H30年産そば方針

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2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

石川県水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 水稲作付面積については 昭和 60 年の 37,700ha から 平成 25 年では 26,900ha と作付 面積で約 10,000ha 作付率で約 30% と大きく減少したものの 本県の耕地面積に占める水稲作 付面積の割合は

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

27 年産以降のゲタ ナラシ対策の交付対象者 ゲタ ナラシ対策の交付対象者は 27 年産から認定農業者 集落営農に認定新規就農者を加えるとともに 規模要件は廃止しました また 交付対象となる集落営農の要件も 2 要件に緩和します 担い手の方が幅広く参加できるようになります また ナラシ移行の円滑化対

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

14 現行のナラシ対策では 集落営農が加入するには 法人化計画 (5 年以内の法人化 ) が必須であるが 意欲があっても法人化に時間を要するものもある 法人化はさせたいが 現在の法人化計画は実態に合っていないのではないか 15 平成 27 年度からの経営所得安定対策では 集落営農の法人化等については

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

第5回 農地・農村部会 資料 /8

米及び畑作物の直接支払交付金を受ける方は 対象作物ごとに生産数量目標を必ず記入してください 経営所得安定対策の交付金に係る営農計画書 主食用水稲の生産数量目標 主食用水稲は 生産調整方針作成者等から通知された 生産数量目標 単収 作付面積 ( 換算値 ) を記入してください 単収 が通知されていない

2 麦類 ( 子実用 ) (1) 4 麦計平成 24 4 麦の作付面積 ( 子実用 ) は26 万 9,5haで 前に比べて2,2ha(1%) 減少した ( 表 8) 麦種別には 二条大麦は前に比べて7ha(2%) 増加したものの 小麦 六条大麦及びはだか麦は前に比べてそれぞれ2,3ha(1%) 3

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

水田活用の直接支払交付金実施要領 農林水産省生産局長通知 制定平成 26 年 4 月 1 日付け 25 生産第 3561 号 第 1 趣旨 水田活用の直接支払交付金の実施については 経営所得安定対策等実施要綱 ( 平成 23 年 4 月 1 日付け22 経営第 7133 号農林水産省事務次官依命通知

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附則この要領は 平成 4 年 1 月 16 日より施行する この要領は 平成 12 年 4 月 3 日より施行する この要領は 平成 30 年 4 月 1 日より施行する 2

【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

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3 売れる農産物づくり (1) 農業産出額 目標 評価 755 億円 (22 年度 ) 760 億円 (25 年度 ) 755 億円 A (2) 県オリジナル品種の作付面積 141ha (21 年度 ) 197 ha (26 年度見込み ) 190 ha A (3) オリーブ牛出荷頭数 100 頭

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沖縄県 生食用パインアップル産地の育成とブランド化 活動期間 : 平成 23 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景国産パインアップルは 沖縄県の本島北部地域及び石垣島で生産が行われており 土壌酸度が低い酸性土壌の地域で栽培が行われてきた 生産された大部分は缶詰に加工されており 昭和 60 年には生産量

はじめに 戸別所得補償制度は 食料自給率の向上を図るとともに 農業と地域を再生させ 農山漁村に暮らす人々が将来に向けて明るい展望を持って生きていける環境を作り上げていくための施策です 同時に 環境の保全や美しい景観などの農業 農村の多面的機能を維持し 我が国の資産として維持していくためのものです 昨

国営農地再編整備事業 ニセコ地区 事業の概要あぶたぐん本事業は 北海道南西部に位置する虻田郡ニセコ町の畑地帯において 区画整理を行い 生産性の高い基盤の形成を通じて農業の振興と耕作放棄地の解消 発生防止を図るものである 事業の目的 必要性本地区の農地は 基盤整備が遅れているため 小区画や急傾斜であり

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平成 30 年産一番茶の摘採面積 生葉収穫量及び荒茶生産量 ( 主産県 ) - 一番茶の荒茶生産量は前年産に比べ 12% 増加 - 調査結果 1 摘採面積主産県の摘採面積 ( 注 1) は2 万 7,800ha で 前年産に比べ 400ha(1%) 減少した 2 10a 当たり生葉収量主産県の 10

