経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

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の経営改善に向けた取組が必要である 当該指標が 100% 以上の場合であっても 現金等の流動資産が減少傾向にある場合や一時借入 金等の流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要である 4 累積欠損金比率 (%) 当年度未処理欠損金 営業収益 事業の規模に対する累積欠損金 (

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

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07 経営指標の概要(水道事業)

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支

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流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で

07 経営指標の概要(水道事業)

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債 指標の意味 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で

Microsoft Word - 01 公営企業の経営比較分析表(文)

01 公営企業の経営比較分析表(文)

第3 法非適用企業の状況

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

平成 27 年度岩国市下水道事業決算の要領 下水道事業の経営成績と財政状態をお知らせするため 平成 27 年度決算の要領を公表します 1. 業務量 下水道区域の拡大により 処理人口は 260 人増加し 年間有収水量は 52,674 m3増加しました 区分 平成 27 年度 平成 26 年度 処 理

貝監第  号

目次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 事業概要 2 1. 事業の現況 2 2. これまでの主な経営健全化の取組 4 3. 経営比較分析表を活用した現状分析 4 Ⅲ 将来の事業環境 給水人口の予測 水需要の予測 料金収入の見通し 施設の見通し 組織の見

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

平成 29 年度企業局事業の決算概要について 別紙 1 1 業務量 損益 H30.5 野県企業局 ( 消費税抜き ) 電気事業 増減区分平成 29 年度 (A) 平成 28 年度 (B) (A-B) (A)/(B) 電力量 378 百万 kwh 376 百万 kwh 1 百万 kwh 100.3%

10. と畜場事業 Ⅰ 概要及び沿革と畜場事業は 食用に供する目的で 獣畜 ( 牛 馬 豚 めん羊及び山羊 ) をと殺し 又は解体するために施設を設置し 必要な施設及び設備の維持管理や と畜検査員による食肉の衛生検査を行い 生産者にとっての畜産物の供給先を提供するものである と畜場は と畜場法の第

地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

21年度表紙面付け


財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

平成13年度大阪府水道事業会計決算概要

高槻市水道事業経営効率化計画

平成22年3月期 決算概要

2007財政健全化判断比率を公表いたします

2017(平成29)年度第1四半期 決算説明資料

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15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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21年度表紙面付け

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

1. 病院経営の鍵となる指標 病床利用率の推移 1.1 病床稼働率は平均80 強 病院報告 病床稼働率と病床数の不思議な関係 は入院収益そのものに直結します人件費や設備投資などの固定費が多い病院 全病床 6 精神病床 5 は 病床稼働率が一定の水準を下回ると一気に赤字経営に陥りますそのた

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第 2 章 12 宅地造成事業 12. 宅地造成事業 Ⅰ 概要及び沿革宅地造成事業とは 地域の計画的開発と既成都市の再開発を目的とする事業であり 臨海土地造成事業 内陸工業用地等造成事業 流通業務団地造成事業 都市開発事業 ( 土地区画整理事業 市街地再開発事業 ) 及び住宅用地造成事業の各事業を総

1-(2) 年度別損益計算書 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 水道事業収益 営業収益 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 円 円 円 円 円 円 円 円 円 2,723,243,156 72,905,703 62,968,785 3,194,

第2章 食品卸売業の経営指標

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

( 図表 1) 平成 28 年度医療法人の事業収益の分布 ( 図表 2) 平成 28 年度医療法人の従事者数の分布 25.4% 27.3% 15.8% 11.2% 5.9% n=961 n=961 n= % 18.6% 18.5% 18.9% 14.4% 11.6% 8.1% 資料出所

h18財務諸表NCTD-FS_ xls

鯖監査第  号

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

Taro-中期計画(別紙)

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

キャッシュ・フロー計算書について

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第4期電子公告(東京)

第4期 決算報告書

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

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Ⅱ 健全化判断比率の概要 1 健全化判断比率 財政健全化法の施行に伴い 地方公共団体は 平成 19 年度から 毎年度 次の健全化判断比率 (4 指標 ) を監査委員の審査に付した上で 議会に報告し 公表しなければならないことになっています 早期健全化基準を上回ると財政健全化計画の策定が義務付けられ

