01イチジク

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ネギ 防除法

中晩柑の病害虫

トンネル博多ベリー防除暦

平成19年度事業計画書

(2) 新系統の発生状況平成 28 年 4~10 月にかけて府内 19 地点のネギ キャベツ及びタマネギほ場から採集したネギアザミウマの次世代を一頭飼育法 ( 十川ら, 2013) により調べた結果 南丹市以南の16 地点で新系統 ( 産雄性生殖系統 ) を確認した 山城地域では 産雄性生殖系統が優

11ブドウ

うどんこ病 黒星病 黒斑病 赤星病 胴枯病 白紋羽病 輪紋病 炭疽病 疫病 腐らん病 枝枯細菌病 心ニ腐セれナ症(シサ胴ビ枯ダ病ニ菌)使用倍率 使用量 ステロール生合成阻害 3 フェンブコナゾール水和剤 22% 5000~10000 倍,200~700リッ ト 5000~12000 倍,200~70

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

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ダイコン 防除法

施設キュウリ ( 抑制栽培 ) のミナミキイロアザミウマの IPM 体系マニュアル

本年 10 月 11 日 ~11 月 10 日の間に登録登録されたされた新農薬 ( 適用拡大を含む は 次の通りですりです 下線部が適用拡大適用拡大になりましたになりました 登録日 薬剤名 10/24 テルスタ - フロアブル 登録内容 ( 適用拡大を含む のあらまし 対象作物内容 もも 対象害虫の

アザミウマ類の薬剤検定1

PowerPoint プレゼンテーション

濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (ppm) 濃度 (pp

白紋羽病の病徴 果樹の地上部にこんな症状が出ていたら要注意 春先の発芽が遅れ 花芽分化が多く 開花時期が早まる 徒長枝の本数が少ない または伸長が悪い 梅雨明け後期に 葉が萎れたようになる 秋期に葉の黄化や 落葉が早くなる 果実の肥大が悪く 熟期が早まる 徒長枝の伸長が悪い 菌 糸 束 秋期の葉の早

Microsoft Word 予報第9号

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

農薬成分数およびカウント数一覧 ( 作物別 ) 作物名項目使用目的農薬名成分数カウント数 小麦 ビート 殺菌剤殺虫剤育苗期殺菌剤殺虫剤 種子伝染病ベンレート T コート 2 2 眼紋病 うどんこ病ユニックス顆粒水和剤 除草剤 赤さび病アミスター 20 フロアブル 1 1 うどんこ病赤さ

( ア ) 殺菌剤 を付した病害虫は 薬剤耐性もしくは抵抗性個体群が出現している ( 詳細は 24~ ページを参照 ) ( 小麦 : 殺菌 ) 毒魚処理濃度 量新性毒 ( ) は分類名 等性 眼紋病 赤さび病 褐色雪腐病 規 改訂 茎葉散布劇 A 他合成 ヘ ンソ イミタ ソ ール 1


2 ブドウの病害虫

病害虫発生予察情報(11月予報)

平成 30 年産米づくりのポイント ~ 水稲種子の消毒時の注意点について ~ JA 全農ちば営農支援部今年も水稲栽培に向けた準備の時期がやって来ます イネばか苗病や細菌性の苗立枯病など種子伝染性の病害の発生を防ぐためには 薬剤による種子消毒を中心とした対策が必要不可欠のため しっかりとした対策を実施

2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

リンゴ黒星病、うどんこ病防除にサルバトーレME、フルーツセイバーが有効である

30年防除基準.indb

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Microsoft Word - H30-19りんご.docx

(10) マンゴーア殺菌剤, イ殺虫剤 農薬名 成分名 病 病 殺 菌 剤 I C ボ ル ド ー 6 6 D 塩基性硫酸銅 無機殺菌 アミスター 1 0 フロアブルアソ キシストロヒ ン ストロヒ ルリン オーソサイド水和剤 8 0 キャフ タンその他 ジマンダイセン水和剤マンセ フ 有機硫黄 ペ

