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1 二酸化炭素回収 貯留 (CCS) とは 火力発電所等から排ガス中の二酸化炭素 (Carbon dioxide) を分離 回収 (Capture) し 地下へ貯留 (Storage) する技術

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参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

間を検討する 締約国が提出した 貢献 は 公的な登録簿に記録される 締約国は 貢献 ( による排出 吸収量 ) を計算する また 計算においては 環境の保全 透明性 正確性 完全性 比較可能性及び整合性を促進し 並びに二重計上の回避を確保する 締約国は 各国の異なる事情に照らしたそれぞれ共通に有して

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界の大規模プロジェクトの開発状況は 運転中のものが15 件 建設中のものが6 件 全体で38 件となっている 昨年に比べ 建設中のものが1 件 全体のプロジェクトは7 件減っている ( 図 3 参照 ) 図 2 ゼロエミッションに向けた対策技術の概念 図 2に ゼロエミッションに向けた対策技術の概念

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けた取組が重要である 米国 カナダ 欧州諸国が UNFCCC へ提出した 2050 年に向けた長期戦略においても 濃淡はあるものの 各国ともゼロエミッション化 電化の重要な手段として CCS/CCUS を位置付けている これまで 将来的に CO2 削減にかかるコストについては 様々な報告がなされてい

目次 第 1 章 CCS に関する国際動向調査 各国等における CCS 関連動向 EU ノルウェー 英国 オランダ 米国 カナダ

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問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

08 資料1 グローバルCCSインスティテュート チーフエグゼクティブ オフィサー ブラッド ペイジ様 ヒアリング資料

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Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2

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GLOBAL STATUS OF LARGE-SCALE INTEGRATED CCS PROJECTS: December 2011 update has been translated from English into Japanese for convenience. The Global

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れまでの交渉経緯という一連のCOP/CMP 決定が採択された こQ1. 今年のカタール ドーハでの COP18 の焦点は何ですか? 今年のカタール ドーハでの COP18 では, 昨年の COP17 で合意されたダーバン合意を着実に前に進めることが重要であり,1 ダーバンプラットフォーム特別作業部会

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

部員各位

エチオピア 2017 年 2 月 エチオピアは FATF 及び ESAAMLG( 東南部アフリカ FATF 型地域体 ) と協働し 有効性強化及び技術的な欠陥に対処するため ハイレベルの政治的コミットメントを示し 同国は 国家的なアクションプランや FATF のアクションプラン履行を目的とした委員会

1.NEDO クリーン コール技術の取組 CO2 回収コスト削減技術 発電効率の改善 NEDO プロジェクト IGCC (EAGLE STEP-1) IGFC 向け石炭ガスクリーンナップ技術開発 IGCC 水蒸気添加噴流床ガス化技術開発 技術確立時期 2006 年 2017 年 2030 年 石炭火

最近の油価下落による欧州石油業界への影響と見通し

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

別添 4 レファレンスアプローチと部門別アプローチの比較とエネルギー収支 A4.2. CO 2 排出量の差異について 1990~2012 年度における CO 2 排出量の差異の変動幅は -1.92%(2002 年度 )~1.96%(2008 年度 ) となっている なお エネルギーとして利用された廃

別紙 フロン排出抑制法に基づく平成 28 年度のフロン類の再生量等及び破壊量等の集計結果について 環境省 1. 再生量等の集計結果 (1) 再生量フロン排出抑制法に基づき第一種フロン類再生業者から報告のあった平成 28 年度におけるフロン類の再生量の合計は約 1,248 トンであり 平成 27 年度

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新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

第 4 回日豪外務 防衛閣僚協議 日本とオーストラリア : 平和と安定のための協力 共通のビジョンと目標 1. 玄葉光一郎日本国外務大臣, 森本敏日本国防衛大臣, ボブ カー オーストラリア外務大臣, スティーブン スミス オーストラリア国防大臣は,9 月 14 日にシドニーにおいて会談し, 地域的

幸福度指標の持続可能性面での指標の在り方に関する調査研究報告書

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

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日 サウジビジョン 2030 に係るビジネスフォーラムの開催 3 月 14 日 中東協力センター ジェトロ共催の日 サウジ ビジョン 2030 ビジネスフォーラムが ザ プリンスパークタワーホテル東京 ( 第一部サウジ投資セミナー ) およびパレスホテル東京 ( 第二部ビジョン 2030 セッション

