資料 8 2 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 循環器 WG> 目次 < 循環器器官用薬分野 > 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における未承認薬メチロシン (α-メチルパラタイロシン) ( 要望番号 ;II-243.

Similar documents
資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

(別添様式)

(別添様式1)

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

DRAFT#9 2011

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

(別添様式)

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

(別添様式1)

資料 5 2 第 Ⅱ 回要望で医療上の必要性が高いとされた品目に係る専門作業班 (WG) の検討状況 ( 前回会議時に検討中であったもの ) 目次 代謝 その他 WG 1 抗がん WG 9 循環器 WG 3 生物 WG 12 精神 神経 WG 5 小児 WG 14 抗菌 抗炎症 WG 7 注 ) 今

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

13

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

(別添様式)

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

会社名

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

DRAFT#9 2011

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M


減量・コース投与期間短縮の基準

分類


審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

saisyuu2-1

用法・用量DB

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

日本内科学会雑誌第98巻第12号

(別添様式1)

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

(Microsoft PowerPoint - \201iweb\214\374\201j2009_11 \222\307\225\342\225i\224\255\224\204\210\304\223\340.PPT)

Epilepsy2015

スライド 1

スライド 1

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没


3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

緒言

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

h29c04

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」


1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

医師のためのTUE申請ガイドブック2013_本文.indd

<4D F736F F D CA926D817A8EA98CC8928D8ECB82AA89C2945


第3章 調査のまとめ

ポプスカイン0.75% 注シリンジ 75mg /10 院 Popscaine 75mg /10 院 / 筒 丸石 薬価 円 / 筒 効 硬膜外麻酔 用 ( 注 )1 回 150mg ( 本剤として20 院 ) までを硬膜外腔に投与 禁 大量出血やショック状態, 注射部位またはその周辺に

適応病名とレセプト病名とのリンクDB

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

スライド 1

保医発 第 9 号平成 2 9 年 3 月 2 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 ( 公印省略 ) 公知申

(事務連絡)公知申請に伴う前倒し保険適用通知廃止

untitled

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

<4D F736F F D DC58F4994C5817A53544C2094E789BA928D5F8AB38ED28CFC834B F94CC94848CB392C78B4C C5292E646F63>

01-02(先-1)(別紙1-1)血清TARC迅速測定法を用いた重症薬疹の早期診断

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

KangoGakkai.indb

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

第1 総 括 的 事 項

生後 1 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射生後 6 カ月 HB ワクチン 0.25ml 皮下注射 2013 年 11 月 1 日 日本産科婦人科学会周産期委員会未承認薬検討小委員会担当委員日本周産期 新生児医学会副理事長 社保委員会副委員長久保隆彦

種の評価基準により分類示の包括侵襲性指行為の看護師が行う医行為の範囲に関する基本的な考え方 ( たたき台 ) 指示のレベル : 指示の包括性 (1) 実施する医行為の内容 実施時期について多少の判断は伴うが 指示内容と医行為が1 対 1で対応するもの 指示内容 実施時期ともに個別具体的であるもの 例

3 病床数 施設 ~19 床 床 床以上 284 (3 施設で未回答 ) 4 放射線専門医数 ( 診断 治療を含む ) 施設 ~5 人 226 6~10 人 人

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

III 医療事故情報等分析作業の現況 (2) ガベキサートメシル酸塩の製品平成 21 年 12 月現在薬価収載品目は以下の通りである アガリット静注用 100mg アロデート注射用 100mg アロデート注射用 500mg 注射用エフオーワイ100 注射用エフオーワイ500 ソクシドン注 注射用パナ

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで


佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

2. 延命措置への対応 1) 終末期と判断した後の対応医療チームは患者および患者の意思を良く理解している家族や関係者 ( 以下 家族らという ) に対して 患者が上記 1)~4) に該当する状態で病状が絶対的に予後不良であり 治療を続けても救命の見込みが全くなく これ以上の措置は患者にとって最善の治