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

以上かつ5ヘクタール以上の変動が生じた場合には 変更後の高収益作物転換計画を計画主体に提出するものとする 第 6 事業達成状況の報告 1 事業実施主体は 別記様式第 1 号により 高収益作物転換促進計画の目標年度 ( 事業完了予定年度の3 年後までのいずれかの年度とすることを原則とし 対象事業の進捗

江府町地域協議会活用明細

新米の契約取引拡大支援事業 9,000 中核経営体の連携生産及び複数年契約等による県産米の取引モデルを確立 普及することにより 産地間競争に打ち勝つ生産体制の強化や 米価変動の影響が少ない安定した生産 供給体制の構築を図る 予算額 奨励品種 恋の予感 等の大規模流通試験 地域間連携による統一商品づく

資料 1 30 年産 生産の目安 の基本的な考え方に対する申し入れ事項 平成 29 年 9 月 15 日北海道農協米対策本部 1. 基本的な考え方 30 年産以降 急激な需給変動が発生した場合においても 生産者の経営安定と手取りの確保を図っていくことが重要であるが 一方で産地としての供給責任を果たし

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品目別の現状と克服すべき課題 食料 農業 農村基本計画 ( 平成 22 年 3 月閣議決定 ) をもとに整理

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

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はじめに 政府は 23 年度からの戸別所得補償制度に対して 8 月 31 日に概算要求案として 農業者戸別所得補償制度概算要求の骨子 を示した 国家戦略である新たな基本計画が大きな柱として位置づけた戸別所得補償制度は 農業者の経営安定と国内生産力の確保を図るための重要な政策であり 生産者の期待は大き

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4つの改革パンフ(中四局作成)

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

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調査結果の主な利活用 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 茶に関する生産振興に資する各種事業 ( 強い農業づくり交付金等 ) の推進のための資料 農業災害補償法 ( 昭和 22 年法律第 185 号 ) に基づく農業共済事業の適正な運営のための資料 累年デ

181 第1 小麦の作付面積は 全国の 56% を占める北海道では前年産並みとなったものの 都府県では 関東 九州において二条大麦への転換があった ことから 20 万 7 千 ha と前年に比べてやや減 少しました ( 図 2-17) 大麦 はだか麦の作 付面積は 5 万 9 千 ha と前年に比べ

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未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

2. 協定数 交付金を交付した協定数は1,424 協定で 平成 21 年度の1,411 協定から新 たに13 協定増えています 県別では 岐阜県 887 協定 ( 管内の62%) 愛知県 328 協定 ( 同 23%) 三重県 209 協定 ( 同 15%) となっています うち 体制 整備単価に取

水稲調査結果の主な利活用 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律 ( 平成 6 年法律第 113 号 ) に基づき毎年定めることとされている米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針及び米穀の需給見通しのための資料 食料 農業 農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料 米

様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

宮崎県における農業者戸別所得補償制度をはじめとした水田営農対策の取組状況について 1 宮崎県の農業の概要 1 全国における本県農業の位置 2 本県における農地の状況 3 本県における農業生産の状況 2 宮崎県の米生産の現状 1 栽培体系 2 生産量及び品質 ( 平成 23 年産 ) 3 品種別作付面

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

米に関するマンスリーレポート 新潟県版 2018 年 12 月 今月の特集 1 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 の見直しについて 農林水産省は 11 月 28 日に 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針 ( 以下 国の基本指針 ) の変更を行い 平成 31/32 年の主食用米等需要量を

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5 事務局 審査会の事務局は 福島県農林水産部農業振興課におく 第 5 奨励品種決定調査の実施県は 奨励品種の決定に当たっては 奨励品種決定調査を行うものとする 1 奨励品種決定調査の種類 (1) 基本調査供試される品種について 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験等によりその特性の概略を明

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公益目的支出計画実施報告

収入保険制度と既存の類似制度と の比較のポイント 平成 30 年 6 月

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( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

