Microsoft Word doc

Similar documents
研究論文 筋電図及び筋音図からみた上腕屈筋群及び大腿四頭筋群における漸増的筋力発揮 Muscle activation patterns of Electromyogram and mechanomyogram, during maximal voluntary contraction in elb

the highest value at the midpoint of the transferring motion when subjects began to twist patient s body to the wheelchair from the bed. And the mean

研究報告 国内トップリーグ男子バレーボール選手における一側性トレーニングが 両側性筋力および跳躍能力に及ぼす影響 Effect of Single legged Squat Exercises on Bilateral Strength and Physical Ability in the Top

Vol9内表紙.indd

Microsoft Word doc

...S.....\1_4.ai

身体福祉論

国士舘大学体育研究所報第29巻(平成22年度)

理学療法科学 20(4): ,2005 研究論文 高齢女性の自由歩行における立脚中の膝屈曲角度, 膝伸展力, 歩行パラメータとの関係 Relationships among Knee Flexion in Stance, Knee Extension Torque and Gait Pa

吉備国際大学研究紀要 ( 保健科学部 ) 第 20 号,13~18,2010 閉運動連鎖最大下出力時における下肢筋収縮様式の解析 * 河村顕治加納良男 ** 酒井孝文 ** 山下智徳 ** 松尾高行 ** 梅居洋史 *** 井上茂樹 Analysis of muscle recruitment pa

理学療法科学シリーズ臨床運動学第6版サンプル

Table 1 Muscle weight (g) and those ratio (%) in M. quadriceps femoris Table 2 Cross-sectional area (mm2) and those ratio (%) in M, quadriceps femoris

国士舘大学体育研究所報第29巻(平成22年度)

2 片脚での体重支持 ( 立脚中期, 立脚終期 ) 60 3 下肢の振り出し ( 前遊脚期, 遊脚初期, 遊脚中期, 遊脚終期 ) 64 第 3 章ケーススタディ ❶ 変形性股関節症ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<30382D8CB F95B62D8B D468B7690E690B691BC2D3496BC976C2E706466>

Microsoft Word docx

Microsoft Word doc

研究題目 筋の共鳴周波数の定量解析を用いた 筋の凝り の評価法の開発 ~ 機械的振動刺激法および筋音図法からの検討 ~ 研究代表者 : 神﨑素樹 ( 京都大学 ) 目次 1 要約 1 2 緒言 2 3 研究の方法 被検者

Microsoft Word docx

膝関節運動制限による下肢の関節運動と筋活動への影響

Effects of developed state of thigh muscles on the knee joint dynamics during side cutting The purpose of this study was to investigate the effects of

GM アフ タ クター & アタ クター どの年代でも目的に合わせたトレーニングができる機器です 油圧式で負荷を安全に調節できます 中殿筋と内転筋を正確に鍛えることで 骨盤が安定し 立位や歩行時のバランス筋力を向上させます 強化される動き 骨盤 膝の安定性 トリフ ル エクステンサー ニー エクステ

Ⅰ はじめに 臨床実習において 座位での膝関節伸展筋力の測定および筋力増強訓練を行っ た際に 体幹を後方に傾ける現象を体験した Helen ら1 によると 膝関節伸展 の徒手筋力測定法は 座位で患者の両手は身体の両脇に検査台の上に置き安定を はかるか あるいは台の縁をつかませる また 膝関節屈筋群の

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 長谷川智之 論文審査担当者 主査丸光惠副査星治 齋藤やよい 論文題目 Relationship between weight of rescuer and quality of chest compression during cardiopulmonary r

untitled

歩行およびランニングからのストップ動作に関する バイオメカニクス的研究

リハビリテーションにおける立ち上がり訓練とブリッジ動作の筋活動量の検討 リハビリテーションにおける立ち上がり訓練とブリッジ動作の筋活動量の検討 中井真吾 1) 館俊樹 1) 中西健一郎 2) 山田悟史 1) Examination of the amount of muscle activity i

その原因は中枢性の疲労と末梢性の疲労の両方が挙げられる可能性が示唆されている [5-7] そこで本研究では神経 筋機構による筋疲労を評価するために 膝蓋腱反射の筋電図 (EMG) と脳波 (EEG) を同時に観測し 筋疲労と中枢神経活動の関係を調べた なおこの研究は 2012 年度公益社団法人全国柔

ランニングタイトルリハビリテーション科学 30 文字以内フォントサイズ 8 東北文化学園大学リハビリテーション学科紀要第 10 巻 11 巻合併巻第 1 号 2015 年 3 月 [ 原著 ] 股関節内転運動時における大殿筋の筋活動 鈴木博人 1,2) 吉木大海 3) 山口恵未 4) 渡邊彩 5)

選考会実施種目 強化指定標準記録 ( 女子 / 肢体不自由 視覚障がい ) 選考会実施種目 ( 選考会参加標準記録あり ) トラック 100m 200m 400m 800m 1500m T T T T33/34 24

