参考資料 次の資料は 東京学芸大学教職大学院の専任教員 成田喜一郎の カリキュラムデザイン基礎 講義 ( 最終講義 ) において配布された資料である なお 参考資料 1 1および参考資料 2は 1994 年 8 月から 2017 年 2 月までのカリキュラムデザイン研究の成果物の一部である 参考資料

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参考資料 次の資料は 東京学芸大学教職大学院の専任教員 成田喜一郎の カリキュラムデザイン基礎 講義 ( 最終講義 ) において配布された資料である なお 参考資料 1 1および参考資料 2は 1994 年 8 月から 2017 年 2 月までのカリキュラムデザイン研究の成果物の一部である 参考資料 1 1 教育諸理論の三層包括分類表 (Ver.9.0) ( 2017.2.4) 参考資料 1 2 教育諸理論の三層包括的分類 ( 吉田,1999:291) 参考資料 2 戦後日本における学習指導要領の変遷と教師のライフヒストリー : 社会科教育を中心に (2016 年版 ) これらの位置付けや意味づけについては 成田喜一郎 (2017) カリキュラムデザイン研究の現在 :1994.8 から 2017.2 までの学びと究めを踏まえて 東京学芸大学教職大学院年報 第 5 集 (pp.1-13) を参照されたい ( 成田喜一郎 )

