イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

Similar documents
イノベーション活動に対する企業の意識調査

リオおよび東京五輪に対する埼玉県内企業の意識調査

個人消費活性化に対する長野県内企業の意識調査

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

マイナンバー制度に対する多摩地区企業の意識調査

消費税増税後の仕入・販売単価に関する東北6県企業の動向調査

2015年度の雇用動向に関する群馬県内企業の意識調査

北陸3県、法人税改革に対する企業の意識調査

個人消費活性化に対する九州企業の意識調査

マイナンバー制度に対する宮崎県企業の意識調査

2017年 北陸3県後継者問題に関する企業の実態調査

2016年度の雇用動向に関する静岡県内企業の意識調査

国内企業22万社の融資等の保全状況実態調査

新電力会社(登録小売電気事業者)の実態調査2018年

企業における喫煙に関する意識調査

事業継続計画(BCP)に対する九州企業の意識調査

人手不足に対する企業の動向調査

熊本県メーンバンク調査

マイナンバー制度に対する企業の意識調査

第7回 福島県内企業のメーンバンク実態調査

人手不足に対する企業の動向調査

新規株式上場意向調査2019

人手不足に対する企業の動向調査(2017年10月)

人手不足に対する企業の意識調査(2017年1月)

四国地方 主要8行の預金・貸出金等分析(2017年第2四半期(中間期)決算)

国内主要112行の第2四半期決算(中間期)預金・貸出金等実態調査


四国地区 社長出身大学分析(2018年)

人手不足に対する企業の動向調査

マイナンバー制度に対する企業の意識調査

東京23区信用金庫 預金積金・貸出金調査

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

人手不足に対する企業の動向調査(2017年7月)

長野県女性社長分析

TCS_AI_STUDY_PART201_PRINT_170426_fhj

四国地区の紙製品製造企業業績調査

第 70 回経営 経済動向調査 公益社団法人関西経済連合会 大阪商工会議所 < 目次 > 1. 国内景気 2 2. 自社業況総合判断 3 3. 自社業況個別判断 4 4. 現在の製 商品およびサービスの販売価格について 8 参考 (BSI 値の推移 ) 11 参考 ( 国内景気判断と自社業況判断の推

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

第4回中国進出企業実態調査

太陽光関連業者の倒産動向調査

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

2017年 後継者問題に関する企業の実態調査

道内メーンバンク調査(2015年)

untitled

新潟県内企業のメーンバンク調査(第9回)

国内タクシー業者の経営実態調査

女性登用に対する企業の意識調査(2017年)

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP・報道機関用)

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

新潟県内企業のメーンバンク調査(第7回)

特許庁工業所有権保護適正化対策事業

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

景気見通し調査 ( 平成 24 年 12 月期 ) 調査結果 福井商工会議所 中小企業総合支援センター 調査の概要 当調査は 福井商工会議所管内の小規模事業所の短期的な景気動向を把握するため 毎年 3 月 6 月 9 月 12 月の年 4 回実施している 調査時期 平成 24 年 11 月 30 日

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

スキル領域 職種 : マーケティング スキル領域と MK 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

教育関連業者の倒産動向調査

(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP用)

第3回全国女性社長分析

<4D F736F F D C698B4393AE8CFC92B28DB893C195CA8AE989E65F C89DB90C5816A2E646F63>

Microsoft Word - ₥+ èª¿æŁ»ï¼›ï¼“çŽºè¡¨å¾„èª¤åŁŠä¿®æŁ£.docx

PowerPoint プレゼンテーション

新規文書1

第1回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査   

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

東京都内に本店を置く23信用金庫 預金・貸出金調査

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

レンタカー業者の経営実態調査

目次 アンケート回答者属性 企業向けアンケート 弁理士向けアンケートの回答者属性 P2 1. 標準化 1-1 企業 P3 1-2 弁理士 P7 2. データの取扱い 2-1 企業 P 弁理士 P14 本調査研究の請負先 : 株式会社サンビジネス 1

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

知創の杜 2016 vol.10

北陸 短観(2019年6月調査)

北陸 短観(2016年12月調査)

事業継続計画(BCP)に対する企業の意識調査

北陸 短観(2019年3月調査)

