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第6回 糖新生とグリコーゲン分解

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生理学 1章 生理学の基礎 1-1. 細胞の主要な構成成分はどれか 1 タンパク質 2 ビタミン 3 無機塩類 4 ATP 第5回 按マ指 (1279) 1-2. 細胞膜の構成成分はどれか 1 無機りん酸 2 リボ核酸 3 りん脂質 4 乳酸 第6回 鍼灸 (1734) E L 1-3. 細胞膜につ

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2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

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られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

1 編 / 生物の特徴 1 章 / 生物の共通性 1 生物の共通性 教科書 p.8 ~ 11 1 生物の特徴 (p.8 ~ 9) 1 地球上のすべての生物には, 次のような共通の特徴がある 生物は,a( 生物は,b( 生物は,c( ) で囲まれた細胞からなっている ) を遺伝情報として用いている )

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

細胞の構造

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日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

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第1回 生体内のエネルギー産生

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

4 章エネルギーの流れと代謝

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図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

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解糖系でへ 解糖系でへ - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 - リン酸 - リン酸 1,-2 リン酸 ジヒドロキシアセトンリン酸 AT AT リン酸化で細胞外に AT 出られなくなる 異性化して炭素数 AT の分子に分解される AT 2 ホスホエノール AT 2 1

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

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第四問 : パーキンソン病で問題となる運動障害の症状について 以下の ( 言葉を記入してください ) に当てはまる 症状 特徴 手や足がふるえる パーキンソン病において最初に気づくことの多い症状 筋肉がこわばる( 筋肉が固くなる ) 関節を動かすと 歯車のように カクカク と軋む 全ての動きが遅くな

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

研究成果の概要ビタミンCを体内で合成できない遺伝子破壊マウス (SMP30/GNL 遺伝子破壊マウス ) に1 水素 (H2) ガスを飽和状態 (0.6 mm) まで溶かした水素水 ( 高濃度水素溶解精製水 ) を与えた群 2 充分なビタミンCを与えた群 3 水のみを与えた群の 3 群に分け 1 ヶ

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

44 4 I (1) ( ) (10 15 ) ( 17 ) ( 3 1 ) (2)

生活設計レジメ

I II III 28 29


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解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1

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婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

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わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

循環器HP Suppl-3

DRAFT#9 2011

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

生物時計の安定性の秘密を解明

研究背景 糖尿病は 現在世界で4 億 2 千万人以上にものぼる患者がいますが その約 90% は 代表的な生活習慣病のひとつでもある 2 型糖尿病です 2 型糖尿病の治療薬の中でも 世界で最もよく処方されている経口投与薬メトホルミン ( 図 1) は 筋肉や脂肪組織への糖 ( グルコース ) の取り

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク

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ミトコンドリア病に対する 5- アミノレブリン酸 / クエン酸第 1 鉄医師主導治験 埼玉医科大学小児科大竹明埼玉医科大学ゲノム医学研究センター岡崎康司千葉県こども病院代謝科村山圭 ミトコンドリア病研究 患者公開フォーラム 2016.1.23 TKP 品川カンファレンスセンター

ミトコンドリア病 ミトコンドリア病とは ミトコンドリアの働きが低下することが原因で起こる病気 の総称 いかなる症状 いかなる臓器 組織 何歳でも いかなる遺伝形式でも発病し得る エネルギー代謝系 ( ミトコンドリア呼吸鎖 ) の先天代謝異常症である 出生 5,000 人に 1 人の割合で発症する 特に幼少時期発症例は症状が多彩で重篤致死の症例が多い 幼小児期の 3 大症状 1 脳筋症状 2 消化器 肝症状 3 心筋症状 根治的治療法がなく 対症的治療法にとどまる 2

代表的なミトコンドリア病 ミトコンドリア脳筋症 乳酸アシドーシス 脳卒中様発作症候群 赤色ぼろ繊維 ミオクローヌスてんかん症候群 リー脳症 レーバー遺伝性視神経委縮症 英文略語 MELAS MERRF Leigh LHON mtdna 変異 3243, 3271, 13513 変異など 8344 変異など 8993, 9176, 13513 変異など 11778 変異など 核 DNA 変異 POLG など POLG など SURF1, PDHA1 などー 遺伝形式主に母系遺伝主に母系遺伝母系遺伝は 3 割のみ母系遺伝 発症年齢小児 ~ 成人小児 ~ 成人乳児 ~ 小児若年成人 主な症状 脳卒中様症状 ( けいれん, 意識障害, 半盲 視野狭窄, 運動麻痺など ), 繰り返す頭痛, 嘔吐発作, 精神症状 ミオクローヌス, てんかん, 小脳症状 精神運動発達遅滞, けいれん, 嚥下困難など 時にジストニアなどの神経症状を合併 血中乳酸値 中等度 ~ 高度に上昇中等度 ~ 高度に上昇高度に上昇正常 ~ 軽度上昇 3