参考資料 1 1 カリキュラムを俯瞰するための 教育諸理論の三層包括分類表 (Ver.9.0) :2017.2.4 成田喜一郎 Transformation 変容 主体変様 創成 三層包括的分類 Transaction 交流ホリスティック アプローチ Transmission 伝達 ( ベイトソン 2000 学習階型 Ⅰ) ( ベイトソン 2000 学習階型 Ⅱ) ( ベイトソン 2000 学習階型 Ⅲ) 思想哲学 Atomism( 原子論 ) 本質主義的 Pragmatism( プラグマティブム ) 構造主義構成 ( 構築 ) 主義的社会 ( 的 ) 構成主義的 Holism( 全人 全連関論 ) 哲学的背景論理実証主義 分析哲学デューイ コールバーグ シュワッブ ( 生成変化のプロセス 経験理解のエマーソン フッサール ハイデガー キルケゴール ブーバー ベイトソン ボーム ガ デカルト ニュートン ウィトゲンシュタイン ための実験科学 問題解決 反省的知性 = 省察 ) ンジー クリシュナムルティ サティシュ クマール ディクナット ハン 先住民の伝統 ヘルバルト等 ニクラス ルーマン等 智 老子 芸道 ( 世阿弥の能楽論 ) 禅 楕円の思想 哲学 ( 内村鑑三 ) 等 心理学的背景脳科学的背景 行動主義心理学パブロフ ソーンダイク スキナー認知と情動 感覚運動の切り離し 認知発達心理学ピアジェ ヴィゴツキー認知と情動 感覚運動との関連性 ( 知 徳 体のバランス ) 深層心理学 トランスパーソナル心理学ユング マズロー ウィルバー等 黒田正典 主体変様論 認知 情動 感覚運動の三位一体性 教育学教育学的背景 ボビット ブルーム カルナップ 教授学習理論 ( 刺激 - 反応 ) ( 物質主義 要素還元主義 テクノロジーによる人間行動制御 価値中立性 ) 問題解決学習論 課題解決学習理論 学習科学理論 R.K. ソーヤー 佐藤学 秋田喜代美 三宅なほみ小田博志文化 - 歴史的活動理論ユーリア エンゲストローム 山住勝広 実存主義と現象学 的教育学 フレーベル シュタイナー フレイレ V.E. フランクルフリック ケアリング教育学 カ ート ナー ノテ ィンク ス スローン J. ケーン ロン ミラー ウィギンズ & マクタイ J.P. ミラー 吉田敦彦 中川吉晴 今井重孝 手塚郁恵 教育目的基礎的技能 基本的知識 概念 の伝達 習得 思考力 判断力 表現力等 ( 想像力 ) 合理的な問題解決能力 判断 意志 = 感情 = 思考 = 精神の関係深化意味や価値の自覚 Have もつこと 力 合意形成能力の育成 活用 探究 Do (Have) おこなうこと 論理と直観との均衡 主体変様と社会参画 Be (Do Have) あること 教育課程 ( カリキュラム教育内容に焦点教科中心系統的カリキュラム ( 系統主義 ) 問題解決プロセスへの焦点 経験中心カリキュラム ( 経験主義 ) 多層的な関係性に焦点化出会い 気づき 覚醒等の重視 = 計画 実施 達成 時間割の中の 1 コマ毎の各教科等の授業の編成総合的な学習の時間教科 領域を超えた 教育カリキュラム理解の 6 側面 UbD 系統主義と経験主義のつながり つりあい つつみこみ つづける 潜在 ), 時間割を超えた学校内外における学習の拡張 深化へ専門性 世代 地域等を超える ESD( 持続可能な開発のための教育 ) PDCA ALACT, CAP, Do! 方法としてのカリキュラムの逆向き設計 OODA 国際バカロレア カリキュラム (PYP MYP DP CP) 教育方法講義形式 プログラム学習 練習 ドリル 反復 完全習得学 探求学習 発見学習 意思決定モデル 個別学習 創造性開発性思考法 つながりを深める教授 協同学習 イメージワーク ホー 習 チャイム ベルによる時間の制御 個人 グループ調査研究 ( 調べ学習 ) ケーススタディ 道徳的ディレンマ ル ランゲージ学習 ムーブメント ホールスクールアプローチ 共に創る時間の流れ 教師にやらされる アクティブ ラーニング Ⅰ 方法 活動に焦点化された アクティブ ラーニング Ⅱ 個に始まり個に舞い戻り思考を深める アクティブ ラーニング Ⅲ 発問 ( 内容質問 ) 単元を貫く問い ( 単元質問 ) 本質的で根源的な問い ( 永続的な理解 思考 社会参画を促す問い ) 学校図書館 ( 個人的な利用 関連教科文献貸出 ) 学校図書館 ( 個人 グループでの活用 調べ学習での活用 ) 学校図書館 ( 教科 専門性を超えて人と人とをつなぐアフォーダンス ) 主な教育資源標準化された教科書市販の副教材さまざまな知的刺激 ( 知的好奇心を引き出す多様な教材 学習財 ) 子ども 教師の人間性 存在そのもの 教師のライフヒストリー 評価方法標準テスト 選択テスト 正誤テスト 完成テスト ( 数値化 ) チェックリスト 観察と記録 意思決定記述評価 質問紙調査 自由記面談 振り返り日記の記述 自己評価 相互評価 対話 省察 - 観想 ナラテ ( 確認とその記録 ) 述レポート ポートフォリオ評価 パフォーマンス課題 ルーブリック ィブ アプローチ オート エスノグラフィー 創作叙事詩 解題 ルカーワ型テスト 実践記録 実践報告 エスノグラフィー 協働エスノグラフィー HOPE 評価 (Holistic, Ownership-based, Participatory, Empowering) 客観 性の重視 主観による主観の客観化 目前心後 離見の見 間主観 ( 相互主観 ) 性の世界へ 研究方法仮説検証型研究 ( 定量的 量的研究 ) 仮説検証型研究 ( 定量的 量的研究 ) 学校フィールドワーク 研究対象と主体との協働研究 当事者研究 仮説生成型研究 ( 定性的 質的研究 ) 質的研究入門 ( フリック ) アーツ ベイスド リサーチ ( 金田卓也 ) 量的 質的研究方法の統合 質的研究の多様性 ( 詩 物語 絵画 パフォーマンス等そのものが研究成果物 ) 組織マネジメントヒエラルヒキー型 ( 垂直方向 ) ネットワーク型 ( 水平方向 ), サーバントリーダーシップ型 ( 水の思想 川の組織論 循環 ), 各学校種別傾向性大学院 ( 修士課程 ) 大学 高等学校 中学校等教職大学院 ( 専門職課程 ) 小学校 幼稚園 保育所等特別支援学校 一部私立学校 ( 自由学園等 ) NPO 法人立学校等 吉田敦彦 (1999:281) 表 3 教育諸理論の三層包括的分類 ( ホリスティック教育論 日本の動向と思想地平 日本評論社 ) をもとに 筆者が加筆 修正 ( 斜体字部分 ) を重ね続けている表である 枠 :2017.2.4 付加

