「認知症」の方の「認知」の大転換

Similar documents
複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を

スライド 1

CONTENTS 目次 訪問看護アクションプラン 2025 策定にあたって 年に向けて 訪問看護が目指す姿 年に向けたアクションプラン 8 Ⅰ 訪問看護の量的拡大 9 Ⅱ 訪問看護の機能拡大 10 Ⅲ 訪問看護の質の向上 11 Ⅳ 地域包括ケアへの対応 13 ~ 国民の皆

2 居宅サービス事業所の状況

看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

13 (参考資料4-5)松下参考人資料(三菱総研)


基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

<4D F736F F D C605F937393B9957B8CA781418E7392AC91BA81418AD68C CC816A C95DB8C9289DB2E646F63>

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

PowerPoint プレゼンテーション

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 特別地域加算 14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 短期集中リハヒ リテーション実施加算 リハヒ リテーションマネジメ

( 介護予防 ) 認知症対応型共同生活介護加算届出書類一覧表 各月の 15 日までに届け出れば その翌月から算定できます 勤務形態一覧表 ( 別紙 B) については 届出月の直近 1 ケ月分を提出してください 加算名必要な提出書類 変更届施設等の区分 介護給付費算定に係る体制等に関する届出書 体制等

届出状況 介護報酬点検項目点検事項点検結果確認書類の解釈頁通院困難な利用者 該当青 P208 通院困難な利用者 主治の医師の指示 ( 訪問看護ステーション ) 主治の医師の指示 ( 医療機関 ) 通院の可否にかかわらず 療養生活を送る上での居宅での支援が不可欠な者 該当対象なし 利用者に関する記録

問題です 訪問看護って? 指示があるまで開けないでね!

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

08 資料5 訪問看護の報酬・基準について

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

医療保険 共通 訪問者保健師 看護師 准看護師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 助産師 ( 医療保険のみ ) 看護補助者 主治医が交付した訪問看護指示書に基づいて 上記の訪問者が訪問看護を行なう 医療保険 対象者 による訪問看護の対象外の者 の被保険者で 要介護認定を受けた者 の対象者であっても

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 法人 ( 開設者 ) 名事業所名事業所番号 提供サービス 施設等の区分 人員配置区分 その他該当する体制等 割引 各サービス共通 地域区分 1 1 級地 6 2 級地 7 3 級地 2 4 級

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

スライド 1

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

スライド 1

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要 バリアフリー化や居住者への生活支援の実施等の基準を満たす住宅について都道府県等が登録を実施 サービス付き高齢者向け住宅の登録制度は 高齢者の居住の安定確保に関する法律 ( 高齢者住まい法 ) の改正により 平成 23 年 10 月に創設 料金やサービス内容

Microsoft PowerPoint - (HP掲載用)270820定期巡回.pptx

第1回 障害者グループホームと医療との連携体制構築のための検討会

医療的ケア児について

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

Microsoft PowerPoint - 9-2桜川市(2)

正誤表

「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

介護老人保健施設 契約書

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

「平成30 年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.2)(平成30 年3月28 日)」の送付について【介護保険最新情報Vol.633】(厚生労働省老健局老人保健課:H )

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

14. 介護給付費算定に係る体制等に関する届出 ( 加算届 ) (1) 提出期限 提出先 体制等の届出については 加算等を算定する前月の15 日までに提出すること (16 日以降に提出された場合は 翌々月から算定 ) 加算廃止の場合は 直ちに提出すること 体制等の届出先は 指定申請等の提出先と同じで


通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

< CC90A793998FF38BB588EA E9197BF A2E786C73>

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

訪問看護契約書

介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

ron06-09/ky532834244200023312

スライド 1

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

計画の今後の方向性

一般会計負担の考え方

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

体制届添付書類一覧表 ( 居宅サービス 居宅介護支援 施設サービス ) H 届出項目添付書類備考 訪問介護 訪問型サービス 1 施設等の区分 2 サービス提供責任者体制の減算 3 特定事業所加算 4 共生型サービスの提供 ( 居宅介護 重度訪問介護 ) 5 特別地域加算添付書類なし 6

