会議名 第 1 回港区立麻布十番公共駐車場指定管理者候補者選考委員会 開催日時 平成 25 年 4 月 8 日 ( 火曜日 ) 午後 5 時 30 分から午後 6 時 30 分まで 開催場所 区役所 5 階会議室 委 員 ( 出席者 ) 藤井委員長 佐野副委員長 下田委員 鶴田委員 西川委員 ( 欠席者 ) なし 事務局 交通対策係齋藤係長 伊藤副係長 松井 会議次第 1 開会 2 委員委嘱 3 選考委員紹介 4 委員長の選任 5 議題 (1) 公募要項について (2) 第一次審査 第二次審査について 6 次回日程について 7 閉会 配布資料 資料 1 設置要綱資料 2 委員名簿資料 3 公募要項 ( 案 ) 資料 4 第一次審査採点表 ( 案 ) 資料 5 第二次審査採点表 ( 案 ) 会議の結果及び主要な発言 1 開会 2 委員委嘱 3 選考委員紹介 ( 事務局から挨拶 配布資料の確認 ) ( 委嘱状の交付 ) ( 委員自己紹介 ) 4 委員長の選任 委員長の選任につきましては 要綱に基づき学識経験者の互選となっております 事務局のほうでお考えがあれば 藤井先生に委員長をお願いいただければと思いますが いかがでしょうか ( 異議なし の声あり) それでは 藤井委員にお願いしたいと思います なお 副委員長には 要綱により特定事業担当部長を充てることとなっております 5 議題 (1) 公募要項について 公募要項 ( 案 ) の説明以上の点について ご質問 ご意見があればお願いします 品川駅港南口公共駐車場の指定期間と麻布十番公共駐車場の指定期間を合わせ グ ループ化するという言葉がありましたが これは次回からは2つを管理する指定管 理者を選定するという考えがあるということですか 1
はい 指定期間の4 年間と短くすることに関して 想定される事業者にとってのデメリットはありますか リース契約で導入する機器類もあるかと思いますので 指定管理者にとって利益を上げづらいという状況は想定しています ただし 3 年や2 年という短い間ではないので ある程度の収益が上がるのではないかという想定もあります 大規模修繕について 4 年間の中に想定されるようなものはありますか 区では昨年度 大規模修繕計画を策定しました 区の予算の範囲内で大規模な修繕を行っていく予定です 計画に拠らないものや緊急的なもの もしくは経年劣化のようなものは指定管理者に対応してもらいたいという考えがあります 大規模修繕を予定していて 駐車場を閉鎖する事態があり得るとしたら その間の補償問題というのが出てくると思いますが そういう事態は想定されていますか 想定していません 仮に閉鎖する事態が発生すれば駐車場だけの問題ではなく 区としての問題にもなりますので そうならないように 区としても安全安心な管理運営を行う必要があると認識しています 機器のリースは大体 6 年リースでやられているケースが多いんですが そうすると現指定管理者が継続して受けた場合 現状の機器をそのまま継続していく また新規事業者が新たに新しい機器を入れる場合 リース期間の運用の仕方が大分変わってくる気がしますが その辺は検討されたようなことはありますか 指定管理者の引継ぎの中で検討していただく 特に区としての対応は検討していません 基本的には事業者対応と はい その辺も提案として プレゼンテーションの中に出てくる可能性があるという理解でよろしいですね 今のお話は既存業者の優位性ということですか そうですね 指定期間が短くなると 手を挙げにくくなる場合もあると 新たな指定管理者への業務の引き継ぎは 協定書や仕様書などにも明記されますか 別途協定書に明記する予定です 機械の保守や修繕履歴も仕様書 協定書などには書かれますか 仕様書に修繕履歴を明記し 引き継がせる予定です 品川駅港南口と麻布十番公共駐車場の指定管理者は別の業者ですか 同じです 別々に公募しましたが 選定された業者は同一でした そうすると また同じということも可能性としてはあるということですね そういうことですね 今は偶然同じ業者ですが これが違う業者だとするとサービスや駐車場の相互利用の視点から考えると グループ化した方が良いという考え方です 次回の公募の段階で2つの駐車場を一体型で管理するといった考えですね はい 2
5 議題 (2) 審査について では また何かお気づきの点が出ましたら最後にお話を伺いますので 議事の2 番目に移らせていただきたいと思います 第一次審査採点表 ( 案 ) の説明品川駅港南口公共駐車場公募の評価を使ったということですが 品川駅港南口の際の評価の状況をお話しいただけますか 採点に大きな偏りが無かったことから 採点項目としては妥当ではないかと評価しています 一次審査の配点が高く 二次審査で逆転が出来にくかったという印象があります 書類選考では事業者として健全かどうかといったところが大事だと思います 公共性の高い施設ですので 公共駐車場という理念をしっかり理解してサービスを提供できているかどうか 具体的にどのようなサービス提供をしているかといったところは 資料からはっきり見えてくるところがありますので 1 次審査の配点を重視するというのは間違いないだろうと 2 次審査は 資料では見えない部分をどう補うのか 企業の意欲といったようなものも含めて より明らかにしてもらう 企業の質的評価のウエートが大きく 企業のポテンシャルを評価しようというところと 実績を評価しよう サービス的な管理運営を評価しようと そしてその企業に意欲があるかというぐらいの評価が一次審査と二次審査に含まれていると理解いただければ悪くないのではと思います あとは個別の項目の中身として 項目の欠落がないかといったようなところが皆様方のチェックの中でできていれば 大きく問題はないのかなという印象は持っております 会社の財務評価ですが 例えばA 社とB 社が非常に競っているときに 財務的に申し分がないけれど より点数が高いのはどっちかというような判断を結局せざるを得なくなると 実際選ばれる会社というのは限られるような印象があります 財務評価は難しい部分があると思います 財務評価の点数を採点に入れるのですか いえ 参考資料です 企業として任せられない会社を事前に選別しています ということは 全然問題ない会社が残ってしまいますね 財務状況がいいことが果たして必要要件なのでしょうか そこまで財務評価は重要でしょうか そうすると 安全性 継続性の評価を高くということに 新しい応募者が必ずしもいいとは限りませんが 既存の事業者は先入観で見てしまうところもありますから そのあたりですかね 特に今回 4 年という期間では資金的にも限定された企画案しか出てこない可能性もあります そうすると継続業者のほうが実質的な納付金額といったものも高くなりますから 新規業者の評価が上がるのを意識的にウエート高くする そういったこともあるかと思います 3
