お知らせ 平成 24 年 11 月 27 日 同時発表先 合同庁舎記者クラブ 鳥取県政記者会 島根県政記者会 岡山県政記者会 広島県政記者クラブ 山口県政記者クラブ 山口県政記者会 山口県政滝町記者クラブ 中国地方建設記者クラブ 中国地方の港湾におけるコンテナ貨物取扱量平成 24 年上半期速報 ~ 全体では減少したが 浜田港 福山港は機能強化により取扱量が増加 ~ 中国地方整備局では 中国地方の港湾管理者の調査をもとに 平成 24 年上半期 (1 月 ~6 月 ) の中国地方の港湾におけるコンテナ貨物取扱量 ( 速報 ) がとりまとまりましたので 概要をお知らせします 平成 24 年上半期の外貿コンテナ貨物取扱量は 24.6 万 TEU で対前年同期比 2.6% 減少 P1( 表 -1) 参照 一方で 航路サービス拡充やターミナル整備等 コンテナ取扱いに関する機能強化のあった港湾では取扱量が増加 平成 24 年上半期の外貿コンテナ貨物取扱量の増減が大きかった港湾は 以下のとおり P1( 表 -1) 参照 ( 増加 ) 浜田港 : 124TEU 増 ( 前年同期比 6.5% 増 ) 福山港 : 3,563TEU 増 ( 前年同期比 10.1% 増 ) ( 減少 ) 境港 : 1,056TEU 減 ( 前年同期比 7.5% 減 ) 大竹港 : 1,063TEU 減 ( 前年同期比 48.0% 減 ) 徳山下松港 : 3,862TEU 減 ( 前年同期比 11.4% 減 ) 岩国港 : 725TEU 減 ( 前年同期比 6.6% 減 ) 三田尻中関港 : 5,115TEU 減 ( 前年同期比 29.4% 減 ) TEU:20 フィート コンテナに換算したコンテナ取扱個数の単位 各港における取扱量の主な増減要因 P2 参照 コンテナ貨物に関する主なトピックス P3 参照 内航フィーダー貨物取扱量 P4 参照 中国地方の定期コンテナ航路の就航状況 P5 参照 問い合わせ先国土交通省中国地方整備局港湾空港部港湾計画課 TEL:082-511-3905( 直通 ) まえかわ課長前川 たけし健 いけだ課長補佐池田 ともひろ朋広 ( 広報担当窓口 ) 国土交通省中国地方整備局 TEL:082-221-9231( 代表 ) いしだ広報広聴対策官石田 かつみ勝己 えすみ企画部環境調整官江角 ただなり忠也
外貿コンテナ貨物取扱量 中国地方の港湾におけるコンテナ貨物取扱量 ~ 平成 24 年上半期速報 ~ 中国地方の港湾 ( 下関港を除く 以下同じ ) における平成 24 年上半期の外貿コンテナ貨 物取扱量の速報値は 24.6 万 TEU であり 前年同期比で 2.6% 減少しました 輸出 :2.0% 減少 輸入 :3.3% 減少 ( 図 -1 表 -1 参照 ) 外貿定期コンテナ就航航路数は 平成 24 年 6 月末時点で韓国 中国 台湾 香港 東南 アジア ロシア 北米方面へ週 73.25 便が就航しています これは 昨年末 ( 週 75. 25 便 ) と比較すると週 2.0 便減少しました 五大港の合計貨物量は 前年同期比で増加する一方で 中国地方の港湾における合計貨物量が減少していますが 港湾利用企業における生産設備の事故や 大口荷主が中国の景気減速の影響を受けていること等が主な要因と考えられます ( 詳細 :P2 参照 ) 単位: 万 TEU 単位: 便 / 週 55 52.8 110 境港 51.7 50.7 51.9 52.0 50.1 50.0 50 100 浜田港 45 43.3 42.5 90 40 34. 