区分

<4D F736F F F696E74202D F81698E518D6C8E9197BF816A88E397C389EE8CEC82CC98418C6782C982C282A282C42E >

Q1 訪問看護の導入時期は どのように判断すればよいでしょうか? A 医療処置や医療機器の管理などが必要な場合は比較的早期に訪問看護の依頼がありますが ADLの維持 向上などの予防的ケアや病気の悪化予防の目的での訪問看護についても できるだけ早期の導入が理想的です また ターミナル時期の利用者の場合

14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 15 通所介護 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 4 通常規模型事業所 6 大規模型事業所 (Ⅰ) 7 大規模型事業所 (Ⅱ) 特別地域加算 中山間地域等における小規模事業所加算 ( 地域に関する状況 ) 中山間地域等にお


Microsoft PowerPoint - 資料1 在宅サービスについて.pptx

2018 年度版 01 町田市医師会訪問看護ステーション 02 せりがや訪問看護ステーション 03 訪問看護ステーション清風園 04 訪問看護ステーション鶴川ひまわり 05 訪問看護ステーションあゆみ 06 多摩丘陵病院わかば訪問看護ステーション 07 訪問看護ステーションまちだ正吉苑 08 みんな

<4D F736F F D E937888E397C389FC90B381698D8791CC816A2E646F6378>

Microsoft PowerPoint - å½fi报説柔ㅂㅯㅼㅚ㇤ㅳㅋ.pptx

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

Microsoft PowerPoint - 資料3.pptx

居宅介護支援 共通事項 記入年月日 記入年月日を記載すること 記入者名 省令第 140 条の 51 第 2 号に規定する調査客体を代表する者の名称 ( 以下 記入者 という ) を記載すること 所属 職名 記入者の所属部署の名称及びその職名について 記載すること 1. 事業所を運営する法人等に関する

介護給付費算定 ( 加算 ) の届出の時期及び提出書類一覧 ( 地域密着型サービス ) (1) 届出の趣旨 介護保険制度では 人員配置やサービス提供の様態等の体制内容により 算定される報酬額が異なる場合があることから 当該体制状況や各種加算等の算定要件等を確認するため 介護給付費算定に係る体制等届出

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類 か所数 主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス> 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション か所数 法人等が道内で実施している介護サービス事業所の数を記載 ( 当該報告事業所分を含む )

地域における終末期ケアの意向と実態に関する調査研究(Ⅱ)報告書

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

別表 訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法 通則 1 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) 第 88 条第 1 項に規定する指定訪問看護及び高齢者の医療 の確保に関する法律 ( 昭和 57 年法律第 80 号 ) 第 78 条第 1 項に規定する指定訪問看護 ( 以下

報酬改定(就労系サービス)

b. 名称 当該法人等の名称を記載すること なお 記載内容については 登記事項等との整合性を図ること c. 法人番号 法人番号の指定を受けている場合には 法人番号あり を選択し 法人番号を記載すること なお 設立登記のない法人又は法人でない社団若しくは財団であって 法人番号の指定を受けているが 基本

<4D F736F F F696E74202D208EFC926D C E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

PowerPoint プレゼンテーション

介護老人保健施設シンフォニー稲佐の森 Ⅱ < 介護予防短期入所療養介護利用料金一覧表 > 介護予防短期入所療養介護 ( 日額 ) 要介護度要支援 1 要支援 2 サービスに係る負担金 円 776 円 介護職員処遇改善加算 2 26 円 32 円 サーヒ ス提供体制強化加算 (Ⅰ) 3 1

PowerPoint プレゼンテーション

認知症医療従事者等向け研修事業要領

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

目次 Ⅰ 調査概要 調査目的 調査対象 調査期間 調査方法 有効回収率 ( 有効回収数 )... 1 Ⅱ 調査結果 施設の基本属性 ) 都道府県 ) 設立年 ) 設置主

スライド 1

<8B8F91EE8AC7979D8E7793B B B C2E786C73>

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類か所数主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス > 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護 特定施設入居者生活介護 福祉用具貸

