06-4 平成26年度概算要求説明資料4

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07-4 平成30年度予算(案)主要事項

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

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Microsoft Word - 【第4章】無償化実施計画 修正.docx

資料 1 子ども 子育て支援新制度における利用者負担について 1 設定が必要な利用者負担額 1 号認定 認定区分対象該当施設 事業 3 歳以上保育が必要ない 2 号認定 ( 標準時間 ) 3 歳以上 2 号認定 ( 短時間 ) 保育が必要 3 号認定 ( 標準時間 ) 0~2 歳 3 号認定 ( 短

保護者のみなさまへ

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

甲府市私立幼稚園就園奨励費補助金交付規則について

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保育料に関する 基本的な考え方と課題について

緊急に措置すべき事項

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Microsoft PowerPoint - (縦)幼児教育の振興+無償化

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

平成21年度

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幼児教育の効果に関する代表的な研究成果 ~ ペリー就学前計画 ~ ペリー就学前計画は 1960 年代のアメリカ ミシガン州において 質の高い幼児教育プログラムに参加したグループ と 参加しなかったグループ を対象に その後長期にわたり追跡調査を実施しているもの 質の高い幼児教育プログラムへの参加は

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ほか 両親を亡くした子供を祖父母やおじ おばが保護者として監護しており 成年に達した場 合も該当します < 子どもの数え方 > 第 3 階層区分まで ( 兄 姉の年齢制限なし ) 補助対象となる園児の世帯内の兄 姉がいる場合 兄 姉を第 1 子とし 園児は第 2 子と数えます また 兄 姉が 2 人

①CSの概要

PowerPoint プレゼンテーション

( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 私立幼稚園 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) に基づいて設置された幼稚園で私立の幼稚園をいう 以下同じ ) の設置者が保護者から徴収する保育料及び入園料 ( 以下 保育料等 という ) を減額又は免除 ( 以下 減免 という ) する場合に

 

スライド 1

情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

概算要求基準等の推移

改正要点マニュアル

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

Microsoft Word - 03.H28秋 提言本文【合本】1110.docx

砥部町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

変更交付をすべきと認めたときは 交付決定の変更を行い 設置者に対し長与町私立幼稚園就園奨励費補助金交付決定変更通知書 ( 様式第 7 号 ) により通知を行うものとする ( 減免措置方法報告書 ) 第 7 条交付の決定を受けた設置者は 町長が指定する日までに減免措置方法報告書 ( 様式第 8 号 )

居宅介護支援費Ⅰの算定上限(40件)の範囲

新制度における私立幼稚園の選択肢

 

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

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都道府県別私立高校生への授業料等支援制度

平成19年度税制改正.xls

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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主管課長会議 表紙

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平成17年3月10日

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成26年11月4日

第2回税制調査会 総2-2

写 私幼第 号 平成 24 年 9 月 12 日 都道府県私立幼稚園団体長 様 全日本私立幼稚園連合会 会長香川敬 幼稚園就園奨励費補助にかかる通知への市町村対応状況の調査について ( 依頼 ) 残暑厳しき折 先生方にはますますご清栄のこととお慶び申しあげます さて 平成 24 年 8

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

☆☆H26以降入学生 減免制度紹介パンフ(H29 給付金改定)

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

1 認可保育所への入所と費用の流れ ( 日本保育協会 HP より抜粋 ) 保育所への入所と費用の流れの全体像 6 徴収 7 負担金 補助金 保護者 1 入所申し込み 市区町村 国 2 入所決定 保育に欠ける児童 4 保育 2 保育委託 5 保育費用の支払い 7 負担金 補助金 3 入所 保育所 都道

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

Microsoft Word - 【届出_根拠規範】28_兵庫県伊丹市_1_14.doc

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

栃木市幼稚園等第三子以降就園する園 第三子以降就園する園 第 3 項に規定 私立幼稚園 私立幼保 第三子以降支援児の保育料軽減による 児の保育料に要する経 する就園する 連携型認定こども園又 保護者負担の緩和 費 園児と生計を は私立幼稚園型認定こ 一にする者の ども園の設置者 市町村民税の 課税状

平成 21 年 11 月 26 日 照会先 社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課企画法令係 ( 担当 内線 ) 課長補佐伊藤経人 (3090) 企画法令係吉井彰規 (3148) ( 代表電話 ) 03(5253)1111 ( 直通電話 ) 03(3595)2528 障害者自立支援法の施行前後における

