関門海峡海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 関門海峡海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 2 位置通報 3 情報提供可能海域と船舶交通流の監視 Ⅵ VHF 無線電話による情報提供 ( 情報 警告 ) 勧告及び指示 8 1 通信符号 2 情報提供可能海域における情報提供 3 情報の聴取義務 4 勧告 5 指示 Ⅶ その他の情報提供 11 1 船舶自動識別装置 2 ラジオ放送 3 電話 4 ファクシミリ 5 インターネット ホームページ Ⅷ 関門海峡の主要航行援助施設 12 1 早鞆信号所 2 潮流信号
関門海峡海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに関門海峡海上交通センターは 関門海峡における船舶交通の安全性及び効率性を向上させることを任務とし 海上保安庁が設置し運用しています 本利用の手引きは 関門海峡海上交通センターが船舶に対して提供している業務を概説するとともに 関門海峡を航行する際の主要注意事項についてできる限りわかりやすく説明することにより 船舶の航行の安全に寄与することを目的としています 関門海峡を通航する船舶は 本利用の手引きを船橋に常備することにより参考資料として活用をお願いします なお 関門海峡海上交通センターの業務は 以下の法令等に基づき行っています 正確な法令の適用関係については これらの法令等を参照して下さい 航路標識法 港則法 港則法施行令 港則法施行規則 港則法施行規則第 11 条第 2 項の港を航行するときの進路を表示する信号 ( 平成 7 年海上保安庁告示第 35 号 ) 港則法施行規則第 11 条第 1 項の規定による進路を他の船舶に知らせるために船舶自動識別装置の目的地に関する情報として送信する記号 ( 平成 22 年海上保安庁告示第 94 号 ) 港則法施行規則第八条の二の規定による指示の方法等を定める告示 ( 海上保安告示第 163 号 ) 関門海峡海上交通センターが運用する門司船舶通航信号所及び同センターが行う情報の提供等の方法に関する告示 ( 平成 22 年海上保安庁告示第 170 号 ) Ⅱ 関門海峡海上交通センターの業務概要関門海峡海上交通センター ( 以下 センター という ) は 1 レーダー テレビカメラ及び船舶自動識別装置 ( 以下 AIS とい う ) からのデータ並びに船舶とのVHF 無線電話による通信により船舶交通に関する情報を収集 把握 監視し 2 船舶に対し安全のために必要な情報を提供し 3 危険防止等のため必要な場合には船舶に対し勧告を行うとともに - 1 -
4 視界制限状態又は早鞆瀬戸で優速規定を遵守できない船舶に対し航路外での待機を指示することにより 関門海峡における船舶交通の安全を図っています また VHF 無線電話以外には電光表示板により潮流及び大型通航船舶に関する情報を ラジオ放送 テレホンサービス ファクシミリサービス及びインターネット ホームページにより関門海峡の航行援助情報を提供しています Ⅲ 適用される主要航行ルール関門海峡は 関門港港域内に位置しておりその全域が関門港であり 航路の設定及び航行ルールについては 地域ルールとしての港則法の規定及び港長による行政指導が適用され これらにより定められていない部分については基本航行ルールである海上衝突予防法が適用となります 関門海峡における航路の概略は 下図のとおりです 関門港において適用となる港則法に基づく主要航行ルールを以下に示します なお 詳細は港則法及び港則法施行規則の規定を参照して下さい 1 航路航行義務雑種船以外の船舶は 関門港に出入し 又は関門港を通過するには 航路によらなければなりません ただし 海難を避けようとする場合その他やむを得ない事由のある場合は この限りではありません 2 航路内における投錨等の禁止船舶は 航路内においては 次の各号の場合を除いては 投錨し 又はえい航している船舶を放してはなりません ⅰ 海難を避けようとするとき ⅱ 運転の自由を失ったとき - 2 -
ⅲ 人命又は急迫した危険のある船舶の救助に従事するとき ⅳ 港長の許可を受けて工事又は作業に従事するとき 3 航路における航法 ⅰ 航路外から航路に入り 又は航路から航路外に出ようとする船舶は 航路を航行する他の船舶の進路を避けなければなりません ⅱ 船舶は 航路内においては 並列して航行してはなりません ⅲ 船舶は 関門航路及び関門第 2 航路を航行する場合は できる限り航路の右側を航行しなければなりません ( ただし 早鞆瀬戸を西航する総トン数 100トン未満の船舶は 前記 ⅰ 及びⅱの航法によらないことができます この場合においては できる限り門司埼に近寄って航行し 他の船舶に行き会ったときは 右げんを相対して航過すること ) ⅳ 航路内において他の船舶と行き会うときは 