カリキュラムを俯瞰するための 3 つの学習スタイルの関係構造 を読み解く :2017.2.4 成田喜一郎 (3) 変容 創成 ( トランスフォーメーション ): 児童生徒 教師の変容 ( 主体変様 *idiomodification) * 黒田正典 (2002:277) Be 知識 概念 スキルの創成 ( 創成 生成 構成 ) 本質的で根源的な問いとそれへの応答 ( レスポンス ) 永続的な理解 理解の 6 側面 ( 説明 解釈 洞察 展望 応答 共感 違和感 自己認識 ) 学ぶ意味多様な価値観との共存 論理と直観 ( 洞察 気づき ) 間主観性 ( 相互主観性 ) ホリスティックな学び **( あらゆるものとのつながり つりあい つつみこみ つづく / つづける ) ベイトソンの学習階型 : 学習 Ⅲ (2) 交流 ( トランスアクション ): 児童生徒同士 Do 知識 ( 概念 ) スキルの交流 生徒による習得 活用 探究 単元質問 調べ学習 思考 表現 論理 実証性経験主義的問題解決学習 主観の客観化ベイトソンの学習階型 : 学習 Ⅱ (1) 伝達 ( トランスミッション ): 知識 ( 概念 ) スキルの伝達 教師 児童生徒 Have 知識 ( 概念 ) スキルの習得 定着 記憶の記銘 保持 想起 内容質問 一問一答系統主義的知識注入学習 客観性の重視 ( 主観性の排除 ) ベイトソンの学習階型 : 学習 Ⅲ 図 3 つの学習スタイルの関係構造 ( 筆者作成 2017.2.4) ** ホリスティック Holistic の訳 : [ 哲学 ] 全体論の 医学 全体観的治療の全人的 全連関的 全人 全連関的 Holistic Whole,Health,Heal,Holy ホリスティックな学びとは あらゆるひと もの こととのつながり つりあい それらのすべてをつつみこみ つづく / つづける 意味ある深い学びを引き出す営みのことである その背景に哲学 心理学 歴史 社会学 アート 芸道などがある ( 成田喜一郎 2015.12.28) 論理と直観 学問と生活 分析と総合 有為と無為 客観性と主観性 ( 間主観性 ) など 二項対立を超える ( 止揚 aufheben する 架橋 往還を続ける ) 概念つながり ( 関係性 ): 環境 ( 物 ) 他者 自己との対話 共生をめざす長く険しいプロセス 切れかかった つながり を回復すること 新たな つながり を発見できるかつりあい ( 均衡性 )/ つつみこみ ( 包括性 ): 論理と直観 ( 気づき ひらめき ) 有為と無為 客観と主観 ( 間主観性 ) 愛憎 正邪 清濁 上下 左右 縦横 男女 長幼 新旧 寒暖 今昔など 幾多の二項対立 ( やその狭間を含む三竦み 鼎立 ) を超えて 時空間 人間 ( じんかん ) を生きることができるかつづく / つづける ( 持続可能性と持続不可能性との鬩ぎ合い ): 個体の生 / 死を超える 世代間継承の可能性 / 不可能性 希望と絶望とがせめぎ合う現実を前に それでも生き続けていこうとする それでも人生に Yes と言えるか 主な参考文献 ジョン P ミラー (1994) 吉田敦彦 中川吉晴 手塚郁恵訳 ホリスティック教育 : いのちのちながりを求めて 春秋社ベイトソン (2000) 佐藤良明訳 精神の生態学 新思索社黒田正典 (2002) 東洋と西洋 : 主体変様的認識と客体観的認識 心理学の哲学 北大路書房, 渡辺恒夫 村田純一 髙橋澪子編,pp.273-303

参考資料 1-2( 吉 1999:281)

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http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1380731.htm 20

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