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報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 住宅のストーブ火災に注意を!! ~ 例年 冬季にはストーブ火災が急増します ~ 平成 27 年 12 月 14 日 例年 冬季にはストーブに起因する火災が多発しています 寒さも厳しくなり ストーブ の火災が増加する季節を迎えたこと

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奏功事例 6 平成 21 年 1 20 時頃 多賀城 たばこ ( 不始末 ) 留守中の住宅から ピーピー とういう警報音に隣接共同住宅の隣人が気付き 119 番通報し 到着した消防隊が消火したもの 早期の発見により 床の一部だけの焼損で済んだ事例 奏功事例 7 20 時頃 塩釜 ガスこんろ 留守中の

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奏功事例(最新順)

居住者が2 階の寝室で寝ていたところ 住警器の作動で目が覚め 隣の 9 H 時頃 泉台 鉄骨造 2 階建て居室中央付近より炎が出ているのを発見した たばこの不始末共同住宅を知らせるために 出窓から屋外に避難し 1 階住民に通報を依頼 その後初期消火を試みるも 濃煙で断念する 10 H22

事例編

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住宅用防災機器等の奏効事例 平成 19 年中 月時間奏功機器出火原因発見 通報 初期消火備考 1 19 時頃 火災 ガス漏れ複合型警報器 女性 (40 歳代 )2 階台所のガステーブルで てんぷら油を処分するため 凝固材を入れる前にてんぷら油を加熱したが その場を離れている間に油が過熱され発火した

注 9 損害関係は以下のとおりです 焼損床面積 建物の焼損が立体的に及んだ場合 ( 耐火建物の内部が 立体的に焼損した場合を含む ) に 建物としての機能が失われた部分について その部分を床面積の算定方法 ( その部分の水平投影面積 ) で算定する 焼損表面積 建物の焼損が平面的で 立体的でない場合

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消防用設備・機械器具等に係る最近の検討状況等

住 宅 防 火 情 報

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

火災を感知するために常に作動しており その電池の寿命の目安は約 10 年とされています 新築住宅への住宅用火災警報器の設置義務化から 10 年超が経過しており 電池切れや本体内部の電子機器の劣化により適切に作動しないことが懸念されます このため消防庁では 住宅用火災警報器の設置の徹底や適切な維持管理

第 3 章 1. の既往調査研究 1で紹介した 小規模多機能サービスに関する調査報告書 にも指摘されていたように 小規模多機能サービス事業所の整備にあたっては 建築基準法 消防法上の取り扱いの点で検討の余地を残している これに関して 2006 年 1 月に長崎県大村市の認知症高齢者グループホームで発

図 2 住宅火災の件数及び死者数の推移 図 3 建物火災における死者に占める住宅火災の死者の割合と死因別の割合 ており この傾向は2000( 12) 年から2011 ( 23) 年までほとんど変わっていない ( ) 建物火災による死者に占める住宅火災による死者 ( 放火自殺者を除く ) の割合は 近

12 4 2:14 早朝 アパート マンション所有者が設置 等 フライパンで調理中の食材が焦げ 煙が発生したもの ( 非火災 ) が遠隔地にいる者と電話をしながら フライパンで調理をしていたところ寝てしまい に設置していた住宅用火災警報器が鳴動 電話越しに鳴動を確認したため 遠隔地の者が通報したもの

⑶ ストーブ ⑷ 着衣着火 ⑸ その他の出火原因 住宅用防災機器等の主な奏功事例 ⑴ こんろ ⑵ たばこ ⑶ ストーブ ⑷ 放火 ⑸ その他

もくじ 火災の概要 第 表 火災発生状況 ( 過去 5 年間 ) 第 表 市町別火災発生状況 4 第 3 表 月別火災発生状況 6 第 4 表 出火原因別火災発生状況 7 第 5 表 覚知状況 7 救急の概要 8 救助の概要 8 第 6 表 救急発生状況 ( 過去 年間 ) 9 第 7 表 市町別救

