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概要 今回の分析のポイント 訪日外国人旅行者の 61. が 訪日回数 2 回目以上のリピーター リピーターの割合は ほぼ横ばいで推移しているが リピーター数は大きく増加 観光 レジャー目的の訪日外国人旅行者のリピーターの国籍別構成比では 韓国 ( 3) 台湾 (2) 中国 () 香港 () の順に多

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訪日外国人消費動向調査1

台湾144 香港 来日回数 5 回目以上 が他の国 地域と比較して多い (42.9%) 同行者 家族 親族 が他の国 地域と比較して多い (38.7%) 観光 レジャー 目的での来訪が多い(79.1%) パッケージツアー での来訪が多い(46.0%) 旅行会社で申し込んだ 割合が他の国 地域と比較し

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平成22年 年次報告書

3. 国 地域別調査結果 (1) 中国国籍 問 2. あなたの性別 年齢を教えてください 性別 中国国籍では 女性 が 56.3% 男性 が 43.7% となっています 年齢 中国国籍で最も多いのは 30 歳代 で 42.2% 次いで 20 歳代 25.6% 40 歳代 17.1% となっています

訪日外国人消費動向調査

平成23年 年次報告書

1. を利用する訪日観光客の特徴 ~20 代の利用が多く 初訪日でもを利用 ~ウェブサイトでの個別手配が大半 手配はより早め ~ 旅行支出は 利用観光客に比べ低い傾向

訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 平成 29 年年次報告書 JAPAN TOURISM AGENCY

「北海道における外国人観光客の消費動向と今後の誘致の課題」

トピックス

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計


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共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

平成28年10-12月期 報告書

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明日の日本を支える観光ビジョン 概要新たな目標値訪日外国人旅行者数 2020 年 : 4,000 万人 2030 年 : 6,000 万人 訪日外国人旅行消費額 (2015 年の約 2 倍 ) (2015 年の約 3 倍 ) 2020 年 : 8 兆円 2030 年 : 15 兆円 地方部での外国人

1. 延べ宿泊者数 宿泊旅行統計調査 ( 平成 28 年 年間値 ( 確定値 )) 平成 2 9 年 6 月 3 0 日観光庁 延べ宿泊者数 ( 全体 ) は 4 億 9,249 万人泊 ( 前年比 -2.3%) であった 日本人延べ宿泊者数は 4 億 2,310 万人泊 ( 前年比 -3.5%)

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2015 年 1 月訪日外客数 (2/18 発表 ) 1. 韓国 358,100 人 ( 前年同期比 +40.1%) 2. 中国 226,300 人 ( 同 +45.4%) 3. 台湾 217,000 人 ( 同 +10.2%) 4. 香港 87,700 人 ( 同 +38.2%) 5. 米国 62

2. 本市の上期観光入込客数について平成 27 年度上期観光入込客数は 総数 377,300 人で 前年の 351,600 人より 25,700 人 7.3% の増となった その内訳として 道内客が 84,900 人で 前年の 94,200 人より 9,300 人 9.9% の減 道外客が 292,

平成29年4-6月期 報告書

5. 観光マップ < 国内 > 目的地分析 From-to 分析 ( 宿泊者 ) 宿泊施設 < 外国人 > 外国人訪問分析 外国人滞在分析 外国人メッシュ 外国人入出国空港分析 外国人移動相

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E. 今回の旅行手配方法について E. 今回の旅行手配方法を選んでください ( ひとつだけ ) 旅行会社等が企画した団体ツアーに参加した 往復航空 ( 船舶 ) 券と宿等がセットになった個人旅行向けパッケージ商品を利用した 往復航空 ( 船舶 ) 券や宿等を個別に手配した F. 今回の日本滞在中の支

( 本稿のポイント ) 関西の実質輸出は スマホ市場や新興国経済の減速を背景に このところ横ばい圏内の動きとなっているが そうした中でも 食料品及び直接消費財や非耐久消費財は大幅に増加しているほか 耐久消費財も堅調に推移している 消費財の実質輸出が伸びている背景としては 海外の個人消費が相対的に堅調

