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図 11 最終処理水を用いたアサリ浮遊幼生飼育試験にけるアサリ浮遊幼生の大きさと摂餌状況の比較 図 12 シミュレーション結果 ( 表層の無機態窒素濃度 ). 平水時. - 13-349

図 13 シミュレーション結果 ( 表層の無機態窒素濃度 ). 増水時. 図 14 シミュレーション実施期間における無機態窒素の流入負荷量 (kgn/day) - 14-350

5) 事業検討会および有害プランクトン同定研修会の開催 水産研究 教育機構瀬戸内海区水産研究所坂本節子, 鬼塚剛, 紫加田知幸, 外丸裕司, 中山奈津子, 北辻さほ, 阿保勝之水産研究 教育機構中央水産研究所及川寛, 長井敏 1 全体計画 (1) 目的本共同研究機関は担当機関が 26 機関に上る大きな機関であり, 実施課題も 24 課題に上るため, 実施課題間の連携と進行管理をはかる必要がある そのため,2 名以上の有識者を検討委員とした事業の計画及び結果検討会を開催し, 種々の検討 議論を行う 有識者から得られた指導 助言を調査 研究計画, 成果の取りまとめ及び報告書に反映することにより, より良い調査 研究成果の発信を目指す また, 都道府県の職員等を対象に有害プランクトン同定研修会を開催する 研修会では, 有害 有毒プランクトンの発生動向, 生理 生態, 形態 分子分類, 検索に関する講義, 及び有害 有毒プランクトンの採集, 試料処理, 保存方法, 種の同定法の実習を行うとともに, 必要に応じて本事業で開発した各種の同定技術の普及とプライマー,DNA 標品などの配布を行う それにより, 現場における有害プランクトンに対するモニタリング技術の高度化を目指す (2) 試験等の方法 1) 事業検討会議瀬戸内海及びその周辺海域に関する海洋環境分野に精通した有識者 3 名及び課題実施機関が参加する事業検討会 ( 計画及び結果 ) を開催する 2) 有害プランクトン同定研修会水産機構瀬戸内海区水産研究所が外部講師 ( 委嘱 ) と連携し都道府県の職員等を対処とした有害プランクトン同定研修会を開催する また, 水産機構は, 研修会開催に関わる事務手続き ( カリキュラム及びテキストの作成, 研修会場及び器材の調達, 研修生の募集, 講師の選定 委嘱, 観察のためのプランクトン培養株の維持 培養, 講義 実習など ) を行う 2 平成 28 年度計画及び結果 (1) 目的全体計画と同じ (2) 試験等の方法全体計画と同じ (3) 結果及び考察 1) 事業検討会議瀬戸内海およびその周辺海域に関する海洋環境分野に精通した有識者 3 名 ( 広島大学 山本民次教授 ( 海洋環境一般 ), 長崎大学 松岡數充名誉教授 ( 有害赤潮プランクトンの分類 ), 香川大学 多田邦尚教授 ( 海洋の低次生産と栄養塩環境 ) 及び課題実施機関が参加する事業 351

検討会を以下の日程及び場所で開催し, 種々の検討 議論を行った 得られた指導 助言を調査 研究成果の取りまとめ及び報告書に反映することにより, より良い調査 研究成果の発信を目指した 年 月 実施内容 平成 28 年 5 月 16~17 日 事業計画検討会 ( 広島市 ) 平成 29 年 3 月 7~8 日 事業結果検討会 ( 広島市 ) 2) 有害プランクトン同定研修会 11 月 14 日 ( 月 ) から 18 日 ( 金 ) の 5 日間, 廿日市市大野西市民センターにおいて同定研修会を開催した 講師は水産機構及び外部講師を含む 12 名であった また, 水産機構は, 研修会開催に関わる事務手続き ( カリキュラム及びテキストの作成, 研修会場及び機材の調達, 研修生の募集, 講師の選定 委嘱, 観察のためのプランクトン培養株の維持 培養, 講義 実習など ) を行った 1 講師外部講師長崎大学名誉教授 : 松岡數充教授北海道大学 : 今井一郎特任教授前広島県水産試験場 : 高山晴義博士北里大学 : 山口峰生教授水産機構瀬戸内海区水産研究所 : 鬼塚剛, 坂本節子, 紫加田知幸, 外丸裕司, 中山奈津子, 北辻さほ水産機構中央水産研究所 : 及川寛, 長井敏 2 研修対象者及び受講者人数受講者は 15 名程度として, 有害 有毒プランクトンのモニタリング及び漁業者の指導を行っている各道府県の水産課及び水産試験場から募集した結果, 表 1 に示す 13 名から応募があった 受講予定者数以内であったため, 全員参加とした 3 対象プランクトンわが国において赤潮 貝毒の原因となる有害 有毒プランクトンであり, モニタリングの対象として最低限, 同定技術を習得しておかなければならない種 ( 又は属 ) で, 光学顕微鏡 ( 蛍光顕微鏡も含む ) で同定の可能なものを対象とした 対象プランクトンのリストを表 2 に示す 赤潮 有毒プランクトン分子同定技術の実習は Alexandrium 属を対象とした LAMP 法を実施した また, 赤潮 有毒プランクトンシスト同定技術については Alexandrium 属および Chattonella を対象に実施した 4 時間割研修会の時間割と担当の講師は表 3 に示す通りとした 5 その他研修会終了後, 本研修会の実施内容及び今後のあり方に関するアンケート調査を実施した その結果を表 4 に示す 得られた意見等を参考に, 今後の研修会実施方法などについて検討 352