平成 29 年度下水道事業会計予算概要 収益的収入及び支出 企業の経営活動の予定であり 1 年度間に発生すると予想される営業上の収益とこれに対する費用を計上したものです 具体的には 収入には下水道使用料が主に計上され 支出にはサービスの提供に要する人件費 物件費等諸経費が計上されます 収益的収入 (

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 資 料 2 

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収益的収支 下水道使用料 (13 か月調定 ) 5,564,491(65.7%) 下水道使用料収入及び下水道施設の維持管理 人件費等公共下水道事業管理運営経費全般の状況を示します 管渠 処理場の維持管理費 使用料の調定および収納にかかる経費 及び庁舎管理等一般事務管理費などの経常的な経費 ( 人件費

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

議案第 59 号 平成 28 年度安芸高田市水道事業会計補正予算 ( 第 1 号 ) ( 総則 ) 第 1 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計の補正予算 ( 第 1 号 ) は 次に定めるところによる ( 収益的収入及び支出 ) 第 2 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計予算 ( 以下

第6期決算公告

平成20年度決算に基づく

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

2018年度第1四半期 決算説明資料

2. 療養型病院 (1) 機能性の状況 療養型病院 施設数 ( 施設 ) 470 病床数 ( 床 ) 利用率 90.3 在院日数 ( 日 ) 92.7 入院外来比 0.52 新患率 日平均患者数 ( 人 ) 入院 外来 床当たり医業収益 ( 千円 )

1. 法人の概要 様式 1-1 公益財団法人神戸都市問題研究所企画調整局 住所 電話 078(252)0984 神戸市中央区浜辺通 5 丁目 1 番 14 号神戸商工貿易センタービル18 階 FAX 078(252)0877 ホームページアドレス

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最上町バランスシートを読むにあたって

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松山市水道事業 平成 24 年度決算の財務諸表 現行会計基準と新会計基準適用との比較 松山市公営企業局

スライド 1

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

新見市下水道事業経営戦略 団体名 : 事業名 : 新見市 公共下水道事業 特定環境保全公共下水道事業農業集落排水事業 小規模集合排水処理事業特定地域生活排水処理事業 個別排水処理事業 策定日 : 平成 29 年 1 月 計画期間 : 平成 28 年度 ~ 平成 37 年度 1. 事業概要 (1) 事

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) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

6. データ集 2) 国内金融事業 1 日本保証 主要残高 貸借対照表 日本基準に基づく単体数値 ( 連結調整前 ) で作成しています ( 単位 : 百万円 ) 2015/ / / / / / /03 (a) 現金及び預金 1,

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計 算 書 類

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

2 収支の状況 一般病院の収支の状況は次のとおりです 1 収益構造として 総収益に占めるの割合は96.0 に占める収入の割合は69.1 同収入の割合は26.7 でした 2 に対する費用の割合は 人件費率 52.4 前年度比 0.1ポイント増 医療材料費率 21.5 同 0.3ポイント増 給食材料費率

日本基準基礎講座 有形固定資産

科目当年度前年度増減 [ 負債の部 ] 流動負債未払金 3,44,15,654 3,486,316,11-46,3,357 給付金未払金 3,137,757,265 3,192,611,196-54,853,931 年金未払金 287,13, ,91,778 7,228,646 その他未

Microsoft Word - 訂正短信提出2303.docx

地方公共団体財政健全化法

貸借対照表 ( 平成 20 年 3 月 31 日 ) ( 厚生年金勘定 ) ( 単位 : 円 ) 科 目 金 額 資産の部 Ⅰ 流動資産 現金及び預金 11,313,520,485 有価証券 13,390,000,000 販売用不動産 93,938,423,482 未収金 389,813,000 未