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

報道発表資料

新規文書1

個人消費活性化に対する企業の意識調査

「組織マネジメントに関する調査」結果(概要)

スキル領域 職種 : ソフトウェアデベロップメント スキル領域と SWD 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

第2回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査 

Microsoft Word - 報告書.doc

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

はじめに マーケティング を学習する背景 マーケティング を学習する目的 1. マーケティングの基本的な手法を学習する 2. 競争戦略の基礎を学習する 3. マーケティングの手法を実務で活用できるものとする 4. ケース メソッドを通じて 現状分析 戦略立案 意思決定 の能力を向上させる 4 本講座

若者のクルマに関する意識調査2017

結果概要 Ⅰ 人手不足への対応について 1. 人員の過不足状況について 社 % 不足している 1, 過不足はない 1, 過剰である 合計 2, 全体では 半数以上の企業が 不足している と回答 n =2,

【大同】中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」-平成28年11月度調査-~ 「景況感」と「中小企業等経営強化法の活用」についてお聞きしました ~

目次 調査概要回答者のプロフィール特徴的な傾向 ( 抜粋 ) 配送計画の精度配送計画の課題配送計画の満足度輸配送管理システム (TMS) のパッケージ選定の重視ポイント 導入時期別 輸配送管理システム (TMS) のパッケージ選定の重視ポイント倉庫 在庫管理システム (WMS) における課題倉庫 在

Microsoft Word - 01_LS研IT白書原稿_2012年度_統合版__ _v1 2.doc

平成10年7月8日

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

景気見通し調査 ( 平成 25 年 3 月期 ) 調査結果 福井商工会議所 中小企業総合支援センター 調査の概要 当調査は 福井商工会議所管内の小規模事業所の短期的な景気動向を把握するため 毎年 3 月 6 月 9 月 12 月の年 4 回実施している 調査時期 平成 25 年 3 月 13 日 (

アンケート調査実施概要実施期間 :2017 年 12 月 15 日 ~24 日対象者 : カレコ カーシェアリングクラブ個人会員サンプル数 :4,980 人 ( 内訳 ) 新規会員 (2016 年 12 月以降に入会された会員 )2,570 人既存会員 (2016 年 11 月以前より在籍されている

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

Transcription:

甲府支店山梨県甲府市飯田 1-1-24 OSD-Ⅲ ヒ ル 4F TEL: 055-233-0241 URL:http://www.tdb.co.jp/ イノベーション活動 企業の 4 割超が実施 ~ イノベーション活動の阻害要因 能力のある従業員の不足が半数に迫る ~ はじめに 日本再興戦略改訂 2015( 成長戦略 ) においてイノベーションによる 稼ぐ力 の強化が掲げられているほか 女性の活躍推進政策のなかで 職場において多様な価値観をもたらし イノベーションの創出につなげることも求められている また 大学改革の成果を生かしながら 産学官の橋渡し機能の強化や研究開発法人の機能強化など イノベーション ナショナルシステム を本格稼働させるための政策が打ち出されている そこで 帝国データバンクは企業のイノベーション活動に対する見解について調査を実施した なお 本調査は TDB 景気動向調査 2015 年 8 月調査とともに行った 調査期間は 2015 年 8 月 18 日 ~8 月 31 日 調査対象は 188 社で 有効回答企業数は 90 社 ( 回答率 47.9%) 調査結果 ( 要旨 ) 1. イノベーション活動 企業の 43.3% が実施 規模別にみると実施状況の割合は 大企業 が 69.2% 中小企業 が 39.0% 小規模企業 が 30.3% と 大企業 が突出して高かった 2. イノベーション活動の実施状況をタイプ別にみると プロダクト イノベーション と 組織イノベーション が 2 割を上回った 3. イノベーション活動による効果は 商品 サービスのラインナップが拡充した 利益が増加した が共に 4 割近くとなった 4. イノベーション活動の阻害要因は 能力のある従業員の不足 が 46.7% で最多 イノベーションにかかるコストの高さ 自社内 または自社が属する企業グループ内の資金不足 が約 2 割で続く 1

