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サマリー

目次 要約

注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3

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3. 平成 31 年 3 月期の連結業績予想 ( 平成 304 年月 1 日 ~ 平成 313 年月 31 日 ) 売上高営業利益経常利益 (% 表示は 通期は対前期 四半期は対前年同四半期増減率 ) 親会社株主に帰属する当期純利益 1 株当たり当期純利益 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円

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目次 要約

2020年1月期第1四半期 決算概要


目次 要約


当期実績前期実績 ( 平成 ~ 平成 ) ( 平成 ~ 平成 ) 業績予想前期比業績予想比 売 上 高 186, , ,400 +7,438 3,331 営 業 利 益 10,971 12,750 11,410 1,779

決算概況

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

連結業績推移 ( 百万円 ) ( 百万円 ) 売上高 ( 左軸 ) 経常利益 ( 右軸 ) 期 期 期 期 期 期 予 伪事業概要伪 独自のビジネスモデルで高付加価値提供と低コストを両立 (1) 事業内容 同社の事業セグメントは収益不動産販売事業 ストック型フィービジネスの 2 つのセグメントに区分

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2011年3月期決算説明会

四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897 8,705 11,352 3,019 6,323 9,245 12,311 前期比 -72.9% 6.8% 8.0% 7.

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注記事項 (1) 当中間期における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無

AMBITION 年 日 ( ) 目次 要約

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に異なることもありますのでご留意願います 3.3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) の達成条件について 当社は下記 3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) における目標値を達成するため 以下の達成条件を今後のアクションプ ランとして実行してまいります 現状の事業ドメインにおける達成条件 自社製品の拡販 自社製

2013年6月xx日

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17年3月期 連結業績 及び 18年3月期 連結業績予想について

ロードショー資料

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連結財政状態計算書分析 資産 1,85 億円増 5 兆 8,72 億円 ジュピターショップチャンネルの新規連結化な 営業債権及び現金及びその他の債権現金同等物 その他の流動資産 +22 5,87 どに伴う資産の増加に加え au WALLET クレジッ トカード事業の拡大 au 携帯電

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

業績推移 ( 百万円 ) 売上高 ( 左軸 ) 経常利益 ( 右軸 ) ( 百万円 ) 期 期 期 期 期 期 予 伪事業概要伪 中古マンションを仕入れ リノベーションをして販売する事業が主力 (1) 事業内容 同社の事業セグメントは収益不動産販売事業 ストック型フィービジネス その他の 3 つのセ

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目次 要約

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連結財政状態計算書分析 資産 3,832 億円増 6 兆 2,638 億円 その他 +23 6,264 有形固定資産が減少したものの ビッグローブな どの連結子会社化に伴う資産の増加 au WALLET クレジットカード事業の拡大やau 携帯電話端末の 営業債権及びその他の債権 +16 割賦販売によ

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業績動向 2019 年 3 月期第 2 四半期は 感染管理事業が大幅に伸長し増収増益 大幸薬品 <4574> は 正露丸 セイロガン糖衣 A を中心とする医薬品事業と ウイルス除去 除菌 消臭製品 ク レベリン シリーズを中心とした感染管理事業を展開している 通期業績の推移 百万円 ) 売上高 (


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証券コード : 年 3 月期第 2 四半期決算 2018 年 10 月 30 日 ( 火 )

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決算サマリー 2019 年 3 月期第 1 四半期業績概要 売上高 596 億円 ( 前四半期比横ばい ) 営業利益 60 億円 ( 同 34% 増 ) 自動車向けの需要が コンデンサ中心に堅調 2019 年 3 月期業績予想 上期の業績予想を上方修正 自動車 産業機器の電子化やスマートフォンの高機

(2) 財政状態 ( 連結 ) の変動状況総資産 株主資本 株主資本比率 1 株当たり株主資本 百万円 百万円 % 円 銭 18 年 6 月期第 1 四半期 27,832 10, , 年 6 月期第 1 四半期 17 年 6 月期 27,515 11,159 40

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平成21年3月期 決算補足説明資料

Company Research and Analysis Report FISCO Ltd. テックファーム 3625 東証ジャスダック 伪自動車関連とカジノ市場向けモバイル電子マネー事業伪に大きく投資 2015 年 3 月 2 日 ( 月 ) Imp

目次 要約

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目次 1 グループ概況 2 国内生命保険事業 3 業績見通し 参考 グループ各社の概況 1

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注記事項 (1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 : 無 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 有 (3) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基

