参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

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温室効果ガス排出量

4.1 はじめに 二酸化炭素 (CO 2 ) メタン (CH 4 ) 一酸化二窒素 (N 2 O) ハイドロフルオロカーボン (HFCs) パーフルオロカーボン (PFCs) 六ふっ化硫黄 (SF 6 ) 三ふっ化窒素 (NF 3 ) について 温室効果ガス別 部門別に 以下のとおり 2020 年度

2002年度(平成14年度)の温室効果ガス排出量について

2016 年度 ( 平成 28 年度 ) の温室効果ガス排出量 ( 確報値 ) について 確報値 とは 我が国の温室効果ガスの排出 吸収目録として気候変動に関する国際連合枠組条約 ( 以下 条約 という ) 事務局に正式に提出する値という意味である 今後 各種統計データの年報値の修正 算定方法の見直

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

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今日お話しすること 1. 家庭部門の温室効果ガス排出 エネルギー消費の動向 2. 環境省うちエコ診断の概要と成果から見た家庭の対策 3. 家庭部門の対策の推進のための自治体に期待すること 2

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平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

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平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

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扉〜目次

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(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

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( 出所 ) 中国自動車工業協会公表資料等より作成現在 中国で販売されている電気自動車のほとんどは民族系メーカーによる国産車である 15 年に販売された電気自動車のうち 約 6 割が乗用車で 約 4 割弱がバスであった 乗用車の中で 整備重量が1,kg 以下の小型車が9 割近くを占めた 14 年 8

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参考資料 5 ( 平成 26 年 1 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

温室効果ガス排出の世界的動向と我が国の位置づけ 人為起源の温室効果ガス排出量は 197 年から 21 年の間にかけて増え続けている 直近の 1 年間 (2~1 年 ) の排出増加量は平均して 2.2%/ 年であり これは途上国の排出増によるもの 我が国の温室効果ガスの排出量シェアは 2.8% 約 95% が CO2 ( エネルギー起源 CO2: 約 9%) +1.3%/ 年 197-2 +2.2%/ 年 2-21 2 年から21 年 +93 億トン附属書 Ⅰ 国 6 億トン非附属書 Ⅰ 国 +99 億トン 各国別の温室効果ガス排出量シェア 非附属書 Ⅰ 国 63% その他附属書 Ⅰ 国 3.6% その他非附属書 Ⅰ 国 22.8% 中国 22.2% 温室効果ガスの種類 Fガス ( 代替フロン等 3ガス ) 亜酸化窒素 メタン 林業 その他土地利用による二酸化炭素 化石燃料と産業プロセスからの二酸化炭素 ( 出所 )IPCC 第 5 次報告書第三作業部会報告書 韓国 1.3% イラン 1.4% カナダ 1.5% コンゴ民主共和国 ロシア 5.1% インド 5.8% 米国 13.8% 附属書 Ⅰ 国 ( 注 ) 37% EU-28 1.2% 2.3% ブラジ日本ルインドネシア 2.8% 3.3% 3.9% ( 注 ): 条約によって, 排出削減を義務づけられている国のリスト 円グラフ中では 米国 EU-28 ロシア 日本 カナダが附属書 I 国 ( 出所 )21 年時点 IEA(214) 作成データ 1

排出総量の推移 12 (CO 2 換算億トン ) 温室効果ガス排出量 : 主要国の比較 中国 (21 年 ) 18. 億トン (9 年比 2.76 倍 5 年比 +33.%) 温室効果ガス排出量 ( 億トン -CO2eq) 1 8 6 4 EU28(212 年 ) 45.4 億トン (9 年比 19.2% 5 年比 12.2%) インド (21 年 ) 28.1 億トン (9 年比 2.8 倍 5 年比 +32.1%) 米国 (212 年 ) 64.9 億トン (9 年比 +4.3% 5 年比 1.2%) ロシア (212 年 ) 22.9 億トン (9 年比 31.8% 5 年比 +7.5%) 日本 (212 年 ) 2 13.4 億トン (9 年比 +8.8% 5 年比.5%) ドイツカナダ 英国 199 1995 2 25 21 フランス出典 :UNFCCC 報告値 IEA CO2 emissions from fuel combustion(214 Edition) 韓国イタリア ( 中国 インド 韓国はIEAによる推計で199 年 2 年 25 年 21 年の数値 ) 2

