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は 同時多軸に制御はできないため 直線加工しかでき 図3は ステージの走査速度を 0.5mm/sec に固定し 出 ない状況にあるが 本研究では直線の溝加工を重ね合わ 力による加工部周辺のワーク 銅 表面状態の違いを示 せて 三次元形状の作成を行うので 現行で全く問題は す これより 照射レーザー出力が 10 mw と小さい場合 ない また 本装置では サブミリのスケールから 数 加工周辺部にはほとんど影響を与えないが 30 mw にな センチのワークまで加工できるように 比較的大きなス ると 表面に大きな影響を与えることがわかる ステー テージを搭載している また ステージ自体の真直度は ジの走査速度を小さくした場合にも この影響は顕著に 1.5 ミクロンほどしかない これでは マイクロ構造物 なることから 加工中に発生するプラズマによる熱影響 を作成する十分な精度を有しない そこで 数値的に補 によるものと思われる 正を加えることにより 300 ナノまで真直度を高めてい る この程度の精度があれば 上記の手法を用いて マ イクロスケールの構造物を作成できる能力を有すると考 えられる 表2 3軸リニアステージの基本性能 真直度 0.3µm 1.2µm 0.3µm ストローク 100mm スケール分解能 テーブルサイズ 2 4 100mm 20mm 10 nm 180mm 180 mm (a) 10mW, 0.5 mm/s 加工方法 レーザーを用いて 三次元形状の加工物を作成する方 法には 光造形法がある 本研究では 図2のように 光造形法を真似て レーザービームを直線状に照射して 溝加工を行い それを重ね合わせ 面加工を行い 等高 線状に面加工を重ね合わせ 三次元の構造物を作成する 手法を試みた 光造形法では 樹脂を硬化させるために レーザーを照射するが 本手法では不要部分を除去する ために レーザーを照射する違いがある Pitch (b) 30mW, 0.5 mm/s 図3 図2 3次元微細形状加工手法 3 実験結果及び考察 本章では 金属材料の代表として銅 結晶性材料とし てサファイア アモルファス材料の材料としてガラスの 溝加工 面加工の加工特性を評価した 3 1 溝加工特性 銅 サファイア ガラス 本研究で提案する3次元微細加工は 溝加工を重ねて行 う 従って 溝加工の大きさ 溝周辺に与える影響が3 次元微細形状加工をする際の重要な要因となる そこで 銅 サファイア ガラスの加工特性を調査した いずれ のワークも溝加工前に研磨を施し ワーク表面に 焦点 位置がくるようにステージの高さを調整し レーザー加 工を行った 図3 4 5は 銅 サファイア ガラス の溝加工の代表的な表面状態を示すCCD画像である 銅の溝加工 図4は 出力を 50 mw に固定し ステージの走査速度の 違いによる加工部周辺のワーク サファイア 表面状態 の違いを示す これより 走査速度が 0.1mm/s と小さい 場合 加工周辺部にクラックが見られるが 1mm/s と大 きくすると クラックの発生が見られない サファイア の場合 出力が 10mW に抑えても 走査速度が 0.1mm/s の 場合 クラックが起きる このことから 加工中に発生 した衝撃波により クラックが起きたものと思われる 図5は サファイアの場合と同様に 出力を 50mW に固定 し ステージの走査速度の違いによる加工部周辺のワー ク ガラス 表面状態の違いを示す これより ガラス 加工では サファイア加工とは違い 走査速度の違いに よりクラックの発生は確認できないが 走査速度が小さ い方が 溝と表面の界面状態は鮮明である ガラスの場 合 出力を 20 mw 走査速度を 0.1 mm/s として加工する と 図5 (b)のように 境界が不鮮明になる このこと

から できるだけ周辺に影響のない溝加工を行うために は 金属材料の場合 出力を抑え 走査速度を高める必 要があり 結晶性材料の場合 出力よりも走査速度に対 する影響が顕著であり 走査速度を高める必要があり アモルファス材料の場合 出力を高めに走査速度を遅く する必要があることがわかる 微細加工を行うためには 表面状態の他に 溝の大きさが重要な要因となる そこ で 溝の深さの走査速度 出力依存性を調査した 図6 に銅 サファイア ガラスの溝深さの走査速度 出力依 存性を示す いずれの材料に関しても溝深さのレーザー 強度依存性評価の場合 走査速度を 1mm/sec に固定して (a)50mw, 0.1mm/s おり 走査速度依存性評価の場合 出力を 20 mw に固定 した これより いずれの材料に関してもレーザー強度 と溝の深さには 比例関係があり サファイア ガラス の場合 10mW のレーザー光を照射しても 全く加工でき ないことがわかる これより 加工閾値は 銅はサファ イア ガラスに比べて低いことがわかる 走査速度と溝 の深さの関係は 銅 ガラスの場合 速度が小さくなる につれ 指数関数的に溝の深さが大きくなるが サファ イアの場合 一定の深さになる傾向があることがわかる また 走査速度が 0.1 mmsec の場合 加工速度は サフ ァイア 銅 ガラスの順に加工速度が高くなるが 走査 (a) 50 mw, 1.0 mm/s 図4 サファイアの溝加工 速度が 0.5 mmsec の場合 銅 ガラス サファイアの順 に加工速度が高くなることがわかる 以上のから 加工 速度は 加工条件 材料により 顕著に変化するといえ る 故に 加工を行う場合 これらの事柄を踏まえなが ら 加工条件を割り出す必要がある 3 2 面加工特性 銅 サファイア カバーガラス 前節で 溝加工の特徴を紹介した 次に 溝加工を重 ね合わせ 面走査を1回した場合の表面の状態が問題と なる そこで 銅 出力 20mW 走査速度 1mm/s サファ イア 出力 20mW 走査速度 0.5mm/s カバーガラス 出 力 20mW 走査速度 1mm/s を ピッチ幅 7.5 10.0 15.0 µm で面加工を行った いずれの場合も溝幅が約30ミ (a) 50 mw, 0.1 mm/s クロンとなるように加工条件を設定した 表3に加工結果を示す これより 銅は本研究で行っ た中で最も表面粗さが小さく ピッチ幅を溝幅の 10.0 µm とした場合に一番粗さが小さくなっている 一方 サフ ァイアやガラスの場合 ピッチ幅が小さくなるほど表面 粗さが小さくなっていることがわかる また 図7に示すように サファイアの場合 ピッチ幅 を溝幅の 10.0 µm ではクラックが入らないが 7.5 µm に するとクラックが入った 銅やガラスでは ピッチ幅を 小さくしてもクラックは入らなかった これより 金属 系の材料は 面粗さを小さくするために ピッチ幅を適 当な値に設定する必要があり 無定形材料の場合 ピッ (b) 50 mw, 1.0 mm/s 図5 ガラスの溝加工 チ幅を小さくして 加工する必要性のあることがわかる また 結晶性材料の場合 クラックの発生を考慮にいれ ながら ピッチ幅を設定する必要があることがわかる

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