資料5 航空機騒音に係る環境基準告示の一部改正について

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Ⅳ 騒音・振動の状況

平成28年度東京都内における航空機騒音の調査結果

9-(2) 騒音に係る環境基準の類型指定地域 対象市町 (19 市 8 町 ) 地域の類型 類型をあてはめる地域 鹿児島市 志布志市 都市計画法の用途地域のうち 鹿屋市 奄美市 第 1 種低層住居専用地域 枕崎市 南九州市 A 第 2 種低層住居専用地域 阿久根市 伊佐市 第 1 種中高層住居専用地

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はじめに 航空機騒音に係る環境基準 についての一部改正( 平成 19 年 12 月 17 日環境省告示第 114 号 ) により 航空機騒音の評価量は等価騒音レベルを基本とする時間帯補正等価騒音レベル L den を採用することとなった これにより 最新の騒音測定技術の活用 国際動向への整合 地上騒

工場・事業場、ばい煙・指定物質等自主管理要綱

2) 環境騒音 事業実施区域周囲における環境騒音の測定結果は, 表 に示すとおりであり, 測定地点は図 に示すとおりである 表 環境騒音の測定結果 番号 地点名 環境基準時間測定結果 (db) 環境類型区分区分平日休日基準 A 榎田 1 丁目 C

1

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Ⅳ-2

単道調査第 号国道208号

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熊本県環境保全関係基準集

平成 28 年度能代市騒音 振動調査 ( 抜粋 ) 指定地域の騒音調査 調査地点 : 能代市二ツ井町下野家後 二ツ井公民館裏駐車場 調査実施日 : 平成 28 年 11 月 7 日 10:00 ~ 平成 28 年 11 月 8 日 10:00 環境基準について 一般環境における環境基準値

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

表 区域の区分 区域の区分第一種区域第二種区域第三種区域第四種区域 該当地域 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 2 章の規定により定められた第一種低層住居専用地域及び第二種低層住居専用地域都市計画法第 2 章の規定により定められた第一種中高層住居専用地域 第二種

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

資料 2-1 環境騒音現地調査結果 資料 2-1 環境騒音現地調査結果 騒音現地調査結果のうち 環境騒音の平日の調査結果は表 に 土曜の調査結 果は表 に 休日の調査結果は表 に示すとおりである 表 2-1-1(1) 環境騒音調査結果 ( 平日 )( 1) 調査地

東北ゴム株式会社本社工場の公害防止に関する協定書

尼崎市告示第 95 号騒音規制法の規定に基づく規制値息の指定及び区域の区分について騒音規制法第 3 条第 1 項の規定に基づき 特定工場等において発生する騒音及び特定建設佐合に伴って発生する騒音について規制する地域として 次の表の左欄に掲げる地域を指定し かつ その地域を同表の右欄に掲げる区域に区分

第 4 節 騒音 1 現況 環境基準 騒音は 人の感覚に直接影響を与え 日常生活の快適さを損なうことで問題となることが多く 感覚公害と呼ばれている 騒音に係る環境基準は 環境基本法第 条第 1 項の規定に基づき 人の健康を保護し 生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準として 一般地域及び

1 吾妻町 平成18年3月27日に東村と合併し東吾妻町になりました 2 六合村 平成22年3月28日に中之条町に編入しました 5.2-2

1 大気汚染

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

計画書

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(告示)新旧対照表

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全


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騒音・振動

(8) 住民等住宅等の居住者又は管理者をいう 説明 このガイドラインで使われている用語のうち 明確にしておかなければならない用語について定義づけしたものです (1) 風力発電設備 とは 風が持つ運動エネルギーを電気エネルギーに変換するための装置の総体をいいます (2) このガイドラインの対象となる発

2 道路交通振動の測定結果全ての地点で昼間 夜間とも要請限度を下回った No 路線名測定地点 要請限度適否状況 昼間 夜間 1 一般国道 16 号線東逸見町 1 丁目 19 先 2 横浜横須賀道路阿部倉 32-7 先 3 横浜横須賀道路吉井 3 丁目 21-1 先 4 一般国道 134 号線大津町


(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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特定空港固定点月間W値

11

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

第 2 部 自動車騒音 道路交通振動調査結果

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

- 1 - 国土交通省告示第三百十六号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行規則(平成十八年国土交通省令第百十号)第六条の二 第六条の三 第六条の四及び第二十三条の規定に基づき 同規則第六条の二の規定に基づく国土交通大臣が定める要件並びに移動等円滑化取組計画書 移動等円滑化取組報告書

