< F DC58F4994C5816A>

Similar documents
市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

PowerPoint プレゼンテーション

はじめに

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

第3節 重点的な取り組み

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

<8EA98CC8955D89BF92B28F B9E924F946792AC816A2E786C73>

第 1 部 施策編 4


社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

12_15_中期計画表紙.ai

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

地域子育て支援拠点事業について


環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

活動状況調査


文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65

平成18年度標準調査票

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

やる後押しと人材を活かせる仕組みづくりを行う A 班 テーマ系活動団体と連携して 若い人が参加できる取り組みを行う B 班 各種団体が集まり 話や協議ができる場を設け つながりができるシステム ( 協議会など ) をつくる それぞれの課題を理解する A 班 企業のリタイア組の活動の場をつくる A 班

北見市総合計画.indd

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

スライド 1

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

.T.v...ec6


(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

<4D F736F F F696E74202D20332E8CFA90B6984A93AD8FC E18F8A93BE8D8297EE8ED293998F5A82DC82A B68A888E B8E968BC682CC8D6C82A695FB B8CDD8AB B83685D>

金山地区 1 福祉のまちづくり会議 金山地区 あなたの暮らしお助け隊 テーマ 1 生活支援 1 活動のねらい 目的 誰もが自立した生活をおくることができるよう 生活の中でちょっとした困りごとを助ける 特に ひとり暮らし高齢者や買い物に行けない人 寝たきりの人や高齢夫婦世帯などを支援する 2 活動の概

PowerPoint プレゼンテーション

官民連携:調査結果


(3) 高齢者について 多才で知恵をたくさん持っている高齢者の方が多い 中央 高齢者が子どもの見守りに数多く参加してくれる 旭 老人会活動で 筋力 ( 転倒予防 ) 体操 神社 公会堂の清掃 懇親のための食事会をしている 共和 自治会が主役で福祉部が平成 24 年から始まり 見守りに大変役立っている

資料1 第1回会議のポイントについて


事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

区(支部)社協会費関係相談記録

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

61

地域包括ケアシステム

目 次 はじめに 1 新郷地区でのこれまでの取り組み 2 共通の取り組み 3 個別テーマ 4 防犯 4 防災 5 コミュニティー 6

< F2D30358ED089EF8BB388E78EE58E9682C682CC98418C672E6A7464>

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

Taro-ドラッカー研修上

< E D78BAD89EF97708D A90DD97A7838A815B C A197BC96CA8BB282DD8D9E82DD6E A2E707562>

第6次延岡市長期総合計画校了.indd

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

消費者教育のヒント集&事例集

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

<4D F736F F D AE8A4F8D4C8D9095A CC8A FF38BB52E646F63>

<4D F736F F D2091E6338AFA926E88E6959F8E838C7689E68A C58CB48D F4390B A2E646F6378>

学校の危機管理マニュアル作成の手引

区(支部)社協会費関係相談記録

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

市街地再開発事業の今後の展開に関する検討会 の目的 目的 行政における再開発実務担当者の 1 問題意識の共有 2 情報交換と継承 3 専門家との交流 4 地方の声を集約する場として活用 目的 1 問題意識の共有 Step1 Step2 各自治体で抱える再開発ビルの再生に 各担当者の自由な発想による活

半田市地域福祉計画 市民対面アンケート調査報告書 平成 21 年 10 月

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

ニュースリリース 平成 26 年 10 月 24 日中日信用金庫株式会社日本政策金融公庫 日本公庫 地方公共団体 地域金融機関 中間支援組織と連携し ソーシャルビジネス支援ネットワークを設立 このたび 中日信用金庫 ( 理事長 : 山田功 ) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) は 地域の

施策吊

shiryou2-1_shikuchouson-survey2.docx

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

地域総合支援協議会

①CSの概要

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

三沢市行政経営推進プラン

問 3 あなたの家族構成は ひとり暮らし世帯 7.5% 夫婦のみの世帯 29.3% 2 世代同居世帯 48.3% 3 世代同居世帯 13.3% 1.0% 0.6% 家族構成は 2 世代同居世帯 が 48.3% と最も比率が高く 以下 夫婦のみの世帯

