算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

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第4学年算数科学習指導案

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【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

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第 5 学年算数科指導案 中野区立新井小学校平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 第 5 校時第 5 学年 2 組 37 名授業者古矢岳史 平成 28 年 9 月 5 日 ( 月 ) 第 4 校時第 5 学年 1 組 38 名授業者梶田智美 研究主題 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 算数科

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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第 1 学年算数科単元計画 ( 土佐清水市立清水小学校 ) 1 単元構想図 単元名 かたちあそび ( 全 5 時間 ) 教材名 かたちあそび ( 東京書籍 1 年下 ) 第 1 次 1 時 学習の流れ 意識の流れ 立体図形と平面図形の違いは認識できてい かたちをつくろう 立体図形に親しむ 箱などの身

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

いろいろな衣装を知ろう

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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解答類型

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2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

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内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

自己紹介をしよう

○数学科 2年 連立方程式

s_052小4算数「面積のはかり方と表し方」北総

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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第○学年○組 ○○科学習指導案

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

(2) 児童観実践校の対象児童は, 算数の学習に意欲的に取り組む児童が多く, 与えられた課題に対して一生懸命考えることができる 特に, 作業的, 体験的な活動には熱心に取り組む かけ算やわり算などの計算や筆算の仕方はよく理解しているが, 自力解決の場面においては, 解決の過程を絵や図, 言葉を使って

3. 主題研との関わり 主体的に学習する子の育成 ~ 基礎 基本の確かな定着を図る算数科学習 ~ (1) 学習目標に応じた指導の工夫児童が楽しんで操作したり, 操作しながら考えたりすることを, 繰り返し活動できるように単元指導計画を作成した 物を動かす, 合わせる, 並べる, 積む, 重ねるなどの操

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

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士が関わり合いながら, 高めようとする場を工夫する ことに取り組んでいる 本授業では作業的 体験的な算数的活動として, 実際に直方体を切り開き, 切り開いた形を見て, どの切り開いた形にもいえることはないか個人で考えた後, 班ごとに話し合う その後全体での話し合いのなかから 児童の言葉 で共通して言

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

1, 単元名 いろいろな四角形を調べよう 2, 単元の目標 1) 平面上の2 直線の垂直 平行の意味や作図の仕方を理解する 2) 台形 平行四辺形 ひし形の意味や性質を理解し それを用いて作図や構成ができる 3) 四角形の対角線の交わり方を理解する 3, 評価規準 関心 意欲 態度 身の回りから 垂

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

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指導案 5年 算数

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

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イ乗法に関して成り立つ簡単な性質を調べ, それを乗法九九を構成したり計算の確かめをしたりすることに生かすこと ウ乗法九九について知り,1 位数と1 位数との乗法の計算が確実にできること また, 内容 D 数量関係 (2) 乗法が用いられる場面を式に表したり, 式を読み取ったりすることができるようにす

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

1 付けたい力 方法や理由等を言葉や数 式を用いて説明する力 第 5 学年算数科学習指導案 啓林館版 2 単元名 面積 3 単元目標 三角形や四角形の面積の求め方を考え 説明することができる 三角形や四角形の面積の公式を理解し 面積を求めることができる 三角形の高さと面積などの関係を調べ 比例してい

分化会 F 第 5 学年単元名 体積 ~ わけを説明する活動を通して 数学的な考え方 を育成する ~ 1 単元の指導にあたって (1) 本単元で育てたい数学的な考え方学習指導要領第 5 学年の内容 [B 量と測定 ] では, 次のように示されている (2) 体積について単位と測定の意味を理解し, 体

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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第2学年1組 算数科学習展開案

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

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Taro-第1学年 算数科学習指導案

既 2 ( ) に言葉を書きましょう まっすぐなせんのことを ( ) と, 言います 3 問題 2で答えたまっすぐな線に をつけましょう 1 ( ) 2 ( ) 3 ( ) 77,5% 誤答例 1 99 % 2 99 % 3 53,2% ぼう線かく線白線一直線 習 未 習 4 三角を書きましょう 5