娠中の母親に卵や牛乳などを食べないようにする群と制限しない群とで前向きに比較するランダム化比較試験が行われました その結果 食物制限をした群としなかった群では生まれてきた児の食物アレルゲン感作もアトピー性皮膚炎の発症率にも差はないという結果でした 授乳中の母親に食物制限をした場合も同様で 制限しなか

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

Transcription:

資料 8 2 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 循環器 WG> 目次 < 循環器器官用薬分野 > 小児分野 医療上の必要性の基準に該当するとえられた品目 との関係本邦における未承認薬メチロシン (α-メチルパラタイロシン) ( 要望番号 ;II-243.1) 1 メチロシン (α-メチルパラタイロシン) ( 要望番号 ;II-243.2) 2 メチロシン (α-メチルパラタイロシン) ( 要望番号 ;II-243.3) 3 メチロシン (α-メチルパラタイロシン) ( 要望番号 ;II-243.4) 4 小児分野との関係本邦における適応外薬アミオダロン塩酸塩 ( 要望番号 ;II-21) 5 一酸化窒素 ( 要望番号 ;II-30.1) 6 一酸化窒素 ( 要望番号 ;II-30.2) 7 一酸化窒素 ( 要望番号 ;II-30.3) 8 一酸化窒素 ( 要望番号 ;II-31.1) 9 一酸化窒素 ( 要望番号 ;II-31.2) 10 チオペンタールナトリウム ( 要望番号 ;II-127) 11 ボセンタン水和物 ( 要望番号 ;II-220) 12

目次 ( つづき ) 小児分野との関係 医療上の必要性の基準に該当しないとえられた品目 本邦における適応外薬カンデサルタンシレキセチル ( 要望番号 ;II-68) 13 < 生殖器官用薬分野 > 医療上の必要性の基準に該当するとえられた品目 本邦における未承認薬魚油由来 ω3 系静注用脂肪製剤 ( 要望番号 ;II-91) 14 ジメチルスルホキシド ( 要望番号 ;II-105) 15 小児分野 < 体内診断用薬分野 > との関係 医療上の必要性の基準に該当するとえられた品目 本邦における未承認薬 ヒスタミン二塩酸塩 ( 要望番号 ;II-170) 18 ヒスタミン二塩酸塩 ( 要望番号 ;II-171) 19 メサコリン塩化物 ( 要望番号 ;II-237) 20 メサコリン塩化物 ( 要望番号 ;II-238) 21 本邦における適応外薬硫酸マグネシウム ( 要望番号 ;II-273) 16 レボノルゲストレル ( 要望番号 ;II-279) 17 注 ) 小児分野との関係 列の について要望内容に 小児に関連する内容が含まれるが 成人と小児に共通する疾患等であることから 各疾患分野の WG が主に担当する品目

要望番号 Ⅱ-243.1 要望者名褐色細胞腫をえる会 一般名メチロシン (α-メチルパラタイロシン) 会社名 Valeant Pharmaceuticals International, Inc. 効能 効果褐色細胞腫の患者の以下の治療に用いられる 1. 外科処置前の処置 2. 外科処置が行えないと時の患者管理 3. 悪性褐色細胞腫の慢性的治療用法 用量成人と小児および老人で 250 mg を日に 4 回経口投与されることを推奨する 1 日最大投与量の 4.0 g まで毎日 250 mg から 500 mg 増加させる 術前患者に用いられる時 DEMSER の至適量を 5~7 日間投与されねばならない DEMSER の至適投与量は 通常 日に 2.0~3.0 g である 投与量は 症状とカテコールアミンの排泄を検査される事により随時増減される 高血圧患者の場合 投与量は 血圧の正常化と臨床症状から調整される 正常血圧患者の場合 尿中メタネフリンあるいはバニリルマンデリン酸の 50% 以上の減少を目標とする 12 歳以下の子供への DEMSER の使用は 保証の限りではない (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア褐色細胞腫の 90% が良性で 腫瘍を外科的に摘除することで治癒可能であるが 残りの 10% は悪性であり 治療法が確立されておらず数年の経過で緩徐に増悪し死に至る疾患であることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア国内においては α 遮断薬及び β 遮断薬により治療がなされているものの これらにより治療を継続するとカテコラミン受容体遮断薬の効果が減弱する場合があり そのような場合には治療法はないことから アの基準に該当すると判断した 1