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市


< C55F8E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E E FB906A2E786477>

高齢者のボランティアなどの社会活動 に関するアンケート報告 高齢者のボランティア活動など地域における社会活動について 県民の皆さんの関心やその意識傾向を把握するために 高齢者のボランティアなどの社会活動 についてのアンケートを実施しました アンケートにご協力いただきました e- モニターの皆さまにお

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

Transcription:

地域の課題を解決する話し合いの場 地域プラットフォーム をみんなで立ち上げましょう! 地域プラットフォーム 立ち上げ 運営のヒント集 奈良県くらし創造部協働推進課

地域プラットフォーム 立ち上げ 運営のヒント集 目次 はじめに 1 ヒント集のねらい ----------------------- 1 2 ヒント集の構成 ------------------------ 1 第 1 部地域プラットフォームとは 1 地域で活動する団体 ---------------------- 2 2 団体が抱える課題 ----------------------- 2 3 協働の推進 -------------------------- 3 4 地域プラットフォームの必要性 ----------------- 4 第 2 部地域プラットフォームの立ち上げ 運営について 1 立ち上げについて ----------------------- 5 プラットフォームを立ち上げよう! -------------- 6 主に準備するもの ---------------------- 7 2 運営について ------------------------- 8 運営の中心メンバーの役割 ------------------ 8 朝倉台地域プラットフォーム参考資料 ------------- 9 地域プラットフォームの留意点 --------------- 17 第 3 部話し合いを活性化させるために 1 ファシリテーションの全体像 ----------------- 19 2 ファシリテーターについて ------------------ 23 3 リーダーとファシリテーターについて ------------- 24 4 フレームワーク ( 議論を促すためのツール )----------- 25 このマニュアルは 協働型の地域社会づくりプロジェクト として 平成 22 年度に奈良県と桜井市など 5 市町が支援した 朝倉台地域プラットフォーム ( 奈良県桜井市朝倉台地区 ) 及び 平成 23 年度 24 年度に奈良県が実施した 地域プラットフォーム人材養成研修 の内容を奈良県で取りまとめて作成したものです

はじめに 1 ヒント集のねらい 近年 過疎化 過密化の進展による地域間格差の広がりとともに 共同体意識の希薄化や新旧住宅地の混在等に伴い 自治会加入率や自治会活動への参加率の減少など コミュニティ機能の低下が問題となっています 住民が集まって交流する機会が減っている 災害や緊急時の避難体制に不安がある 食品や日用品の買い物が不便になっている 高齢世帯が増えて見守りが必要である 空き家が増え地域に賑わいが無くなっている 耕作放棄地や荒れた山林が増えている このような地域課題の解決に向けて 地域にくらす住民自らが積極的にかかわり それぞれが得意とするネットワークや知恵を活かしながら 地域の理想の将来像を考えるための話し合いの場 それが 地域プラットフォーム です 奈良県では 各地域における 地域プラットフォーム の形成を支援しています このヒント集は 地域プラットフォームの立ち上げ 運営のヒントをまとめたものです 地域課題を解決し住みよい地域社会をつくるため コミュニティの維持 活性化に取り組もうとされるみなさまや それを支援する市町村職員の方々の参考にしていただければ幸いです 2 ヒント集の構成 第 1 部地域プラットフォームとは 1 地域で活動する団体 2 団体が抱える課題 3 協働の推進 4 地域プラットフォームの必要性 地域課題の解決に向けての 協働 と 協働 を進めるための 地域プラットフォーム についての必要性を説明しています 第 2 部地域プラットフォームの立ち上げ 運営 1 立ち上げについて 2 運営について 桜井市朝倉台地区で行われた 朝倉台地域プラットフォーム で得られたプロセスやノウハウを基に 地域プラットフォーム の立ち上げや運営方法についてまとめました 第 3 部話し合いを活性化させるために 1 ファシリテーションとは 2 ファシリテーターについて 3 リーダーとファシリテーターについて 4 フレームワーク ( 議論を促すためのツール ) 話し合いの場を活性化できるスキルを身につけて 県内各地で 地域プラットフォーム を立ち上げていただくことを目的に行った 地域プラットフォーム人材養成研修 でのポイントをまとめました 1