コンセントレーションカール 腕を鍛える筋トレメニュー 鍛えられる筋肉 : 上腕二頭筋 前腕屈筋 1. ベンチに座り 片手でダンベルを持ち 上腕を太ももの内側に固定します 2. ゆっくりとひじを曲げてダンベルを上げ ゆっくりと戻します フレンチプレス 鍛えられる筋肉 : 上腕三頭筋 1. 片手にダンベ

(Microsoft Word - \225\361\215\220\217\221.docx)

6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移


ストレッチング指導理論_本文.indb

Microsoft Word docx

研究論文 異なる泳速度におけるクロール泳時の腹腔内圧および体幹筋活動の変化 Changes in Intra abdominal Pressure and Trunk Muscle Activity during Front Crawl Stroke at Different Swimming Ve

小野寺孝一 三辺忠雄 小川耕平 山崎先也 /JLAS(vol.41,2013)11-18 トレーニングの効果判定 : トレーニングによる発揮筋力の改善を評価するため トレーニン グ前後において最大努力で 30 回の等速性下肢伸展を角速度 60 度 / 秒で行い 発揮筋力 (Nm) を 測定した トレ

宅ベースでの 10 週間のトレーニング ウォーキングのみ 筋内脂肪指標 (a.u.) 80 * ウォーキング群 ウォーキング + レジスタンス運動 * ウォーキング + レジスタンス群 トレーニング前トレーニング後 トレーニング前後の筋内脂肪指標の低下率

65-6 小泉・谷所・野村・楠本.pwd

を0%,2 枚目の初期接地 (IC2) を 100% として歩行周期を算出した. 初期接地 (IC1) は垂直 9) 分力 (Fz) が 20Nを超えた時点, 荷重応答期 (LR) は Fz の第 1ピーク時, および遊脚後期 (Tsw) は IC1 から 10% 前の時点とした 10). 本研究の

ランニング ( 床反力 ) m / 分足足部にかかる負担部にかかる負担膝にかかる負担 運動不足解消に 久しぶりにランニングしたら膝が痛くなった そんな人にも脚全体の負担が軽い自転車で 筋力が向上するのかを調査してみました ロコモティブシンドローム という言葉をご存知ですか? 筋肉の衰えや

スポーツ医科学-no25.indb

H1

I. はじめに Activities of daily living ADL 1) Osteoarthritis of the knee OAK Anterior cruciate ligament ACL OAK Open kinetic chain OKC 2) OKC OAK

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

研究成果報告書

Microsoft Word doc

The Most Effective Exercise for Strengthening the Supraspinatus : Evaluation by Magnetic Resonance Imaging by TAKEDA Yoshitsugu and ENDO Kenji Departm

MRI Gleim Ⅱ. 研究方法 1. 被検者 1 52 Offensive line OL Defensive line DL Line Group LG, n=14 Tight end TE Running back RB

<4D F736F F D E D8DE F18D908F EC493638C5B89EE292E646F6378>

Microsoft Word 年度_ㇹㅚㅼㅗå�¦ç�›ç€fl究å−©æ‹’倱å‚−æł¸_å„Šçfl°å‘‰æ²».docx

実験力学 Vol.18 No.3

Microsoft Word doc

EFFECT OF MOVEMENT VARIATION ON LOWER LIMB MUSCLE ACTIVITY AND JOINT TORQUE DURING SQUAT YOSHIAKI MANABE, TOSHIHARU YOKOZAWA and MITSUGI OGATA Abstrac

研究題目クロール泳における巧みなキック動作のメカニズム解明 松田有司 ( 大阪体育大学 ) 山田陽介 ( 京都府立医大 ) 生田泰志 ( 大阪教育大学 ) 小田伸午 ( 関西大学人間健康学部 ) 要約 本研究は 一流競泳選手と競泳未経験者のクロール泳のキック動作中の下肢の筋活動パターンの 違いを検討

図 1 マーカー, 電極貼付位置 マーカーは骨盤および下肢の骨指標, 右下肢の大腿, 下腿などに合計 39 個貼付した. 電極は大腿直筋, 内側広筋, 外側広筋, 半腱様筋, 大腿二頭筋に対して SENIAM に準じた位置に貼付した. およびハムストリングス前活動の内外側比率と膝外反角度および膝外反

業績集2011.8より.xlsx

運動器検診マニュアル(表紙~本文)

PowerPoint プレゼンテーション

医療自然科学系24.indb

「教員の指導力向上を目的とした授業案データベースの開発」

体幹トレーニングが体幹の安定性とジャンプパフォーマンスに与える影響の検討 体幹トレーニングとしては レジスタンスツイスト ( 以下 RT) を採用した RT とは 図 1 ( 上段 ) のように 仰臥位で四肢を上に挙げ四つ這いする体勢を保持している実施者に対して 体幹が捻られるように補助者が力を加え