管理運営計画の中で 職員体制や勤務体系の考え方というのがありますが 職員の配置計画や重きを置いている部分が全然見えない場合があります 駐車場は人が回すものですから 管理運営計画とか その辺のウエートを上げるべきじゃないかなと思います 運営実績も差がつきにくいと感じます 財務部門の評価も難しいですね 管理運営計画の比重もどれくらいにすれば適当なのか 難しいですね ウエート評価は答えが出ますが その答えが本当に合っているかというと 評価できないですね 数値評価では 過重評価になっているとウエートが大き過ぎるなと感じることがあります 管理運営計画の部分について B 委員から発言がありましたように評価軸に乗せられるようなものがあれば これは組み込んではどうでしょうか 質の高いサービスのところで 麻布十番だからできるサービスというもの 地域特性に応じたサービスと1つ入れて 5 点加えて170 点にするといいのかなと考えますが 麻布十番駐車場に D 委員と見学に行きましたが 高級車が多いんですね そうしたことを念頭に置いて何かするような話であれば 地域とのかかわりという話に繋がるかと思います 今までにないサービスを提案してもらうというのはいかがでしょう 過重評価ではなく項目を追加して評価する 1 次審査 170 点満点ということでよろしいでしょうか では 次に第二次審査の説明をお願いします 第二次審査採点表 ( 案 ) の説明内容 配点につきましてのご意見 二次審査で逆転が若干しにくいといったお話がありましたが 一次審査の配点を下げましたので その差は少し薄められたというところです 一次審査項目の中身で各事業者に共通の質問をする あるいは個別の事業者ごとに質問を投げかけるがあると思いますが そうした点についてきちんと回答がなされたかといったことが総合評価に上がってくるのかなと思います 各委員共通の視点で評価をしていただければいいのかなという印象は持っていますが どうでしょう ( 各委員から同意の声があがる ) 二次審査について 特にご指摘はありませんか では 一次審査終了時点で 二次審査に向けた質問事項を含め審議いただく場を設けますが 本日の議事といたしましては以上となります 6 次回日程 7 閉会 ( 事務局より説明 ) 4
会議名 第 2 回港区立麻布十番公共駐車場指定管理者候補者選考委員会 開催日時 平成 26 年 6 月 19 日 ( 木曜日 ) 午前 10 時 00 分から午前 11 時 00 分まで 開催場所 区役所 9 階 913 会議室 委 員 ( 出席者 ) 藤井委員長 下田委員 鶴田委員 西川委員 ( 欠席者 ) 佐野副委員長 事務局 交通対策係齊藤係長 伊藤副係長 松井 会議次第 1 開会 2 応募事業者の財務状況等について (1) 財務状況分析報告 (2) 資金計画分析報告 3 第一次審査 4 第二次審査の方法 5 今後のスケジュール 6 閉会 配布資料 資料 1 指定管理者応募事業者財務状況分析報告書資料 2 指定管理者応募事業者資金計画分析報告書資料 3 自転車等駐車場指定管理者指定申請書概要 ( 抜粋 ) 資料 4 第一次審査採点表資料 5 第二次審査採点表 ( 案 ) 会議の結果及び主要な発言 1 開会 ( 事務局より開会の挨拶 ) 佐野委員は公務のため欠席となりますが 委員の過半数を超えておりますので 本 日の委員会は成立しているということで始めさせていただきたいと思います 2 応募事業者の 財務状況等 では 設置要綱第 6 条第 2 項の規定に基づきまして 公認会計士に財務状況分析と 資金計画分析をお願いしています (1) 財務状況分析 報告 ( 会計士 ) AからEの5 段階で評価しています 判定は A 社がC C 社がBとなりました 次に公募要項にあります5つの点について 指標を用いて分析しました 財務規模 収益性 安全性 資金分析 リスク要因です 財務規模については純資産と売上高 収益性については総資本経常利益率と自己資 本利益率 売上高営業利益率を用いました 安全性については 流動比率 自己資 本比率 長期適合比率を用いました 資金分析については 計算書類等からキャッ シュフローを算出し 判定要因として用いています リスク要因は色々な捉え方が あると思いますが 財務状況分析の中でのリスクとなると 申請資料の数値に信頼 性があるかということが1つのポイントとなると考えましたので 監査 第三者の 5
(2) 資金計画分析報告 ( 会計士 ) ( 会計士 ) ( 会計士 ) ( 会計士 ) チェックをどのように受けているかということをリスク要因としました 評価方法は絶対評価としました 総合評価 各項目とも A からE それぞれ5 点から1 点の配点をしました A 社は19 点 C 社が21 点となりました 累計点数をABCとして 総合評価としています A 社は収益性を重視していないと思われました キャッシュフローがマイナスで出ていますので 資金効率 収益性はあまり良くないと考えられます C 社は 利益率が3 期平均で数 % あります ただし 営業キャッシュフローは両社とも資金効率は良くないという分析となっています A 社はA 判定 C 社はB 判定になりました 資金計画を6つの点で評価し それに基づいて総合評価という形をとっています 1つ目が 資金 収支計画の正確性と安全性 2つ目が収支見込みの妥当性 