パワポテンプレ

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

前回 ( 第 101 回分科会 ) の議論における主な意見について 20 分未満の身体介護 により 在宅において 独居や重度者であっても 排せつやその方にあった身体ケアを提供することが可能であり 生活のリズムを整え 安心感を与えることができるのではないか 1

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

Microsoft PowerPoint - 01_居宅訪問型児童発達支援

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

< F2D817995CA8D90817A8A4F B C5E>

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

<4D F736F F D2089EE8CEC95F18F5682CC89FC92E882C982C282A282C A836E A816A8F4390B394C52E646F63>

Transcription:

日本の訪問看護 現状と 2025 年に向けた課題 全国訪問看護事業協会会長伊藤雅治

訪問看護の課題 1. 利用者ニーズは増加 多様化 複雑化 小児 がん 神経難病 精神疾患等 医療処置を必要とする利用者の増加 2. 訪問看護ステーションの規模が小さく 業務が非効率で スタッフの負担が大きい 3. 小規模事業所は経営状況が悪く かつ24 時間対応ができない 4. 訪問看護師の人材不足 病棟勤務に比較して低い給与の問題 病棟看護師との違い 5. 地域包括ケア体制への対応

訪問看護ステーション設置数の推移 7,474 ヶ所開設 ( 26 年 4 月 1 日現在 ) 増加傾向に! 訪問看護従事者数の推移訪問看護師 3.7 万人 ( 常勤換算数 ) 増加傾向に! 訪問看護ステーション従事者 5.1 万人 ( 常勤換算数 ) 1 ステーションあたり従事者訪問看護師常勤換算 4.6 人増加傾向に! 従事者合計 (+ リハビリ職員 事務職 ) 常勤換算 6.0 人 訪問看護利用者約 35 万人増加傾向に! 3

介護保険での訪問看護の利用者数の推移 400 400,000 350 350,000 300 300,000 250 250,000 200 200,000 150 150,000 100 100,000 50 50,000 0 0 要支援等 ( ) 要支援 1 要支援 2 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5

第 48 回介護保険部会資料

対象者 : 介護保険と医療保険 訪問看護の利用者の要介護 要支援 医療保険等の割合 介護保険 76.0% 要介護, 68.9% 要支援, 7.1% 医療保険等, 24.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 要介護要支援医療保険等 24 年介護サービス施設 事業所調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 全国訪問看護事業協会作成

小児の利用者 各ステーションにおける小児の利用者について 小児の利用者 あり のステーションは 30.3% であった また 各ステーションにおける小児の利用者の平均は 1.1 人 標準偏差は 3.6 人 中央値は 0 人であった ( 図表 5-13-1) 小児の利用者がいるステーションの内 小児の利用者が 1~5 人 のステーションが 84.3% で最も多かった 一方 小児の利用者が 21 人以上 のステーションは 1.6% であった ( 図表 5-13-2) 小児の利用者の有無 ( 24 年 9 月中 ) 図表 5-13-2 小児の利用者数 ( 24 年 9 月中 ) 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

7 精神疾患利用者の訪問状況 3 ヵ月間に精神疾患の利用者の訪問看護を実施した事業所は 全体の約半数 (47.7%) であった その中で 介護保険対象の精神疾患利用者を訪問した事業所の割合は 74.9% であり 介護保険対象の精神疾患利用者は 精神疾患利用者全体の 3 割弱 (27.9%) であった 精神疾患利用者がいる事業所の割合 いる, 47.7% いない, 52.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 精神疾患利用者がいる事業所うち. 介護保険対象の精神疾患の利用者がいる事業所の割合 いる, 74.9% いない, 25.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 26 年度診療報酬改定に向けたアンケート 全国訪問看護事業協会