要望番号 Ⅱ-243.2 要望者名一般社団法人日本癌治療学会 一般名メチロシン (α-メチルパラタイロシン) 会社名 Valeant Pharmaceuticals International, Inc. 効能 効果褐色細胞腫の患者の以下の治療に用いられる 1. 外科処置前の処置 2. 外科処置が行えないと時の患者管理 3. 悪性褐色細胞腫の慢性的治療用法 用量成人と小児および老人で 250 mg を日に 4 回経口投与されることを推奨する 1 日最大投与量の 4.0 g まで毎日 250 mg から 500 mg 増加させる 術前患者に用いられる時 DEMSER の至適量を 5~7 日間投与されねばならない DEMSER の至適投与量は 通常 日に 2.0~3.0 g である 投与量は 症状とカテコールアミンの排泄を検査される事により随時増減される 高血圧患者の場合 投与量は 血圧の正常化と臨床症状から調整される 正常血圧患者の場合 尿中メタネフリンあるいはバニリルマンデリン酸の 50% 以上の減少を目標とする 12 歳以下の子供への DEMSER の使用は 保証の限りではない (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア褐色細胞腫の 90% が良性で 腫瘍を外科的に摘除することで治癒可能であるが 残りの 10% は悪性であり 治療法が確立されておらず数年の経過で緩徐に増悪し死に至る疾患であることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア国内においては α 遮断薬及び β 遮断薬により治療がなされているものの これらにより治療を継続するとカテコラミン受容体遮断薬の効果が減弱する場合があり そのような場合には治療法はないことから アの基準に該当すると判断した 2

要望番号 Ⅱ-243.3 要望者名社団法人日本内分泌学会 一般名メチロシン (α-メチルパラタイロシン) 会社名 Valeant Pharmaceuticals International, Inc. 効能 効果褐色細胞腫の患者の以下の治療に用いられる 1. 外科処置前の処置 2. 外科処置が行えないと時の患者管理 3. 悪性褐色細胞腫の慢性的治療用法 用量成人と小児および老人で 250 mg を日に 4 回経口投与されることを推奨する 1 日最大投与量の 4.0 g まで毎日 250 mg から 500 mg 増加させる 術前患者に用いられる時 DEMSER の至適量を 5~7 日間投与されねばならない DEMSER の至適投与量は 通常 日に 2.0~3.0 g である 投与量は 症状とカテコールアミンの排泄を検査される事により随時増減される 高血圧患者の場合 投与量は 血圧の正常化と臨床症状から調整される 正常血圧患者の場合 尿中メタネフリンあるいはバニリルマンデリン酸の 50% 以上の減少を目標とする 12 歳以下の子供への DEMSER の使用は 保証の限りではない (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア褐色細胞腫の 90% が良性で 腫瘍を外科的に摘除することで治癒可能であるが 残りの 10% は悪性であり 治療法が確立されておらず数年の経過で緩徐に増悪し死に至る疾患であることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア国内においては α 遮断薬及び β 遮断薬により治療がなされているものの これらにより治療を継続するとカテコラミン受容体遮断薬の効果が減弱する場合があり そのような場合には治療法はないことから アの基準に該当すると判断した 3