3つ目が運転資金調達の確実性 4つ目が事業計画との整合性 5つ目が経費見積りの妥当性 6つ目が人件費水準の妥当性です 資金 収支計画書の正確性 安全性は C 社は利用料収入の積算資料が特段なく 利用料収入は横ばいで4 年間つくられています A 社は積算資料が作成されております 納付金は A 社は算定過程を明示されていますが C 社は収支差額を納付するということとは思いますが あまり思想が感じられませんでした 資金調達の確実性と事業計画との整合性と人件費水準は 双方にA 評価をしています 経費見積りは 双方とも内容が明示されていない点がありました 内容につきましてご質問等ございましたら いただきたいと思います A 社は一般財団法人ですか 社団法人です C 社は株式会社なので 両者を単純比較していいのかというところがありますが A 社の殆どは収益事業になっていますので 収支構造は株式会社と似ていますので 比較可能と思われます A 社は比較的ガバナンスが効いているような法人ではないでしょうか C 社はオーナー会社で 監査機能が効いていない可能性があります 多額の借入や様々な投資があり 別の監査法人が監査をしたら 全く違う財務諸表になるのではないでしょうか その可能性は否定出来ません リスク要因のところでしか 監査役が機能しているかということは分からないです 全体評価の場合と個別リスクの中で財務上のウエートが大きく 判断 理解しなければいけない項目はありますか 新しい事業を行ないますので 事業を継続するだけの体力があるかということになります そうすると 純資産がポイントになります 収益性は既存事業の収益性ですので 新しい事業の収益性には当てはまりません リスク要因は 数値の信頼性を評価しましたので この事業を任せるに足る企業かどうかというのは やはり純 6
( 会計士 ) ( 会計士 ) 3 第一次審査 資産とキャッシュフローです 純資産という面では 両者とも一定額があります 過去の実績から判断すると 純資産金額があるので新事業の運用は可能であるということですね そうです 総合的にも大きな過失や損失はない ただし 内部の状況は今回の分析では推察できない部分があるので その辺はリスクとして考えておいたほうがいいという理解でよろしいですか そうです そのほかのご質問がないようでしたら ご報告いただきました内容を財務状況に関する評価とさせていただきたいと思います ( 一同同意 ) ( 事前採点結果の報告 ) 第 1 次選考は170 点 5 委員 合計で850 点が満点となります A 社は589 点 C 社は477 点でした この後の審査の中で採点を変更したいといったことも審議していただければと思います それでは 各委員の皆様から採点内容についてお話を伺いたいと思います A 社は現状を認知しているという内容ですが 認識にずれがあります 基本的に普通といいますか いいなという感覚を持たない採点でした 特に任せたら困るかなというレベルにおいても 普通という点数が多くなっています C 社は箇条書きの中から内容を類推しなければなりませんでした 2 次審査で具体的な計画を聞いてみたいと思い 得点差をつけませんでした 特にサービスの提供に関する内容の具体性がC 社になく A 社は改善点を出していますので具体性はありました ただし 現状を評価したものなのかどうかといったところが疑問です どちらもいまいちといったのが率直な評価でした 佐野委員からは事務局にコメントを寄せていますか 両社とも非常に厳しい評価であるとコメントを頂戴しております 両社ともコメント欄に不十分とか売上金の取扱いに問題ありといった評価が続いています サービスの提供や地域とのかかわり 管理運営といった項目が C 社についてさらに具体性がないといったところで評価が下がっていると思われます C 社は具体性に欠けています 書類審査ということで割り切って採点しました 接客業であるという理念が欠けているというところで A 社に比べて劣っています A 社は駐車場管理に関する理念は十分感じられましたが 資金力と借入金の返済能力に心配があります 両社とも十分とは言えないかなというのが全体的な印象です C 社は財務諸表の表面上よりも悪いのではないでしょうか A 社は一般財団ですが 殆ど収益事業に係らず利益が出ていないということは高コスト体質なのかも知れません C 社は具体性に欠けるところが多いところと 類似事業の実績がどうなのかなと思います A 社は 利用料収入が右肩上がりですが 計画の現実性がどこまであるの 7
かというのはありますが 区への納付金も計算過程がある点は評価できます 両社ともに特筆すべき点がないのが最初の印象でした C 社は記述が平板すぎるというか 本当にやる気があるのかと思うぐらいでした 資金収支計画についても工夫した点は見られません A 社はC 社との相対的な評価として結果に反映されています 顧客満足度の点ではサイネージの導入といった工夫が見られました ただ 資金収支計画書では収入が右肩上がりで1,000 万円以上ずつ伸びていくという形になっていますが 具体的に示されている提案でそこまで改善するのかなというのが 単に現指定管理者のベースで収入が伸びたものを引いたのではと印象がありました 点数の評価は かなり低めの設定というのは間違いないというところです これまでの経験から 指定管理者の採点が80% 下回ることはこれまで見たことがありません 非常に厳しい状況なのかなというのが 率直な印象です 具体性のところでも A 社は定期利用や料金区分の変更などでいうことで少しは見えますが C 社は殆どない 類似事業の経験が少なく 現状ベースもわからないといった中で 全く見えないという面があるという気がします この評価の中で 点数の変更をされる委員がありますか ございません ( 他委員同意 ) 2 次審査に向かうに当たりまして このまま継続するかどうかという点をご判断いただくことになるかと思いますが いかがでしょう 事務局としての考えはありますか 第 1 次審査では A 社が約 70% の得点でした 指定管理者として指定される場合 