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

2 単元の構想 本単元の目標 関心 意欲 態度 平均を用いることのよさに気付き, 進んで身近な事柄の考察や表現に用いようとする 見方や考え方 平均の考えを用いて, 身近な事柄について考えたり, 表現の仕方を考えたりすることができる 技能 平均を求めたり, 平均から全体を求めたりできる また, それを

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

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指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

Transcription:

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や しかく といった表現のまま, それに近い図形をそう呼ぶのを認め, 児童の感覚的な捉え方を大切にしてきた 本単元では, 三角形や四角形を定義し, 定義及び 辺 頂点 といった図形の構成要素に着目して, 弁別できるようにする パズルを操作したり, 紙を切って組み合わせたりする活動を通して, 直角や長方形正方形直角三角形について理解させていく 平面図形に親しみながら, 図形に対する感覚を豊かにし, 性質を見つけたり定義を説明したりしながら, 比較分類していく過程で, 数学的に考える力や表現する力を育てていきたい そして, 図形の特徴や性質を自分の言葉で表現することを, 意識的に指導していきたい この単元では, ものの形についての観察や構成などの活動を通して, 図形を構成する要素に着目し, 図形について理解できるようにする ( 学習指導要領 ) ことをねらいとしている 三角形 四角形 をとらえられるようにするとともに, 正方形 長方形 直角三角形 も学習していく これらの学習が第 2 学年 3 学期の, 立体図形の学習, 第 3 学年の, 二等辺三角形や正三角形円の定義や性質の学習へとつながっていく 3 2 年ブロックとしての考え第 2 学年では昨年度から, 朝の会帰りの会の学級活動の中で, 自分の経験や感じたことについて友だちに話す活動を継続的に取り入れている 声の大きさや姿勢, 話すスピードなどを意識させる声かけをしながら, 話すことの楽しさを感じられるような指導を心がけてきた また わたしは~です ~だからです というような理由をつけて説明したりする話し方, はじめに 次に などの順序を表す言葉を使ったりする話し方, 例えば~だったら などの自分の思いを表現しやすくするための言葉を使ったりする話し方を学習してきている 算数科においては, ブロックを操作して場面を説明する, 式に合う絵を描いて場面をあらわすなどの活動を行ってきた 第 2 学年では言葉による説明だけでなく, 具体物を扱ったり図式化したりすることで, お互いに自分の考えを表現し伝え合ったりするなどの算数的活動を取り入れてきた さらに, 一方的な考えの発表から発展させて, 子どもたち同士で考えを交流し合ったり, 話し合ったりする活動を重視していく また授業の最後にふり返りの観点を持たせ, 学習感想をノートに記述させていく 学習感想については無理のないように個人差に対応しながら, 子どもが記述したことを学級全体が共有できるような雰囲気を大切にしながら, 取り組んでいきたい 4 児童の実態男子 15 名, 女子 14 名, 計 29 名の学級である 元気にのびのびと活動している児童が多く, 体験的な活動を好む傾向がある 手を挙げて発表することに抵抗のある子どももいるが, 発表に対して意欲的な子どもがほとんどである - 1 -