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第 6 章まとめ及び提言第 1 節まとめ *1 東京消防庁管内の火災件数は減少傾向にあるなか 電気火災 ( 建物内 ( 屋上 ベランダを含む ) において発生した 電気を使用するものからの出火事象をいう 以下同じ ) が占める割合は 昭和 61 年の 8.6% から平成 27 年では 20.4% に

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教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

第 5-1 表 防火防災訓練実施状況 ( 対象別 防災館を除く )( 平成 28 年度中 ) 町会 自治会防災市民組織女性防火組織その他の団体合 計 防災訓練 実施件数 9,403 件 1,128 件 227 件 9,812 件 17,779 件 参加人員 612,576 人 31,761 人 4,

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13 2 7:49 朝 煙式 台所 鍋の空焚き 現場は町営住宅の単身高齢者宅 火災センサー ( 煙感知器 ) が発報 呼びかけても応答がないため消防隊が出動する 現着時 当事者及び関係者 ( 協力員 ) が室内を排煙中であり 周囲に火炎を確認出来ず鍋底が黒焦空焚き状態である事を認め 火災には至らなか

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1. 一般財団法人日本防火 危機管理促進協会の重点的取組住宅防火対策推進協議会の事務局として 広く住警器の普及啓発等を実施 2. 平成 27 年度実施中事業事業名平成 27 年度実施中事業 ( 実績を含む ) 住宅防火防災推進シンポジウムの開催 別添 住宅用防災機器等展示会出展事業 別添 CATVに


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で何らかのガスを使用している方にお聞きします 居室内 ( 台所 洗面所以外の部屋 のガス栓 ( ガスコンセントを含む の設置状況について 次の中から一つ選んでください ガス栓を設置していて 一年間を通してガス機器を接続して使用している 6 ガス栓を設置していて ガス機器を使用

統計トピックスNo.92急増するネットショッピングの実態を探る


1. 一般財団法人日本防火 危機管理促進協会の重点的取組 住宅防火対策推進協議会の事務局として 広く住警器の普及啓発等を実施 2. 平成 28 年度実施中事業 事業名平成 28 年度実施中事業 ( 実績を含む ) 住宅防火防災推進シンポジウムの開催 別添 1 住宅用防災機器等の展示会出展事業 別添

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

20企広第  号

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火災の程度

2-5 住宅の設備

まえがき 日本は世界一の超高齢社会に突入しているといわれており このような社会的背景の中で住宅火災発生件数は年々減少傾向にあるものの その死者数 ( 放火自殺者を除く ) は平成 15 年以降 毎年 1,000 人を超えています 特に高齢者死者数の割合は 高齢化の進展の中で 死者数全体の 6 割以上


Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

Microsoft Word - ★事務連絡 (2)

高齢者の住宅火災による死者数の低減を図るための調査分析事業 消防本部の実施施策と高齢者の実態に関する調査研究 報告書 平成 26 年 3 月 住宅防火対策推進協議会

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

平成 30 年春の火災予防運動実施要綱 甲賀広域行政組合消防本部 1 目的この運動は 火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり 火災予防思想の一層の普及を図り もって火災の発生を防止し 高齢者を中心とする死者の発生及び財産の損失を防ぐことを目的とする 2 防火標語 火の用心ことばを形に習慣に ( 平成

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

対応すべき行動_0921

各都道府県消防防災主管部長 東京消防庁 各指定都市消防長 殿 消防予第 2 6 号 平成 30 年 2 月 1 日 消防庁予防課長 消防法施行令別表第一 (5) 項ロ ( 下宿等 ) の防火対策に係る注意喚起等について 1 月 31 日に北海道札幌市で発生した消防法施行令 ( 昭和 36 年政令第

参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

H25 港南区区民意識調査

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

20企広第  号

建物火災 100 件当たりの死者数の推移 S46 S49 S50 S53 S54 S57 S58 S61 S62 H2 H3 H6 H7 H10 H11 H14 H15 H18 H19 H22 H23 H26 規模によらずすべてに自動火災報知設備を設置