GDP 当たり温室効果ガス排出量 日本は石油危機のあった 197 年代より 省エネルギーに精力的に取り組んできており GDP (MER) 当たり排出量は世界トップレベル 一方 199 年以降 欧州は着実に減少し 日本の水準に近づきつつあるが 米国とはまだまだ開きがある 6 GDP(MER) あたり温室効果ガス排出量 (kg-co2eq/25usd) 5 4 3 2 1 ロシア インド 中国 199 1995 2 25 21 GDP(MER) あたり温室効果ガス排出量 (kg-co2eq/25usd) LULUCFを除く GDP(MER): 市場交換レート (Market Exchange Rate) 日本フランス 25 年の実取引の為替レートでUSD 換算したGDP.2 出典 : GHG: UNFCCC 報告値 IEA CO2 emissions from fuel combustion(214 Edition) ( 中国 インド 韓国はIEAによる推計で199 年 2 年 25 年 21 年の数値 ) GDP:IEA Energy Balances of OECD Countries Energy Balances of Non-OECD Countries 199 1995 2 25 21 3 1.8.6.4 ドイツ カナダ 米国 EU28 英国イタリア 韓国

一人当たり温室効果ガス排出量 一人当たり排出量で見ると 日本は 199 年では先進国で最も低い水準だったが その後 21 年までほぼ横ばい その間に欧州が減少し 21 年で EU28 英と同水準 米国は近年減少傾向を強めているが 米国は依然として日欧の 2 倍以上の水準 中国は 199 年日本の半分以下であったが その後増加し 21 年で発展途上国でありながら日欧の水準に迫っている 3 一人あたり温室効果ガス排出量 (t-co2eq/ 人 ) 25 2 15 1 5 EU28 イタリア ロシア 英国 中国 カナダ 米国 フランス 韓国 ドイツ 日本 インド 199 1995 2 25 21 LULUCF を除く 出典 : GHG: UNFCCC 報告値 IEA CO2 emissions from fuel combustion (214 Edition) ( 中国 インド 韓国はIEAによる推計で199 年 2 年 25 年 21 年の数値 ) 4 人口 :IEA Energy Balances of OECD Countries Energy Balances of Non-OECD Countries

世界のエネルギー起源 CO2 排出量の推移 世界全体の温室効果ガス排出量のうち 米中 2 カ国で世界の 4% 以上を排出 今後の排出量は 先進国は微増なのに対し 途上国は急増する見込み 199 年 212 年 ( 現状 ) 23 年 ( 予測 ) ブラジル.9% 日本 5.1% ロシア 1.4% その他 27.5% インド 2.8% 中国, 1.9% EU27 ヵ国, 19.3% 米国 23.2% 21 億トン ブラジル 1.4% 日本 3.9% ロシア 5.2% その他中国, その他 3.3% その他 26.% 33.6% 中国, 28.1% インド 6.2% EU27 か国 中国 米国, 16.% 米国 EU27ヵ国 11.% ブラジル 1.7% 日本 2.5% ロシア 4.6% EU28 ヵ国 7.4% 317 億トン 363 億トン 米国, 12.4% インド 9.5% IEA CO2 emissions from fuel combustion 214 World Energy Outlook (214 Edition) に基づいて環境省作成 23 年は New Policies Scenario の値 5