言語活動アンケートの結果は以下の通りである A B C D 1 友だちの考えと自分を比べた上で, 自分の考えを持つことができますか? 17 7 4 1 2 友だちの考えを聞いたり読んだりするのが好きですか? 16 13 0 0 3 相手にわかるように自分の考えを伝えようとしていますか? 21 8 0 0 4 自分の気持ちや意見考えを人に伝えるのが好きですか? 9 10 9 1 5 伝え合い活動 ( ペア, グループなど ) が好きですか? 7 9 11 2 6 学習したことを, 自分の言葉でまとめることができますか? 15 7 6 1 7 学習したことを自分の言葉でまとめることは好きですか? 16 4 8 1 自分の考えをみんなに知ってもらいたいと考える子どもが大半だが, そうでない子どもも多い 伝え 合い活動を学習の中心にしながら, 自分の考えを発表することに対する苦手意識を, 克服していくこと が課題である レディネステストの結果は以下の通りである レディネステスト問題内容 正答率 正答の人数 三角や四角の意味が分かり, 弁別できるか?1 三角形 68% 20 三角や四角の意味が分かり, 弁別できるか?2 四角形 65% 19 形を作るのに使った色紙の枚数が分かるか? 52% 15 ひごの長さとその数に着目して, 平面図形がとらえられるか? 75% 22 ( 未習 ) 三角形や四角形を弁別できるか?1 三角形 45% 13 ( 未習 ) 三角形や四角形を弁別できるか?1 四角形 34% 10 レディネステストでは, 問題をよく読まずに取り組んだ形跡が多く見られた 例えば, 記号で答える 問題で数や形を書いたり, ぜんぶ とあるのに 1 つだけ答えたりというように, 条件をよく読み取っ ていない誤答が多く見られた 全問正解は 7 名だが, 答えは分かっているのに, 解答の仕方を間違える 子どもも多かったので, 問題をよく読み, ねばり強く取り組む姿勢を身につけていく必要がある 5 単元の目標 平面図形に親しみ, 図形についての感覚を豊かにするとともに, 三角形と四角形の構成要素をとらえ, それらの意味や性質を理解する 関心意欲態度 身の回りにあるものの形の中から, 三角形や四角形, 長方形や正方形などを見つけようとする 数学的な考え方 辺や頂点などの構成要素に着目して, 三角形や四角形, 長方形や正方形などの特徴を見出すことができる 技能 紙を折って直角を作ったり, 長方形や正方形などを作図したりすることができる 知識理解 三角形や四角形, 直角, 長方形, 正方形, 直角三角形の意味や性質を理解する - 2 -

6 指導計画 時 1 2 3 ( 本時 ) 4 5 6 7 8 9 10 11 主な学習内容 三角形と四角形 パズルをつかって, いろい ろな形をつくり, 作った形 の辺や頂点の数に着目し て, 仲間分けをする 三角形や四角形の意味や性 質を理解する 辺頂点を知る 三角形と四角形の定義と性 質をふり返り, 弁別する 長方形と正方形 直角を作る 平角を 2 等分した形を直角 ということを知る 長方形を作り, すべての角 が直角であることを確かめ る 長方形の意味や性質を理解 する 正方形を作り, すべてのか どが直角で, すべての辺の 長さが等しいことを調べ る 正方形の意味や性質を理解 する 長方形, 正方形を対角線で 分割してできた形について 考える 直角三角形の意味や性質を 理解する 方眼に作図する まとめ 身の回りから長方形や正方 形の形をしたものを探す 合同な長方形や直角三角形 などを使って敷き詰め模様 を作る 言語活動に関する指導上の留意点三角形と四角形の定義と性質に目を向けさせる 図形を弁別する活動の中で自分の考えを持ち, それをペアや全体の中で表現させる 学習感想を書く活動では, 思ったことや分かったことについて, 自分の考えを表現させる 具体物を指し示したり操作したりするなどの表現を取り入れる 学習感想を書く活動では, 思ったことや分かったことについて, 自分の考えを表現させる 学習したことを活用して, 長方形や正方形を探したり, 学習した形を作ったりさせる 評価規準 関 平面図形に親しみ, さまざまな形を作る活動を意欲的に行っている 関 図形の辺や頂点の数に着目して, 分類しようとしている 考 前時に学習したことをもとにして, 図形の分類を自分の言葉で表現している 技 三角形を弁別したり, 格子点を結んで作図したりすることができる 関 身の回りにあるものの形の中から直角を見つけようとしている 技 紙を折って直角を作ることができる 考 図形の置かれた一に関係なく, 長方形正方形の意味や性質を見い出し, 説明している 知 長方形は4つのかどが直角になっている四角形で, 対辺の長さが等しいことを理解している 知 正方形は4つのかどが直角で,4 辺の長さが等しい四角形であることを理解している 知 直角三角形は,1つのかどが直角になっている三角形であることを理解している 技 方眼を用いて, 長方形, 正方形, 直角三角形を作図することができる 関 学習内容を適切に活用して, 活動に取り組もうとしている 知 基本的な学習内容を身につけている - 3 -

