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1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

スイッチングの状況 (2017 年 3 月時点 ) 本年 3 月末時点での新電力への契約先の切替え ( スイッチング ) 件数は約 4.7%( 約 295 万件 ) 大手電力 ( 旧一般電気事業者 ) の自社内の契約の切替件数 ( 規制 自由 ) は約 4.1% ( 約 258 万件 ) であり 合

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ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

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第 79 回 2017 年 5 月投資家アンケート調査結果 アンケート調査にご協力下さりました皆様 今年 5 月に実施致しましたアンケート調査にご回答下さり誠にありがとうございます このたび調査結果をまとめましたのでお送りさせていただきます ご笑覧賜れましたら幸 いです 今後もアンケート調査にご協力

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

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40号表1

29 歳以下 3~39 歳 4~49 歳 5~59 歳 6~69 歳 7 歳以上 2 万円未満 2 万円以 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 21 年度 211 年度 212 年度 213 年度 214 年度 215 年度 216 年度

電通、エネルギー自由化に関する生活者意識の変化を分析

3. 制度見直しの方向性 3-1. 送配電関連設備に係る費用の利用者間の負担 送配電網の利用者として 送配電網に接続している発電者と需要家が挙げられるが 現行制度上 送配電関連設備に係る費用は 発電側による電源接続時の初期費用負担を除き 需要側のみが負担 ( 小売電気事業者が託送料金を負担し それを

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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

フ ァ ン ド の 特 色 ハイグレード ハイグレード オセアニア オセアニ ニア ボンド マザーファンド マザーファンド を通じて オーストラリア ドル建ておよびニュージーラ ドル建ておよびニュージーランド ドル 建ての 債券等 に投資します 債券等 には コマーシャル ペーパー等の短期金融商品を

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北陸 短観(2019年6月調査)

Transcription:

由化導入直各電力会社決算短信及び有価証券報告書自1 電気料金 - 国際比較 - 0.55 前現在0.15 0.80 1.00 0.61 0.95 0.66 0.10 0.66 0.54 0.61 0.44 0.05 国際的に見て 内外価格差は ( ドル /kwh) 0.25 1999 年国際比較 1.00 0.20 0.15 1.00 0.71 0.69 0.57 0.00 日本米国英国ドイツフランスイタリア韓国 0.10 0.39 0.60 0.45 0.38 0.40 0.05 0.27 0.31 0.32 家庭用 0.213 0.082 0.117 0.151 0.121 0.147 0.081 産業用 0.143 0.039 0.064 0.057 0.044 0.086 0.046 ( ドル / kw h) 0.25 2006 年国際比較 0.20 1.00 1.09 1.11 1.11 1.49 0.00 内外価格差は一部の国との間では依然残るものの 縮小している 日本米国英国ドイツフランスイタリア韓国 家庭用 0.179 0.109 0.196 0.198 0.144 0.198 0.118 産業用 0.117 0.063 0.111 0.077 0.051 0.174 0.071 1999 年と2006 年の各国の為替レートを元に算出 ( 米国 英国 ( 家庭用 ) 韓国は2006 年 7~9 月 英国 ( 産業用 ) は2006 年 4~ イタリアは2005 年 ドイツは2004 年の値 ) 各国の1 年間の使用形態を限定しない平均単価を計算したもの 産業用料金の中には 業務用 ( 商業用 ) の料金を含むものと含まないものがある 日本の産業用料金の中には業務用の料金を含む アメリカについては課税前の価格 家庭用 産業用 家庭用 産業用 出所 :OECD/IEA, ENERGY PRICES & TAXES 4Q/2006 電力需要実績 ( 電気事業連合会 ) 9

2 競争状況 -PPS 販売電力量シェア ( 全国 )- 小売部門における部分自由化の導入以降 PPS の販売電力量シェアは増加しているが 未だ低い水準であり 直近では伸び悩む傾向が見られる 6.0% PPS の販売電力量シェア ( 全国 ) 3.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 特別高圧高圧 4.17 2.5% 2.0% 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 0.82 特定規模需要全体 2.18 0.0% 平成 12 年 12 月平成 13 年 2 月 12 月平成 14 年 2 月 12 月平成 15 年 2 月 12 月平成 16 年 2 月 12 月平成 17 年 2 月平成 17 年 12 月平成 18 年 2 月 12 月平成 19 年 2 月 平成 17 年 12 月平成 18 年 2 月 12 月平成 19 年 2 月 PPS シェア ( 販売量ベース ) PPS シェア ( 販売量ベース ) H19 年 2 月現在の PPS シェア 特定規模需要全体 : 2.18% 特別高圧 : 4.17% 高圧 : 0.82% 平成 16 年度のシェアは平成 17 年度と同様 高圧 50kW 以上の需要に対するシェアを記載 ( 統計の制約から 高圧 50kW 以上の需要には 選択約款の対象需要をすべて計上 ) 出所 : 発受電月報 10