消費を比較している. パッケージツアーや同伴者数等の基本的な旅行属性に応じて消費額の傾向が異なることを指摘しているが, その消費がどの程度の経済的効果をもたらすかの検討はなされていない. 上記の既存研究を整理しながら本研究は,1) 国籍の違いによる観光消費の差に着目した考察,2) 大規模災害前後の観

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鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

(1) 回答者の属性と旅行内容 図表 4-18 久米島における圏域外客の属性と旅行内容 居住地 H27 年度 第 1 回調査 (6 月 ) 第 2 回調査 (8 9 月 ) 第 3 回調査 (10 11 月 ) 第 4 回調査 (2 月 ) 回答数 ( 件 ) 回答数 ( 件 ) 回答数 ( 件 )

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Ⅰ 観光振興計画制定の背景 1 観光による地域振興 観光立国推進基本法 に基づき策定された 観光立国推進基本計画 の中で 観光立国の実現は地域経済の活性化 雇用機会の増大 国民の健康の増進 潤いのある豊かな生活環境の創造 国際相互理解の増進等の意義を有するものである と位置づけられています また 東

別紙3 平成25年度 国別外国人旅行者行動特性調査

外部環境の好転に加えて 23 年以降の ビジット ジャパン キャンペーンに代表される政府 民間を挙げた訪日旅行客増加への取り組みがある 3 累次にわたるビザ ( 査証 ) 要件の緩和 ( 図表 5) により訪日のハードルが下がっている他 4 外国人旅行客向けに消費税を免税できる免税店制度の拡大 (

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1,500万人

を占めた そのほか ビザ免除 発給要件緩和が実施されたタイ マレーシア フィリピン ベトナムからの訪日客の伸びが高かった 215 年入り後も 1~6 月累計で既に 914 万人 ( 同 +46.%) と勢いが増しており 特に中国からの訪日客は前年同期から倍増 ( 同 %) した 新興国の

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本レポートで提供している情報は ご利用される方のご判断 責任においてご使用下さい ジェトロでは できるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが 本レポートで提供した内容に関連して ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても ジェトロは一切の責任を負いかねますので ご了承下さい 禁無断転載

1. 電子マネー 1 の保有状況等の推移二人以上の世帯について 電子マネーを持っている世帯員がいる世帯の割合をみると 電子マネーの調査を開始した平成 2 年以降 毎年上昇しています また 電子マネーを利用した世帯員がいる世帯の割合も上昇しており 平成 2 年には約 2 割でしたが 23 年には3 割

山梨県富士山世界遺産センター(仮称)整備検討委員会 資料

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14_(参考資料5)経済波及効果・サイクリング客数等の基礎的なデータ収集_180317(セット)

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Press Release 2018 年 6 月 29 日 楽天リサーチ株式会社 現金以外を利用する理由は ポイントが貯まるから がトップ 出かける際に所持する現金の平均金額は 5 年前より 1,151 円低い結果に - キャッシュレス決済に関する調査 - URL:

平成29年 国別外国人旅行者行動特性調査 結果概要

( 広島県観光の現状 ) 広島県は 2つの世界遺産や豊かな自然 魅力ある文化 食を有し 国際平和都市 広島として世界的に知名度も高い こうした中 毎年 関東や近畿などから多くの旅行者が訪れており 外国人旅行者からの人気も高い また 修学旅行の定番の目的地のひとつともなっており 広島県は 観光面におい

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調査の実施方法 調査場所 南三陸さんさん商店街 ( 仮設商店街 ) 及び ( 一社 ) 南三陸町観光協会 みなみな屋 周辺 調査日 平成 28 年 10 月 1 日 ~10 月 31 日 調査対象 上記調査場所へ上記調査日に訪問客として来街していた個人 調査方法 商店街内でのアンケート用紙の配布によ

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3. 京都府へ来た旅行者の総合的満足度 京都府への旅行者で 満足度が全国平均より高くなっている項目は 食 特産品 大人が楽し めるスポット ホスピタリティ となっている 資料 : じゃらん旅行調査 4. 京都府全域と宇治市の観光入込客の推移 京都府全域と宇治市の観光入込客数の推移をみると 京都府 宇