要望番号 Ⅱ-243.4 要望者名個人 一般名メチロシン (α-メチルパラタイロシン) 会社名 Valeant Pharmaceuticals International, Inc. 効能 効果褐色細胞腫の患者の以下の治療に用いられる 1. 外科処置前の処置 2. 外科処置が行えないと時の患者管理 3. 悪性褐色細胞腫の慢性的治療用法 用量成人と小児および老人で 250 mg を日に 4 回経口投与されることを推奨する 1 日最大投与量の 4.0 g まで毎日 250 mg から 500 mg 増加させる 術前患者に用いられる時 DEMSER の至適量を 5~7 日間投与されねばならない DEMSER の至適投与量は 通常 日に 2.0~3.0 g である 投与量は 症状とカテコールアミンの排泄を検査される事により随時増減される 高血圧患者の場合 投与量は 血圧の正常化と臨床症状から調整される 正常血圧患者の場合 尿中メタネフリンあるいはバニリルマンデリン酸の 50% 以上の減少を目標とする 12 歳以下の子供への DEMSER の使用は 保証の限りではない (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア褐色細胞腫の 90% が良性で 腫瘍を外科的に摘除することで治癒可能であるが 残りの 10% は悪性であり 治療法が確立されておらず数年の経過で緩徐に増悪し死に至る疾患であることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア国内においては α 遮断薬及び β 遮断薬により治療がなされているものの これらにより治療を継続するとカテコラミン受容体遮断薬の効果が減弱する場合があり そのような場合には治療法はないことから アの基準に該当すると判断した 4

要望番号 Ⅱ-21 要望者名日本蘇生協議会 要望された医薬品 一般名アミオダロン塩酸塩 会社名サノフィ アベンティス株式会社 効能 効果 電気的除細動抵抗性の心室性不整脈による心停止時の心肺蘇生 要望内容 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する WG の評価 用法 用量アミオダロン塩酸塩として 300 mg(6 ml) 又は 5 mg/kg( 体重 ) を 5% ブドウ糖液 20 ml に加え 静脈路 / 骨髄路から急速投与する 心室性不整脈が持続する場合には 150 mg(3 ml) 又は 2.5 mg/kg( 体重 ) を 5% ブドウ糖液 10 ml に加え 追加投与することができる (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア対象は 心停止時の心肺蘇生の二次救命措置として電気的除細動抵抗性の心室性不整脈患者であり アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ電気的除細動抵抗性の心室細動による心停止の際の心肺蘇生に対して 英国 仏国等で承認されており 米国心臓協会 (AHA) 及び欧州蘇生協議会 (ERC) のガイドラインでも 心肺蘇生時の二次救命措置の第一選択薬としての使用が推奨されている 国内で心原性の心停止患者に対して適応を取得している抗不整脈薬はなく ウの基準に該当すると判断した 5

要望番号 Ⅱ-30.1 要望者名小児循環器学会 一 般 名 一酸化窒素 会 社 名 エア ウォーター株式会社 効能 効果 成人 新生児 乳児 幼児 小児 ( 小児の年齢は 0-17 歳 ) の心臓手術の周術期及び術後の肺動脈圧を低下させ 右心室機能を改善させ 肺の酸素化を改善する目的で使用する 用法 用量 0~17 歳 ( 小児 ) 本剤は吸入濃度 10 ppm で吸入を開始する 十分な効果が得られなかった場合 20 ppm まで増量できる 酸素化の改善に伴い 5 ppm に減量し 安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 肺高血圧を合併した先天性心疾患の術後に 肺高血圧クリーゼを起こすと 心肺停止になる危険性が高いため アの基準に該当 すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ既存の血管拡張薬による治療は全身血圧低下が生じる等の問題がある一方で 本剤は国内で承認されている新生児以外の小児に対して 欧州において承認されており 新生児と同様に最終救命治療として期待されるものとえられ ウの基準に該当すると判断した 6

要望番号 Ⅱ-30.2 要望者名日本心臓血管外科学会 一 般 名 一酸化窒素 会 社 名 エア ウォーター株式会社 効能 効果 新生児 小児の心臓手術の周術期及び術後に発症した肺高血圧の治療において肺動脈圧を選択的に低下させ 右 室機能の負担を軽減し かつ肺の酸素化を改善する 用法 用量 本剤は吸入濃度 10 ppm で吸入を開始する 十分な効果が得られなかった場合 20 ppm まで増量できる 酸素化の改善に伴い 5 ppm に減量し 安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 肺高血圧を合併した先天性心疾患の術後に 肺高血圧クリーゼを起こすと 心肺停止になる危険性が高いため アの基準に該当 すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ既存の血管拡張薬による治療は全身血圧低下が生じる等の問題がある一方で 本剤は国内で承認されている新生児以外の小児に対して 欧州において承認されており 新生児と同様に最終救命治療として期待されるものとえられ ウの基準に該当すると判断した 7