参考 核 DNA 変異による呼吸鎖複合体 I 欠損症患者の予後は極めて悪く半数以上が 2 歳未満で死亡 呼吸鎖複合体 I 欠損の殆どの症例は リー脳症 白質脳症に移行する ミトコンドリア DNA 変異による呼吸鎖複合体 I 欠損症も半数は 3 歳未満で死亡 呼吸鎖複合体欠損症患者の生存率 ( 変異位置別 ) ( アセンブリー遺伝子 構造遺伝子 ) ( コアサブユニット 非コアサブユニット ) 2 歳 2 歳 J Inherit Metab Dis. (2012) 35: 737-47 改 4

ミトコンドリア病の治療 1 適切なエネルギー源 水分 電解質の摂取 2 糖質制限と脂質優先摂取 P:F:C=10-15%:50%:35-40% 脂質 1-2g/kg/day 3 消費エネルギー抑制 : 発熱 けいれんの処置 4 L- カルニチン 50-100mg/kg/day 5 ビタミンカクテル 体重 10kg の小児への経口投与量 アリナミンF (Vit B1) 100mg シナール(Vit C) 1g ビオチン (Vit H) 5mg ユベラ (Vit E) 100mg ノイキノン (CoQ) 50mg 6 ミトコンドリア毒を避ける i) バルプロ酸, ii) テトラサイクリン, iii) クロラムフェニコールなど いずれも対症療法のみで根治療法には成り得ない 5

国内 アルギニン : ミトコンドリア病治療薬開発状況 MELAS に投与することによって 血管内皮機能の改善による脳卒中様発作の軽減を図る 神経細胞の直接障害による症状には無効 医師主導治験が終了 (MELAS) ピルビン酸 Na: 乳酸 / ピルビン酸比 (L/P 比 ) が高い状態において ピルビン酸 Na を補充することによって 細胞内の NADH から NAD を再生し 解糖系による ATP 産生を回復 医師主導治験準備中 (MELAS) 海外 EPI743 (alpha-trocotrienol quinone) :NQO1 cofactor 1; 抗酸化作用 Edison Pharmaceuticals が欧米で治験中 ( リー脳症 ) 日本でも大日本住友製薬が治験中 (Edison Pharma と提携 ) SRT501 ( レスベラトロール ): SIRT1 activator ミトコンドリア機能の活性化 Sirtris Pharmceuticals (GSK) 治験中止 ( 腎臓の副作用 ) 治験進行中の化合物はいずれも根治療法薬ではない! 6

ミトコンドリア = 生体内の発電所 原料 - 脂肪 - 糖 - タンパク質 I II III IV V エネルギー (ATP) ミトコンドリア病 = 呼吸鎖異常症 OXPHOS ( 酸化的リン酸化 ) 病 少なくとも 5000 人に 1 人 (Skaldal D et al. : Brain 2003)

ミトコンドリア病は 呼吸鎖異常症です 従って呼吸鎖の活性を上げることが 根本治療法に繋がります 8

5- アミノレブリン酸 (ALA) について 5-ALA (5- Amino Levulinic Acid) 各種生物に存在する生体内物質 タンパク質を構成しないアミノ酸 ヘムやクロロフィルの前駆物質 O H 2 C C H 2 N COOH CH 2 CH 2 MW: 131.13 + Mg + Fe + Co 植物 動物 葉緑素 亜硝酸還元酵素亜硫酸還元酵素 シトクロム ( ミトコンドリア呼吸鎖 ) シトクロム P450 ( 解毒作用 ) カタラーゼ ( 過酸化物スカベンジャー ) N N ( 酸素運搬 N ) N N ヘモグロビン N N ビタミンN B 12 9

外部から投与された 5-ALA は ミトコンドリアで 生合成された 5-ALA と同じ代謝経路を辿り ヘムに代謝され 呼吸鎖複合体の構成要素となる ミトコンドリア呼吸鎖模式図 I CoQ10 H2O O2 II IV III ATP ADP ヘム生合成経路 V Int Immunopharmacol. 2011; 11(3):358-65.改 cyt c FLVCR Complex II, III, IV, cytochrome c は ヘム酵素である ABCB6 10