右側を航行しなければなりません ( ただし 早鞆瀬戸を東航する船舶は早鞆瀬戸を西航する総トン数 100トン未満の船舶を常に右げんに見て航過すること ) ⅴ 船舶は 航路内では他の船舶を追い越してはなりません ただし 関門航路において 周囲の状況を考慮し 次の各号のいずれにも該当する場合には 他の船舶を追い越すことができます a 追い越される船舶が追い越す船舶を安全に通過させるための動作をとることを必要としないとき b 自船以外の船舶の進路を安全に避けられるとき ⅵ 潮流をさかのぼり早鞆瀬戸を航行する船舶は 潮流の速度を超えて 3ノット以上の速度を保たなければなりません ⅶ 総トン数 300トン以上の船舶が 若松航路を航行して入航し 又は若松水路若しくは奥洞海航路を航行して出航しようとするときは管制信号に従わなければなりません 4 航路入航禁止区間田野浦区から関門航路に入ろうとする汽船 ( ただし 早鞆瀬戸を西航しようとする総トン数 100トン未満の汽船を除く ) は 門司埼灯台と関門航路第 32 号灯浮標とを結ぶ線を横切って 航路に入ってはなりません 5 航路接続部における優先関係 ⅰ 関門航路とその他の航路関門航路航行船が優先 ⅱ 関門第二航路と安瀬航路 - -
関門第二航路航行船が優先 ⅲ 関門第二航路と若松航路を航行する船舶とが関門航路で出会う場合関門第二航路航行船が優先 ⅳ 戸畑航路と若松航路を航行する船舶が関門航路で出会う場合戸畑航路航行船が優先 6 関門港内における基本的航法 ⅰ 船舶は 港内及び港の境界付近においては 他の船舶に危険を及ぼさないような速力で航行しなければなりません ⅱ 関門港において総トン数 300トン以下であって雑種船以外の船舶は 総トン数 300トンを超える船舶の進路を避けなければなりません ( 総トン数 300トンを超える船舶が関門港内を航行するときは 国際信号旗数字旗 1 をマストに見やすいように掲げなければなりません ) 7 行き先信号の表示 ⅰ AISによる表示港則法施行規則の規定に基づき 船舶 (AISを搭載しているもの) は 関門港内又は境界付近を航行するときは 進路を他の船舶に知らせるため 仕向港を示す記号及び仕向港での進路を示す記号 ( 必要な場合は経由するルートを示す記号を追加する ) をAISの目的地に関する情報として送信していなければなりません 仕向地を示す記号等は 添付の資料を参照して下さい ⅱ 国際信号旗による表示港則法施行規則の規定に基づき 関門港内を昼間に航行する船舶は 以下により国際信号旗を掲揚することとなっています a 東口に向かって航行し 関門港 ( 響新港地区 新門司区を除く ) を通過又は出港する船舶 : 上から順に第 1 代表旗 E 旗 b 西口の六連島東方に向かって航行し 関門港 ( 響新港地区 新門司区を除く ) を通過又は出港する船舶 : 上から順に第 1 代表旗 W 旗 M 旗 c 西口の馬島西方から白州 白島南方に向かって航行し 関門港 ( 響新港地区 新門司区を除く ) を通過又は出港する船舶 : 上から順に第 1 代表旗 W 旗 S 旗 d 西口の馬島西方から藍島東方に向かって航行し 関門港 ( 響新港地区 新門司区を除く ) を通過又は出港する船舶 : 上から順に第 1 代表旗 W 旗 A 旗 - -
e 関門港内の岸壁に向かって入港する船舶 : 岸壁により告示で定められた旗 ( 告示を参照して下さい ) 8 台場鼻付近海域における追い越し禁止に係る指導関門港長から 台場鼻付近海域のうち特に関門航路第 7 号灯浮標から同第 10 号灯浮標にかけた海域においては追い越しを行わないよう指導がなされています Ⅳ 通信 1 通信チャンネルセンターとの通信を行う場合のチャンネルは次のとおりです センターでは16ch 及び13chを常時聴取しています VHF 無線電話を装備する船舶にあっては センターの情報提供可能海域内航行中 16ch 及び 13chの聴取をお願いします 16ch: 呼び出し及び応答 13ch: 呼び出し及び通信 14ch 及び22ch: 通信 2 通信言語日本語又は英語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 1 事前通報港則法の規定に基づき 以下に掲げる船舶は 前日正午までにセンター又は若松港港内交通管制室に通報しなければなりません また 早鞆瀬戸水路航行予定時刻に15 分以上の変更があった場合 その他通報事項に変更があった場合には その旨を通報しなければなりません 1 総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の船舶が 早鞆瀬戸水路を通航しようとするとき ⅰ 通報事項 法定通報事項 a 船名 b 総トン数及び長さ c 早鞆瀬戸水路入口付近に達する予定時刻 d 当該船舶との連絡手段 e 当該船舶が停泊し 又は停泊しようとする関門港のけい留施設 任意通報事項 - -
