労働災害発生状況

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( 注 1) 本表は チェックリストの様式の例を示したものであるが チェックリストは わく組足場 単管足場 くさび緊結式足場 張出し足場 つり足場 棚足場 移動式足場等足場の種類に応じたものを作成すること また 作業構台 架設通路に関してもその構造や用途に応じたチェックリストを作成すること ( 注

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足場関係審議会説明資料(当日配布セット版)

i-Construction型工事の概要 (素案)

別紙 1 提出書類一覧様式番号 様式 1 様式 2-1 様式 2-2 様式 3 様式 4 様式名 施工体制確認調査報告書積算内訳書内訳明細書工程計画配置予定技術者名簿 次に該当する場合は 様式 4を提出する必要はありません 一般競争入札の場合 ( 開札後に提出のある 配置予定技術者の資格 工事経歴報

工事施工記録写真作成方法 平成 31 年 4 月 名古屋市緑政土木局

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所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

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JNIOSH-SRR-No.46 JNIOSH-SRR-No.46(06) (06) 図 ミュンヘンにおける足場 図 中桟が 階段 妻側にも設置してある 1 趣 サンフランシスコにおける足場 交さ筋かいの下に下桟が設置してある 旨 足場からの墜落 転落災害の防止については 平成年6月に労働安全衛生規

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過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

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Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

役務契約における労働社会保険諸法令遵守状況確認実施方針

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1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

スライド 1

( 参考 ) 熱中症による死亡災害の月別 業種別発生状況 ( 22 年 ) 6 月 7 月 8 月 9 月 建設業 製造業 農業 運送業 警備業 2 2 林業 1 1 その他 (2) 時間帯別発生状況

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なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

建災防加入のおすすめ 建設業労働災害防止協会は 労働災害防止団体法に基づいて設立された特別民間法人です 千葉県支部はその下部組織として県内に10 分会を置き 千葉労働局及び労働基準監督署のご指導を賜り 労働災害防止にむけて自主的な活動を推進しております また 千葉労働局登録教習機関として 各種作業主

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事前協議終了通知書

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工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

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工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

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有資格者一覧表 ( 全 107 種類 ) 資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目 測量士 河川砂防及び海岸 海洋 測量士補 港湾及び空港 1 級建築士 電力土木 2 級建築士 道路 構造設計 1 級建築士 鉄道 設備設計 1 級建築士 上

足場等の安全点検の確実な実施について H 付け基安発第 号等 足場等の作業前等点検は 改正規則の 575 条の 条 655 条の 2 において それぞれ義務付け られたところですが H 付け基安発第 号等において 実施細目が明ら

( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

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中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

6 章擁壁工 6.1 プレキャスト擁壁工 6.2 補強土壁工 ( テールアルメ工 多数アンカー工 ) 6.3 ジオテキスタイル工 6.4 場所打擁壁工 場所打擁壁 (1) 場所打擁壁 (2) 1-6-1

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システム情報フロー システムの利用対象者と活用によるメリット建設リサイクル法等の提出書類の作成機能 システムの適用範囲工事発注者排出事業者処理業者情報登録発注前発注後施工計画時施工完了時 区分適用範囲 対象建設副産物対象地域 工事発注者排出事業者処理業者利用対象者システム活用によるメリット工事概要画

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出来形管理基準及び規格値 単位 :mm 編章節条枝番工種測定項目規格値測定基準測定箇所摘要 1 共通編 2 土工 3 河川 海岸 砂防土工 2 1 掘削工 法長 ç 基準高 ±50 ç<5m -200 ç 5m 法長 -4% 施工延長 40m( 測点間隔 25m の場合は 50m) につき 1 ヶ所

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

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( 評定の修正 ) 第 6 条評定者は 前条の規定により評定の結果を通知した後においてかしが判明したこと等により 当該評定を修正する必要が生じたときは 速やかにこれを修正し 知事等に提出するものとする 2 前条第 2 項の規程は前項の場合において準用する ( 説明の請求 ) 第 7 条前 2 条の規

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法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

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1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

現場代理人の常駐の取扱いについて 第 1 定義等 1 常駐県が現場代理人に求める常駐は工事現場又は工場製作現場への常駐であり 常駐とは 特別な理由がある場合を除き 常に工事又は工場製作の現場に滞在することをいうものとする 工事又は工場製作の現場とは 当該現場の敷地にとどまらず その近傍で直接管理可能