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取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門


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パリ合意のインパクト ゲームチェンジの始まり パリ合意 2 度目標 と 21 世紀後半のネットゼロエミッション IPCC 第 5 次報告累積排出量と温度上昇に正の相関 合意文書採択 (UNFCCC ホームページ ) 排出量に上限 = 排出枠 の存在 (Carbon Budget) 2

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平成 25 年 5 月 9 日海洋技術フォーラム 我が国の海洋をめぐる状況 国土面積約 38 万 km2 ( 世界第 61 位 ) 領海 排他的経済水域の面積約 447 万 km2国土面積の約 12 倍 離島の数 6,847 島 ( 北海道 本州 四国 九州 沖縄本島の主要 5 島以外の島によって広

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資料2  SJAC提出資料

〈参考〉

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原稿メモ

世界の CCS の動向 :2016 サマリーレポート

建物から排出される CO2 を大幅に削減するためには 企画や基本設計段階から取り組む必要があります 当社では 10 年前より 基本設計段階で用いる LCCO2 と LCC 算出ツール ( 表計算ソフト ) を開発 使用してきました ダイエット D i e t建築ナビ はこのソフトを元に 省 CO2

弱な他の国々が 強靱で完全に競争的なエネルギー システムを追及することに対しても 支援する 6. 我々は 国連気候変動枠組条約 (UNFCCC) の締約国が第 21 回締約国会議 (COP21) において 産業革命以前と比べ 世界の平均気温上昇を 2 よりも十分低く保持すること 及び世界の平均気温上

現代資本主義論

資料 3 産総研及び NEDO の 橋渡し 機能強化について 平成 26 年 10 月 10 日経済産業省

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表1-4

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

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緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

B.2 モニタリング実績 (1) 活動量 ( 燃料消費量 生成熱量 生産量等 ) 記号 モニタリング項目 定義 単位 分類 1 モニタリング方法 概要 頻度 実績値 モニタリング実績 計測対象期間 ( 年月日 ~ 年月日 ) 備考 F PJ,biosolid プロジェクト実施後のバイオマス固形燃料使

ワクチンの研究開発促進と生産基盤確保

番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

4.1 はじめに 二酸化炭素 (CO 2 ) メタン (CH 4 ) 一酸化二窒素 (N 2 O) ハイドロフルオロカーボン (HFCs) パーフルオロカーボン (PFCs) 六ふっ化硫黄 (SF 6 ) 三ふっ化窒素 (NF 3 ) について 温室効果ガス別 部門別に 以下のとおり 2020 年度

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

参考資料3(第1回検討会資料3)

2007年12月10日 初稿

Transcription:

ノルウェーの CCS 活動 日本中央環境審議会に向けたプレゼンテーション シニアクライアントエンゲージメントリード Ingvild Ombudstvedt 表紙写真 : CO2 Technology Center Mongstad. 写真提供 :Gassnova.

Agenda ノルウェーにおける CCS の概要 CCS 政策 20 年にわたる経験 Full-Scale CCS CLIMIT モングスタッド CO 2 技術センター CCS 規制枠組み 政府機関とその役割

ノルウェーの CCS 概要 20 年を超える CCS の取り組み ; スライプナー (Sleipner) とスノービット (Snøhvit) 炭素税と天然ガス販売により最初の CCS プロジェクトが実現 中止された Full-Scale 実証プロジェクト カルスト (Kårstø): 2005-2010 モングスタッド (Mongstad): 2009-2013 2014 年 新たな CCS 戦略 2014 年以降 CCS に特化した規制枠組み 2015 年 現在継続中の Full-Scale プロジェクトを開始

ノルウェーの CCS 政策 Full-Scale CCS 2022 年までに R&D CLIMIT FME TCM 実証

国際協調 EU および EU 加盟国との協力 最新技術を前進させる米国との協定 新興国および発展途上国における CCS 支援 国際協力フォーラム

スライプナー (Sleipner) 操業開始 : 1996 年 位置 : 北海中央部 ノルウェー沖 業界 : 天然ガス処理 回収形式 : 工業的分離 (1.0 Mtpa 新規建設 ) 貯留 : 東スライプナー油田の上部 ウトシラ (Utsira) 層にある 専用の地質学的貯留サイト 写真 : Statoil