書類選考の時点から80% 程度の得点となる場合が多く 事務局としては両社とも不安があるというのが率直な印象です ただし 第 2 次選考に向かって該当なしということは 港区では前例はありません こうした点につきましても審議していただけたらと思います 候補者を選考しなかった場合の手続き等はどうなりますか まずは施設の管理方法について再考する必要があります 選考しない場合はその理由も必要です その後 区による直営ではなく 指定管理者制がふさわしいということとなれば再度 公募となると想定されます 港区の指定管理者公募の基準として 第 1 次審査で7 割を選考の最低ラインとするといった内規はありますか ありません 明らかに指定管理を任せる水準に達していないという立証ができない限りは エントリーいただき判断せざるを得ないという気はします 任せられないのかというと 断定的に言えるのかどうかというところもあり 一方で 任せて大丈夫ですかという不安もあります 痛し痒しのところは 正直あります 財務状況分析の結果 DやE 判定であれば計画内容以前の経営状況ということで選考しないことは可能と思いますが 一般水準を担保していれば 次のプロセスに向かわなくてはいけません さらに 一定水準の評価点を得なければ2 次審査に進め 8
4 第二次審査の方法 ないといった 明確な基準が開示されていれば選考しないという判断も可能です ただ やはり任せて安心かというと なかなか難しいところもあります 最終的に選考された場合に 区から附帯事項として どういう内容のことを具体的に詰めるかといったところを 協議事項として組み込まなくてはいけないのかなと いかがでしょう 私としては 2 次審査に両方とも進めなければやむを得ないかなという気はしていますが 両社ともいまいちと感じるのは 現指定管理者に慣れ過ぎているからではないでしょうか 現在は非の打ちどころのない立派な会社ですから A C 社以外と比較しても同じ感想になるのではないかとは思います ではA C 社 この数値を第 1 次審査の採点結果を持ち点として 2 次審査に向かうということでよろしいでしょうか ( はい の声あり) ありがとうございます 1 団体のプレゼンテーションは10 分 ヒアリングが15 分 採点が10 分 合計 30 分を予定しています 第 1 次 第 2 次審査の合計点が最も高い団体を本選考委員会の推薦団体とします 時間配分や特段の事項につきまして ご意見等がありましたらお申し出ください いかがでしょうか ( 異議なし の声あり) 本来であれば項目を絞って質問するかと思いますが 全般的に絞る項目が分からないというのが現状と思います 第二次審査当日の段階で個別で伺っていただければと思っていますがいかがでしょうか これだけは是非両社に聞いておきたいという項目があればお願いします 特によろしいですか ( はい の声あり) 当日は両社に事前資料を要求しますか? プレゼンテーション用資料として A3 用紙 1 枚の提出を求めます 両社には各項目の具体性について説明いただきたいと伝えてください 事務局 よろしくお願いします 5 今後のスケジ ュール ( 事務局から説明 ) それでは 以上をもちまして 第 2 回選考委員会を終了します 6 閉会 9
会議名 第 3 回港区立麻布十番公共駐車場指定管理者候補者選考委員会 開催日時 平成 26 年 7 月 1 日 ( 火曜日 ) 午前 10 時 00 分から午前 11 時 30 分まで 開催場所 区役所 9 階 911 会議室 委 員 ( 出席者 ) 藤井委員長 佐野副委員長 下田委員 鶴田委員 西川委員 ( 欠席者 ) なし 事務局 交通対策係伊藤副係長 松井 会議次第 1 開会 2 プレゼンテーション及び質疑応答 (1) A 社 (2) C 社 3 第二次審査及び採点結果集計 4 指定管理候補者の決定 5 閉会 配布資料 資料 1 第二次審査採点表資料 2 各社プレゼンテーション資料資料 3 第一次審査採点結果 会議の結果及び主要な発言 1 開会 2(1)A 社 ( 委員長より開会の挨拶 ) (A 社入室 プレゼンテーション ) ( 質疑応答 ) 駐車場の調査研究がメインということですが 駐車場指定管理者の実績はいつ頃か らありますか 管理委託という形では相当前から担当させてもらっています 指定管理者になってからはありますか 最初は自転車駐車場を受託していました 駐車場は詳しい資料を用意していません が 少なくとも15 年頃からやっております どのような体制で管理しますか 会社として別組織で行なうのですか 別のグループで行っています 別のグループとはどういうことですか ハード ソフト サービスを全体で推進していくという体制です 事業部門別にした場合に その割合というのはどのぐらいの割合ですか 維持管理 部門のウエートは会社としてはどのぐらいになりますか 業務については維持管理が増えています カーシェアリング 電気自動車の充電場所の設置という事業提案がありますが こ れらの事業の経験はありますか あります カーシェアリングの利用状況はいかがですか 10
商業地区では営業車を切り替えたりといったことで 稼働率は悪くありませんでした 私どもがカーシェアリング事業をやるということより そういう事業者にお任せしていました 電気自動車の充電器のほうの利用状況はいかがですか 利用される方が増えている印象があります 電気自動車の普及が少ないかなと思いますが 増加要因については掌握しておりません 売上計画がリーマンショック以前の平成 20 年度まで回復するということですが 実現可能性はどの程度ですか 過去の売上は最高で3 億ありましたので それを目指して初年度は1 億 6 千万ぐらい 施策を徹底すれば3 億とはいきませんが 毎年 1,000 万ずつ回復すると予測しています 財務状況は収支が均衡していますが 借入金があったり償却費も200% ありますから それほど決済原資があるように思えませんが 会社の継続性はいかがでしょうか 公益法人ですので利益を追求する団体ではないということがあります 借入金と貸付金につきましては 