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

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宇都宮市サイクリングターミナル条例施行規則 宇都宮市サイクリングターミナル条例施行規則昭和 58 年 3 月 23 日規則第 14 号改正平成 3 年 12 月第 46 号平成 4 年 3 月第 11 号平成 9 年 6 月第 37 号平成 13 年 3 月第 11 号平成 16 年 12 月第 4

聖籠町建設工事入札 契約等情報公表実施要綱 平成 14 年 3 月 27 日 告示第 45 号 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律施行令( 平成 13 年政

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平成17年細則第12号_寒冷地手当の支給に関する細則

(2) 自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法体系自動車騒音及び道路交通振動対策に係る法律としては 昭和 42 年に制定された公害対策基本法 ( 平成 5 年より環境基本法 ) に基づく施策を実施するため 昭和 4 3 年に騒音規制法 昭和 51 年に振動規制法が制定された 自動車騒音に係る環境基準

第 4 条育児短時間勤務をしている職員の産業医手当の額は 給与規程第 12 条に定める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 扶養手当 ) 第 5 条育児

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

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める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 初任給調整手当 ) 第 5 条育児短時間勤務をしている教職員の初任給調整手当の額は 給与規程第 13 条第 3

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3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

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( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

(2) 交通公害の概要 ( ア ) 交通公害自動車 鉄道 航空機等による交通が 私たちの生活に不可欠なことは言うまでもありません これら交通の発達は 人口の都市集中と物流の飛躍的増大など多くの社会的効用を生み出した反面 大気汚染や騒音 振動などの交通公害を引き起こし 大きな社会問題となりました 本市

機関 調査を行った建築士又は建築基準適合判定資格者検定合格者 登録年月日及び登録番号登録をした者 氏建築士の場合 一級建築士 二級建築士又は木造建築士の別 建築基準適合判定資格者検定合格者の場合 4. 証明者が宅瑕疵担保責任保険法人の場合 証明を行った宅瑕疵担保責任保険法人 調査を行った建築士又は建

号外53号 生涯学習条例あら indd

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

S L A,Smax I II 70 db 75 db I II I L A L A,Fmax L A,Smax L AE 7:0022:00 L Aeq 60 db 22:007:00 L Aeq 55 db db A F S L day L d

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

第 3 章認定品の利用推進に関する基本方針 ( 認定品の周知 ) 第 6 認定品の製品情報については, 環境生活部環境政策課ホームページ等を参考とするものとする ( 認定品の使用 ) 第 7 工事等において, 認定品を積極的に使用するものとし, 資材の名称, 規格 寸法等の必要項目を設計図書 ( 条

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及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

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対象資産 企業主導型保育事業の用に供する固定 資産 地方税法に規定する特例割合の基準価格の2 分の1を参酌して3 分の1 以上 3 分の2 以下 ( 最初の補助から5 年間 ) 特例割合 3 分の 1 (2) 関係規定の整理第 1 条の規定による呉市税条例の一部改正による条項の移動に伴い, 次の条例

Ⅲ 大 気 汚 染

新潟市延長保育事業実施要綱の一部改正について

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検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

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自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令に規定する国土交通大臣が告示で定める方法 ( 平成十八年三月十七日国土交通省告示第三百五十号 ) (10 15モード燃費値及びJC08モード燃費値の算定方法) 第一条自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令 ( 昭和 54 年通商産業省 運輸省令第

特別融資制度推進会議設置要綱 平成 13 年 9 月 12 日 13 経営第 2931 号農林水産事務次官依命通知改正平成 14 年 7 月 1 日 14 経営第 1739 号平成 16 年 10 月 1 日 16 経営第 3086 号平成 17 年 4 月 20 日 16 経営第 8952 号平成

有資格者一覧表 ( 全 107 種類 ) 資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目資格名称技術 ( 専門 ) 部門二次試験の選択科目 測量士 河川砂防及び海岸 海洋 測量士補 港湾及び空港 1 級建築士 電力土木 2 級建築士 道路 構造設計 1 級建築士 鉄道 設備設計 1 級建築士 上

生駒市水洗便所改造資金融資あっせん要綱

目 次 総 論 関 係 Q1. 騒 防 法 とは どのような 法 律 ですか P1 Q2. 今 回 どのような 改 正 を 行 うのですか P1 Q3. なぜ 改 正 することとしたのですか P2 指 標 関 係 Q4. W 値 Lden とは それぞれどのような 指 標 なのですか P3 Q5.