f 呼出符号 g MMSI h 船種 ⅰ 出航岸壁名又は通過位置通報ラインの略称及び通過時刻 j 早鞆瀬戸水路航行時の最大喫水 k 積載危険物の種類及び数量 l 水先人乗船の有無 ⅱ 通報先 手段 a 通報先 : 関門海峡海上交通センター ( 関門マーチス ) b 手段 : 通報様式に記入し 又は通報様式の項目を以下の手段で通報して下さい ( ファックス ) 093-381-4499 ( 電話 ) 093-372-0099 ( 書面を直接郵送又は提出 ) 800-0064 北九州市門司区松原 2-10-11 ( 無線通信 ) 海上保安庁の通信所 VHF 無線電話 : もじほあん (Sea ー NACCS)http://www.naccs.jp/ 2 総トン数 300トン以上の船舶が 若松水路を航行して入航し 又は若松水路若しくは奥洞海航路を航行して出航しようとするとき ⅰ 通報事項 a 船名及び船種 b 総トン数及び長さ c 仕出及び仕向港 d 入航しようとするときにあっては若松水路入口付近に達する予定時刻 出航しようとするときにあっては運航開始予定時刻 e 当該船舶との連絡手段 f 当該船舶が停泊し 又は停泊しようとする関門港のけい留施設 ⅱ 通報先 手段 a 通報先 : 若松港内交通管制室 ( 若松こうないほあん ) b 手段 : 通報様式に記入し 又は通報様式の項目を以下の手段で通報して下さい ( ファックス ) 093-881-6094 ( 電話 ) 093-871-2482 ( 書面を直接郵送又は提出 ) - 6 -
804-0053 北九州市戸畑区牧山 5-1-3 ( 無線通信 ) 海上保安庁の通信所 VHF 無線電話 : もじほあん (Sea ー NACCS)http://www.naccs.jp/ 2 位置通報 1 通報船舶及び通報事項 ⅰ 総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の船舶が関門港の港域外から関門航路及び関門第二航路に入航しようとする場合 最初に通過する位置通報ライン ( 別図参照 ) に達したとき 次の内容により位置通報を行ってください a 船舶の名称 b 呼出符号 c 通過した位置通報ラインの略称 ⅱ 総トン数 300トン以上の管制対象船舶以外の船舶 (AISを搭載し適切に運用している船舶を除く ) が関門港の港域外から関門航路及び関門第二航路に入航しようとする場合 最初の位置通報ライン通過時 次の内容により位置通報を行ってください a 船舶の名称 b 呼出符号 c 通過した位置通報ラインの略称 d 総トン数 e 喫水 f 行先 ⅲ 総トン数 300トン以上の船舶が関門港 ( 響新港区及び新門司区を除く ) を出港しようとする場合 運航開始時 ただしWAライン以西の海域から若松航路を出港する船舶はWAライン通過時 長府区から出港する船舶はCSライン通過時 次の各号の内容により位置通報を受けるものとする a 船舶の名称 b 呼出符号 c 通過した位置通報ラインの略称 d 総トン数 e 喫水 f 行先 - -
ⅳ 物件を曳航 ( 押し 横抱きを含む ) して航行する船舶 (AISを搭載し適切に運用している船舶を除く ) が関門航路及び関門第二航路を航行しようとする場合 位置通報ライン通過時 ただし 出港船は運航開始時 WAライン以西の海域から若松航路を出航する船舶は WAライン通過時 長府区から出港する船舶はCSライン通過時 次の各号の内容により位置通報を行ってください a 船舶の名称 b 呼出符号 c 通過した位置通報ラインの略称 d 総トン数 e 喫水 f 行先 g 曳航全長 2 通報方法 ⅰ VHF 無線電話 a 呼び出し名称 : かんもんマーチス b 呼び出しチャンネル :16ch 又は13ch ⅱ 電話 093-372-0099 又は0090 3 情報提供可能海域と船舶交通流の監視センターの情報提供可能海域は 別図 1のとおりです センターでは 当該海域内を航行する船舶をレーダー情報 AIS 情報 位置通報情報 テレビカメラ等により把握し 監視します Ⅵ VHF 無線電話による情報提供 ( 情報 警告 ) 勧告及び指示 1 通信符号センターがVHF 無線電話により情報提供 ( 情報 警告 ) 勧告及び指示を行う場合 できる限り通信の始め又は通信文中の該当する部分に 以下に掲げる通信符号 ( 情報 警告 勧告 指示 ) を冠し 情報提供等の趣旨を明確にします 通信符号の使用は 国際海事機関が定める標準海事通信用語集の記述に則ったものであり それぞれの意味等は以下のとおりです 1 情報 ( INFORMATION ) センターがレーダー等により観測した事実 海域の状況等航行の参考 - 8 -