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

住民アンケート調査結果 調査概要 平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 及び9 月 15 日 ( 金 ) の北朝鮮による我が国の上空を通過する弾道ミサイルの発射に際しては 全国瞬時警報システム (J アラート ) を使用して 国民の皆様に情報提供したところです 今回 今後の国民保護施策の参考

平成21年度 介護サービス事業者における事故発生状況

JR

H30建築基準法改正(詳細版)

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⑴ ⑵ ⑶

続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

PowerPoint プレゼンテーション


平成 26 年 (1 月 ~12 月 ) と平成 27 年 (1 月 ~12 月 ) の火災件数等の比較 総出火件数 平成 26 年平成 27 年前年比 43,741 件 39,111 件 -1.6 % 建物火災 23,641 件 22,197 件 -6.1 % ( うち住宅火災 ) (12,922

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平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 患者数では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると 患者数はほぼ同じですが発生件数

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

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2 屋内消火栓設備

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誤使用を防止するために

2-1 出場体制等 1 出場体制東京消防庁における出場体制は 火災 救助 救急及び危険排除等の災害区分に応じて 普通出場 特別出場 特命出場により対応しています ⑴ 火災普通出場 市街地の一般火災及び大規模又は特殊な対象物の火災が発生した場合 火災の規模に応じて第 1 出場から第 4 出場に区分して

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

2. 本市の上期観光入込客数について平成 27 年度上期観光入込客数は 総数 377,300 人で 前年の 351,600 人より 25,700 人 7.3% の増となった その内訳として 道内客が 84,900 人で 前年の 94,200 人より 9,300 人 9.9% の減 道外客が 292,

平成 30 年 6 月 5 日奈良県消防救急課消防救急係担当 : 倉田 中村直通 : 内線 : 熱中症による救急搬送状況について 直近一週間の熱中症による救急搬送は 7 人でした 熱中症は適切な予防をすれば防ぐこともできます 一人ひとりが 熱中症予防の正しい

はじめに 消防法の規定では 一定規模の建物の管理権原者は 防火管理者を定め 消防計画を作成し 防火管理上必要な業務の実施を定めています その中でも 消防計画に基づく訓練の実施は最も重要な事項です 特に特定防火対象物 ( 集会場 スーパー ホテル 病院等の不特定多数の人が出入りする施設 ) には 年

1 2

問 32-2 うちエコ診断 を受けない理由 ( 問 32 で うちエコ診断は知っている ( 聞いたことがある ) が 受けたことはない と答えた方に ) あなたが うちエコ診断 を受けない理由として 次の中からいくつでも選んで番号を で囲んでください ( 回答者数 =73 人 )( 複数回答 ) (

平成 27 年 (1 月 ~12 月 ) と平成 28 年 (1 月 ~12 月 ) の火災件数等の比較 総出火件数 平成 27 年平成 28 年前年比 39,111 件 36,831 件 -5.8 % 建物火災 22,197 件 2,991 件 -5.4 % ( うち住宅火災 ) (12,97 件

日本リサーチセンター・NOS自主調査家の掃除についての調査

04 Ⅳ 2(防災).xls

1 火災から尊い生命を守ろう  平成13年春の火災予防運動

News Release 平成 27 年 4 月 2 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 27 年 3 月 23 日から平成 27 年 3 月 29 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 63 件 うち重大事故等と

. ライターによる事故について () 年度別の事故発生件数について NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報のうち 平成 年度から 0 年度に発生したライターによる事故は図 に示すとおり 件 ( ) 発生しています また 平成 年 月から平成 年 月までに 件発生しており 直近の カ月 (

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参考配布 平成 22 年 2 月 24 日 総務省消防庁 件名 住宅用火災警報器の設置による奏功事例が 3 倍増! ~ 住宅火災による死者数の減少に大きな効果を発揮中 ~ 標記の件について次のとおり情報提供がありましたので 参考配布いたします 1 消防本部名 東京消防庁 ( 東京都 ) 2 発生日時 平成 21 年 12 月 1 日から平成 22 年 1 月末日まで 3 発生場所 東京消防庁管内 4 事案の概要 別紙のとおり 5 その他 本事案の詳細に係るお問い合わせは 各消防本部へお願いします ( 担当 ) 消防庁総務課広報係担当 : 御手洗係長 藤岡 ( 拓 ) 事務官電話 :03-5253-7521 F A X:03-5253-7531