スノービット (Snøhvit) 操業開始 :2008 位置 : ノルウェーバレンツ海 ハンマフェスト沖 業界 : 天然ガス処理 回収形式 : 工業的分離 貯留 : 専用の地質学的貯留サイト 沖合深部にある含塩層 ; チュバーン (Tubåen) 層およびストー (Stø) 層 イラスト : Statoil

CCS 推進における GASSNOVA の 3 つのイニシアティブ CCS は政府の気候政策の重要な部分であり 私たちは少なくとも 1 件の Full-Scale CCS 実証プロジェクトを実現したいという意欲をもっている タリエ ソーヴィクネス (Terje Søviknes) 石油 エネルギー大臣. CLIMIT 研究 開発 実証プログラム スライド提供 : Gassnova

ノルウェーの Full-Scale プロジェクト CO 2 貯留 概念および基本設計 (FEED) 調査のための契約 (Statoil) 陸上ハブ 沖合貯留サイト CO 2 輸送船舶輸送 出典 : Gassnova

ノルウェー Full-Scale プロジェクト計画 4Q: コンセプトを選択し 基本設計 (FEED) を開始 (CO 2 回収 輸送 ) 2Q: 貯留の最終投資決定 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2Q: コンセプトの選択を開始 1Q: コンセプトを選択し 基本設計 (FEED) を開始 (CO 2 貯留 ) Full-scale CCS チェーンの操業 出典 : Gassnova

CLIMIT: RD&D 資金調達 300 を超えるプロジェクト 年間予算はおよそ 2300 万ユーロ 3 つの焦点 : 欧州における Full-scale CCS バリューチェーンの早期実現 北海ノルウェー大陸棚における大規模な CO 2 貯留サイト 将来の費用効率の高い CCS ソリューション 国際協調 出典 : Gassnova

モングスタッド CO 2 技術センター (CO 2 Technology Center Mongstad) 2012 年 操業開始 世界最大の回収実証設備 専門技術 知識 経験の共有 所有企業 : ガスノバ (Gassnova) スタットオイル (Statoil) シェル (Shell) トタル (Total) 出典 : Gassnova

CCS 規制枠組み 地域法 国際法 国内法 / 現地法 CCS 規制枠組み

CCS に関するノルウェーの規制枠組み 国際法 * 国連気候変動枠組み条約 (UNFCCC) 京都議定書パリ協定バーゼル条約国連海洋法条約 (UNCLOS) ロンドン条約 (1972 年 ) ロンドン条約 1996 年議定書オスパール条約 EU 法 * CCS 指令 EC 指令 2009/31/EC ETS 指令 EC 指令 2004/35/EC 監視 報告規則 欧州委員会規則 No 601/2012 産業排出指令 EU 指令 2010/75/EU 環境責任指令 EC 指令 2004/35/EC ノルウェーの法 * 大陸棚法石油法温室効果ガス排出量取引法大陸棚における石油活動の CO 2 税関連法汚染管理法行政法計画 建築法 ノルウェーの規制 * 汚染管理規制輸送 貯蔵規制石油規制温室効果ガス排出取引規制環境影響評価規制計画 建築規制枠組み規制管理規制技術 運用規制活動規制設備規制 * 関連する規制枠組みを抜粋

CCS の規制枠組み ノルウェー石油法 石油に関する規制 ノルウェー大陸棚法 CO 2 の輸送と貯留に関する規制 ノルウェー汚染管理法 汚染に関する規制 15

CCS への財政的インセンティブ 大陸棚における石油生産活動による CO 2 排出を対象とした税に関する法律 (1990 年 ) 2017 年議会決定 : 石油から分離して排出された CO 2 1 トンあたり 525.25 ノルウェークローネを課税 温室効果ガス排出量取引法 (2005 年 ) 2008 年 EU 内排出量取引制度 (ETS) 参加 1 トンあたり約 6 ユーロ /7 米ドル (2017 年 9 月 ) 16

政府機関とその役割 ノルウェー石油 エネルギー省 立法 調査 開発 注入 貯留の許可 ノルウェー気候 環境省 立法 国際関係および気候合意 環境庁 GHG の枠組みおよび排出許可量を管理 影響評価および業界監督