外部通報処理要領(ホームページ登載分)

Transcription:

資料 5 航空機騒音に係る環境基準の一部改正について 1. 改正の経緯航空機騒音に係る環境基準の改正について 中央環境審議会より平成 19 年 6 月 27 日に答申がなされたところであり これを受け 平成 19 年 12 月 17 日付けで告示の一部改正を行った 2. 改正の概要 (1) 改正の理由我が国の航空機騒音に係る環境基準の評価指標はWECPNLを採用しているが 近年 騒音測定機器が技術的に進歩したこと また 諸外国の動向をみると L den 等のエネルギー積分を行う評価指標が採用されていることから 現状に適した新たな評価指標を採用するもの (2) 改正の骨子 1 評価指標について現行のWECPNLからエネルギー積分を行う評価指標であるL den へ変更した 2 基準値について現行基準レベルの早期達成の実現を図ることが肝要であり 騒音対策の継続性も考慮し 現行の基準値に相当する値とした 地域の類型新基準値 Ⅰ Lden 57 デシベル以下 Ⅱ Lden 62 デシベル以下 ( 注 )Ⅰ をあてはめる地域は専ら住居の用に供される地域とし Ⅱ をあてはめる地域は Ⅰ 以外の地域であって通常の生活を保全する必要がある地域とする 3 小規模飛行場について 1 日の平均離着陸回数が 回以下の飛行場についても適用対象とした 4 施行日について関係省及び地方公共団体における測定体制の整備等に配慮し 次の期日とした 平成 25 年 4 月 1 日 1

( 模式図 ) これまでの WECPNL 方式 L A,Smax A 特性騒音レベルの最大値 (L A,Smax ) に基づく 評価 継続時間 20 秒の三角近似 20 秒 t 新たな L den 方式 航空機関連騒音も含めた騒音の総暴露量 評価 t 2

時間帯補正等価騒音レベル (L den ) について ( 別添 ) 夕方の騒音 夜間の騒音に重み付けを行い評価した 1 日の等価騒音レベル 評価については 算式アにより 1 日ごとの L den を算出し 全測定日の L den について 算 式イによりパワー平均を算出する 算式ア 0 T LAE,d LAE,ej 5 LAE,nk T j k ( 注 ) j 及びkとは 各時間帯で観測標本の 番目 j 番目及びk 番目をいい L AE, d とは 午前 7 時から午後 7 時までの時間帯における 番目のL AE L AE, ej とは 午後 7 時から午後 時までの時間帯におけるj 番目のL AE L AE, nk とは 午前 0 時から午前 7 時まで及び午後 時から午後 12 時までの時間帯におけるk 番目のL AE をいう また T 0 とは 規準化時間 (1 秒 ) をいい Tとは 観測 1 日の時間 (86400 秒 ) をいう 算式イ 1 N L den, ( 注 ) N とは 測定日数をいい L den, とは 測定日のうち 日目の測定日の L den をいう ( 参考 ) 国際的には L den は EU 指令において採用されているとともに フランス デンマーク等多くの国が採用している また 等価騒音レベルを基本とした類似の指標については アメリカ オーストリア等が採用している 3

航空機騒音に係る環境基準について昭和 48 年 12 月 27 日環境庁告示第 154 号 沿革平成 5 年 月 28 日環境庁告示第 91 号平成 12 年 12 月 14 日号外環境庁告示第 78 号平成 19 年 12 月 17 日環境省告示第 114 号 公害対策基本法 ( 昭和 42 年法律第 132 号 ) 第 9 条の規定に基づく騒音に係る環境上の条件のうち 航空機騒音に係る基準について次のとおり告示する 航空機騒音に係る環境基準について環境基本法 ( 平成 5 年法律第 91 号 ) 第 16 条第 1 項の規定に基づく騒音に係る環境上の条件につき 生活環境を保全し 人の健康の保護に資するうえで維持することが望ましい航空機騒音に係る基準 ( 以下 環境基準 という ) 及びその達成期間は 次のとおりとする 第 1 環境基準 1 環境基準は 地域の類型ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし 各類型をあてはめる地域は 都道府県知事が指定する 地域の類型基準値 Ⅰ 57 デシベル以下 Ⅱ 62 デシベル以下 ( 注 )Ⅰ をあてはめる地域は専ら住居の用に供される地域とし Ⅱをあてはめる地域は Ⅰ 以外の地域であって通常の生活を保全する必要がある地域とする 2 1の環境基準の基準値は 次の方法により測定 評価した場合における値とする (1) 測定は 原則として連続 7 日間行い 騒音レベルの最大値が暗騒音より デシベル以上大きい航空機騒音について 単発騒音暴露レベル (LAE) を計測する なお 単発騒音暴露レベルの求め方については 日本工業規格 Z 8731 に従うものとする (2) 測定は 屋外で行うものとし その測定点としては 当該地域の航空機騒音を代表すると認められる地点を選定するものとする (3) 測定時期としては 航空機の飛行状況及び風向等の気象条件を考慮して 測定点における航空機騒音を代表すると認められる時期を選定するものとする 4