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

政策評価書3-3(4)

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

参考資料

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

各委員提出資料

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地域子育て支援拠点事業について

子育てや教育にお金がかかりすぎるから自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから家が狭いから高年齢で生むのはいやだから欲しいけれどもできないから健康上の理由からこれ以上 育児の心理的 肉体的負担に耐えられないから夫の家事 育児への協力が得られない

学力向上のための取り組み

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

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流山市子ども・子育て会議

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

2019年度 文部科学省税制改正の概要

玉川大学教職大学院 教授 小松 郁夫氏

( 様式第 1 号 ) 国公立高校用 大阪府教育委員会教育長様 奨学のための給付金受給申請書 記入日令和年月日 受給対象となる生徒に関する事項 生徒が在学する学校の名称等 フリガナ 生徒の氏名 生徒の住所 高等学校 年組番 全日制 昭和平成 学校の種類 課程 学科 定時制 通信制 生徒の生年月日 大

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

1. 基本的な考え方 幼児期の教育( 幼児に対する教育を意味し 幼児が生活するすべての場において行われる教育を総称したものをいう 具体的には 幼稚園 保育所 認定こども園等における教育 家庭における教育 地域における教育を含む広がりを持った概念としてとらえる 以下 幼児教育 という ) は 生涯にわ

2.調査結果の概要

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

平成28年度子どものための教育・保育給付災害臨時特例補助金交付要綱

Transcription:

9. 幼児教育に係る保護者負担の軽減 ( 無償化に向けた段階的取組 ) 1. 要求要旨 ( 前 年 度 予 算 額 23,538 百万円 ) 平成 26 年度要求 要望額 33,905 百万円 うち優先課題推進枠 15,363 百万円 幼児期の教育は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり すべての子供に質の高い幼児教育を保障するため 幼児教育に係る保護者負担を軽減し 無償化に段階的に取り組む 2. 内容 幼稚園就園奨励費補助 33,905 百万円 (23,538 百万円 ) 幼児教育の振興を図る観点から 保護者の所得状況に応じた経済的負担の軽減等を図る 幼稚園就園奨励事業 を実施している地方公共団体に対し 国が所要経費の一部を補助する 平成 26 年度については 幼稚園と保育所の 負担の平準化 を図ることとし 低所得世帯と多子世帯の保護者負担の軽減を行う 1 低所得世帯の保護者負担軽減保育所と同様に 生活保護世帯の保護者負担を無償にする ( 無償となるよう 保育料の全国平均単価 公立 :79,000 円 私立 :308,000 円 まで補助を可能にする ) 階層区分 公立 生活保護世帯 79,000 円 (59,000 円増 ) 保護者負担を無償市町村民税非課税世帯 市町村民税所得割非課税世帯 ( 年収約 270 万円まで ) 20,000 円 ( 前年度同額 ) 私立 第 Ⅰ 階層 : 生活保護世帯 308,000 円 (78,800 円増 ) 保護者負担を無償第 Ⅱ 階層 : 市町村民税非課税世帯 199,200 円 ( 前年度同額 ) ( 市町村民税所得割非課税世帯を含む ) ( 年収約 270 万円まで ) 第 Ⅲ 階層 : 市町村民税所得割課税額 115,200 円 ( 前年度同額 ) ( 77,100 円以下 ) 世帯 ( 年収約 360 万円まで ) 第 Ⅳ 階層 : 市町村民税所得割課税額 62,200 円 ( 前年度同額 ) (211,200 円以下 ) 世帯 ( 年収約 680 万円まで ) 金額は の場合の補助単価 ( 年額 ) 市町村民税所得割課税額 ( 補助基準額 ) 及び年収は 夫婦 ( 片働き ) と子供 2 人世帯の場合の金額であり 年収はおおまかな目安 2 多子世帯の保護者負担軽減の拡充保育所と同様に の保護者負担を半額にした上で所得制限を撤廃し 第 3 子以降についても所得制限を撤廃する 幼稚園に同時就園している場合 0.5( 所得制限を撤廃 ) 以降 0.0( 所得制限なし ) 学校 1~3 年生の兄 姉がいる場合 0.75 0.5( 保護者負担を半額 所得制限を撤廃 ) 以降 0.0( 所得制限を撤廃 ) 数値は の保護者負担割合を とした場合の以降の概ねの保護者負担割合である 無償となる保育料の上限は平均単価 ( 公立 :79,000 円 私立 :308,000 円 ) - 33 -