してゆく必要があると考えられる 表 1. 有害プランクトン同定研修会受講者名簿 道 県 ( 人数 ) 所属機関 氏名 青森 (1) 青森県産業技術センター水産総合研究所 扇田いずみ 岩手 (1) 岩手県水産技術センター 瀬川叡 宮城 (1) 宮城県水産技術総合センター気仙沼水産試験場 田邉徹 愛知 (1) 愛知県水産試験場 高須雄二 京都 (1) 京都府農林水産技術センター海洋センター 瀬田智文 兵庫 (1) 兵庫県立農林水産技術総合センター但馬水産技術センター 鈴木雅巳 岡山 (1) 岡山県農林水産総合センター水産研究所 濱﨑正明 広島 (1) 広島県立総合技術研究所水産海洋技術センタ- 黒田麻美 福岡 (1) 福岡県水産海洋技術センター 森本真由美 福岡 (1) 福岡県水産海洋技術センター有明海研究所 井手浩美 佐賀 (1) 佐賀県有明水産振興センター 太田洋志 宮崎 (1) 宮崎県水産試験場 宮川博妃 熊本 (1) 熊本県水産研究センター 黒木善之 表 2. 対象プランクトン 有毒種 有害種 分類群 学名 分類群 学名 渦鞭毛藻 Alexandrium catenella 渦鞭毛藻 Cochlodinium polykrikoides 渦鞭毛藻 Alexandrium tamiyavanichii 渦鞭毛藻 Cochlodinium sp. ( 笠沙型 ) 渦鞭毛藻 Alexandrium tamarense 渦鞭毛藻 Heterocapsa circularisquama 渦鞭毛藻 Alexandrium fraterculus 渦鞭毛藻 Heterocapsa rotundata 渦鞭毛藻 Alexandrium affine 渦鞭毛藻 Heterocapsa triquetra 渦鞭毛藻 Alexandrium Karenia mikimotoi 渦鞭毛藻 pseudogoniaulax 渦鞭毛藻 Dinophysis acuminata 渦鞭毛藻 Karenia papilionacea 渦鞭毛藻 Dinophysis caudata 渦鞭毛藻 Prorocentrum micans 渦鞭毛藻 Dinophysis fortii 渦鞭毛藻 Prorocentrum minimum 渦鞭毛藻 Gymnodinium catenatum 渦鞭毛藻 Prorocentrum dentatum 渦鞭毛藻 Pyrodinium bahamense var. Prorocentrum triestinum 渦鞭毛藻 compressum 353

表 2. 対象プランクトン ( 続き ) 有害種 有害種 渦鞭毛藻 Gambierdiscus toxicus 渦鞭毛藻 Scrippsiella trochoidea 渦鞭毛藻 Karenia brevis ユーグレナ藻 Eutreptiella spp. 渦鞭毛藻 Prorocentrum lima ラフィド藻 Chattonella antiqua ラフィド藻 Chattonella marina ラフィド藻 Chattonella ovata ラフィド藻 Fibrocapsa japonica ラフィド藻 Heterosigma akashiwo ディクチオカ藻 Pseudochattonella verruculosa ディクチオカ藻 Vicicitus globosus 表 3. 有害プランクトン同定研修会時間割 日 時 内 容 講師 11 月 14 日 ( 月 ) 9:30 9:50 受付 9:50 10:00 挨拶, 事務連絡, 開講 事務局 10:00~11:00 講義: 概論 1-1 赤潮プランクトンの発生動向 鬼塚剛 講義: 概論 1-2 赤潮プランクトンの生理 生態 紫加田知幸 11:10~12:10 講義: 概論 2 有毒プランクトンの発生動向, 生理 生態 及川寛 13:10~14:10 講義: 分類各論 無殻渦鞭毛藻の形態分類と検索 高山晴義 14:20~15:20 講義: 分類各論 赤潮プランクトンの形態分類と検索 今井一郎 15:30~16:30 講義: 概論 3 赤潮 有毒プランクトンの生活史, シストの 松岡數充 生理 生態 11 月 15 日 ( 火 ) 赤潮 有毒プランクトン同定技術の実習 9:30~12:00 顕微鏡の調整と操作法 計数板の準備, キャピラリー作成 培養株の観察 高山晴義, 松岡數充, 今井一郎, 坂本節子, 紫加田知幸, 外丸裕 分子同定用プランクトン試料の分離 354