病害虫名

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本剤の使用に当たっては 使用量 使用時期 使用方法を誤らないように注意し 特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします 安全使用上の注意事項 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください 眼に入った場合には直ちに水洗し 眼科医の手当を受けてく

長期講習会(平成24年野崎修正)資料

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2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

「公印省略」

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クビアカツヤカミキリの生態と防除対策

Ⅱ りんご生産情報 1 果実肥大 作業の進み 病害虫の動き (1) 果実肥大 8 月 1 日現在での果実肥大は 7 月下旬の高温の影響で肥大の伸びが鈍ったものの 概ね平年並みから平年を上回っている 果実肥大 (8 月 1 日現在 横径 :cm 平年比:%) 地 域 年 つがる ジョナゴールド ふ じ

殺虫数(頭(2) 京田辺市におけるフェロモントラップへの誘殺虫数 (7 月第 6 半旬 ~8 月第 5 半旬の合計値 ) は81.0 頭で 平年の22.4 頭を上回っている (+)( 図 1) また 本年度からフェロモントラップを設置した亀岡市および京丹後市でも 8 月第 4 半旬から誘殺数が急増し

冷蔵貯蔵中のぶどう「シャインマスカット」に発生する灰色かび病防除に、オンリーワンフロアブルの7月中~下旬散布が有効である

190号.indb

農薬混用事例集

予報 岡病防第16号

目 次 I イチジク病害図鑑 ( 写真 ) 疫病 3 株枯病 6 黒かび病 9 酵母腐敗病 11 さび病 14 炭疽病 15 汚損果 17 灰色かび病 18 酵母腐敗病を伝搬するショウジョウバエ類 19 Ⅱ イチジク病害の発生生態と防除対策 ( 解説 ) 疫病 21 株枯病 22 黒かび病 24 酵

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スライド 1

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石原の農薬登録情報 2 登録変更に関するお知らせ 2016 年 4 月 12 日 5 月 13 日までの間に登録された弊社の新農薬 ( 適用拡大を含む ) は 次の通りです ( 下線部が適用拡大になりました ) 4/20 付け適用拡大トアロー 和剤 CT 作物名適用病害虫名希釈倍数 10a 当り散布

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キノンドー顆粒水和剤 2 年目 継続 1. 目的製剤変更による効果確認 樹齢 20 年生栽植密度 m 20 本 /10a (6) 試験内容試験面積 40 a 試験区 20 a 対照区 20 a 7/2 キノンドー顆粒水和剤 1,000 倍 500 リットル 7/2 キノンドーフロアブ

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果樹の生育概況

わかっていること トマトすすかび病について

情報01-1.xlsx

SDS農薬要覧2019 ネマモール粒剤30

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

農林水産省登録第 号 2014 年 1 月版 製品名スワルスキープラス ( 吊り下げ型パック製剤 ) 販売 アリスタライフサイエンス株式会社 製造場 コパートビーブイ ベヘーア工場 小分製造場 アリスタライフサイエンス株式会社バイオシステムズ お問い合わせ先 IPM 営業本部東京都中央区

04_P36_67殺菌剤_cs6.indd

Microsoft Word - ビワ、~1

月中旬以降の天候によって塊茎腐敗による被害が増加する事例も多い 平成 28 年度は疫病の発生面積率は19.9% と例年に比べてやや少なかったものの 塊茎腐敗の発生面積率は 14.8% と例年に比べてやや多かったとされる ( 平成 現在 北海道病害虫防除所調べ ) かつては 疫病には

**************************************** 2017 年 4 月 29 日 日本植物病理学会殺菌剤耐性菌研究会 耐性菌対策のための DMI 剤使用ガイドライン 一般的な耐性菌対策 1. 薬剤防除だけに頼るのではなく 圃場や施設内を発病しにくい環境条件にする 1)