関連会社の分の負担があります 借入金は 指定管理を受託する中で 運転資金が必要になっています 経営の安定性につきましては今期 5 月の決算では改善されています 売上金の管理や報告についてはどのような認識を持たれていますか 職員は全員直接雇用します 大きい会社は集金業務と定期販売業務を分けて行なっていて 外部と繋がっていない 我々は引き継ぐときに遅番から早番 早番から遅番というように 現場の職員が全部チェックして その場で追及します 内部監査は行っていますか 行っています その他に毎日第三者の目がチェックしていますので その段階で誤りが判明します 利用料金を現金収受するということですが 高額のものも引き継ぎの中で全部チェックするということですか そうです そのための帳票を用意しています 直接現金を扱う比率のほうが多いという理解でいいですか そうですね 振り込みはお断りしています 今回の場合はどうされますか 振り込みの場合は延滞や支払われない場合がありますので 基本的には直接現金を収受する予定です 類似駐車場として比較した駐車場はどこの駐車場ですか 千葉県幕張市です 麻布十番とは特長が異なりますが 特長が異なる駐車場と直接比較してしまうのはどうかなという感じがします 周辺駐車場の定期利用料金と同等水準にするというご説明がありましたが 周辺駐車場の定期利用料金は月どれぐらいですか 約 4 万円です 11
2(2)C 社 港区の公共駐車場と同額水準という理解ですね 月決めでは最大約 5 万円です その他のパターンを平均すると4 万 2 千円になります 定期料金は色々なパターンを組んでいますが 麻布周辺の駐車場で同様な時間的な運用の仕方 定期利用の仕方といったものをしている例はありますか 申し訳ございません ちょっとそれは オリジナリティーとして 売上げが下がっていたところが回復する場合 定期利用料金に着眼して運賃体系を変えたことが効果的といった 他の駐車場との差別化の中で地域の特性によって改善の兆しが見えるといったお話を聞けると非常におもしろかったと思います ありがとうございます 売上げの表ですが 実際は22 年から25 年と売り上げは上がっています 提案資料では落ち込んでいるように見えますが 現状は回復しています ですから この提案にある料金体系が本当に合うかどうかという確信を持てません もう少し分析してもらったほうがいいと思っています そうですね そうしていただかないと 今まで積み上げてきたものが活かされませんので 現在の利用料金体系にメリットがないというお客様がいるとの話を聞いていたものですから ありがとうございました (A 社退室 採点 ) (C 社入室 プレゼンテーション ) ( 質疑応答 ) 特に地下の機械式駐車場の管理実績ありますか もしあれば管理のポイントはどのように考えられていますか 横浜市内で同様な施設を委託管理という形で受託しています 直接金銭を取り扱いますので 非常に慎重に管理せざるを得ません お客様ご自身が駐車スペースに入庫しますが 事故が多くありました 事故の未然防止 金銭の取り扱いに関する業務が 経験則の中では非常にポイントではないかと思っています 麻布十番は施設が古く 水が非常に流れる場所に作られていますので 漏水が多くありますが どのように対応されますか 物理的に改修できる部分は排水溝の枡の増設を行う等 区と協議させていただき 完全な運営ができるように努めます 機械物につきましては 予防保全を前提とし メーカー保守を前提にして積み上げていきたいと思っています 収支計画には3 年間の合計数値となっていますが 今回は4 年間の指定管理です 3 年間で出されたのは何故ですか お見積りは4 年で提出していますので 説明に誤りがありました 売上げの想定が4 年間同じ金額になっているのは 現在の価格体系の維持するという提案の中で どのように収入を増大させるというお考えですか また 納付金の 12
算出根拠はどのようになっていますか 納付金は売上収入から掛かる経費を引いた差額です あと収入面に関しましては 経費を削減する一方 売上計画を現状維持で引いています 収支計画に関するところですが 御社の利益はどこに生じていますか 利益は一般管理費の中に立てています 利益は見ていただいていいんですが こんな利益で大丈夫ですか はい 利用料金制ですので 一定程度利益が生じて御社の利益にならないと 受託しても意味があるのかなという点が分からなくてお聞きしました サービス介助士のお話がありましたが 実際に導入している施設はありますか また 既に取得された方はいますか 50 名近い社員が取得しています 公共施設に関しては基本的に最低 1 名以上 介助士を配置しようという方針です 売上げ報告ですが ジャーナルを添付する理由は何ですか 当社は スーパーのレジの現金を扱う仕事を多く請負っています ジャーナルを提示して ジャーナルどおりのお金の授受をすることを原則にしていますので 今回もそうした提案にしました 1 名は外国語を話す職員を配置するとのことですが これは正規職員で対応するのですか 清掃業務を含めて直接雇用を予定しています 管理 防災センター職員は正社員を配置する予定です その中に外国語会話が可能な 業務に関連する部分の案内が出来るようにしたいと思っています カーシェアリングを始め 現状行っている事業は継続するということですが 効果を上げている方策をどのように判断されているかということと 車室のシェアリングを行うとありますが そのメリットと どれぐらいの車室数を考えられていますか カーシェアリングは 利益を上げることよりも地域の方々が短時間であっても車を使いたいというときの便宜を図ることが一番の趣旨です 車室を使うことによる経費が上がらないことについては想定していません 車室のシェアリングは 法人利用が多いという想定のもと 平日の利用者が多い代わりに土日祝日は空きが出来ると考え 土日祝日は車室を開放するという考え方があり 曜日ごとの設定をしました 台数はどの程度想定していますか 知識やデータを蓄積していませんので 想定のもとにそういった発想をしています 実際に運用の中で分析し 適当数を判断します 受託されている機械式駐車場では 事故が多いとのお話しがありましたが トラブルがあります どのようなトラブルですか お客様の車に傷をつけて賠償問題になったということもありますか 13