司, 中山奈津子, 北辻 さほ 13:00~14:00 赤潮 有毒プランクトン分子同定技術の解説 分子同定技術の解説 長井敏 14:10 16:30 赤潮 有毒プランクトン分子同定技術の実習 LAMP 法による同定技術 長井敏, 中山奈津 子, 坂本節子 11 月 16 日 ( 水 ) 講義: 分類各論 9:30~10:30 有毒プランクトンの形態分類と検索 山口峰生 10:40~12:00 赤潮 有毒プランクトン同定技術の実習 高山晴義, 松岡數充, 培養株観察 カルコフロール染色法と観察, ヨウ素染色法 今井一郎, 山口峰生, 坂本節子, 紫加田知幸 と観察 13:00~16:30 赤潮 有毒プランクトン同定技術の実習 高山晴義, 松岡數充, 培養株観察 篩作成 11 月 17 日 ( 木 ) 赤潮 有毒プランクトン同定技術の実習 今井一郎, 山口峰生, 坂本節子, 外丸裕司高山晴義, 松岡數充, 9:30~12:00 培養株観察 濃縮計数法 今井一郎, 山口峰生, 坂本節子, 紫加田知幸, 外丸裕司, 北辻さほ 13:00 16:30 赤潮 有毒プランクトンシスト同定技術の解説および実習 底泥試料の処理, シスト同定技術の解説 篩分け, 薬品処理, 各種シストの観察 松岡數充, 高山晴義, 今井一郎, 山口峰生, 坂本節子, 紫加田知幸, 中山奈津子 プリムリン蛍光染色試料の観察 11 月 18 日 ( 金 ) 赤潮 有毒プランクトンシスト同定技術の解説および実習 9:30~11:40 培養株の観察, シスト試料の観察 プリムリン蛍光染色試料の観察 高山晴義, 今井一郎, 山口峰生, 坂本節子, 紫加田知幸, 中山奈津子 11:40~12:00 後片付け 13:00~14:00 総合討論 高山晴義, 今井一郎, 山口峰生, 鬼塚剛, 坂本節子, 紫加田知幸, 外丸裕司, 中山奈津子, 北辻さほ 14:00 挨拶 閉講 事務局 355

表 4. 有害プランクトン同定研修会アンケート集約結果 回答数 :13 名 ( 研修生全員 ) 研修結果の概要 1. 赤潮 貝毒に関する一般的事項 (1) 現在, あなたが担当している赤潮 貝毒に関する業務の具体的な内容は? 赤潮 貝毒プランクトンのモニタリングや発生予察 麻痺性, 下痢性貝毒の検査の実施 主にカキ漁場における有害プランクトンや植物プランクトンの動向監視( 採水, 検鏡, 同定, 計数, クロロフィル量の分析等 ) 県内で発生する赤潮を含む突発的異常現象への対応 赤潮 貝毒モニタリング調査 週 1 回の頻度で実施されている貝毒原因プランクトンのモニタリング調査について, 副担当として調査及び検鏡補助 農林水産省の事業において Alexandrium 属シストの計数を実施 現在, 赤潮 貝毒に関する業務は担当していない ( 将来的に上記業務を担当する可能性がある ) 赤潮プランクトンのモニタリング, 赤潮発生時の漁業者等への情報提供 プランクトン調査 K. mikimotoi のカキへの影響評価 赤潮 貝毒プランクトンのモニタリング業務 ノリ色落ち原因珪藻調査, 研究 貝毒プランクトンの検鏡 天然イワガキ出荷時期における麻痺性貝毒プランクトンのモニタリング調査 C. polykrikoides を対象とした赤潮モニタリング調査 赤潮, 貝毒のモニタリング ノリ色落ち被害の動向監視 冬季にプランクトン( 主に珪藻 ) の検鏡業務 (2) 赤潮 貝毒に関する業務にたずさわっている経験から, 必要だと感じているものは? ( 情報, 技術, 機材など, 複数回答可 ): 同じ意見, 項目は整理して記載した 貝毒プランクトンの毒量を測定するためのHPLCなどの機材 高性能な蛍光顕微鏡 連続観測装置 プランクトンに関する基礎知識に加えて, 検鏡 同定技術や経験が必要と感じている 加えて, 業務に適した機材の充実も必要 他県の主な有害プランクトンの情報と実施されている対策 他県との情報共有 近年海を取り巻く環境は大きく変化しており, 新しい種の有害プランクトンがいつ発生してもおかしくない状況であることから正確な同定技術が求められると感じた しかし, 目視による同定は個々の経験や判断能力が大きく影響することから, 担当海域において特に未対応の種を判別するために,LAMP 法やクロマトグラフィーチップを現場レベルで活用出来る様にして頂きたい モニタリングの効率化に係る手法: 手数が少なく, 多検体が処理できて, プランクトン動向の近未来的な予察につながるよう定量的な手法が好ましい プランクトンの生理生態学的知見: 今発生しているプランクトンが増加していく可能性 356