報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 平成 22 年 2 月 22 日 住宅用火災警報器の設置による奏功事例が 3 倍増! - 住宅火災による死者数の減少に大きな効果を発揮中 - 東京消防庁では 3 月 1 日からの春の火災予防運動を迎えるに当たり 住宅用火災警報器 ( 以下 住警器 という ) の効果を強く訴え いよいよ義務化を迎える4 月 1 日に向け一人でも多くの都民の住宅に住警器の設置が進むよう呼び掛けていきます また 住宅に住警器の設置が進むとともに奏功した事例の報告も2 倍 3 倍と増えています さらに 昨年 12 月から今年 1 月にかけての2カ月間で住宅火災による死者数は18 人で 前年同時期の30 人に比較すると4 割も減少しており 住警器の普及の効果が表れてきています 1 奏功事例の概要 ( 平成 21 年 12 月 1 日から22 年 1 月末日までの奏功事例 ) ⑴ 発見が遅れがちな就寝中の火災に効果を発揮!( 別紙 1⑴ 参照 ) 2か月間の奏功事例の報告件数は83 件で 前年同時期の25 件に比べ3 倍以上も増加しています このうち13 件が就寝中の奏功事例で 発見が遅れがちな就寝中の火災にも大きな効果を発揮しています ⑵ 台所で調理中に うっかりその場を離れる が危険!( 別紙 1⑵ 参照 ) 83 件のうち 7 割近くが調理中にうっかりその場を離れたことなどによる こんろ を原因とするもので 台所からの出火危険の高さと 住警器の有効性を表しています また 住宅火災における死者発生原因の多くを占める たばこ や ストーブ類 を原因とする火災での奏功事例も2 倍以上となっています 2 住宅火災による死者の発生状況 ⑴ 今年 1 月中の死者発生数は9 人 昨年の半減!( 別紙 2⑴ 参照 ) 最近 5 年間の年末年始を中心とする2か月間の住宅火災による死者数は 4 年連続で 30 人を超えていましたが 今期の2か月間では18 人に減少しています 今年 1 月の死者発生数は9 人であり 昨年に比べ半減 平成 14 年以来 8 年ぶりに1 0 人を下回りました ⑵ ストーブ類 たばこ が死者発生の原因の半数以上!( 別紙 2⑵ 参照 ) 18 人が死亡した住宅火災の原因は ストーブ類 (6 人 ) が最も多く 次いで たばこ (4 人 ) となっており この2つの原因で全体の半数以上を占めています また 就寝中に亡くなった人は 6 人で全体の3 割以上を占めており 発見の遅れが死者発生の重要な要因となっています 詳細は 別紙資料を参照してください 問い合わせ先東京消防庁 ( 代 )3212-2111 広報課報道係内線 2345 ~ 2350