14 213 年度の総排出量は 13 億 9,5 万トン ( 前年度比 +1.6% 25 年度比 +1.3% 199 年度比 +1.6%) 前年度と比べて排出量が増加した要因としては 化石燃料消費量増加により 産業部門及び業務その他部門のエネルギー起源 CO 2 の排出量が増加したことなどが挙げられる 25 年度と比べて排出量が増加した要因としては 火力発電の増加による化石燃料消費量の増加により エネルギー起源 CO 2 の排出量が増加したことやオゾン層破壊物質からの代替に伴い冷媒分野からのハイドロフルオロカーボン類 (HFCs) の排出量が増加したことなどが挙げられる 排出量 ( 億トン CO 2 換算 ) 13 12 億 6,1 万トン 12 我が国の温室効果ガス排出量 (213 ( 年度速報値 ) ) 13 億 7,7 万トン 13 億 9,4 万トン < 同 +2.4%> 13 億 6,1 万トン < 前年度比 -1.2%> 13 億 1, 万トン < 同 -6.%> 12 億 3,4 万トン < 同 -5.8%> 12 億 8,6 万トン < 同 +4.2%> 13 億 3,7 万トン < 同 +3.9%> 13 億 7,3 万トン < 同 +2.7%> 13 億 9,5 万トン < 前年度比 +1.6%> (25 年度比 +1.3%) (199 年度比 +1.6%) 11 199 25 26 27 28 29 21 211 212 213 1 今回とりまとめた 213 年度速報値の算定にあたっては 国連気候変動枠組条約の下で温室効果ガス排出 吸収目録の報告について定めたガイドラインが改訂されたことを受け 対象ガスの追加 排出源の追加 算定方法の変更及び地球温暖化係数の変更を行った 追加 変更後の算定方法を用いて 212 年度以前の排出量も再計算しており 212 年度確定値 (214 年 4 月 15 日公表 ) との間で差異が生じている 2 213 年度速報値の算定に用いた各種統計等の年報値について 速報値の算定時点で 213 年度の値が未公表のものは 212 年度の値を代用している また 一部の算定方法については より正確に排出量を算定できるよう見直しを行っている このため 今回とりまとめた 213 年度速報値と 来年 4 月に公表予定の 213 年度確報値との間で差異が生じる可能性がある なお 確報値では 森林等による吸収量についても算定 公表する予定である 6

我が国の温室効果ガス排出量 ( 速報値 ) の推移 213 年度の総排出量は 13 億 9,5 万 t-co 2 25 年度比 1.3% 増 前年度比 1.6% 増 NF3:14 万トン ( +8.9%)[+8.4%] +1 万トン 総排出量 13 億 9,5 万トン (CO2 換算 ) (+1.3%)[+1.6%] +2,17 万トン 1,4 1,3 SF6:22 万トン ( 57.2%)[ 5.8%] 1 万トン PFCs:31 万トン ( 61.%)[ 4.7%] 2 万トン HFCs:3,21 万トン ( +152.%)[+1.3%] +3 万トン 一酸化二窒素 :2,18 万トン ( 11.7%)[.1%] 3 万トン ( 単位百万 t-co 2 換算 ) 1,2 1,1 1, 9 199 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2 21 二酸化炭素 :13 億 1, 万トン (+1.%)[+1.5%] +1,93 万トン エネルギー起源 :12 億 2,4 万トン (+1.8%)[+1.4%] +1,65 万トン 非エネルギー起源 :8,56 万トン ( 9.%)[+3.4%] +28 万トン 22 23 24 25 26 27 28 29 21 211 212 213 メタン :2,42 万トン ( 14.2%)[ 1.6%] 4 万トン NF3 PFCs HFCs N2O CH4 CO2 ( 年度 ) (25 年度比 )[ 前年度比 ] 前年度からの増減量 < 出典 > 温室効果ガス排出 吸収目録 7

