第1章第2章第3章第4章36 解説計算の流れ基準の解説取得率の解説得率の計算の流れ得率の基準の解説消費量基準の概要消費量基準の解説資料ロ UHi は 当該部位を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ 熱橋 ( 構造 部材 下地材 窓枠下材その他断熱構造を貫通する部分であって 断熱性能が周囲

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3. 線熱貫流率の求め方鉄筋コンクリート造等の住宅の線熱貫流率は 以下の (1) から (3) までの方法により求める 100 分の 1 未満の端数を切り上げた小数第二位までの値とする (1) を含む壁体全体の貫流熱損失 (Qw) を求める { 熱橋長さ (W)=1m} 壁体の長さ (L W ) の

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性能基準 計算ルート 性能基準 計算ルート の評価フロー項目 床 壁 天井等は断熱材以外にも色々な材料で構成されていますので 各材料の熱伝導率と厚さで熱抵抗値を求 め それを合算して各部位のを逆算します 計算で求める方法が3種 あらかじめ示された構成の数値で求 める方法が2種あります 面積を拾う 詳

第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

国土交通省告示第五百十五号

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ARCHITREND ZERO 外皮性能計算編

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2

( 第二面 ) 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏名 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 2. 代理者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 3. 設計者 イ. 氏名 ロ. 勤務先 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 4. 備考

外皮については 地域の区分 ( 建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令第 1 条第 1 項第 2 号イ⑴の地域の区分をいう 以下同じ ) に応じ 断熱及び日射遮蔽のための措置を講じた構造 ( 以下 断熱構造 という ) とすること ただし 次のイからヘまでのいずれかに該当するもの又はこれらに類す

(断熱等級)①外皮等面積計算と図面への記載281024

(断熱等級)①外皮等面積計算と図面への記載270401

2804_jigyousha_B_seinou

第2章 事務処理に関する審査指針

結露の発生を防止する対策に関する試験ガイドライン

章の表紙

[ 建築主等に関する事項 ] 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏 名 ハ. 郵 便 番 号 ニ. 住 所 ホ. 電 話 番 号 ( 第二面 2. 代理者 イ. 資 格 ( 建築士 ( 登録 第 号 ロ. 氏 名 ハ. 建築士事務所名 ( 建築士事務所 ( 知事登録 第 号 ニ. 郵便番号

3.11 単板ガラス JIS R3202 に定めるフロート板ガラス及び磨き板ガラス JIS R3203 に定める型板ガラス JIS R3204 に定める網入板ガラス及び線入板ガラス JIS R3206 に定める強化ガラス JIS R3222 に定める倍強度ガラス JIS R3208 に定める熱線吸収

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Microsoft Word - 防露試験ガイドライン doc

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Microsoft Word - 平成 12 年 1399 号.doc

平成25年省エネルギー基準の評価フロー 平成25年省エネルギー基準の評価フローは大きく分けて3種類 性能基準 計算ルート で2種 仕様基準で1種です 仕様基準の附則は当分の間使用可となっています 建築主の判断基準 本則 設計施工指針 性能基準 計算ルート 仕様基準 外皮の性能 外皮の仕様 躯体の断熱

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【最終稿】別添2

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[ 建築主等に関する事項 ] 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏 名 ハ. 郵 便 番 号 ニ. 住 所 ホ. 電 話 番 号 ( 第二面 2. 代理者 イ. 資 格 ( 建築士 ( 登録 第 号 ロ. 氏 名 ハ. 建築士事務所名 ( 建築士事務所 ( 知事登録 第 号 ニ. 郵便番号

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

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各制度における計算支援プログラムの扱い 表中の Web プログラムについては 国立研究開発法人建築研究所の HP( からアクセス可能 建築物省エネ法 性能向上計画認定申請 基準適合認定表示申請 省エネ法 (H28 年度

( 第二面 ) [ 建築主等に関する事項 ] 1. 建築主 イ. 氏名のフリガナ ロ. 氏名 ハ. 郵便番号 ニ. 住所 ホ. 電話番号 2. 代理者 イ. 資格 ( ) 建築士 ( ) 登録第 号 ロ. 氏名 ハ. 建築士事務所名 ( ) 建築士事務所 ( ) 知事登録第 号 ニ. 郵便番号 ホ.