別紙 平成 21 年 12 月 1 日から 22 年 1 月末日までに発生した奏功事例の比較 分析等 1 住宅用火災警報器による奏功事例について ⑴ 奏功事例の件数と鳴動するに至った原因の内訳等 項目 平成 20 年 12 月 - 平成 21 年 1 月 平成 21 年 12 月 - 平成 22 年 1 月 件数 12 月 10 件 12 月 36 件 25 件 1 月 15 件 1 月 47 件 83 件 1 位 こんろ 17 件 1 位 こんろ 55 件 住警器が鳴動するに 2 位 放火 ( 疑い含む ) 3 件 2 位 ろうそく 線香 6 件 至った原因の内訳 3 位 たばこ 2 件 3 位 レンジ トースター類 5 件 4 位 ストーブ類 1 件 4 位 ストーブ類 4 件 - 不明 2 件 5 位 たばこ 3 件 6 位 放火 1 件 電気器具 ( 短絡 ) 1 件 照明器具 1 件 - 不明 7 件 就寝中に警報音に 気付いた事例 6 件 13 件 平成 21 年 12 月 1 日から 22 年 1 月末日の奏功事例は 83 件で 前年同時期から 3 倍以上増加した 21 年 22 年 36 47 12 月 20 年 21 年 10 15 1 月 0 20 40 60 80 ( 100 件 ) ⑵ 住警器の発報原因別件数 死者発生数の多い こんろ ストーブ類 たばこ を原因とする火災での奏功事例が20 件から 62 件と3 倍以上に増加している 死者低減に住警器普及の効果が表れてきていると考えられる 21 年 22 年 20 年 21 年 こんろ 55 4 3 ストーブ類 1 たばころうそく 線香 17 2 死者発生数の多い火災原因に係るレンジ トースター類その他奏功事例件数が3 倍以上の増加 0 20 40 60 80 100 ( 件 ) 用語の定義 1 住宅用火災警報器 ( 住警器 ) 火災安全システム ホームセキュリティシステム及び自動火災報知設備を除く 一般住宅に設置された住宅用火災警報器 2 住宅用火災警報器による奏功事例 住宅用火災警報器が鳴動したことで 早期に火災及び火災発生危険を発見し 被害の軽減に効果を発揮したと考えられ 東京消防庁が消防署からの報告などにより把握している事案 1

住警器の効果で 火災による死者の発生を未然に防げたと考えられる奏功事例 [ 事例 1]1 階石油ストーブ出火!2 階の住警器が発報 2 階建て住宅の1 階台所でテレビを見ていた女性 (50 歳代 ) が 階段に設置してあった住警器の警報音に気付いた 廊下に出ると 1 階の和室の方から煙が出ていたため 和室の扉を開けると 黒い煙が噴出してきたため 慌てて扉をしめ 屋外に避難してから 119 番通報した 原因は 1 階の和室で使用していた石油ストーブから周囲の衣類に着火したもの 平成 21 年 12 月青梅市部分焼火災出火箇所 居室鳴動箇所 階段死者 傷者なし [ 事例 2] ストーブに溜まったゴミに着火通行人が警報音を聞き付け発見! 男性が道を歩いていると 住警器の警報音が聞こえたので 音のする方を確認すると 2 階建ての住宅から煙が出ているのを発見し 年末警戒で巡回中だった消防団員に事態を知らせた 消防団員が塀越しに建物内を確認すると 石油ストーブから炎が上がっていたため すぐに家の中に入り 台所の鍋に水を汲んでかけ 消火した 別の消防団員はその間に携帯電話で119 番通報した 原因は ストーブ背面に溜まっていたゴミくずにストーブの炎が着火したもの 平成 21 年 12 月葛飾区ぼや火災出火箇所 居室鳴動箇所 居室死者 傷者なし [ 事例 3]2 階寝室の電気ストーブから出火! 警報音に気付き母親と避難 2 階建て住宅の1 階リビングルームでテレビを見ていた女性 (50 歳代 ) が 階段に設置してあった住警器の警報音に気付いた 2 階に上がると 寝室から煙が出ていたため すぐに2 階の台所で食事中であった母親 (80 歳代 ) を1 階玄関から屋外へ避難させ 建物に戻り119 番通報した 原因は 電気ストーブからの出火 ( 電気コード短絡の疑い ) したもの 平成 22 年 1 月世田谷区部分焼火災出火箇所 寝室鳴動箇所 階段死者 傷者なし [ 事例 4] 火にかけたまま放置されたフライパンから出火! 警報音に気付き初期消火共同住宅に居住する男性 (70 歳代 ) が居間でうたた寝していると 台所の住警器の警報音に気付いた すぐに台所を確認するとフライパンから煙が上がっていたので 玄関に置いてあった消火器で消火した 原因は 調理中にその場を離れて テレビを見ているうちに寝てしまったため フライパンが過熱され食材から出火したもの 平成 21 年 1 月中央区部分焼火災出火箇所 台所鳴動箇所 台所死者 傷者なし [ 事例 5] たばこの不始末により出火火元居住者は警報音で目覚め屋外へ避難 2 階建ての共同住宅の2 階に居住する男性 (20 歳代 ) は 住警器の警報音と 火事だ! という声に気付き 屋外に出ると 1 階の部屋の窓から炎が出ているのを発見した 他の居住者と協力して 街頭消火器を使用して消火を試みたが 消火には至らなかった 原因は 火元住宅に住む男性 (60 歳代 ) のたばこの不始末 たばこの火種がベッド脇の衣類に着火し 延焼拡大した 出火時 男性は就寝中であったが 寝室に設置された住警器の警報音に気付き 屋外に避難 大声を出して周囲に火災を知らせた 平成 22 年 1 月中野区部分焼火災出火箇所 寝室鳴動箇所 寝室死者なし 傷者 3 名 2