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26愛媛の普及原稿 軽 Ⅱ

ビール系飲料の輸入

はじめに 経営所得安定対策では 担い手農家の経営の安定に資するよう 諸外国との生産条件の格差から生ずる不利を補正する交付金 ( ゲタ対策 ) と 農業者の拠出を前提とした農業経営のセーフティネット対策 ( ナラシ対策 ) を実施しています また 食料自給率 自給力の向上を図るため 飼料用米 麦 大豆

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個別の農産物など産業製品は市外への流通経路は確立しているが 市 内への流通が少なく 市民が地域の産業の素晴らしさを実感できておらず 地産地消が進んでいない 4-2 地方創生として目指す将来像本市特産物の産地である中山間地域では高付加価値のついた農産物を生産し 流通ルートの確保による農業収入の増加が図

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これだけは知っておきたい地震保険

農業経営改善計画認定申請書_記入要領・記載例

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

生産行程管理業務規程 作成日 : 平成 27 年 6 月 1 日 改定日 : 平成 29 年 9 月 29 日 1 作成者クマモトケンヤツシロシフルシロマチ住所 ( フリガナ ):( ) 熊本県八代市古城町 2690 ヤツシロチイキノウギョウキョウドウクミアイ 名称 ( フリガナ )

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

技術の導入による所得確保を図る 一般家庭用については, 品種特性に即して適地適作を誘導し, 良食味生産を進めるとともに, 地元銘柄の育成 ( ブランド化 ) とその増大を図る 分類区分供給先又は用途主な品種取組の方向 家庭用 ブランド米 一般向け 業務用 主食 主食非主食 百貨店, スーハ ー, イ

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

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東京大会を契機とした GAP 推進の目標 施策と進捗状況 目標 平成 30 年度中に 各県内の GAP 指導体制における指導員数を全国で 1,000 人以上育成 確保 平成 31 年度末までに平成 29 年 4 月末時点 ( 約 4,500 経営体 ) の 3 倍以上の認証取得 都道府県等の GAP

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6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 1 月

中津山地区の事業の効用に関する詳細 1. 総費用総便益費の算定 (1) 総費用の総括 ( 単位 : 千円 ) 評価期間事業着工評価期間における総費用区施設名時点の当該事業費関連事業費終了時点の予防保全費分資産価額 再整備費資産価額 6=1+2+3 ( 又は工種 ) 後谷

資料 6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 12 月

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資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

1 国際的な穀物需給がタイトな状況の中で、食料の多くを海外からの輸入に依存している我が国においては、農地を最大限活用し、

現行見直し案見直し理由等 カラス 被害時期 : 通年 ニホンザル 被害対象 : 農作物全般への食害 農業施設へ被害 生活環境被害 ヒヨドリ 被害時期 : 通年 アナグマ 被害対象 : 果樹への食害 被害対象 : 農作物全般への食害 ハクビシン 被害対象 : 農作物全般への食害 住居侵入による生活環境

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平成 30 年産そば生産振興方針 1 そばをめぐる事情 (1) そばをとりまく情勢国内の需給動向をみると, 平成 18 年度に消費量のピークを迎え, 以降は減少している 平成 28 年度の国内消費仕向量は約 133,000トンで, 平成 18 年度に比べ18,000トン減少した 平成 29 年度については, 国内生産量が34,400トンであるのに対し, 輸入量が52,100トンで, 自給率は40% となっている なお, 平成 29 年におけるそばの輸入は, 中国 (46%) 及びアメリカ (35%) の2カ国が大部分を占めている 平成 29 年産の全国の作付面積は62,900haで, 平成 23 年度から導入された戸別所得補償制度 ( 平成 25 年度から経営所得安定対策へ名称変更 以下同じ ) の影響もあり, 戸別所得補償制度実施前の平成 22 年と比べ 15,200ha(32%) の増加となった 10a 当たり収量は55kgで, 前年に比べ7kgの増加となった 生産量は34,400トンで, 前年に比べ5,600トン (19%) の増加となった 平成 29 年産都道府県別作付面積及び生産量 ( 上位 5 県 ) 作付面積 (ha) 生産量 (t) 北海道 22,900 (1,400 増 ) 北海道 18,300 (6,200 増 ) 山形県 5,100 ( 昨年同 ) 長野県 2,140 (160 増 ) 長野県 4,190 (60 増 ) 栃木県 1,920 (430 増 ) 福島県 3,860 ( 昨年同 ) 茨城県 1,770 (320 減 ) 秋田県 3,730 (180 増 ) 福島県 1,740 (350 増 ) 茨城県 (7 位 ) 3,270 (290 増 ) (2) 本県そばの生産状況平成 29 年産の作付面積は3,270haで, 前年に比べ290ha(10%) 増加した 10a 当たり収量は54kgで, 前年に比べ16kgの減少となった 生産量は1,770トンで, 前年に比べ320トン (15%) の減少となった