最後に ノルウェーは 20 年を超えるは CCS の経 験を誇る 工業的なfull-scale実証プロジェクトが2022 年までに操業を開始し 以下の点から他の プロジェクトへの道を切り開く: コスト削減とリスク緩和; 技術の実証; 柔軟性に富んだ貯留ソリューション 研究 開発 実証が ノルウェーの戦略の重 要な部分を占める 国際協調が不可欠 規制枠組みはEU の枠組みを踏まえて作 成される

www.globalccsinstitute.com

Back-up slides 20

ガスノバ (Gassnova) ノルウェーの CCS 政策を実施する責任のある国営企業 3 つの主要タスク : 研究開発 実証 Full-Scale CCS 操業 当局に対する CCS 関連のアドバイス : 予算 戦略 技術 商業 等 21

CLIMIT 2005 年に設立 2008 年および 2010 年に拡大 ノルウェー研究評議会と共に Gassnova が管理 CLIMIT Demo CLIMIT R&D コスト削減技術とソリューション CCS の国際的な普及促進 他の国家活動との協調 環境に優しいエネルギー研究センター (FME) 既存 計画段階のインフラ -TCM や ECCSEL など ACT の資金調達パートナー 米国とノルウェーとの二国間協定に関する事務局 22

CLIMIT 第一の目的はプロジェクトのサポート : CCS のコスト削減および国際展開に貢献できる知識 専門技術 テクノロジー ソリューションの開発 国の利点を活用し 商業的および国際的な将来性をもつ新しい技術とサービスのコンセプトを開発 23

モングスタッド CO 2 技術センター 回収形式 : 燃焼後回収 回収技術 : 異なる溶剤ベースの技術を試験するために設計された 2 つのユニットが存在し さらに別のユニット / 技術を追加できるスペースを確保 回収能力 : 2 基それぞれの規模はおよそ 12 MWe 合計で年間 100,000 トンの CO 2 を回収可能 CO 2 含有量はそれぞれ約 3.5 % 13 % 24

米国とノルウェーの二国間協力 米国のエネルギー省とノルウェーの石油 エネルギー省との覚書 (MoU) 協調の主要部分は CCS 開発 MoU に基づき CCUS の協力分野として 4 つの技術領域を選択 : 炭素回収技術の大規模試験 CO 2 貯留と MVA ( モニタリング 検証 算定 ) CO2-EOR ( 石油増進回収 ) 分野横断的研究プログラム 25

ブレヴィク (BREVIK) にあるノルケムのハイデルベルグセメント工場 年間 CO 2 400,000 トン (CO 2 排出量の 50%) セメント製造の余熱を利用した CO 2 回収 スライド提供 : Gassnova 26

ヤラのポルシュグルン (PORSGRUNN) 肥料工場 年間 CO 2 805,000 トン アンモニア工場の 3 つの CO 2 発生源から回収 年間 200,000 トンの CO 2 を液状化および船舶輸送で市場に販売 スライド提供 : Gassnova 27

クレメトスラッド (KLEMETSRUD) のゴミ利用エネルギー回収プラント ( オスロ市と FORTUM) 年間 CO 2 約 400,000 トン 60% がバイオ燃料 : CO 2 negative 排出プロジェクト! エネルギー損失を最小限に抑えるため熱交換を重視 28 スライド提供 : Gassnova

CO 2 輸送 ノルウェー東部の回収設備から西海岸の中間貯留サイトまで 船舶を利用して CO₂ を海上輸送する計画 その後 パイプにより地下の貯蔵場所まで CO 2 を輸送 スライド提供 : Gassnova 29

CO 2 貯留 岩塩層の沖合貯留サイト 海岸から 50 km 沖の スメアヘイア (Smeaheia) 貯留サイト 膨大な貯留能力 ( プロジェクトによる利用量 < 1%) Photo: Statoil スライド提供 : Gassnova 30

欧州の CCS プロジェクト 促進要因 イラスト : Statoil 31

コスト (2016 年 7 月の実現可能性調査より ) 1 つの発生源 400 kt CO 2 / 年 3 つの発生源 1300 kt CO 2 / 年 スライド提供 : Gassnova 32