愛媛県学力向上5か年計画

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

ICTを軸にした小中連携

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

①H28公表資料p.1~2

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)


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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

<4D F736F F D20906C8CA08BB388E E646F63>

北九州市学力向上ステップアップ事業第Ⅱ期推進指定校 実施計画

H30全国HP

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

17 石川県 事業計画書

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

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情報コーナー用

工業教育資料347号

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き


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3. 分析と結果 公表に対する配慮事項 公表に際しては 文部科学省が定めた平成 29 年度全国学力 学習状況調査実施要領に基づき 次の点に配慮して実施します 1) 本調査は 太子町の子どもたちの学力や学習状況を把握し分析することにより 全国 大阪府の状況との関係において教育及び教育施策の成果と課題を

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

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平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

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2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

平成25~27年度間

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

2、協同的探究学習について

Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

英語教育改善プラン

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

Taro-自立活動とは

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

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平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

主体的に学習に取学習意欲を向上させるためには 児童生徒が学習の目的を自覚して見通しり組む意欲 態度を立てたり 学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるように工夫し 学習することの意味をとらえたり 成長を実感できるようにしたりして 児童生徒の興味 関心を生かした学習指導を展開することが重

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「標準的な研修プログラム《

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

44 大分県

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

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愛媛県学力向上 5 か年計画 平成 25 年 3 月 愛媛県教育委員会

1 愛媛県学力向上 5 か年計画策定の基本方針 本県では 確かな学力定着向上のための共同研究推進委員会 ( 愛媛県検証改善委員会 ) が平成 20 年 3 月に策定した 6つの提言 ( 参考 ) を受け 確かな学力の定着向上に計画的に取り組んできました しかし 全ての教科の基礎となる読解力に課題があること 全国と比較すると 中学校に比べ 小学校に課題があること 全国と同様に 活用する力に課題があること については 全国学力 学習状況調査が始まった平成 19 年度から同じ傾向にあり 一部の地域や学校で改善の傾向が見られるものの 学力向上に向けた取組には 依然として地域や学校により差が見られ 県全体の取組になっているとは言い難いところがあります そこで 次の基本方針による 愛媛県学力向上 5か年計画 ( 以下 学力向上計画 という ) に基づき チーム愛媛 として これらの課題の解決に取り組み より一層の学力の向上を目指すことにより 学校教育の質の保証 向上を図ることにしました ( 基本方針 ) 学力向上計画は 中学校学習指導要領が全面実施となる平成 24 年度から平成 28 年度までの5か年計画とすること 学力向上計画の目的を教育基本法や学習指導要領等に沿った 学校教育の質の保証 向上 とすること 学力向上計画の策定に当たっては 生きる力 を支える 確かな学力 豊かな心 健やかな体 の調和のとれた育成が重要であるという考えに基づくこと 学力を単なる知識の理解といった狭い領域で捉えるのではなく 基礎的 基本的な知識や技能 に加え 学ぶ意欲 や 思考力 判断力 表現力等の育成 を含んだ幅広い学力とすること 学力向上計画では 学校教育法第 30 条第 2 項に規定された学力の重要な要素 (1 基礎的 基本的な知識 技能の習得 2 知識 技能を活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力等 3 主体的に学習に取り組む態度 ) ごとに 本県児童生徒の実態を把握し その充実に努めること 学校教育の質の保証 向上を図るためには 校長のリーダーシップの下 継続的なPDCAサイクルの確立を図ることが最も大切であることから 学力向上の取組の柱を 組織力の強化 授業力の強化 省察力の向上 とすること 学力向上の具体的な取組は 3つの取組の柱を中心にまとめ 教育委員会や学校が実現可能なものとすること ( 参考 )6つの提言提言 1: 知識 技能を活用する力を育てる提言 3: 個に応じた指導の充実を図る提言 5: 基本的な学習習慣及び生活習慣を確立する 提言 2: 読書活動を充実させるとともに 読む能力を育てる提言 4: 校内研修を充実させ 教師の指導力の向上を図る提言 6: 確かな学力定着向上のための行動計画

2 学力向上計画の全体構想 第 6 次愛媛県長期計画 愛媛県教育基本方針 確かな学力定着向上のための 6 つの提言 教育基本法 学校教育法 中央教育審議会答申 学習指導要領 愛媛県学力向上 5 か年計画 ( 平成 24 年度 ~28 年度 ) 目標 : 学校教育の質の保証 向上 平成 28 年度全国学力 学習状況調査において全国トップ 10 入りを目指す 豊かな心 確かな学力 健やかな体 学習 1 基礎的 基本的な知識 技能 2 知識 技能を活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力等 3 主体的に学習に取り組む態度 ( 学校教育法第 30 条第 2 項 ) 目標達成のための 3 つの力 組織力の強化授業力の強化省察力の向上 学力向上推進主任の設置 学力向上に関する研修会やフォーラム等の実施 学校の教育力向上推進委員会の設置 目標 指導 評価が一体となった授業の実施 読み物教材の作成 授業のエキスパート養成事業の実施 愛媛県学力診断調査の実施 定着度確認テストの実施 学校評価の改善 充実 家庭 学校 地域 児童生徒一人一人の可能性を広げる愛媛教育の推進