2 生産振興方針 (1) 基本方針本県は古くから全国有数のそば産地であり, 本県の育成品種である 常陸秋そば については, 昭和 60 年度に県の奨励品種に指定し, 生産振興を図っており, 実需者からも高い評価を受けている 近年では県北地域の特産物として, また, 水田営農における転作作物として重要な作物となっている 平成 30 年産そばの生産にあたっては, 経営所得安定対策への対応と併せ, 品質向上と安定生産の推進を図る生産対策及び販売促進と認知度向上を図る販売 流通対策を強化するため, 県 関係機関が協力し推進する また, 近年, 不作により種子供給量が不足しているため, 種子の確保に努める (2) 生産対策ア経営所得安定対策への対応そばについても, 畑作物の直接支払交付金の助成対象であることから, 経営所得安定対策への加入促進により, そば生産農家の農業経営の安定化を図る なお, 交付要件となっている農産物検査規格 ( 等級 ) が平成 27 年産から改正され, 規格外品は交付対象外となったことから, 一層の品質向上と安定生産を図るものとする ( ア ) 交付対象者平成 27 年度から交付対象者が認定農業者, 集落営農及び認定新規就農者となったため留意するとともに, 対象者の拡大に向けて取り組むものとする ( イ ) 畑作物の直接支払交付金における数量払の概要 (10a 当たり交付金額 円 ) =( 数量払いにおける品質に応じた加算額 円 /45kg ) 45 kg (10a 当たり収量 kg ) ただし, 営農継続支払い (13,000 円 /10a) を受けた場合は, その額を控除 数量払いにおける品質に応じた加算額 円 /45kg そばの品質区分 1 等 2 等 ( 等級 ) 17,470 円 15,360 円

イ品質向上と安定生産の推進そばは他殖性作物であり, 稲や麦と比べて自然交雑により品種の特性が変化しやすいため, 品種特性を維持するには, 定期的な種子更新を行う必要がある このため, 常陸秋そば の定期的な種子更新を推進し, 収量 品質の安定化を図るとともに, 他品種の導入 作付をしないよう指導する ウ生産性の向上と省力化の推進機械化一貫体系による省力化を進める 特に, 県南 県西の水田転作等において, 区画の大きなほ場を確保できる地域では一層の機械化を推進する エ畑作そばにおける対策 ( ア ) 県北山間地域の生産維持常陸太田市 ( 旧金砂郷町地域 ) 等を中心とする県北山間地の畑作そばは, 特有の香りと味が高く評価されているが, 傾斜地であるなど生産条件が悪いことに加え, 生産者の高齢化, そば単作等による単収の低下及びイノシシ等による鳥獣害等が課題となっており, 生産量の確保が難しくなりつつある このため, 集落単位での作業の共同化及び生産組合等による作業の受委託の推進, 新たな輪作体系の検討及び鳥獣の侵入防止柵の設置等を行う また, 近年は集中豪雨等により, 湿害が発生しているため, 明渠の設置等の排水対策に努める ( イ ) 耕作放棄地を活用しての生産拡大 畑地はそばの生産に適していることから, 近年増加している耕作 放棄地の拡大防止に向け, 省力栽培できるそばの生産を推進する オ水田作そばにおける対策そばは水田営農における転作作物として重要であるが, 湿害に極めて弱いため, 地下水位が高く降雨等で容易に滞水するなど条件の悪いほ場での栽培を避け, 陸田や排水条件の良い水田を選ぶなど適地栽培の指導に努める また, 湿害対策として暗渠 明渠の施工等排水対策を徹底し, 適期播種, 適正 ( 量 ) 施肥等基本栽培技術の励行に努め, 適切な生産対策を徹底し, 品質の向上を図る

