日販及び日販グループ 省エネ対策ガイドライン

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4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

4 推進体制 経営責任者 環境管理責任者 (PSN 佐江戸 ) ( 計画管理責任者 : 事業部長 ) GM: グループマネージャー TL: チームリーダー Sa: 参事 SJ: 主事 事務局 (PSN 佐江戸 ) ( 計画推進責任者 :GM) 技術管理者 :SJ 平成 6 年 4 月 1 日時点 イ

事業活動温暖化対策計画書提出書

CONTENTS

お知らせ

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エコアクション 21 環境活動レポート ( 対象期間平成 21 年 10 月 ~ 平成 21 年 12 月 ) 目次 1. 環境方針 1ページ 2. 事業概要 2ページ 3. 環境目標とその実績 3ページ 4. 主要な環境活動計画 4ページ 5. 環境活動の取組結果の評価 ( 全社 ) 5ページ 5

1 平成 22 年度の取組み結果 平成 22 年度の取り組み結果は 下記のとおりです 温室効果ガスの総排出量 平成 22 年度 温室効果ガス総排出量 (t-co2) 26,876 27, % 具体的取り組み 平成 22 年度 電気使用量 (kwh) 37,334,706 38,665,4

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東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

寺島木工株式会社事業概要 商号 代表者 創業 所在地 連絡先 環境管理責任者 担当者 事業内容 取扱商品 機械設備 資本金 従業員数 主要取引銀行 主な納品先 所属組合 敷地面積 建築面積 寺島木工株式会社 代表取締役社長寺島秀雄 昭和 22 年 3 月 31 日 本社 : 工場


〔表紙〕

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様式 1 号 ( 総括票 ) 事業活動温暖化対策計画書兼実施状況等報告書 1 事業者等の概要 氏名又は名称 横浜ゴム株式会社 長野工場 代表者名 氏名 皆川 浩 役職名 工場長 主たる事務所の所在地 長野県下伊那郡高森町吉田 548 主たる事業の分類 大分類 中分類 E 製造業 2499 他に分類さ

様式第 1 号 ( 第 3 条 第 5 条関係 ) 地球温暖化対策計画 作成 報告書 ( 義務 ) ( 宛先 ) 埼玉県知事 提出者 代表取締役社長 個人事業者にあっては 住所及び氏名 ( 自署又は記名押印 ) 平成 30 年 7 月 20 日 北海道札幌市白石区菊水 6 条 3 丁目 1-26 株

4 推進体制 省エネに向けた社長直轄の体制の下 それぞれの拠点の指導強化を図り 削減効果の向上を目指す 定期実施する店長会議にて省エネ施策の施策 / 状況 / 結果等の情報のフィードバックに努める 日本ケンタッキー フライド チキン ( 株 ) 地球温暖化対策組織図 社 長 取締役執行役員 計画管理

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

2017環境行動計画・報告書

地球温暖化対策計画書

2008年度環境活動レポート

認証番号 エコアクション 21 環境活動レポート レポート期間 2016 年 9 月 ~2017 年 8 月

NHK環境報告書2008

【HP公表 最終版の公表前確認修正有り】 北陸取組み(個票)

2(1) 総量削減義務と排出量取引制度のポイント (2010 年度 ~) 大規模事業所向け制度の主な変更点等 旧制度 ( 地球温暖化対策計画書制度 ) 新制度 ( 排出総量削減義務と排出量取引制度 ) 温室効果ガス排出量の削減対策推進義務 排出総量の削減義務と排出量取引制度の導入 計画書等の作成 提

ECMは環境問題を救えるか? 本日の研究会の目的

細則第 38 号様式 ( 第 2 条第 49 号 ) ( 総括票 ) 地球温暖化対策実施状況報告書 ( 報告先 ) 横浜市長 H26 年 7 月 17 日 住所横浜市神奈川区新子安 氏名 オルトヨコハマ ビジネスセンター管理組合理事長本荘雄二郎 ( 法人の場合は 名称及び代表者の氏名 )