JIS A9521 F JIS A9521 F 計資料 JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521 F JIS A 6930 A JIS A9521

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 4 渡り廊下で接続されている場合の取り扱い 155 第 4 渡り廊下で接続されている場合の 取り扱い

ARCHITREND ZERO Ver.3の新機能

記入例 計算結果 -1 青字 : 自動入力 住宅の外皮平均熱貫流率 外皮平均日射熱取得率及び日射熱取得量 ( 冷房期 暖房期 ) 外皮熱損失量計算書 ( 登録番号 ) 省エネ邸 新築 工事 ( 作成者 ) 印 ( 所属 ) 省エネ太郎 株式会社 コーポーレーション 支店

1 外皮断熱性能の強化 1.1 断熱強化の必要性 昭和 40 年代以降 大量に供給された公営住宅ストックを建て替えのみで更新していくことは困難であり 既存ストックの有効活用は重要性を増しています 既存の道営住宅の年代別ストックを見ると 北海道環境共生型公共賃貸住宅整備指針 が策定され断熱水準が強化さ

8. 音環境に関すること 住戸グループ分表

住宅部分の外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準 ( 平成 28 年国土交通省告示第 266 号 ) における 同等以上の評価となるもの の確認方法について 住宅部分の外壁 窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準及び一次エネルギー消費量に関する基準 (

3.7 外皮平均熱貫流率内外の温度差が 1 度の場合の部位の熱損失量の合計を外皮等の面積の合計で除した値をいう 3.8 界壁共同住宅等において住戸と他住戸等を区切る壁のことをいう 戸境壁ともいう 3.9 界床共同住宅等において住戸と他住戸等を区切る床のことをいう 戸境床ともいう 3.10 框ドア出入

1

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

2-16 (3) 居室の床面積 ( ) の計算 2-16 (4) 非居室の床面積の計算 ( ) 2-16~1 7 ( 全文 ) ( 削除 ) ( 全文 ) ( 削除 ) (3) 主たる居室 の床面積 主たる居室 の面積は リビング ( 居間 ) ダイニング ( 食堂 ) 及びキッチン ( 台所 )

瓦の葺き方については 瓦桟に加え 土葺きを併用する場合も同様の雨仕舞いと考える 屋根 桟瓦葺き ( こけら板葺き下地 ) 杉皮葺きも同様 棟は 熨斗瓦を数段重ね 南蛮漆喰等で押える 壁取合いの雨押え ( 雨蓋 ) は 板金の水切りを設けるか 又は南蛮漆喰にて止水性能の強化を図る 雨押えの板金水切りは

4.3 用語の定義 気密性能建物の内外を隔てる外周部分 ( 建物外皮 ) または建物の部位で内外を隔てる部分の密閉性の程度を意味し 総相当隙間面積または相当隙間面積で表す 建物外皮 外壁 屋根 天井 基礎 床 開口部などの部位であって 建物内外を気密に隔て る部分をいう 共同

地上 階 地下 階 建築面積 m 延べ面積 m 造 一部 - 耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 に 造 チェックがあることを確認してください 住宅の品質確保の促進等に関する法律施行規則第一条第八号に基づき住宅の性能に関し日本住宅性能表示基準に従って表示すべき事項ごとの住宅性能評価の実施の有無を下記

スライド 1

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

Microsoft Word - ★ 改正省エネ講習QA doc

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Microsoft Word - モデル建物法H28_解説書_ALL_v2.1_ docx

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(一次エネ)①外皮等面積計算と図面への記載270710

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Taro-101 サッシ施工(H17改正)