葛原 / 日本保健医療行動科学会雑誌 28(2), 焦点 3 筋の不均衡を改善するためのパートナーストレッチング 葛原憲治愛知東邦大学人間学部人間健康学科 Stretching with a Partner to Improve Muscle Imbalance Kenj

のモチベーションを上げ またボールを使用することによって 指導者の理解も得られやすいのではないかと考えています 実施中は必ず 2 人 1 組になって パートナーがジャンプ着地のアライメントをチェックし 不良な場合は 膝が内側に入っているよ! と指摘し うまくいっている場合は よくできているよ! とフ

<4D F736F F D208C498CB48F F18D908F91>

2011 年度修士論文 ノルディック ハムストリングスにおける 運動強度の評価 Evaluation of Intensity Level of Nordic Hamstrings Exercise 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ科学専攻コーチング科学研究領域 5010A092-1 山之

労働科学 79 巻, 4 号 (219) ~ (223), 2003 J. Science of Labour Vol. 79, No 4 除草時の作業姿勢の違いが腰部 下肢筋活動へ及ぼす影響 江口淳子 * INFLUENCE OF THE DIFFERENCE IN WORKING POSTURE

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

Microsoft Word doc

国際エクササイズサイエンス学会誌 1:20 25,2018 症例研究 足趾踵荷重位での立位姿勢保持運動が足部形態に 与える影響 扁平足症例に対しての予備的研究 嶋田裕司 1)4), 昇寛 2)3), 佐野徳雄 2), 小俣彩香 1), 丸山仁司 4) 要旨 :[ 目的 ] 足趾踵荷重位での立位姿勢保

方向の3 成分を全て合成したもので 対象の体重で除して標準化 (% 体重 ) した 表 1を見ると 体格指数 BMI では変形無しと初期では差はなく 中高等度で高かった しかし 体脂肪率では変形の度合が増加するにつれて高くなっていた この結果から身長と体重だけで評価できる体格指数 BMI では膝 O

<8FE18A5192F B892E786C73>

安定性限界における指標と条件の影響 伊吹愛梨 < 要約 > 安定性限界は体重心 (COM) の可動範囲に基づいて定義づけられるが, 多くの研究では足圧中心 (COP) を測定している. 本研究は, 最大荷重移動時の COM 変位量を測定して COP 変位量と比較すること, 上肢 位置の違いが COP

理学療法科学 34(2): ,2019 原著 健常者の片脚スクワット開始時の足圧中心制御について Postural Control for Initiating Single Leg Squats in Healthy Subjects 1) 山中悠紀 2) 浦辺幸夫 3) 大隈亮 2)

138 理学療法科学第 24 巻 2 号 I. はじめに膝前十字靭帯 (Anterior Cruciate Ligament;ACL) 損傷では, 多くの場合再建術が必要となり, その後スポーツ復帰までに半年から1 年近くを要することがある そのため, 近年その予防の重要性が唱えられるようになってき

平成 17 年度岐阜県生活技術研究所研究報告 No.8 人間工学的手法による木製椅子の快適性評価と機能設計に関する研究 ( 第 8 報 ) 背もたれの最適な支持位置に関する検討 藤巻吾朗 *1 安藤敏弘 *1 成瀬哲哉 *1 坂東直行 *1 堀部哲 *2 Research on comfort ev

Microsoft Word - MEsymp2006-1c.doc

(1) 腕立て伏せ 1 ノーマル 上肢のトレーニング ~ 自重編 ~ 上肢のトレーニング ~ 自重編 ~ (1) 腕立て伏せ 6 膝つき ( 筋持久系 ) まっすぐ 大胸筋上腕三頭筋腹筋 大胸筋上腕三頭筋腹筋 膝をつけて回数を多くする (1) 腕立て伏せ 2 ワイド (2) ディップ 1 膝屈曲位

旗影会H29年度研究報告概要集.indb

Microsoft Word - 田屋敷_博士論文 _修正版

Microsoft Word - toukyuhyo

背屈遊動 / 部分遊動 装具の良好な適合性 底屈制動 重心移動を容易にするには継手を用いる ただし痙性による可動域に抵抗が無い場合 装具の適合性は筋緊張の抑制に効果がある 出来るだけ正常歩行に近付けるため 痙性が軽度な場合に用いる 重度の痙性では内反を矯正しきれないので不安定感 ( 外 ) や足部外

JAHS E-pub 016(校正済)

カーを貼付し, 矢状面画像を取得した. 取得した画像 から画像処理ツール ImageJ を用いて胸椎角度を算 9) 出した. 角度は先行研究に準じ,Th7 と C7 を結んだ 直線に対する,C7 と Th7 を結んだ直線の角度として 算出した ( 図 1d). (a) (c) (b) (d) 筋筋厚


818 理学療法科学第 23 巻 6 号 I. はじめにバランスの評価は, 高齢者の転倒の指標として重要視され, 様々なバランス能力の評価の研究がなされている 2, 近年, 静的なバランス能力の評価と比較し, 動的なバランス能力の評価の重要性を示す研究が多くなってきている 4) しかしながら, これ

