2016 年版 自動車エレクトロニクスの現状と将来分析 総合技研株式会社
目 次 Ⅰ. 総括編 ( 1) 1. 総括 ( 1) 2. 参入メーカー一覧表 ( 2) 3. 全体市場規模推移 ( 数量, 金額 ) ( 5) 4. 分野別市場規模推移 ( 6) 5. システム別市場規模推移 ( 7) 6. 各カーエレクトロニクスシステムにおける今後の動向 ( 9) 7. 各電子部品における市場規模推移 ( 11) 8. 主要システムにおける日, 米, 欧装着率比較 ( 13) 1)EPS ( 13) 2)CVT ( 14) 3) レインセンサー ( 15) 4) レーダーセンサー ( 16) Ⅱ. システム編 ( 17) 1. エンジンコントロールシステム ( ガソリン ) ( 17) 1. 市場概況 ( 17) 2. 商品概要 ( 17) 3. 市場規模推移 ( 19) 4. 参入メーカー各社のシェア (2014 年,2015 年 ) ( 20) 5. 価格動向 ( 20) 6. カーメーカーと部品メーカーの業界マトリクス ( 21) 7. 今後の方向と技術動向 ( 22) 2. エンジンコントロールシステム ( ディーゼル ) ( 23) 3. 電子制御 AT/CVT ( 28) 4. 電子制御サスペンション ( 36) 5.ABS ( 41) 6.TCS&ESC ( 47) 7. 電子制御 4WS ( 54) 8. 電子制御 4WD ( 59) 9. 電子制御パワーステアリング ( 油圧式, 電動式 ) ( 64) 10. エアバッグシステム ( 72) 11. コーナー & バックソナー ( 78) 12. ドライブポジションメモリーシステム ( 82)
13. オートエアコン ( 87) 14. クルーズコントロールシステム ( 車間距離制御機能付含む ) ( 92) 15. キーレスエントリーシステム ( 98) 16. ナビゲーションシステム (103) 17. デジタルスピードメーター (117) 18. 多重通信システム (121) 19.ETC 車載器 (124) 20. 車載用カメラ (130) 21. アルコールロックシステム (137) 22. タイヤ空気圧警報システム (142) Ⅲ. 電子部品編 (147) 1. 半導体 IC 及びICパッケージ (147) 1. 商品概要 (147) 2. 市場規模推移 (149) 3. メーカーシェア動向 (2014 年,2015 年 ) (150) 4. 価格動向 (150) 5. 技術トレンドと今後の方向性 (150) 6. 要求事項と今後の方向性 (151) 2. マイコン (152) 3. インテリジェントパワーデバイス (158) 4.LCD (162) 5.LED (168) 6. プリント配線板 (175) 7. ホール素子 ( ホールIC) (181) 8. センサ (188)
Ⅰ. 総括編 4. 分野別市場規模推移 1) 数量 項目 年 2013 2014 2015 2016 ( 単位 : 千個,%) 2018 2019 エンジン制御 9,530 9,600 9,200 9,200 9,200 9,180 9,150 <1~2> 1 (10.3) 2 (9.9) (9.2) (8.8) (8.6) (8.4) (8.2) シャシー制御 31,341 33,317 34,020 35,483 35,799 36,028 36,292 <3~9> (33.8) (34.4) (34.1) (34.1) (33.5) (33.0) (32.5) 安全 快適制御 37,846 39,858 42,428 44,800 46,405 47,945 49,445 <10~15,20~22> (40.8) (41.1) (42.6) (43.0) (43.5) (43.9) (44.3) 通信 14,010 14,106 13,985 14,610 15,300 16,050 16,850 <16~19> (15.1) (14.6) (14.0) (14.0) (14.3) (14.7) (15.1) 合 計 92,727 96,881 99,633 104,093 106,704 109,203 111,737 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 1< >の番号はシステム編の番号 2( ) 内は比率 2) 金額 項目 年 2013 2014 2015 2016 ( 単位 : 百万円,%) 2018 2019 エンジン制御 