XBRL導入範囲の拡大

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(3) 連結キャッシュ フローの状況 営業活動によるキャッシュ フロー 投資活動によるキャッシュ フロー 財務活動によるキャッシュ フロー 現金及び現金同等物期末残高 百万円 百万円 百万円 百万円 27 年 3 月期 495 2,552 5,252 5, 年 3 月期 2,529 71

2019 年 3 第月期 1 四半期決算短信 日本基準 ( 連結 ) 2018 年 8 月 9 日 上場会社名 岩崎通信機株式会社 上場取引所 東 コード番号 6704 URLhttp:// 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏名 ) 西戸 徹 問合せ先責任

(訂正・数値データ訂正)「平成25年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について

( 百万円 ) 通期業績の推移 ( 連結 ) 売上高 ( 左軸 ) 経常利益 ( 右軸 ) ( 百万円 ) 期 期 期 期 期 期 ( 予 ) 伪会社概要伪 主力のプロパティマネジメント事業でサブリース管理戸数が大幅増 (1) 沿革 同社は 2007 年に現在も指揮を執る代表取締役社長清水剛 ( し

目次 要約

(2) サマリー情報 1 ページ 1. 平成 29 年 3 月期の連結業績 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 ) (2) 連結財政状態 訂正前 総資産 純資産 自己資本比率 1 株当たり純資産 百万円 百万円 % 円銭 29 年 3 月期 2,699 1,23

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2018 年 8 月 10 日 各 位 上場会社名 エムスリー株式会社 ( コード番号 :2413 東証第一部 ) ( ) 本社所在地 東京都港区赤坂一丁目 11 番 44 号 赤坂インターシティ 代表者 代表取締役 谷村格 問合せ先 取締役 辻高宏

平成 30 年 3 月期第 1 四半期決算短信 日本基準 ( 連結 ) 平成 29 年 8 月 7 日 上場会社名 タイガースポリマー株式会社 上場取引所 東 コード番号 4231 URLhttp://tigers.jp 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏名 ) 渡辺 健太郎 問合せ先責

第 1 四半期の売上収益は 1,677 億円となり 前年からプラス 6.5% 102 億円の増収となりました 売上収益における為替の影響は 前年 で約マイナス 9 億円でしたので ほぼ影響はありませんでした 事業セグメント利益は 175 億円となり 前年から 26 億円の減益となりました 在庫未実現

目次 要約

平成 31 年 3 月期第 3 四半期決算短信 日本基準 ( 連結 ) 平成 31 年 2 月 4 日 上場会社名 大木ヘルスケアホールディングス株式会社 上場取引所 東 コード番号 3417 URLhttp:// 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏

伪会社概要伪 製造から小売まで幅広いサプライチェーンを担う (1) 沿革同社は 1946 年に装飾品の輸出業務を目的に大阪で設立された 現在では 生活関連用品全般を扱い 製造 輸出入 卸 小売までのサプライチェーンを幅広く手がけ 海外には 20 ヶ所の海外拠点 国内直営小売店 72 店舗を持つ多機能

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目次 要約

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企業調査レポート エー ディー ワークス 3250 東証 1 部 企業情報はこちら >>> 2 0 17 年 6 月 1 日 ( 木 ) 執筆 : 客員アナリスト 佐藤譲 Analyst Yuzuru Sato

目次 感謝配当について----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 01 1. 感謝配当の概要... 01 2. 配当金 配当性向の同業他社比較... 03 業績動向 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 04 1. 2017 年 3 月期の業績概要... 04 2. 2018 年 3 月期の見通し... 04 3. ライツ オファリングの概要... 05

Key Points 1. エクイティファイナンスによる中期経営計画達成のリターンとして 感謝配当 を実施 2. 2017 年 3 月期においても 期初計画通り過去最高益を更新 連結業績推移 ( 百万円 ) 売上高 ( 左軸 ) 経常利益 ( 右軸 ) ( 百万円 ) 期 期 期 期 期 期 出所 : 決算短信よりフィスコ作成 感謝配当について 2017 年 9 月末の株主に対して 1 株当たり 1.65 円の感謝配当を実施 1. 感謝配当の概要 2017 年 4 月 25 日付で同社は ノンコミットメント型ライツ オファリング ( 行使価額ノンディスカウント型 ) の実施と合わせて 2017 年 9 月末の株主に対して 1 株当たり 1.65 円の感謝配当を実施することを発表した 今回の感謝配当は 2013 年 3 月期から 2017 年 3 月期までの中期経営計画がほぼ達成できたことや その達成に向けて重要な役割を果たした過去 2 回のライツ オファリングに協力いただいた株主 ( 約 27 億円を新株予約権の行使で調達 ) への感謝 及び 2019 年 3 月期までの中期経営計画達成に向けて今回実施するライツ オファリングへの協力に対する感謝の意味を込めた配当と位置付けている 現在の株価 (5 月 2 日終値 39 円 ) を基準とした配当利回りは 4.2% で 年換算利回りで見ればさらに高くなる 01 05

