中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

Similar documents
第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 社会科

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - 学習指導案(公民的分野 ②).doc

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

< F31322D C8E825693FA8A778F4B8E7793B188C42E6A7464>

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

国語科学習指導案様式(案)

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

社会科学習指導案

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

1 自己存在感児童の生活体験や生活環境の実態 興味 関心を把握し 他教科との関連を踏まえて 様々な視点から取り組めるように課題提示の工夫を行う 2 共感的人間関係話し合いや発表会のときには 相手を大切にした聞き方と発表の仕方ができるように意識させ 支持的雰囲気の中で学び合わせる また 自分との違いや

ICTを軸にした小中連携

○数学科 2年 連立方程式

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 1 単元名生涯を通じる健康 ( 現代保健体育 大修館書店 ) 期日平成 23 年 10 月 19 日 ( 水 ) 第 5 校時場所県立宇土高等学校 2 年 2 組教室指導者教諭横田大典 2 単元について (1) 単元観本単元は 生涯の各段階において健康にかか

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F355F88C08C7C8D E7397A789C288A48FAC2E646F6378>

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

指導案

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

Taro-5年研究のまとめ

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

2部.indd

平成 年度授業改善 ( 中学校社会 ) 第 2 学年社会科 ( 歴史的分野 ) 学習指導案 1 単元名 近代国家の歩みと国際社会 - 新しい価値観のもとで - ( 帝国書院 ) 2 単元について 本単元は, 学習指導要領の内容 (1) ウ及び (5) イを受け, 開国とその影響, 富国強

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

Taro-【HP用】指導案.jtd

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

社会科学習指導案

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

人間関係形成能力育成プログラム 1年 Ⅰ ふれあいプログラム よりよい人間関係づくり 中学校生活スタートに向けて

Microsoft Word - 研究報告書14_公民_黒田

< F2D8E7793B188C CF696AF934995AA96EC2E6A7464>

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

理科学習指導案

Microsoft Word - 0表紙みどり1.doc

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

20情報【授業】

Microsoft Word - 指導案H25地理的分野.doc

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

人権教育の推進のためのイメージ図

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

< F2D F8E9197BF F08E6E82DF>

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

<4D F736F F D2091E682508A77944E ED089EF89C88A778F4B8E7793B188C CF8D5894C A A83418F42816A31308C8E323693FA>

Microsoft Word - 高等学校公民科(大島).doc

第3学年 総合的な学習の時間 学習指導案

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

(2)関係機関との連携・協力

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

第○学年○組 学習指導案

<4D F736F F D A778D5A95DB8C9291CC88E789C881408E7793B188C42E646F63>

消費者教育のヒント集&事例集

解答類型

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

4 単元の評価規準 社会的事象への 社会的な思考 判断 観察 資料活用の 社会的事象について 関心 意欲 態度 技能 表現 の知識 理解 報道の在り方につい表現の自由と個人報道について調べ報道の意義や働き, て関心をもち, テレビの人権尊重という 2 たことを基に, これその仕事に携わる人番組や新聞

しかし 社会科については 嫌い どちらかといえば嫌い と答えている生徒の方が多く また 地理分野よりも歴史分野のほうに興味関心が高い傾向がある 資料の活用に関しては 地図や資料集を用いながら授業を進めている ほとんどの生徒は資料を読み取ることができるものの 読み取ったことを比較したり 関連付けたりす

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

(4) 指導にあたってア言語活動を充実させる視点から 調べてわかったことや疑問点をカードにまとめさせ 整理し 学習のまとめにつなげるようにする イ写真や文章だけでなく 映像資料も準備し 児童の興味 関心が高まるようにする ウ具体的な聞き取りが可能な場面では 家庭に協力をお願いして聞き取りをさせたり

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

123

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

Transcription:

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てることを主なねらいとしている 本学習では 生徒一人一人がこれまでの学習をもとに 地球温暖化 人口増加と貧困 世代間 男女間の不平等 障がいのある人たちの社会参加 地域紛争と難民などをテーマにレポートを作成する その中で 人権を支援し 擁護するために活動している機関や人々にも気付かせ その活動の内容や果たす役割について理解させたい 様々な課題を解決していくためには 人権を支援し 擁護するために活動している国内外の機関等の役割は大きく その活動の目的や内容を知ることで これから自分たちにできることは何かについて具体的に考えさせ 社会参画へとつながる学習としたい 2 単元の目標 持続可能な社会の形成に向け社会参画するにあたり 自然と環境 人権と平和 医療と開発など 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を探究し まとめる 3 人権教育を通じて育てたい資質 能力 人権を支援し 擁護するために活動している国内外の機関等についての知識を身に付け その活動の目的や内容について理解する ( 知識的側面 ) 4 指導のポイント (1) 知的理解を図る上で大切にしたいポイント テーマ設定において これまでの地理的分野 歴史的分野 公民的分野で学習した内容の関連を図り 関心 意欲や課題意識を高めさせる 導入の中で 様々な視点からテーマを設定させ よりよい社会 持続可能な社会の形成のために 何が課題で どのように解決を図っていくことが望ましいのか というレポート作成のねらいや作成の流れを理解させる 人権を支援し 擁護するために活動している国内外の機関等については 単なる名称などの知識の習得に終わることなく 活動の目的や内容を理解し 課題解決に向けて自分たちが今後できること 自分たちの持つべき意識とは何か などについても考えさせる 事後指導では レポートの掲示を行い 情報の共有を図りたい そのためにも 読みやすさ わかりやすい資料の提示を意識させて作成させる 事前事後の取組として 朝の会や帰りの会で時事的なニュースを発表する機会を設けるなど 社会の出来事に興味 関心に持たせる工夫をする

(2) 人権が尊重される授業づくりの視点 1 自己存在感レポートを作成していく中で 様々な気付きやアイディアを大切にし その思考過程や学習過程を認めていく 2 共感的人間関係中間発表や調べたことを図に整理していく場面において 友達の発言のよさに気付き 学ぼうとする態度を育てる 3 自己選択 決定一人一人の興味 関心に応じて テーマと解決すべき課題を選択 決定させる 5 学習の流れ (1) 指導計画 (5 時間取り扱い ) 学習活動 1 単元の目標をふまえ よりよい社会 持続可能な社会を形成するための観点からテーマを設定し 自分のレポートの課題を設定する レポート作成の計画を立て 調べる内容や方法を確認する 資料を探したり 読み取ったりしながら作成を進める その際 課題解決に関わっている国内外の機関等についても調べる 2 レポートの作成を行う 計画にそって 資料を探したり 読み取ったりしながらレポートの作成を進める その際 課題解決に関わっている国内外の機関等の活動の目的や内容について調べる 3 班の中で中間発表を行い レポートの工夫改善を行う 人権尊重の視点を踏まえた指導上の留意点等 これまでの社会科の学習を振り返りながら よりよい社会 持続可能な社会を形成するために自分たちにどのようなことができるのかを考え テーマと解決すべき課題を決定させる なお テーマ設定等が難しい生徒には 具体的な例の提示などを行う レポート発表の班編成は個人のテーマ決定後に行い 様々な課題を比較 検討できるようにする レポートを作成していく中で 生徒の様々な気付きや課題解決へのアイディアなどを認め 助言も行いながら一人一人に自己存在感を持たせる 解決すべき課題について 対立と合意 効率と公正などの見方や考え方を活用して 多面的 多角的に考察するよう助言する 班の中での中間発表において 友達の発言のよさに気付き 自分のレポートを見直す機会をつくる 4 レポートを完成させる テーマについて多面的にとらえさせ 様々な資料を活用し レポートの内容を充実させる手立てを助言する なお 作成の中で困り感のある生徒には 具体的な参考資料の提示などを行う 5 班の中で それぞれのレポートをもとに 課題解決の方法を図に表し 自分の考えを深める ( 本時 ) レポートの要点を発表し合う中で 友達の意見から学ぼうとする態度を意識させる 様々な課題を解決していくためには 人権を支援し擁護する視点が大切であることに気付かせる