第4部門_13_鉄口宗弘.indd

Microsoft Word - 02C_490_ doc

腰痛サポーターの効果を筋電図で探る

Vol. No. Honda, et al.,

MRC_score_日本語テキスト.indd

descente-39校了.indd

札幌鉄道病院 地域医療連携室だより           (1)

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要健康科学第 5 巻 2008 原 著 外乱刺激に対する予測の可否が体幹筋の筋活動に与える影響 太田 恵 *, 建内 宏重 *, 井上 拓也 * 永井 宏達 *, 森 由隆 **, 市橋 則明 * Modulation of Trunk Muscle Ac

高齢者の椅子からの立ち上がり動作における上体の動作と下肢関節動態との関係 The relationship between upper body posture and motion and dynamics of lower extremity during sit-to-stand in eld

03_原著_石束友輝_校了.indd

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要健康科学第 6 巻 2009 原 著 地域在住高齢者に対するトレーニングが運動機能に及ぼす影響 筋力トレーニングと複合トレーニングとの効果の違いについて 池添冬芽, 市橋則明 Effect of Resistance, Balance and Power

01spres_fukunaga.pdf

行不可能で車椅子使用の痙直型脳性麻痺者 1 名 平均年齢 27.4 歳男性 7 名であった その中でアテトーゼを主徴とする走行可能な脳性麻痺者 1 名 ( ジャパンパラリンピック参加レベル ) については 2002 年 12 月から 2004 年 3 月までに 3ヶ月ごとに定期的に以下の項目について

Transcription:

原著論文 原著論文 自重によるシットアップ及びスクワット動作における筋活動水準 Levels of muscle activities in unloaded sit-up and squat movements 高井洋平 *, 杉崎範英 *, 竹下香寿美 **, 川上泰雄 **, 福永哲夫 ** Yohei Takai*, Norihide Sugisaki*, Kazumi Takeshita**, Yasuo Kawakami**,Tetsuo Fukunaga** * 早稲田大学大学院人間科学研究科 *Graduate School of Human Sciences,Waseda University ** 早稲田大学スポーツ科学学術院 **Faculty of Sport Sciences,Waseda University キーワード : 筋電図法, 筋力トレーニング Key Words: Electromyography,EMG,Resistance training 抄録本研究は 日常生活で実施可能な自重によるシットアップ動作及びスクワット動作における四肢及び体幹筋群の筋活動水準を 筋電図を用いて調べることを目的とした 被検者は ウエイトトレーニング経験のある男子大学生 6 名 (21.7±0.5 歳 172.9±6.2 cm 65.8±6.1 kg 平均値 ± 標準偏差 ) であった 動作は シットアップ及びスクワット動作とし 体幹屈曲及び膝関節屈曲角度の異なった方法でそれぞれ3 種類行わせた また 上腕筋群 下肢筋群及び体幹筋群における最大努力による等尺性随意収縮 (MVC) を行わせた それぞれの動作中に 上腕二頭筋 (BB) 上腕三頭筋 (TB) 腹直筋 (RA) 脊柱起立筋 (ES) 大腿直筋 (RF) 大腿二頭筋 (BF) 前脛骨筋 (TA) ヒラメ筋 (SOL) の表面筋電図を導出した 各試行における各筋の筋活動水準をMVC 時の平均筋電位に対する相対値 (%MVC) を用いて評価した その結果 シットアップ動作では腹直筋の筋活動水準が 他の筋に比べて著しく高かった (15.8±5.6~28.2±9.1% MVC) また 股関節屈曲を伴うシットアップ動作においては 大腿直筋の筋活動水準も高くなる (12.6±9.5~16.6±8.3% MVC) ことが示された スクワット動作では 下肢筋群及び脊柱起立筋の筋活動水準が高い ( 下肢筋群 6.0±4.0~29.5±18.2% MVC;ES 17.4±5.1%~22.5±4.3% MVC) ことが明らかになった また 自重によるトレーニング動作においても 動作方法を変えることで各筋の活動水準が異なることが明らかになった, 受付日 :2005 年 2 月 1 日, 受理日 :2005 年 3 月 1 日連絡先 : 高井洋平, 359-1192 埼玉県所沢市三ケ島 2-579-15 早稲田大学大学院人間科学研究科 pacific-t1981@akane.waseda.jp 9