3 第二次審査及び採点結果集計 あったと思います その場合 当面の交渉主体は御社でしたか 運営担当者として 事故が発生した場合は問題解決には全面的に対応しています なかなか解決まで難しいというような事案もありましたか どういう行為で車に傷が付いたか 色々なケースがあります まず事故が発生したらその場に当事者として必ず間に入り 然るべく方向に結論を導いていくということしかありません ありがとうございます (C 社退室 採点 ) ( 採点結果回収 集計 ) 難しいですね 大丈夫でしょうか 任せてしまえば出来るかも知れませんが 出来ると思いますよ 出来ると思いますが 学生のプレゼンテーションでしたらA 社はアウトですね そうですね はっきり声が聞こえませんし そうですね もう少し大きい声で話してくださいと言おうかと思ったのですが よく分かりませんね 自信もないように聞こえてしまいます 審査終了後に意見を述べていましたし あれも余分ですね あえて流しましたが 良くありませんね プレゼンテーション見ていると 両社に一次審査結果の得点差があるようには思えません そうですね 事務局 どうしますか どちらにしてもこれからの協議が大変です 採点結果を集計中ですが 得点率が6 割前後ですと指定管理者として信頼できるのかという心配はあります 結果を踏まえてご審議いただきたいと思います では 個別に評価を行いたいと思います この状況ですと評価も何もないかなというところですが 総じてやはり印象としてプレゼンテーション能力について 極めてA 社は低いという印象です 伝えたいことが伝わりませんでした それから 計画に根拠づけが足りないのかなと プレゼンテーションは最低限相手に伝わらなければ基本的にアウトだということで C 社は意欲的と評価しました しかし収益性の問題等の根拠付けが良く分かりませんでした A 社とC 社 殆ど大差はないという印象です A 社はプレゼンの印象は悪いです 資金収支の収支計画に関しては C 社よりもA 社のほうが作っていると思います C 社は資金計画が粗く 売上げは同一で納付金も収支の差額ということですので 若干 A 社のほうが中身はあったかなというふうに思いました A 社は熱意が全然伝わりませんでした ただし ビジョンは明確で分かりやすいと評価しました 財務内容に対する回答が不明瞭な点が残念でした 14
C 社はプレゼンテーションの姿勢は良かったと思いますが 全体的にめり張りがなくて平板な説明になってしまった点が残念でした A 社とC 社の比較では 施設運営の考え方という点でA 社が優れていると思います プレゼンテーション能力はC 社でした 管理運営計画と事業意欲はどちらも普通という判断をしました ただしA 社は 運営実績があるという点で少し安心感があるかなという印象でした C 社は能力はあるかも知れませんが 実績の面が気になりました プレゼンテーションはC 社にアドバンテージがありました A 社は実績がありますので期待をしていましたが プレゼンテーションの質が非常に低く 姿勢そのものに不安を感じました C 社は意欲は感じましたが ISO 認証による PDCA サイクルによる業務改善などしっかりしたところはありますが 安全性の確保といったところがふわふわとしているのかなという印象でした 両社とも厳しいなと しんどいですね これは 評価の視点といいますか 指摘するところは一緒かなというふうに思います それでは総合点をお願いします 二次選考の採点結果についてご報告します A 社は500 点満点中 300 点 C 社は500 点満点中同じく300 点です 第一次審査との合計点は A 社が889 点 C 社は777 点 総合計点の最高は一次選考 二次選考合わせて1,350 点ですので 得点率という意味ではA 社は65.9% C 社は57.6% という結果になりました 先ほど事務局からありましたが 合格ラインといいますか 60% 超えてればいいということですか いいということではありませんが 指定管理者として信頼できるのかということになります 極めて低い数字ですよね はい 過去に見たことがありません これまでのレベルとは比較になりません 任せられるのかという心配をする感じですね 得点は開示されますか 総合点を公表します 過去の公募との得点差が明らかになりますね 採点結果だけですと 得点の高いA 社ということで問題はないかと思いますが そこが水準に達しているかどうかといったところの問題と 二次審査は60% ですから 大学の評価ですとようやく可というレベルです プレゼンテーションには問題がありましたが 一次審査は70% とっているので及第点としますかという判断しかないですよね そうですね 一次審査の評価をもとに実際運営できるかという点で 今後の区の選定委員会で問 15
4 指定管理候補者の決定 題があるという判断があれば 改めての審査と言うことになるかも知れませんが 当選考委員会では二者択一ですとA 社ということになりますでしょうか ただし二次審査では問題がありましたので A 社を選定するということでしたら 開設準備期間に具体的な内容について指導していくことは当然であると考えます いかがでしょうか この段階で駄目という意見があれば 再考すべきという意見を上げますが その判断もつきにくいと思います 一次審査と二次審査で総合評価をしますが 一次審査の結果から 実施できる体力は7 割超えているというところで この選考委員会ではA 社を選びましたと ただし 今後の取り組みの中で 運営上の問題を区として水準に達していないという判断があれば 不採択という形で新たに検討していただくということで ある意味結論を先延ばしするような形で 事務局に預けてもよろしいでしょうか 選考委員会としてはどちらか選んで 次の選定委員会で政策的に判断いただくこということでいかがですか その形でよろしいですか はい では 今回は特に総合点だけではなく 一次審査と二次審査の得点率も添えて報告してください なかなか厳しい選考でした ありがとうございました では A 社を指定管理者候補者として港区指定管理者業者選定委員会に諮ります 5 閉会 16