ダコニール1000_農薬ガイド_2018年8月31日

ナスにおける天敵の利用法

イチゴの殺虫剤 ( 福岡県 ) 使用香港と同等台湾と同等共通 6 月アーデント WP (2,-ND,ND) ランネート 45DF (1,ND,2) 7 月ロディー EC (5,5,1) アタブロン EC (2,ND,0.5) マトリック FL (0.5,ND,ND) ランネート 45DF (1,ND

ブドウ 1. 黒とう病 Elsinoe ampelina < 生態と防除のねらい > 病原菌は結果母枝や巻ひげ等の病斑部で越冬し 4 ~ 5 月から降雨のたびに胞子を作り 新梢や新葉 巻ひげ等に感染し発病する この新病斑が二次伝染源となり 次々に伝染を繰り返す 発病は 4 月下旬頃から認められるが

( 一財 ) 沖縄美ら島財団調査研究 技術開発助成事業 実施内容及び成果に関する報告書 助成事業名 : 土着微生物を活用した沖縄産農作物の病害防除技術の開発 島根大学生物資源科学部 農林生産学科上野誠 実施内容及び成果沖縄県のマンゴー栽培では, マンゴー炭疽病の被害が大きく, 防除も困難となっている

短期暴露評価により変更される農薬の使用方法について 国は農薬の登録にあたって これまで一日摂取許容量 (ADI) に基づく長期暴露評価を実施してきましたが 今後は 急性参照用量 (ARfD) を指標とした短期暴露評価も実施することとなりました 既登録農薬の中には 登録済みの使用方法ではARfDを超過

すると死滅する 露地では水稲との輪作を行い, ハウス栽培では夏の休閑期に湛水あるいは2~3 週間ハウスを密閉してサウナ処理 (10a 当り石灰窒素 100~150kg, 稲わら1,500~2,000kg施用, 小畦を造ってフィルムで被覆し, 土壌が湿る程度に注水後 10 日以上湛水, ただし土壌 p

PowerPoint プレゼンテーション

H30栽培管理履歴様式(高槻)

190号.indb

奈良農研セ研報 (Bull. Nara. Agr. Res. Cen.) 46: 原著論文 奈良県におけるカキ樹幹害虫ヒメコスカシバとフタモンマダラメイガの発生消長と防除対策 藤田博之 林良考 Seasonal Prevalence and Control of Synanthedo

SDS農薬要覧2018 ダコニール1000

大型の捕虫網 ( 径 42cm) を使用し 1 地区 5 地点の払い落し法により調査する 越冬後の5~6 月の指標植物としては結実しているクワ サクラ ヒイラギ及び開花中のミカン 新梢伸長中のキリが適しており また 新成虫が出現する7 月以降の好適な指標植物として結実したスギ ヒノキ サワラ ヒイラ

作物名 件数 20 つるな 1 20 とうがん 1 20 なばな 1 20 にがうり 1 20 バジル 1 20 ハスカップ 1 20 パセリ 1 20 はつかだいこん 1 20 パッションフルーツ 1 20 はなっこりー 1 20 ふき 1 20 ふだんそう 1 20 ホップ 1 20 みずな 1

いちごじゃのめ病 さやえんどう実えんどうピーマンすいか メロン きゅうり うどんこ病 ~ 5,000 陥没病 黒星病 ~ 5,000 うどんこ病 かぼちゃ種子重量のフザリウム立枯病 0.3% にがうり うどんこ病うり類 ( 漬物用 ) つる枯病 炭疽病 ~ 5,000 トマト葉かび病ミニトマトすすか

果樹の生育概況

目次 1. はじめに 1 2. 輸出の際に特に注意すべき主要害虫 1 3. 輸出の際に防除を注意すべき主要病害 4 4. 各国の残留農薬基準値の調査方法 8 5. 日本で栽培されるリンゴ果実の農薬残留のパターン 地域ごと 輸出相手国ごとの防除体系案 輸出用リンゴ防除薬剤の選択