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別荘親族 知人宅 その他 コンドミニアム破は ほぼ射程圏内に入ったと言えるだろう そうした中 中期的なホテル不足を懸念する声も聞かれる 1 ただし 旅行者数が増加しても宿泊者数が同程度に増加しない状況が続くとすれば ホテルの客室需給バランスのひっ迫度合いに関する見通しは大きく変わりうる

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参考資料 瀬戸内エリアの観光関連指標 ( 未定稿 ) 1. 来訪意向度について 2. 観光入込客数について 3. 延宿泊者数について 4. 観光消費額について 一部データ集計中 データ分析中のため未定稿 年 7 月 1 日公表

台湾 香港では日本語で検索する人のほうが多い? まず 今回調査していく中で 特に台湾 香港でみられた傾向は 繁体字よりも日本語で検索されて いる観光地が多いことです 以下に日本語での月間検索数 ( 年間平均 ) が多い観光地をまとめました 軍艦島 に関しては 台湾で有名な旅行サイト 雄獅旅遊( ライ

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平成 30 年 12 月 19 日特集東京税関 2012 年から輸出金額 数量ともに増加中! 2017 年の輸出金額は 2012 年の 2 倍以上に増加! 2017 年の輸出金額 数量ともに東京税関管内が全国税関で 1 位 はじめに クリスマスパーティーや年末年始 みなさんお菓子を食べる機会がこれか

2. 管内の主な商品の動き 品目寄与度主な動き (%) 全店既存店 合計 1.7 猛暑により 帽子 日傘など UV 関連商品の動きが良かったことに加え 化粧品 高額品の動きが引き続き良かったことなどから 2 か月ぶりに前年を上回った 衣料品計 0.1 猛暑により 秋物衣料の動きは鈍か

1 万人泊で前年同期比は.6% 増 新潟県が 873 万人泊で同.6% 増 長野県が 1,567 万人泊で同 1.1% 増 富山県が 37 万人泊で同 4.8% 増 石川県が 713 万人泊で同.% 減であった なお 全国は 41,796 万人泊で同 1.1% 増であった () 1~1 月の管内の外

図表 1 個人保険の新規契約 保有契約 ( 万件 % 億円) 新規契約 保有契約 件数 金額 ( 契約高 ) 件数 金額 ( 契約高 ) 前年度比 前年度比 前年度比 前年度比 平成 25 年度 1, , , ,575,

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2. 平成 29 年奈良市の観光の状況 (1) 全国の概況観光庁の 旅行 観光消費動向調査 によると 平成 29 年の国内宿泊旅行者数は 3 億 2,346 万人で前年比 0.7% 減 国内日帰り旅行者数は 3 億 2,373 万人で前年比 2.6% 増となりました 景気回復が続く中 旅行者数は全体

長崎市観光統計について 観光客数長崎市への観光客数は 長崎市が地理的に西の端に位置することに鑑み 長崎市を通過して他都市へ移動する者が少ないと推測し 交通機関別の入込客数に基づき作成している 長崎市への入込交通機関として 鉄道 自動車 船舶及び長崎空港に到着する航空機を加え 各交通機関別の入込客数を

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3.HWIS におけるサービスの拡充 HWISにおいては 平成 15 年度のサービス開始以降 主にハローワーク求人情報の提供を行っている 全国のハローワークで受理した求人情報のうち 求人者からインターネット公開希望があったものを HWIS に公開しているが 公開求人割合は年々増加しており 平成 27

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別紙 訪日外国人消費動向調査 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) トピックス 回復期にある中国訪日旅行市場の詳細分析 ~ ビジネス客の回復が先行 観光客では女性 20 代が増加 ~ 服 かばん 靴の購入率上昇 カメラ 時計の単価上昇 平成 25 年 12 月 20 日観光庁観光戦略課調査室

中国の訪日外客数 平成 25 年 9 月は前年同月比プラスに 前年 ( 平成 24 年 ) における中国の訪日外客数は 昨秋以降は平成 22 年実績を下回り低調に推移した 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) になって平成 22 年水準まで回復し 平成 25 年 9 月は反動増の要素もあり 1 年ぶりに前年同月比プラスとなった 図表 1 今期のトピックス分析では 回復期にある中国の訪日旅行市場に焦点を当て 7-9 月期の客層や旅行内容 消費動向の変化を分析する 図表 1. 中国国籍の訪日外客数月別推移 データ出所 日本政府観光局 (JNTO) 注 ) 平成 25 年 8 月 9 月の JNTO 訪日外客数は推計値を使用している 1