幼児教育に係る保護者負担の軽減 ( 無償化に向けた段階的取組 ) ( 幼稚園就園奨励費補助 ) 事業の概要 幼稚園就園奨励費補助 幼児教育の振興を図る観点から 保護者の所得状況に応じた経済的負担の軽減等を図る 幼稚園就園奨励事業 を実施している地方公共団体に対し 国が所要経費の一部を補助する ( 補助率 :1/3 以内 ) 1. 低所得世帯の保護者負担軽減 ( 平成 25 年度予算額 23,538 百万円 ) 平成 26 年度要求 要望額 33,905 百万円 ( 対前年度 10,367 百万円増 ) 幼児期の教育は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり すべての子供に質の高い 幼児教育を保障するため 幼児教育に係る保護者負担を軽減し 無償化に段階的に取り組む 平成 26 年度については 幼稚園と保育所の 負担の平準化 を図ることとし 幼稚園就園奨励 費補助 において低所得世帯と多子世帯の保護者負担の軽減を行う 概算要求のポイント 保育所と同様に 生活保護世帯の保護者負担を無償にする ( 無償となるよう 保育料の全国平均単価 公立 :79,000 円 私立 :308,000 円 まで補助を可能にする ) ( 階層区分 ) (26 年度 ) 公立 生活保護世帯 79,000 円 (59,000 円増 ) 保護者負担を無償 市町村民税非課税世帯 市町村民税所得割非課税世帯 ( 年収約 270 万円まで ) 20,000 円 ( 前年度同額 ) 私立 第 Ⅰ 階層 : 生活保護世帯 308,000 円 (78,800 円増 ) 保護者負担を無償 第 Ⅱ 階層 : 市町村民税非課税世帯 199,200 円 ( 前年度同額 ) ( 市町村民税所得割非課税世帯を含む ) ( 年収約 270 万円まで ) 第 Ⅲ 階層 : 市町村民税所得割課税額 ( 77,100 円以下 ) 世帯 ( 年収約 360 万円まで ) 115,200 円 ( 前年度同額 ) 第 Ⅳ 階層 : 市町村民税所得割課税額 (211,200 円以下 ) 世帯 ( 年収約 680 万円まで ) 62,200 円 ( 前年度同額 ) 金額は の場合の補助単価 ( 年額 ) 市町村民税所得割課税額 ( 補助基準額 ) 及び年収は 夫婦 ( 片働き ) と子供 2 人世帯の場合の金額であり 年収はおおまかな目安 2. 多子世帯の保護者負担軽減の拡充 保育所と同様に の保護者負担を半額にした上で所得制限を撤廃し 以降についても所得制限を撤廃する 幼稚園に同時就園している場合 0.5 ( 所得制限を撤廃 ) 以降 0.0 ( 所得制限なし ) 学校 1~3 年生の兄 姉がいる場合 0.75 0.5( 保護者負担を半額 所得制限を撤廃 ) 以降 0.0 ( 所得制限を撤廃 ) 数値は の保護者負担割合を とした場合の以降の概ねの保護者負担割合である 無償となる保育料の上限は 保育料の全国平均単価 ( 公立 : 79,000 円 私立 :308,000 円 ) - 34 -

多子世帯の保護者負担の軽減 ( 幼稚園と保育所との比較 ) 幼稚園 4 所得制限 : 原則あり ( 年収約 680 万円程度まで ) 補助対象世帯年収 ~ 約 680 万円 A 世帯 B 世帯 4 以上はカウントしない 補助対象外世帯年収約 680 万円 ~ C 世帯 D 世帯 保育所 所得制限 : なし ( 全世帯が対象 ) 4 E 世帯 3 3 2 2 1 1 1 以上はカウントしない 5 ( 年長 ) 4 ( 年中 ) [0.5] ( 半額 ) [0.75] (25% 減 ) [0.5] [0.5] [0.5] 5 4 3 ( 年少 ) 2 [0.0] [0.0] 2 以下はカウントしない [0.0] [0.0] 3 2 [0.5] ( 半額 ) 1 1 [0.0] 0 [ ] 内の数値は の保護者負担額を とした場合の負担割合 - 35-0