(2) 人権尊重の意識と実践力を養う学習活動例 (5/5 時間目 ) 目標 よりよい社会 持続可能な社会の形成に向け社会参画するためには 様々な解決すべき課題があることを理解するとともに それらを解決していくための知識を身に付け これからの生き方や自分にできることについて考える 人権教育で育てたい資質 能力 人権を支援し 擁護するために活動している国内外の機関等についての知識を身に付け その活動の目的や内容について理解する 主な学習活動 指導上の工夫 留意点評価 備考 1 これまでの授業を振り返り 本時の学習の流れをおさえる 2 班の中で レポートを基に課題解決について話し合う (1) レポートの要点をワークシート個人用に整理し 付箋に記入する 単元のまとめとなる時間であることを確認し 本時の学習の流れを確実に押さえる よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて 様々な課題を解決する方法について考えよう レポート用紙付箋ワークシート 個人用 班用 (2) 付箋をワークシート班用中の図に貼り付けながら レポートの要点を発表する お互いへの感想も交換させ 共感的人間関係づくりを行う (3) よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて どのような視点で解決を図っていけばよいか ワークシート班用の図を見ながら話し合う 相互の課題解決に向けて 公平 公正 平等の視点から話合いができるよう助言する その際 課題解決に関わっている国内外の機関等の活動の目的や内容についても触れさせる 3 各班の発表を行う 互いのレポートを基に 課題解決への図を書くことができている その際 人権の大切さや支援 擁護の活動をしている機関等の果たす役割についても気付きを書くことができている ワークシート 班用

4 これからの生き方や自分にできることについて考える 5 発表を行う 課題解決に向けて自分たちが今後できることや 自分たちの持つべき意識について 考えさせる これまで学習した内容を含め これからの自分の生き方やできることについて書くことができている 生徒たちの気付きや理解の深まりをクラスの中で広げ まとめを行う 個人用 6 資料 東京書籍新しい社会公民 終章よりよい社会をめざして pp.175~186 教育出版中学社会公民 持続可能な未来へ pp.206~212 帝国書院社会科中学生の公民 1 章よりよい社会をめざして pp.204~209

ワークシート個人用 よりよい社会 持続可能な社会の形成の向けて ~ 様々な課題の解決方法について考えよう ~ 3 年組氏名 ( ) よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて これからの生き方や自分にできることについて書いてみよう

ワークシート班用 < よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて > 進め方 ( 1 ) 付箋を 1 ~ 3 に貼り付けながら レポートの要点を発表する ( 2 ) よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて どのような視点で解決を図っていけばよいかを話し合う

教師用完成予想図例 1 アフリカにおける安全な水の確保 地球温暖化 2 3 現在でも 汚れた水を飲料水としている国がある 感染症で苦しんでいる人々がいる アフリカの水問題を解決するため ユニセフや世界各国の NGO 団体が手押しポンプの井戸などを整備する活動を行っている 温室効果ガス排出量の増大により 地球温暖化が進み 地球環境が悪化する 南北問題もあり 温室効果ガスの目標の達成が進まない 地球温暖化を阻止するため 地球サミット ( 国連環境開発会議 ) が開かれた 資源 エネルギー生産の費用を先進国が負担する 環境教育の機会を世界的に進める 4 < よりよい社会 持続可能な社会の形成に向けて > 人権を大切にする視点が解決にむけて必要である さらに国連等の様々な機関が改善に向けた活動を進めている 3 人権を侵害されている人たちを守るため 国連難民高等弁務官事務所の活動や PKO の活動がある 少子高齢化の進行と地球温暖化の深刻化に対して取り組むため 公共交通機関を中心としたまちづくりに取り組んでいる自治体がある 2 1 現在でも内戦が続いている地域がある 安心して日々を暮らせず 住む場所を追われて生活しなければならない人たちがいる 地域紛争と難民 交通手段の中心である自動車は多くの二酸化炭素を排出するため 地球温暖化の原因となっている 高齢者など自動車を利用できない人にとっては不便な場合がある 公共交通とまちづくり 記入内容の具体例について 1 レポートテーマを記入する について記入する 3 課題の解決方法や解決に関わっている機関等 ( 名称 活動の目的や内容を含む ) について記入する 4 様々な課題を解決するための視点や活動している機関等について気付きを書くことができている ( 評価 )