要望番号 Ⅱ-30.3 要望者名日本胸部外科学会 一 般 名 一酸化窒素 会 社 名 エア ウォーター株式会社 効能 効果 新生児 小児の心臓手術の周術期及び術後に発症した肺高血圧の治療において肺動脈圧を選択的に低下させ 右 室機能の負担を軽減し かつ肺の酸素化を改善する 用法 用量 本剤は吸入濃度 10 ppm で吸入を開始する 十分な効果が得られなかった場合 20 ppm まで増量できる 酸素化の改善に伴い 5 ppm に減量し 安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 肺高血圧を合併した先天性心疾患の術後に 肺高血圧クリーゼを起こすと 心肺停止になる危険性が高いため アの基準に該当 すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ既存の血管拡張薬による治療は全身血圧低下が生じる等の問題がある一方で 本剤は国内で承認されている新生児以外の小児に対して 欧州において承認されており 新生児と同様に最終救命治療として期待されるものとえられ ウの基準に該当すると判断した 8

要望番号 Ⅱ-31.1 要望者名日本心臓血管外科学会 一 般 名 一酸化窒素 会 社 名 エア ウォーター株式会社 効能 効果 成人の心臓手術の周術期及び術後に発症した肺高血圧の治療において肺動脈圧を選択的に低下させ 右室機能の 負担を軽減し かつ肺の酸素化を改善する 用法 用量 本剤は吸入濃度 20 ppm で吸入を開始する 十分な効果が得られなかった場合 40 ppm まで増量できる 酸素化の改善に伴い 5 ppm に減量し 安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 成人心臓血管手術術後の肺高血圧症および低酸素血症性呼吸不全は 輸液制限 血管拡張剤や利尿剤の使用 人工呼吸器管理な どの従来の治療法に抵抗性を示し 患者の生命予後に危機的な影響を与えることがあるため アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ既存の血管拡張薬による治療は全身血圧低下が生じる等の問題がある一方で 本剤は成人に対して欧州において承認されており 新生児と同様に最終救命治療として期待されるものとえられ ウの基準に該当すると判断した 9

要望番号 Ⅱ-31.2 要望者名日本胸部外科学会 一 般 名 一酸化窒素 会 社 名 エア ウォーター株式会社 効能 効果 成人の心臓手術の周術期及び術後に発症した肺高血圧の治療において肺動脈圧を選択的に低下させ 右室機能の 負担を軽減し かつ肺の酸素化を改善する 用法 用量 本剤は吸入濃度 20 ppm で吸入を開始する 十分な効果が得られなかった場合 40 ppm まで増量できる 酸素化の改善に伴い 5 ppm に減量し 安全に離脱できる状態になるまで吸入を継続する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 成人心臓血管手術術後の肺高血圧症および低酸素血症性呼吸不全は 輸液制限 血管拡張剤や利尿剤の使用 人工呼吸器管理な どの従来の治療法に抵抗性を示し 患者の生命予後に危機的な影響を与えることがあるため アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ既存の血管拡張薬による治療は全身血圧低下が生じる等の問題がある一方で 本剤は成人に対して欧州において承認されており 新生児と同様に最終救命治療として期待されるものとえられ ウの基準に該当すると判断した 10

要望番号 Ⅱ-127 要望者名公益社団法人日本麻酔科学会 一 般 名 チオペンタールナトリウム 会 社 名 田辺三菱製薬株式会社 効能 効果 頭蓋内圧亢進症 用法 用量 必要に応じて 1.5 3.5 mg/kg を静注する ( 十分な気道確保が必要である ) (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 頭蓋内圧亢進症は 放置すると致死的となることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア英国における承認が確認でき 国内外ガイドライン 教科書にはバルビツレート療法は頭蓋内圧亢進の治療手段として記載されている また 呼吸管理 頭部挙上 高浸透圧利尿薬の投与 過換気等の基礎治療でコントロールできない場合には治療薬はないことから アの基準に該当すると判断した 11