エネルギー起源 CO 2 の部門別排出量 ( 電気 熱配分後 ) の推移 速報値 産業部門 ( 工場等 ) は 25 年度と比べて 鉄鋼業 機械工業等からの排出量は増加したものの 紙パルプ工業 窯業土砂製品工業 ( セメント等 ) 等からの排出量が減少し 製造業からの排出量が全体として減少したこと等によ伴い 減少傾向 運輸部門 ( 自動車等 ) は 25 年度と比べて 旅客輸送による自動車の燃費改善と貨物輸送における輸送量の減少等により 旅客輸送及び貨物輸送からの排出量が減少したことに伴い 減少傾向 業務その他部門 ( 商業 サービス 事業所等 ) は 25 年度と比べて 火力発電の増加により電力排出原単位が悪化したことや 延床面積が増加したこと等に伴い 増加傾向 家庭部門は 25 年度と比べて 火力発電の増加により電力排出原単位が悪化したことや世帯数が増加したことに伴い 増加傾向 エネルギー転換部門 ( 発電所等 ) は 25 年度と比べて 事業用発電における自家消費が増加したことにより増加傾向 5 エネ起 CO2 12 億 2,4 万トン 産業部門 : 4 億 3, 万トン ( 6.3%) [+3.%] 4 業務その他部門 : 2 億 8,1 万トン (+19.5%) [+3.2%] ( 単位百万 t-co 2 ) 3 2 (+1.8%)[+1.4%] (運輸部門 : 2 億 2,2 万トン ( 12.6%) [ 1.8%] 家庭部門 : 2 億,3 万トン (+16.3%) [.4%] 1 エネルギー転換部門 : 8,8 万トン (+11.%) [+.2%] (25 年度比 )[ 前年度比 ] 199 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2 21 22 23 ( 年度 ) 24 25 26 27 28 29 21 211 212 213 )< 出典 > 温室効果ガス排出 吸収目録 8

総排出量の前年度からの増減について ( エネルギー起源 CO2) 213 年度の総排出量 ( 速報値 ) は13 億 9,5 万 tco 2 で 21 年度から4 年連続での増加であり 2,2 万 tco 2 増加 (1.6% 増加 ) した 総排出量の大部分を占めるエネルギー起源 CO 2 は12 億 24 万 tco 2 で 前年度から1,6 万 tco 2 の増加 (1.8% 増加 ) となった エネルギー起源 CO 2 ( 電熱配分後 ) で最も増加量が大きいのは産業部門で 前年度から1,24 万 tco 2 増加 (3.% 増加 ) している これは 鉄鋼業 化学工業等からの排出量が増加したこと等による 次いで増加量が大きいのは業務その他部門で 前年度から88 万 tco 2 増加 (3.2% 増加 ) しており 石油製品や電力の消費量が増加したこと等による 発電電力量 [ 億 kwh] 2, 18, 4, 2, 22.2% 9.7% 27.3% 電源種別の発電電力量と二酸化炭素排出量 ( 一般電気事業者 1 社計 他社受電を含む ) 原子力石炭火力 LNG 火力石油火力等水力地熱及び新エネルギー CO2 排出量 15.% 14.9% 16.7% 18.4% 2.5% 22.2% 24.% 24.7% 25.6% 24.5% 25.3% 25.2% 24.9% 25.% 35.6% 36.8% 34.5% 34.3% 34.6% 31.2% 25.7% 29.1% 3.8% 3.5% 25.6% 26.% 29.2% 28.6% 48,6 43,9 41,7 16, 36,1 36,2 37,3 39,5 36,5 37,4 14, 29, 31,5 28,3 3,4 31, 34, 35,3 12, 27,5 1,35 8,949 9,18 9,174 9,394 9,241 9,447 9,356 9,75 9,889 9,958 9,915 1,64 1.% 9,564 9,55 9,48 9,397.6%.6%.6%.6%.7%.7%.8%.9%.9%.9% 1.% 1.1% 1, 7,376 1.5% 1.7% 9.7% 9.6% 9.5% 9.% 1.5% 1.% 8.2% 9.1% 7.6% 1.1% 1.4% 7.8% 8.5% 1.6% 2.2% 14.3% 12.4% 12.3% 1.6% 7.9% 1.2% 9.7% 1.8% 9.1% 13.1% 8.3% 11.7% 7.5% 9.% 8.4% 8.5% 7.1% 8,.2% 11.1% 14.4% 18.3% 14.9% 12.% 24.% 24.6% 26.2% 26.4% 26.8% 26.6% 25.7% 23.7% 25.9% 27.4% 28.3% 29.4% 29.3% 6, 27.9% 28.7% 39.5% 25.% 1.7% 48,4 42.5% 43.2% 27.6% 3.3% 1.7% 1.% 199 1997 1998 1999 2 21 22 23 24 25 26 27 28 29 21 211 212 213 ( 年度 ) < 出典 > 電源種別発電電力量 : 電源開発の概要 ( 資源エネルギー庁 ) 213 年度の電源別発電電力量構成比 ( 電気事業連合会 ) 電気事業における環境行動計画 ( 電気事業連合会 ) 二酸化炭素排出量 : 電気事業における地球温暖化対策の取組 電気事業における環境行動計画 ( 電気事業連合会 ) 他社受電分含む 5, 45, 4, 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, CO2 排出量 [ 万 t-co 2 ] 使用端 CO2 排出原単位の推移 ( 一般電気事業用 ) < 出典 > 電気事業連合会ホームページをもとに作成 他社受電分含む 9