76.25 80.50 77.00 72.80 74.25 75.25 80 73.25 71.30 71.25 35 75.00 66.75 70 量週29.4 30 60 60.00 24.6 25 50 貨物取扱20 15 10 5 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 図 -1 外貿コンテナ貨物取扱量と週あたり就航航路数の推移 40 30 20 10 0 ( 上半期のみ ) あたり便数水島港 広島港 福山港 大竹港 呉港 徳山下松港 岩国港 三田尻中関港 宇部港 外貿定期コンテナ就航航路数 表 -1 外貿コンテナ貨物取扱量( 空コンテナを含む ) ( 単位 :TEU) 港 湾 名 平成 23 年 1 月 ~6 月平成 24 年 1 月 ~6 月前年 (1~6 月 ) 前年 (1~6 月 ) からの伸び率からの増減合計輸出輸入合計輸出輸入 (TEU) 合計輸出輸入 境 港 14,045 7,302 6,743 12,989 6,789 6,200 1,056 7.5% 7.0% 8.1% 浜 田 港 1,912 904 1,008 2,036 1,008 1,028 124 6.5% 11.5% 2.0% 水 島 港 53,304 25,384 27,920 54,432 27,842 26,590 1,128 2.1% 9.7% 4.8% 広 島 港 79,405 39,699 39,706 79,821 39,471 40,350 416 0.5% 0.6% 1.6% 福 山 港 35,403 15,871 19,532 38,966 19,437 19,529 3,563 10.1% 22.5% 0.02% 呉 港 181 110 71 182 96 86 1 0.6% 12.7% 21.1% 大 竹 港 2,215 1,784 431 1,152 1,025 127 1,063 48.0% 42.5% 70.5% 徳山下松港 33,968 21,026 12,942 30,106 18,359 11,747 3,862 11.4% 12.7% 9.2% 岩 国 港 10,914 8,625 2,289 10,189 6,881 3,308 725 6.6% 20.2% 44.5% 三田尻中関港 17,417 10,695 6,722 12,302 7,663 4,639 5,115 29.4% 28.3% 31.0% 宇 部 港 3,477 1,756 1,721 3,468 1,881 1,587 9 0.3% 7.1% 7.8% 合計 252,241 133,156 119,085 245,643 130,452 115,191 6,598 2.6% 2.0% 3.3% 参考 五大港合計 ( 単位 : 万 TEU) 658.9 321.4 337.5 668.5 327.8 340.7 10 1.5% 2.0% 0.9% 五大港 : 東京港 横浜港 名古屋港 大阪港 神戸港 -1-
参考 * TEU(Twenty-foot Equivalent Units) とは 20フィートコンテナの個数に換算したコンテナ取扱個数の単位です 国際輸送に用いられるコンテナには主に 20フィートコンテナ 40フィートコンテナがあり 40フィートコンテナ1 個は2TEUと計算します 20フィートコンテナ ( 長さ約 6.1m 幅約 2.44m 高さ約 2.59m)1 個の容積は約 39 m³ です 上半期の外貿コンテナ貨物取扱量 (24.6 万 TEU) は 約 959.4 万m3であり これは東京ドーム約 8 個を一杯にする程の貨物量となります 各港における取扱量の主な増減要因外貿コンテナ貨物取扱量の港湾別の増減要因は 以下のとおりです 境港 :1,056TEU 減 ( 前年同期比 7.5% 減 ) 紙 パルプや水産品の輸出が減少しました 浜田港 :124TEU 増 ( 前年同期比 6.5% 増 ) 船社のサービス拡充や運航スケジュール短縮等もあり 輸出が11.5% 増加しました 主に韓国向けの国産材 ( ヒノキ ) の輸出が増加しました 水島港 :1,128TEU 増 ( 前年同期比 2.1% 増 ) 品目毎の取扱数量では特徴的な変動はありませんでしたが 輸出が9.7% 増加しました 広島港 :416TEU 増 ( 前年同期比 0.5% 増 ) その他日用品の輸入が若干増加しました 福山港 :3,563TEU 増 ( 前年同期比 10.1% 増 ) 昨年 4 月の箕沖地区第 2バース供用後 取扱が増加しています 輸出で22.5% 増加し 主に紙 パルプ及びその他輸送機械の輸出が増加しました 呉港 :1TEU 増 ( 前年同期比 0.6% 増 ) 鋼材の輸入が若干増加しました 大竹港 :1,063TEU 減 ( 前年同期比 48% 減 ) 平成 24 年 4 月より 大竹港と韓国 ( 釜山 ) を結ぶ航路が週 1 便減便となり 染料 塗料 合成樹脂 その他化学工業品の輸出入と その他日用品の輸入が減少しました 徳山下松港 :3,862TEU 減 ( 前年同期比 11.4% 減 ) 港を利用する企業の生産設備の事故等の影響により 化学薬品及び染料 塗料 合成樹脂 その他化学工業品の輸出が減少しました 岩国港 :725TEU 減 ( 前年同期比 6.6% 減 ) 港を利用する企業の生産設備の事故等の影響により 染料 塗料 合成樹脂 その他化学工業品の輸出が減少する一方 同品目の輸入が増加しました 三田尻中関港 :5,115TEU 減 ( 前年同期比 29.4% 減 ) 円高や中国市況の悪化により 自動車部品の輸出が減少しました 宇部港 :9TEU 減 ( 前年同期比 0.3% 減 ) 非鉄金属の輸入が若干減少しました -2-
コンテナ貨物に関する主なトピックス ( 平成 24 年 1 月から平成 24 年 10 月まで ) コンテナ貨物に関する主なトピックは 以下のとおりです 境港 中国( 上海 ) 航路が減便平成 24 年 2 月より 境港と中国 ( 上海 ) を結ぶ航路が減便となりました ( 中国航路 : 週 2 便 週 1 便 ) 浜田港 船社のサ-ビス拡充 運航スケジュール短縮 福井地区 CFS 建設着工平成 24 年 4 月より 船社により釜山港経由での台湾向けサービスの提供が開始され 輸送費が低減されました また 平成 24 年 5 月より コンテナ航路の運航ルートが変更され 浜田港から釜山港への輸出貨物の所要時間が5 日間から0.5 日間に短縮されました 平成 24 年 8 月 福井地区において新たなCFSの整備に着手されました 平成 25 年 3 月に完成する予定で 供用後は福井地区コンテナターミナルの機能強化により 更なる貨物量の増加が期待されます 広島港 出島地区 CFS 建設着工 台湾 ( 高雄 ) 航路が減便平成 24 年 6 月より 広島港と台湾 ( 高雄 ) を結ぶ航路が減便となりました ( 台湾航路 : 週 3 便 週 2 便 ) 一方 平成 24 年 6 月 出島地区において新たなCFSの整備に着手されました 平成 25 年 3 月に完成する予定で 供用後は出島地区コンテナターミナルの機能強化により 更なる貨物量の増加が期待されます 大竹港 韓国( 釜山 ) 航路が減便平成 24 年 4 月より 大竹港と韓国 ( 釜山 ) を結ぶ航路が減便となりました ( 韓国航路 : 週 2 便 週 1 便 ) 宇部港 韓国( 釜山 ) 航路が増便平成 24 年 4 月より 天敬海運 ( 株 ) により 宇部港と韓国 ( 釜山 ) を結ぶ航路の運航が開始されました 週 1 便の運航で主に窯業品を扱っています ( 韓国航路 : 週 1 便 週 2 便 ) 中国地方国際物流戦略チーム 国際定期コンテナ航路最新情報を公開中中国地方国際物流戦略チーム HP において 航路情報検索システムを用いた最新の国際定期コンテナ航路情報や中国地方における主要な港湾 空港周辺の放射線量の測定結果を公開しています ( 中国地方国際物流戦略チーム事務局 ) URL:http://www.cgr.mlit.go.jp/chiki/kouwan/kokusai/index.html 参考 * CFS(container freight station) とは 小口の貨物を混載してコンテナ単位に仕立てたり コンテナから貨物を取り出して荷渡しする上屋で コンテナターミナルの一部を構成するか それに隣接する施設のことです -3-