Microsoft PowerPoint - 資料5 省エネ改正

5) 開口部窓 引戸 框ドア ドアを含んだ総称をいう 6) 外皮等熱的境界および共同住宅における界壁 界床をいう 7) 外皮平均熱貫流率内外の温度差が1 度の場合の部位の熱損失量の合計を外皮等の面積の合計で除した値をいう 8) 界床共同住宅において各住戸間を区切る床のこと 戸境床ともいう 9) 框ド


5.1.2 気密材の種類と特長気密層は 室内と外気の境界部分に連続して設けなくてはならない 一口に気密層といっても 躯体工法 断熱工法の違いにより 必ずしも部材構成として新たに一層増えるわけではなく 従来のほかの目的を持つ部材 例えば防湿層 断熱材 防風層 あるいは構造躯体自体を気密層として考えるこ

給水管 給湯管又は排水管の維持管理又は更新の容易性を高める工事 木造 鉄骨 RC イ 給水管又は給湯管を維持管理上有効な位置に取り替える工事 ロ 排水管を維持管理上又は更新上有効なもの及び位置に取り替える工事 ハ 給水管 給湯管又は排水管の主要接合部等を点検し又は排水管を清掃するための開 口を床 壁

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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A 計算に使用したモデル ( 平面図 立面図 面積表 ) 自立循環型住宅設計ガイドライン設定モデル住宅 ( 一般モデル ) 木造 2 階建延床面積 m2 1~3 地域 4~7 地域 寒冷地モデル 温暖地モデル 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m] 部位 面積 [ m2 ] 長さ [m

事前調査の方法参考資19 外壁リフォームの設計標準施工法標準施工法標準施工法リフォーム工法部分へのリフォーム工法外壁リフォームニチハMARCシステム11 適用条件 3) 適合地域 建築地域条件高さ (m) 13m 超料木胴縁工法RC造タイル外壁への施工高さ13mを超える1 外壁リフォームの設計 1)

(2) 届出内容の確認方法について 建築計画内容を確認するために 委員会でチェックしやすい届出の 様式を作成しておくと便利です チェックしやすい様式としてチェックシートがあります 建築協定で定めている建築物に関する基準の項目を一覧表にし 建築主や代理者が建築計画の内容を記入できるものにしましょう 数

目次 ( )

住宅性能表示 断熱等性能等級

第 6 章 シート防水資料集 尚 今回の改正では 省エネ法に基づく届け出 定期報告の対象範囲については H21 年 4 月 1 日の法改正 施行内容に変更はなく その内容については下表に示す 対象建築に係る届出維持保全状況の報告 床面積 2000 m2以上の建築物 ( 第一種特定建築物 ) 床面積

991117/㈱市浦都市開発建築コンサルタンツ

外皮性能計算 かんたんご利用ガイド

< 被害認定フロー ( 地震による被害木造 プレハブ > 第 次調査 ( 外観による判定 一見して住家全部が倒壊 一見して住家の一部の階が全部倒壊 地盤の液状化等により基礎のいずれかの辺が全部破壊 いずれかに いずれにも ( 傾斜による判定 全壊 外壁又は柱の傾斜が/ 以上 ( % 以上 ( 部位

耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

ARCHITREND ZERO 平面詳細図編

目次構成

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1. プログラムを開く 閉じる Q1-1 QPEX が動かない A Excel2007 以降対応となっています お使いの Excel のバージョンをご確認ください Q1-2 QPEX 保存後 ボタン操作が効かなくなる A マクロ有効ブックとして保存していますか 保存時にファイルの名前の下の ファイル

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

外気カット制御 有 外気冷房制御 無 全熱交換器制御 有 ( 全熱交換効率 0.) 2 換気設備 室用途毎に基準設定換気風量 ( 換気回数 ) 基準設定全圧損失 標準的な送風機の送風機効 率 伝達効率 余裕率 モータ効率を定め これらを標準設備仕様とする 基準設定換気風量 : 設計者へのヒアリング調