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経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 経常収益 経常費用 総収益 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支比率は 当該年度において 料金収入や一般会計からの繰入金等の 収益で 人件費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 法非適用企業に用いる収益的収支比率は 料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で 総費 用に地方債償還金を加えた額をどの程度賄えているかを表す指標である 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す 100% 以上となっていることが必要である 数値が 100% 未満の場合 単年度の収支が赤字であることを示しているため 経営改善に向けた取 組が必要である なお 営業収支比率が 100% 以上であるにも関わらず 一般会計等への繰り出し の影響により数値が 100% 未満となっている場合には 繰り出しのあり方について検討が必要であ る 当該指標が 100% 以上の場合であっても 営業収支比率等と併せて分析し 料金収入以外の収入 ( 一般会計からの繰入金等 ) への依存が大きい場合には 改善に向けた取組が必要である 2 営業収支比率 (%) 営業収益 受託工事収益営業費用 受託工事費 当該年度において 料金収入等の営業活動から生じる収益で 人件費や発電費等の営業費用をど の程度賄えているかを表す指標である 当該指標は 単年度の営業収支が黒字であることを示す 100% 以上となっていることが必要であ る 数値が 100% 未満の場合 単年度の営業収支が赤字であることを示しているため 経営改善に 向けた取組が必要である 当該指標が 100% 以上の場合であっても 更新投資等に充てる財源が確保されているか 更なる 費用削減を行っているか等 今後も健全経営を続けていくための改善点を洗い出すといった観点を 踏まえた分析が必要である - 1 -

( 法適用事業のみ ) 流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務の支払能力を表す指標である 当該指標は 現金や1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支払うべき債務を支払うことができるかどうかを示し 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% 未満の場合 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支払わなければならない負債を賄えておらず 支払能力を高めるための経営改善に向けた取組が必要である 当該指標が 100% 以上の場合であっても 現金等の流動資産が減少傾向にある場合や一時借入金等の流動負債が増加傾向にある場合には 将来の見込みも踏まえた分析が必要である 4 供給原価 ( 円 ) 経常費用 受託工事費 + 材料及び不用品売却原価 + 附帯事業費 長期前受金戻入 年間発電電力量 自家用電力量 総費用 受託工事費 + 地方債償還金 ( 繰上償還分除く ) 年間発電電力量 自家用電力量 販売電力量 1MWh あたりについて どれだけの費用がかかっているかを表す指標である 当該指標については 明確な数値基準はないため 経年比較や他団体との比較等により自団体が 置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか 対外的に説明できる状態にしてお くことが求められる また 必要に応じて 投資の効率化や維持管理費の削減といった経営改善に向けた取組が必要で ある 分析の留意点 再生可能エネルギーに係る発電電力量は 環境的要因に大きく左右されることを踏まえ 発電型 式ごとの特性に則した分析が必要である 5EBITDA ( 減価償却前営業利益 )( 千円 ) 純利益 - 長期前受金戻入 + 支払利息 + 減価償却費 総収益 - 総費用 - 繰入金 + 支払利息 ( )Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization の略 営業利益と同様に その経年の推移を見て企業の本業の収益が継続して成長しているかどうかを判断するための指標である 本業の収益性が安定して成長しているかどうかについて 正確な経年評価を行うため 純利益から減価償却費 ( 設備投資によるブレ ) 等の影響を排除した指標である - 2 -

当該指標は 明確な数値基準はないため 収益性を経年比較して上昇していることが必要である 数値が下降している場合 収益性が低下していることを示しているため 経営改善に向けた取組が必要である 分析の留意点 当該指標は 経年比較や他団体との比較では有効だが その金額の水準自体は多大である減価償却費が控除されていないことや 支払利息等の設備投資 運転資本などという資金の流出が考慮に入れられていないということも踏まえて数値の水準を評価する必要がある なお 一般会計等への繰り出しの影響により数値がマイナスとなっている場合には 繰り出しのあり方について検討が必要である 2. 経営のリスク ( 電気事業全体及び発電形式別に算出 ) 1 設備利用率 (%) 年間発電電力量 最大出力 24 時間 365 日 本来備えている発電能力と実際の発電電力量との割合であり 設備の利用状況や適正規模を判断 する指標である 当該指標については 明確な数値基準はないが 一般的には高い数値であることが望まれる 経 年比較や他団体との比較等により自団体の置かれている状況を把握 分析し 数値が低い場合には 設備が遊休状態ではないかといった分析が必要である また 他団体との比較のほか 一般的な設 備利用率との比較も行い 自団体の置かれている状況を適切に把握 分析する必要がある 経年比較した場合に上昇傾向となる場合には 発電施設の効率的な運用 ( 適地での発電等 ) を行 えているといえるが 減少傾向となる場合には 施設規模や維持管理方法についての見直しが必要 である 発電型式ごとの比較をすることで それぞれの発電型式の設備利用率の特徴をつかむとともに 経営に悪影響を及ぼす可能性のある設備を早期に把握し 必要に応じて投資の効率化といった経営 改善に向けた取組が必要である 参考 資源エネルギー庁の 長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する 報告 ( 平成 27 年 5 月発電コスト検証ワーキンググループ ) で設定されている設備利用率 一般水力 小水力 バイオマス ( 混燃 ) 風力 ( 陸上 ) 太陽光 ( メガ ) 太陽光 ( 住宅 ) 45% 60% 70% 20% 14% 12% - 3 -