11 2 競争状況 -PPS 販売電力量シェア ( 地域別 需要種別 )- PPSのシェアは特別高圧業務用においては相対的に高くなっているが 高圧や産業用では低いシェアにとどまっている 地域別では 大都市圏において相対的にシェアが大きく 地方においては低いシェアとなっている 20% 15% 10% 5% 0% PPS の販売電力量シェア ( 需要種別 ) 平成 18 年 ~9 月の実績値 18.8% 4.6% 1.9% 1.62% 1.93% 1.42% 全体 業務 産業 全体 業務 産業 特別高圧 高圧 出所 : 平成 18 年度上期電力需要調査 10.0% 9.0% 8.0% 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% PPS の販売電力量シェア ( 地域別 ) 平成 18 年 ~ 平成 19 年 1 月の実績値 特定規模需要全体特別高圧高圧 北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州沖縄 特定規模需要全体 0.36% 0.05% 4.90% 0.57% 0.00% 2.98% 0.82% 0.00% 0.88% 0.00% 特別高圧 1.06% 0.09% 8.71% 1.12% 0.00% 5.89% 1.43% 0.00% 2.01% 0.00% 高圧 0.13% 0.03% 1.97% 0.16% 0.00% 0.37% 0.22% 0.00% 0.16% 0.00% 出所 : 発受電月報

2 競争状況 -HHI 指数評価 - HHI 指数で評価すると 仮に全国大の市場を想定した場合 HHI は 1,800 程度となっており 外形的には やや集中している 状態にある 仮に供給区域別の市場を想定した場合供給区域別の市場を想定した場合 HHIは9,000~10,000であり 外形的にはほぼ独占状態にある 供給区域別周波数帯別全国 HHI HHI HHI 0 2000 4000 6000 8000 10000 0 2000 4000 6000 8000 10000 0 2000 4000 6000 8000 10000 海道 9931 東北 9991 東京 9072 東日本 5313 中部 9818 北陸関西 10000 9460 全国 1858 中国 9842 四国 9995 西日本 2200 九州 9817 沖縄 10000 平成 18 年 1 月 ~12 月の実績値 ( 注 :HHI=10,000 の場合に完全独占であり HHI がゼロに近づくほど競争状態である EU や米国では 1,800 以下で集中度はやや集中している (moderately concentrated) と評価される 1,000 以下なら競争的と判断される 出所 : 発受電月報 12

2 競争状況 - 電気料金 ( 一般電気事業者間比較 )- 一般電気事業者間による供給区域外への供給は これまで1 件しか行われていないものの 一般電気事業者間の料金格差は縮小しており 潜在的な競争圧力がはたらいていると評価される ( 円 /kwh) 20.00 電気料金の各社比較 ( 一般電気事業者 ) 18.00 16.00 14.00 3.55 北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州 12.00 6 年度 7 年度 8 年度 9 年度 10 年度 11 年度 12 年度 13 年度 14 年度 15 年度 16 年度 17 年度 1.41 電気料金は 電力料収入を電力の販売電力量 (kwh) の合計で除した平均単価 出所 : 電気事業便覧 13

3 需要家の意識 ( 大口需要家 )- 電力小売自由化の認知度 - 電力小売自由化については全体的に認知度が高いが 高圧部門の需要家の認知度は特別高高圧部門の需要家の認知度は特別高圧部門に比べてやや低い 電力小売自由化の認知度 ( 回答需要家数 :2321 件 ) 全体 (n=2321) 94.1 5.9 特高産業 (n=993) 98.7 1.3 特高業務 (n=349) 97.7 2.3 高圧 (500 以上 ) 産業 (n=287) 高圧 (500 以上 ) 業務 (n=287) 高圧 (50~ 500) 産業 (n=149) 高圧 (50~ 500) 業務 (n=242) 93.7 92.0 84.6 80.6 6.3 8.0 15.4 19.0 0.4 知っている 知らない 無回答 出所 : 経済産業省アンケート ( 平成 19 年 1 月 ) 14