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斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドラインの背景 建設業における斜面崩壊による死亡災害の発生状況 6 3 ( 人 ) 6 97 8 6 建設業 3 37 36 367 377 3 3 9 斜面崩壊 3 9 8 平成 7 年 8 年 9 年 年 年 年 3 年 年 年 6 年 ( 資料出所 : 厚生労働省死亡災害報告 ) ( 人 ) 斜面崩壊により毎年 人から 人の死亡災害が発生平成元年から平成 年の斜面崩壊による死亡災害 9 件 重大災害 件のうち 災害発生状況が詳細に把握できた3 件の分析結果 道路工事中の災害 7% 請負金額 万円未満の工事 3% 万円未満の工事 % 工期が半年以内の工事 6% 災害時の作業人数が 人以下のところ 9% 中小規模施工者を中心に対策を講じることが効果的 ダム工事 件急傾斜地崩壊対策工事 件 造成工事 8 件 河川工事 8 件 工事種別災害発生割合 その他工事 7 件 砂防工事 道路工事 7 件 億 3 件 億 億 8 万 億 件 請負金額種別災害発生割合 不明 件 6 万 8 万 3 件 万円 39 件 万 万 9 件 万 6 万 件 ( 件 ) ( 資料出所 : 独立行政法人産業安全研究所 斜面崩壊による労働災害の防止対策に関する調査研究会 報告書 ) 9 工期別災害発生状況 9 3 6 7 8 9 ヶ 月未満 不年明以上 3 3 災害時の作業人数別災害発生状況 33 37 6 3 6 7 8 8 7 3 9 3 6 7 8 不 9 明

斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドラインの背景 ( 分析結果の続き ) m 3 m 3 件 m 3 m 3 斜面の崩壊規模別災害発生状況 崩壊土量不明 件 m 3 7 件 m 3 斜面崩壊災害における崩壊土量 m 3 以下 6% で最多崩壊した地山を高さ 勾配別にみると以下のとおり 勾配が6 度以上 7 度未満の斜面 6% で最多 崖崩れは 度から9 度で最も頻度が高いため 自然斜面の崩壊に比べて急勾配 労働安全衛生規則第 36 条のその他の地山の場合に法違反となる斜面高さ 勾配での掘削 % 崩壊斜面の高さ 勾配別災害発生状況 斜面安定化対策工法別災害発生状況 6 未満 6 以上 7 未満 7 以上 9 未満 9 不明 計 法面保護工, 件 その他, 8 件 擁壁工 9 件 m 未満 m 以上 m 未満 8 m 以上 m 未満 8 3 3 7 m 以上 3m 未満 6 33 3m 以上 m 未満 m 以上 3 不明 8 9 3 計 3 6 8 3 * 点線部分は 労働安全衛生規則第 36 条の岩盤又は堅い粘土からなる地山の掘削において法違反となる斜面高さ 勾配 * 網掛け部分は労働安全衛生規則第 36 条のその他の地山において法違反となる斜面高さ 勾配 ( 資料出所 : 独立行政法人産業安全研究所 斜面崩壊による労働災害の防止対策に関する調査研究会 報告書 )

斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドラインの概要 < 趣旨 目的 > 中小規模の道路工事 砂防工事等の地山の掘削作業では 十分な地質調査がなされておらず 施工開始後に設計図書が地質状況を反映していないことが判明する場合がある 掘削中の斜面は 降雨 湧水等により日々変化し それらの変化が斜面崩壊につながる場合がある 3 点検により斜面の状態を的確に把握すること 工事関係者が点検結果に基づいた斜面崩壊の危険性を共有することが重要 < 適用範囲 > 中小規模 ( 掘削高さが概ね. から メートル ) の斜面掘削工事における以下の作業設計者 : 斜面の設計作業施工者 : 手堀り又は機械掘りによる斜面の掘削作業 擁壁工事等に伴う床堀型枠の組立 解体 床均し 丁張り ブロック積み コンクリート打設の作業等及びその施工管理 設計 施行段階の点検 設計時 施行計画時 丁張設置時 掘削作業前 掘削作業終了時 < 斜面掘削工事における点検等の種類と実施時期 > 日常点検 毎日の作業開始前 毎日の作業終了時 大雨時 震度 以上の地震の後等 変状時の点検 日常点検表で変状を確認した場合 異常時対応シート 変状時点検表により変状の進行を確認した場合 < 設計者 元方事業者 関係請負人の点検 安全性検討関係者会議等に関する主な実施事項 > < 設計者 > 事前調査の実施 Hは発言メモ 点検者による設計時点検 確認者による確認 3を踏まえた詳細設計 発注者からの参加要請を受けた場合の安全性検討者会議への参加 * 設計者とは 設計業務を外注した場合 当該設計業務を行う建設関連業者をいう 掘削作業箇所の調査 点検者による日常点検 確認者による確認 3 点検を踏まえた危険防止措置の実施 施工計画書の作成 発注者への提出 点検者による施工段階別点検 変状時点検 確認者による確認 6 を踏まえた斜面の状況に応じた措置の実施 7 異常時対応シートの作成と発注者への < 元方事業者 > 報告 87 の場合の安全性検討関係者会議の開催 発注者への参加要請 98 の安全性検討関係者会議における斜面の状況に対応するためのハード対策等の検討 9 でハード対策が決定された場合の施工計画書の変更 それに基づく工事の実施 * 太字は法定事項 < 関係請負人 > 元方事業者と連携し 元方事業者に準じた実施事項の実施 上記実施事項の3 者による連携と安全性検討関係者会議 凡例設 : 設計者の実施事項の 設計者 設 元方事業者の要請を受けて参加 設 発注者 安全性検討関係者会議 元 7 8 元 9 元 8 施工者 ( 元方事業者 関係請負人 )

