平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Similar documents
平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

Taro-01 P T.v.jtd

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

①H28公表資料p.1~2

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

平成18年度「島根県学力調査」の調査結果

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

スライド 1

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

H

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

スライド 1

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

H30全国HP

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

gggggggggggggggggggggggggggggggggggggkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

< 中学校 A B 問題 > ( 単位 %) 教科 富士見市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B < 中学校国語 A> ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 書くこと

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

平成27年度全国学力・学習状況調査結果の概要

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)


全国学力・学習状況調査の指導改善策

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

Microsoft Word - ★41_東海中 _学力向上に向けた取組(再提出)

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

< 中学校 A B 問題 > ( 単位 %) 教科富士見市埼玉県全国 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B < 中学校国語 A> ( 単位 %) 話すこと 聞くこと

刊行に寄せて 青森県教育委員会では 小 中 高等学校 1 2 年間を見通した 縦の連携 を基軸とした学校教育を推進し 児童生徒の学力向上について取り組むべき方策を検討することを目的に 学力向上庁内戦略会議 を設置し 算数 数学 理科 英語の 3 教科について 児童生徒の学力向上に関する専門的な事項に

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

( 中学校調査 ) 1 時限目 2 時限目 3 時限目 4 時限目 5 時限目 国語 A (45 分 ) 国語 B (45 分 ) 数学 A (45 分 ) 数学 B (45 分 ) 生徒質問紙 (2 分程度 ) (6) 集計児童生徒 学校数 1 集計基準児童生徒に対する調査について, 平成 29

H27 国語

1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率 小学校 6 年生 1252 人 ( 小学校第 5 学年内容 ) 8 6 全国 弘前市 コメント 話すこと 聞くこと の中の 意図 立場を明確にし

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

2. 教科別結果の見方各学年の教科別の結果については 教科全体 及び 基礎 と 活用 の結果について示しています また 横須賀市の結果と共に 調査全体の数値を載せています 調査全体について : 同じ問題を受検した全国の児童全体です 学年や教科によって違いますが 母数は 13 万人から 20 万人とな

01-1 H29_表紙(目次)解禁なし2 〇

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 主として 知識 に関する題 主として 活用 に関する題 ともに, 全国平均をやや上回る状況でした [ 数学 ] 主として 知識 に関する題 は全国平均をやや上回り, 主として 活用 に関する題 はやや下回る状況でした 数学 A 資料の活用 の領域は, 全国平均

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

(Microsoft Word H29 \221\254\225\361\202\314\212T\227v.docx)

PowerPoint プレゼンテーション

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

平成20年度

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 領域全国平均正答率下回っているやや下回っているほぼ同じやや上回っている上回っている 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特 質に関する事項 67.0% 漢字を正しく読んだり 文の中で正しく使

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

目次 平成 30 年度全国学力 学習状況調査 葉山町の結果について ( 小 中学校 ) 葉山町教育委員会 1 調査の概要 (1) 調査の目的 (2) 調査の方式 (3) 集計児童 生徒及び学校数 ( 葉山町立小 中学校関係 ) (4) 調査結果の解釈等に関する留意事項 (5) 調査結果の見方 2 小

H30全国学テ 保護者校内お知らせ鏡文

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

指導方法等の改善計画について

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

指導方法等の改善計画について

29全国・県学力調査結果報告表紙

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

平成19年度全国学力・学習状況調査_調査結果のポイント

べてで県平均とほぼ同等です 数学の調査は 数と式 図形 関数 資料の活用 の4 領域に分かれています 数学 AB ともに4 領域すべてで県平均正答率とほぼ同等となっています 理科は 学習指導要領の分野が 物理的領域 化学的領域 生物的領域 地学的領域 の4 分野であり そのすべてが県平均正答率とほぼ

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

Transcription:

平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した結果の分析 1 調査結果の概要 (1) 全体的な傾向 伊達市教育委員会 市内の小 中学校においては 全体として以下のような特徴がみられた 平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した北海道における学力等調査は 札 幌市を除く178 市町村 及び特別支援学校小学部 特別支援学校中学部 中等教育学校 が実施をした 実施した学校数と児童生徒数については 次のとおりである 学校数 ( 校 ) 児童生徒数 ( 人 ) 小学校 965 29,378 中学校 557 29,855 合計 1,522 59,233 伊達市は 星の丘小 中学校を除く 小学校 9 校 300 人 中学校 4 校 301 人が基準日である平成 23 年 9 月 27 日に実施をした ( 但し 達南中学校は予備日の 9 月 29 日に実施 ) 平均正答率の結果については 平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した北海道における平均正答率グラフ のとおりである 平均正答率 = 平均正答数 / 設問数 A 問題 : 知識 B 問題 : 活用 の区分において 伊達市の中学校と小学校における平均正答率の各北海道比を比較すると A 問題 : 知識 B 問題 : 活用 の区分とも小学校より中学校の比較比が低くなっている - 1 -

平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した北海道における平均正答率グラフ 小学校 平均正答率 ( % ) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 伊達市北海道 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 区分 小学校 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 伊達市 75.5 41.4 78.5 44.1 北海道 73.1 36.1 78.0 42.2 中学校 平均正答率 ( % ) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 伊達市北海道 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B 区分 中学校 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B 伊達市 77.2 63.7 55.6 47.5 北海道 78.0 62.4 54.7 47.4-2 -

(2) 教科ごとの概要 ( 小学校 ) 市内の小学校においては 以下のような特徴がみられた 設問数 16 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数より上回っている 領域での傾向 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 言語事項 の全領域において 北海道平均正答率より上回っている 設問数 10 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数より上回っている 領域での傾向 国語 知識 と同様 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 言語事項 の全てにおいて 北海道平均正答率より上回っている 算数 知識 設問数 19 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数とほぼ同様である 領域での傾向 数と計算 においては 北海道平均正答率より上回っているものの 量と測定 図形 数量関係 において 北海道平均正答率より若干下回っている 算数 活用 設問数 13 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数より上回っている 領域での傾向 数と計算 においては 北海道平均正答率より若干下回っているものの 量と測定 図形 数量関係 において 北海道平均正答率より上回っている ( 中学校 ) 市内の中学校においては 以下のような特徴がみられた 設問数 32 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答率より若干下回っている 領域での傾向 読むこと においては 北海道平均正答率より上回っているものの 話すこと 聞くこと 書くこと 言語事項 は 北海道平均正答率より下回っている - 3 -

設問数 9 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数より上回っている 領域での傾向 書くこと 読むこと 言語事項 の全てにおいて 北海道平均正答率より上回っている 数学 知識 設問数 36 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数とほぼ同様である 領域での傾向 数と式 数量関係 図形 の全てにおいて 北海道平均正答率より上回っている 数学 活用 設問数 15 に対する伊達市の平均正答数は 北海道の平均正答数と同様である 領域での傾向 数と式 において 北海道平均正答率より若干上回っており 数量関係 図形 の全てに関係 においては 北海道とほぼ同様にである 2 調査結果の分析 ( 小学校 ) 調査結果の概要を踏まえて 現段階では小学校において 以下のような取り組みが求められる 全体として 各教科の設問や領域毎の下位の平均正答率や無解答の問題に着目し 各学校の現状を踏まえ 子どもの発達の段階や指導内容の系統性も踏まえた上で 当該学年の指導はもとより 基礎となる下学年の指導や学習が積み重なる上学年での指導を意図的 計画的に行うことが必要である 各学校においては 各問題を分析 検証の上 その結果から読み取れる課題に焦点を当て 学習指導の改善や充実につながるよう指導の在り方を工夫する必要がある 知識に関する問題は これまでと同様に 漢字を正しく読んだり書いたりする問題のほか 新たに新聞記事を効果的に読み 必要な情報を得るなどの 9 問 16 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導にあたっては 表現の仕方によって効果を高めたり工夫したりすることや どのような立場で書くのかなど主体と対象との関係を明確にすることなどを確実に身に付けさせる指導が必要である - 4 -