となる情報を通知することを意味し 当該情報をどのように活用するかは 操船者の判断に委ねられる 2 警告 ( WARNING ) 船舶の安全な航行に支障を及ぼすおそれのある危険事象について通知することを意味し 操船者は当該危険事象に直ちに注意を払うべきであり どのように対処するかは操船者の判断に委ねられる 3 勧告 ( ADVICE ) 港則法の規定に基づき 航路等における交通方法を遵守するため又は船舶の安全な航行に支障を及ぼすおそれのある危険事象を回避するために進路の変更その他必要な措置を講ずべきことを通知することを意味し 操船者は当該勧告を慎重に考慮し操船を行うべきであり どのように対処するかの最終判断は操船者に委ねられる 4 指示 ( INSTRUCTION ) 港則法の規定に基づき 船舶に対し行動を求めることを意味し 操船者は安全上の問題がない限り当該指示に従わなければならない 2 情報提供可能海域における情報提供 センターは 情報提供可能海域内において次に掲げる情報を提供します 1 総トン数 300 トンを超える船舶であって情報の聴取義務海域 ( 以下 聴取義務海域 という )( 下図 ) を航行するもの ( 以下 特定船舶 という ) に対する次の情報 ( 通信符号 情報 又は 警告 ) a b 聴取義務海域に おいて適用される 交通方法に従わな いで航行するおそ れがあると認めら れる場合における 当該交通方法に関 する情報 船舶の沈没 航 聴取義務海域 路標識の機能の障害その他の船舶交通の障害であって 特定船舶の航 行の安全に著しい支障を及ぼすおそれのあるものの発生に関する情報 c 特定船舶が 工事又は作業が行われている海域 水深が著しく浅い 海域その他特定船舶が安全に航行することが困難な海域に著しく接近 - -
するおそれがある場合における 当該海域に関する情報 d 他の船舶の進路を避けることが容易でない船舶であって その航行により特定船舶の航行の安全に著しい支障を及ぼすおそれのあるものに関する情報 e 特定船舶が他の特定船舶に著しく接近するおそれがあると認められる場合における 当該他の特定船舶に関する情報 f 上記のほか 特定船舶において聴取することが必要と認められる情報 2 準特定船舶 ( 特定船舶以外の船舶であって AISを備えた船舶をいう ) に対する1に準ずる情報 ( 通信符号 情報 又は 警告 ) 3 必要と認める特定船舶又は準特定船舶に対する 又は当該船舶からの依頼に基づく航行の安全上必要な情報 ( 通信符号 情報 ) 4 必要と認める特定船舶及び準特定船舶以外の船舶に対する 又は当該船舶からの依頼に基づく航行の安全上必要な情報 ( 通信符号 情報 ) 3 情報の聴取義務港則法の規定に基づき 特定船舶は聴取義務海域を航行している間 聴取が困難な場合を除き センターがVHFにより提供する情報を聴取しなければなりません 4 勧告 ( 通信符号 勧告 ) 1 勧告の発出センターは 港則法の規定に基づき 特定船舶が 関門港において適用される交通方法に従わないで航行するおそれがあると認める場合又は他の船舶若しくは障害物に著しく接近するおそれ その他当該特定船舶の航行に危険が生ずるおそれがあると認める場合において 当該交通方法を遵守させ 又は当該危険を防止するため必要があると認めるときは 必要な限度において 当該特定船舶に対し 進路の変更その他の必要な措置を講ずべきことを勧告することがあります なお 勧告はVHF 無線電話に加え電話等により行うことがあります 2 勧告を受けた船舶の対応勧告を受けた船舶は 当該勧告の内容を十分考慮し 自船の周囲の状況を確実に把握し 勧告に相反する状況がないかどうかを判断した上で 交通方法の遵守又は危険回避のためにとるべき措置を決定してくださ い - 10 -
3 勧告に基づき講じた措置についての報告聴取 センターは 必要があると認めるときは 勧告を受けた船舶に対し その勧告に基づき講じた措置について報告を求めることがあります 5 指示 ( 通信符号 指示 ) 1 指示の発出センター ( 若松水路及び奥洞海航路にあっては 若松港内交通管制室 ) は 港則法の規定に基づき 関門港内の航路を航行し 又は航行しようとする船舶の危険を防止するため 各航路毎に以下に定める場合に 当該船舶に対し 当該危険を防止するため必要な間航路外で待機すべき旨を指示することができます なお 指示は VHF 無線電話に加え電話等により行うことがあります ⅰ 関門航路 a 視程が500メートル以下の状態である場合 b 早鞆瀬戸において潮流をさかのぼって航路を航行する船舶が潮流の速度に3ノットを加えた速力 ( 対水速力をいう ) 以上の速力を保つことができずに航行するおそれがある場合 ⅱ 関門第二航路 砂津航路 戸畑航路 若松航路 奥洞海航路 安瀬航路視程が500m 以下の状態である場合 2 指示を受けた船舶の対応当該指示を受けた船舶は指示の終了の連絡があるまで当該指示に従い航路外で待機して下さい Ⅶ その他の情報提供 1 AIS センターでは AISの通信機能を活用しAISサービスエリア内を航行する船舶に対し 関門海峡における安全航行に必要な情報 ( 海難の情報 航行制限の情報 通航船舶の動静 気象状況 航路標識の異常 操業漁船の状況等 ) を随時提供します また AISサービスエリア内において 浅瀬に向かって航行している場合等 船舶の安全な航行に支障を及ぼすおそれのある危険事象を認知した場合に 当該危険事象に関する情報を随時提供します - 11 -