ガイドラインに示した日常点検表 工事名点検箇所施工会社 設計 施工段階別点検表で確認された現象の有無無 有 ( その現象 = ). この日常点検表は 斜面の崩壊を予知し 労働災害を防止するために 斜面の変状をいち早く発見するために使用する. この日常点検表は 斜面掘削工事 切土部での擁壁工事などの作業開始前 作業終了時 大雨時 中震以上の地震の後などに使用する 3. 点検の結果 該当する項目がある場合は その項目に をつけ 該当しない場合は レ 又は をつける. 点検の結果 いずれかの項目に 印がついた場合 変状時点検表 を用いて変状の推移を確認し 必要な対応を行う ( を除く ) 点検月日 (A: 始業 B: 終業 :C: 大雨 D: 中震 E: ほか ) 切土勾配が丁張りと合わなくなった 切土部などに新たに亀裂が見つかった 3 切土部や底面などに はらみ が見つかった 切土部の底面などに落石が見つかった 切土部などの一部に崩壊が見つかった / / / / / / / / / ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 備考 点検項目 備考 6 切土部に地下水 ( 湧水 ) が出てきた 7 切土部などに浮石 転石が見つかった 8 周辺の樹木の傾きが変わった 9 周辺の構造物に変状が見つかった 下記の 項目の点検の結果 が付いた場合は直ちに改善する ( 改善により 変状時点検表には移行する必要はなくなる ) 降雨時に斜面の排水がスムーズでない 降雨時の法面保護対策 ( シート等 ) に異常がある 設計 施工段階別点検表 のうち 特記すべき現象が見つかった 3 その他 ( ) 変状場所 変状時刻 変状状況 改善状況など 点検者サイン 確認者サイン

斜面の点検者に対する安全教育実施要領 斜面崩壊による労働災害の防止対策に関するガイドライン により斜面崩壊による労働災害防止対策を推進するためには 斜面の点検者により適切な点検がなされ 発注者 設計者及び施工者間で情報が適切に共有されることが重要 点検者に十分な能力を付与するため 安全教育実施要領を策定 < 教育の対象者 > < 教育の実施方法 > 設計者 カリキュラム 施工者 斜面掘削工事での労働災害発生状況等 (3 分 ) 元方事業者となる総合工事業者の現場 斜面崩壊の危険性に係る情報の共有による労働災害の防 担当者又は現場所長等 止 (3 分 ) 関係請負人等となる専門工事業者の職 点検表の使い方 解説 記載例 (9 分 ) 長 作業主任者又は監視担当者等 点検結果に基づく措置 (6 分 )) 斜面の点検を行う調査者 関係法令 (3 分 ) 計 時間 講師 < 教育の実施者 > 斜面掘削作業を行う工事の設計者 施工者 調査者上記の者に代わって教育を実施する安全衛生団体等 労働安全コンサルタントや地山の掘削等作業主任者として 掘削作業 上記カリキュラムに十分な知識と経験がある者その他 安全衛生団体等が実施する教育は 回の定員を概ね 人以内とすること < 結果の保存 > 設計者 施工者等 実施要領に基づく教育を実施した場合はその旨を記録し 保管すること安全衛生団体等 修了者に修了証を交付すること等により 本教育を終了したことを証明すること 教育の修了者名簿を作成し 保管すること