要望番号 Ⅱ-220 要望者名社団法人日本皮膚科学会 一 般 名 ボセンタン水和物 会 社 名 アクテリオンファーマシューティカルズジャパン株式会社 効能 効果 強皮症に伴う皮膚潰瘍の予防 用法 用量 通常 成人には 1 回 62.5 mg を 1 日 2 回朝夕食後に 4 週間経口投与する 5 週目からは 1 回 125 mg を 1 日 2 回 朝夕食後に投与する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性イ 強皮症の潰瘍は 進行すると指の切断に至ることもあることから イの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ欧州にて承認されており 国内ガイドラインにおいても 本薬の全身性強皮症に対する記載がなされていることから ウの基準に該当すると判断した 12

要望番号 Ⅱ-68 要望者名日本神経学会 一 般 名 カンデサルタンシレキセチル 会 社 名 武田薬品工業株式会社 効能 効果 片頭痛発作の抑制 用法 用量 通常 成人にはカンデサルタンシレキセチルとして 1 日 1 回 8 mg を内服する なお 血圧の状況に応じて適宜 増減するが 1 日 12 mg を超えないこととする (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 片頭痛の発作中は仕事や家事等の日常生活に支障をきたす疾患であり ウの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性エ欧米等 6 ヵ国において 片頭痛発作の抑制 での効能は取得しておらず 欧州ガイドラインに記載はあるものの 小規模の臨床試験成績しか得られておらずエビデンスレベルは低い 海外でも標準的療法として確立しているとは判断できないことから エの基準に該当すると判断した 13

要望番号 Ⅱ-91 要望者名日本外科学会 要望された医薬品 一般名魚油由来 ω3 系静注用脂肪製剤 会社名フレゼニウスカービジャパン株式会社 要望内容 効能 効果 用法 用量 ( 特に小児の ) 腸管不全 ( 静脈栄養 ) 関連肝障害と栄養状態の改善 体重 1 kg あたり 1 日 1 g(omegaven として 10mL) を 12 時間 ~24 時間かけて経静脈的に持続投与する 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する WG の評価 (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア乳児に発症する腸管不全により肝障害を来たし 肝障害が進行し不可逆的となった場合は致死的であり 唯一の治療法は肝臓 小腸移植のみであるため アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア国内で承認されている静脈注射用脂肪製剤はすべてダイズ油由来の製品であり ダイズ油由来静脈注射用脂肪製剤は腸管不全 ( 静脈栄養 ) 関連肝障害の原因の一つとえられていることから アの基準に該当すると判断した 14

要望番号 Ⅱ-105 要望者名一般社団法人日本病院薬剤師会 一 般 名 ジメチルスルホキシド dimethyl sulfoxide, DMSO 会 社 名 米国 :Bioniche Pharma 英国 :Britannia Pharmaceuticals 加国 :Bioniche Pharma 効能 効果 間質性膀胱炎 用法 用量 尿道カテーテルを膀胱に無菌条件下に挿入し 50% ジメチルスルホキシド 50 ml を膀胱内注入し 15 分間保持 する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 間質性膀胱炎は 膀胱の非特異的な慢性炎症に伴い 頻尿 尿意亢進 尿意切迫感 膀胱痛などの症状症候群を呈する疾患で 重症の場合は 1 日に 60 回も排尿することがあり 日常生活に著しい影響を及ぼすことから ウの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ア米国 英国 加国で既に承認されているが 有効な治療法はいまだ解明されておらず 日本で間質性膀胱炎に対して承認されている薬剤はないため アの基準に該当すると判断した 15