Ⅰ. 緒言骨格筋では 加齢や不活動に伴い 萎縮 (Kawakami et al. 2000 Suzuki et al. 1994) や発揮張力の低下 (Viitasalo et al. 1985 Overrend et al. 1992) が起こることが知られている 日常生活は身体動作を基盤として成り立っており 身体動作は 筋が発揮した張力 ( 筋力発揮 ) によって発現する そのため 加齢や不活動に伴う筋力低下の防止を図ることは 日常生活を営む上で不可欠であるといえる Funato et al. (1999) は 不活動にともなう筋力低下の防止に関して 20 日間のベッドレスト中であっても アイソメトリック脚伸展トレーニングを毎日実施することにより 脚伸展筋と足底屈筋力の低下を防ぐことができることを報告している Greenleaf et al. (1983) も同様に ベッドレスト中に仰臥位最大膝関節屈曲のアイソキネティック運動を週 6 回実施したところ 膝伸展筋力と肩挙上筋力の著しい向上と膝屈曲筋力の低下の阻止が見られたことを報告している また 角田ら (1987) は 55 歳 ~63 歳男性を対象とした肘屈曲筋群に対するアイソメトリックトレーニングを実施したところ筋力及び単位面積当たりの筋力は有意に増加したとする結果を示している これらの先行研究から 加齢や不活動による筋力の低下や萎縮は 筋力トレーニングによって防ぐことができると考えられる 一方 筋力トレーニングは トレーニング機器を使用して行われることが多い しかしながら トレーニング機器を用いたトレーニングには 費用や設備あるいは 設備のある場所へ行くための時間といった制限がある これに対して 日常生活の中で容易に行える筋力トレーニング方法として 自重によるトレーニングが挙げられる この自重による筋力トレーニングの中でも 下肢 ( 宮谷ら 2000) や腹直筋 (Kanehisa et al. 2004) において萎縮が顕著であることから これらの部位を対象としたスクワットやシットアップが一般的に行われている しかしながら これら自重によるスクワットおよびシット アップ動作において 筋力トレーニングとして十分な筋活動が得られるかについて検討した報告は少なく また一部の筋のみを局所的に観察したものに限られる (Peter et al. 2001; Cheri et al. 2004; Jerome et al. 1997) そこで 本研究は 筋電図法を用いて 自重によるシットアップとスクワット動作における四肢および体幹の各筋の筋活動水準を調べることを目的とした Ⅱ. 方法 1. 被検者被検者は ウエイトトレーニング経験のある男子大学生 6 名であった 被検者の年齢 身長および体重の平均値 ± 標準偏差は 21.7±0.5 歳 172.9±6.2 cm および65.8±6.1 kg であった 被検者には本研究の目的 実験の方法 研究参加への任意性などについて説明を行った後 実験参加への同意を得た 2. 試行本研究では シットアップ及びスクワットを 3 種類の異なる動作で行った いずれの試行も メトロノーム ( ヤマハ教販社製 ) の電子音に合わせて4 秒に1 回の頻度で動作を行い 5 回連続して行った また 疲労の影響を除くために試行間に十分な休息を設けた 1) シットアップ動作 ( 図 1) 被検者は仰臥位になり 膝を立てた姿勢 ( 膝の関節角度は135 度 : 完全伸展位 0 度 ) で 以下の3 種類の方法でシットアップ動作を行った sit1: 両手を頭の後ろに組み 腹部を見るように起き上がる このとき起き上がる高さは 肩甲骨が少し離れる程度とした sit2: 両手を頭の後ろに組み 完全に上体を起こす sit3: 両手を頭の後ろに組み 背中に台 ( 高さ25cm) を置いて上体の可動域を狭くし 完全に上体を 10

起こす 台を置く位置は 上体を下げたときに 肩甲骨が台にあたる場所とした 試行中は 下半身が動かないように検者が膝と足関 節を固定した A B C 図 1 シットアップ動作 A: sit1, B: sit2, C: sit3 2) スクワット動作 ( 図 2) 被検者は 両足を肩幅より少し広めに取り 以下の 3 種類のスクワット動作を行った sq1: 両手を頭の後ろで組み 膝の関節角度を90 度 ( 完全伸展位 0 度 ) まで屈曲した後 立ち上がる sq2: 両手を頭の後ろで組み 膝の関節角度を45 度まで屈曲した後 立ち上がる sq3: 両手を机の上において 体を支えながら膝の関節角度を90 度まで屈曲した後 立ち上がる 被検者には 動作中 膝を前方に出さないこと および顔を正面に向けて行うことを指示した また 各試行における膝関節屈曲角度の調節は 臀部が触れた時点で膝関節が設定角度となるように調節した椅子を 被検者の背後に置くことで行った 3) 最大随意収縮 (Maximal Voluntary Contraction: MVC) ( 図 3) 上記の試行に加えて 以下に示す方法を用いて上腕筋群 下肢筋群及び体幹筋群の最大努力による等尺性随意収縮を行わせた 上腕筋群と下肢筋群は静的筋力測定装置 (VFT-002 VINE 社製 ) を使用した また 体幹筋群は沢井ら (2004) と同様の方法で行った 各筋において約 3 秒間の力発揮を2 回ずつ行わせた また 疲労の影響を除くため試行間には十分な休息を設けた 肘屈曲及び伸展 ( 図 3A): 肘関節角度を90 度 肩関節角度を90 度及び手首は回内位と回外位の中間位に固定し 肘屈曲及び伸展筋力発揮を行わせた 膝伸展及び屈曲 ( 図 3B): 股関節及び膝関節角度を 90 度で座らせ 足首と膝が動かないように固定 11