感謝配当について 連結経常利益 ( 会社計画と実績比較 ) ( 百万円 ) 会社計画 実績 第 5 次中期経営計画 第 4 次中期経営計画第 3 次中期経営計画 期 期 期 期 期 期 ( 予 ) 期 ( 予 ) 注 :17/3 期の経常利益は特別利益として計上した固定資産売却益 86 百万円を含む 出所 : 会社資料よりフィスコ作成 感謝配当の算定基準は 2013 年 3 月期から 2019 年 3 月期までの当期純利益累計額 ( 約 30 億円の見込み ) と 当該期間における配当支払い総額を勘案し ライツ オファリング 1 回当たり 0.55 円 (2017 年 3 月期における配当金相当額 ) で換算 合計 1.65 円とした なお 2019 年 3 月期までの配当支払い予定額については 今回発表したライツ オファリングの行使状況や今後の配当水準によって変動するが 行使率を 50% 2018 年 3 月期以降の期末配当を 2017 年 3 月期と同水準の 0.55 円と仮定した場合 配当支払い総額は約 12 億円となり 当該期間の配当性向では約 40% の水準となる 事業拡大局面では配当よりも投資に資金を優先的に振り向けるため 配当性向も低くなりがちだが 今回の感謝配当は中期経営計画の達成によってそれを補正する意味合いも持ち 長期安定株主作りのための新たな施策とも言える 同社では今後の株主の反響なども見て 感謝配当を継続するかどうかを検討していくとしている また 2018 年 3 月期の期末配当については ライツ オファリングの行使状況を見て判断する方針となっており 現時点では未定となっている 02 05

株当たり配当金と配当性向 ( 円 ) 配当金 ( 左軸 ) 配当性向 ( 右軸 ) () 期 期 期 期 期 期 ( 予 ) 注 :1 株当たり配当金は株式分割等考慮し 過去遡及して修正している 17/3 期は創業 130 周年の 記念配当 0.2 円を含む 出所 : 会社資料よりフィスコ作成 2. 配当金 配当性向の同業他社比較 同業であるスター マイカ <3230> レーサム <8890> トーセイ <8923> の 3 社と 配当性向及び 2017 年度の予想配当利回りについて比較してみた 2014 ~ 2016 年度については各社とも業績の拡大を受けて増配を続けており 配当性向は概ね 20 ~ 25% の範囲となっており 同社についてもほぼ同水準で推移している ただ 2017 年度については感謝配当のみで同社の場合 配当性向は 50% を超える水準となる 同様に配当利回りについても ほか 3 社が 2 ~ 3% の水準であるのに対して 同社は 4% 台と他社平均を大きく上回ることになる 配当金及び配当性向の同業他社比較 2014 年度 2015 年度 2016 年度 2017 年度 ( 予 ) 予想配当利回り 株価 (5 月 11 日 ) AD ワークス <3250> スター マイカ <3230> レーサム <8890> トーセイ <8923> DPS( 円 ) 0.35 0.35 0.55 1.65 4.1% 40 配当性向 (%) 22.7 17.6 21.9 57.6 DPS( 円 ) 18.0 29.0 46.0 50.0 2.2% 2,310 配当性向 (%) 21.0 23.5 24.8 25.9 DPS( 円 ) 18.0 22.0 27.0 27.0 2.6% 1,040 配当性向 (%) 14.1 20.4 20.6 DPS( 円 ) 12.0 16.0 22.0 25.0 3.1% 811 配当性向 (%) 20.2 18.7 19.1 20.4 注 : 予想配当利回りは 2017 年度会社予想 (AD ワークスは感謝配当のみ ) で算出 スター マイカ トーセイは 11 月決算 他は 3 月決算 出所 : 各種資料よりフィスコ作成 03 05