特別な医療処置を必要とする利用者の受入状況 各ステーションにおける特別な医療処置を必要とする利用者の受け入れ状況について 経管栄養法 点滴 静脈注射 膀胱留置カテーテル 在宅酸素療法 人工肛門 吸引 を必要とする利用者に関しては 9 割以上のステーションが 受入可能 であった また 人工呼吸法 を必要とする利用者に関しては 約 7 割のステーションが 受入可能 であった ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 経管栄養法 ( 胃ろうを含む ) 在宅中心静脈栄養法 (IVH) 点滴 静脈注射膀胱留置カテーテル腎ろう 膀胱ろう在宅酸素療法 (HOT) 人工呼吸療法 在宅自己腹膜灌流 (CAPD) 人工肛門 ( ストマ ) 人工膀胱気管カニューレ吸引麻薬を用いた疼痛管理その他 17.1% 45.3% 95.1% 81.3% 93.7% 95.0% 81.7% 94.9% 70.2% 90.4% 67.6% 83.9% 94.8% 82.7% 83.9% 54.7% 4.9% 18.7% 6.3% 5.0% 18.3% 5.1% 29.8% 9.6% 32.4% 16.1% 5.2% 17.3% 受入体制あり 受入体制なし 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

訪問看護ステーションが利用者の死亡場所 訪問看護ステーションがサービス提供した利用者の死亡場所は 半数以上 (56.3%) であった 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 在宅死 (56.3%) 在宅以外による死亡 (43.7%) 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

訪問看護ステーション数の推移 8000 7,474 7000 6,590 6,795 6000 5000 4,730 4,825 4,991 5,091 5,224 5,309 5,470 5,407 5,434 5,221 5,119 5,212 4000 3,570 3000 2,756 2000 1,374 2,048 1000 277 516 822 0 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0 2 1 2 2 2 3 2 4 2 5 2 6 5 年 ~ 11 年訪問看護実態調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 12 年 ~ 24 年介護サービス施設 事業所調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 25 年 ~ 26 年訪問看護ステーション数調査 ( 全国訪問看護事業協会 )

訪問看護ステーションの新規 廃止 休止数の推移 新規 廃止 休止 21 年度中 389 220 89 22 年度中 383 213 98 23 年度中 581 256 104 24 年度中 759 209 117 25 年度中 896 262 138 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 訪問看護ステーションの新規届出数 896 759 581 389 383 21 年度中 22 年度中 23 年度中 24 年度中 25 年度中 訪問看護ステーションの廃止数 訪問看護ステーションの休止数 300 250 200 220 213 256 209 262 160 140 120 100 89 98 104 117 138 150 80 100 50 60 40 20 0 21 年度中 22 年度中 23 年度中 24 年度中 25 年度中 0 21 年度中 22 年度中 23 年度中 24 年度中 25 年度中 22 年 ~ 26 年訪問看護ステーション数調査 ( 全国訪問看護事業協会 )

訪問看護ステーションの開設 ( 経営 ) 主体別割合 24 年訪問看護ステーション開設 ( 経営 ) 主体別 ( 割合 ) 特定非営利活動法人 (NP O), 1.8% その他法人, 0.3% 地方公共団体, 3.1% 公的社会保険関係団体, 2.8% 営利法人, 32.6% 医療法人, 36.0% 地方公共団体公的社会保険関係団体医療法人社会福祉法人医師会看護協会社団 財団法人共同組合営利法人特定非営利活動法人 (NPO) その他法人 共同組合, 3.2% 社団 財団法人, 5.2% 看護協会, 2.4% 医師会, 4.4% 社会福祉法人, 8.1% 24 年介護サービス施設 事業所調査 ( 厚生労働省 )