第 1 部地域プラットフォームとは 1 地域で活動する団体 地域では 従来から 自治会をはじめとする地縁組織が 地域課題の解決に取り組んできました また 最近では NPO やボランティア団体も解決の主体として期待されています さらに 民間の事業者や大学などの教育機関も 地域課題の解決に積極的に取り組み始めています 事業者企業 商工会 組合他 教育機関大学 高等学校中学校 小学校保育園等 地縁組織自治会 老人会 婦人会 子ども会 PTA 等 行政市町村 県 国 NPO ボランティア団体 社団法人 財団法人 社会福祉法人他 2 団体が抱える課題 地域の課題解決に向けて活動している団体は様々ですが 自治会をはじめとする地縁組織では 加入率や活動参加者数の減少傾向 後継者育成といった課題があります また NPO ボランティア団体には 資金や活動人員 社会的な信用の確保といった課題があり 事業者 教育機関 行政もそれぞれが課題を抱えている現状にあります 現状 : 各主体が個別に地域の課題を解決 学校 事業者は地域貢献を模索 学校 地域 社会の問題 N P O では社会的信用や活動資金の確保が困難 事業者 安全 安心なまちづくり景観 環境の保全健康 長寿社会子どもや高齢者の見守り他 NPO 等 地縁組織では会員数 活動の参加率が減少傾向 自治会等 県 市町村 県 市町村では財政状況が悪化し人員も減少傾向 2

3 協働の推進 様々な団体 ( 自治会 NPO 学校 企業 行政など ) が それぞれ単独で課題を解決するには限界の見られる場合もあります それを解消するため 近年注目されているのが 協働 という手法です 協働によって 次のような効果が期待できます 1 それぞれの弱点を補い合うことができる 2 それぞれの強みを活かし合うことができる 3 単独での解決よりも 高いレベルでの解決を期待できる では 協働 とは何でしょうか あまり難しく考えないで 次のように考えてください 協働とは 1 地域が抱える課題を解決し くらしやすさの向上を図るために 2 お互いに対等な立場で お互いの存在意義や特性等を理解 尊重しながら 3 お互いの資源 ( 人材 物質 資金 情報 ) や能力を出し合うことにより 4 公共的な目的達成のために活動することを通じて 5 成果に対する相乗効果を生み出すこと 協働 により効果を高めるためには お互いに協働に関するルールを守ることが大切です 協働を行うにあたっての原則 1 お互いの特性 自立性を尊重した対等性の確保 2 情報の公開と共有化 3 目的の共有と明確化 4 役割分担と責任の明確化 5 企画 ( 政策 ) 立案からスタート 6 対話と協議を重視した協働過程の管理 7 第三者への積極的な説明責任 目指す社会像 学校 様々な団体が 協働 し地域の課題を解決 事業者 地域 社会の問題 NPO 等 くらしやすい地域づくり 自治会等 県 市町村 3

4 地域プラットフォームの必要性 地域課題の解決に向け 地域にくらす住民自らが積極的にかかわり それぞれが得意とするネットワークや知恵を活かしながら 地域の理想の将来像を考えるための話し合いの場が 地域プラットフォーム です もし 地域プラットフォーム のような 地域の団体や住民同士が一緒になって話し合う場が生まれなければどうなるのでしょうか 地域の課題は解決せず 理想の地域はおろか さらにくらしにくい地域となってしまうことが予想されます 地域プラットフォーム のイメージは 駅のプラットフォームです 駅のプラットフォームにはさまざまな人が集まり 一緒に乗り合わせていろいろな場所に向かう電車に乗って出発していきます 地域の課題やニーズに対して それに関心のある人たち ( 自治会 NPO 学校 企業 行政など ) が 話し合いの場 ( プラットフォーム ) に集まり 課題解決に向けての取り組みを話し合い そこから 実際の取り組み ( 電車 ) が発車していきます 地域の活性化 地域地域プラットフォームプラットフォーム のイメージ 若者との交流 空き家の解消 高齢者介護 課題解決 1 地域で同じ課題の解決を目指す人々が集まり 2 その集まる議論の場 ( プラットフォーム ) から 3 課題解決という同じ方向の列車に乗り込んでいく 安全 安心なまちづくり 災害時の避難体制 防災 防犯対策 賑わいのある地域づくり 自治会など NPO など 高齢者の見守り 登下校時の見守り 観光 まちづくり 子どもの体力向上 事業所 学校 健康づくり スポーツ 子どもの規範意識の向上 県 市町村 中心市街地の活性化 世代間交流の促進 環境保護 ゴミの削減 子育ての不安解消 景観 まちなみ保全 4