Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -
参考)((600 収穫量収穫量)1 水稲 ( 子実用 ) 平成 24 水稲の収穫量 ( 子実用 ) は36 万 8,700t で 前に比べ1 万 5,100t(4%) 増加した これは パイプラインの復旧等により作付面積が前に比べ1,800ha(3%) 増加したことに加え 10a 当たり収量が前を8kg(1%) 上回ったためである 作柄は 作況指数が 104で 10a 当たり収量は557kgとなった これは 全もみ数が 平年並み 登熟が平年に比べ やや良 となったためである 詳細は Ⅱ 水稲の作柄概況 (P15 以降 ) を参照 表 1 平成 24 水稲の作柄及び収穫量 作付面積 10a 当たり前との差 1 0 a 当たり収量 10a 当たり収穫量作況指数収量 ( 子実用 ) 収量作付面積収穫量平年収量前年収量前年対比 ha kg t ha t kg kg % 全 国 1,579,000 540 8,519,000 5,000 122,000 530 533 102 101 福 島 県 66,200 557 368,700 1,800 15,100 537 549 104 101 中通り 37,0 541 202,700 1,200 8,0 522 535 104 101 浜通り 6,0 512 3 110 800 6 9 101 101 会 津 22,700 595 135,000 0 6,000 588 581 101 102 図 1 水稲の 10a 当たり収量及び収穫量の推移 ( 福島県 ) 60 当たり平年収量(10a 40 30 20 )5 0 ( 万 t) 4 400 3 300 10 a当たり収量10a 当たり収量 10 0-9 -
(3 収穫量収穫量)2 麦類 ( 子実用 ) (1) 小麦 平成 24 小麦の収穫量は474tで 前に比べ45t (10%) 増加した これは 10a 当たり収量が前を78kg(79%) 上回ったためである 初期生育は は種時期によってバラツキがみられたもののおおむね順調に推移した 越冬後 低温が4 月上旬まで続いたことから生育が抑制され 出穂も平年に比べ遅くなった 登熟は 5 月下旬から6 月上旬にかけて天候に恵まれ 順調に推移したことから粒の肥大 充実ともに良好に推移した 以上のことから10a 当たり収量は177kgとなり 東日本大震災の津波によるほ場の流失や東京電力福島第一原子力発電所事故 ( 以下 福島第一原発事故 という ) などによる収穫放棄のため収量が著しく低下した前を大幅に上回った 表 2 平成 24 小麦の収穫量 前との比較 1) ( 参考 ) 10a 当たり収穫量 10a 当たり ( 子実用 ) 収量収量平均収量対差対比対比対差対比対比 ha kg t ha % % t % % 全国 209,200 410 857,800 2,300 99 116 111,0 115 108 福島県 268 177 474 165 62 179 45 110 101 注 :1) は 10a 当たり平均収量 ( 過去 7 か年のうち 最高 最低を除いた 5 か年の平均値 ) と当の 10a 当たり収量の対比である 図 2 小麦の 10a 当たり収量及び収穫量の推移 ( 福島県 ) 400 200 1,200 800 600 10a (t) 10a 当たり収量当たり平均収量()300 2 200 1 100 10 a当たり収量0-10 -
4 収穫量収穫量)( (2) 六条大麦 平成 24 六条大麦の収穫量は7tで 前並みとなった これは 東日本大震災の影響により主産地の浜通りで作付けを中止したため 作付面積が前に比べ31ha (94%) 減少したものの 10a 当たり収量が303kg (1,477%) と東日本大震災により減収となった前を大幅に上回ったためである 初期生育は 天候に恵まれ順調に推移した 越冬後 低温が4 月上旬まで続いたことから生育が抑制され 出穂も平年に比べ遅くなった 登熟は 5 月下旬から6 月上旬にかけて天候に恵まれ 順調に推移したことから粒の肥大 充実ともに良好に推移した 以上のことから10a 当たり収量は325kgとなり 東日本大震災の津波によるほ場の流失等により 収量が著しく低下した前を大幅に上回った 表 3 平成 24 六条大麦の収穫量 前との比較 1) ( 参考 ) 10a 当たり収穫量 10a 当たり ( 子実用 ) 収量収量平均収量対差対比対比対差対比対比 ha kg t ha % % t % % 全国 17,100 280 47,800 300 98 126 9,100 124 97 福島県 2 325 7 31 6 1,477 0 100 110 注 :1) は 10a 当たり平均収量 ( 過去 7 か年のうち 最高 最低を除いた 5 か年の平均値 ) と当の 10a 当たり収量の対比である 図 3 六条大麦の 10a 当たり収量及び収穫量の推移 ( 福島県 ) 2,0 10a 当たり平均収量(2,000 1,0 0 10a 当たり収量 )(t) 400 3 300 2 200 1 100 0 (10 a当たり収量0-11 -