平成 27 年度補正予算中小企業等の省エネ 生産性革命投資促進事業費補助金 設備別省エネルギー効果計算の手引き 省エネルギー効果計算について 平成 28 年 7 月 2.0 版

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3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

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資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

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資料2-1 環境省説明資料

LED 照明の種類 LED 照明は主に器具と光源が一体化したシーリングライトなどの LED 照明器具 と白熱電球や蛍光灯の光源部分を LED に置き替えた LED ランプ に分類されます ( 図 2-1) 省エネ性と環境性が重視され 公共建築物で使用された LED 照明器具の採用機種数は 2010

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様式第 1 別紙 1 所在地は郵便番号から記載 ( 以下同様 ) 様式第 1 交付申請書の代表者の職 氏名と一致 代表事業者 ( 設備保有者 目標保有者 ) 1 法人 事業実施責任者 経理責任者 代表事業者の事務連絡先 2 整備計画書 法人名 リース株式会社 法人所在地 110- 東京都千代田区 主

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バイオ燃料

平成 30 年度朝倉市地球温暖化対策実行計画 ( 事務事業編 ) 実施状況報告書 ( 平成 29 年度実績 ) 平成 30 年 9 月 朝倉市環境課

文書番号:TM-EA-0001

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

公開用_ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義と評価方法(150629)

店舗・オフィス用パッケージエアコン「省エネの達人プレミアム」新シリーズを発売

問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

1クラブメンバー 10 名の年間交通移動 ( クラブの主将として現在活動頂いております NMB48 加藤夕夏さんの年間交通移動を含む ) 2 運営事務局責任者 1 名の年間交通移動 クラブ活動会場のどうぎんカーリングスタジアムの年間電気使用 1 平均月間電気使用量実績 (2014 年 2 月 ~20

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質問1

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けいはんなエコシティ次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクトにおける 電気のかしこい使い方プログラム の今夏の実施結果と今冬の実施概要について 平成 25 年 12 月 2 日関西電力株式会社三菱電機株式会社三菱重工業株式会社 関西電力株式会社 三菱電機株式会社 三菱重工業株式会社の 3 社は

すべての事業者 ( 企業 ) の責務 省エネ法第 3 条告示第 57 号エネルギーの使用の合理化に関する基本方針 1 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者が講ずべき措置 (1) 工場等においてエネルギーを使用して事業を行う者は 次の各項目の実施を通じ エネルギー消費原単位の改善を図るものと

, ,27.7 1, , 7,4 6,945 6, 4,942 4, 4,38 4,733 4,35 3,12 2,451 2, 2, , 4

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低炭素都市づくりガイドライン(案)について

資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

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真空ガラス スペーシア のご紹介 一般に使用されている一枚ガラスの約 4 倍の断熱効果を発揮!! お部屋全体を快適にします オフィスやパブリックスペースの環境は 冷房や暖房に常に取付専用グレチャン気を配らなければなりません 高断熱 Low-Eガラスしかし一方で経営者の方々にとっては節電対策も重要な項

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B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

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1 プロジェクト実施者の情報 1.1 プロジェクト実施者 ( 複数のプロジェクト実施者がいる場合は代表実施者 ) 実施者名 住所 イッハ ンサ イタ ンホウシ ンフ ナノサトシラカミコウシャ一般財団法人ブナの里白神公社 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田 プロジェク

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平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

株式会社黒田生々堂 2013 年度環境活動レポート ( 対象期間 :2013 年 6 月 ~2014 年 5 月 ) 発行日 : 更新日 : 2014 年 7 月 1 日 発行 2007

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参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

目次 LCA 実施委託概要 3 LCI 結果 製品データシート 8 リユース食器 PSP トレイライフサイクルフロー 13 参照資料

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )

産業廃棄物の処理に係る管理体制に関する事項 ( 管理体制図 ) ゼロエミッション推進体制 ( 第 2 面 ) 滋賀水口工場長 定期会議事務局会議 1 回 /W 担当者会議 1 回 /M 推進報告会 1 回 /2M 推進責任者 : 工務安全環境部長 実行責任者 : 安全環境課長 事務局 中間膜製造部機

02

Agenda 1. 東京都環境配慮型データセンター認定制度の概要 2. 認定データセンターの環境性能等 ( ティア PUE) の分析 3. データセンターにおける省エネ対策 2


目標を達成するための指標 第 4 章計画における環境施策 一般廃棄物焼却量 ( 家庭 事業所 ) ごみ 資源物の総排出量 平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

目 次 1. 環境方針 会社概要 環境目標とその実績 主要な環境活動計画の内容及び取組結果の評価 年度別環境パフォーマンス実績 環境への取組の自己チェックリストまとめ 環境関連法規等の遵守状況の確認及び評

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1. 組織の概要 1) 事業所名及び代表者名 エイム電子株式会社 代表取締役中山栄志 2) 所在地 本社 : 神奈川県相模原市南区磯部 1353 物流センター : 神奈川県相模原市南区当麻 ) 環境管理者氏名及び担当者連絡先 環境管理責任者 : 経

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1, % 非上場企業 3,170 1,364 4


24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

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Transcription:

環境への取組について 2018

1) エネルギー消費量削減の実績 全社 CO 2 排出量の推移 ( 単位 : t-co 2) CO 2 排出量の推移 日販では 全社でエネルギー消費量の削減に取り組んでいます その結果 2013 年度には約 11,600t-CO 2 あったCO 2 排出量が 2017 年度には 約 9,300t-CO 2 と 4 年間で19% 以上の排出量の削減を実現しています 輸送燃料消費量の推移 日販では 他取次会社との共同配送や配送コースの見直しを進め 輸送にかかる燃料消費量の削減に取り組んでいます その結果 2013 年度には約 13,700klあった年間の燃料消費量が 2017 年度には約 10,700klと 22% 削減しています 15000 10000 5000 0 ( 単位 : kl ) 15000 10000 5000 0 2013 2014 2015 2016 2017 特定荷主燃料使用量の推移 2013 2014 2015 2016 2017 東京都環境確保条例報告 本社ビル東京都では 前年度の燃料 熱 電気の使用量が 原油換算で1,500kl以上の事業所に CO 2 排出量の削減を義務付けています 日販では 本社ビルと王子流通センターが対象となっています 本社ビルでは 2004~2006 年度の排出量平均の17% 減 (5,376t-CO 2) を目標に取 ( 単位 : t-co 2) 本社ビルCO 2 排出量削減実績 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 実績 目標値 り組んでおり 毎年目標をクリアしています 2014 年度までは 8% 減目標 ( 単位 : t-co 2) 5000 王子流通センター CO 2 排出量削減実績 王子流通センター 4000 本社ビル同様 王子流通センターでも 2004 ~2006 年度の排出量平均の17% 減 (4,590t-CO 2) を目標に取り組んでおり 毎年目標をクリアしています 2014 年度までは 8% 減目標 3000 2000 1000 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 実績 目標値 2