した後 膝伸展及び屈曲筋力発揮を行わせた 足底屈及び背屈 ( 図 3C): 足関節及び股関節が90 度の長座姿勢で 踵が浮かないように足関節を固定し 底屈及び背屈筋力発揮を行わせた 体幹屈曲 ( 図 3D): 膝を立てた仰臥位で体幹屈曲の筋力発揮を行わせた 肩甲骨が地面から離れる まで上体が起き上がった時 それ以上上体が起き上がらないように検者によって抵抗を加えた 体幹伸展 ( 図 3E): 伏臥位で両手を後頭部に添えた後 体幹伸展筋力発揮を行わせた この時 上体が伸展しないように検者によって抵抗を加えた A B C 図 2 スクワット動作 A: sq1, B: sq2, C: sq3 12

A B C D E 図 3 最大随意収縮 (MVC) 測定姿勢 A: 肘屈曲及び伸展,B: 膝伸展及び屈曲,C: 足底屈 ( 写真下 ) 及び背屈 ( 写真上 ), D: 体幹屈曲,E: 体幹伸展 3. 筋電図の測定方法動作中の筋の活動量を測定するために テレーメータ方式のバイオアンプ (MultiTelemeter WEB-5000 日本光電社製) を用いて双極誘導により表面筋電図を導出した 被検筋は 上肢 体幹及び下肢それぞれの部位における浅層の大筋群から拮抗関係にある2 対の筋 ( 計 8 筋 ) を選定した ( 沢井ら 2004) ( 表 1) 測定部位は筋腹中央とし 電極は直 径 15mm の電極 (Blue sensor N-00-S 日本 GEマルケットメディカルシステム社製 ) を使用した また 電極間距離は 20mm とした 筋電図はバイオアンプにより増幅し ローカットフィルター ( 時定数 0.03) を介した後 AD 変換器 (PowerLab/16SP ADInstruments 製 ) を用いてデジタル変換し サンプリング周波数 1kHzでパーソナルコンピューター (Power Book G3 Apple Computer 社製 ) に記録した 13

表 1 被検筋 上肢上腕二頭筋 (Basic Brachii; BB) 上腕三頭筋 (Triceps Brachii; TB) 体幹腹直筋 (Rectus Abdominis; RA) 脊柱起立筋 (Erector Spinae; ES) 下肢 大腿直筋 (Rectus Femoris; RF) 大腿二頭筋 (Biceps Femoris; BF) 前脛骨筋 (Tibialis Anterior; TA) ヒラメ筋 (Soleus; SOL) 4 筋電図の解析 MVCについては 筋放電量が一定の水準に達している間の0.5 秒間の平均筋電位 (memg) をMVC 発揮時の筋電位とした 2 回の試行のうち平均筋電位が高かったほうを採用した シットアップ動作及びスクワット動作については 5 回の動作のうち 前後 1 回を除いた3 回を分析対象とした 分析対象区間の決定は以下の通りに行った 各試行において 動作を1 回ずつ分けるために 1 回の動作における開始及び終了の時点を得られた筋電図から判断した そのために 筋の収縮及び弛緩がはっきりしている被検筋を1 筋選び その筋の50 msec 毎の memgを算出した この値がMVCにおけるmEMGの 5% 以上になった時点から5% 未満になった時点の間を分析対象区間とした ( 図 4) 1 筋の分析対象区間を決定した後 他の7 筋の分析対象区間をその筋に合わせた 選んだ筋は シットアップ動作では RAとして スクワット動作では TAとした ( 図 5) 各試行の筋活動水準は 3 回の動作におけるmEMGの平均値とした なお 試行間の比較は MVCに対する相対値 (%MVC) を用いた 5. 統計処理測定結果は いずれの項目も平均値 ± 標準偏差で表した 試行間の比較には 二元配置分散分析を用い F 値が有意な場合には Bonferroni 法により多重比較検定を行った なお 有意性の基準はp<0.05とした Ⅲ. 結果図 6にシットアップ動作を行ったときの各筋の筋活動水準を示した シットアップ動作では 3つの動作において他の7 筋と比較してRAの筋活動が顕著に見られた そして BB TB ES 及びBFにおいてはほとんど筋活動が見られなかった RAの活動水準は sit1では 28.2±9.1%MVC sit2では26.5±7.0%mvc sit3においては15.8±5.6%mvcであった sit3における筋活動水準は sit1とsit2と比較して有意に低かった (p<0.05) また sit1とsit2のraは 他の7 筋より有意に高かった (p<0.05) sit3において RAは上半身の他の3 筋 (BB TB 及びES) と下肢筋群のBFとSOLよりも有意に高い筋活動水準を示した (p<0.05) また sit2とsit3 においてはRFに高い筋活動が見られ sit2では12.6 ±9.5%MVC sit3で16.6±8.3%mvcであった これらは sit1の2.2±1.7%mvcよりも有意に高い筋活動水準であった (p<0.05) 各試行のRFは sit2でesより有意に高く (p<0.05) sit3ではraを除く上半身の他の3 筋 (BB TB 及びES) と他の下肢筋群 (BF TA 及びSOL) より有意に高かった (p<0.05) 同様に TA とSOLでもsit2とsit3の筋活動が見られたが sit1と比べて有意差はなかった 14