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10. 地域とともにある学校づくりの推進 ( コミュニティ スクール等 ) 1. 要求要旨 ( 前年度予算額 178 百万円 ) 平成 26 年度要求 要望額 186 百万円 保護者や地域住民の力を学校運営に生かす 地域とともにある学校づくり の推進により 社会総がかりで教育再生を実行し 子供が抱える課題を地域ぐるみで解決する仕組みづくりや質の高い学校教育を実現する 保護者や地域住民が学校運営に参画するコミュニティ スクールについて 全公立中学校の 1 割 ( 約 3,000 校 ) に拡大する ( 平成 28 年度まで ) あわせて 自律的 組織的な学校運営体制を構築する 2. 内容 (1) コミュニティ スクールの充実 拡大 132 百万円 (178 百万円 ) コミュニティ スクールの導入拡大や取組充実に向け 制度運用の実践研究やマイスターの派遣等を行う < 導入の促進 > 1コミュニティ スクール導入に関する実践研究 60 百万円導入を目指す地域における 組織や運営体制づくり ( 研究費 100 万円 60 市区町村 ) 別途 教員 事務職員加配措置あり 2コミュニティ スクール推進員 (CSマイスター) 派遣事業 9 百万円実践経験のある元校長や地域住民などをCSマイスターとして派遣 3 説明会 フォーラムの開催 20 百万円地域とともにある学校づくり推進協議会 (8 会場 ) など < 取組の充実 > 1コミュニティ スクールの熟議と協働の充実に関する実践研究 4 百万円 2コミュニティ スクールのマネジメント力強化に関する実践研究 10 百万円 < 導入の促進 取組の充実を支える基盤整備 > 1 地域とともにある学校づくりに必要な学校マネジメント力強化に関する調査研究 15 百万円教職員や学校運営協議会委員のマネジメント力向上のためのプログラム開発など ( 研究費 500 万円 3 件 ) (2) 自律的 組織的な学校運営の体制の整備に向けた調査研究 54 百万円 ( 新 規 ) 校長がリーダーシップを発揮するための学校裁量予算や事務体制の整備 充実 学校評価に関する調査研究を行う ( 研究費 200 万円 17 市区町村 1,000 万円 2 団体 ) - 37 -

地域とともにある学校づくりの推進 ( コミュニティ スクール等 ) 平成 26 年度概算要求額 :186 百万円 ( 平成 25 年度予算額 :178 百万円 ) コミュニティ スクールの充実 拡大 (132 百万円 ) 目指すべき学校の姿 子供が抱える課題を地域ぐるみで解決する 保護者や地域住民の力を学校運営に生かし 質の高い教育を実現 ( 導入の促進 ) コミュニティ スクール導入に関する実践研究 60 百万円導入を目指す地域における 組織や運営体制づくり 研究費:100 万円 60 市区町村 教員 事務職員加配措置 コミュニティ スクール推進員 (CSマイスター) 派遣事業 9 百万円実践経験のある元校長や地域住民などをCSマイスターとして派遣 説明会 フォーラムの開催 20 百万円地域とともにある学校づくり推進協議会 (8 会場 ) など 保護者や地域住民が学校運営に参画するコミュニティ スクールの充実 拡大 < 全公立中学校の 1 割 ( 約 3,000 校 ) に (~ 平成 28 年度 )> ( 取組の充実 ) コミュニティ スクールの熟議と協働の充実に関する実践研究 4 百万円導入地域における 子どもが抱える課題を地域ぐるみで解決する仕組みの強化 研究費:100 万円 4 市区町村 コミュニティ スクールのマネジメント力強化に関する実践研究 10 百万円導入校における 地域とのコーディネート機能や事務機能の強化 研究費:10 万円 100 校 事務職員加配措置 ( 導入の促進 取組の充実を支える基盤整備 ) 地域とともにある学校づくりに必要なマネジメント力の強化 24 百万円教職員や学校運営協議会委員のマネジメント能力向上のためのプログラム開発や研修の実施 自律的 組織的な学校運営体制の構築 ( 新規 :54 百万円 ) 自律的 組織的な学校運営体制の構築に向けた調査研究 新規 54 百万円校長がリーダーシップを発揮するための学校裁量予算や事務体制の整備 充実 学校評価に関する調査研究 研究費:200 万円 17 市区町村 1000 万円 2 団体 - 38 -