3 学力向上計画の目標 本県の児童生徒は 次の表のとおり 家で 学校の宿題をしている いじめは どんな理由があってもいけないことだと思っている など 生活面や学習面において 向上及び成長の基盤となる 他者を思いやる心やまじめさを身に付けています 全国と比較して 特によい傾向にあると思われる事項 (%) 事 項 小学校 中学校 県全国との差県全国との差 家で 学校の宿題をしている 98.1 1.1 91.1 5.4 いじめは どんな理由があってもいけないことだと思っている 97.2 1.8 94.8 1.8 人の気持ちが分かる人間になりたいと思っている 95.4 1.3 95.8 0.9 授業中の私語が少なく 落ち着いている 93.9 3.2 94.8 3.2 ( 平成 24 年度全国学力 学習状況調査児童 生徒質問紙及び学校質問紙調査より ) このような本県の児童生徒の学力を向上させるためには 全ての教育活動を通して 子どもたち一人一人をしっかりと見つめながら 何をねらいとして どのように教えるのか 教えたことをどのように見取るのか また見取ったことを生かしてどのように指導改善し 確実にねらいを達成するのか といったことを充実し 学校教育の質の保証 向上を図る必要があります そこで 学力向上計画の目標を 学校教育の質の保証 向上 とし 誰にも分かり 県民が納得できる指標として 平成 28 年度全国学力 学習状況調査において全国トップ 10 入り を掲げ 学校が家庭や地域等と連携しながら 計画的に学力向上に取り組むこととします 全国トップ 10 は ただ単に各教科の得点が全国上位に位置するというものではなく 本県の学校教育の質が全国上位に位置することを示し 児童生徒一人一人の可能性を広げる愛媛教育 の実現状況を測るものと捉えています 学力向上計画の目標学校教育の質の保証 向上 特に 学力向上については 過去 5 回の全国学力 学習状況調査から明らかになっている次の3つの課題を 組織力 授業力 省察力 の 3つの力で解決していきます 3つの課題 全ての教科の基礎となる国語力 特に読解力に課題 全国と比較すると 中学校に比べ 小学校に課題 全国と同様に 活用に関する問題に課題

4 目標達成のための 3 つの力と具体策 学力向上の取組を通して 学力向上計画の目標である 学校教育の質の保証 向上 を図るためには 教育委員会及び学校において 効果的な PDCAサイクルを構築することが大切です そのためには 右に示すように まず 目標達成のための3つの力 は 今までの取組を具体的に振り返ったり 1 時間の授業のねらいが児童生徒に組織力の強化授業力の強化確実に身に付いているかを見取ったりす省察力の向上る力 省察力 を向上させなければなりません 次に 目標達成に向け 組織的 計画的に実行していく力 組織力 と 学習指導要領に示された各教科等の目標や内容を子どもたち一人一人に確実に身に付けさせる力 授業力 を強化していくことが大切です そこで これら3つの力 組織力 授業力 省察力 ごとに 教育委員会や学校の具体策を示します 1 組織力の強化 県の取組 学力向上推進主任の設置学校における継続的な PDCA サイクルを確立するため 学力向上に関するミドルリーダーとして 各学校に学力向上推進主任を設置する 学力向上に関する研修会やフォーラム等の実施各学校での学力向上に関する取組の質を向上させるため 学力向上推進主任を対象とする研修会やフォーラム等を計画的に実施する 学校の教育力向上推進委員会 ( 仮称 ) の設置各市町における PDCA サイクルの構築 充実に向けて 各市町教育委員会が設置する 学校の教育力向上推進委員会 が効果的に機能するよう支援する 市町 学校の取組 学力向上推進計画の立案 見直し各学校は 国や県等が実施する学力調査等を活用し 学力向上推進主任を中心に学力向上推進計画の立案 見直しを計画的に行い 学校をあげて学力向上に取り組めるようにする 学力向上プランの作成各市町に設置された 学校の教育力向上推進委員会 は 学力調査等の結果分析を行い 市町の課題を明らかにした上で 市町における 学力向上プラン を作成する 子どもたちの学びをサポートする体制の整備各市町及び学校は 家庭や地域との連携はもちろんのこと 愛媛県小中学校長会や愛媛県教育研究協議会などの外部組織との連携をより一層図り 児童生徒の学びを多方面からサポートする体制を整える