があるのか, 減少していくのか, 横ばいなのかについて予察するためにも, 海況状況から判断するための生理生態学的知見は最も重要だと思う 赤潮発生の予察能力 種名の変更に対応した一覧表 プランクトンの種同定技術, 経験 プランクトンの分子同定技術, 経験 顕微鏡の基本的な使い方 採水の濃縮技術 形態的特徴で分類が困難な珪藻(Skeletonema 属等 ) に対するLAMP 法等の分子同定技術 シストや休眠細胞の発芽条件等に関する研究 新しい知見を知ることのできる場( 会議等 ) 人手, 機材等を置く場所 (3) 赤潮 貝毒対策に関して, 水産庁, 水産研究所, 大学等に対するご意見 ご要望 知識や技術を学ぶことができるこの研修を継続して欲しい 人事異動により, 未経験者が赤潮 貝毒担当となることもあるので, 研修会や勉強会をより充実させて頂きたい また, 実務においては速やかな情報提供が求められるため, 赤潮 貝毒プランクトンの正確 迅速な同定ができるよう, 技術開発をさらに進めて頂きたい 貝毒( 水産庁 消安局 ): 貝毒において原因プランクトンとの関連性が挙げられているが, 国のマニュアルにおいても毒化するプランクトン数の閾値等が明確にされていないのが現状 毒化するタイミングは海域毎に異なるとの事だが, 対応の目安として参考とするため全国各地の情報 ( 都道府県のマニュアル等 ) を頂けないか モニタリングの効率化, 発生予測の高度化には定量 PCR 装置が必要であり, 機器整備の方法を検討してほしい ( 都道府県試験場等で消費安全対策交付金を活用した機器整備等 ) LAMP 法やPT-PCR 等分子生物学的分類の実績 成果の周知 分子生物学的分類等の新規技術導入への支援( 機器整備, 試薬 テストサンプル等供給等 ) 各県水試からアクセスできる文献データバンク 各県水試と水産研究所, 大学等との調査研究のマッチング支援 Karenia 属については,K. mikimotoi 以外の株を観察することができたので, 今後の調査でも注意してみることができそうであった また, 培養株で観察していたGymnodinium catenatumを実際の海水でも発見でき, この種に関しては同定技術を習得できたと考える Alexandrium 属の同定ついては, ヨウ素で染色した殻の展開がうまくいかない, カルコフロールで染色しても確認すべき殻がみえないなど難しい作業であった 技術を定着させるために練習が必要だと感じている LAMP 法などによる分子同定は, 用意して頂いたものを使い, 指示通りに作業を行えば, 作業自体を難しいと感じることはなかった ただ, 職場の実験環境を整えることができるかどうか少し不安に思っている 357

隣接する県, 海域でのプランクトン発生状況などの迅速かつ詳細な情報の共有の推進 低コストで行えるプランクトン同定手法の開発 今後も赤潮 貝毒対策に係る業務への増員, 充てられる時間の増加は見込まれないので, プランクトン種の同定, 計数などの簡便 迅速な技術, 機材の開発 普及が必要だと感じている 今回のような研修はぜひ続けて欲しい 今後もデータの蓄積やそれらをデータベース化して, 容易にデータ利用ができる様にしていただけると助かる 2. 今回の研修会で得た同定技術の習得状況についてア. あまり習得できなかった 回答数 : 0 イ. ある程度習得できたが, 現場での対応にはまだ不安がある 回答数 : 13 理由 : Alexandrium 属の同定は研修の中ではできたが, 現場で迅速に対応するにはそれなりの数を積み重ね練習する必要がある 培養株を用いて同定技術を教えて頂いたが, 現場の海水中に存在する複数種のプランクトンを正確に同定できるかどうか, 不安がある 講師の先生からも, 検鏡や同定の機会を増やすことが大切だとのアドバイスがあったので, 今後一層経験を積んでいきたい 非常に多くの有益な情報が得られたが, 実際に現場で対応するには熟練を要すことも実感した 担当海域にて未確認の種( 培養株 ) を観察したが, 正直見分けるのが容易ではないと感じた 特にAlexandrium 属は難しく, 殻の形状や組み合わせによる種判別は経験を積む必要がある 通常観察されるプランクトンについては概ね習得できたと考えられる ただ, 思わぬ種類が発生することもあり, そういった時に対応が可能かについては不安が残る プランクトン同定に係わる業務経験がこれまでに無く, 本格的にプランクトンを観察すること自体今回が初めてであった そのため, 研修で得た同定技術を実際に現場 ( 天然海域のサンプル ) で再現できるかどうかは不安がある 類似種を同時に見比べながら培養株を観察することで種同定が容易にできたが, 海況により個体差が出るなど, 現場サンプルを初見した際に同定するか不安がある LAMP 法等新規技術を実施する際に, 今回の研修だけで作業 診断ができるか不安 講義で形態分類のポイントを聞いた上で,4 日間にわたり培養株の観察を繰り返し行えたことで同定を行う際に着目するべき形態, またその特徴を理解することができた しかし, 現場での検鏡では, プランクトンの細胞の状態が安定せず, 細胞数が少ない中での同定を求められることもあり, 正確な同定が行えるか不安が残った 培養株と天然細胞で形態の差があり, 実際の現場サンプルを見て経験を積んでいく必要があるが, 現場海域で出現しない種もいるためそれらの種については不安が残る 例えばAlexandriumなど形態が似ている種が多いが, 鎧板などの形状から同定する手法については作業が繁雑なうえ時間を要することもあり現場での対応には不安がある 358

