第17回税制調査会 資料1-3

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消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障


2019年度 文部科学省税制改正の概要

高等教育段階における負担軽減方策に関する検討体制 < 検討内容 > 新しい経済政策パッケージ ( 平成 29 年 12 月 8 日閣議決定 ) に基づき 高等教育における授業料減免及び給付型奨学金の拡充を具体化し円滑かつ確実に実施するため 閣議決定で具体的に定まっていない以下の詳細事項について専門的

平成 30 年 5 月 21 日 ( 月 ) 平成 30 年第 6 回経済財政諮問会議資料 4-1( 加藤臨時議員提出資料 ) 資料 年を見据えた社会保障の将来見通し ( 議論の素材 ) 平成 30 年 5 月 28 日 厚生労働省

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

1 平成 29 年度社会保障関係予算について

参考資料2 高等教育の無償化に係る参考資料

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

主管課長会議 表紙

医療 介護に係る保険料負担について 今後とも 齢化により医療費 介護費の伸びは増加が 込まれるのに対し 雇 者の総報酬は 産年齢 の減少に伴い 幅な増加は 込めない したがって 仮に医療費 介護費の伸びを放置すれば 今後も保険料負担の増加は免れず 雇 者の実質賃 の伸びは抑制されることになる 13.

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

( 注 2) 上記の社会保障の充実に係る消費税増収分 (1.35 兆円 ) と社会保障改革プログラム法等に基づく重点化 効率化による財政効果 ( 0.49 兆円 ) を活用し 社会保障の充実 (1.84 兆円 ) の財源を確保 ( 注 3) 満年度の計数は 軽減税率導入による減収分についての財源確保

人生100年時代・全世代型社会保障への転換 ~2020年以降を見据えて

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

別紙2

<4D F736F F F696E74202D DB92B789EF8B638E9197BF C CA8F8A8E7B90DD81458DDD91EE B ED2816A817989DB92B789EF8B638CE38A6D92E894C5817A2E707074>

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3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

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幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

資料 1 社会保障の充実 安定化等について 平成 29 年 6 月 22 日 厚生労働省

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

1. 厚生労働省の社会保障の充実 重点化に対する基本的な考え方 ひと くらし みらいのために 厚生労働省 厚生労働省の基本的な考え方 急速に高齢化が進展する中で 社会保障給付が増大することは避けられないが 受益との均衡に配慮しつつ 保険料等の負担の増大の抑制を図るとともに 社会保障の機能充実と給付の

目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 2 < 医療保険 > 4 < 介護 > 4 < 雇用 > 5 < 年金 > 5 < 生活衛生 > 5 < その他 > 7 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目

参考資料

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

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流山市子ども・子育て会議

資料9

年金改革の骨格に関する方向性と論点について

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

税・社会保障等を通じた受益と負担について

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

ポイント 〇等価尺度法を用いた日本の子育て費用の計測〇 1993 年 年までの期間から 2003 年 年までの期間にかけて,2 歳以下の子育て費用が大幅に上昇していることを発見〇就学前の子供を持つ世帯に対する手当てを優先的に拡充するべきであるという政策的含意 研究背景 日本に

本来目指すべき療養病棟の転換の方向性 ( イメージ ) 一般病床 医療療養病床 (5:) 介護療養病床 H9 年度末で廃止 (6 年間の経過期間 ) 地域医療構想の推進と療養病床の再編 現行の介護療養病床は平成 9 年度末で廃止 ( 経過措置あり ) となり 新たな類型として介護医療院が設置され こ

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

計画の今後の方向性

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4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

_1

資料3

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

新しい経済政策パッケージについて 平成 29 年 12 月 8 日 閣議決定 新しい経済政策パッケージを別紙のとおり定める


( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

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労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

改革の方向性 1 未来への投資 ( 子ども 子育て支援 ) の強化 ~ 子ども 子育て新システムの創設 ~ 待機児童の解消や幼保一体化 市町村が責任を持って 地域の子育て支援を充実 子どもを生み 育てやすい社会に 待機児童を解消 ( 保育 放課後児童クラブを量的拡充 ) 保育に携わる職員の専門性を高

H28秋_24地方税財源

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

国民健康保険で受けられる給付 保険の給付 1 3 区分 療養の給付 2 3 負担割合 1 2 療養費として払い戻されるもの 高額療養費の支給 高額療養費の自己負担限度額 70 歳未満の方 区分 所得要件 自己負担限度額 ( 月額 )

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平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

(0830時点)PR版

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国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

Microsoft PowerPoint - H27県集団指導(宮古島市)

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

三鷹市健康福祉総合計画2022

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

女性が働きやすい制度等への見直しについて

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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緊急に措置すべき事項

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2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

日韓比較(10):非正規雇用-その4 なぜ雇用形態により人件費は異なるのか?―賃金水準や社会保険の適用率に差があるのが主な原因―

平成 23 年度に向けた子ども手当の主な課題 論点 1 子ども手当の上積み等 子ども手当の上積み ( 水準はいくらにするか 上積みの対象年齢はどうするか ) 上積みのために必要な財源の確保 論点 2 財源構成 ( 特に地方負担分の取扱い ) 児童手当制度時に負担してきた地方負担分等の取扱い 扶養控除