2 授業力の強化 県の取組 目標 指導 評価が一体となった授業の実施あらゆる研修の機会を通じて ねらいを明確にした 分かる 授業 子ども主体の 考える 授業 確かな見取りによる 伸びる 授業 について周知するとともに 学びの森学習支援サイトに 目標 指導 評価が一体となった授業 についての資料を掲載する 読み物教材の作成全ての教科の基礎となる国語の力 特に読解力を育てるために 発達の段階に応じた読み物教材を作成し 日々の教育活動の中で計画的に活用できる環境を整える 授業のエキスパート養成事業の実施授業のエキスパート養成事業を継続実施し 各教科等における授業のエキスパートを養成するとともに その取組を広く公開する 市町 学校の取組 校内研修の充実各学校は 目標 指導 評価が一体となった授業が全ての教科等で実施できるよう 校内研修や管理職による授業参観等を計画的に実施する 個に応じた指導の充実各学校は 観点別評価において C 努力を要する と評価された児童生徒を B おおむね満足できる 状況まで高めるといった目標に準拠した評価 ( いわゆる 絶対評価 ) の考えに立ち 指導を積み重ねる 特に 習得が不十分である学習内容については 繰り返し指導や補充学習を徹底する 思考力 判断力 表現力等の育成各学校は 各教科等の指導の中で問題解決的な学習を計画的に取り入れるとともに 学習課題や発問等を工夫することにより 児童生徒が考え 課題を解決する授業を充実させる 3 省察力の向上 県の取組 愛媛県学力診断調査の実施小学 5 年生と中学 2 年生を対象とした 県学力診断調査 を継続して実施し 本県児童生徒の学力 学習状況を把握する 定着度確認テストの実施小学校については 小学 5 6 年生を対象とした 定着度確認テスト を継続して実施し 学習指導の改善に資する 学校評価の改善 充実自己評価及び学校関係者評価の評価項目を精選し 学校運営の改善に役立つ学校評価となるよう 学校評価の活用方法を含む学校評価に関する資料を作成する 市町 学校の取組 学力調査等の積極的な活用各市町や各学校は 全国学力 学習状況調査や県独自の学力調査等でみることができる学力 学習状況について 県の平均正答率と比較するなどしながら分析し 明らかになった課題については 早期に適切な対応を取る 評価計画の作成 1 時間の授業や単元 領域ごとに 児童生徒の学習状況を確実に見取るとともに 学習評価等を基に指導の振り返りを行い 評価に基づく指導ができるようにする 学校評価の有効利用学校運営の改善や信頼される開かれた学校づくりを推進するため 自己評価と学校関係者評価を実施し 課題を明確にするとともに 改善策の具体化を図っていく

組織力の強化授業力の強化省察力の向上5 行動計画 県の取組 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度 目標 実態把握 計画策定 PDCA サイクルの確立 授業改善の促進 課題を踏まえた取組 学力向上推進主任の設置学力向上に関するミドルリーダーとして 各学校に学力向上推進主任を設置 学力向上に関する研修会やフォーラム等の実施学力向上推進主任を対象とする研修会やフォーラム等を計画的に実施 学校の教育力向上推進委員会 ( 仮称 ) の設置各市町における PDCA サイクルが構築できるよう 各市町教育委員会に設置する 学校の教育力向上推進委員会 を支援 目標 指導 評価が一体となった授業の実施 分かる 授業 考える 授業 伸びる 授業についての周知愛媛学びの森学習支援サイトに 目標 指導 評価が一体となった授業 についての資料を掲載 読み物教材の作成読解力を育てるために 発達の段階に応じた読み物教材を作成 授業のエキスパート養成事業の実施授業のエキスパート養成事業を実施し 各教科等における授業のエキスパートを養成 愛媛県学力診断調査の実施小学 5 年生と中学 2 年生を対象とした 県学力診断調査 を実施し 本県児童生徒の学力 学習状況を把握 定着度確認テストの実施 学習指導の改善に資するため 小学 5 6 年生を対象とした 定着度確認テスト を実施 学校評価の改善 充実学校運営の改善に役立つ学校評価となるよう 学校評価の活用方法を含む学校評価に関する資料を作成 児童生徒一人一人の可能性を広げる愛媛教育の構築 基本政策 Ⅲ 輝く愛顔あふれる えひめ づくり ~ 未来を拓く豊かで多様な 人財 を 育む ~ ( 第 6 次愛媛県長期計画 )