101,640 103,130 99,580 100,390 101,010 101,520 101,910 <1~2> 1 (7.1) 2 (7.1) (6.9) (6.8) (6.7) (6.7) (6.6) シャシー制御 204,884 220,546 227,156 239,290 240,142 240,232 240,434 <3~9> (14.4) (15.2) (15.7) (16.2) (16.0) (15.8) (15.6) 安全 快適制御 209,080 228,690 251,290 274,000 292,970 312,870 333,750 <10~15,20~22> (14.7) (15.7) (17.4) (18.5) (19.5) (20.6) (21.6) 通信 910,420 901,500 866,800 866,450 865,900 867,030 866,770 合 <16~19> (63.8) (62.0) (60.0) (58.5) (57.7) (57.0) (56.2) 1,426,024 1,453,866 1,444,826 1,480,130 1,500,022 1,521,652 1,542,864 計 (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) (100.0) 1< >の番号はシステム編の番号 2( ) 内は比率 6
Ⅰ. 総括編 システム名 12. ドライブポジションメモリーシステム 数量 ( 単位 : 千個 ) 金額 ( 単位 : 百万円 ) 2015 年 2019 年 2015 年 2019 年 158 192 360 400 今後の動向 フラッグシップセダンに加え 2000~2500cc クラスの中型車, ミニバンでの採用が今後も増加 13. オートエアコン 6,890 7,760 19,910 22,120 小型 軽における採用増により 今後も市場は徐々に増加 14. クルーズコントロールシステム 4,280 4,840 72,800 92,000 車間距離制御機能付クルーズコントロールへの移行が進展 15. キーレスエントリーシステム 8,815 8,973 28,200 28,700 インテリジェントタイプのキーレスエントリーの採用が今後も増加 16. ナビゲーションシステム 5,268 5,200 816,500 806,000 17. デジタルスピードメーター 1,410 2,350 6,200 9,870 18. 多重通信システム 4,020 5,890 18,100 25,300 高精細化, 高精度化, 車種専用カーナビの投入が進展していく方向 車種専用カーナビでは 10~11 インチの WXGA 液晶搭載の高機能ナヒ の商品化が加速 HV,EV,PHV,FCV, クリーンディーゼルなどの次世代エコカーやスポーツカー, ミニバンを中心にデジタルスピードメーターの採用車種は更なる拡大の方向 ワイヤーハーネスの削減及び電子制御システムのスリム化に効果があり 今後も採用車種は増加 今後は CAN から 高速, 高信頼性のある Flex Ray への移行が進展 19.ETC 車載器 3,287 3,410 26,000 25,600 2016 年以降の市場も横ばい傾向で推移 ETC2.0 車載器の普及が加速していく方向 20. 車載用カメラ 9,420 13,760 47,100 96,320 21. アルコールロックシステム 30 230 複数個装着の拡大とセンシングカメラの装着拡大により 今後も車載用カメラの市場はアップの方向で推移 先進安全技術の中核技術として センシングカメラの広角化と検知距離の拡大が今後も進展 2016 年後半にも 日本のカーメーカーでもトラックなどの商用車を中心に採用の可能性あり 22. タイヤ空気圧警報システム 3,210 3,900 45,260 53,430 世界的に法規化の流れが進んでおり 米国, 欧州, 韓国で法規化されている 日本市場は 法規化検討中となっているが 世界的な法規化の流れにより 将来的に法規化の可能性が高いものと予測される 当面 日本国内向けは 高級セダン, ミニバン,SUV クラスでの更なる標準化が予測される 方式的には TPMS( 直接式 ) と DDS( 間接式 ) があるが 今後も TPMS が主流 合計 99,633 111,737 1,444,826 1,542,864 10
