2D 聖書 3-6 2C 内容 D 神の怒り 7-9 2D 悔い改めにふさわしい実 C 目的 -

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60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降に登場した ( 前 930 年頃 ) 2 同世代の人たちに 神のことばを伝えた 預言者 である 3 将来起こることを預言した 予言者 である 4エレミヤ書は 大預言書である 5エレミヤは 捕囚期前の預言者である (2) エレミヤの特徴 1エレミヤという名前の意味 * ヤハウェは確立される ヤハウェは高く上げられる など 2 彼は 涙の預言者 として知られている * 涙の訳を知ったなら エレミヤ書のメッセージを理解したことになる 3 彼は 他の預言者の誰よりも 自分の性格や心情を表現している 4 彼は 繊細で慎み深い人物であるが * 神は その彼を ユダの罪を激しく糾弾する奉仕に召された (3) 時代背景 : エレ 1:2~3 Jer 1:2 アモンの子 ユダの王ヨシヤの時代 その治世の第十三年に エレミヤに 主 のことばがあった Jer 1:3 それはさらに ヨシヤの子 ユダの王エホヤキムの時代にもあり ヨシヤの子 ユダの王ゼデキヤの第十一年の終わりまで すなわち その年の第五の月 エルサレムの民の捕囚の時まであった 1ヨシヤ王の第 13 年 ( 前 627 年 ) から働きを開始した * ヨシヤは善王であった * 彼の時代に 神殿で巻物が発見され 礼拝が回復された 2 次にエホアハズの治世が 3 ヶ月続いたが それは省略されている 3 次にエホヤキム ( 前 608~597 年 ) が統治した * エホヤキムは悪王で エレミヤを激しく迫害した 4 次にエホヤキンの治世が 3 ヶ月続いたが それも省略されている 5 最後の王はゼデキヤ (597~586 年 ) であった (4) 国際情勢 1

1エレミヤが活動を開始した当時は アッシリヤが覇権国であった 2しかし エジプトとバビロンがその力を増しつつあった 3 前 607 年 バビロンはニネベを攻略し アッシリヤを滅ぼした 4 次にバビロンは ユダに侵攻してきた 5ユダの指導者層は エジプトに援助を求めるように王に進言した 6エレミヤは それに反対した * ユダの希望は 悔い改めによって 主 に立ち返ることにある 7バビロンは ユダを征服し エルサレムを破壊した ( 前 586 年 ) 8エレミヤは エルサレムの崩壊を嘆き 哀歌 を書いた (5) エレミヤ書のアウトライン 1ヨシヤの治世下での預言者としての召し (1 章 ) 2ゼデキヤの治世以前のエルサレムとユダに対する預言 (2~20 章 ) 3ゼデキヤの治世下での預言 (21~29 章 ) 412 部族の将来に関する預言 (30~39 章 ) 5エルサレム崩壊後にユダに留まった人たちへの預言 (40~42 章 ) 6エジプトで語られた周辺諸国に対する預言 (43~51 章 ) 7エルサレム崩壊の預言の成就 (52 章 ) 2. アウトライン (1) エレミヤの経歴 (2) エレミヤ書の中心メッセージ (3) エレミヤとイエスの対比 エレミヤ書の内容について学ぶ Ⅰ. エレミヤの経歴 1. エレ 1:1 Jer 1:1 ベニヤミンの地アナトテにいた祭司のひとり ヒルキヤの子エレミヤのことば (1) 彼は ベニヤミンの地アナトテで祭司の息子として誕生した 1アナトテは エルサレムのすぐ北にある町である 2 父の名は ヒルキヤである 2. エレ 1:5 Jer 1:5 わたしは あなたを胎内に形造る前から / あなたを知り / あなたが腹から出る前から あなたを聖別し / あなたを国々への預言者と定めていた (1) 彼は 誕生する前から預言者に定められていた 2

1 私たちも 誕生する前から キリストの弟子となるように定められていた 2 最もふさわしくない者が キリストにあって選ばれた 3. エレ 1:6 Jer 1:6 そこで 私は言った / ああ 神 主よ / ご覧のとおり 私はまだ若くて / どう語っていいかわかりません (1) 若くして預言者として召された 1 神のことばを語るのが使命であるので 年齢は関係がない (2) 主 がエレミヤの口にことばを授けてくださった ( エレ 1:9~10) 4.2 歴 35:25 2Ch 35:25 エレミヤはヨシヤのために哀歌を作った そして 男女の歌うたいはみな 今日に至るまで 彼らの哀歌の中でヨシヤのことを語り これをイスラエルのために慣例としている これらは哀歌にまさしくしるされている (1) 彼は ヨシヤ王の治世に預言者としての働きを開始した 1そして ヨシヤ王の死を目撃し 哀歌を作った 5. エレ 16:1~4 Jer 16:1 次のような 主 のことばが私にあった Jer 16:2 あなたは妻をめとるな またこの所で 息子や娘を持つな Jer 16:3 まことに 主 は この所で生まれる息子や娘につき また この国で 彼らを産む母親たちや 彼らを生ませる父親たちについて こう仰せられる Jer 16:4 彼らはひどい病気で死ぬ 彼らはいたみ悲しまれることなく 葬られることもなく 地面の肥やしとなる また 剣とききんで滅ぼされ しかばねは空の鳥や地の獣のえじきとなる (1) 彼は 結婚を禁じられた 1 彼が住んだ時代は 悲惨な時代である 2ユダは 自らの罪のゆえに苦難に会う 6. エレ 12:6 Jer 12:6 あなたの兄弟や 父の家の者さえ / 彼らさえ あなたを裏切り / 彼らさえ / あなたのあとから大声で呼ばわるのだから / 彼らがあなたに親切そうに語りかけても / 彼らを信じてはならない (1) エレミヤは 同時代の人たちから拒否され 迫害された 1 拒否され 打たれ 足かせにつながれ 投獄され 売国奴の烙印を押された 3