顕微鏡での観察は一朝一夕では習得するのが困難であるため, 現場海水で自分だけでしっかり同定できるかは不安がある しかし, たくさんの培養株を見ることができたことは貴重な経験となった 分子同定法については, そのまま職場で使えるようになった 今回は 基本的に種名を公開されていたことから 先入観を持って検鏡を行ったことで かろうじて特徴を捉えて種を認識することができた しかし実際の現場では どういった種が存在しているか分からない状況で検鏡をすることから まだまだ同定技術に不安が残っている ウ. 概ね習得できた 現場での対応もできそうだ 回答数 : 0 3. 今回の研修会の日程について 日数についてア. 現行でよい回答数 13 イ. もう少し短く回答数 0 ウ. もう少し長く回答数 0 開催時期についてア. 現行で良い回答数 11 イ. 別の時期回答数 2 ( 開催希望の時期は?) 6 月から夏季赤潮モニタリングが開始されるので,5 月中旬の実施を希望 業務に携わり半年間で疑問に感じたことなどの確認ができるため, 現行で良いと感じた しかし, ノリ漁期が始まる前での開催ができれば, より理想的である 9~11 月以外 ノリ漁期が始まる1ヶ月前から漁協出張や海況調査が立て込んでいる 限られた人数で業務をまわしていることから, 研修で1 週間不在にすることでの周囲への負担が懸念されるためこの時期を希望する ( その他意見 ) 日数は現行で良いが, 毎日の研修時間を前後 30 分ずつ延長し, 検鏡時間を増やしてもよいのではと感じた 時期や日程についてはこのままで良いが, 一日の開始及び終了時間を見直して ( 会場の問題もあり難しいかもしれないが ), より時間がとれればありがたいと感じた 1 日あたりの時間をもっと長くし, 現場海水もしくは珪藻のサンプルを検鏡する時間を追加して欲しい 開始時刻を早く, 終了時刻を遅くと意見されている方もいたが, 会場 ( 公民館 ) の都合もあると思うので, 昼休憩を45 分に短縮されてはどうか 4. 今回の研修会の内容についての意見 (1) 概論 ( 赤潮, 有毒プランクトンの発生動向, 生理 生態 ; 赤潮 有毒プランクトンの生活史, シストの生理 生態 ) 初歩的なところから学ぶことができ, 頭の中が整理された 業務において検鏡, 同定, 計数は行ってきたが, プランクトンの生理生態や生活史については疎かにしていた部分だったので, 非常に勉強になった 基本的な情報に加え, 最近分かり始めてきた情報など幅広い情報を得られた 359

HAB の基本的な生態を教えて頂くだけでなく, 最新の知見や動向を学ぶ良い機会であった 瀬戸内水研には常に日本全国の情報が集まると思うので, これからも情報提供をお願いしたい 導入としては必要な部分だと感じた 講師の方の経歴により説明内容が偏る場合が見受けられ, 概論とするのであれば, どの部分をどの程度掘り下げるのかを見直す必要があるかもしれない 参加者の多くが西日本の魚類養殖県が多く, また原因プランクトン種数も多いことから, 赤潮の話題が多くなることも仕方ないかもしれない 基礎的な内容から順に説明していただいたので, 初めて研修を受講する者にもわかりやすい講義内容であった 赤潮 有毒プランクトンの生理( 特に至適水温 塩分等 ) に関する一覧表が欲しい 漁業者等への情報提供基準策定のために, 過去実施された魚毒性を検討した曝露試験結果の一覧表が欲しい 普段の業務では生理, 生態の勉強まで手が回っていなかったので, 改めて勉強することができてよかった はじめに基礎知識から現在の知見などを学ぶことができ, 研修での目的を意識し, 実習を行うことができた 種によって毒性が異なることなど, 種同定の必要性が理解できた 赤潮や麻痺性貝毒にあまり縁がない地域のため, 改めて学ぶことが多かった 今は5 年目でプランクトンにも携わっているから理解できるようになったが,1 年目でプランクトンにほぼ関わっていない1 回目の研修では内容が多かったと感じたので, 出来れば何日かに分けたほうが良いかと思います 講師間で少し重複する内容もあった 内容についてすり合わせをしておいて頂ければと思う 今までぼんやりとしか分かっていなかったことが, 具体例を交えながらの講義だったのでよく理解できた 端的で分かりやすかった 赤潮 有害プランクトンについてこれまで主の業務としていていなかった私にとっては 基本的な概論も研修の入り口として 非常に必要と感じた (2) 分類各論 ( 赤潮, 有毒プランクトン, 及び無殻渦鞭毛藻の形態分類と検索 ) Alexandrium 属の同定についての資料が詳しく役に立った 属, 種毎の形態的特徴, 同定のポイント等についての知識を得ることができて, 非常に有意義で, 今後の業務に生かせる内容であった プランクトンを 3 次元的にとらえるという説明がその後の検鏡でも役立っていると感じた プランクトンはサイズが小さく画像等で平面的に観察するのが一般的であるが, 高山先生の木彫りのプランクトン模型は直接触って多方面から形状を観察出来るのが非常に良かった 立体的に形状をイメージする良い機会になった どちらかと言えば決まった方法を行えば誰が行っても同じ結果がでる遺伝子等による分類方法についてより, むしろ, 見る目, 経験が重要である形態分類を行うポイントの研修 360