会議名 第 4 回港区麻布十番公共駐車場選考委員会 開催日時 平成 26 年 8 月 11 日 ( 月曜日 ) 午後 5 時 00 分から午後 6 時 40 分まで 開催場所 区役所 5 階 511 会議室 委員 ( 出席者 ) 藤井委員長 佐野副委員長 鶴田委員 下田委員 西川委員 ( 欠席者 ) 事務局 交通対策係伊藤副係長 松井 会議次第 1 開会 2 指定管理者選定委員会指摘事項報告 3 選考及び決定基準の審議 4 選考事業者質疑応答 5 指定管理者候補者の選考 審査 6 指定管理候補者の再決定 7 今後のスケジュール 8 閉会 配布資料 資料 1 第 4 回選考委員会事前質問項目 資料 2 港区立麻布十番公共駐車場指定管理者候補者選考員会報告書 資料 3 選考委員会議事録 ( 第 1 回 ~ 第 3 回 ) 資料 4 A 社指定管理者申請書 計画書 資料 5 A 社決算に関する資料 ( 直近 3 期 ) 資料 6 A 社料金収納管理フローチャート 会議の結果及び主要な発言 1 開会 ( 事務局から挨拶 配布資料の確認 ) 2 指定管理者選定 委員会指摘事項の報 告 選定委員会は選考方法や選考過程に不正や矛盾がないか確認し 選考結果を承認する機関であり 政策的な判断を行わない 選考理由として 収入計画の実現性に不安がある 事業実現の具体性に欠けているといった不安要素がある中で候補者を決定するのではなく 選考する 選考しないとの判断を行なうべきという指摘があり 選考委員会に差し戻して審査内容を確認するという結論になりました 審査内容を確認いただいた後 第 3 回選考委員会で候補者として選考いただいたA 社に質疑応答を行い 改めて候補者としてふさわしいかどうか審査いただきたいと考えております なお A 社には本委員会開催前に各委員にも目を通していただいた 事前質問項目を通知しています 3 選考及び決定基 準の審議 選考した候補者が良いか悪いかを判断しなさいということでしょうか はい ネガティブな形での合格ではなくて 合格なら合格 不合格なら不合格という風 17
に明確に選考理由の方向性を同じにして欲しいということですね 例えば選考理由として 最低必要条件を満たしていればという文言が入っていれば こうした審査は起きないということでしょうか 総合評価は点数が結果として出ます 今までは評価の高い団体だけでしたから見かけ上問題がありませんでしたが 審査の内容を変えないといけないということですか 総合的に評価して良いか悪いかの判断をしろと言っているのですよね 今回 選定委員会でも時間を割いて審議いただきました 細かく議事録も読まれていて 選考した団体の不安要素について慎重に検討して欲しいということで 差し戻しとなりました 事前質問項目の中から 重点となる項目を中心に確認していきながら 各委員から追加質問していくイメージですね はい 分かりました ではまず 追加で出された決算報告書から 財務状況は改善されているという判断で良いのでしょうか マイナスですよね 借入金は減少していますが 運用資金が足りているのかという印象があります 貸付金もずっと貸している感じですし 特に不安材料となっている 収入計画の実現性 の背景となる話ですので 財務内容の改善について 根拠の立証をしてもらえればと思います 料金収納管理のフローチャートは A 社にどういうニュアンスで伝えましたか 今回の事件を踏まえて どのように資金管理を行い 誰がどのようなステップで収納金を管理するのか図示していただきました 自分の会社の中で全部管理する 現金を集めて金庫に入れるということで完結していますね この中に何かチェック機能を含めるということを考えると どんなことができるのかということですね 複数人による体制と 口座への入金回数を増やすということくらいですよね 週 2 回大金庫に納めて管理するということですよね 本部の監査回数も少ないですね 資金管理の取り組みをもっと増やせますかという質問に対して できません となったら それはアウトになるのですか できないという理由次第ですよね 本部担当理事以外は全て駐車場内で行われるのですよね これも質問してみたい項目です 支出では直接人件費が増えていますので 賃金の引き上げや 役員や理事が増えた可能性があります 信用があり技術力の高い団体で もともとは駐車場問題を研究していて それを公益法人にして事業を行っていました 駐車場運営に展開して 企業経営は得意ではないかも知れませんが 駐車問題は都市の交通問題として解決するという意 18
4 選考事業者質疑応答 識は高いと思います 公益法人でしたから 利益が上がらないという問題は抱えています では 事業者に入室いただこうと思いますがよろしいでしょうか ( 一同同意 ) (A 社入室 ) 選考を進める中で 収支関係の問題や事業の実現性など 不安を解消して欲しいという要望がありまして 幾つかご質問させていただきます 平成 25 年度決算が前年度に比較して財務状況が改善されているということでしたが 具体的にどの部分が改善されたのかご説明ください 借入金が 3630 万円圧縮しています 関連会社への貸付金も引き続き返済が実現しています 利益については公益法人から一般社団法人に変更する際し 公益事業の実施を義務付けられることから 収益に繋がらない事業を継続しなければならないという事情があります 収入欄にある保険金戻り金とはどのようなものですか 大雪の時の事故の保険です 修復工事にあたってほぼ同額の支出がありました 収益に影響のある数字ではありません 公益事業は今後も継続しますか 継続します その比率が大きくなったときの負担になりませんか 負担にならないように 利益の見込める年度は公益事業に積極的に取り組む方針です 今期は売上げも伸びていますが 一般管理費も増えています その原因と今後の展望はどのようなものですか 