開設法人別割合の推移 ( 24 年度 23 年度 19 年度 14 年度の比較 ) 24 年度 (n=5082) 医療法人 1,748 ヶ所 (34.4%) 営利法人 1,551 ヶ所 (30.5%) 社団 財団 642 ヶ所 (12.6%) 社会福祉法人 426ヶ所 (8.4%) その他 715 ヶ所 (14.1%) 23 年度 (n=5212) 医療法人 2,053 ヶ所 (39.4%) 営利法人 1,397 ヶ所 (26.8%) 社団 財団 692 ヶ所 (13.3%) 社会福祉法人 442 ヶ所 (8.5%) その他 628 ヶ所 (12.0%) 19 年度 (n=5407) 医療法人 2,315 ヶ所 (42.8%) 営利法人 1,135 ヶ所 (21.0%) 社団 財団 796 ヶ所 (14.7%) 社会福祉法人 489 ヶ所 (9.0%) その他 672 ヶ所 (12.4%) 14 年度 (n=4991) 医療法人 2,530 ヶ所 (50.7%) 営利法人 458 ヶ所 (9.2%) 社団 財団 836 ヶ所 (16.8%) 社会福祉法人 502 ヶ所 (10.1%) その他 665 ヶ所 (13.3%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 医療法人営利法人社団 財団社会福祉法人その他 1 24 年度については 介護情報サービス公表システム 23,19,13 年度については 介護サービス施設 事業所調査 のデータを使用 2 医師会 看護協会は 社団 財団 に含む 3 公的 社会保険団体は その他 に含む 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 + リハビリテーション職 ) 各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 + リハビリテーション職 ) について 3~5 人 のステーションが 39.0% と最も多かった 一方 2.5~3 人 のステーションは 12.8% であり 10 人以上 のステーションは 9.8% であった また 各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 + リハビリテーション職 ) の平均は 6.0 人 標準偏差は 3.6 人であった ( 図表 4-9) 常勤換算従事者数 ( 看護職 *+ リハビリテーション職 **) 10~15 人 (7.3%) 15~20 人 (1.6%) 20 人以上 (0.9%) 7.5~10 人 (11.5%) 2.5~3 人 (12.8%) 5~7.5 人 (26.9%) 3~5 人 *** (39.0%) * 看護職とは 保健師 助産師 看護師 准看護師 を表す ** リハビリテーション職とは 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 を表す *** 3~5 人 の表記は 3 人以上 5 人未満 とする ( 2.5~3 人 等も同様 ) 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 ) 各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 ) について 3~5 人 のステーションが 46.4% と最も多かった 5 人未満 のステーションは 65.1% と多い一方 7.5 人以上 のステーションは 10.8% であった また 各ステーションにおける常勤換算従事者数 ( 看護職 ) の平均は 4.6 人 標準偏差は 2.5 人であった 常勤換算従事者数 ( 看護職 *) 10~15 人 (3.2%) 7.5~10 人 (6.8%) 15~20 人 (0.6%) 20 人以上 (0.2%) 2.5~3 人 (18.7%) 5~7.5 人 (24.2%) 3~5 人 ** (46.4%) * 看護職とは 保健師 助産師 看護師 准看護師 を表す ** 3~5 人 の表記は 3 人以上 5 人未満 とする ( 2.5~3 人 等も同様 ) 出典 : 25 年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進事業訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業 ~ 訪問看護ステーションのサービスの提供体制に着目して ~ 報告書, 全国訪問看護事業協会

訪問看護ステーションの従事者数の推移 ( 看護職 + リハビリテーション職 ) 60000 50000 3062 40000 30000 1293 2628 1408 3143 1587 3851 1748 4321 1851 5254 2046 5945 1890 1970 6645 6664 2321 2290 2420 6979 7485 8256 2555 9228 11019 20000 10000 1190 1898 19923 25259 26624 28437 29533 30190 30736 31347 31562 32541 32400 32654 33019 37433 0 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 看護職員リハビリ職職員その他の職員 11 年訪問看護実態調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 12 年 ~ 24 年介護サービス施設 事業所調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 全国訪問看護事業協会作成

24 時間対応 連絡体制加算の届出の状況 24 時間対応 連絡体制加算の届出の状況 24 時間対応体制加算, 69.9% 24 時間連絡体制加算, 8.4% なし, 21.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 24 時間対応体制加算 24 時間連絡体制加算なし 24 年介護サービス施設 事業所調査 ( 厚生労働省統計情報部 ) 全国訪問看護事業協会作成