こそが, 最も重要な部分だと思う その意味では, 座学の後, 培養株の観察ができるこの研修は意義があったと思う 非常に充実した講義を受けることができた 配布された資料の量に対して講義の時間がやや短いように感じた 講義はポイントを絞って説明していただいたのでわかりやすかった またプランクトンの動きを一部アニメーションで紹介していただいたが, 後のプランクトン観察の際にイメージがしやすく, 大変役に立った 講師の方々も慣れた方が多く, 講義の内容は充実していた一方スピードが速く, 手持ち資料に記載のない内容をメモするのに苦労した 分子生物学的手法については, 大変興味深かったのでもう少し時間を割いて講義を聴きたいと感じた これまではサイズや動き方などで判断していたプランクトンもいたので, 分類の指標となる形態的特徴を教えて頂いたことは, より確実な同定していく上で大変参考になった 培養株の観察に入る前に, 説明を聞くことができてよかったと思う 無殻渦鞭毛藻の属レベルでの形態分類で上錐溝の観察による同定方法を知ることができてよかった これまでよく理解していなかった有殻渦鞭毛藻の鎧版の名称や形状について知ることができ,Alexandrium 属の同定に必須な形態的特徴がわかった プランクトンの観察をするときに各論の資料で確認しながら観察していたので, スライドの印刷がもう少し見やすいと助かる 講師間で少し重複する内容もあった 内容についてすり合わせをしておいて頂ければと思う 資料をたくさんいただいてありがたいが, 研修初日に配布だったため資料が読み込めておらず, ついていくのが大変な場面があった しっかり復習したい たくさんの資料を配付して頂いたことで 今後の勉強のための材料を得ることができた 講義内容によっては 実技指導と内容が密接に関連している部分もあったので 講義と実技を区分せず 講義を聴きつつ それを踏まえて顕微鏡で対象物を観察するようなスタイルも良いと思った (3) 実技指導ア. 赤潮 有毒プランクトン同定技術 赤潮 貝毒のプランクトンの計数モニタリングの仕事をしているので, 生で多くの種類のプランクトンを見比べて動き方などを観察でき, 非常に勉強になった 分類各論の内容を踏まえて, 生きたプランクトンを実際に検鏡しながら講師の先生から形態的特徴や同定のポイントを教わることができて, 非常に有意義だった また, 顕微鏡やサンプルを取り扱う際の コツ を教わることもできて, 非常に参考となった 普段の業務ではプランクトン自体をじっくり見ることが無く, 研修は良い機会だった 自然状態では連鎖している細胞が培養株ではバラバラになっている状態が多かったので, 出来れば自然に近い状態を観察したかった 研修後半になると試料のプランクトンが死んでいたり変形していたりして観察できないものがあったので, 研修途中に入れ替える等対応してもらいたい 実物を見ながら, 説明が受けられたため, 非常に有効だった また, 複数種類を同時に観察でき, 相違点を比較しながら観察できたことが良かった 361

実際に講師の方々に巡回していただき, 指導 説明をしていただきながら赤潮 有害プランクトンを観察することができたので, 普段観察に慣れていない者にもわかりやすかった また, 複数の培養株を用意していただき, さらに光学顕微鏡は一人に 1 台, 蛍光顕微鏡も合計 4 台という環境を準備していただいたので, 十分にプランクトンの同定 観察をすることができた 多くの培養株を同時に確認することができ, 類似種と見比べることができるなど有意義な研修内容であった 有意義な研修内容であった 未同定培養株等を研修生がプランクトンを同定したり, 細胞数をカウントするなどのテスト形式を盛り込んだり, 天然海水の検鏡時間をとる等で, 現場での検鏡に近い状況を経験すると, 検鏡のポイントやコツなどを習得しやすくなる 細胞の前後左右上下など基礎的な部分を講義していただく先生がいなかった 観察する時間が多く設けられていたので, 十分に観察ができた 既知の培養株だけでなく, 種名の明かされていないAlexandrium 属の観察を観察することで, 現場に近い状態での観察の練習ができた 他の培養株でもこのような練習をしてみたいと思った 殻のヨウ素染色の際に次亜塩素酸を使うとより展開しやすいと伺ったので, 研修中に試してみたかった 本県であまり見ることのできない貝毒プランクトンを生きたままで観察することができて, 非常によかった また, 培養株観察などの際, 常に質問ができる環境で観察を行うことができてよかった グルタール固定の沈殿濃縮をメインにやっているので, 今回の生海水の濃縮は手順も学べて, 実際の生サンプルでプランクトンを観察できたので大変参考になった 準備が大変だとは思うが, 観察用の培養株は1 週間同じものを使い続けることで状態が悪くなっていたものもあり, 研修期間中毎日でなくても良いので数回は新しいものに替えて頂ければと思う キャピラリーの作製, 濃縮, 染色と, 所属に戻ってすぐに取り入れられるよう, 内容が網羅されていてとてもよかったと思う 多くの培養株を用意して頂いたことで 一度に数種を比較しながら検鏡でき より特徴を捉えることができた 有殻渦鞭毛藻の同定については 技術や経験 コツが必要であると痛感した こちらが特に 現場での対応力を問われると一番不安な内容でもあった しかし まずはノウハウを学ぶことができたことが 私にとっては大きな収穫だった イ. 赤潮 有毒プランクトン分子同定法 LAMP 法について, 魚病診断でPCRを使用していたので, それと比較して非常に簡便と感じた 判別の不安の時には有効な手法であると感じた 分子同定法の理論については内容が難しかったが,LAMP 法による同定は, 経験の浅い者でもできることが身をもって体験できた 今後, 業務においてもLAMP 法を活用して, 正確 迅速な同定を行っていきたい LAMP 法理論の説明に用いられたDNAの動画がイメージを掴むのにわかりやすかった 362

