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2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

Japan Diamide WG

品目 1 エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト ( 別名 EPN) 及びこれを含有する製剤エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト (EPN) (1) 燃焼法 ( ア ) 木粉 ( おが屑 ) 等に吸収させてアフターバーナー及びスクラバーを具備した焼却炉で焼却する ( イ )

2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

既登録農薬の再評価に係る優先度 (2018 年 12 月 1 日現在 ) 優先度 優先度 A (126) 有効成分名 1,3-ジクロロプロペン (D-D) 2,4-Dイソプロピルアミン塩 (2,4-PAイソプロピルアミン塩) 2,4-Dエチル (2,4-PAエチル) 2,4-Dジメチルアミン (2,

柴島 庭窪 豊野浄水場の原水および浄水の農薬測定成績 6.1 柴島浄水場原水 試 験 項 目 目標値採水月日 mg/l 5 月 17 日 6 月 12 日 7 月 19 日 8 月 7 日 9 月 11 日 平均値 1,3- ジクロロプロペン (D-D) 0.05 < <0

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表 1 検査対象 144 農薬 ( 平成 26 年度 ) GC 項目 :103 LC 項目 :41 EPN ジフェノコナゾール ビフェントリン フルミクロラックペンチル アゾキシストロビン テブチウロン アクリナトリン シフルトリン ピラクロホス プロシミドン イマザリル テブフェノジド アジンホス

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<4D F736F F D F D36315F8E9697E18E9197BF395F945F8E5995A CC8E6397AF945F96F282CC8C9F8DB88C8B89CA2895BD90AC E E646F6378>

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合物の検査も行いましたが 全て不検出でした オ食品の苦情等 食品の苦情 5 件について 8 検体 242 項目の検査を実施しました 苦情の内容は 表 17 に示します (2) 家庭用品及び器具 容器包装の検査繊維製品に防しわ性 防縮性などの目的で ホルムアルデヒドを含む樹脂による加工が行われています

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序 文 1 範 囲 2 引 用 規 格 3 用 語 と 定 義 4 技 術 要 求 事 項 4.1 アセフェート 4.2 アシフルオルフェン 4.3 アラクロール 4.4 アルジカルブ 4.5 ディルドリンおよびアルドリン 4.6 リン 化 アルミニウム 4.7 アミトラズ 4.8 アニラジン 4.

平成 30 年度浄水場における原水中の農薬実態調査結果 1 調査対象浄水場浄水場周辺及び上流部に農地又はゴルフ場等が存在する次の浄水場 14 地点の原水を対象としました (1) 飯能市本郷浄水場 ( 伏流水 ) (2) 秩父広域市町村圏組合小鹿野浄水場 ( 表流水 ) (3) 秩父広域市町村圏組合皆

O1-1 O1-2 O1-3 O1-4 O1-5 O1-6

3 農薬類検査 本項は 管理目標設定項目のうち農薬類の詳細について示すものです (1) 検査期日 年 2 回 ( 散布時期に合わせた 6 月及び 9 月 ) (2) 検査項目と方法 各農薬類 109 項目 : 水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等並びに水道水質管理における留意事項

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ドリル No.6 Class No. Name 6.1 タンパク質と核酸を構成するおもな元素について述べ, 比較しなさい 6.2 糖質と脂質を構成するおもな元素について, 比較しなさい 6.3 リン (P) の生体内での役割について述べなさい 6.4 生物には, 表 1 に記した微量元素の他に, ど

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グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

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1/120 別表第 1(6 8 及び10 関係 ) 放射性物質の種類が明らかで かつ 一種類である場合の放射線業務従事者の呼吸する空気中の放射性物質の濃度限度等 添付 第一欄第二欄第三欄第四欄第五欄第六欄 放射性物質の種類 吸入摂取した 経口摂取した 放射線業 周辺監視 周辺監視 場合の実効線 場合

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品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ

これまで がん細胞および昆虫細胞に対する細胞毒性活性 抗ボウフラ活性 植物病原性カビに対する抗カビ活性 植物生長調節活性を調べています これらの研究は 植物性食品を含む植物の機能評価 リグナン骨格を持つ新農薬 医薬開発につながるものです 今後は リグナン類の生物活性の発現メカニズム研究も行っていく予

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参考 < これまでの合同会合における検討経緯 > 1 第 1 回合同会合 ( 平成 15 年 1 月 21 日 ) 了承事項 1 平成 14 年末に都道府県及びインターネットを通じて行った調査で情報提供のあった資材のうち 食酢 重曹 及び 天敵 ( 使用される場所の周辺で採取されたもの ) の 3

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O x y z O ( O ) O (O ) 3 x y z O O x v t = t = 0 ( 1 ) O t = 0 c t r = ct P (x, y, z) r 2 = x 2 + y 2 + z 2 (t, x, y, z) (ct) 2 x 2 y 2 z 2 = 0