客層変化 ビジネス客数は回復 観光客数は前年比 2 割減 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) における中国国籍の訪日客の主な来訪目的をみると 観光 レジャー の割合が前年同期に比べ減少し (56% 51%) 業務 の割合が増加している (29% 33%) 図表 2 主な来訪目的の構成比を訪日外客数に乗じることにより 来訪目的別の訪日外客数を試算したところ 観光 レジャー 目的の訪日客 ( 観光客 ) 数は前年同期比 2 割減と低調だが 業務 目的の訪日客 ( ビジネス客 ) 数は前年同期に比べわずかに増加している 図表 3 図表 2. 日本への主な来訪目的の構成比 図表 3. 来訪目的別にみる訪日外客数の試算値 注 ) 来訪目的別訪日外客数は JNTO 訪日外客数 に本調査の来訪目的別構成比を乗じて推計したもの 平成 25 年 8 月 9 月の JNTO 訪日外客数は推計値を使用している 2

客層変化 ビジネス客増で男性 30 代以下 個人旅行者が増加 図表 4. 訪日中国人の客層変化 全目的 性年代 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) の客層を前年同期と比較すると ビジネス客の割合が増加した影響で 性年代では 男性 30 代以下 旅行形態では 個人旅行 の割合が増加したと考えられる また 訪日回数では 2 回目 以上が増えた 図表 4 居住地では 上海市 の割合が増加 滞在日数では 観光客の主流である 4~6 日間 の割合が減少している 訪日回数 居住地 旅行形態 滞在日数 3

宿泊地 東京 大阪に加え 北海道の延べ宿泊者数が増加 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) における中国国籍の訪日外国人の延べ宿泊者数 ( 有料宿泊施設のみ ) をみると 多い順に 東京都 大阪府 千葉県 北海道 愛知県 となっている 前年同期と比べると 上位 2 都府である 東京都 大阪府 の延べ宿泊者数が増加したほか 北海道 の同値が大幅に増加している 図表 5 図表 5. 中国国籍 ( 出身地 ) 外国人延べ宿泊者数 都道府県別 ( 上位 10 都道府県まで ) a. 平成 24 年 7-9 月期 b. 平成 25 年 7-9 月期 宿泊地 延べ宿泊者数延べ宿泊者数構成比宿泊地 ( 万人泊 ) ( 万人泊 ) 1 東京都 36.8 27.3% 2 大阪府 22.9 17.0% 3 千葉県 18.2 13.5% 4 北海道 8.7 6.5% 5 静岡県 7.7 5.7% 6 愛知県 7.4 5.5% 7 神奈川県 5.4 4.0% 8 山梨県 5.2 3.9% 9 京都府 5.2 3.8% 10 沖縄県 3.7 2.7% 前年同期比 構成比 1 東京都 38.6 ( 4.9%) 26.3% 2 大阪府 24.0 ( 4.9%) 16.4% 3 千葉県 16.3 ( 10.3%) 11.1% 4 北海道 15.0 ( 71.7%) 10.2% 5 愛知県 10.7 ( 44.9%) 7.3% 6 京都府 6.4 ( 23.0%) 4.3% 7 静岡県 6.1 ( 20.6%) 4.2% 8 神奈川県 6.1 ( 11.8%) 4.2% 9 沖縄県 5.1 ( 37.7%) 3.4% 10 山梨県 4.1 ( 20.8%) 2.8% データ出所 観光庁 宿泊旅行統計調査 注 ) 表中の矢印はランキングの変化を示したもの 4