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

地域子育て支援拠点事業について

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【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

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参考資料

経済社会における構造の変化 1 人口動態と労働力人口 就業者数増加の内訳 少子高齢化の進展により 生産年齢人口は大きく減少してきているが 働く意思を有する労働力人口は 2012 年以降増加している 女性と高齢者の就業者数が増加している カッコ内は 2012 年から 2017 年 ( 総 は 2012 年から 2016 年 ) の増減数 出典 : 総務省 労働 調査 ( 基本集計 2002 年以降の就業者数は詳細集計 ) 推計 ( 補間補正 ) カッコ内は 2012 年からの増加数 出典 : 総務省 労働 調査 ( 労働 は基本集計 就業者数は詳細集計 ) 厚 労働省 外国 雇 状況 出典 : 総務省 労働 調査 ( 詳細集計 産業別は基本集計 )

経済社会における構造の変化 2 正規 非正規雇用者数の推移正規 非正規雇用者数の推移 ( 男性 25 34 歳 ) 雇用者数が増加傾向にある中で 非正規雇用比率は上昇傾向にある 近年の非正規雇用者数の増加のほとんどは 60 歳以上の男女と59 歳以下の女性 若年男性については 人口減もあり減少傾向にある中で 非正規雇用者が概ね増加傾向 ( 万人 ) 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 4780 1001 1273 20.9 3779 雇用者 ( 役員を除く ) ( 左軸 ) 4903 26.0 3630 非正規割合 ( 右軸 ) 5008 32.6 1634 5138 34.4 1735 1763 非正規従業員 ( 左軸 ) 3375 3449 3374 3423 正規従業員 ( 左軸 ) 1995 2000 2005 2010 2015 (%) 40 37.3 5460 2036 35 300 30 25 20 15 200 100 10 5 男 15~59 歳 ( 0.3%) 非正規雇用増加の要因分析 (2007 2017 年 ) +298 万人 女 60 歳以上 (48.0%) 男 60 歳以上 (36.6%) ( 万人 ) 900 800 700 600 500 400 300 200 100 21 694 2.9 男性 25 34 歳の非正規従業員 ( 左軸 ) 45 745 5.7 99 12.9 669 男性 25 34 歳の非正規割合 ( 右軸 ) 14.0 92 566 男性 25 34 歳の正規従業員 ( 左軸 ) 女 2 15~59 歳 (15.8%) 0 0 0 0 ( 年 ) 1995 2000 2005 2010 2015 ( 年 ) 15.3 89 493 (%) 20 18 16 14 12 10 8 6 4 ( 出所 ) 左図 右図 :2001 年以前は 労働力調査特別調査 2002 年以降は 労働力調査 ( 詳細集計 ) 総数 中央図 : 労働力調査 ( 詳細集計 )5 歳階級

経済社会における構造の変化 3

ども 子育て 現行制度の改善子医療 介護年金社会保障 税一体改革による社会保障の充実 消費税引上げによる増収分は 全て社会保障の充実 安定化に向けることとなっており 基礎年金国庫負担割合の 1/2 への恒久的引上げ等 * による社会保障の安定化のほか 以下の社会保障の充実を予定している 子ども 子育て支援の充実 ( 待機児童の解消などの量的拡充と質の向上 ) 子ども 子育て支援新制度の実施による 幼児教育 保育と地域の子ども 子育て支援の総合的推進 充実 待機児童解消加速化プラン の実施 0.7 兆円程度 社会的養護の充実 など 医療 介護サービスの提供体制改革 1 病床の機能分化 連携 在宅医療の推進等 病床の機能分化と連携を進め 発症から入院 回復期 ( リハビリ ) 退院までの流れをスムーズにしていくことで 早期の在宅 社会復帰を可能にする 在宅医療 介護を推進し 地域での生活の継続を支える 医師 看護師等の医療従事者を確保する ( 新たな財政支援制度の創設 診療報酬に係る適切な対応の在り方の検討 必要な措置 ) 2 地域包括ケアシステムの構築介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らせるよう 介護 医療 予防 生活支援 住まいが一体的に提供される地域包括ケアシステムを構築するため 以下の取組を行う ⅰ) 医療と介護の連携 ⅱ) 生活支援 介護予防の基盤整備 ⅲ) 認知症施策 ⅳ) 地域の実情に応じた要支援者への支援の見直し ⅴ) マンパワーの確保等など 難病 小児慢性特定疾病に係る公平かつ安定的な制度の確立 医療 介護保険制度の改革 1 医療保険制度の財政基盤の安定化 低所得者が多く加入する国民健康保険への財政支援の拡充 ( 国民健康保険の保険者 運営等の在り方に関する改革の前提として行われる財政支援の拡充を含む ) 協会けんぽに対する国庫補助 2 保険料に係る国民の負担に関する公平の確保 国民健康保険等の低所得者保険料軽減措置の拡充 後期高齢者支援金の全面総報酬割の導入 3 保険給付の対象となる療養の範囲の適正化等 低所得者に配慮しつつ行う高額療養費の見直し 医療提供施設相互間の機能の分担や在宅療養との公平の観点からの外来 入院に関する給付の見直し 4 介護給付の重点化 効率化 一定以上の所得を有する者の利用者負担の見直し 5 介護保険の一号保険料の低所得者軽減強化など 1.5 兆円程度 充実と重点化 効率 化を併せて実施 低所得高齢者 障害者等への福祉的給付 受給資格期間の短縮 遺族年金の父子家庭への拡大 0.6 兆円程度 *2017 年度時点では 3.2 兆円程度の見込み ( 注 ) 上記の表は 消費税増収分を活用した社会保障の充実について 公費に影響のあるものについて整理したものである 所要額 ( 公費 ) 合計 = 2.8 兆円程度 消費税財源 ( 平年度ベース )