修繕に係る経費 2 修繕費比率 (%) 営業費用 職員給与費費用のうち 施設修繕 管理やメンテナンスにかかっている割合を表す指標である 置かれている状況を把握 分析し 数値が高い場合には 計画的な維持管理や効果的な修繕方法等の検討を行う必要がある 発電型式ごとの比較をすることで それぞれの発電型式の修繕費比率の特徴をつかむとともに 経営に悪影響を及ぼす可能性がある施設を早期に把握し 必要に応じて維持管理方法の見直しといった経営改善に向けた取組が必要である 3 企業債残高対料金収入比率 (%) 企業債現在高 一般会計等負担額 料金収入 料金収入に対する企業債残高の割合であり 企業債残高の規模を表す指標である 置かれている状況を把握 分析し 数値が高い場合には 投資の効率化や将来の償還財源の確保と いった経営改善に向けた取組が必要である 当該指標の数値が低い場合でも 有形固定資産減価償却率が高い数値であれば 必要な更新が先 送りされていないかといった観点を踏まえた分析が必要である 4 有形固定資産減価償却率 (%) ( 法適用事業のみ ) 有形固定資産減価償却累計額 有形固定資産のうち償却対象資産の帳簿原価 有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標である 置かれている状況を把握 分析し 適切な数値となっているか対外的に説明できることが求められ る 一般的に 数値が 100% に近いほど 保有資産が法定耐用年数に近づいていることから 施設 の更新等を検討する必要がある 分析の留意点 帳簿原価の大きい施設の状況に数値の高低が大きく左右されることを踏まえて 個別の施設ごと に分類したうえで老朽化度合を把握 分析し 計画的な更新に努める必要がある - 4 -

5FIT 収入割合 (%) FIT 適用施設による料金収入 年間電灯電力料収入 料金収入のうち 再生可能エネルギー固定価格買取制度により売電した収入の割合を表す指標で ある 置かれている状況を把握 分析し FIT 収入割合が高い場合には 固定価格買取制度の調達期間 終了後 買取単価が下落し 収入が減少するリスクがあることを踏まえた経営が必要となる 発電型式ごとに比較をすることで それぞれの発電型式の FIT 収入割合の特徴をつかむことに より 固定価格買取制度の調達期間終了後 特に収入が減少するリスクが高い施設を早期に把握し 当該リスクへの対応を検討する必要がある ( 参考 ) 各指標の組み合わせによる分析の考え方 指標 2. 経営のリスク 1 設備利用率 2 修繕費比率 3 企業債残高対料金収入比率 4 有形固定資産減価償却率 分析の考え方 設備利用率が低い場合や 修繕費比率が高い場合は 長期基本契約終了後やFIT 調達期間終了後は収入が減少するリスクが高いことから それぞれの終了時期を見据えて 事業廃止又は民営化 民間譲渡を検討する必要がある 有形固定資産減価償却率が高いにも関わらず企業債残高対料金収入比率が増加傾向にある場合は 投資を回収できない可能性もあることから 早期に事業廃止又は民営化 民間譲渡を検討する必要がある 3. 分析欄記入上の留意事項 各指標の増減結果( 〇 % 増加した 減少した ) だけでなく その要因を分析し 記載すること 各指標について 数値がない場合( 0.0% となっているもの ) その要因について記載すること 1. 経営の状況 において 他会計への繰出しにより収支が悪化している場合は 繰出しの基準 ( 繰出額の積算根拠や考え方等 ) について記載すること 2. 経営のリスク に係る指標 ( 設備利用率 修繕費比率 企業債残高対料金収入比率 有形固定資産減価償却率 FIT 収入割合 ) については 必ず発電型式別に分析を行うこと 全体総括 には 各指標の分析結果を踏まえ その対応策( 経営戦略の策定 見直しを含む経営改善に向けた取組等 ) を記載すること また 経営戦略の策定について その策定状況 ( 策定済 〇年度までに策定等 ) を記載すること - 5 -