2 ラジオ放送以下のスケジュール及び周波数にて 大型船等の航路入航予定 気象 海象 潮流等の情報について放送を行います なお 船舶の衝突事故等緊急に通報する事項等が発生した場合は随時臨時放送を行います 1 日本語放送 ⅰ 時間毎時 00 分及び30 分から各 15 分間 ⅱ 周波数 1651kHz 2 英語放送 ⅰ 時間毎時 15 分及び45 分から各 15 分間 ⅱ 周波数 2019kHz 3 電話大型船等の航路入航予定 気象海象等の情報をテレホンサービスにて常時提供します 電話番号 :093-381-3399 4 ファクシミリ大型船等の航路入航予定 気象海象等の情報をファクシミリにより常時入手することもできます ファクシミリ電話番号 :093-372-2741 5 インターネット ホームページインターネット ホームページにて各種情報を閲覧することができま す URL( パソコン ):http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kanmon/ Ⅷ 関門海峡の主要航行支援施設 1 早鞆信号所早鞆信号所では 電光掲示板により総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の船舶が早鞆瀬戸を通過する3 海里前から通過後までの間 信号を表示しており この間に早鞆瀬戸を通過する他の船舶は運航に - 12 -
注意して下さい 信号の意味は次のとおりです H の点滅: 総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の東行船があるので 西行船は運航に注意しなければならない T の点滅: 総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の西行船があるので 東行船は運航に注意しなければならない H と T の交互点滅: 総トン数 1 万トン ( 油送船にあっては3 千トン ) 以上の東行船及び西行船があるので 東行船及び西行船は運航に注意しなければならない 2 潮流信号関門海峡早鞆瀬戸の潮流情報を部埼 台場鼻及び火ノ山下潮流信号所において電光表示板により表示しています 信号の意味は次のとおりです 流向 : E ( 東流 ) W ( 西流 ) 流速 : 数字 ノット傾向 : 今後流速が速くなる 今後流速が遅くなる 潮流予測の平均値を表示するものであり 実際の潮流と多少異なる場合があります - 13 -
その他の進路を示すコード一覧表 経由進路 Codes showing other courses コード 入力例 E JP MIZ TS/E 水島港の玉島地区の係留施設に向かって航行する船舶 であって 途中 関門港を東口に向かって航行し 同港 を通過しようとする船舶 東口に向かって航行し 関門港 響新港区 新門 司区を除く を通過又は出港する WM RU VVO/WM ウラジオストック港 ロシア に向かって航行する船舶であっ て 途中 関門港を西口の六連島東方に向かって航行し 同港を通過しようとする船舶 西口の六連島東方に向かって航行し 関門港 響 新港区 新門司区を除く を通過又は出港する 西口の馬島西方から白州 白島南方に向かって航 行し 関門港 響新港区 新門司区を除く を通 過又は出港する WS JP HKT 2/WS 博多港第2区の係留施設に向かって航行する船舶であっ て 途中 関門港西口の馬島西方から白島南方に向かっ て航行し 同港を通過しようとする船舶 西口の馬島西方から藍島東方に向かって航行し 関門港 響新港区 新門司区を除く を通過又 は出港する WA KR BUS/WA 韓国プサン港に向かって航行する船舶であって 途中 関門港西口の馬島西方から藍島東方に向かって航行し 同港を通過しようとする船舶 NNX JP YOK K/NNX 京浜港横浜第3区の JFE スチール東日本製鉄所岸壁に 向かって航行する船舶であって 途中 東京湾内の中ノ 瀬海域で錨泊しようとする船舶 海上交通安全法 仕向港に向かう途中で東京湾中ノ瀬海域でびょう泊 する場合 Via-Route Code Example of Input Act on Port Regulations 港則法 Those ships that are sailing in Kanmon Port heading for the East Exit and are passing by or leaving Kanmon Port (excluding HibikiShinko-ku and Shin Moji-ku). E Those