日本内科学会雑誌第96巻第7号

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の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

実習科目回 テーマ 授業内容および学習課題 担当者 酸塩基反応及び抽出法による薬毒物混合物の系統 グループ 薬毒物の系統分離と確認 分離法を実施できる 薬毒物の化学構造や反応性を理解し 薄層クロマ 森本 敦司 トグラフィーや各種確認試験を利用して 含有成分 を同定できる C2-(3) A

Transcription:

殺虫剤の作用機構分類 (IRAC による ) IRAC:Insecticide Resistance Action Committee. 農薬工業会注 名は原則 ISO 名を使用している 農林水産省が別名称を使用している場合にはそれを記載し ISO 名をカッコ内に併記した IRAC 注 サブグループの名称は そのグループに 2 化合物以上が収載されている場合は 化学名サブグループを使用している ただし 1 化合物しかない場合はその化合物名をサブグループ名としている 1* アセチルコリンエステラーゼ (AChE) 阻害剤 1A カーバメート系 ( 本タンパク質に対する作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) * サブグループ間の薬剤の使用に関する追加情報は脚注を参照 1B 有機リン系 1 アラニカルブアルジカルブベンダイオカルブベンフラカルブブトカルボキシムブトキシカルボキシム NAC ( カルバリル ) カルボフランカルボスルファンエチオフェンカルブ BPMC ( フェノブカルブ ) ホルメタネートフラチオカルブ MIPC ( イソプロカルブ ) メチオカルブメソミル MTMC ( メトルカルブ ) オキサミルピリミカーブ PHC ( プロポキスル ) チオジカルブチオファノックストリアザメートトリメタカルブ XMC MPMC ( キシリルカルブ ) アセフェートアザメチホスアジンホスエチルアジンホスメチルカズサホスクロレトキシホス CVP ( クロルフェンビンホス ) クロルメホスクロルピリホスクロルピリホスメチルクマホス CYAP ( シアノホス ) ジメトン -S- メチルダイアジノン

DDVP ( ジクロルボス ) ジクロトホスジメトエートジメチルビンホスエチルチオメトン ( ジスルホトン ) EPN エチオンエトプロホスファンフルフェナミホス MEP ( フェニトロチオン ) MPP ( フェンチオン ) ホスチアゼートヘプテノホスイミシアホスイソフェンホスイソプロピル =O-( メトキシアミノチオホスホリル ) サリチラートイソキサチオンマラソン ( マラチオン ) メカルバムメタミドホス DMTP ( メチダチオン ) メビンホスモノクロトホス BRP ( ナレッド ) オメトエートオキシジメトンメチルパラチオンメチルパラチオン ( パラチオンメチル ) PAP ( フェントエート ) ホレートホサロン PMP ( ホスメット ) ホスファミドンホキシムピリミホスメチルプロフェノホスプロペタムホスプロチオホスピラクロホスピリダフェンチオンキナルホススルホテップテブピリムホステメホステルブホス CVMP ( テトラクロルビンホス ) チオメトントリアゾホス DEP ( トリクロルホン ) バミドチオン 2

2 GABA 作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト 2A 環状ジエン有機塩素系 クロルデンベンゾエピン ( エンドスルファン ) ( 本タンパク質に対する作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) 3* ナトリウムチャネルモジュレーター ( 本タンパク質に対する作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) * サブグループ間の薬剤の使用に関する追加情報は脚注を参照 2B フェニルピラゾール系 ( フィプロール系 ) 3A ピレスロイド系ピレトリン系 エチプロールフィプロニル アクリナトリンアレスリン ( アレスリン d- シス - トランス - d- トランス - 異性体 ) ビフェントリンビオアレスリン ( ビオアレスリン S- シクロペンテニル - 異性体 ) ビオレスメトリンシクロプロトリンシフルトリン ( シフルトリン β- 異性体 ) シハロトリン ( シハロトリン λ- γ- 異性体 ) シペルメトリン ( シペルメトリン α - β- θ- ζ- 異性体 ) シフェノトリン [(1R)- トランス異性体 ] デルタメトリンエンペントリン [(EZ)-(1R)- 異性体 ] エスフェンバレレートエトフェンプロックスフェンプロパトリンフェンバレレートフルシトリネートフルメトリンフルバリネート (τ- フルバリネート ) ハルフェンプロックスイミプロトリンカデスリンペルメトリンフェノトリン [(1R)- トランス異性体 ] プラレトリンピレトリンレスメトリンシラフルオフェンテフルトリンフタルスリン ( テトラメスリン ) テトラメスリン [(1R)- 異性体 ] トラロメトリントランスフルトリン 3