Ⅰ. 総括編 8. 主要システムにおける日, 米, 欧装着率比較 1)EPS 日本 北米 欧州 2013 2014 2015 13 2016 2018 2019 市場規模 ( 千個 ) 8,150 8,500 8,520 8,560 8,600 8,640 8,680 装着率 (%) 84.6 87.0 91.8 92.5 93.2 93.9 94.6 四輪車生産台数 ( 千台 ) 9,630 9,775 9,278 9,258 9,231 9,203 9,175 市場規模 ( 千個 ) 4,706 5,622 6,185 6,665 7,031 7,409 7,940 装着率 (%) 35.0 40.0 43.0 45.0 47.0 49.0 52.0 四輪車生産台数 ( 千台 ) 13,446 14,055 14,384 14,810 14,960 15,120 15,270 市場規模 ( 千個 ) 14,472 15,323 16,549 17,648 18,318 18,768 19,439 装着率 (%) 73.0 75.0 78.0 80.0 83.0 85.0 88.0 四輪車生産台数 ( 千台 ) 19,825 20,430 21,217 22,060 22,070 22,080 22,090 < 弊社推定 > 日本 具体的な採用動向として トヨタでは 2014 年 9 月にプロボックス, サクシ ードをマイナーチェンジしているが 油圧式から電動式へ移行している また 2014 年 8 月から発売の富士重工の WRX S4 も電動式を採用している 2015 年 5 月から発売のマツダの新型ロードスターのパワーステアリング も先代の油圧式から新型では電動式に移行している 今後も主要燃費向上対策技術として高排気量車においても油圧式から電動式 への移行が進展 北米 キャデラック ATS は ドイツ ZF 社とドイツ Bosch 社の合弁会社である ZF Lenksysteme 社製電動パワーステアリングを採用している キャデラック CTS も電動パワーステアリングを採用しており ドイツ ZF 製 を採用している クライスラーイプシロンは電動パワーステアリングを採用している フォードでも オールニューフィエスタ, フォーカス, マスタング, オールニ ューエコスポーツ, クーガ, エクスプローラーに電動パワーステアリングを採 用しており 北米カーメーカーにおいても EPS 化の流れが進展していく方 向と予測される 欧州 VW では ゴルフ, ゴルフヴァリアント, ゴルフトゥーラン, ティグアン, シ ャラン, パサートなどほとんどの車種において電動パワーステアリングを採用 ( ポロ, トゥアレグハイブリッドにおいては電動油圧パワーステアリングを採 用 ) また BMW5 シリーズ,CLS,A7 にラックアシストタイプの EP S が採用されるなど 今後も欧州車においては 電動パワーステアリングの装 着率がアップの方向と予測される HV/PHV/EV への対応 運転支援システムのニーズの高まりにより 欧 州車においても急速に EPS の採用が拡大しており 新型車のほとんどに EP S が採用されている コンパクトクラスでは コラムアシストタイプが主流に採用され ミディアム クラス以上には 高出力化に適したラックアシストタイプが採用されている
Ⅱ. システム編 ( エアバッグシステム ) 2. 市場規模推移 ( 万個 ) 1,000 数量 金額 ( 億円 ) 500 400 300 500 200 100 0 2013 2014 2015 2016 2018 2019 0 ( 年 ) 区分 年 数量 2013 2014 2015 2016 ( 単位 : 千個, 百万円,%) 2018 2019 8,950 9,040 9,130 9,220 9,210 9,200 9,190 対前年比 101.0 101.0 101.0 99.9 99.9 99.9 金額 34,500 35,300 36,100 36,900 37,300 37,700 38,200 対前年比 102.3 102.3 102.2 101.1 101.1 101.3 2015 年におけるエアバッグシステム用 ECUの市場規模は 数量が 913 万個, 金額が361 億円となっている 軽商用車においては エアバッグ未装着車が若干あり 今後 これらの未装着車においてもエアバッグが装着される方向と予測される 73