11. 義務教育教科書の無償給与 1. 要求要旨 ( 前年度予算額 41,167 百万円 ) 平成 26 年度要求 要望額 40,700 百万円 義務教育教科書購入費については 憲法第 26 条に掲げる義務教育無償の精神 を広く実現するものとして 国公私を問わず 義務教育諸学校の児童 生徒が使 用する教科書を国が発行者から直接購入し 無償で給与するための経費 2. 内容平成 26 年度義務教育教科書購入費の概算要求額は 教科書の定価は公共料金であることから 公共料金として適正な価格にするため 前年の定価をベースに物価指数や製造コスト等の変動要素を適切に反映するとともに 教科書を安定的に供給するために必要な所要経費の見直しにより +0.4% の定価改定等を行った上で約 407 億円を計上 (1) 予算額等の推移 区分 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 ( 案 ) 予算額 395 億円 406 億円 412 億円 412 億円 407 億円 :+6.0% : 0.5% 定価改定率 +0.5% ±0.0% +0.4% 中 : 0.5% 中 :+6.1% (2) 平成 26 年度児童生徒 1 人当たりの平均教科書費 ( 見込み ) 学校用教科書 3,306 円 ( 教科書一冊あたり 374 円 ) 中学校用教科書 4,792 円 ( 教科書一冊あたり 520 円 ) - 39 -

教科書無償給与制度について ~ 理念 ~ 憲法第 26 条の義務教育無償の精神を広く実現 次代を担う子どもたちの国民的自覚を深めるなど 国民全体の期待を込めて 教育的意義から実施 教育費の保護者負担の軽減 昭和 38 年の制度発足以来 国民の間に深く定着 諸外国においても 多くの国で教科書の無償制を実施 国 ( 文部科学省 ) ( 購入契約を締結 ) 教科書発行者 教科書供給業者 国立学校 無償給与 公立学校 無償給与 私立学校 無償給与 予算額の推移 義務教育諸学校の全ての児童生徒 教科書は児童生徒の所有物書き込みをしたり 自宅に持ち帰って学習 区分 H22 H23 H24 H25 H26( 案 ) 予算額 395 億円 406 億円 412 億円 412 億円 407 億円 定価改定率 +0.5% +6.0% 中 0.5% 0.5 % 中 +6.1% ±0.0% +0.4% ( 参考 ) 平成 26 年度児童生徒 1 人当たりの平均教科書費 ( 見込み ) 学校用 3,306 円 ( 教科書 1 冊あたり 374 円 ) 中学校用 4,792 円 ( 教科書 1 冊あたり 520 円 ) 教科書の質量の充実に見合う教科書定価 教育振興基本計画等における教科書の質 量の充実に見合う教科書定価について 新課程に対応した教科書 ( : 平成 23 年度 ~ 中 : 平成 24 年度 ~) の定価より反映 教育振興基本計画について (H20.7.1 閣議決定 ) 教科書の改善新学習指導要領の趣旨を踏まえ, 子どもたちが基礎的 基本的な知識 技能を確実に身に付け, それらを活用する力をはぐくむことができるような教科書の質 量の改善を図る - 40 -

( 参考 ) 平成 26 年度文部科学関係概算要求 東日本大震災復興特別会計分 ( 初等中等教育局関係 ) 復興庁所管事業 就学支援 35 億円 被災地スクールバス ボート購入経費 0.3 億円 被災により通学困難となった児童生徒の通学支援のためのスクールバス等購入費の補助 被災児童生徒就学支援等臨時特例交付金の積み増し 35 億円 震災により就園 就学等が困難となった幼児児童生徒に対し必要な就学支援を行うための基金において 経費の不足が見込まれることから所要の経費を追加交付 幼児児童生徒の心のケアや教育支援等 緊急スクールカウンセラー等派遣事業 スクールカウンセラー 1,300 人など 62 億円 39 億円 被災児童生徒に対する学習支援等のための教職員加配 21 億円 心のケアが必要な被災児童生徒に対する学習支援等に取り組むための定数措置 (1,000 人 ) 復興教育支援事業 1 億円 被災地の復興を支え 今後の学校教育の新しいモデルともなる先進的な教育活動を展開する団体の取組を支援等 福島県双葉郡中高一貫校に関する経費については 今後 設置場所を含め学校設置に向けた具体的な検討が行われることから 事項要求