(5) カボチャ適用農薬一覧表ア殺菌剤 農薬名成分名 系 統 名 適 用 病 害 虫 名 う 疫 果 褐 菌 つ 白 べ 病 病 病 病 病 病 病 病 アフェットフロアブルヘ ンチオヒ ラト アミト アミスターオプティフロアブルアソ キシストロヒ ン TPN 混合剤 ア リ エ ッ テ ィ 水 和

北病防第 平成 23 年 142 号 2 月 18 日 関係総合振興局産業振興部長 関係振興局産業振興部長 様 様 技術普及課長 病害虫防除所長 水稲いもち病防除の徹底について 水稲の重要病害であるいもち病は 平成 20 年以降 3 年連続して多発生し 平成 22 年の 葉いもち と 穂いもち の発

スライド 1

P01

140221_葉ネギマニュアル案.pptx

園芸殺菌剤 Z ボルドー [ 銅 和剤 ] 農林 産省登録有効成分 性状 第 号塩基性硫酸銅 58.0%( 銅として 32.0%) 淡 緑 和性粉末 45μm 以下 毒性 : 普通物 ( 毒劇物に該当しないものを指していう通称 ) 危険物 :- 有効年限 :5 年 包装 :500g 20

( ア ) 殺菌剤 を付した病害虫は 薬剤耐性もしくは抵抗性個体群が出現している ( 詳細は 24~25 ページを参照 ) ( りんご : 殺菌 ) 19 オキシント ー水和剤 80 樹冠散布 C 銅 20 * キノント ー水和剤 80 有機銅 , 樹冠散布 C 銅キノ

また 被害拡大の速度も速く 防除を怠ると くり園周辺の広葉樹林にも容易に被害が広がる (2) 発生消長平成 24 年 岩手県一関市で行った粘着板による調査では 1 齢幼虫の発生は 7 月 10 月の年 2 化であった (3) 防除試験マシン油乳剤やDMTP 乳剤による防除が知られているが 平成 24

る ( 久保田ら 2009) ことから 未知の伝染経路がある可能性は残るものの 本ウイルスの基本的な対策は 無病苗の育成と導入による発生防止 ハサミ等の消毒による蔓延防止 土壌中のウイルスを失活させることによるほ場内伝染環の遮断ということになる 3. 重要な残さの分解無病苗の育成と導入 ハサミ等の消

14

CONTENTS Q1. の特長を教えてください... 2 Q2. の有効成分について教えてください... 2 Q3. 登録内容を教えてください... 3 Q4. 対象病害虫について教えてください... 3 Q5. 効果試験などあれば教えてください... 4 Q6. 使い方を教えてください... 6

殺虫剤 協友ダントツ 粒剤クロチアニジン 0.50% 種類名 / クロチアニジン粒剤登録番号 / 第 号 * 毒性 / 普通物有効年限 / 4 年包装 / 1kg 12 3kg 6 10kg 特 長 浸透移行性に優れ カメムシ目 ハエ目 コウチュウ目 チョウ目 バッタ目 アザミウマ目の各

農薬登録事項変更登録申請書

(1) 未発生圃場では本種の寄生した苗を持ち込まない (2) 施設栽培では施設内への成虫侵入を防止するため 施設開口部に 1mm 程度の目合いの防虫ネットを張る (3) 施設栽培では周辺の畑作物や雑草にも寄生するので 早めに除草を行う (4) 本種の発生した施設栽培では収穫終了後 10 日以上密閉し

sk

H17防除指針記入用ファイル

Transcription:

いちじく ( 殺菌剤 殺虫剤 ) 指針採用農薬一覧表 ( 商品名 ) 病害虫名 疫病 黒かび病 さび病 そうか病 株枯病 アザミウマ類 カミキリムシ類 ハダニ類 イチジクモンサビダ二 ネコブセンチュウ類 フジコナカイガラムシ Zボルドー アーデント水和剤 アクタラ顆粒水溶剤 アディオン乳剤 アプロードエースフロアブル アプロードフロアブル アミスター 10フロアブル アンビルフロアブル 園芸用キンチョールE ガットサイドS キノンドーフロアブル コサイド3000 コテツフロアブル サンマイト水和剤 ジェイエース ( オルトラン ) 水溶剤 スカウトフロアブル スピノエース顆粒水和剤 石灰硫黄合剤 ダコニール1000 ダニトロンフロアブル ダントツ水溶剤 デランフロアブル トップジンMオイルペースト トップジンM 水和剤 トリフミン水和剤 ニッソラン水和剤 ネマトリンエース粒剤 ネマトリン粒剤 ネマモール乳剤 粘着くん水和剤 バイオセーフ パストリア水和剤 バロックフロアブル ピラニカ水和剤 マイトコーネフロアブル モスピラン顆粒水溶剤 ラリー水和剤 ランマンフロアブル ルミライト水和剤 ロブラール500アクア

(1) 疫病 Phytophthora palmivora 1 第一次伝染源は 土中に落ちた罹病果実等で 展葉期の5 月頃から雨滴の跳ね返りなどにより感染する 2 生育適温は 27 前後と高く 夏 ~ 秋に雨が多いと多発する 発生が予想される場合は 予防的に薬剤を散布していく 3 敷きワラ等で地表面をマルチし 雨滴の跳ね返りを防ぐ 4 病果は 園外に持ち出し処分する M01 無機殺コサイド3000 銅水和剤 普 M01 無機殺 Zボルドー 銅水和剤 普 M05 その他ダコニール1000 TPN 水和剤 普 1 11 ストロアミスター 10フロアブル アゾキシストロビン水和剤 普 21 その他ランマンフロアブル シアゾファミド水和剤 普 1 TPN 水和剤は 果実に薬害が生じる恐れがあるので 果実肥大期の初期あるいは夏期高温期の散布は避ける (2) 黒かび病 Rhizopus stolonifer var. stolonifer 1 成熟期の果実に発生し 収穫後に発病することもある 発病は 開口部からで水浸状の斑点が広がり 果実全体が腐敗し 果実表面に黒色のかびを生じる 2 高温 多湿条件で発生しやすく 台風等により被害が拡大する 3 取り遅れの過熟果で発生が多く それが二次伝染源となり 被害が拡大するので 過熟果や被害果は園外に持ち出し処分する 1 ベンズトップジンM 水和剤 チオファネートメチル水和剤 普 1 2 ジカルロブラール500アクア イプロジオン水和剤 普 1 チオファネートメチルを含む農薬の総使用回数は14 回以内 ( 但し 塗布は3 回以内 潅注は6 回以内 散布は5 回以内 ) (3) さび病 Phakopsora nishidana 1 葉の裏面に黄色 粉状 ( 夏胞子 ) の斑点を生じ 落葉する 形成された夏胞子は 風雨によって二次伝染し 被害を拡大する 2 罹病葉に生じた胞子が越冬し伝染源となり 風雨によって飛散 感染し 台風等によって激発する 3 ハウス栽培では 周年発生するが 生育後半での発生が多く 特に収穫が終了したハウスが伝染源となる 4 発病し始めてからの防除では困難なので 予防的に薬剤散布をする 5 夏胞子は 衣服等について伝染するので 発生園からの移動には注意する 6 罹病落葉は 出来るだけ園外に持ち出し処分する 3 EBI アンビルフロアブル ヘキサコナゾール水和剤 普 3 EBI トリフミン水和剤 トリフルミゾール水和剤 普 1 3 EBI ラリー水和剤 ミクロブタニル水和剤 普 1 トリフルミゾールを含む農薬の総使用回数は6 回以内 ( 但し 散布は3 回以内 )