観光客の客層変化 女性 20 代増加 観光客でも個人旅行増 図表 6. 訪日中国人の客層変化 観光客 同行者 性年代 ( 女性のみ ) ここからは 観光客に焦点を絞って分析結果を示す 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) における中国国籍の観光客層をみると 性年代では 女性 20 代 訪日回数では 3 ~5 回目 同行者では 友人 の割合が前年同期に比べて増加している このことから 観光客の戻りが早いのは 女性 20 代 であることがわかる 図表 6 旅行形態では 個人旅行 の割合が前年同期の 23% から今期は 35% に増加している 女性 20 代 の同行者は 女性 30~40 代 に比べて 友人 の割合が高いが 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) はその割合がさらに増加している 図表 7 図表 7. 女性の年代別にみる同行者の変化 観光客 同行者 旅行形態 5

観光客の客層変化 上海発増加 個人旅行が 45% を占める 図表 8. 訪日中国人の居住地構成 観光客 居住地 30% 20% 10% 0% 26% 18% 17% 17% 11% 10% 10% 9% (n=778) 5% 6% 6% 5% (n=493) 7% 6% 3% 2% 21% 19% 上海市北京市広東省江蘇省四川省遼寧省山東省浙江省その他 中国国籍の訪日観光客全体の居住地構成をみると 上海市 北京市 広東省 江蘇省 の順で多い 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) は 上海市 の割合が増加している 図表 8 居住地別に観光客層の違いをみると 性年代別では 上海市 居住者における 女性 20 代未満 の割合が他の地域に比べて高い 訪日回数では 北京市 および 上海市 居住者における 2 回目以上 の割合が その他 の居住地に比べて高くなっている 旅行形態では 上海市 における 個人旅行 の割合が他の地域に比べて高い 図表 9 図表 9. 居住地別にみる客層の違い 観光客 性年代 ( 女性のみ ) 訪日回数 旅行形態 6

観光客の情報源 スマホ急増 買物場所情報のニーズ高い 中国国籍の訪日観光客全体の出発前情報源をみると 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) は その他インターネット が増加したほか 個人旅行者の増加に伴い 宿泊予約サイト の選択率が増加した 日本滞在中の情報源では インターネット ( スマートフォン ) の割合が前年同期に比べ倍増した 図表 10 11 日本滞在中のあると便利な情報としては 買物場所 や 交通手段 の割合が増加している 図表 12 図表 10. 出発前に便利だった情報源 観光客 ( 複数回答 今期上位 9 番目まで注 ) 出発前の情報源 その他インターネット 旅行会社パンフレット 旅行会社ホームページ 自国の親族 知人 個人のブログ 日本政府観光局ホームページ 日本在住の親族 知人 その他旅行ガイドブック 宿泊予約サイト 0% 10% 20% 30% 40% 11% 10% 11% 12% 11% 9% 7% 3% 31% 25% 27% 30% 26% 25% 22% 19% 17% 18% (n=403) (n=529) 図表 11. 日本滞在中に便利だった情報源 観光客 ( 複数回答 今期上位 5 番目まで ) 日本滞在中の情報源 インターネット ( スマートフォン ) インターネット ( パソコン ) 観光案内所 ( 空港除く ) 買物場所 交通手段 飲食店 宿泊施設 観光施設 宿泊施設 空港の観光案内所 0% 10% 20% 30% 40% 50% 19% 17% 15% 16% 17% 10% 17% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 46% 46% 50% 45% 45% 48% 41% 50% 26% 32% 62% 59% 40% (n=398) (n=508) 図表 12. 日本滞在中にあると便利な情報 観光客 ( 複数回答 今期上位 5 番目まで ) あると便利な情報 (n=335) (n=461) 注 ) その他インターネット は 日本政府観光局 旅行会社 宿泊施設 のホームページ 宿泊予約サイト 個人のブログ YouTube Twitter 以外のインターネットサイト その他旅行ガイドブック は ロンリープラネット ミシュラン 以外の旅行ガイドブックを指す 7