『省エネ等級4取得のための設計・申請・施工サポート』

資料 4 H 検討会 木造庁舎計画 設計基準の熱負荷計算について (1) 木造建築物に使用する材料の熱定数表を下に示す 熱伝導率 容積比熱 材料名 λ cρ [W/(m K)] [kj/(m 3 K)] 複合金属サイディング 55% アルミ- 亜鉛めっき鋼板 45 3,600 + 硬質

平成28年省エネ基準 (詳細版)

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設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

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設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐火性能の評価 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLTによる木造建築物の設計法の開発 ( その 3) ~ 防耐火性能の評価 ~ 建築防火研究グループ上席研究員成瀬友宏 1 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 3)~ 防耐

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

大脇 山下式 2012 予測計算シートの使い方 床衝撃音研究会


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(3) メリット 1 税制の優遇 長期優良住宅の認定を取得した住宅で 一定の条件を満たす場合は 次の税制の優遇措置を受けることができます これらの措置を受けるためには 各税の担当窓口へ別途手続を行っていただく必要があります 詳細は 各担当窓口に確認してください 税制上の変更にご注意ください ア新築

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第1章第2章第3章第4章36 解説計算の流れ基準の解説取得率の解説得率の計算の流れ得率の基準の解説消費量基準の概要消費量基準の解説資料ロ UHi は 当該部位を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ 熱橋 ( 構造 部材 下地材 窓枠下材その他断熱構造を貫通する部分であって 断熱性能が周囲の部 分より劣るものをいう ) により貫流する熱量 隣接空間との温度差による貫流熱量の低 減等を勘案した数値とする ハ U FHj は 当該基礎等を熱の貫流する方向に構成している材料の種類 厚さ等及び隣接 空間との温度差による貫流熱量の低減を勘案して算出した数値とする 上記が告示で定める外皮平均熱貫流率の計算式となる 従前の Q 値の計算式と異なり 分 母が床面積ではなく外気等に接する部位の面積 ( 以下 外皮面積 という ) の合計になって いると共に 従前の計算に含まれていた換気による熱損失が外皮計算には含まれないことと なった また 上記告示で定める計算式のみでは実質計算を行うことは困難であるため 具体的な計 算方法が国土交通省等の監修による 平成 25 年省エネルギー基準に準拠した算定 判断の方 法及び解説 Ⅱ 住宅 に記載されている 以下ではその計算方法に対する解説及び取扱いを示 す (1) 値の有効値について 5 値の有効値 この計算で用いる値の有効値は表 3.2.3 による 表 3.2.3 値の有効値 外皮平均熱貫流率 小数点第三位を切り上げし 小数点第二 単位温度差当たりの外皮熱損 小数点第二位を四捨五入し 小数点第一 失量 寸法の値 長さ 小数点第三位を切り捨て 小数点第二位 までの値とする 面積 小数点第三位を四捨五入し 小数点第二 外皮平均熱貫流率 ( 以下 UA 値 という ) における値の有効値の原則を定めている 表に 記載の無い部分については 安全側となるよう適切に処理することが必要となる なお 長さ及び面積については 一つ一つの値を処理するのではなく 合計値等の要所で処 理することで構わない 外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均日射熱外皮平均日射熱取外皮平均日射熱取一次エネルギー一次エネルギー