活用に関する問題は これまでと同様に自分の考えをまとめたり 効果的に書いたりする記述などの 3 問 10 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導に当たっては 日常の授業で 書いてまとめる活動を適切に位置づけたり 程度で 文章中の言葉を使って など 条件を示して書く活動を位置づけたりして 条件に応じて書く能力を高める学習を進める必要がある 算数 知識 知識に関する問題は これまでと同様に 整数 小数の計算をする問題など 9 問 19 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導に当たっては 筋道を立てて考える機会を設けとともに 考えたことを言葉や式グラフなどを活用して表す機会を位置づけた授業を進めるとともに 第 3,4 学年の小や分数の学習など 下学年における数の表し方や仕組みに関わる学習や 基準とする量 と 比較する量 に関係を確実に身に付けさせる必要がある 算数 活用 活用に関する問題は 筋道を立てて考えることに加えて 事象を数学的に解釈する問題など 5 問 13 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導に当たっては 児童の発達の段階に考慮しながら 問題を解決するために筋道を立てて考える機会を位置づけるとともに 考えたことを児童同士が話し合い 自分の考えを表現し 他者との考えと比較 検討する機会などを位置づけたりした学習を進める必要がある ( 中学校 ) 調査結果の概要を踏まえて 現段階では中学校において 以下のような取組が求められる 全体として 小学校と同様 各教科の設問や領域毎の下位の平均正答率や無解答の問題に着目し 各学校の現状を踏まえ 子どもの発達の段階や指導内容の系統性も踏まえた上で 当該学年の指導はもとより 基礎となる下学年の指導や学習が積み重なる上学年での指導を意図的 計画的に行うことが必要である 各学校においても 小学校と同様 各問題を分析 検証の上 その結果から読み取れる課題に焦点を当て 学習指導の改善や充実につながるよう指導の在り方を工夫する必要がある 知識に関する問題は これまでと同様に 漢字を正しく読んだり書いたりする問題のほか 同音異義語を使い分けたり 漢字の楷書と行書との違いを書くなど 9 問 32 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された - 5 -

指導にあたっては 学習した漢字を各教科等の学習で意図的に使ったり 長期的なスパンで漢字の適切な活用の仕方の定着状況を振り返る機会を設定したりするなどして 学習した漢字を使って文や文章を書く能力を確実に身に付けさせる指導が必要である 活用に関する問題は これまでと同様に 理由を書く問題や提示された形式に合わせて書く問題など 3 問 9 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導にあたっては 字数や用いる語句など 様々な条件に応じて話したり書いたりする力を高める学習や複数の情報を吟味し 必要に応じて取捨選択する力を高める学習を進める必要である 数学 知識 知識に関する問題は これまでと同様に 文字を用いた四則計算のほか 移行措置の内容である代表値や資料の散らばりなど 資料の活用 領域に関わる問題など 13 問 36 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導にあたっては 小学校における学習内容 比例 反比例 などを確認し 繰り返して学習するとともに いろいろな 2 量の変化について調べたり 関係性を考えたりする学習を位置づけ 比例 反比例の関係を確実に身につけさせる必要がある 数学 活用 活用に関する問題は 示された事柄を根拠をもって説明する問題など 5 問 15 設問が学習指導要領の目標及び内容に基づき出題された 指導にあたっては 小学校段階から継続的に様々な資料に触れさせるともに 必要な情報を選択し 整理的に考察することを位置づけた学習を進める必要がある - 6 -

3 今後の予定 今後 以下のような取り組みを取り進める 教育委員会 1 各学校に対して 改善に向けた具体的な取り組みを展開するよう指導 2 市民へのホームページ等による結果公表 3 各学校の 学力 学習改善プラン の策定について状況把握 4 学力 学習改善プラン の教育委員会への提出 5 学力 学習改善プラン について成果や課題を検証 6 伊達市独自の学力テストの実施基準日 12 月 1 日 学校 1 学校における分析 検証 : 自校の平均正答率は 北海道及び伊達市においてはどの位置にいるのか 2 保護者 地域への結果公表 3 学校における改善方策を検討 4 学校における 学力 学習改善プラン の策定 5 学校における 学力 学習改善プラン の具体的取り組み 実践 6 全国学力 学習状況調査の実施 4 月 7 伊達市学力テストの実施 12 月 - 7 -