整理番号 事後評価書 ( 完了後の評価 ) 都道府県名 愛知県 関係市町村 田原市他 事業名地区名 Ⅱ 点検項目. 費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 ( 広域水産物供給基盤整備事業 ) 事業主体 愛知県 Ⅰ 基本事項. 地区概要 漁港名 ( 種別 ) - 漁場名 アツミガイカイ渥美外海 陸揚金額,95 百万円 陸揚量 58,487 トン 登録漁船隻数 - 隻 利用漁船隻数 75 隻 主な漁業種類一本釣り 小型底びき網 巻網 船びき網 延縄 主な魚種 アジ類 サバ類 タイ類 ブリ類 カレイ イカ類等 漁業経営体数 956 経営体 組合員数 - 人 渥美外海域では 小型底びき網漁業 一本釣り漁業等の多様な漁業が営ま 地区の特徴 れ 本県の漁業生産の場として重要な位置を占めている しかし 当該海域は天然礁が少なく平坦かつ単調な海域となっており 魚群を蝟集 滞留させ る海域条件が整っていない. 事業概要 内湾域漁場の劣化 ( 赤潮や貧酸素水塊の発生 ) により 漁業生産の場として 事業目的 渥美外海への依存度が高まる中 既存の魚礁群と連携させた魚礁施設整備を 進めることにより 操業の効率化 漁獲量増大が期待できる 主要工事計画 魚礁漁場整備 574.78ha (74,444.6 空 m) 事業費,8 百万円 事業期間 平成 年度 ~ 平成 8 年度 当初計画では評価項目としていない遊漁船利用者の増加効果による便益を加えて費用対効果分析を行った. 事業効果の発現状況 事業実施後 愛知県内の主たる経営体あたりの釣漁獲量および底びき網漁獲量は増加傾向にある また 費用対効果分析の結果は. を上回っており 一定の効果発現が見られる. 事業により整備された施設の管理状況 本事業により整備された施設は 管理者である愛知県が魚礁漁場管理規程を定め これに従い 漁場利用者に対して漁場の保全 施設の有効利用 効果調査等への協力を義務づけている 4. 事業実施による環境の変化 自然環境へのマイナス影響は見られていない 5. 社会経済情勢の変化平成 7 年には 市町に渡る6 漁協が合併し西三河漁協が誕生した また 平成 年には 市に渡る4 漁協が合併し愛知外海漁協 7 漁協が合併し渥美漁協が誕生した 6. 今後の課題 効果の確認や今後の適切な維持管理のためには利用状況に関する継続的な調査が必要と考えられ 同調査に対する漁業者の協力体制を引き続き構築していく必要がある 7. 事業の投資効果が十分見込まれたか 平成 年評価時の費用便益比 B/C 水産物供給基盤整備事業 アツミガイカイ渥美外海. 現時点の B/C Ⅲ 総合評価本事業では平坦で天然礁の少ない渥美外海において 効率的に魚類を蝟集させるため魚礁施設の整備を行った 費用便益比率は.を超えており 経済効果が確認されている また 本事業の実施後 主たる経営体あたりの漁獲量は増加傾向にある 以上の結果から 本事業は漁業経営の安定及び地域経済の振興へ寄与したものとなっており 事業効果の発現が認められた.8 別紙 費用対効果分析集計表 のとおり
費用対効果分析集計表 基本情報 都道府県名 愛知県 地区名 渥美外海 事業名 広域水産物供給基盤整備事業 施設の耐用年数 年 評価項目 評価項目 水産物生産コストの削減効果 便益額 ( 現在価値化 ) 水産物の生産性向上 漁獲機会の増大効果 漁獲可能資源の維持 培養効果,66,696 4 漁獲物付加価値化の効果 便益の評価項目及び便益額 漁業就労環境の向上生活環境の向上地域産業の活性化非常時 緊急時の対処 5 漁業就労環境の労働環境改善効果 6 生活環境の改善効果 7 漁業外産業への効果 8 生命 財産保全 防御効果 9 避難 救助 災害対策効果 自然環境保全 修復効果,746,66 自然保全 文化の継承 景観改善効果 地域文化保全 継承効果 その他 漁港利用者の利便性向上効果 4 その他 計 ( 総便益額 ) B,,59 総費用額 ( 現在価値化 ) C,5,65 費用便益比 B/C.8 事業効果のうち貨幣化が困難な効果 自然石を含む魚礁における稚仔魚の増殖効果および餌料培養効果 遊漁者増加による地域の飲食業や民宿等への効果
広域水産物供給基盤整備事業渥美外海地区事業概要図 事業主体 : 愛知県主要工事計画 : 魚礁工 74,444.6 空 m 施設 5,4. 空 m 施設,75.6 空 m 施設 9,5. 空 m 事業費 :,8 百万円事業期間 : 平成 年度 ~ 平成 8 年度 施設 施設 施設