図 4 分析区間の規定方法 上段 : 全波整流波形下段 :% MVC : 分析対象区間 ( シットアップ動作中の RA の典型例 ) スクワット動作における各筋の筋活動水準を図 7に示した この動作では ESと下肢筋群の筋活動が見られた BB TB 及びRAの筋活動はほとんど見られなかった RF は sq1では14.1±11.4%mvcであり sq2では 8.1±9.1% MVC sq3では1 20±10.5%MVCであった 各試行間に有意差は見られなかった 下肢筋群で最も高い筋活動水準を示した筋は TAであった sq1では 29.5 ± 18.2%MVC sq2 においては14.2 ± 9.2%MVC そして sq3では23.8±18.8%mvcであった sq1ではsq2より有意に高かった (p<0.05) また sq1のtaは他の下肢筋群 (RF BF 及びSOL) より有意に高く (p<0.05) BB TB 及びRAよりも有意に高かった (p<0.05) sq3のtaは BB TB 及びRAよりも 有意に高かった (p<0.05) ESにおいては sq1で 22.5±4.3%MVCを示し sq2では18.2±4.0%mvc sq3では17.4±5.1%mvcの筋活動水準を示した 各試行間に有意差は見られなかった sq1とsq2におけるesの活動水準は BB TB 及びRAよりも有意に高く (p<0.05) sq3ではtbとraより有意に高かったが (p<0.05) BBとの間に有意な差はなかった BFは sq1では12.2±9.6%mvcであり sq2では6.0±4.0% MVC sq3では11.1±9.4%mvcであった SOLの活動水準は sq1は13.2±5.3%mvc sq2では10.8± 6.8%MVC そしてsq3では10.3±5.4%MVCであった 15

図 5.1 シットアップ動作における各筋の整流波形の典型例 左 :sit1 中 :sit2 右 :sit3 Ⅳ. 考察本研究で得られた知見は 以下の通りである シットアップ動作では RAの筋活動水準が 他の筋に比べて著しく高かった しかしながら 動作方法によって RAの筋活動水準が異なった また sit2 及びsit3のような股関節屈曲を伴う試行においては RFにも筋活動が認められた スクワット動作では 下肢筋群すべての筋活動水 準が高く その中でもTAの活動水準が高かった また 上半身では ESにおいてのみ下肢筋群同様の高い筋活動が認められた シットアップ動作においては RAの筋活動水準が他の筋に比べて著しく高かった しかしながら 上体を起こす位置および上体の可動域を変化させることで RAの筋活動水準は異なった このことから 動作方法を変えることで RAの筋活動水準を調整することがで 16

きると考えられた また 股関節屈曲を伴うシットアップ 動作では RF にも筋活動が見られた この結果は 同 様に股関節屈曲を伴うシットアップ動作における RF の 筋活動を報告している Peter et al. (2001) の結果と一 致し シットアップ動作では RA だけでなく股関節屈 曲筋の活動水準も高かった 図 5.2 スクワット動作における各筋の整流波形の典型例 左 :sq1 中 :sq2 右 :sq3 一方 スクワット動作では 膝関節の可動域の違いによって下肢筋群の筋活動水準が異なった Jerome et al. (1997) は 自重でのスクワット動作中の筋活動水準に関して RFの筋活動水準は膝関節角度 60 度か ら90 度の間で最も高く ( 約 48%MVC) 30 度から60 度の間での筋活動水準は約 20%MVCであると報告している 本研究で行ったsq2 ( 膝関節角度を45 度まで屈曲 ) におけるSOL 以外の下肢筋群の筋活動水準は 17