3 需要家の意識 ( 大口需要家 )- 電気事業者との契約 - 電気事業者を選択する場合に重視する項目としては 価格水準 供給の安定性など電力の品質 を重要視している需要家が多く見られる PPS 地元以外の電力会社を比較 検討したが 地元の電力会社と契約している理由として 契約条件等にメリットがなかった を挙げている人の割合が高い 地元の電力会社以外を比較検討しない理由としては 契約条件等にメリットを感じない や 比較 検討する方法がわからない と回答している需要家が多い 電気事業者を選択する場合に重視する項目 ( 回答需要家数 :2321 件 ) PPS を比較検討したが地元の電力会社と契約している理由 ( 回答需要家数 :264 件 ) (%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 PPS から契約を断られた 3.0 価格水準 契約条件の多様性 26.6 49.2 20.9 24.9 12.1 十分な情報が提供されず 結局契約を断念した 7.6 料金以外の顧客サービス 6.7 13.9 契約条件等にメリットがなかった 51.5 供給の安定性など電力の品質事業の安定性 5.1 10.0 37.4 13.1 24.6 15.0 電気の安定的な供給に不安を感じ 契約を断念した 16.3 取引関係等のつながり その他 10.6 環境への配慮その他無回答 6.3 14.0 全体 (n=264) 無回答 21.6 1 番目 (n=2321) 2 番目 (n=2321) 3 番目 (n=2321) 地元の電力会社と契約している需要家の事業者の比較検討 ( 回答需要家数 :2191 件 ) 全体 (n=2191) 17.8 82.2 0.1 特高産業 (n=967) 24.6 75.4 0.0 特高業務 (n=255) 28.2 71.8 0.0 地元の電力会社以外を比較検討しない理由 ( 回答需要家数 :1800 件 ) PPS が十分な情報を提供してくれない 地元以外の電力会社が十分な情報を提供してくれない地元の電力会社以外は 契約条件等にメリットを感じない 比較 検討する方法がわからない 3.9 3.7 35.4 47.2 高圧 (500 以上 ) 産業 (n=286) 7.3 92.3 0.3 比較検討するのが面倒である 10.4 高圧 (500 以上 ) 業務 (n=283) 高圧 (50~ 500) 産業 (n=147) 高圧 (50~ 500) 業務 (n=240) 14.8 85.2 0.0 4.1 3.8 95.2 96.3 0.7 0.0 比較検討した 比較検討していない 無回答 その他 14.8 無回答 2.4 全体 (n=1800) 出所 : 経済産業省アンケート ( 平成 19 年 1 月 ) 15

3 需要家の意識 ( 大口需要家 )- 今後の電力調達 - 今後の電力契約の更新時に 地元の電力会社以外の電気事業者を比較 検討すると回答した需要家の割合は全体の全体の約約 40% で 相対的には特別高圧業務用の割合が高い 地元の電力会社以外の電気事業者を比較 検討しない理由としては 契約条件はメリットがない可能性が高い や 特にPPSについては 電気が安定的に供給されるか不安がある を挙げている人の割合が高い 今後の契約更新時の比較 検討 ( 回答需要家数 :2321 件 ) 契約更新時に PPS を比較 検討しない理由 ( 回答需要家数 :1318 件 ) 全体 (n=2321) 41.1 56.8 2.1 契約を断られる可能性が高い 4.4 特高産業 (n=993) 45.8 53.2 1.0 十分な情報が提供されない可能性が高い 6.4 特高業務 (n=349) 高圧 (500 以上 ) 産業 (n=287) 高圧 (500 以上 ) 業務 (n=287) 32.8 37.3 59.0 65.5 59.9 38.7 2.3 1.7 2.8 契約条件を比較 検討する方法がわからない PPS の契約条件はメリットがない可能性が高い PPS から電気が安定的に供給されるか不安がある 契約条件などを比較するのが面倒である 9.2 23.1 43.4 52.0 高圧 (50~ 500) 産業 (n=149) 22.8 71.8 5.4 その他 12.8 高圧 (50~ 500) 業務 (n=242) 24.0 PPS 73.1 比較 検討する比較 検討しない無回答 比較 検討先 ( 回答需要家数 :955 件 ) 53.8 2.9 地元の電力会社以外の事業者を比較 検討しない需要家が対象 無回答 契約を断られる可能性が高い 1.8 全体 (n=1318) 契約更新時に地元以外の電力会社を比較 検討しない理由 ( 回答需要家数 :1318 件 ) 5.4 地元以外の電力会社 37.1 十分な情報が提供されない可能性が高い 契約条件を比較 検討する方法がわからない 9.7 25.3 所内に現在ある自家用発電設備 8.7 地元以外の電力会社の契約条件はメリットがない可能性が高い 58.0 今後導入を検討している自家用発電設備 11.2 契約条件などを比較するのが面倒である その他 10.2 13.1 無回答 25.3 無回答 6.1 地元の電力会社以外の事業者を比較 検討する需要家が対象 0% 20% 40% 60% 80% 全体 (n=955) 地元の電力会社以外の事業者を比較 検討しない需要家が対象 全体 (n = 1 3 1 8 ) 出所 : 経済産業省アンケート ( 平成 19 年 1 月 ) 16