訪問看護事業所の経営状況について 看護職員数の規模別にみた収支の状況 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全体 (n=1,340) 43.4% 28.4% 18.1% 7.5% 2.6% 2.5 人以上 3.0 人未満 (n=195) 26.2% 32.8% 28.2% 9.2% 3.6% 3.0 人以上 5.0 人未満 (n=609) 36.1% 32.2% 20.9% 8.5% 2.3% 5.0 人以上 7.5 人未満 (n=335) 54.9% 24.8% 11.9% 6.3% 2.1% 7.5 人以上 (n=155) 70.3% 17.4% 7.1% 2.6% 2.6% 黒字ほぼ均衡している赤字不明無回答 出典 : 24 年度厚生労働省老人保健事業推進費補助金 訪問看護の基盤強化に関する調査研究事業 三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング

25 年 5 月 29 日第 242 回中央社会保険医療協議会総会資料

25 年 9 月 18 日第 48 回介護保険部会

25 年 5 月 29 日第 242 回中央社会保険医療協議会総会資料

厚生労働省中央社会保険医療協議会 10 月 23 日資料

類型別訪問看護ステーション数 クラスター分析による訪問看護ステーションの類型化 23 年度介護サービス施設 事業所調査の訪問看護ステーション票のデータをクラスター分析し 類似するステーション群を特定したところ 下線部の特徴 ( 従事者数や職種 利用者数や主病名 事業所所在地の人口密度 年間の在宅看取り数 サービス提供に係る介護報酬の加算算定状況等 ) で 5 類型化される 人口分散所在型 2,246 ヵ所 (43.5%) 人口集積所在型 1,784 ヵ所 (34.5%) 看護職多数型 560 ヵ所 (10.9%) 精神利用者多数型 360 ヵ所 (7.0%) リハ職多数型 211 ヵ所 (4.1%) 看護職の従事者数 ( 常勤換算 ) 4.0 人 4.2 人 8.8 人 4.4 人 5.1 人 リハ職の従事者数 ( 常勤換算 ) 0.5 人 0.6 人 1.1 人 0.4 人 8.3 人 利用者数 ( 24 年 9 月の平均値 ) 38.4 人 73.0 人 113.8 人 58.4 人 184.0 人 末期がん 1.9 人 2.6 人 5.8 人 1.3 人 2.3 人 難病 4.4 人 6.5 人 11.1 人 5.1 人 21.1 人 精神疾患 1.7 人 2.7 人 4.8 人 50.7 人 2.2 人 小児 0.6 人 0.9 人 2.5 人 2.6 人 3.9 人 全従事者 1 人あたりの利用者数 8 人 15 人 12 人 12 人 14 人 全従事者 1 人あたりの訪問回数 47 回 85 回 69 回 61 回 73 回 事業所所在地の人口密度 ( 中央値 ) 808 人 /k m2 1,992 人 /k m2 1,234 人 /k m2 1,157 人 /k m2 3,538 人 /k m2 事業所所在地の高齢化率 24% 23% 23% 23% 22% 年間の在宅看取り数 ( 平均値 ) 5.2 人 8.0 人 20.8 人 5.6 人 8.9 人 緊急時訪問看護加算の算定有 84% 90% 98% 68% 62% 特別管理加算の算定有 91% 97% 100% 66% 77% ターミナルケア加算の算定有 83% 90% 98% 59% 61% サーヒ ス提供体制強化加算の算定有 54% 63% 75% 43% 46% 27 出典 ) 25 年度老人保健健康増進等事業全国訪問看護事業協会 訪問看護の質の確保と安全なサービス提供に関する調査研究事業

機能強化型訪問看護ステーションの創設 機能強化型 訪問看護ステーション創設 <2 分類 > 機能強化型訪問看護管理療養費 Ⅰ 機能強化型訪問看護管理療養費 Ⅱ

機能強化型訪問看護ステーションの創設の背景と意義 < 趣旨 > 現状小規模な訪問看護ステーションが多く 24 時間体制や看取り 人材育成に苦慮している 対策地域の 24 時間対応や看取りを積極的に支え 他職種 他機関との連携や 訪問看護人材育成において中心的な役割を果たすステーションを 機能強化型 として評価 地域全体の訪問看護提供体制の底上げを図る < 機能 > 124 時間 365 日の訪問看護提供体制 24 時間対応体制 看取り件数 サービスを安定的に提供しうる看護職員配置 2 他職種 他機関と連携し 適時適切な支援につなげる 在宅療養支援診療所等との連携 地域の専門看護師 認定看護師等との連携体制 ( 必要に応じ専門的なケアを提供 ) 3 研修や相談支援を通じて 訪問看護や在宅療養についての知識 情報を周知 研修の実施 ( 地域の訪問看護志望者等を対象 ) 地域の住民や事業者に対する相談支援体制 日本看護協会医療政策部医療制度課 29