(4) 評価は 算式アにより1 日 ( 午前 0 時から午後 12 時まで ) ごとの時間帯補正等価騒音レベル (Lden) を算出し 全測定日のLden について 算式イによりパワー平均を算出するものとする 算式ア 0 T LAE,d LAE,ej 5 LAE,nk T j k ( 注 ) j 及びkとは 各時間帯で観測標本の 番目 j 番目及びk 番目をいい L AE,d とは 午前 7 時から午後 7 時までの時間帯における 番目の L AE L AE,ej とは 午後 7 時から午後 時までの時間帯におけるj 番目の L AE L AE,nk とは 午前 0 時から午前 7 時まで及び午後 時から午後 12 時までの時間帯におけるk 番目の L AE をいう また T 0 とは 規準化時間 (1 秒 ) をいい T とは 観測 1 日の時間 (86400 秒 ) をいう 算式イ 1 N L den, ( 注 ) N とは 測定日数をいい L den, とは 測定日のうち 日目の測定日の L den をいう (5) 測定は 計量法 ( 平成 4 年法律第 51 号 ) 第 71 条の条件に合格した騒音計を用いて行うものとする この場合において 周波数補正回路は A 特性を 動特性は遅い動特性 (SLOW) を用いることとする 3 1の環境基準は 1 日当たりの離着陸回数が 回以下の飛行場であって 警察 消防及び自衛隊等専用の飛行場並びに離島にある飛行場の周辺地域には適用しないものとする 第 2 達成期間等 1 環境基準は 公共用飛行場等の周辺地域においては 飛行場の区分ごとに次表の達成期間の欄に掲げる期間で達成され 又は維持されるものとする この場合において 達成期間が5 年をこえる地域においては 中間的に同表の改善目標の欄に掲げる目標を達成しつつ 段階的に環境基準が達成されるようにするものとする 5

飛行場の区分達成期間改善目標新設飛行場第三種空港及びこ直ちにれに準ずるもの第二種空港 A 5 年以内 ( 福岡空港を B 5 年以内に 70 デシベル未満と除く ) すること又は 70 デシベル以上の 年以内既地域において屋内で 50 デシベル成田国際空港設以下とすること 飛 1 5 年以内に 70デシベル未満行とすること又は70デシベル以上場の地域において屋内で50デシベ第一種空港 ( 成田 年をこえるル以下とすること 国際空港を除く ) 期間内に可及的 2 年以内に 62 デシベル未及び福岡空港速やかに満とすること又は 62 デシベル以上の地域において屋内で 47 デシベル以下とすること 備考 1 既設飛行場の区分は 環境基準が定められた日における区分とする 2 第二種空港のうち Bとはターボジェット発動機を有する航空機が定期航空運送事業として離着陸するものをいい AとはBを除くものをいう 3 達成期間の欄に掲げる期間及び改善目標を達成するための期間は 環境基準が定められた日から起算する 2 自衛隊等が使用する飛行場の周辺地域においては 平均的な離着陸回数及び機種並びに人家の密集度を勘案し 当該飛行場と類似の条件にある前項の表の飛行場の区分に準じて環境基準が達成され 又は維持されるように努めるものとする 3 航空機騒音の防止のための施策を総合的に講じても 1の達成期間で環境基準を達成することが困難と考えられる地域においては 当該地域に引き続き居住を希望する者に対し家屋の防音工事等を行うことにより環境基準が達成された場合と同等の屋内環境が保持されるようにするとともに 極力環境基準の速やかな達成を期するものとする 6