1. イノベーション活動 企業の 4 割超が実施 過去 3 年間 (2012~2014 年度 ) に 自社でイノベーション活動を実施したか尋ねたところ 43.3% の企業が何らかの形で実施していた 1 イノベーション活動の実施状況を規模別にみると 大企業 が 69.2% イノベーション活動の実施状況 中小企業 が 39.0% 小規模企業 が 30.3% と 大企業 が突出して高く 規模が大きいほどイノベーションを行っていたという傾向がうかがえる 実施あり業界別では 卸売 運輸 倉庫 43.3% で高く 不動産 小売 などで低か実施なし 56.7% った イノベーション活動は さまざまな資源の制約で規模の小さい企業で行うことが難しいだけでなく 業界間においても取り組みに顕著な違いがみられる 注 : 母数は有効回答企業 90 社 イノベーション活動の実施割合 ~ 規模 業界別 ~ (%) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 43.3 全体 69.2 大企業 39.0 中小企業 30.3 小規模企業 53.8 卸売 50.0 運輸 倉庫 45.5 建設 40.7 40.0 製造 サービス 20.0 小売 0.0 不動産 業界別 業界別 1 イノベーション活動として プロダクト イノベーション プロセス イノベーション 組織イノベーション マーケティング イノベーションのいずれかを実施した企業 2

2. タイプ別実施状況 プロダクト 組織 は 2 割 プロセス マーケティング は 1 割台 過去 3 年間 (2012~2014 年度 ) のイノベーション活動についてタイプ別に実施状況を尋ねたところ プロダクト イノベーション 2 組織イノベーション 3 について 2 割超の企業がイノベーション活動を実施していた 他方 プロセス イノベーション 4 マーケティング イノベーション 5 を実施した企業は 1 割台にとどまっており 比較的少なくなっている様子がうかがえる タイプ別イノベーション活動の実施状況 実施した 途中で中止 断念した 実施しなかった 分からない プロダクト イノベーション 27.8 4.4 38.9 28.9 プロセス イノベーション 17.8 4.4 47.8 30.0 組織イノベーション 22.2 2.2 47.8 27.8 マーケティング イノベーション 16.7 2.2 51.1 30.0 2 プロダクト イノベーションとは 自社にとって新しい製品 サービスを市場へ導入することを指す 既存の知識や技術を組み合わせたり 新しい用途へ転用したものを含む 例えば 機能や性能 使いやすさ ソフトウェア 提供方法 ( サービス ) について 新しいまたは既存の製品 サービスを大幅に改善したもの 有形物だけでなく小売や保険など無形物も含む 3 組織イノベーションとは 業務慣行や職場組織の編成 他社や他の機関など社外との関係に関して 自社がこれまでに利用してこなかった新しい組織管理の方法を導入することを指す 例えば 業務遂行の方法や手順などの業務慣行 権限の移譲 仕事の割り振り 編成などの職場組織 社外との関係構築に関する新しい方法なども含む 4 プロセス イノベーションとは 自社における生産工程 配送方法 それらを支援する活動 ( プロセス ) について 新しいものや既存のものを大幅に改善したものを導入することを指す 例えば 技法や装置 ソフトウェア 生産工程 配送方法 流通方法 保守システム 購買 会計 コンピュータ処理などについて 新しいまたは既存の製品 サービスを大幅に改善したものも含む 5 マーケティング イノベーションとは 自社の既存のマーケティング手法とは大幅に異なり なおかつこれまでに利用したことのなかった新しいマーケティング コンセプトやマーケティング戦略を導入することを指す 例えば 製品 サービスの外見上のデザインの大幅な変更 自社にとって新しい販売促進方法 手法 販売経路 価格設定方法なども含む 3