5-ALA+Fe の投与はヘム量を増加させ Complex IV 活性 ATP 量を上昇させる ウシ肺動脈細胞に0.1 mm 5-ALA, Feを投与 細胞内ヘム量 マウスに 1 週間 100 mg/kg 5-ALA と 157 mg/kg Fe を投与 筋 ATP 量 Control ALA Fe ALA + Fe Mingone CJ et al., Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol. 2006 Sep;291(3):L337-44. マウスに 15 週間 10 mg/kg 5-ALA を投与 Ogura S et al., BMC Res Notes. 2011 Mar 17;4:66. 肝 Complex IV 活性 Control ALA + Fe 肝 ATP 量 (SBI ファーマ内部データ ) Control ALA Control ALA 11

ALA0µM を 1 としたときの相対発現量 5-ALA+Fe の投与により低下したミトコンドリア機能を改善できる ミトコンドリア病患者由来線維芽細胞へ 5-ALA+Fe 添加後 10 日目の複合体発現量 (BN-PAGE) 呼吸鎖障害部位 ( 患者番号 ) Complex I (Pt. 25) Complex I (Pt. 346) Complex III (Pt. 39) Complex I, III (Pt. 113) 6 9 1.8 3 4 6 1.2 2 Complex III 発現量 2 0 3 0 0.6 0 1 0 3 12 1.8 3 Complex IV 発現量 2 1 8 4 1.2 0.6 2 1 0 0 50 100 0 0 0 50 100 0 50 100 0 50 100 0 (mm 5-ALA) 12

5-ALA+Fe の投与により低下したミトコンドリア機能を改善できる ミトコンドリア病患者由来線維芽細胞と 5-ALA, Fe を 10 日間共培養 (BN-PAGE) 5-ALA Complex I (Pt. 25) 電子伝達系障害部位 ( 患者番号 ) Complex I (Pt. 346) Complex III (Pt. 39) Complex I, III (Pt. 113) 0 50 100 0 50 100 0 50 100 0 50 100 (mm) Complex I Complex II Complex III Complex IV 13

pmol/ μg (ATP/protein ratio) pmol/ μg (ATP/protein ratio) 5-ALA+Fe の投与により ATP 産生を増加させる ミトコンドリア患者皮膚線維芽細胞の ATP 産生量に対する 5-ALA+Fe の効果 5-ALA+SFC 投与 10 日目 ミトコンドリア患者皮膚線維芽細胞を 5-ALA (0, 50 and 100 μm) と 100 μm SFC とを含む培地で 10 日間培養した *p<0.05: vs ALA 0 5-ALA+SFC 投与 10 日目 14

5-ALA によるミトコンドリアの活性化と抗酸化作用 Resveratrol etc. 5-ALA SIRT1 deacetylation Cytoplasm NAD + expression NRF-1 UCP-1 PGC-1α ALAS-1 Mitochondrial Functions HO-1 Nucleus Mitochondrion synthesis induction 5-ALA PPIX Heme synthesis degradation PEPT-1 5-ALA CPPIII Bilirubin antioxidant, antinitrosative Biliverdin + Iron + CO prooxidant, antioxidant 15

5-ALA+Feは根治療法薬に成り得る 呼吸鎖複合体のシトクロムや抗酸化酵素の構成成分であるヘムが合成される 呼吸鎖複合体活性の上昇によるATP産生の回復 電子を漏らさず 活性酸素の発生を抑制 HO-1誘導により活性酸素を消去する ミトコンドリア 呼吸鎖 Comp. II Comp. III 内膜 CoQ10 + 4H ROSH+ ROSH+ + H O2 ROS + cyt b Comp. I H+ H+ ADP H2O Comp. IV Comp. V cyt b heme a cyt c1 heme a3 ROS 4H+ ATP ATP Cyt. C cyt c 2H+ + H 3H+ 外膜 臨床試験中の 他の化合物 ピルビン酸 EPI-743 活性酸素消去 下流 呼吸鎖 が障害されているので エネルギー代謝は改善されない 解糖系 TCAサイクル 活性酸素の発生自体と エネルギー代謝不全は改善しない 呼吸鎖 障害部位 ATP 16

臨床開発計画 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 10 11 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 探索試験登録期間 40 週間観察期間 24 週間 3 月 被験者最終観察 4-6 月 解析 報告書 5 月末 ドラフトデータ 6 月 PMDA 相談申込み 8 月 PMDA 相談 8 月 倫理委員会審議 治験届 9 月 検証試験開始 探索試験終了後に移行 長期投与試験 検証試験終了後に移行 検証試験登録期間 24 週間観察期間 24 週間

5-ALA+Fe の経口投与は これまで確実な治療法がなかったミトコンドリア病を根本的に治療できる画期的で しかも生理的に無理のない自然な治療法で 特に子供達に将来を与える事が可能 18