2 住宅火災による死者の発生状況について ⑴ 住宅火災による死者の発生数毎年 12 月から1 月にかけての時期は 気温が低くストーブ等の使用頻度が高い上に空気も乾燥しているため住宅火災が多く発生し 死者の発生も集中します 平成 20 年 12 月から平成 21 年 1 月にかけての2か月間で30 人の死者が発生しました 年間の住宅火災による死者発生人数 ( ) の3 割以上がこの2か月の間で発生したことになります この傾向は 過去 4 年間のデータを見ても同様で 年をまたいだ冬の季節が 住宅火災による死者発生危険の高い時期であることがわかります しかし 平成 21 年 12 月から平成 22 年 1 月にかけての2か月間は 住宅火災による死者数が 18 人で 前年同時期から12 人減少しました 1 月中だけで見ると 18 人から9 人と半減しており 大幅な減少傾向が見られます ( 表及びグラフ参照 ) 平成 17 年から平成 21 年に発生した住宅火災による死者の年平均 (94.8 人 ) で計算 住宅火災による死者数 (12 月 ~1 月 ) 区分 2か月合計 12 月 1 月 平成 17 年 -18 年 38 18 20 平成 18 年 -19 年 29 13 16 平成 19 年 -20 年 32 12 20 平成 20 年 -21 年 30 12 18 平成 21 年 -22 年 18 9 9 ( 人 ) 40 住宅火災による死者数 35 30 25 20 20 16 20 18 15 10 5 0 9 18 13 12 12 9 平成 17 年 -18 年 平成 18 年 -19 年 平成 19 年 -20 年 平成 20 年 -21 年 平成 21 年 -22 年 1 月 12 月 3

⑵ 平成 20 年 12 月 1 日から21 年 1 月末日までに発生した住宅火災による死者の発生状況との比 較 項目 平成 20 年 12 月 -21 年 1 月 平成 21 年 12 月 -22 年 1 月 住宅火災による死者数 30 人 18 人 1 位 ストーブ類 9 人 1 位 ストーブ類 6 人 2 位 たばこ 7 人 2 位 たばこ 4 人 こんろ 5 人 3 位こんろ 1 人 3 位ライター 5 人ろうそく 線香 1 人出火原因 5 位電気コード ( 短絡 ) 2 人 6 位 ろうそく 線香 1 人 不明 1 人 不明 6 人 合計 30 人 合計 18 人 設置なし :27 人 設置なし :10 人 住宅用火災警報器の有無 自動火災報知設備鳴動 :3 人 設置あり ( 鳴動不明 ):6 人 自動火災報知設備鳴動 :2 人 就寝中 :12 人 就寝中 :6 人 出火時の状況 避難中 :2 人 避難中 :1 人 不明 :16 人 不明 :11 人 平成 21 年 12 月 -22 年 1 月の出火原因の 不明 は 調査中 を含む 各期間ともに ストーブ類 及び たばこ が出火原因となり 死者が発生していることが多い また 平成 20 年 12 月 1 日から21 年 1 月末日までが4 割以上 平成 21 年 12 月 1 月から22 年 1 月末日までの3 割以上の人が出火時に就寝中で 発見の遅れが重要な要因となっている 注 ) 本分析の今期 ( 平成 21 年 12 月 - 平成 22 年 1 月期 ) の火災データは 全て平成 22 年 2 月 1 日現在の速報値で その後の火災調査等の結果により 変更となる可能性があります 4