ships that are sailing in Kanmon Port heading for the east of Rokurenjima at the West Exit and are passing by or leaving Kanmon Port (excluding Hibiki-Shinko-ku and Shin Moji-ku). WM Those ships that are sailing in Kanmon Port heading for the south of Shiro-shima and passing by to the west of Uma-shima at the West Exit, and are passing-by or leaving Kanmon Port (excluding Hibiki-Shinko-ku and Shin Moji-ku). WS Those ships that are sailing in Kanmon Port heading for the east of Ai-shima after passing by to the west of Uma-shima at the West Exit and are passing by or leaving Kanmon Port (excluding Hibiki-Shinko-ku and Shin Moji-ku). WA JP MIZ TS/E Those ships that are sailing heading for the berthing facility in the Tamashima area of Mizushima Port and are passing by Kanmon Port after sailing into Kanmon Port heading for the East Exit on the way. RU VVO/WM Those ships that are sailing for Vladivostok Port (Russia) and are passing by Kanmon Port after sailing into Kanmon Port heading for the east of Mutsure-jima at the West Exit. JP HKT 2/WS Those ships that are sailing heading for the berthing facility in Section 2 of Hakata Port, and are passing by Kanmon Port after passing by to the west of Uma-shima at the West Exit of Kanmon Port and are passing by the port after sailing to the south of Shiro-shima on the way. KR BUS/WA Those ships that are sailing heading for the Busan Port in Korea, and are passing by the Kanmon Port after passing by the west of Uma-shima at the West Exit of the Kanmon Port and are passing by the Port after sailing heading for the east of Aishima on the way. Maritime Traffic Safety Act Those ships that are going to anchor in the Nakanose sea area in Tokyo Bay. NNX JP YOK K/NNX Those ships that are sailing heading for the pier of East Japan Works of JFE Steel Corporation in Yokohama Section 3 of Keihin Port and are anchoring in the Nakanose sea area in Tokyo Bay.
メモ
メモ
お問い合わせ先 関門海峡海上交通センター住所北九州市門司区松原 2-10-11 電話 093-381-6699 URL http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kanmon/ 第七管区海上保安本部住所北九州市門司区西海岸 1-3-10 電話 093-321-2931 URL http://www6.kaiho.mlit.go.jp/07kanku/ 2011.1