埼玉県地球温暖化対策計画制度報告 埼玉県においても 県内に設置しているすべての事業所におけるエネルギー使用量 ( 原油換算 ) が 前年度に1,500kl以上であった事業者に対して エネルギー消費量の削減計画と実績の報告を義務付けています 対象となる日販の事業所は ねりま流通センター 入谷営業所などです 現在の目標値は 2009 年度の排出量の17.8% 減ですが 毎年目標をクリアしています 2014 年度までは 3% 減目標 ( 単位 : t-co 2) 埼玉県地球温暖化対策計画制度 CO 2 排出量 5000 4000 3000 2000 1000 0 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 実績 目標値 改正省エネ法定期報告 改正省エネ法では エネルギー消費原単位 ( エネルギー消費量をエネルギー消費と密接な値 ( 仕事量 ) で除し た数値で エネルギー消費効率を表す ) の前年比の過去 5 年平均を -1% 未満に抑えることが求められています 前述の通り 日販ではエネルギー消費量の削減に努めてきましたが 雑誌の売上減少や返品率低減のための送 品抑制などにより 仕事量である業量も同時に減少しており エネルギー消費効率は若干悪化しております 2017 年度のエネルギー消費原単位の削減率は +1.7% 削減率の 5 年平均は +0.3% と 国が求める目標に は届きませんでした エネルギー消費量の多い各物流センターを中心に 使用機器の削減や稼働時間の短縮を進めておりますが 急激 な業量の減少に追いついていない状況で 今後も厳しい数字となることが見込まれます 2017 年度実績エネルギー消費原単位の削減率 +1.7% 削減率の5 年平均 +0.3% 改正省エネ法特定荷主 年度間自らの貨物の輸送量が3,000 万トンキロ以上の者が 特定荷主 とされ エネルギー消費量の定期報告 省エネ施策の計画書の提出が求められています 求められている目標は 中長期でのエネルギー消費効率 ( エネルギー消費原単位 ) を年平均 -1% 低減することです 日販では 2017 年度は残念ながら-0.1% の低減に留まりました ただし 5 年平均での削減率は-1.4% となっており目標は達成しています 2017 年度実績エネルギー消費原単位の削減率 -0.1% 削減率の5 年平均 -1.4% 3

最大の省エネ対策 エネルギー消費原単位の削減 出版業界における最大の省エネ施策は返品の削減です 返品率が高いということは 無駄な紙資源を消費しているというだけでなく 商品の仕分けにかかった電力や 輸送にかかった燃料などすべてのエネルギー消費が無駄であると言えます 日販は これまで出版流通改革として 業界内で先頭に立って返品率の低減に取り組んできました また 2018 年度からスタートした新中期経営改革 Build NIPPAN group 2.0 においても 書籍の送品をこれまでのプロダクトアウトの発想からマーケットインの発想に切り替え 何でも仕入れて書店に送るのではなく 仕入れる商品を選択し書店が必要とする商品だけをお届けすることで返品率の低減を目指しています しかし 一方では 返品率の低減は送品量を抑えることに繋がり 各物流センターのエネルギー消費効率という面では 数値を悪化させる要因ともなります 現在の物流では 送品量を削減しても書店の軒数が変わらなければ 商品の仕分けにかかる時間を送品量の削減幅ほどには削減することができないからです 最大の省エネ施策が 省エネ効果を表す指標であるエネルギー消費原単位を悪化させる要因になっているというジレンマは 出版業界特有の現象かもしれません 国が求めるエネルギー消費原単位の削減目標を達成するには 送品量の減少以上にエネルギー消費量の削減をしていかなければなりません 困難な課題ではありますが 諦めずに取り組んでまいります 4

2) 環境への取組 CO 2 排出量の削減に向けて オフィス 物流センターでの取組 オール省エネ照明化推進 日販では オフィス 物流センター照明の省エネ化を進めています 本社ビル 堂島ビルは既に100%LED 化が完了 各物流センター 支店も順次 LED 化をしていきます 省エネ型設備の導入 各物流センターでは 省エネ型設備の導入を進め電力消費量を減らしています 本社ビルでも 省エネ型空調設備の導入や空調温度の適正化を推進しています 本社ビルの地域熱供給サービス利用 本社ビルは 神田駿河台地区で提供されている 地域熱供給サービス を利用する省エネビルとなっています 地域熱供給サービスとは 街全体で使用する空調用の冷水や温水を熱供給プラントで集中的に製造し 地域導管を通して地域の建物へ供給するシステムです 省エネルギー性が高く 環境に優しいのが特徴です 協業によるエネルギー抑制 日販は 出版社から仕入れた雑誌や書籍を全国の書店やコンビニエンスストアに卸しています 従来は 各取次会社ごとに書店やコンビニエンスストアへの仕分け作業を行っていましたが 他取次会社の業務を受託することで 業界全体でエネルギー投入を抑えています 5