内航フィーダー貨物取扱量 平成 24 年上半期の内航フィーダー貨物取扱量は 4.9 万 TEU( 図 -2 参照 ) でした 外貿コンテナ貨物取扱量 24.6 万 TEU とあわせた29.5 万 TEU が 中国地方の港湾を介して輸出入された正味のコンテナ貨物量となります 傾向としては 前年同期比で4% 減少しました なお 内航フィーダー貨物取扱量の割合は おおむね15% 程度で推移しており 近年では平成 23 年の17.7% が最も高い割合となっています 単位 : 万 TEU 単位 : 便 / 週 80 70 60 50 40 30 20 61.4 62.9 58.6 9.5 10.1 8.5 51.9 52.8 50.1 50.6 8.1 42.5 61.4 60.7 9.4 10.7 52.0 50.0 29.5 4.9 内航フィーダー貨物取扱量 外貿コンテナ貨物取扱量 10 24.6 0 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 ( 上半期のみ ) 単位 :TEU 種別 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 ( 上半期のみ ) 内航フィーダー貨物取扱量 95,069 100,776 84,866 81,084 94,358 107,526 48,972 外貿コンテナ貨物取扱量 519,158 527,877 500,902 425,057 520,423 499,849 245,643 合計 614,227 628,653 585,768 506,141 614,781 607,375 294,615 内航フィーダー貨物取扱量の割合 15.5% 16.0% 14.5% 16.0% 15.3% 17.7% 16.6% 図 -2 国際コンテナ貨物取扱量と週あたり就航航路数の推移 図 -3 平成 24 年上半期内航フィーダー貨物の港別内訳 参考 * 内航フィーダーとは 欧州航路や北米航路等を利用するために 中国地方の港と国内主要港 ( 阪神港 京浜港等 ) 間を内航船で輸送することです ( 下図参考 ) 中国地方の港 内航フィータ ー 阪神港 海外 海外 -4-
中国地方の定期コンテナ航路の就航状況 外貿定期コンテナ航路 週 73.25 便 内航定期コンテナ航路 週 44.75 便 韓国 週 3 便 韓国 中国 週 1 便 中国 週 1 便 韓国 ロシア 週 1 便 ( ) 外貿定期コンテナ航路 境港 ( DBS クルース フェリー : コンテナ取扱可能な定期航路 ) 内航定期コンテナ航路鳥取港鳥取県凡例 : 国際拠点港湾 : 重要港湾 : 地方港湾 ( 国際定期コンテナ航路がある港湾 ) 韓国週 1 便 西郷港 三隅港 浜田港 島根県 岡山県 広島県 岡山港 小野田港 山口県 三田尻中関港 大竹港 岩国港徳山下松港 広島港 呉港 尾道糸崎港 韓国週 1 便 福山港 水島港 韓国週 1 便 沖縄週 1 便 宇野港 韓国 週 4 便 中国 週 6 便 韓国 週 8 便 中国 週 7 便 東南アジア 週 1 便 阪神 週 11 便 沖縄 週 1 便 下関港 ( 下関港は九州地方整備局所管 ) 韓国週 2 便 阪神 週 2 便 大分 週 3 便 宇部港 韓国 週 1 便 中国 週 2 便 東南アジア 週 1 便 阪神週 2 便 韓国 週 7 便 中国 週 2 便 東南アジア 週 1 便 阪神 週 7 便 千葉 週 3.75 便 阪神週 2 便 韓国 週 3 便 中国 週 1 便 中国 台湾 週 1 便 阪神 週 1 便 千葉 週 1 便 東京 博多 週 3 便 (RORO 船 ) 韓国 週 9 便 中国 週 6 便 東南アジア 週 2 便 北米 月 1 便 阪神週 7 便 H24.10 月末時点中国地方整備局港湾空港部調べ -5-