(1 収穫量収穫量)3 大豆 ( 乾燥子実 ) 平成 24 大豆の収穫量は2,470tで 前に比べ 470t(16%) 減少した これは 水稲への転換 高齢化等により作付けを中止したことから作付面積が前に比べ170ha(8%) 減少したことに加え 10a 当たり収量が12kg(9%) 下回ったためである 初期生育は 天候に恵まれ順調に推移した 開花期となった7 月下旬以降 高温で経過し降水量が少なかったことから落花や落莢が多くみられ着莢数が少なく 子実の肥大も抑制された 収穫作業は 農作業の遅れや莢先熟により平年に比べ遅くなった このため 会津では降雪により収穫不能となったほ場もみられた 以上のことから10a 当たり収量は128kgとなり 前を下回った 表 4 平成 24 大豆の収穫量 前との比較 1) ( 参考 ) 作付面積 10a 当たり 10a 当たり収穫量作付面積収穫量 10a 当たり ( 乾燥子実 ) 収量収量平均収量対差対比対比対差対比対比 ha kg t ha % % t % % 全国 131,100 180 235,900 5,600 96 113 17,100 108 105 福島県 1,930 128 2,470 170 92 91 470 84 97 注 :1) は 10a 当たり平均収量 ( 過去 7 か年のうち 最高 最低を除いた 5 か年の平均値 ) と当の 10a 当たり収量の対比である 図 4 大豆の 10a 当たり収量及び収穫量の推移 ( 福島県 ) 10a 当たり収量 10a 6,000 当たり平均収量(5,000 4,000 3,000 2,000 140 130 (t) 120 110 )100 10 a当たり収量0-12 -
80 収穫量収穫量)4 そば ( 乾燥子実 ) 平成 24 そばの収穫量は2,260tで 前に比べ 370t(14%) 減少した これは 10a 当たり収量が前を10kg(14%) 下回ったためである 初期生育は は種以降 天候に恵まれたことから順調に推移したが 降水量が少なかったことから畑のほ場を中心に一部で干害の発生がみられた 開花受精は 8 月下旬から9 月中旬に開花期をむかえ 高温下であったものの順調に推移した 登熟は 9 月下旬の降雨や台風 17 号の強風により倒伏の発生がみられたものの 被害は軽微であったことからおおむね順調に推移した 以上のことから10a 当たり収量は60kgとなり 作柄の良かった前を下回った 表 5 平成 24 そばの収穫量 前との比較 ( 参考 ) 10a 当たり 1) 2) 収穫量収穫面積に ( 乾燥子実 ) 収量収量 10a 当たり収穫面積対する10a 平均収量当たり収量対差対比対比対差対比対比 ha kg t ha % % t % % ha kg 全国 6 73 44,600 4,600 108 128 12,200 139 nc 59,900 74 福島県 3,770 60 2,260 20 101 86 370 86 107 3,640 62 資料 : 農林水産省統計部 特定作物統計調査 注 :1 平成 21 まで主産県調査であったため 全国の直近 7か年のうち 3か年の10a 当たり収量のデータが確保ができないことから 10a 当たり平均収量は算出していない このため ( 参考 ) の欄を nc ( 計算不能 ) とした 2 1) は 10a 当たり平均収量 ( 過去 7か年のうち 最高 最低を除いた5か年の平均値 ) と当の10a 当たり収量の対比である 3 2) は 取りまとめ段階の情報収集により判明した 収穫する目的で作付けしたもののうち被害等によって収穫を放棄した ( できなかった ) 面積を作付面積から除いた面積である 図 5 そばの 10a 当たり収量及び収穫量の推移 ( 福島県 ) (3,000 2,0 2,000 10a (t) 10a 当たり収量当たり平均収量()70 60 40 30 20 10 10 a当たり収量1,0 0 0 平成 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24-13 -
5 なたね ( 子実用 ) 平成 24 なたねの収穫量は20tで 前に比べ 3t(18%) 増加した これは 連作障害などにより作付けを中止したことから作付面積が前に比べ9ha(13%) 減少したものの 10a 当たり収量が前を8kg(31%) 上回ったためである 初期生育は は種期以降 越冬前にかけておおむね天候に恵まれたことから順調に推移した 越冬後 4 月上旬まで低温が続いたことから生育 開花に遅れがみられた 登熟は 5 月下旬から6 月上旬にかけて天候に恵まれたことから順調に推移した 以上のことから10a 当たり収量は34kgとなり 多雨による発芽不良 生育不良で収量が低かった前を大幅に上回った 表 6 平成 24 なたねの収穫量 前との比較 ( 参考 ) 10a 当たり 1) 2) 収穫量収穫面積に ( 子実用 ) 収量収量 10a 当たり収穫面積対する10a 平均収量当たり収量対差対比対比対差対比対比 ha kg t ha % % t % % ha kg 全国 1,610 116 1,870 90 95 101 80 96 nc 1,480 126 福島県 58 34 20 9 87 131 3 118 nc 49 41 資料 : 農林水産省統計部 特定作物統計調査 注 :1 平成 14 から21 まで調査を実施していないため 全国及び福島県の直近 7か年のうち 3か年の10a 当たり収量のデータが確保ができないことから 10a 当たり平均収量は算出していない このため ( 参考 ) の欄を nc ( 計算不能 ) とした 2 2) は 取りまとめ段階の情報収集により判明した 収穫する目的で作付けしたもののうち被害等によって収穫を放棄した ( できなかった ) 面積を作付面積から除いた面積である - 14 -