訪問看護の利用状況と自宅死亡の割合 都道府県別の高齢者人口千人あたりの訪問看護利用者数は約 4 倍の差がある ( 最多は長野 最少は香川 ) 高齢者の訪問看護利用者数が多い都道府県では 在宅で死亡する者の割合が高い傾向がある

社会保障制度改革国民会議 2013 年 3 月 27 日日本看護協会資料

小規模事業所の抱える課題 規模が小さいほど 24 時間対応加算が少ない 規模が大きいほど 重度の利用者への対応ができている 規模が大きいほど要介護の高い利用者が多い 規模が大きいほど難病や末期のがん等の利用者が多い 規模が大きいほど看護師 1 人あたりの訪問件数 夜間 深夜 早朝訪問が多い

医療 介護連携推進の今後の課題 医療のあり方そのものの見直し 治す医療 生活を支援する医療 医療 介護版ホールディングカンパニーの検討医療法人制度 社会福祉法人制度の見直し 医療計画策定担当者の人材養成 保険者機能のあり方医療計画策定プロセスへの参画 訪問看護の抜本的強化 認知症対策

訪問の目的 カナダ地域包括ケア カナダの地域包括ケアの仕組みを学習する 地域包括ケアで生かされる看護力とは ケアの質を評価するとはどのようなものか ケアを繋ぐ一元的なプランと給付管理 カナダの CCAC の仕組み 日本はまだこの段階 完全なインテグレイション (full integration) 協調 (coordination) 連携 (linkage) 本格的な資金のプールを行い 特定のサービス利用者集団が抱えるニーズに合致した包括的なサービス開発をできる 新たな組織を形成することを可能にする 複数の組織にまたがって運営を行う これにより 様々な保健サービスの協調 臨床的情報の共有 そして異なる組織間で移動するサービス利用者の管理も行うことができる ( 例 : ケアの連鎖 (chain of care) やケアネットワーク ) つながりは複数の組織間で発生する ケアの継続性の向上を図るため 適時に適所へサービス利用者を紹介したり 関係する専門家間のコミュニケーションを簡易化するといった目的で行われる ここでの責任は各々のグループが負い ( グループ間での ) 費用のシフトは発生しない 出典 :Sara Shaw,,Rebecca Rosen&Benedict Rumbold.Research report overview of integrated care in the NHS:what is integrated care? 2011,Nuffield Trust,15. URL<http://www.nuffieldtrust.org.uk/sites/files/nuffield/publication/what_is_integrated_care_research_report_june11_0.pdf >(accessed on 2014.01)

地域包括ケアシステムへの対応 地域包括ケアシステムとは 地域包括ケアシステム構築への訪問看護の課題 1 多機能化 看護師 OT,PT,ST 以外の多職種の位置づけ 機能強化型 STの普及促進 訪問看護 ST 在宅ケア支援 ST へ 2 市町村との連携の強化 3 医療計画 在宅 の策定プロセスへの参画訪問看護の必要量を計画に明記 4 基金 (904 億円 ) の活用在宅医療を推進するための事業

地域包括ケアシステムにおける看護の役割 地域包括ケアシステムのイメージ 厚生労働省 : 在宅医療 介護あんしん 2012 資料より 住み慣れた地域での在宅療養を 最後まで支える ( 訪問看護 在宅 介護施設における看護 ) 訪問看護 介護領域の看護人材確保 訪問看護事業所の基盤強化 効率的なサービス提供体制の整備 看護の質の向上 38