Ⅱ. システム編 (ETC 車載器 ) 19.ETC 車載器 1.ETC 車載器の累計セットアップ台数推移 ( 単位 : 万台 ) 年 累計セットアップ台数 2003 年 1 月 20 日 63 2003 年 4 月 10 日 84 2003 年 12 月 20 日 204 2004 年 12 月末 494 2005 年 12 月末 1,000 2006 年 11 月 20 日 1,482 2007 年 12 月末 2,080 2008 年 12 月末 2,638 2009 年 11 月末 3,494 2010 年 9 月 29 日 4,001 2011 年 12 月末 4,628 2013 年 3 月末 5,384 2014 年 5 月末 6,118 2016 年 4 月末 7,234 2016 年 4 月末現在の ETC 車載器の累計セットアップ台数は約 7,234 万台であり 2014 年 5 月末現在と比較して 1,116 万台の増加となっている 2. 主要参入メーカー一覧表 メーカー名所在地 シーケー販売埼玉県さいたま市北区日進町 2-1917 デンソー愛知県刈谷市昭和町 1-1 パナソニック株式会社オートモーティブ & 横浜市都筑区佐江戸町 600 番地インダストリアルシステムズ社車載エレクトロニクス事業部 古野電気兵庫県西宮市西宮浜 2-20 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通五丁目 4 番 22 号 ( 本社所在地 ) ITS 営業部東日本営業所東京営業チーム 東京都港区芝 5-33-7 徳栄ビル本館 3 階 ITS 営業部西日本営業所 三菱重工メカトロシステムズ 大阪府大阪市西区土佐堀 1-3-20 ITS 営業部 ITS 営業課兵庫県神戸市兵庫区和田崎町 1-1-1 ITS 営業部東日本営業所中部営業チーム愛知県名古屋市中区栄 4-1-8 三 菱 電 機 東京都千代田区丸の内 2-7-3( 東京ビル ) 3. 商品概要 ETCシステムは ETC 車載器 と ETC 路側無線装置 との無線通信により料金収受に必要なやり取りを行うことで 有料道路料金所での料金支払いのための停車を不要とし キャッシュレス化による利便性の向上と料金収受にかかる時間削減による料金所渋滞の緩和貢献を目的としたシステムである 124
Ⅲ. 電子部品編 ( インテリジェントパワーデバイス ) 2. 市場規模推移 ( 万個 ) 100,000 数量 金額 ( 億円 ) 500 80,000 400 60,000 300 40,000 200 20,000 100 0 2013 2014 2015 2016 2018 2019 0 ( 年 ) ( 単位 : 千個, 百万円,%) 項目 年 2013 2014 2015 2016 2018 2019 数 量 576,800 630,600 658,300 683,300 705,800 727,000 748,800 対前年比 109.3 104.4 103.8 103.3 103.0 103.0 金 額 23,070 24,950 25,760 26,440 26,990 26,900 26,960 対前年比 108.1 103.2 102.6 102.1 99.7 100.2 2015 年におけるインテリジェントパワーデバイスの市場規模は 数量が6 億 5,830 万個, 金額が257 億 6,000 万円となっている 2016 年以降についても アップの方向と予測され モーター系, ウォーターポンプ, ボディコントロールスイッチ用リレーのIPDへの切り替えなど IPDの装着機会が増えていくことが予測される ( 特にIPSのリレーからの置き換えが進んでいく方向となっている ) 1 台当たり20 個以上採用している車種もあり ボディコントロールモジュールでの採用も増えていく方向となっている (50~100 個採用している車種もある ) ボディコントロールモジュールでは エンジン始動機能, セキュリティ機能, 安全機能に加え プッシュエンジンスタート機能やパッシブキーレスの様な利便性を高める機能を制御している また セーフティ分野での伸びも期待できる方向となっている 159
禁無断転 載 2016 年版 自動車エレクトロニクスの現状と将来分析 価格 :88,000 円 ( 消費税別 ) 発刊日 :2016 年 7 月 25 日発刊者 : 総合技研株式会社カーエレ研究グループ本社 : 450-0003 名古屋市中村区名駅南一丁目 28 番 19 号名南クリヤマビル TEL (052)565-0935 E-MAIL aam53300@nyc.odn.ne.jp URL http://www1.odn.ne.jp/sogogiken/