要望番号 Ⅱ-273 要望者名日本妊娠高血圧学会 一 般 名 硫酸マグネシウム 会 社 名 東亜薬品工業株式会社 効能 効果 重症妊娠高血圧症候群における子癇の予防および治療 用法 用量 変更なし (1 回 1 管を徐々に静脈内注射する または持続点滴静注する ) (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ア 重症妊娠高血圧症候群において子癇病態に至った場合 児の脳血管障害のみならず 母体全身においても肝臓や腎臓 肺 子宮 胎盤循環や血液凝固系などに重篤な障害を伴うこともあることから アの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ米国 英国 独国 仏国 加国 豪州で承認されており また米国及び欧州のガイドラインにも子癇の予防において本剤を用いる旨記載されていることから ウの基準に該当すると判断した 16

要望番号 Ⅱ-279 要望者名公益社団法人日本産科婦人科学会 要望された医薬品 一般名レボノルゲストレル 会社名バイエル薬品株式会社 要望内容 効能 効果 用法 用量 過多月経 本剤 1 個を子宮腔内に装着する 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する WG の評価 (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 過多月経は QOL に影響を及ぼし 日常活動を制限することから ウの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ過多月経に対して 欧米等 6 ヵ国で既に承認されており 本剤は既存薬と異なり長期的な使用が期待できることから ウの基準に該当すると判断した 17

要望番号 Ⅱ-170 要望者名日本小児アレルギー学会 一 般 名 ヒスタミン二塩酸塩 histamine dihydrochloride 10 mg/ml 会 社 名 HollisterStier, US 効能 効果 アレルギー皮膚テスト実施時の陽性コントロールとして使用する検査試薬 ( 成人 ) 用法 用量 皮膚テスト実施時に 皮膚に1 滴を滴下しプリック針で皮膚を擦過する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 気管支喘息 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 アレルギー性鼻結膜炎は QOL を低下させることから ウの基準に該当する と判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ本剤は米国において承認されており 国内に適切な陽性コントロール製剤は承認されていないことを踏まえ ウの基準に該当すると判断した 18

要望番号 Ⅱ-171 要望者名日本小児アレルギー学会 一 般 名 ヒスタミン二塩酸塩 histamine dihydrochloride 10 mg/ml 会 社 名 HollisterStier, US 効能 効果 アレルギー皮膚テスト実施時の陽性コントロールとして使用する検査試薬 ( 小児 ) 用法 用量 皮膚テスト実施時に 皮膚に1 滴を滴下しプリック針で皮膚を擦過する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 気管支喘息 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 アレルギー性鼻結膜炎は QOL を低下させることから ウの基準に該当する と判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ本剤は米国において承認されており 国内に適切な陽性コントロール製剤は承認されていないことを踏まえ ウの基準に該当すると判断した 19

要望番号 Ⅱ-237 要望者名日本アレルギー学会 一 般 名 メサコリン塩化物 会 社 名 Methapharm Canada 効能 効果 気管支喘息の診断 ( 成人 ) 用法 用量 0.049~25 mg/ml の希釈系列を低濃度の薬液から吸入しながら呼吸機能検査を実施する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 息切れや呼吸困難により運動を含む日常生活での活動に著しく制限を来たす疾患であるため ウの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ本剤は 米国 加国において承認されており WHO/NHLBI の喘息ガイドラインにおいても 気道過敏性の測定の有用性が記載されている 国内において気管支喘息の気道過敏性試験用吸入試薬として承認されている医薬品はなく ウの基準に該当すると判断した 20

要望番号 Ⅱ-238 要望者名日本アレルギー学会 一 般 名 メサコリン塩化物 会 社 名 Methapharm Canada 効能 効果 気管支喘息の診断 ( 小児 ) 用法 用量 0.049~25 mg/ml の希釈系列を低濃度の薬液から吸入しながら呼吸機能検査を実施する (1) 適応疾病の重篤性についての該当性ウ 息切れや呼吸困難により運動を含む日常生活での活動に著しく制限を来たす疾患であるため ウの基準に該当すると判断した (2) 医療上の有用性についての該当性ウ本剤は 米国 加国において承認されており WHO/NHLBI の喘息ガイドラインにおいても 気道過敏性の測定の有用性が記載されている 国内において気管支喘息の気道過敏性試験用吸入試薬として承認されている医薬品はなく ウの基準に該当すると判断した 21