(4) そうか病 Sphaceloma caricae 1 葉 新梢 果実で発生する 果実では 果面がコルク化し 褐色のかさぶた状となる 2 伝染源は 前年の葉や枝の病斑で風雨によって飛散し 伝染する 冷夏長雨で二次伝染源を繰り返し激発する 3 感染しやすい新梢伸長期や幼果期の薬剤散布が重要である キノンドーフロアブル 有機銅水和剤 普 デランフロアブル ジチアノン水和剤 劇 トップジンM 水和剤 チオファネートメチル水和剤 普 1 アミスター 10フロアブル アゾキシストロビン水和剤 普 11 ストロ 1 チオファネートメチルを含む農薬の総使用回数は14 回以内 ( 但し 塗布は3 回以内 潅注は6 回以内 散布は5 回以内 ) (5) 株枯病 Ceratocystis ficicola 1 2 3 4 5 M01 M09 1 有機銅その他ベンズ 罹病樹は 生育初期より新梢の生育が悪く 生育盛期になると 一主枝または樹全体の葉が萎ちょうしたり 黄変 落葉 枯死する このような樹の主幹地際部付近には 紡錘形のやや窪んだ褐色 ~ 黒褐色の大きな病斑が形成されることが多く 病斑は主幹木質部深くまで達している 菌の生育は 20~25 土壌 ph5~6 の湿潤条件で促進される 罹病樹は 早期に根まで丁寧に掘り上げ園外に持ち出し 処分する また 罹病樹の周辺樹は 予防的に潅注処理する 改植する場合は 株もとその周辺土壌は健全土 ( 山土 水田土壌等 ) に入れ替え 石灰等を施用し 土壌 phを7~8に調整する また 過剰な潅水は慎む いったん侵入すると根絶は難しく 薬剤防除を含めた総合的な対策が必要である 主要な侵入源である 挿し穂 と 苗木 での持ち込みに 細心の注意を払う必要がある 1 ベンズトップジンMオイルペースト チオファネートメチルペースト剤普 原液塗布 3 EBI トリフミン水和剤 トリフルミゾール水和剤 普 11リットル/ 株を土壌灌注 1 ベンズチオファネートメチル トリフル 12 ルミライト水和剤普 3 EBI ミゾール水和剤 1リットル / 株を土壌灌注 1 トリフルミゾールを含む農薬の総使用回数は6 回以内 ( 但し 散布は3 回以内 ) チオファネートメチルを含む農薬の総使用回数は14 回以内 ( 但し 塗布は3 回以内 潅注は6 回以内 散布は5 回以内 )

(6) アザミウマ類 1 圃場周辺の雑草からの飛来が多い 2 果実内部に寄生し 加害する 果実を割ると内部が黄褐色 ~ 黒褐色に変色している 3 果実横径が25~30mmの果口が開く頃 果実内に侵入するので薬剤防除する 4 反射マルチによる防除効果も高い 1B ジェイエース ( オルトラン ) 水溶有機リアセフェート水溶剤剤 普 3A 合ピレアディオン乳剤 ペルメトリン乳剤 普 3A 合ピレスカウトフロアブル トラロメトリン水和剤 劇 4A ネオニアクタラ顆粒水溶剤 チアメトキサム水溶剤 普 4A ネオニダントツ水溶剤 クロチアニジン水溶剤 普 4A ネオニモスピラン顆粒水溶剤 アセタミプリド水溶剤 劇 5 スピノスピノエース顆粒水和剤 スピノサド水和剤 普 13 その他 コテツフロアブルクロルフェナピル水和剤劇 登録はヒラス ハナアサ ミウマ (7) カミキリムシ類 1 幼虫の食入箇所を発見したら 木くずを取り除き刺殺する 2 クワカミキリは 成虫の体長 36~45mmでキボシカミキリより大型である 新梢基部への産卵が多い 3 キボシカミキリは 成虫の体長 14~30mmでクワカミキリより小型である 主幹 主枝に産卵し ふ化した幼虫は木質部へ食入し 枯死に至る場合もある 4 樹が衰弱してくると 加害されやすいので樹勢維持に努める 1B 有機リガットサイドS MEP 乳剤 普株元から結果母枝まで塗布 3A 合ピレ園芸用キンチョールE ペルメトリンエアゾル 普登録はクワカミキリ 1 4A ネオニモスピラン顆粒水溶剤 アセタミプリド水溶剤 劇 登録はキホ シカミキリ 生物 バイオセーフ 1 スタイナーネマ カーポカプサエ剤 普 登録はキホ シカミキリ幼虫 食入部に専用ノズルを差し込み 薬剤が食入部から逆流するまで噴射する スタイナーネマ カーホ カフ サエ剤は 2,500 万頭 ( 約 10g) を 2.5 リットルの水に希釈し 主幹及び主枝の産卵場所に薬液が滴るまで塗布または散布する

