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電波法施行規則等の一部改正案の概要

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

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港則法 海上交通安全法改正に伴う AIS の目的地入力について >JP FNB >JP TYO >JP CHB >JP KWS >JP ANE >JP YOK >JP KZU >JP YOS 第三管区海上保安本部

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5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )

海上安全管理 (Marine Safety Management) 海上安全 + 安全管理 海上安全 船 - 操船者 - 環境 の相互連環システムに視点をおいた安全施策 安全管理 安全性を高めるために関係者のモチベーション醸成とコンセンサス形成を図ること 井上欣三著 海上安全管理 研究 (2006

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

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1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

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尖閣諸島周辺海域における中国公船及び中国漁船の活動状況について 平成 28 年 8 月 9 日 事案の概要 (1) 平成 28 年 8 月 5 日午後 1 時 30 分頃 中国漁船に続いて 中国公船 ( 中国政府に所属する船舶 )1 隻が尖閣諸島周辺領海に侵入した その後 8 日午後 6 時までに

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別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 利害関係者の特定 QMS 適用範囲 3. ISO 9001:2015への移行 リーダーシップ パフォーマンス 組織の知識 その他 ( 考慮する 必要に応

Transcription:

MSC Flaminia 号事故について海上保安大学校山地哲也 日本海洋政策学会 第 4 回年次大会 平成 24 年 12 月 1 日 [http://www.odin.tc/2012/mscflaminiaen.asp]

1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 00.12 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 02.11 PRESTIGE 03.12 IMOガイドライン採択 05.11 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 12.11 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

避難場所 (Place of Refuge) のイメージ 避難場所収容 SOSREP 介入 指示 事故海域 沖合海域 船体折損沈没大規模海洋汚染

1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 00.12 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 02.11 PRESTIGE 03.12 IMOガイドライン採択 05.11 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 12.11 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

事故の概要 9/9 ドイツ入港 8/20 ドイツ決定 9/2 英国海峡通航 7/14 火災爆発 [http://www.odin.tc/2012/mscflaminiaen.asp]

時系列 ( その 1) 月日 内容 (NSB 広報発表等 ) 7/14 米国から欧州向け航行中のF 号火災発生 乗組員等総員退船 7/17 タグボート現場着 7/23 火災コントロール 7/24 欧州向け曳航開始 寄港地入港手続き検討 7/26 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に英国当局決定予定 7/31 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に決定予定 8/3 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に決定予定 8/6 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/9 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 沿岸国及びドイツと協議中 8/13 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/14 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/15 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 沿岸国と協議中 8/20 ドイツへの入域決定

時系列 ( その 2) 月日 内容 (NSB 広報発表等 ) 8/20 ドイツへの入域決定 8/28 英国海峡通航のための沿岸国チーム検査 8/31-9/1 英国海峡沿岸国による海峡通行許可 9/2 英国海峡通航開始 9/8 ドイツ沖合錨地到着 9/9 ドイツJade-Weser-Port 入港

1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 00.12 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 02.11 PRESTIGE 03.12 IMOガイドライン採択 05.11 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 12.11 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

3 IMO ガイドライン 1999.12 ERIKA 号事故 2001.5 IMO として Place of Refuge 問題審議開始 2003.12 第 23 回 IMO 総会 (A23) 船舶の避難場所に関する総会決議採択 =IMO ガイドライン 条約のような強制力はなく 任意的指針 3.12 沿岸国は 船舶の避難場所への収容の承認が要請された場合にはこれを認める義務は生じないが 公平な見地ですべての要因及びリスクを評価し 合理的に可能と判断される場合には避難場所を与えるべきである

1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 00.12 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 02.11 PRESTIGE 03.12 IMOガイドライン採択 05.11 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 12.11 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

4 EU の船舶の避難場所を巡る動向 ( 船舶通航監視指令審議 ) 避難場所に関する規定 (2009.4) 1) 収容の原則 : 導入せず (IMOガイドライン考慮した計画) 2) 収容判断権者 : 独立した決定を行うために (to take independent decisions) 権限ある当局 (competent authority) を指定 独立した権限ある当局 (independent competent authority) SOSREP

英国 SOSREP 制度 1999 年導入 権限を有する閣僚は救助活動に介入せず 閣僚 : 権限代行者を任命 (SOSREP) The Secretary of State s Representative for Maritime Salvage and Intervention 高度の知識 経験 SOSREP: 閣僚を代行し権限行使 何が最善か 政治的影響力から独立 Either back SOSREP or sack him

1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 00.12 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 02.11 PRESTIGE 03.12 IMOガイドライン採択 05.11 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 12.11 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 1 Lloyd s List(8/21):EU への SOSREP 導入 2 Lloyd s List(8/24): 避難場所に係る国際的議論再開の方向性 EU 規定は国際水域に位置する船舶に対する避難場所提供は対象外 3 Fairplay(9/10): ドイツ船主協会は EU 規定運用の失敗を指摘 欧州委員会による再検討を要求 4 Fairplay(10/19): 欧州議会運輸委員会議長は避難場所に関する法令改正を言及

5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 タンカー Stolt Valor 号事故 ( リベリア船籍 25,269DWT) 3/15 サウジアラビア沖合 40 マイルで火災 爆発事故 4/29 バーレーンに対し 修理のため造船所入域要請 6/25 入域許可 6/29 Lloyd s List: IMO ガイドラインに対する沿岸国の意図に疑念 入域許可まで 3 か月間の待機 避難場所への迅速な接近に係る問題再燃

5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 5 Lloyd s List(10/22) 国際海運集会所 (ICS) は避難場所提供に係る強制的規定の必要性に言及 6 ICS 等 (11/26~30:IMO MSC91) S 号の入域までの期間及び IMO ガイドラインの適用を誤ったことに深く憂慮 避難場所が早期に提供されていたならば 貨物 燃料油の除去は安全に 早い段階で実施 適切な追加的措置を検討し また 全ての国が IMO ガイドラインを適用する必要性を強調

まとめ (1) 船舶の避難場所への船体の収容 及び これら事案に関わる政府介入権限について調査研究 (2) MSC Flaminia 号事故 7/15 事故 8/20 ドイツ収容決定 9/2 英国海峡 9/9 ドイツ入港 (3) 避難場所を巡る国際 地域 英国動向 IMO ガイドライン EU 規定 英国 SOSREP (4) F 号 (S 号 ) 事故を踏まえた今後の展開の可能性メディア論調 関係団体見解 EU 展開 IMO 審議