指定管理施設が地下式駐車場だけでも 6 箇所増えた影響です 仮払金とは何ですか つり銭等になります 100 箇所ぐらい事業所があるので金額も大きくなります 現金収受だからそうなってしまっているのですね はい 借入金は減っていますが 収支は均衡しています 借入金の返済根拠はどうなっていますか 追加借入れを極力せず 返済を進めた結果になります 収益金の管理について 麻布十番で起こった問題は理解してもらえていると思います しかし 特に現金収受だけで問題がないかという不安があります 大金庫の位置づけと そのチェック体制はどうなっていますか 総括責任者 副責任者 2 名の合計 3 名が売上げをチェックします 責任者が居る時間帯のみ 定期利用を扱い 窓口で直接パスを販売します 売上げは帳簿管理し管理室内の金庫に保管し 週 2 回程度 銀行口座に入金します その他 本部には それと合わせて回数券販売枚数や時間貸し台数を本部に報告します 管理室の金庫で保管するのですか 週 2 回ではなく毎日入金する方法はあります 19
5 指定管理者候補者の選考 審査 か 帳簿だけでも 4 重くらいのチェックを行ないます 毎日入金する方法も検討します 現金は本部に持っていかず総括責任者が入金するのか 麻布十番付近に口座を開設し 本部に運ぶリスクを回避します 他施設でも同様にしていますが 大きな事故は生じていません 統括責任者というのは どのような立場の人ですか 以前 貴駐車場で所長を勤めていた者を予定しています 権限としては本部課長職に準じた立場として 緊急時及び現場対応はその者の判断で行ないます 現場の体制はどうなりますか 特殊な駐車場なので 基本的には現管理員を採用しようと考えています 収入計画では毎年 1000 万円ずつ収益が向上するとあるが 計画の具体性はどのようなものですか 平成 27 年度が最も重要と捉え 料金体系を修正すると 1 億 7 千万円位の売上げを予測します そこから平成 30 年度には平成 20 年度当時の売上に回復すると予想すると 各年 1000 万円の増収となり 前年比 5.9% に相当します 業界 5 社の事業計画では対前年比 1.1~17.7% となっていて 平均値は9.3% ですので5.9% は高すぎる値ではありません 麻布十番でもここ数年では8. 7% 15% と伸びています 納付金の額ですが 現指定管理者よりも固定納付額が減少しています 予想通り増収すれば納付金も増えていくという予測ですが 本当に増えますか 自社で管理する商業地域にある物件を調査しました 商業系の発生源単位は大きいものですので 悲観的なことは起こらないと判断しています 納付金については 現事業者の固定納付金と大きく差異はありません 一方 財務状況は赤字となっています 当団体は広く薄く利益を得ますが マイナスは許されませんのでこのような提案となりました 地元商店街との連携や地域イベントへの参加協力などで 具体的な取り組みはありますか 可能かどうかは相談ですが 駐車場地下通路を利用した展覧会や商店街クーポンやサンプルの設置などを考えています 他にも大学や大使館と連携して お国自慢のようなイベントとも開催してみたいと思います 自分本位なイベントだけでなく 商店街のイベントにも参加するなど地域に溶け込んでいくようにして下さい 地域との関わりを常に意識していただきたい はい その他はよろしいですか ( 一同 同意 ) (A 社退室 ) 20
6 指定管理候補者の再決定 少し突っ込んだ形でお話を伺えました 私自身としては大丈夫ではないかと思いましたが いかがでしょうか 最も心配だったのは財務面でしたが その不安はある程度解消されました 昨年度の収支が悪く見えていましたが 施設の修繕等があったということで原因がはっきりしたことで安心できました 利益をあまり求めていないという体質ですね 公益法人 公益事業という負担が乗ってきています 収入面では 好調な駐車場だけではなく 厳しい状況の駐車場も調査して収益見込を算定していますので 納付金に関してももう期待しても良いという感覚があります 当駐車場では 売上の計上漏れという事件がありましたので それを踏まえて収益金の管理について確認しなければなりません 総括責任者と副責任者でチェックをするそうですが そこが狂うと全体が狂ってしまいます しかし 内部だけのものですが 二重チェック体制にはなっています それを疑っては何もできなくなってしまいます 日報のような形で本部への報告体制があればいいのですが 内部処理されたままというのはすっきりしません 本部機能を持たないわけですよね 現場が全業務の責任を持つというスタンスになります 現金を輸送するリスクの方が大きいということでしたが 一般的ではないという気がしました ただし 単純な管理の方が明朗な感じもしました 私もそのように感じます 問題になったということを理解した会社であると思います 現金収受をするのであれば 日毎の対応を明確にしていただけたらいいと思います 協定締結前に 事前相談という形で盛り込んでいく内容だと思います 他で管理する駐車場の話もあり 実績があることが確認されました 収入計画の実現性では 商業地域の駐車場の実質ベースと駐車場業界でのベースを調査研究した収入見込みとなっていて 本提案は妥当な収入計画と確認できました 財務的な要素では具体的な収入の状況が確認できました 利益も上がっていますので 財務状況は改善されていると感じます 借入金は関連団体に固定されているのが実態と思われますので 駐車場事業には支障がないでしょう 類似施設の管理運営実績があるということも評価できます 資金管理面ではチェック体制が明示され 今後の協議の中で更に改善が見込めます 地域との関わりについても積極的に溶け込むことを了承していただきました 他にご意見とかはよろしいですか ( 一同同意 ) 21
選考委員会としてこの事業者を再度選定委員会にあげるということでお認めいただける方は挙手をいただけるでしょうか ( 一同賛同 ) それでは再決定いたしましたので事務局の方にお戻しいたします 7 今後のスケジュ ール ( 事務局から説明 ) 8 閉会 22