7. エレ 9:1 Jer 9:1 ああ 私の頭が水であったなら / 私の目が涙の泉であったなら / 私は昼も夜も / 私の娘 私の民の殺された者のために / 泣こうものを (1) 彼は 自分が語っているメッセージのゆえに 涙を流した 8. エレ 20:9 Jer 20:9 私は 主のことばを宣べ伝えまい / もう主の名で語るまい と思いましたが / 主のみことばは私の心のうちで / 骨の中に閉じ込められて / 燃えさかる火のようになり / 私はうちにしまっておくのに / 疲れて耐えられません (1) 彼は 預言者を止めたいと思ったが 主 はそれを許さなかった 9. その後のエレミヤ 1エルサレムの陥落とバビロン捕囚を目撃した 2バビロン軍の将軍によって エルサレムに留まることを許された 3エルサレムに残った人たちがエジプトに逃げようとしたとき 反対した 4エジプトに逃げる人たちとともにエジプトに下ることを強要された 5エレミヤは エジプトで死んだ ( 伝承では 同胞による石打ちで死んだ ) Ⅱ. エレミヤ書の中心メッセージ 1. 彼に与えられた使命は 容易なものではなかった (1) 偶像礼拝の罪の糾弾 (2)70 年の捕囚の預言 (25:1~38) (3) 捕囚からの帰還と国の再建 (4) 新しい契約の預言 (31:1~40) 1 石に書かれた律法の契約ではなく 心に書かれた律法の契約 2 主 と契約の民イスラエルの間の契約である (5) 周辺諸国に対する裁きの預言 1ユダに対する 主 の計画の宣言 2. 背信 (backslide) がキーワードである (1) エレ 2:19 Jer 2:19 あなたの悪が あなたを懲らし / あなたの背信が あなたを責める / だから 知り 見きわめよ / あなたが あなたの神 主 を捨てて / わたしを恐れないのは / どんなに悪く 苦々しいことかを / 万軍の神 主の御告げ 4

(2) ユダの民は偶像礼拝に走った 1 偽預言者たちの扇動 2 エレミヤは 背信 という言葉を 11 回使用し 悔い改めを迫った (3) エレミヤは民の運命を思い 嘆いた Jer 13:17 もし あなたがたがこれに聞かなければ / 私は隠れた所で / あなたがたの高ぶりのために泣き 涙にくれ / 私の目は涙を流そう / 主 の群れが とりこになるからだ Ⅲ. エレミヤとイエスの対比 1. マタ 16:13~14 Mat 16:13 さて ピリポ カイザリヤの地方に行かれたとき イエスは弟子たちに尋ねて言われた 人々は人の子をだれだと言っていますか Mat 16:14 彼らは言った バプテスマのヨハネだと言う人もあり エリヤだと言う人もあります またほかの人たちはエレミヤだとか また預言者のひとりだとも言っています (1) 人々は イエスとエレミヤの間に類似点があることを認識していた 2. 類似点 (1) エレミヤは 独身を貫いた 1 イエスも結婚しなかった (2) エレミヤは ユダの民から拒否された 1 イエスもご自分の民から拒否された (3) エレミヤは バビロンの脅威が迫り来る中で奉仕をした 1 イエスは ローマの脅威が迫り来る中で奉仕をした (4) エレミヤは ユダの民から 売国奴 ( 裏切り者 ) と見なされた 1 イエスも ご自分の民から 売国奴 ( 裏切り者 ) と見なされた (5) エレミヤは偽預言者たちの攻撃を受けた ( 預言者の中で最も苦しんだ ) 1 イエスも パリサイ人や律法学者たちの攻撃を受けた (6) エレミヤは エルサレムのために涙を流し その崩壊を預言した 5

1 イエスも エルサレムのために涙し その崩壊を預言した (7) エレミヤは 少人数の弟子しかいなかった 1 イエスも 少人数の弟子しかいなかった (8) エレミヤは 新しい契約を預言した Jer 31:31 見よ その日が来る 主 の御告げ その日 わたしは イスラエルの家とユダの家とに 新しい契約を結ぶ Jer 31:32 その契約は わたしが彼らの先祖の手を握って エジプトの国から連れ出した日に 彼らと結んだ契約のようではない わたしは彼らの主であったのに 彼らはわたしの契約を破ってしまった 主 の御告げ Jer 31:33 彼らの時代の後に わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ 主 の御告げ わたしはわたしの律法を彼らの中に置き 彼らの心にこれを書きしるす わたしは彼らの神となり 彼らはわたしの民となる 1イエスは 新しい契約を結ばれた Mat 26:27 また杯を取り 感謝をささげて後 こう言って彼らにお与えになった みな この杯から飲みなさい Mat 26:28 これは わたしの契約の血です 罪を赦すために多くの人のために流されるものです (9) 結論 1 両者の働きは 失敗のように見えた 2 しかし神は 彼らの働きを成功へと導かれた 6