3. 実施企業の 4 割近くが 商品 サービスのラインナップ拡充 利益増加 で効果を認識 イノベーション活動を実施した 39 社に対して イノベーションによりどのような効果があったか尋ねたところ 商品 サービスのラインナップが拡充した 利益が増加した が 4 割近くとなった ( 複数回答 以下同 ) 次いで 売上が増加した 商品 サービスの質が向上した が 3 割超 市場シェアが拡大した 生産能力が拡大した もイノベーションを実施した企業の 2 割超となり その効果として捉えていた プロダクト イノベーションを実施した企業では 商品 サービスのラインナップが拡充した が 56.0% となり 自社の提供する商品やサービスが充実したと考える企業が多かった また マーケティング イノベーションを実施した企業では 市場シェアが拡大した とする企業が全体を 30.2ポイント上回っていた 市場シェアを重視する戦略を考えている企業にとっては マーケティング イノベーションを実施することが効果的であることが示唆されている イノベーション活動による効果 ( 複数回答 ) ~ タイプ別 ~ (%) 全体 プロダクト プロセス マーケティ組織イノイノベーイノベーング イノベーションションションベーション 1 商品 サービスのラインナップが拡充した 38.5 56.0 37.5 20.0 53.3 2 利益が増加した 38.5 36.0 43.8 45.0 53.3 3 売り上げが増加した 35.9 44.0 43.8 40.0 40.0 4 商品 サービスの質が向上した 33.3 48.0 50.0 30.0 60.0 5 市場シェアが拡大した 23.1 32.0 37.5 20.0 53.3 6 生産能力が拡大した 20.5 20.0 43.8 25.0 20.0 7 柔軟な生産体制になった 17.9 20.0 31.3 30.0 33.3 8 従業員や顧客の保健衛生や安全面が向上した 10.3 4.0 12.5 15.0 6.7 9 労働コストが減少した 7.7 4.0 18.8 10.0 6.7 10 原材料コストが減少した 7.7 8.0 6.3 15.0 13.3 11 規制等に対応した 7.7 12.0 18.8 15.0 20.0 12 業界標準に対応した 5.1 0.0 0.0 10.0 0.0 その他 15.4 12.0 6.3 20.0 0.0 注 1: 網掛けは全体を10ポイント以上上回っていることを示す 注 2: 母数は 過去 3 年間に何らかのイノベーション活動を実施した企業 39 社 4

4. イノベーション活動の阻害要因 能力のある従業員の不足 が半数に迫る 過去 3 年間 (2012~2014 年度 ) において どのようなことが自社のイノベーションの実現やイノベーション活動を阻害する要因となったか尋ねたところ 能力のある従業員の不足 が 46.7% で半数近くに達し 最多となった ( 複数回答 以下同 ) さらに イノベーションにかかるコストの高さ 自社内 または自社が属する企業グループ内の資金不足 が 2 割台となった 以下 新しい製品 サービスへの需要の不確実性 技術に関する情報の不足 市場に関する情報の不足 協力相手を見つけることが困難 という回答が続き イノベーション活動に対して情報が不足していると捉えている企業も多かった イノベーション活動の阻害要因 ( 複数回答 ) (%) 1 能力のある従業員の不足 46.7 2 イノベーションにかかるコストの高さ 21.1 3 自社内 または自社が属する企業グループ内の資金不足 20.0 4 新しい製品 サービスへの需要の不確実性 17.8 5 技術に関する情報の不足 16.7 6 市場に関する情報の不足 15.6 7 協力相手を見つけることが困難 10.0 8 類似品 模倣品の拡大 7.8 9 自社が既に実現したイノベーションで十分 6.7 自社外 または自社が属する企業グループ外 10 5.6 からの資金調達不足 11 他社による市場の支配 4.4 その他 4.4 注 : 母数は有効回答企業 90 社 5

まとめ 企業が競争力を向上させ 稼ぐ力 を高めるために イノベーション活動は欠かせない また 産学官連携による イノベーション ナショナルシステム の本格稼働に向けた動きも始まっている 本調査によると 企業の 4 割超が過去 3 年間に何らかの形でイノベーション活動を実施していた しかし 企業規模や業界で実施状況は大きく異なっており 人材や資金 時間などが不足している小規模企業ほど困難な状況に直面していることが改めて浮き彫りとなった 内容に関する問い合わせ先 ( 株 ) 帝国データバンク甲府支店 TEL 055-233-0241 FAX 055-233-0245 当レポートの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します 当レポートはプレスリリース用資料として作成しております 報道目的以外の利用につきましては 著作権法の範囲内でご利用いただき 私的利用を超えた複製および転載を固く禁じます 6