新しい経済政策パッケージ人づくり革命の概要 ( 平成 29 年 12 月 8 日閣議決定 ) 1. 幼児教育の無償化 3 歳から 5 歳までの全ての子供たちの幼稚園 保育所 認定こども園の費用を無償化 0 歳 ~2 歳児についても 当面 住民税非課税世帯を対象として無償化 幼稚園 保育所 認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等については 専門家の声も反映する検討の場を設け 保育の必要性及び公平性の観点から 来年夏までに結論を出す 人づくり革命 - 給付型奨学金については 支援を受けた学生が学業に専念できるようにするため 学生生活を送るのに必要な生活費を賄えるような措置を講じる - 全体として支援の崖 谷間が生じないよう 住民税非課税世帯に準ずる世帯の子供たちについても 住民税非課税世帯の子供たちに対する支援措置に準じた支援を段階的に行う 支援対象者の要件や支援措置の対象となる大学等の要件を設ける 2. 待機児童の解消 子育て安心プラン を前倒しし 2020 年度末までに 32 万人分の受け皿を整備 保育士の確保や他産業との賃金格差を踏まえた処遇改善に更に取り組む ( 今年度の人勧に伴う引上げに加え 2019 年 4 月から更に 1%( 月 3000 円相当 ) の賃金引上げ ) 3. 高等教育の無償化 所得が低い家庭の子供たち 真に必要な子供たちに限って高等教育の無償化を実現 このため 授業料の減免措置の拡充と併せ 給付型奨学金の支給額を大幅に増やす - 住民税非課税世帯の子供たちに対しては 国立大学の場合はその授業料を免除 また 私立大学の場合は 国立大学の授業料に加え 私立大学の平均授業料の水準を勘案した一定額を加算 1 年生に対しては 入学金についても 免除 4. 私立高等学校の授業料の実質無償化 年収 590 万円未満世帯を対象とした私立高等学校授業料の実質無償化については - 消費税使途変更による 現行制度 予算の見直しにより活用が可能となる財源をまず確保 - その上で 消費税使途変更後の 2020 年度までに 現行制度の平年度化等に伴い確保される財源など 引き続き 政府全体として安定的な財源を確保しつつ 実質無償化を実現 5. 介護人材の処遇改善 勤続年数 10 年以上の介護福祉士について月額平均 8 万円相当の処遇改善を行うことを算定根拠に 公費 1000 億円程度を投じ 処遇改善を行う ( 障害福祉人材についても 同様の処遇改善を行う )

幼児教育 高等教育における今後の支援について 経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) 第 2 章力強い経済成長の実現に向けた重点的な取組 1. 人づくり革命の実現と拡大 人づくり革命 では 第一に 幼児教育無償化を一気に加速する 3 歳から5 歳までの全ての子供たちの幼稚園 保育所 認定こども園の費用を無償化する 加えて 幼稚園 保育所 認定こども園以外についても 保育の必要性があると認定された子供を対象として無償化する 0 歳から2 歳児については 待機児童解消の取組と併せて 住民税非課税世帯を対象として無償化を進める 第三に 真に支援が必要な 所得が低い家庭の子供たちに限って 大学などの高等教育無償化を実現する 住民税非課税世帯の子供たちについて 授業料の減免措置を拡充するとともに 学生生活を送るのに必要な生活費を賄えるよう 給付型奨学金を拡充する これに準ずる世帯の子供たちについても 支援の崖が生じないよう 必要な支援を段階的に行う 第五に 家庭の経済状況にかかわらず 幅広く教育を受けられるようにする観点から 年収 590 万円未満世帯を対象とした私立高等学校授業料の実質無償化を実現する 人づくり革命基本構想 ( 平成 30 年 6 月人生 100 年時代構想会議 ) 第 3 章高等教育の無償化我が国では 低所得者層における大学進学率が低く 経済格差が教育格差を生むことが危惧されている 貧困の連鎖を断ち切り 格差の固定化を防ぐため どんなに貧しい家庭に育っても 意欲さえあれば専門学校 大学に進学できる社会へと変革することが急務である 所得が低い家庭の子供たち 真に必要な子供たちに限って 高等教育の無償化を実現する この具体的措置については 次のとおりとする