リアルタイムPCRの使い方について( 定量できる技術について ) の資料を配布してもらえるとよかった 新しい分子同定技術があると情報で知ってはいても機器が手元に無いために, 本当に簡易に同定出来るのか分からなかったが, 研修で一通り試す事が出来て非常に良かった 1 種だけでは無く, 複数のプランクトンの有無を判別する簡易キットが開発されているとの事なので, 現場の漁業者が漁場を管理する方法の手助けになればと感じている 今回は培養細胞を用いたLAMP 法だったが, できれば現場のサンプルを使って濃縮, 検鏡, 同定と一貫して行うことができればなお良いと思う LAMP 法を中心に赤潮 有害プランクトンの分子同定法について丁寧に教えていただき, わかりやすかった 講義の中では核酸クロマトの有害プランクトン検出キット等紹介があったが, 可能であれば実際にデモンストレーションをしていただければと思った LAMP 法によるAlexandrium 属プランクトンの同定が体験できたので, 現場への活用を検討しやすかった 想像していたよりも簡便にできることがわかった プライマーの購入の仕方なども教えて頂いたので, 現場でも必要なときにすぐに実験ができるよう環境を整えたいと思う LAMP 法を実際行うことで, その簡便さや検出精度がより一層理解できた なお, 定量 PCR 等の他の分子同定法についても, より詳細な解説を希望したいと感じた 新しい検出キットの説明やチラシがあったので, 機会があれば使ってみたい LAMP 法は一通り実習でできたが, その他の方法が講義のみだったので, 文献等を配布していただけるとありがたい LAMP 法の簡便性を実感することができ 今後業務で必要性を感じる場面があったら 積極的に用いていきたいと思った そのためのキットカタログを紹介して頂けたのもありがたく 購入を検討するにあたり是非参考にしたい このLAMP 法の実技に限らず 他の講義内容における必要材料 機材について 推奨メーカーや機種があったら カタログと共に紹介して頂きたい ウ. 赤潮 有毒プランクトンのシスト同定技術 泥の分画から濃縮, 検鏡といった一連の流れで行われたので, 非常に参考になった シスト検鏡の経験が無かったが, 講師の先生の指導のおかげで自分でシストを確認することができた 現在の業務においてシストを検鏡する機会は少ないが, 赤潮 有害プランクトンのモニタリングを行う上で, 技術を持っておくことは重要だと感じた 試料の説明( 採取場所, 観察できる種, 固定か生かなど ) が分かり難く, 混乱した 経験の浅い者でも蛍光染色を用いる事で, シストの探索精度を上げることが可能であると感じた しかし, 染色に高価な機器や特別な試薬が必要であり, 何処でも行える作業では無いのが難点 実際に自分が調整したサンプルの観察ができればなお良かったと思う シスト同定技術だけでなく, 泥サンプルの前処理方法等も実際に細かく指導していただき, 今後役に立つと感じた また, シストを泥中から発見, 同定するのは非常に困難であると感じた ( 特にChattonellaシスト ) 363