外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均日射熱外皮平均日射熱取外皮平均日射熱取一次エネルギー一次エネルギー(2) 寸法の算出について資料等第4章外皮平均熱貫流率 (U A ) の基準の解説第1章6.1 寸法の算出この計算で用いる寸法は 水平又は垂直の方向別に下記のとおり算出する (1) 水平方向の寸法の算出面積を算出するための部位の水平方向の寸法は 原則として熱的境界となる部位の壁心間の寸法とする ただし 所管行政庁によっては壁心の考え方について中心線によらない場合があるため この場合は当該所管行政庁における建築基準法の床面積算出の考え方に従う なお 壁面からの突出が 500mm 未満の腰出窓の場合は突出していないものとして扱ってよい また 部位の熱貫流率を算出するための材料の寸法は実寸法とする (2) 垂直方向の寸法の算出面積を算出するための 部位の垂直方向の寸法の算出は表 3.2.4 に定めるとおり 熱的境界となる部位の見付けの寸法を原則とする なお 部位の熱貫流率等を算出するための材料の寸法は実寸法とする 表 3.2.4 垂直方向の寸法算出の原則 建て方部位断熱部位基準レベル 一戸建ての住宅床等床断熱床レベル 基礎断熱 基礎天端 屋根 天井屋根断熱軒桁上端 ( 軒高 ) 天井断熱 天井高さレベル 共同住宅等床等自住戸床スラブ等の上端 (3) 開口部の寸法の算出 屋根 天井 上階住戸床スラブ等 ( 最上階住戸の場合は屋根スラブ等 ) の上端 開口部の寸法の算出は 原則躯体部の開口寸法となるが 建具の出来寸法 ( 外のり基準 寸法 ) JIS A4706 に基づく呼称寸法 又は JIS A4710 若しくは JIS A2102-1 によってもよい 今回新しく定められた UA 値の計算は 四則演算により全ての計算が行える方法となってい る よって今後各種のソフトあるいはエクセルベースのプログラム等 ( 以下 ソフト等 という ) で申請に係る計算書の作成が行われることが想定されるが 当該ソフトの入力項目となる寸法や面積等の拾いは基本的には人力によるところであり 当該寸法等が図面から正しく拾われていることを確認することが審査上の重要なポイントとなってくる 解説計算の流れ基準の解説取得率の解説得率の計算の流れ得率の基準の解説消費量基準の概要消費量基準の解説第2章第3章37

第1章第2章第3章第4章38 解説外皮平均熱貫流率の計算の流れ外皮平均熱貫流率の基準の解説外皮平均熱貫流率の取得率の解説外皮平均日射熱得率の計算の流れ外皮平均日射熱取得率の基準の解説外皮平均日射熱取消費量基準の概要一次エネルギー消費量基準の解説一次エネルギー資料等以下では UA 値計算で用いる寸法等の拾い方について 水平方向 垂直方向 開口部と分けて解説を行う ただし 部位の熱貫流率の算定に用いる材料の厚み等は 当然実寸法による算出となる 1 水平方向の寸法の算出水平方向の寸法は従前の Q 値計算と同一となっており 断熱工法によらず原則壁心によることとする 壁心の考え方については 審査対象となる住宅の構造種別に応じ表 3-3-1 のとおりとする 表 3-3-1 構造種別に応じた壁心の位置構造種別等壁心の位置木造軸組構法柱の中心線枠組壁工法壁を構成する枠組材の中心線丸太組構法丸太材等の中心線鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリートの躯体 PC 板等の中心線鉄骨造金属板 石綿スレート等の胴縁等の中心線薄い材料を張った壁上記以外の場合 PC 版 ALC 板の中心線組積造又は補強コンクリートブロック造コンクリートブロック 石 れんが等の主要な構造部材の中心線ただし 所管行政庁によっては壁心の考え方について中心線によらない場合があるため この場合は当該所管行政庁における建築基準法の床面積算定の考え方に従う なお 外壁面よりの突出が 500mm未満の腰出窓 ( 下端の床面からの高さが 300mm以上であること ) については 突出していないものとして取扱うことができる この場合 突出部の側面に窓が設けられていても 当該窓は無いものとして取扱うことができる 2 垂直方向の寸法の算出垂直方向の寸法の算出は 解説表 3.2.4 に定めるとおり熱的境界となる部位等の見付けの寸法を原則とする ただし 実際の申請案件における断熱材の施工方法は多様であり 一概に天井断熱若しくは屋根断熱等の判断が困難なケースも多い 以下では 構造別に垂直方向の寸法の押さえ方の考え方を示す 1) 木造部位における垂直方向寸法の考え方イ. 垂直下端部分の考え方の基本 熱的境界を床に設定している場合断熱材と床仕上げ材等が接している場合は床面から上側をとする ただし 断熱材上端から上側をとすることもできる ( 図 3-3-2 参照 ) また 共同住宅等の界床は 当該住戸の床躯体上面から上側をとする 熱的境界を床に設定していない場合一戸建て住宅における基礎断熱や地下室等の 熱的境界を床に設定していない場合の取扱いは4) 若しくは5) による