3B DDT メトキシクロル DDT メトキシクロル 4

4 ニコチン性アセチルコリン受容体 (nachr) アゴニスト 4A ネオニコチノイド系 ( 本クラスのタンパク質に対する単一あるいは複数の作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) 5 ニコチン性アセチルコリン受容体 (nachr) アロステリックモジュレーター 4B ニコチン 4C スルホキサフロル スピノシン系 アセタミプリドクロチアニジンジノテフランイミダクロプリドニテンピラムチアクロプリドチアメトキサム 硫酸ニコチン ( ニコチン ) スルホキサフロル スピネトラムスピノサド ( 本クラスのタンパク質に対する単一あるいは複数の作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) 6 塩素イオンチャネルアクチベーター 神経および筋肉作用 アベルメクチン系ミルベマイシン系 アバメクチンエマメクチン安息香酸塩レピメクチンミルベメクチン ( 本クラスのタンパク質に対する単一あるいは複数の作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) 7 幼若ホルモン類似剤 ( 生物活性に関与する標的タンパク質は不明あるいは未特定 ) 8 その他の非特異的 ( マルチサイト ) 阻害剤 7A 幼若ホルモン類縁体 7B フェノキシカルブ 7C ピリプロキシフェン 8A ハロゲン化アルキル 8B クロルピクリン 8C フッ化スルフリル 8D ホウ砂 8E 吐酒石 ヒドロプレンキノプレンメトプレンフェノキシカルブ ピリプロキシフェン 臭化メチル ( メチルブロマイド ) その他のハロゲン化アルキル類クロルピクリン フッ化スルフリル ホウ砂 吐酒石 5

9 同翅目選択的摂食阻害剤 9B ピメトロジン ピメトロジン ( 生物活性に関与する標的タンパク質は不明あるいは未特定 ) 10 ダニ類成長阻害剤 9C フロニカミド 10A* クロフェンテジンヘキシチアゾクスジフロビダジン フロニカミド クロフェンテジンヘキシチアゾクスジフロビダジン ( 生物活性に関与する標的タンパク質は不明あるいは未特定 ) 11 微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤 (BT 毒素を発現した組換え作物を含む ただし 抵抗性管理のガイダンスは作用機構によるローテーションに基づくものではない ) 12 ミトコンドリア ATP 合成酵素阻害剤 ( 本タンパク質の機能に影響しているが どのように生物活性を示すかは明らかでない ) 13 酸化的リン酸化脱共役剤 * 本サブグループに関する追加情報は脚注を参照 10B エトキサゾール * 本サブグループに関する追加情報は脚注を参照 エトキサゾール 11 A* B.t. subsp. israelensis Bacillus thuringiensis と B.t. subsp. aizawai 殺虫タンパク質生産物 B.t. subsp. kurstaki B.t. subsp. tenebrionis 11 B Bacillus sphaericus 12A ジアフェンチウロン 12B 有機スズ系殺ダニ剤 12C プロパルギット 12 D テトラジホン クロルフェナピル DNOC スルフラミド B.t. 作物に含まれるタンパク質 : (* 脚注を参照 ) Cry1Ab, Cry1Ac, Cry1Fa, Cry1A.105, Cry2Ab, Vip3A, mcry3a, Cry3Ab, Cry34Ab1/Cry35Ab1 Bacillus sphaericus ジアフェンチウロン アゾシクロチン水酸化トリシクロヘキシルスズ ( シヘキサチン ) 酸化フェンブタスズ BPPS( プロパルギット ) テトラジホン クロルフェナピル DNOC スルフルラミド 6

14 ニコチン性アセチルコリン受容体 (nachr) チャネルブロッカー ネライストキシン類縁体 ベンスルタップカルタップチオシクラムチオスルタップナトリウム塩 ( 本タンパク質の機能に影響しているが どのように生物活性を示すかは明らかでない ) 15 キチン生合成阻害剤 タイプ 0 ( 生物活性に関与する標的タンパク質は不明あるいは未特定 ) 16 キチン生合成阻害剤 タイプ 1 ( 生物活性に関与する標的タンパク質は不明あるいは未特定 ) 17 脱皮阻害剤ハエ目昆虫 ( 本タンパク質の機能に影響しているが どのように生物活性を示すかは明らかでない ) 18 脱皮ホルモン ( エクダイソン ) 受容体アゴニスト ( 本タンパク質に対する作用が殺虫効果を示す明らかな根拠が有る ) ベンゾイル尿素系 ブプロフェジンシロマジンジアシル-ヒドラジン系 ビストリフルロンクロルフルアズロンジフルベンズロンフルシクロクスロンフルフェノクスロンヘキサフルムロンルフェヌロンノバルロンノビフルムロンテフルベンズロントリフルムロンブプロフェジン シロマジン クロマフェノジドハロフェノジドメトキシフェノジドテブフェノジド 7