観光客の消費 ショッピング増加 銀聯カード利用率も上昇 図表 13. 日本滞在中の活動内容 観光客 ( 複数回答 今期上位 5 番目まで ) 活動内容 日本食を食べること ショッピング 旅館に宿泊 自然 景勝地観光 繁華街の街歩き 現金 クレジットカード デビットカード ( 銀聯カードなど ) 電子マネー (Edy Suicaなど ) トラベラーズチェック 0% 50% 100% 0% 50% 100% 2% 0% 0% 0% 37% 28% 47% 48% 99% 99% 95% 92% 87% 79% 83% 83% 83% 77% 図表 14. 日本滞在中の決済方法 観光客 ( 複数回答 ) 決済方法 98% 97% (n=395) (n=535) (n=517) (n=799) 中国国籍の観光客の日本滞在中の活動内容をみると 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) は ショッピング 旅館に宿泊 繁華街の街歩き を行った人の割合が増加している 図表 13 決済方法では デビットカード ( 銀聯カードなど ) の割合が上昇し 買物場所では コンビニエンスストア 家電量販店 ( 秋葉原など ) の割合が増えた 図表 14 15 図表 15. 日本滞在中の買物場所 観光客 ( 複数回答 ) 買物場所 空港の免税店 スーパー ショッピングセンター 百貨店 デパート コンビニエンスストア 観光地の土産店 家電量販店 ( 秋葉原など ) 鉄道駅構内の店舗 100 円ショップ その他 0% 50% 100% 19% 14% 14% 15% 5% 5% 85% 86% 78% 76% 73% 75% 67% 56% 58% 60% 50% 38% (n=515) (n=799) 8

観光客の消費 服 かばん 靴の購入率 カメラ等の単価上昇 中国国籍の観光客による日本滞在中の買物支出について 費目別購入率および費目別購入者単価を示す 費目別購入率をみると 菓子類 や 化粧品 医薬品 トイレタリー を買う観光客の割合が高いことがわかる 前年同期に比べると 今期 ( 平成 25 年 7-9 月期 ) は 服 かばん 靴 の購入率が増加している 図表 16 費目別購入者単価では カメラ ビデオカメラ 時計 が 5.1 万円から 8.0 万円へ増加している 図表 17 図表 16. 費目別購入率 観光客 図表 17. 費目別購入者単価 観光客 費目別購入率 菓子類 その他食料品 飲料 酒 たばこ カメラ ビデオカメラ 時計 電気製品 化粧品 医薬品 トイレタリー 和服 ( 着物 ) 民芸品 服 ( 和服以外 ) かばん 靴 マンガ DVD アニメ関連商品 その他買物代 0% 20% 40% 60% 80% 100% 23% 23% 23% 22% 13% 19% 31% 34% 36% 31% 54% 44% 60% 61% 78% 77% 79% 76% (n=513) (n=804) 費目別購入者単価 菓子類その他食料品 飲料 酒 たばこ カメラ ビデオカメラ 時計電気製品化粧品 医薬品 トイレタリー和服 ( 着物 ) 民芸品服 ( 和服以外 ) かばん 靴マンガ DVD アニメ関連商品その他買物代 0 5 10 万円 1.0 1.1 1.3 1.2 8.0 5.1 4.3 3.7 4.1 3.5 0.9 1.0 4.4 4.2 1.1 1.1 3.8 2.3 9

観光客の消費 北京 上海居住者の化粧品等購入率が高い 中国国籍の観光客による日本滞在中の買物支出について 観光客の居住地別に費目別購入率および費目別購入者単価を示す 費目別購入率をみると 北京市 上海市 居住者の 化粧品 医薬品 トイレタリー 購入率が その他 居住者に比べて高い 図表 18 費目別購入者単価では 上海市 で 服 かばん 靴 が高い 図表 19 図表 18. 費目別購入率 観光客 / 居住地別 図表 19. 費目別購入者単価 観光客 / 居住地別 費目別購入率 費目別購入者単価 注 ) 本ページの集計では平成 25 年 4 6 月期および同年 7 9 月期の標本を使用 10

観光客の消費 男性 40 代以上の購入者単価が高い傾向 観光客の買物支出を性年代別にみると 購入率では男女 40 代以上で 電気製品 女性 30 代以下で 化粧品 医薬品 トイレタリー 男性 30 代以下で マンガ DVD アニメ関連商品 が高い 購入者単価では男性 40 代以上の購入者単価の高さが目立つ 図表 20 21 図表 20. 費目別購入率 観光客 / 性年代別 図表 21. 費目別購入者単価 観光客 / 性年代別 費目別購入率 費目別購入者単価 注 ) 本ページの集計では平成 25 年 4 6 月期および同年 7 9 月期の標本を使用 11