総排出量の前年度からの増減について ( エネルギー起源 CO2 以外 ) エネルギー起源 CO 2 以外では HFCs の排出量増加が大きく 前年から 3 万 tco 2 換算の増加 (1.3% 増加 ) となっている 増加の主な原因は HCFC から HFC への代替に伴い エアコン等の冷媒からの排出量が前年から 29 万 tco 2 換算増加 (11.2% 増加 ) したことである HFCs 排出量の推移 HFCs 全体 3,21 万トン (CO2 換算 ) (+152.%)[+1.3%] HFCs 排出量 ( 万 t-co 2 換算 ) 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 < 出典 > 温室効果ガス排出 吸収目録 199 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2 21 22 23 24 25 26 27 28 29 21 211 212 213 ( 年 ) 洗浄剤 溶剤 1 万トン (+2575.4%) [+17.9%] 速報値)(半導体製造 液晶 1 万トン ( 5.8%) [ 1.%] 発泡 22 万トン HFC 製造 1 万トン ( 71.%) [+8.9%] 冷媒 2,9 万トン (+228.6%) [+11.2%] エアゾール MDI 5 万トン ( 71.2%) [ 12.6%] (+138.%) [+7.1%] HCFC-22 製造時 HFC-23 2 万トン ( 97.2%) [ 8.3%] (25 年度比 ) [ 前年比 ] 1

213 年度二酸化炭素排出量の内訳 ( 速報値 電気 熱配分後 ) 二酸化炭素排出量の内訳 ( 電気 熱配分後 ) 家庭 業務その他 工業プロセス その他 15% 廃棄物 2% 4% うち電力由来 11% 17% 7% 合計うち 13 億 1, 万 t 電力由来 14% 21% 運輸 うち電力由来 1% エネルギー転換 33% うち電力由来 6% 産業 部門別 CO 2 排出量のうち 工業プロセス 廃棄物等を除く 93% がエネルギーの消費に伴うものである 自家用車 一般廃棄物を含め 家庭からの排出は全 CO 2 排出量のうち約 2 割であり 残る 8 割は企業や公共部門からの排出である 電力由来 とは 自家発電等を含まない 電力会社などから購入する電力や熱に由来する排出を指す 一般廃棄物 家計関連 21% 家庭 ( 家庭での冷暖房 給湯, 家電の使用等 ) 運輸 ( 家庭の自家用車 ) 業務その他 ( 商業 サービス 事業所等 ) 15% 産業廃棄物等 工業プロセス その他 ( セメント製造時の CO 2 排出等 ) 4% 7% 5% 産業 ( 製造業, 建設業, 鉱業, 農林水産業でのエ 21% 1% 運輸 ( 貨物車, 企業の自家用車, 船舶等 ) 2% 12% 33% エネルギー転換 ( 発電所, ガス工場, 製油所等での自家消費分 ) ネルギー消費 ) 企業 公共部門関連 79% 主体別 家計関連と企業 公共部門関連に分けたもの 11