sq1 ( 膝関節角度を90 度まで屈曲 ) のそれと比較して半分程度であり Jerome et al. (1997) と同様の結果となった この結果は スクワットでは膝関節屈曲角度を変えることにより筋活動水準を調整することができる可 能性を示唆する また スクワット動作を行ったときに 下肢筋群に加えてESにおいても筋活動が見られた このことから スクワット動作は 下肢筋群だけでなく ESも活動水準が高かった 図 6 シットアップ動作における各筋の活動水準 図 7 スクワット動作における各筋の活動水準 本研究のシットアップ動作とスクワット動作における筋活動水準は最も活動している筋で約 30%MVCであった 先行研究においては トレーニング効果をもたらす負荷は40%~70% 以上とされており (Hettinger 1961; 金久 2002) 本研究の結果はこれらの条件を満たしていない このことから 自重を用いた2つの筋力トレーニング動作においては 高いトレーニング効果を期待することはできないとも考えられる しかしながら 本研究では安定した筋力トレーニング動作を行える被検者としてトレーニング動作に習熟した者を用いたため 被検者は一般人と比較して筋力レベルが高く 動作中の相対的な負荷が低かったと考えられる そのため 一般人や高齢者など筋力レベルの低い者にとっては 自重によるトレーニングでも相対的な負荷は高く 筋活動水準は高くなる可能性がある この点に関して 被検者に筋力レベルの低い者を用いた更なる研究が必要である また 自重によるシットアップやスクワット動作が加齢や不活動による筋機能低下の改善あるいは予防のためのトレーニング方法として有 効であるかどうかは今後の研究を待たなければならないが 本研究はそのための基礎となる知見を提供し得るものと考えられる Ⅴ. まとめ本研究の目的は 筋電図を用いて 自重によるトレーニング動作における四肢及び体幹の筋の活動水準を明らかにすることであった その結果 シットアップ動作では腹直筋の筋活動水準が 他の筋に比べて著しく高かった また 股関節屈曲を伴うシットアップ動作においては 大腿直筋の筋活動水準も高くなることが示された スクワット動作では 下肢筋群及び脊柱起立筋の筋活動水準が高いことが明らかになった また 自重によるトレーニング動作においても 動作方法を変えることで各筋の活動水準が異なることが明らかになった 18

参考文献 Basmajian, J. V. and C. J. DeLuca. (1986) Their functions revealed by electromyography. 5 th edition, Williams and Wilkins, Baltimore, pp. 187-200. Cheri L. Drysdale, Jennifer E. Earl, and Jay Hertel (2004) Surface Electromyographic Activity of the Abdominal Muscles During Pelvic - Tilt and Abdominal. - Hollowing Exercises. Athl Train, 39 (1), 3236. Funato, K., Nagareda, H., Shinohara, M., Ito, M..Kurokawa, S., Kouzaki, M., Shimoda, M., Suzuki, Y., and Fukunaga, T. (1999) Effects of resistance training during bed rest on morphological.and functional characteristics of skeletal muscle. 4th Tokyo Symposium of Inactivity and Health (Personal. Communication). Greenleaf, J. E., Beaumont, W., Convertino, V. A. and Starr, J. E. (1983) Handgrip and general muscular strength and endurance during prolonged bed rest with isometric and isotonic leg exercise training. Aviat Space Environ Med, 54 (8), 696-700. Hettinger, T. (1961) アイソメトリックトレ-ニング. 初版, 猪飼道夫 松井秀治訳, 大修館書店, 東京, pp. 112 Jerome, A., Isear, Jr., Jeff, C., Erickson and Teddy, W. (1997) EMG analysis of lower extremity muscle recruitment patterns during an unloaded squat. Medicine and Science in Sports and exercise. 金久博昭 (2002) 筋のトレ-ニング. 筋の科学事典, 初版, 福永哲夫編, 朝倉書店, 東京, pp. 271, pp. 291-292. Kanehisa H, Miyatani M, Azuma K, Kuno S and Fukunaga T. (2004) Influences of age and sex on abdominal muscle and subcutaneous fat thickness. Eur J Appl Physiol, 91 (5-6), 534-7. Kawakami, T., Ichinose, Y., Kubo, E., Suzuki, Y. and Fukunaga, T. (2000) Changes in muscle size and architecture following 20 days of bed rest. J. Grav. Physiol., 7, 53-60 宮谷昌枝, 東香寿美, 久野譜也, 金久博昭, 福永哲夫 (2000) 体肢筋量における年齢差. 岡田守彦ら編, 高齢者機能増進法, ナップ, pp. 304-306. Overrend, T. J., Cunningham, D. A., Paterson, D. H. et al. (1992) Knee extensor and knee flexor strength:cross sectional... area ratios in young and elderly men. J. Gerontol. 47, 204-210. Peter Konrad, Klaus Schmitzt, Achim Dennert (2001) Neuromuscular evaluation of trunk - training exercises. Journal of Athletic Training, 36, 109-118. 沢井史穂, 実松寛之, 金久博昭, 角田直也, 福永哲夫 (2004) 日常生活動作における身体各部位の筋活動水準の評価 - 姿勢保持 姿勢変換 体重移動動作について - 体力科学, 53, 93-106. Suzuki, Y.,Murakami, T., Haruna, Y., Kawakubo, K., Goto, S., Makita, Y., Igawa, S. and Gunji, A. (1994) Effects of 10 and 20 days bed rest on leg muscle mass and strength in young subjects. Acta Physiol. Scand., 150, Suppl. 616, 5-18. 角田直也, 池川繁樹, 奥山秀雄, 金久博昭, 船渡和男, 福永哲夫 (1987) 高齢者における異なる強度での筋力トレ-ニング. 第 42 回日本体力医学会大会抄録, pp. 5 20 Viitassalo, J. T., Era, P., Leskinen, A. - L. et al. (1985) Muscular of men aged 31-35, 51-55 and 71-75 years. Ergonomics, 28, 1563-1574. 19