19 アミトラズオクトパミン受容体アゴニスアミトラズト ( 本クラスのタンパク質に対する単一あるいは複数の作用が殺虫効果を示す根拠が有る ) 20 ミトコンドリア電子伝達系複合体 Ⅲ 阻害剤 21 ミトコンドリア電子伝達系複合体 Ⅰ 阻害剤 (METI) 22* 電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー 20A ヒドラメチルノン 20B アセキノシル 20C フルアクリピリム 21 A METI 剤 21 B ロテノン 22A インドキサカルブ 22B メタフルミゾン ヒドラメチルノン アセキノシル フルアクリピリム フェナザキンフェンピロキシメートピリミジフェンピリダベンテブフェンピラドトルフェンピラド デリス ( ロテノン ) インドキサカルブ メタフルミゾン * サブグループに関する追加情報は脚注を参照 23 アセチル CoA カルボキシラーゼ阻害剤 テトロン酸およびテトラミン酸誘導体 スピロジクロフェンスピロメシフェンスピロテトラマト 脂質合成 ( 本タンパク質に対する作用が殺虫効果を示す根拠が有る ) 8

24 ミトコンドリア電子伝達系複合体 Ⅳ 阻害剤 24 A ホスフィン系 リン化アルミニウムリン化カルシウムリン化水素 リン化亜鉛 24 B シアニド 青酸 25 ミトコンドリア電子伝達系複合体 Ⅱ 阻害剤 28 リアノジン受容体モジュレーター 神経および筋肉作用 β- ケトニトリル誘導体 ジアミド系 シエノピラフェンシフルメトフェン クロラントラニリプロールシアントラニリプロールフルベンジアミド UN 作用機構 2 が不明あるいは不明確な剤 ( 生物活性に係る標的タンパク質が不明あるいは未特定 ) アザジラクチン アザジラクチン ベンゾキシメート ベンゾメート ( ベンゾキシメート ) ビフェナゼート ビフェナゼート ブロモプロピレート フェニソブロモレート ( ブロモプロ ピレート ) キノメチオナート キノキサリン系 ( キノメチオナート ) フッ化アルミニウムナト 弗化アルミニウムナトリウム リウム (cryolite) ジコホル ケルセン ( ジコホル ) ピリダリル ピリダリル ピリフルキナゾン ピリフルキナゾン 注 ) 作用機構の分類は 通常 生物活性に関与する標的タンパク質の同定により行われるが 特有の生理活性や関連する化学構造を共有する化合物をグループ化している場合もある 今回 グループ 26 および 27 は該当する化合物がなかったので欠番としている 1 化合物の上記分類は 必ずしも登録や法的な承認を示すものではない 2 作用機構が不明または検討中 あるいは 毒性発現機構が不明な化合物は 適切な作用機構 に分類できる根拠が得られるまで UN の欄に保留される 9

サブグループに関する追加情報 サブグループ 情報 1A, 1B もし他の代替剤がない場合 防除対象害虫に交差抵抗性が無いことが確認されているならば 1A 化合物と 1B 化合物を輪番で使用してもよい 3A, 3B もし他の代替剤がない場合 防除対象害虫に交差抵抗性 ( 例えば kdr) が無いことが確認されているならば 3A 化合物と 3B 化合物を輪番で使用してもよ い DDT は今後農業分野で使用されないので DDT は蚊のようなヒトの 病気媒介昆虫のみに適用される 4A, 4B, 4C これらの化合物は同一の標的部位に作用すると考えられるが 4A と 4C の化合物間の交差抵抗性のリスクは低いとの最近の知見がある もし他の代 10A 11A 替剤がない場合 防除対象害虫に交差抵抗性が無いことが確認されている ならば 4A 化合物と 4C 化合物を輪番で使用してもよい クロフェンテジンとヘキシチアゾクスは化学構造が異なり またどちらの 化合物も標的部位が確認されていないが 両化合物は普遍的に交差抵抗性 を示すことから同じグループとした またジフロビダジンはクロフェンテ ジンに近い類縁体であり同一の作用機構を示すと考えられるため同じグル ープとした 異なった目に属する害虫を標的とする BT 製品は互いの抵抗性管理に影響 することなく同時に使用できる場合がある ある種の害虫に対しては BT 剤の輪番使用が抵抗性管理に有効な場合がある 製品情報を参照すること B.t. 作物タンパク質 : 標的昆虫の中腸での受容体が異なる場合は 複数のタ ンパク質を含有する組換え作物は抵抗性対策に有益である 22A, 22B これらの化合物は同一の標的部位に作用すると考えられるが これらは化学的に異なり また交差抵抗性のリスクは低いとの最近の知見があるので これらの化合物は別のサブグループとした 10