. 事業概要 () 事 業 目 的 : 漁業生産の場として 渥美外海への依存度が高まっており 既存の魚 礁群と連携させた魚礁施設整備を進めることにより 操業の効率化 漁獲量増大を図る. 総費用総便益費の算定 () 総費用総便益比の総括 渥美外海地区広域水産物供給基盤整備事業の効用に関する説明資料 () 主要工事計画 : 魚礁整備 74,444.6 空 m () 事 業 費 :,8 百万円 (4) 工 期 : 平成 年度 ~ 平成 8 年度 (5) 評 価 期 間 : 渥美外海地区広域水産物供給基盤整備事業は 既に実施中であった渥 美外海中部地区人工礁漁場造成事業 ( 計画期間 : 平成 年度 ~4 年度 ) を取り込む計画として平成 年度に開始された そのため 事前評価は平成 年を基準年として実施し 完了後の評価は全工期 である平成 年度 ~8 年度を評価期間として実施した 総費用 ( 現在価値化 ) 総便益額 ( 現在価値化 ) 算定式 数値,5,65,,59 総費用総便益比.8 ( ) ( ) () 総費用の総括 施設名 整備規模 事業費 ( ) 魚礁 74,444.6 空 m,8, 計,8, 維持管理費等 総費用,8, 現在価値化後の総費用,5,65 () 年間標準便益効果項目漁獲可能資源の維持 培養効果漁業外産業への効果計 年間標準便益額 ( ) 5,6,66 生産量の増加効果 効果の要因 遊漁船業利用者の増加効果 出荷過程における流通業に対する生産量の増加効果 (4) 総便益算出表 評価期間 年度 割引率.7 デフレータ.9 漁獲可能資源の維持 培養効果 便益 ( ) 漁業外産業への効果 計 割引後効果額合計 ( )
.665.77,49,,44 6,74.6.64 5,695,94 6,69,989.59.48 9,58 5,8 4,765 4,755 4 4.48.7,7 9,5 5,88 87,8 5 5.4.,9,6 64,489,954 6 6.69.97 6,98 47,9 84,9 6,495 7 7.6.8,8 4,9 64,57 9,86 8 8.65.7 4,94 9,9 79,5 7,85 9 9.7.6,588 96,56 97,644 54,965.7.5 4,448 4,77 8,65,65.5.8 47,58 66,87 4,49,6.8.7 8,94 8,89 9,48,478.4. 5,6,66 5,77 4 4.. 5,6,66,66 5 5.96. 5,6,66 5,696 6 6.95. 5,6,66,46 7 7.889. 5,6,66 6,96 8 8.855. 5,6,66,87 9 9.8. 5,6,66 98,859.79. 5,6,66 95,.76. 5,6,66 9,4.7. 5,6,66 87,94.7. 5,6,66 84,547 4 4.676. 5,6,66 8, 5 5.65. 5,6,66 78,7 6 6.65. 5,6,66 75,66 7 7.6. 5,6,66 7,8 8 8.577. 5,6,66 69,9 9 9.555. 5,6,66 66,748 4.54. 5,6,66 64, 4.5. 5,58 64,89 5,4 59, 4.494. 46,66 59, 5,86 5, 4.475. 4,665 5,6 95,87 45,6 4 44.456. 4,6 45,55 79,678 6, 5 45.49. 4,95 5,57 6,479 6,55 6 46.4. 6,449,99 4,78 7,4 7 47.46. 8,9,69,7 8,96 8 48.9.,49,64 4,,6 計,,59. 効果額の算定方法 () 漁獲可能資源の維持 培養効果 施設整備による生産量の増加効果 (ⅰ) 釣り漁業における漁獲量の増加効果
年間の漁獲増加量 (t) 4.8 水産試験場標本船調査 (H8~) より算定 単価 ( 円 /kg),5 水産試験場標本船調査 (H8~) より算定 漁獲経費 ( ) 4,9 農林統計年報 (H8~) 漁業経済の部 年間便益額 ( / 年 ) 46,88 - (ⅱ) 底びき網漁業における漁獲量の増加効果 年間の漁獲増加量 (t).7 水産試験場標本船調査 (H7~) より算定 単価 ( 円 /kg) 漁獲経費 ( ) 年間便益額 ( / 年 ) 799,586 4,75 水産試験場標本船調査 (H7~) より算定農林統計年報 (H8~) 漁業経済の部 - () 漁業外産業への効果 漁業外産業への効果 (ⅰ) 施設整備に伴い創出される遊漁船業の収益増大 利用者数 ( 人 ),97 水産試験場標本船調査 (H8~) より算定 料金 ( 円 / 人 ) 9,667 漁協聞き取り調査 (H8~) より算定 経費 ( / 年 ) 9,795 農林統計年報 (H8~) 漁業経済の部 年間便益額 ( / 年 ) 4,67 ( /)- (ⅱ) 出荷過程における流通業に対する漁獲量の増加効果 増加出荷量 (t) 6.5 出荷先市場価格 ( /t), 産地市場価格 ( /t) 付加価値率 (%) 4,6 78 経費 ( / 年 ) 5,8 年間便益額 ( / 年 ) 4,68 水産試験場標本船調査 (H8~) より算定 (-)-5 名古屋市中央卸売市場年報 (H8~) 漁協聞き取り水産試験場標本船調査 (H8~) より算定個人企業経済調査報告 ( 動向編 ) 総務省統計局 (H8~) 農林統計年報 (H8~) 漁業経済の部 (-) 4