CO2 吸収への取組 オフセット クレジット (J-VER) 制度 日販は 北海道中央部の上士幌町に 約 35 万坪 ( 東京ドーム約 25 個分に相当 ) のカラマツ林を保有しています このカラマツ林は 定期的な間伐などの手入れをすることで 環境省のオフセット クレジット (J-VER) 制度に 上士 幌 CO 2 吸収プロジェクト として登録され CO 2 の吸収に貢献しています 2) 環境への取組燃料消費量削減に向けて 輸配送での取組 自家配送の共同配送化 出版業界では1970 年代から他取次会社とともに共同配送を行っています 従来は 大都市圏においては各取次会社ごとの配送 ( 自家配送 ) でしたが 2016 年 4 月より一部地域を共同配送化しました それにより 車輛台数が減少し 積載率が向上したことで 業界全体でのCO 2 排出量の抑制に繋がりました 今後も 共同配送の拡大を目指していきます 少額取引店への配送網再編 雑誌専門の少額取引先への配送網を再編することでトラックの積載率を高め 燃料消費量の削減を目指していきます 6

2) 環境への取組循環型社会の実現に向けて 仕入取引での取組 返品率の低減 出版業界における最大の無駄は返品です 紙資源が無駄になるだけではなく 返品の輸送や仕分に無駄なエネルギーが消費されます 日販は これまで返品率の低減に取り組んできました 2009 年には39% あった書籍の返品率を 2017 年には34.7% まで下げてきました 私達の目標は 返品率 25% の実現 これからも 返品率を下げるため引き続き地道に取り組みを継続していきます オフィスでの取組 紙資源の分別とリサイクル 本社ビルでは 新聞 コピー用紙 その他の紙類など 種類によって分別し リサイクルをしており 紙資源の再利用を進めています ペーパーレスの促進 日販では 不要な紙資料の削減に取り組んでいます 取組事例としては 1タブレットの利用による稟議資料の電子化 2ワークフローシステムによる各種申請書類の廃止 3 会議室へのモニター設置による会議資料のコピー廃止などが挙げられます 今後も さらにペーパーレスを促進してまいります 7

2) 環境への取組地域との共生に向けて 地域緑化 屋上緑化 / 公開空地の緑化 日販では 本社ビル駅前低層棟や王子流通センターの屋上緑化を進めています また 本社では公開空地も可能な限り緑化を行うなど 地域環境の保全に取り組んでいます 8

3) 日販グループでの取組 節電タイプ照明の導入 日販グループ各社では LEDやHF 蛍光ランプなどの節電タイプ照明の導入を進めています 特にグループ書店の店頭は LED 化が進んでおり消費電力の削減に貢献しています 返品率の低減 返品率の低減も日販グループ書店のテーマです 返品率低減のための各種施策を積極的に取り入れて その効果を検証する重要な役割を果たしています グループ書店で成功した施策は 他の取引書店へと拡大していきます 折畳みバケットの使用による廃棄物の削減 返品商品処理を行っている出版共同流通株式会社 では 廃棄物の削減のため段ボールではなく 折畳み バケットの使用を促進しています 返品のリサイクル 出版共同流通株式会社では 返品された書籍 雑誌の古紙化はもちろん CD DVDも破砕して再資源化を推進しています これによって売れ残った書籍や雑誌も 新しい紙に生まれ変わっています また出版社へ商品を返品するためのエネルギーの削減にも役立っています 9

環境への取組について 2018 日本出版販売株式会社人事総務部総務課 101-8710 東京都千代田区神田駿河台 4-3 TEL: 03-3233-4838 FAX: 03-3233-4176