(8) ハダニ類 1 高温 乾燥になりやすいハウス栽培で多発し 短期間に密度が高まるので 発生初期に注意し 薬剤防除する 天然粘着くん水和剤 デンプン水和剤 普登録は果樹類 ( かんきつを除く ) UN 無機殺石灰硫黄合剤 石灰硫黄合剤 普登録は落葉果樹ハダニ類 3A 合ピレアーデント水和剤 アクリナトリン水和剤 普 10A ダニ剤ニッソラン水和剤 ヘキシチアゾクス水和剤 普 10B ダニ剤バロックフロアブル エトキサゾール水和剤 普 20D ダニ剤マイトコーネフロアブル ビフェナゼート水和剤 普 21A ダニ剤サンマイト水和剤 ピリダベン水和剤 劇 21A ダニ剤ダニトロンフロアブル フェンピロキシメート水和剤 普 21A ダニ剤ピラニカ水和剤 テブフェンピラド水和剤 劇 (9) イチジクモンサビダニ 1 葉 果実を加害する 加害されるとモザイク状に脱色し 葉は奇形化する 21A ダニ剤サンマイト水和剤 ピリダベン水和剤 劇 21A ダニ剤ピラニカ水和剤 テブフェンピラド水和剤 劇 (10) ネコブセンチュウ類 1 寄生された根はコブ状になり 地上部の生育が悪くなる 2 苗木での持ち込みが多いので 植え付け時には根の状態をよく調べる 3 新根発生期頃から密度が増加するので 新梢伸長初期に薬剤処理する 1B 線虫剤ネマトリンエース粒剤 ホスチアゼート粒剤 普樹冠下処理 1B 線虫剤ネマトリン粒剤 ホスチアゼート粒剤 普樹冠下処理 8A 線虫剤 ネマモール乳剤 DCIP 乳剤劇 1 所定量を 200 倍の水で薄め 潅注覆土 生物 生物 パストリア水和剤 パストリア水和剤 パスツーリアペネトランス水和剤 パスツーリアペネトランス水和剤 1 DCIP 乳剤は 所定量を200 倍の水で希釈した後 灌注覆土する パスツーリアペネトランス水和剤は 定植前 150~200リットル 生育期 300リットルの水に希釈する - - 土壌表面に散布使用液量 300リットル /10a 土壌表面に散布し混和使用液量 150~200リットル /10a

(11) フジコナカイガラムシ 1 年 3 回発生し 新芽 果梗 果実 葉に寄生する 2 日陰の枝幹部の隙間や剪定の切り口などに好んで生息する 3 薬剤防除は 生育ステージがそろっている第一世代の幼虫ふ化期が重要である 4 枝幹の隙間にも薬液が十分にかかるように丁寧に散布する 5 本種にはフジコナカイガラヤドリコバチなど有力な天敵がいるので 天敵に影響の少ない薬剤を使用する 登録はカイガラムシ類幼虫 16 IGR アプロードフロアブルブプロフェジン水和剤普 21A 16 ダニ剤 IGR アプロードエースフロアブル フェンピロキシメート ブプロフェジン水和剤 普登録はカイガラムシ類