7 本時の学習 (1) 日時平成 26 年 9 月 17 日 ( 水 )3 校時 (10:45~11:30) (2) 場所 2 年 3 組教室 (3) 本時の目標図形を弁別する活動を通して, 三角形, 四角形についての理解を確実にする (4) 本時についてまず, 前時に学習した三角形と四角形の定義と性質についてふり返る 本時の課題で活用できるように定義や性質を確認していきたい 課題の 三角形と四角形を見つけよう では, はじめに三角形を定義や性質にもとづいて見つける その際, 定義に合わない図形等を子どもたちが伝え合うなかで, 確認していく 辺や頂点の数といった図形の性質だけでは弁別できないことに気づかせ, 定義を定着させていく (5) 本時の言語活動について授業の中に, 伝え合いの場 を設定する 本時の 伝え合いの場 として, 二段階のステップを考えている 一つ目は, 自力解決 で自分の考えを持った上で, ペアで友だちと伝え合う活動, 二つ目は, 学級全体で話し合い図形に対する理解を深める活動である 伝え合いの場 では 説明のキーワード を意識させ, 相手に分かりやすく説明するという言語活動を重ねていく また授業の最後には学習感想を書かせ, 学習したことを振り返る ふり返りの観点 ( 学習感想を書くときに ) を持たせ, 記述させていく 説明のキーワード わけは~からです どうしてかというと~からです わたしは~だと思います はじめに~ 次に~ だから~ たとえば~だったら, と同じです ~と違って です 学習感想を書くときに 今日はじめてわかったことまだよくわからないこと友だちのすごいなと思ったいけんつぎにやってみたいこと - 4 -

(6) 展開 展 開 ふりかえる 1 前時の学習を振り返る 学習活動内容 前時に学習した内容を話す 形の仲間分けをした 辺や頂点に注目して分けた 三角形と四角形の定義を勉強した 2 課題を把握し, 分け方を考える 三角形や四角形を見つけよう (1) 三角形をみつける 1 自力解決 11 の図形の中から, 見つけた三角形に印をつける 指導上の留意点評価 三角形と四角形の定義と性質 を掲示し, 前時の学習内容を確認する 黒板に提示する 三角形と四角形の定義と性質 と照らし合わせながら, 確認していく かんがえふかめる 2 全体での話し合い見つけた三角形を出し合う 3 自力解決エまたは カの図形が三角形かどうか, その理由を考えてワークシートに書く 4ペアトークペアの友だちと考えたことを伝え合う 子どもが出した図形について整理して, 黒板に提示していく 子どもが出した図形の中で子どもたちが迷った図形を一つ取り上げ, 考えさせていく 評価 1 5 全体での話し合い 三角形かどうか挙手で立場を 明らかにしてから, 理由を発 表させる まとめる (2) 四角形をみつける 1 自力解決 2 全体での話し合い 3 学習感想を書く 書き出す前に本時の学習で分かったことを発表する 言語活動にかかわるもとめる子どもの姿 評価基準 一つ一つの形について, 定義 をもとに理由や根拠を発表さ せていく 学習感想を書くときに を 意識させて, 記述させる 評価 2 評価 1 図形を弁別する活動のなかで, 自分の考えを持ち表現している ( ワークシート, 発言 ) 評価 2 学習したことをふり返り, 学習感想をまとめている (OPP シート ) - 5 -