外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均日射熱外皮平均日射熱取外皮平均日射熱取一次エネルギー一次エネルギー. 垂直上端部分の考え方の基本資料等ロ 外皮平均熱貫流率 (U A ) の基準の解説第1章 熱的境界を屋根に設定している場合 桁上端で壁心の位置から屋根勾配なりに棟までのラインより上部 ( 断熱材と当該ライン が重なる場合を含む ) に断熱材が施工されている場合は 当該ラインから下側 ( 一般的 に軒高として押さえている寸法 図 3-3-1 参照 ) をとする また 上記ラインより下部に断熱材が施工されている場合は 屋根断熱材下端と壁心が 交わる高さより下側をとする 壁心 断熱材 1 断熱材 1 の外壁高さ 軒高 断熱材 2 の外壁高さ 軒高からの屋根勾配なりのライン 断熱材 2 断熱材 1 の下端と壁心の交点で外壁高さとすることも可能 図 3-3-1 外壁高さ寸法算定の考え方 ( 木造軒部分 ) 熱的境界を天井に設定している場合 断熱材と天井仕上げ材等が接している場合は天井面から下側をとする ただし 断 熱材下端から下側をとすることができる ( 図 3-3-2 参照 ) 壁心 壁上端 ( 妻算出用 ) 壁上端 : 桁上端 壁上端 : 天井面 壁下端 : 床面 壁下端 : 床面 図 3-3-2 高さ寸法算定の考え方 ( 木造 ) 2) 鉄筋コンクリート造部位における垂直方向寸法の考え方 イ. 垂直下端部分の考え方の基本 熱的境界を床に設定している場合 当該住戸の床躯体上面から上側をとする 解説計算の流れ基準の解説取得率の解説得率の計算の流れ得率の基準の解説消費量基準の概要消費量基準の解説第2章第3章第4章39

第1章第2章第3章第4章40 解説計算の流れ基準の解説取得率の解説得率の計算の流れ得率の基準の解説消費量基準の概要消費量基準の解説資料 熱的境界を床に設定していない場合一戸建て住宅における基礎断熱や地下室等の 熱的境界を床に設定していない場合の取扱いは4) 若しくは5) による ロ. 垂直上端部分の考え方の基本 熱的境界を屋根に設定している場合屋根躯体面 ( スラブ上面 ) から下側をとする ただし 鉄筋コンクリート造等の壁に鉄骨造の屋根を設ける場合の高さ方向の寸法は 鉄骨造の取扱いに準ずる 熱的境界を天井に設定している場合外皮木造部位の取扱いに準ずることとする 平均熱貫流壁心率の屋根面積 壁上端 : 屋根スラブ上面 壁上 ( 下 ) 端 : 床スラブ上面 壁上 ( 下 ) 端 : 床スラブ上面外皮平均日射 壁下端 : 床スラブ上面熱取外皮平均日射熱床面積取図 3-3-3 高さ寸法算定の考え方 ( 鉄筋コンクリート造 ) 3) 鉄骨造部位における垂直方向寸法の考え方イ. 垂直下端部分の考え方の基本 熱的境界を床に設定している場合木造部位の取扱いに準ずるが 共同住宅等の場合は当該住戸の床躯体上面から上側をとする 熱的境界を床に設定していない場合戸建て住宅における基礎断熱や地下室等の 熱的境界を床に設定していない場合の取扱い等は4) 若しくは5) による 外皮平均熱貫流率の外皮平均熱貫流率の外皮平均日射熱一次エネルギー一次エネルギーロ. 垂直上端部分の考え方の基本木造部位の取扱いに準ずることとする