カ適切な収穫 乾燥 調製の実施及び異物混入の防止品質 風味の向上対策として, 適切な収穫, 乾燥及び調製を実施する 収穫の遅れによる収量及び品質の低下を防止するため, 黒化率 80~ 90% 程度での収穫を徹底するよう指導する また, 乾燥不足によるカビの発生を防止するため, 適切な乾燥の実施を基本とし, そばの香り 味がいきる水分値の高いそばを求める実需者と取引する際にも, 仕上げ水分を農産物検査の水分規格の最高限度である16% 以下にするよう指導する 調製については, 農家段階やJAでの選別を厳しくするなど整粒歩合を高めるとともに, 異物混入を防ぐため, 収穫を含め, 作業前後の使用農機の清掃を十分に行うよう指導する キ春播きそばについて春播きそばについては, そばの需要期である夏に, 香り高い新そばが欲しいといった実需者ニーズを踏まえ, ここ数年, 県西地域を中心に栽培が行われている 品種は, 奨励品種である 常陸秋そば とし, 他品種の導入による交雑が無いように指導する (3) 販売 流通対策本県産そばは, 大粒で風味が良い 常陸秋そば として実需者から高い評価を得てきたが, 全国的には知名度が低いため, いばらき農産物ブランディングビジョン に基づきブランド力向上を図り, 消費拡大, 販売先の確保及び価格維持に努める また, 栽培技術指導の徹底により実需者の評価と消費者の信頼に応える品質の向上 安定及び実需者に対する的確な情報提供, 郷土料理の普及や地元でのイベント開催を通じて, 県北地域をはじめとした県内への誘客促進に取り組むものとする 常陸秋そば使用店認証店舗数 ( 累計 ) 年度 22 23 24 25 26 27 28 29 30 ( 目標 ) 店舗数 141 154 161 172 185 200 214 223 230

ア消費者に対する認知度向上活動本県産そばは実需者からの評価は高いものの, 全国的には消費者からの認知度が低い状況にある このため各種 PRにより認知度向上 消費拡大を図る ( ア ) 常陸秋そば使用店 と けんちんそば のPR 一定の基準を満たした県内外のそば店を 常陸秋そば使用店 及び いばらき農産物指定店 として認証し, 使用店の目印として 常陸秋そば使用店のぼり 及び いばらき農産物指定店のぼり を配布するとともに, 公益社団法人茨城県農林振興公社 ( 以下 公社 という ) のホームページで紹介する また, 常陸秋そば使用店 のうち, 県北地域の郷土料理である けんちんそば を提供しているそば店については, けんちんそば提供店のぼり を配布し, けんちんそば についても認知度向上を図る ( イ ) イベントを通じたPR 県内市町村が開催している そばまつり について, ポスターやパンフレットを作成 配布し, そばまつりへの誘客を図る また, そばまつり等のイベントの際に, 常陸秋そばのパンフレットを配布するとともに地元そば店とそばまつりをめぐるスタンプラリーを実施し, 認知度向上及び消費拡大を図る ( ウ ) 広域的な認知度向上活動認知度向上と販路拡大のため, 都内そば店等で 常陸秋そば フェアを実施する 併せて, 県や農林振興公社ホームページ, 新聞, 雑誌等のメディアを活用, 常陸秋そば の積極的な PR に努める イ放射性物質検査の実施 平成 30 年産についても引き続き独自に検査を実施することとし, 結 果の公表を通じて円滑な流通に資する

3 生産目標 作付 生産量の目標及び実績 作付面積 10a 当たり収量 収穫量 30 年産 29 年産 30 年産 29 年産 29 年産 28 年産 3,300ha 3,270ha 90kg 54kg 2,970t 1,770t