テキストに掲載されていたものと実際とでChattonellaシストの蛍光発色の仕方が異なることが分かり, 現場での活用の難しさを実感できた 泥のような様々なものが混ざったサンプルを観察すること, またその中から見慣れていないシストを探すことは, 現場のサンプルを見るための良い練習になった 泥試料を用い, 実際に篩分けなどを行ってシストを観察したため, 実践的で現場でもすぐに行えると感じた しかし, 泥試料中のシストの観察は難しく, 今後現場で行うために, 技術を高めたいと思う 蛍光顕微鏡はPCのモニターでも見られるため, 他の人と一緒に見ながら話し合えたり, 先生方に意見を聞きやすくてよかったと思う LAMP 法以外にリアルタイムPCR 等の分子同定の実習がないので, 班を複数に分けて培養株の観察などと入れ違いで平行して行えるようにしてはどうか シストは栄養細胞と違って, 培養株のようなものがないので, 自分で見つけるまでに時間がかかり難しかった シスト同定については, まず蛍光染色によって比較的, 容易に探し出すことができることが分かった しかし, 種名を伏せられた上で検鏡した場合に, 種の同定ができる自信はあまりない 5. 同定研修会は, 今後も必要であると思いますか また, 研修内容について, 今後取り入れるべき新たな項目等の要望をお聞かせ下さい 集中的に知識や技術を学ぶことができるこの研修を継続して欲しい 要望として貝毒プランクトンの基礎的培養方法についても, できれば講義をお願いしたい 赤潮 有害プランクトンは府県を超えて発生する例も多く, 一定レベル以上の同定技術やプランクトンに関する知識は必要不可欠であること, 一週間ではあるが集中的に研修を受けることは技術習得に有効だと実感したことから, 研修会は今後も必要であると思う また, 講師の先生方の実演を間近で見ることができ, その場で質問等ができるのは研修会以外には無く, 貴重な機会であると思う 県では担当者が頻繁に変わるため, 分析の精度を保てない可能性がある そのため, 技術の早期での習得や人脈などは非常に重要だと感じている そのため, 今後もこのような研修会は必要であると思う 必要: 図鑑などの文献で得る情報は重要であるが, 私自身実際に生きて動くプランクトンを見て経験を積まないと同定技術に自信を持てない 今後可能であれば,LAMP 法の様に新技術を経験させていただきたい 有害プランクトンのモニタリングの業務が続く以上は, 観察ができる人員を育成していく必要があり, そのためにも今後も続けていただければと思う 正しいプランクトン同定技術を習得し, かつ他府県の同じフィールドで活動している方々とのネットワークを築いていくうえで, 当研修会の必要性を強く感じた 単県だけでは, 定期的な異動等により技術が十分に引き継げないことがあるため, 本研修会は今後も必要であると思う 364

本研修会では, 文献を見るだけではわからないことを実際に作業や観察を行うことで学ばせて頂き, この経験は今後の現場でのモニタリング等にも活用したいと思う 今後も, このような研修会は必要だと考える シストについて学ぶことで, 栄養細胞以外への視点を認識することができた 今後も必要であると思う 同定する際に着目する形態的特徴を学び, 生きたプランクトンを観察することで, 現場での同定に活かすことができる また, 他機関の方々と繋がりを作ることができ, 情報交換等が円滑になると感じる プランクトンの同定は技術や経験が必要でありながら, 昨今の人手不足のため教えるための時間をまとまって取れない 1 週間じっくり学べるこの研修はかなり貴重であり, 今後も必要だと思う 必要である 自然海水中に培養株を混ぜて馴致したものを観察, 同定 計数する, あるいは毎日水研前の桟橋から天然海水を汲んで講師陣と一緒に観察, 同定するなど実践に近い形の内容も取り入れてみてはどうかと思う 各自の同定, 計数のレベル ( 所要時間, 精度など ) がどの程度なのか, 客観的に確認できる内容のものがあれば良いと思う 同定研修会は今後もぜひ継続してほしい 分子的な定量方法の講義, 実習もあれば役に立つと思う 非常に必要であると思う 職場にない機材を使用した研修内容もあり 新しい方法や技術を習得することができる貴重な機会になった 今後 導入を検討する材料にもなることから 是非これからも続けて頂きたいと思う 希望としては 珪藻の同定や発生機構についても 技術を学べるとありがたい 6. 研修会について, その他ご意見 ご感想がありましたらお聞かせください 現場を離れ, 研修中は講義や実技ともに集中して行うことができた 研修会に参加することにより, 府県間はもちろん, 水産機構や講師の先生方とのつながりができることは, 日々の業務を行う上で非常に重要であると思う 講師の先生が確認された顕微鏡画像をリアルタイムにスクリーンに画像を投影して検鏡のポイント, プランクトンの分類上の注意点など抑えた上で各自検鏡すると, プランクトンのスケッチ等をしやすくなる 同定手法に必要な機器 設備のチェックリストを作成し, 各自が事前に試験場の状況を確認しておくことで, その手法が速やかに試験場で実施できるかどうか判断して参加することで, 研修会での質問ポイント等が明確になると思う 研修会期間中, 講師や水産研究所の方々に質問しやすく, 丁寧に教えて頂き, とても貴重な時間を過ごすことができた 今後, 研修で学んだことを現場で自分なりに活用していきたいと思う ある県の方は毎年受講が必要であり, 持ち回りで数年ごとに研修を受けていると言われていた 一方で, 受講済みの者が何年かして希望しても同じ研修を受けにくい場合も考えられるので, 経験や技術などに応じて内容を変えるなどして研修会を開催してはどうかと思う ( 習熟別, 年複数回開催,1 年ごとに内容を入れ替えるなど ) どの項目も必要なものばかりで, これからの業務に取り入れていきたい あわよくばもう少し顕微鏡を見る時間が長ければうれしい 365

この機会で得られた横の繋がりは 将来の財産になると思っている 今後も 業務において苦慮する場面があったら 相談させていただきたいと思う 366