業績動向 2017 年 3 月期はストック型フィービジネス事業の拡大と米国事業の収益貢献開始で 2 ケタ増収増益に 1. 2017 年 3 月期の業績概要 2017 年 3 月期の連結業績は 売上高で前期比 20.6% 増の 18,969 百万円 営業利益で同 19.8% 増の 1,040 百万円 経常利益で同 15.0% 増の 748 百万円 親会社株主に帰属する当期純利益で同 26.6% 増の 540 百万円と 2 ケタ増収増益となり 2 期連続で過去最高業績を更新した また 期初会社計画比で見ると 経常利益が計画の 800 百万円から 748 百万円と下振れた格好となっているが これは固定資産売却益 86 百万円について 営業利益段階ではなく特別利益として計上したことが要因となっており これを含めれば 835 百万円となり計画を若干超過したと言える 同社が営業エリアとする首都圏の不動産市況は引き続き堅調に推移しており 積極的な収益不動産残高の積上げを進めたことで 賃料収益を主とするストック型フィービジネス事業が好調に推移したほか 米国市場での収益不動産事業が本格的に立ち上がり利益貢献を始めたことが増収増益要因となった なお 期末の収益不動産残高は前期末比 39.6% 増の 20,318 百万円となった 2017 年 3 月期連結業績 16/3 期 17/3 期 ( 単位 : 百万円 ) 実績売上比期初計画実績売上比前期比 売上高 15,733-16,500 18,969-20.6% 売上総利益 2,965 18.8% - 3,661 19.3% 23.5% 販管費 2,097 13.3% - 2,621 13.8% 24.9% EBITDA 926 5.9% 1,200 1,216 6.4% 31.2% 営業利益 867 5.5% - 1,040 5.5% 19.8% 経常利益 650 4.1% 800 748 3.9% 15.0% 親会社株主に帰属する当期純利益 426 2.7% 528 540 2.8% 26.6% 収益不動産残高 ( 期末 ) 14,551-20,318 39.6% 注 :EBITDA = 営業利益 + 償却費等出所 : 決算短信よりフィスコ作成 2. 2018 年 3 月期の見通し 2018 年 3 月期の業績は売上高で前期比 5.4% 増の 20,000 百万円 経常利益で同 20.3% 増の 900 百万円となる見通し 引き続き収益不動産残高の積上げによるストック型フィービジネス事業と米国事業がけん引役となり 中期経営計画 (2019 年 3 月期に経常利益 1,000 百万円 収益不動産残高 30,000 百万円 ) の達成に向けて順調に推移するものと予想される なお 2017 年 5 月 31 日の公表された フォーキャスト においては 第 1 四半期の見通しは売上高 5,970 百万円 ( 期初計画進捗率 29.9%) 経常利益 300 百万円 ( 期初計画進捗率 33.4%) となっており 四半期ベースでは上場来最高益となる予想 順調なスタートを切っている模様である 04 05

業績動向 3. ライツ オファリングの概要 2017 年 4 月 25 日付で発表したノンコミットメント型ライツ オファリング ( 行使価額ノンディスカウント型 ) は 2017 年 7 月 12 日時点の株主に対して 普通株式 1 株に対して 1 個の割合で新株予約権を無償で割り当てるというもの 行使価額は 39 円としているが 株主総会 (2017 年 6 月 29 日 ) の前日株価が 39 円を下回った場合は株主総会前日株価を行使価額とする 行使可能期間は 2017 年 7 月 13 日から同年 9 月 12 日までとなる 新株予約権は上場されるため 行使を希望しない株主は市場で売却することも可能となっている 調達資金は収益不動産の仕入れ資金の一部として また新規事業となる不動産テック事業の投資資金として充当する予定となっている 05 05

重要事項 ( ディスクレーマー ) 株式会社フィスコ ( 以下 フィスコ という ) は株価情報および指数情報の利用について東京証券取引所 大阪取引所 日本経済新聞社の承諾のもと提供しています JASDAQ INDEX の指数値及び商 標は 株式会社東京証券取引所の知的財産であり一切の権利は同社に帰属します 本レポートはフィスコが信頼できると判断した情報をもとにフィスコが作成 表示したものですが その内容及び情報の正確性 完全性 適時性や 本レポートに記載された企業の発行する有価証券の価値を保証または承認するものではありません 本レポートは目的のいかんを問わず 投資者の判断と責任において使用されるようお願い致します 本レポートを使用した結果について フィスコはいかなる責任を負うものではありません また 本レポートは あくまで情報提供を目的としたものであり 投資その他の行動を勧誘するものではありません 本レポートは 対象となる企業の依頼に基づき 企業との電話取材等を通じて当該企業より情報提供を受 けていますが 本レポートに含まれる仮説や結論その他全ての内容はフィスコの分析によるものです 本 レポートに記載された内容は 資料作成時点におけるものであり 予告なく変更する場合があります 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し 事前にフィスコへの書面による承諾 を得ることなく本資料およびその複製物に修正 加工することは堅く禁じられています また 本資料お よびその複製物を送信 複製および配布 譲渡することは堅く禁じられています 投資対象および銘柄の選択 売買価格などの投資にかかる最終決定は お客様ご自身の判断でなさるよう にお願いします 以上の点をご了承の上 ご利用ください 株式会社フィスコ